みんなのシネマレビュー
FSSさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
414243
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
414243
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
414243

321.  弾丸ランナー 《ネタバレ》 「ポストマン・ブルース」の原型か? 「アンラッキーモンキー」や「MONDAY」に比べたらシナリオに一貫性があるが、やはり他作品同様、全体的にストーリー展開が行き当たりばったり過ぎる。はっきり言って、最初から最後まで監督が計算しているとは、ちょっと思えない(その荒削りっぷりがこの監督の魅力なのかも知れないけど)。 この作品も、最初は些細な事から始まり、途中から破綻した方向に進むという黄金パターン。後半に行くほど、見ている方もまさに「ランナーズハイ」のような、一種独特なカタルシスを感じられるようになるのは面白い。 しかし、ラストの終息の仕方がいい加減なのが残念。あのカタルシスのまま、みんなで星空を眺めて終わるというような、爽やかなラストが良かった。 今後はこういう勢いだけの脚本ではなく、もう少し落ち着いた作品が見たいところ。[ビデオ(邦画)] 5点(2006-09-25 16:09:21)《改行有》

322.  悪魔の赤ちゃん 《ネタバレ》 なるほど、一見、B級ホラーではあるものの、見ようによっては、家族としての絆とか、子供に対する愛情、さらには奇形を生む「薬害問題」なんて重々しいテーマが根底にあるのが分かる。 ただ、さすがに今見ると全体の作りがB級テイスト過ぎるね。ホラーにとっての「古き良き時代」の香りはあるものの、着ぐるみの赤ちゃんを始め、ストーリー展開もやたらダラダラとしてるし、今まともに見るには全体的にレベルが低く過ぎる。[ビデオ(字幕)] 3点(2006-09-25 16:02:53)《改行有》

323.  レディ・キラーズ 《ネタバレ》 いかにもコーエン兄弟らしいノリだけど、基本的には凡庸な内容。 本来、重くなるだけのサスペンスをあえてコメディというオブラートで包み、のん気に展開させる事で、逆にラストの衝撃を強調しようという事なんだろうけど、ちょっとその狙いが露骨な印象。最後の最後で仲間割れによってすべての計画が破綻する、というオチもよくあるパターンで、特に驚くような部分でもない。 オチへの「フリ」とも言うべき、全体の三分の二までが、ダラダラとしていてテンポが悪いのが最大の難点。[DVD(字幕)] 4点(2006-09-25 15:57:35)《改行有》

324.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 最後の恒夫の号泣。「どうにかしてあげたい」と思う気持ちの中には同情や愛情の他に、憐憫、自己満足など、多くの感情が混在している。その発露としての涙。あの涙にこそ、どうにかしてあげたいと思いながら、どうにも出来ない自分の無力さ、身勝手さ、卑怯さ、傲慢さ、純粋さなど、すべての思いが込められている。 だが、ふたりにとっての出会いと別れは、決して無駄なものにはならないだろう。例え、同情を愛情と混同していたとしても、彼女に対する「優しさ」は決して偽りではないし、間違っている訳でもない。恒夫は自分の心の弱さや欺瞞を知る事で人間として成長し、ジョゼは彼の優しさに触れる事で、他人を受け入れ、前向きに生きる強さを得た。 突飛な導入で作品に引き込みながら、押し付けがましさの無い、前向きな終わり方に持っていく展開が巧い。恋愛ドラマとしては出色の完成度。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-25 15:52:36)(良:1票) 《改行有》

325.  首吊り気球/伊藤潤二恐怖Collection 《ネタバレ》 伊藤潤ニのホラー短編集。 まあ、最初のニ作はどうでもいい。ただのありがちな凡作ホラーで、あえて語るような部分も無し。 問題は最後の「首吊り気球」! いや~、伊藤潤二の真骨頂と言うか、実にワケの分からないパニックホラーコメディ。首吊りの輪っかを垂らした「人面気球」が人を襲うなんて、例えそういうアイデアを思いついても、実際に作品化しようとは思わないでしょう、ふつー。 自分の顔の気球を破裂させると自分も死ぬのに、気球は自分だけを襲ってくるというジレンマはなかなかの恐怖感を煽る。どこに連れて行かれるんだか。 最後も変に纏めたりせずに、世界の破滅へと拡大していく終わり方にしたのも正解。こんな設定で破綻しないとおかしいからね。ただ、それも20分程度の短編で、後にも先にも、これ一作だから許される事であるとは、ひと言付け加えておくけどw。 普段はこういうバカっぽい作品をあまり評価する事はしないんだけど、良くも悪くも、「リング」以降のホラーブームに出てきた、「恐怖とは何か」を見定める上での数ある「実験作」のひとつとして、語るだけの価値はある作品だと思う。そういう意味で5点献上。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-09-25 15:48:49)《改行有》

326.  隣人は静かに笑う 《ネタバレ》 一般的には高評価だけど、個人的には受け付けなかった。 「どーも隣人はテロリストのような気がする」と疑ってしまった男の悲劇というのは分かるけど、何かひねりがあるんだろうと思ってたら、ほんとにテロリストでしたっていうオチってどうなの?いくらなんでもストレートすぎるでしょ。うまく警察やプロの探偵にでも協力を頼めばいいのに、素人が下手に首を突っ込むもんだから、最終的には殺されてしまうという、救いようのない、非常に後味の悪い終わり方。 【ゼロ】さんも書いているように、結果的にサスペンスやミステリーとしての謎も意外性も無い展開なので、ひたすらオチの悲劇性や無力感のみがクローズアップされているだけ。 こういう個人の努力や勇気が報われない事や無力感を味わう「現実的な恐怖」ってのは、ホラーやミステリーとしての「楽しめる恐怖」とは違う。 確かにアメリカ的な「正義は勝つ」という単純な話ではないのは評価できるけど、リアルなら良いってもんじゃない。逆に「しょせん正直者がバカを見るんだよ。怪しいやつは放っておけばいいじゃん」というような無気力感や悪しき個人主義を煽る危険性すらある。 好きな人には申し訳ないけど、あまりにも高評価なのでこの点数で。[ビデオ(字幕)] 1点(2006-09-22 11:19:08)《改行有》

327.  スワロウテイル 《ネタバレ》 悪くはないけど「隠れた名作」と言わせるには、今一歩、何かが足りてない。 日本語、中国語、英語を混在させて作り上げた「円都」という雑多で多国籍な街に存在感は感じるものの、物語の展開上、あまり架空の世界である必然性を感じないし、それほど個性的な世界でもない(と言うか「ブレードランナー」のような、終末観+オリエンタルテイストという世界観はありがち)。 また、一歩外へ出た都心とのギャップがあまりにも大きく、都心と円都との「中間地点」が存在しないような違和感がある。せっかくの架空の世界も、そうした作り込みの甘さが目立っているように思う。 時折見られる詩的で繊細な表現には、監督の感受性の鋭さが見て取れるが、穿った見方をすれば、その「計算されたあざとさ」が鼻につく時がある(胸元のイモ虫とか、夢の象徴として魔都に翻るアゲハ蝶とか、ゴミ捨て場を楽園のように表現するとか)。ただ「何となく象徴的でカッコ良さげなセリフや雰囲気を用意した」という感覚でしかなく、いまいち底が浅い。 また登場人物が少し多すぎるせいか、テーマにピントが合わなかったりと、展開にまとまりが無いのも難点。主役は登場人物全員であり、その生き様こそが作品の核心だと思うが、「テープを巡る経緯」と「グリコのサクセスストーリーと挫折」の二大イベントに収束し過ぎで、しかもストーリー展開上お互いがうまくリンクしていないため、全体として見るとイマイチ何が言いたいのか分からない作品になってしまっている。 ラストも中途半端で後味が悪い。結局、アゲハはグリコと娼婦としてやっていくってこと?だからどんな店をやっているか言えなかった?さらに、テープがどういうもので、またどうして他人の腹の中に入れておかなければならないのかも不明のまま(しかも「生」で入れてたらテープがおかしくなるぞw)。だいたい大事なものならそんな保存の仕方をせず、金庫にでもしまっておくはず。消化不良。ランがどういう組織の人間かも説明無し。あっても無くてもいいイベントやキャラが多すぎる。 Charaを始め、僅かしか登場しないキャラも含めて、各役者さんの魅力を最大限に引き出す監督の能力や美的センスには素晴らしいものを感じるだけに、作品として荒削りな所が惜しい。[ビデオ(邦画)] 6点(2006-09-22 11:17:00)《改行有》

328.  [Focus]/フォーカス(1996) 《ネタバレ》 低予算の邦画サスペンスとしてはマイナーながら高レベルな作品。 その場の臨場感を出したり、どうなっていくか分からない不安感を演出するには、変に凝った事をするよりも、こうしたドキュメンタリーっぽい撮り方をするのが手っ取り早い、という好例。カメラの手ブレや不安定な主観視点が、何もしなくてもリアリティを醸し出してくれる。 些細なトラブルから、取り返しのつかない事態へ急転直下していく展開は、現実にもあり得そうなだけに、見る者にとっても感情移入しやすい。 マスコミ批判という点では、「破線のマリス」とも重なる部分があり、それ以外でテーマとしていまいち何が言いたいのか分からない欠点も似ているが、単純に不条理な運命の悪戯にただ翻弄される人間の姿を描いたサスペンスドラマとして見るなら、下手に理屈っぽくない方がいいかも知れない。 浅野忠信の演技力はなかなかのもの。「盗聴はするが、それ以外は決して常軌を逸した犯罪者ではない普通の青年」の追い詰められた演技がうまい。人を殺して狼狽たえ、恐慌を来たす様は鬼気迫るものがある。 ラストも見る者によって、色々と解釈が出来そうで、すっきりはしないものの終わり方としてはリアル。全体的にテンポも良く、時間も短めなので、いったいどうなるのかという興味が持続する。 ただストーリー自体にはミステリー的な謎解きが出てくる娯楽作品ではないので、本来は7点くらいが妥当だが、もっと評価されてもいいので8点献上。[ビデオ(邦画)] 8点(2006-09-22 11:15:34)(良:1票) 《改行有》

329.  ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 本当にスティーブン・キングの作品は当たりハズレが極端。「ジーパーズ・クリーパーズ」や「ホーンティング」のような、「駄作のお手本」としての反面教師的な価値しか見出せない。 とにかく作品として何がやりたいのかが、さっぱり意味不明。SFとサスペンスとホラーとコメディが闇ナベの如くごった煮で、各要素がまったく溶け合わないまま話が進んでいく。食い合わせの悪さもそのままに、観客の腹痛なんてお構いなし。これで「各要素が上手くまとまっている」という評価ができる人が不思議すぎw。 せっかく各キャラに面白そうな特殊能力があるのに、作中でその能力が活かされることもほとんど無し。どうせなら過去のエピソードのように、各人の能力を活かして皆で失踪者を探すという、「少年探偵団」のようなストーリー展開にすれば面白くなったろうに。 それなのに何故にエイリアン?序盤の各キャラのエピソードは何?何であの状況下で爪楊枝を取ろうとする?意味ありげな魔除けの意味は? 要するに限られた時間の中に色々な要素を入れれば、それだけ各要素が中途半端になるに決まっているというコト。[ビデオ(字幕)] 1点(2006-09-21 21:29:22)《改行有》

330.  式日 SHIKI-JITSU 《ネタバレ》 誰もいない工場地帯や生活感を感じないよそよそしいビル群、何処までも続く錆びた線路…。いつかどこかで見たような懐かしさがありながら、それでいてどこか非日常を内包しているような不安感を煽る風景。そんなロケーションの撮り方が抜群にうまい。 脚本は相変わらずの「庵野節」が凝縮されているような内容。個人的に嫌いではないが、今作は少しメッセージ性がストレート過ぎて、かなり青臭い印象を受ける。10代の少年少女の悩みといったレベル。受け付けない人はとことんダメなタイプの作品だろう。 しかし、この「自分の価値や存在理由」という、人間がいる限り永続的かつ普遍的に繰り返されるであろう問いかけに常に真摯に向き合っている監督の姿勢は高く評価したい。 この作品を始め、「エヴァ」や「ラブ&ポップ」といった作品に共感出来ない人は、自殺を本気で考えてしまうくらいに、自分の内面にとことんまで向き合ってみた経験が無い人なんだろう。 他人を求めながら、他人との相互依存にわずらわしさを感じたり、そんな自分を否定したり、時には自己弁護を繰り返しながら、人間関係にとことんまで悩み苦しんでみないと、こうした作品の本質を理解できないと思う。 ただ、ラスト付近の二重人格ネタとか、母親とのやり取りとか、そこら辺の人間描写や背景設定はかなり安易で薄っぺらい。全体的なテンポのダラダラ感もマイナス。 監督本人が、自身が作る映画を始め、現代社会における「物語」の虚構性の脆弱さに気付いている点はさすが。これも監督の「自己存在の否定と肯定」という両側面に対する理解が、虚構と現実という関係性の中で作られる「自己言及的な物語構築」に深みを与えている。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-21 20:55:22)《改行有》

331.  ディープ・ブルー(1999) 生き残る人間が意外すぎ(笑)。その意外性にポイント。 ストーリー展開や演出面はそれなりに丁寧だし、閉鎖空間でのパニック物としては面白くなる基本条件を一通り備えているので、見ている間はそれなりに楽しめる。ただ、何度も見れるほどの内容ではない。もう少し「高い知能を持ったサメとの駆け引き」のような部分を突っ込んでくれていれば面白くなったはず。惜しい。 ゆえに3点以下の駄作ではないが、8点以上付けられるような傑作でもない。可もなく不可もなしという意味で、点数的にはこの辺が一番妥当でしょう。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-09-21 20:48:15)《改行有》

332.  フローラ わずか15秒程度の作品であり、ここに登録されてても良いのかと思うくらいの超短編w。 「肉片の恋」同様、実にシュヴァンクマイエルらしい、シュールレアリスト特有の「死生観」が的確に表現されている。野菜や果物で形作られた「人間」が、為す術も無くあっという間に腐敗していく姿に、時の流れへの諦観と共に、死への渇望が現れている。 まあ、これ以外の解釈はちょっと無理があるし、別に深読みする必要も無いでしょw。[DVD(字幕)] 7点(2006-09-20 16:41:17)《改行有》

333.  地下室の怪 子供時代とは、世界には自分の知らない顔があり、自分とは違う他者的な存在を認知する時期でもある。 人種や文化、世代は違えど、そうした子供の頃に垣間見る世界の不思議や他者の恐怖というものに対する感じ方は普遍的なものという事がよく表現されている。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-20 16:13:35)《改行有》

334.  フード 《ネタバレ》 DVDを買ってしまった。それくらい魅力的。 ちょっと単調かな、と思う部分もあるけど、あのシュヴァンクマイエル監督の醸し出す独創的な世界観は最高。 彼の「食べ物」に対する執着的な視点は、チェコの政治体制下におけるストレスや食糧事情によるものなのだろう。 特に印象的なのは、お互いが食べ物の自動販売機(?)になる作品。結局、食べた物をお互いで食べ合ってるなんて、色々と深読みが出来る。[DVD(字幕)] 9点(2006-09-19 19:52:12)《改行有》

335.  ルパン三世 セブンデイズ・ラプソディ<TVM> 《ネタバレ》 ファンとして新作が出てくれた事は嬉しい。 ただ、出来の方は相変わらずショボい。 前作「天使の策略」に比べれば、いくらかマシにはなったものの、はっきり言って前作は悪すぎたから論外。 盗む獲物や敵キャラの取って付けたような設定に加え、ありがちで強引なストーリー展開。そして、その強引さを中途半端なギャグとご都合主義で誤魔化すため、ラストに行くに従ってグダグダな展開に。 しかも今回はなんと五右衛門がギャグ担当。珍しい設定に期待したのに、結局、不二子に協力しているからと言うだけの理由で無理やり途中退場させられる。やはり従来のテレビ映画シリーズ同様、ファンが見たいと思うようなルパン一味の「活躍のさせ方」がまるっきり分かっていない。 よくルパンのキャラに対する批判としてやたら「旧シリーズ」と比較する人がいるけど、個人的には「カリオストロ」のように義賊としてのルパンが好きなので、こういう優しい性格に違和感は無い。今作の問題はそういう事ではなく、各キャラ独自の「個性を発揮した見せ場」が無いこと(もっともこれはシリーズ共通の問題だけどw)。「主役を光らせるには脇役の活躍が不可欠」という脚本作りにおける基本が分かってない。主役だけが目立っていれば良いという作り方は、要するに前時代的。 ルパンとツンデレな関係の次元はまだマシな扱いだが、悲しいかな敵側に魅力が無いので、相対的に次元にも勢いが無い。銭形の活躍もこれまた中途半端で、いてもいなくても話が成立する程度の扱い。敵にもルパンにもつかないという不二子の役回りもワンパターンすぎる。ヒロインのキャラ設定もありがち。おまけにラストは「カリオストロ」の劣化コピー。 監督や脚本を書いている人は業界では有名なようだけど、はっきり言って感性が古い。このままじゃルパンの名が廃れる一方だし、せっかく最近は一般にも漫画やアニメのレベルの高さが認知されてきたのに、こんな駄作を作られちゃ、元の木阿弥だよ。 [地上波(邦画)] 3点(2006-09-19 19:39:18)《改行有》

336.  ドグラ・マグラ(1988) <原作は途中挫折> 原作の怪しげな雰囲気はよく出ているが、やはり映画も内容は意味不明(笑)。 ただ、内容の虚実を曖昧にするのはいいとしても、やっぱり最終的には何らかの決着を用意したほうが、商品としてはウケると思う。でも、それではこの作品の魅力は出ないしなあ。うーむ…。 [ビデオ(邦画)] 5点(2006-09-19 16:47:08)《改行有》

337.  ヴィドック 《ネタバレ》 やっぱり個人的にフランス映画ってダメだ。 とにかく作品として「中途半端」。この一言に尽きる。ある意味、すべて計算ずくの中途半端さなのかと思わせるほど見事な中止半端っぷり。ミステリーがやりたいのか、アクションがやりたいのか、ファンタジーがやりたいのか、はっきりしてくれ。どれもがやりたいなら徹底しろ。中途半端な事をして誤魔化すな。 カメラワークは演出の枠を越え、無意味にアップと引きを多用するため落ち着きがなく、非常に見づらい。そのため本来的な意味での「見所」を殺すという本末転倒な結果になっている(所謂「捨てカット」の重要さを分かっていない)。 CGの使い方も中途半端で、実際の映像との齟齬が目立つ。仮面の怪人との決闘シーンも無意味にカッコをつけていて、その部分だけ演劇みたいで違和感がある。BGMやSEも大仰で、TPOをわきまえていない使い方である。他にもミステリー的な謎として、どうしていちいち人を落雷で殺す必要があるのかも意味不明。点数のほとんどは美術のがんばりに対してもの。[ビデオ(字幕)] 3点(2006-09-19 16:36:51)(良:1票) 《改行有》

338.  サスペリア(1977) 《ネタバレ》 改めて見てみて一番驚かされたのは、この作品のビデオを販売している会社が「セガ」ということ(笑)。ゲーム専門かと思ってたから、ホラービデオを扱ってたなんて知らなかったなあ。 閑話休題。 ホラー映画を語る上で避けては通れないであろう、代表的な作品のひとつ。しかし今見ると、内容的にはゴブリンの独特な音楽とケバケバしいライティング以外、はっきり言ってほとんど語るべき部分が無いことに驚かされる。 序盤の不気味な雰囲気は大好きなんだけど、本当に「雰囲気だけ」で、さすがに今見ると基本的に内容が薄っぺら過ぎる。やたら「溜める」だけでダラダラと間延びするシーンが多い杜撰な編集もマイナス。あまりにもテンポ悪すぎ。 序盤以外、特にインパクトや意外性のある展開も無いし、血糊も今見ると、いかにも「水彩絵の具の赤色」のような不自然な色で拍子抜け。後半に行くに従って底の浅さが露呈する印象。 公開当時に見るのと、今見るのとでは、年齢的な刺激耐性の有無とも相まって受け取るインパクトや印象が全然違うものになるだろうけど、神格化された部分や「ホラー映画史における意義」などを考慮に入れずに評価すると、個人的にはこの辺の点数にならざるを得ない。[ビデオ(字幕)] 4点(2006-09-19 16:24:20)《改行有》

339.  ルパン三世 愛のダ・カーポ 〜FUJIKO's Unlucky Days〜<TVM> 《ネタバレ》 確かに記憶を無くした優しい不二子ちゃんは、まさにバカボンのママ。 ただ内容的には、いつもにも増して設定の無理やりさが見える。オレゴンだかオルゴンだかの効果も意味不明だし、その増幅装置であるコロンブスの卵も、いったいどういう存在なのかまったく説明無し。 ハルク化したお父さんも、あれだけしぶといのに、ラストで不二子に蹴っ飛ばされてあっさり墜落死という、メチャクチャ端折ったテキトーな終わり方。何のためにハイパー化したのか分からない。 でも、この作品の最大の見せ場は、溺れた次元を五右衛門が人工呼吸しようとするシーンw。死ぬ気で嫌がる次元の至近距離からのマグナム連射を平然と無表情で捌く五右衛門が最高に笑える。つまり五右衛門が「その気」になれば、次元の能力では為す術も無く掘られてしまうということなのか。合掌。[ビデオ(邦画)] 4点(2006-09-19 16:19:12)(良:1票) 《改行有》

340.  スクリーム(1996) 《ネタバレ》 最後の最後まで犯人が分からないスピード感のある作り。とにかくストーリー性よりも、娯楽サスペンス映画として見ている人にハラハラドキドキしてもらおうという製作サイドの意気込みを評価したい。 確かに突っ込みどころは多々あるが、ここまで「フーダニット」という一点に徹底してくれれば、特に言う事はない。 ただ、この手のやり方は初回だけだから許されるという側面もあると思う。事実、シリーズ化するごとにワンパターンになるし、見ている側にも耐性がついてしまう。見るならこの1作目だけで十分。[ビデオ(吹替)] 7点(2006-09-15 04:01:32)《改行有》

0475.50%
1627.26%
2647.49%
312514.64%
416319.09%
514516.98%
6829.60%
7758.78%
8495.74%
9303.51%
10121.41%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS