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321.  丹下左膳 乾雲坤竜の巻 《ネタバレ》  面白いじゃないの。今、「決定版』と称している物よりも。  期待していた、隻眼・隻腕になった謂れも物語に密着していて、ダークヒーローとしてのカッコよさも充分。その後豪放磊落の部分が、拡大してゆく主人公の、シリアスで真面目な精神的な部分を楽しめた。  三人が旅立つラストカットは、連続活劇の始まりのような、続きを期待してしまう終わり方もよい。[ビデオ(邦画)] 7点(2013-03-15 02:46:45)《改行有》

322.  丹下左膳 濡れ燕一刀流 《ネタバレ》  苔猿の壺物語の続編的で微妙なパラレルワールド物語。  面白いんだけど、絶体絶命の危機からの脱出場面を省略しちゃったり、裏切者だった与吉を簡単に許しちゃったり、そもそも与吉が左膳らを助ける事にした心境とか、とにかく大雑把で雑。  でも、苔猿の壺の話よりは面白い。悪く言えばTV時代劇的ではあるけど。[ビデオ(邦画)] 5点(2013-03-15 02:45:40)《改行有》

323.  犬神家の一族(2006) 《ネタバレ》  主役俳優と音楽、監督と基本的な演出が同じ映画でも、他の演者が違うだけで、かなり印象が変わる。  中でもすさまじい違和感を感じるのが、松嶋菜々子である。この人の眼力は只者ではない。旧作の島田陽子は絵に描いたような「日向を歩かない」感のある女だったが、松嶋の珠代はうっかりすると「知ってますわよ、お母様の出生の秘密くらい」なんて言いそうな強さを感じてしまう。  萎びた旅館のセットが妙にキレイだったり、三姉妹の着物が絢爛すぎたり、という物理的な事よりも、この珠代の強っぽさに代表されるような、人物の「現代感」が、本作にのめり込む心を阻害しているのだ。旧作の持っていた「大昔に、とんでもない金持ちゆえに、異常な金の亡者たちの家族が起こした話」という感じがしないのだ。  映画は時とし時代を超えたりするが、また時として時代から逃れられない事もあるのかも知れない。[DVD(邦画)] 5点(2013-03-14 06:05:04)(良:2票) 《改行有》

324.  一命 《ネタバレ》  日本がバッシング社会になったと言われて、もうずいぶんと経つ。しかし元々、村八分などと言う言葉があった日本は、基本的に大勢で少人数をいじめる国民性を持っていた。  そして今、世間ではものすごい失業率で、従業員の首を切って、会社を立て直すのが良き事とされている。生活に困窮して社会の救済機構に助けを求める人を、怠け者の泥棒のように言う人たちもいる。  若侍が、井伊家の侍たちに受けた仕打ちを見ていると、こういう事が頭に浮かんできてしょうがない。  彼らと、彼らの周りにいたのは、武士ではなくただのいじめっ子と、それを見てみぬ振りしたクラスメートたちだ。  竹光で無理やり腹を切った浪人は、苛めを苦に命を絶った多くの学童たちである。  そして、竹光を持って大勢に挑んだ、弱者の代理人が現実の世界でも現れることを、私は祈る。[DVD(邦画)] 8点(2013-03-13 22:42:27)《改行有》

325.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》  人種差別への批判を根底に持った、ウエスタン。と思っていたのだが、どうしても素直に頷けないのは、この映画がバイオレンスを娯楽として見せているという、基本姿勢だ。この監督は、そういう方面で特に評価が高いと聞いている。  派手な血しぶきを飛ばすな、とは言わない。しかし、これだけ見る者の破壊衝動を揺さぶっておいて、人種差別を声高に批判されても「そうですね」とは、言えないな。人間というのは、そんなに都合よくは、出来ていないものだ。特に、なーんにも悪いことしていない、採石会社の白人を殺したときには、本当に驚いた。[映画館(字幕)] 5点(2013-03-11 05:10:03)(良:1票) 《改行有》

326.  網走番外地 南国の対決 《ネタバレ》  山田組での吉岡秀隆を見ると、いつもある種の不愉快を感じていた。映画という仕事の中で育てて貰っちゃってる「特別扱い」感だ。しかし、今回このシリーズで、しかもたった半年の間に(特に胸が)成長した大原麗子を見て、考えを少しだけ改めた。そういう成長を見るのも、楽しいものなのかもしれない。美少女は得だ。  さて、返還よりも6年も前の沖縄。事実上、アメリカだ。そんなところで大暴れしちゃうと、網走どころではない、トンでもない所へ収監されちゃうんじゃないかと心配になる。でも、日本の刑務所よりも、マシな暮らしができるかもしれない。  今作の始まりでの健さんは、普通のヤクザっぽくて、ちょっと引く。世話になった(であろう)組長の、不審な死の事より、組が自分を裏切っていることに憤っているように見えるのだ。そのからくりは当然、想像通りある訳だが、ちょと橘真一のキャラが揺らいだような不安感があった。  ま、最初だけだけど。 [DVD(邦画)] 5点(2013-03-10 10:10:19)《改行有》

327.  網走番外地 荒野の対決 《ネタバレ》  予告編で「西部劇」と断言しちゃってるくらい、西部劇である。北海道が、どこの西部なのかは判らないが。  それはさておき。  中々、それらしい西部劇だ。雄大な自然と北の果てという設定が、日本なのにちょっとだけ、無法の世界らしく見せている。もちろん舞台が日本だから、腰にリボルバーと言う訳にはいかない。狩猟用のライフルを持っているのが精いっぱいで、誰でもみんなが持っている、というものでないのが、物語上の抑制にもなっている。最後は結局、長ドスというのも、このシリーズらしい。  物語は、本家アメリカの西部劇にもありそうな、牧場主のイザコザの話。今作で虐められる役は、人間ではなく馬。イイモンの牧場の馬がたくさん殺されて、大原麗子がオイオイと可愛く泣くと、健さんも我々も怒り頂点。網走帰り連中が殴りこむわけだが、どうも「こちら側」が強すぎに見えるのが、難と言えば難。それと、ライバルと思われていた杉浦直樹が、結局こっち側というのも、イマイチの原因か。  しかし、最後さあ、健さん。「ヤツ」が撃つ前に、権田の首を叩き落としちまえば、ヤツの撃つ理由も無くなって、すっきり丸く収まったんじゃねえか?そうすれば健さんももう一回、網走に戻って(多分)次の作品につながるし。[DVD(邦画)] 5点(2013-03-09 10:59:09)《改行有》

328.  網走番外地 望郷篇 《ネタバレ》  前作(続)よりもはるかに「アリ」である。橘真一というキャラクタの、元々の魅力の部分を、再び物語に仕立て直した映画だからだ。悪く言えば、第一作目の「ムショ入りの原因になった事件」の再現、だけどそれがこの人の魅力の原点だから、やっぱりきちんと描いておくべき物語だったのだろう。[DVD(邦画)] 6点(2013-03-07 17:32:25)

329.  網走番外地 北海篇 《ネタバレ》  大原麗子がカワイイ。まあ、時々そのショートカット姿が水前寺清子に見えなくもないが。  物語は再び刑務所内から始まって、健さんが仮出所するわけだが、第一作で描いたような、厳しい管理生活とはあまりにも違うムショの自由さに引く。一作目ならまず赤いパンツは穿かせてもらえなかったろうし、包丁を扱う部署に監視がいないなんて、あり得なかったはず。  そんな完全なファンタジーと化した刑務所世界を飛び出して、健さんがトラック野郎になるこのお話は、シリーズ4作目というから、『望郷編』の後の作のはずだが、また、鬼虎さんが出演。悪い人の役も同じ。この辺の感覚は今となっては理解出来かねる。  で、大原麗子がトラックに乗った意義とか、心中くずれの女の件とか、何を描きたかったのか、考える気も無くす最後の銃撃戦で、網走帰りの鬼虎さんが(「7人殺し」に猟銃の免許を?)登場!  もう、メチャクチャ。3点は全部、大原麗子に献上。[地上波(邦画)] 3点(2013-03-06 15:41:27)《改行有》

330.  フライト 《ネタバレ》  とんでもない技術の持ち主で、人々の命を救ったことが明白なのに、とんでもないクズ野郎でたくさんの法規違反を犯していた男。さて、この人どうしたものか?という映画だと思っていた。  途中までは。  確か予告編では「英雄か犯罪者か?」的なこと言ってたし、ポスターにもそんな事が書かれていたはず。だけど、物語の主眼がだんだんと彼のアル中の話に移っていて、「罪には問われるけれど、正直に生きることに決めました!息子もそんな自分を認め始めてくれていますっ!」で終わられても、こっちはスッキリしない。  飲んでいたことを認めても、部品故障は明白な事実だし、他の誰でさえこの事故で機を着陸できた人は居ないのだから。  この大きなジレンマに対して、飲んでいたらダメ!って画一的な決めつけで終わっちゃうのが、残念だ。  結局自分は、こういう事が起こり、こういう人が現れた時の、周りの人たちのドラマを期待していたのだ。  ある意味、執拗に機長のアル中事情を描写する映画の視点が、彼がアルコールを呑んだのかどうか、しか問題にしていない調査委員会の対応と共に、その答えなのかもしてないが、そういう事じゃないんだよなあ。[映画館(字幕)] 5点(2013-03-05 22:30:07)(良:1票) 《改行有》

331.  切腹 《ネタバレ》  リメイクを先に見てしまったが、こちらも見事。井伊家の3人組が主人公に、ちゃんと竹光の件の嘲りを見せに来ているこちらの方が、若浪人を虐めるイヤラシさ、「うわべだけの面目」を取り繕う浅ましさが、より強調されているように思う。  一つだけ不満な点は、主人公の最後。鉄砲隊を見て、怯えて急に腹を切ろうとしたように見えること。庭先のシーンで「腹は斬ります」と言わせているのだから、当初からの覚悟の行為としての切腹をさせてあげたい。  ところで不勉強な事に「赤備え」という言葉を初めて知った。ネットで調べてみると、戦場で特に優れた精鋭部隊の色だという。なるほど、だからシャアが赤いのかあ。 [DVD(邦画)] 8点(2013-03-04 06:26:50)《改行有》

332.  ひとごろし 《ネタバレ》  昨年鑑賞した『びっくり武士道』の真面目版。といったら、かの作に失礼だが。あ、シリアス版と言えば良いか。  原作を読んでいないので言い辛いが、そもそも「ひとごろし!」と叫んで周りの人間が逃げる、という大元の部分が非常に漫画的というか非現実的なので、シリアスにすると余計にその部分が引っ掛かる。  しかも昴軒さん、ちっとも悪くない。闇討ちしたのは相手側だし、誹謗による周りの人たちの行動が気持ち的に受け入れられないのと相まって、この人に同情の念さえ抱いてしまう。  それと、昴軒が追いつめられているという感じが薄い。腹を切ってしまおうとするほどの困り様には見えないし、それほどの剣豪で「武士」を強調する人が、(髷とは違うらしいが)髻を取られる事に、恥を感じないというのも、ちょっとチグハグな感じがする。まあ、これは時代劇でしか、それを知らない自分が言うのもなんだが。    つまり全体的に言うと、物語の説得力ゼロなのだ。残念ながら、これに関しては、喜劇の世界観でそこんところ上手く丸め込んだ『びっくり武士道』に軍配を上げざるを得ない。[DVD(邦画)] 4点(2013-03-03 05:47:53)《改行有》

333.  細雪(1983) 《ネタバレ》  美しいものが滅びてゆくのは、悲しい。こう文字にすると、至極当たり前のことだが、そういった普通の事をことさら普通に、穏やかに、淡々と綴っていったのが、この映画なのだと思う。その穏やかな滅び方が、これを観た若い頃にはよく分からず、退屈でもあった。  しかし最近(自分自身美しくはないが)、「終わりの時」がどんどん近付いているのを感じる身としては、それを考えると悲しく切なくもあるが、滅びつつある自覚が希薄そうな彼女らよりは、幸せなのかもしれない。  そしてやはり、日々していることは「いろいろあったけど、何も変わらへん」とも言える。  こうやって、何とはない普通の事をしつつも、終わりを迎えるのだなあ、などと思う。 [DVD(邦画)] 7点(2013-03-02 02:00:16)《改行有》

334.  四つの恋の物語(1965) 《ネタバレ》  日活版『若草物語』となんか被る感じ。しかし、こちらの話にはお父さんがいる。娘が4人もいると、お父さんも大変だ。しかもこんなに開けっぴろげに目の前で「好きの嫌いの」ってやられちゃあ…。    ところで最近やっと、日活青春映画における和泉雅子の役割というようなものを、理解し始めた気がしている。このタイトルを見直して、四人目の娘の恋の物語が入っていないじゃん、などと思ってはいけないという事を。和泉雅子はそういう役割なのだ。そして、その四つ目は、なんとお父さんの話だった!  これは、驚き! [ビデオ(邦画)] 6点(2013-03-01 18:15:44)《改行有》

335.  Doki Doki ヴァージン もういちど I LOVE YOU 《ネタバレ》  ジャケ借りです。この年になって、今更こういうのも恥ずかしいが、TSUTAYAで目にした時の、中山忍の水着姿の訴追力には抗えなかった。  劇場公開作ではなく、アイドルファンを狙ったビデオ作品のようだが、内容を見ると主役は林泰文という青年。あの『野行き山行き~』の少年かあ。  童貞を捨てる目的で死者の世界から戻った少年が、暫定的に少女に憑依して可愛い女の子と友達となり、彼女の危機を救う。  主人公たちが「ヤル」の何のといってる割には、(当然だが)中山には優等生的な答えをさせて、フラストレーションがたまる。  最後に男子の体が空いて、カッコいい青年に憑依して、彼女と上手くいくという展開だが、元の少年のまゝのカッコでハッピーエンド(せめてその状態で中山の方からのキスくらいは)にさせてあげてもいいんじゃないか?  それにしても昔のビデオ作品は凄いね。主人公の友達の行動は、未遂に終わってるがほとんどレイプに近い。事あるごとにビールでお好み焼きパーティをしているようだし。  しっかし、こんなのまで登録されているんだなあ。みんシネ恐るべし。[ビデオ(邦画)] 4点(2013-02-28 06:45:12)《改行有》

336.  オレゴン魂 《ネタバレ》  『勇気ある追跡』のキャラクタを借りた続編的映画。しかし、コグバーンが無理やりついてくる女と犯罪者を追う、しかもその女が父を殺された被害者というのは、あまりにも同じで続というよりリメイク?と思ってしまう。  それでも今回は、危なっかしい小娘ではなく「中年というよりは少しいってる」婦人で、二人の大人のロマンスの香りが微笑ましい。  それにしても、無宗教日本人としては、あれだけのクリスチャンが人に向けて銃を撃つのは、ちょっと理解しにくい。というか、まあ便利に折り合いを付けるものだ、と感心する。西洋人はこういうセンスで、神の名において戦争ができるんだな。 [DVD(字幕)] 5点(2013-02-28 06:33:27)《改行有》

337.  続・網走番外地 《ネタバレ》  あの網走番外地の健さんが、務めを終えて出てきた後の話。宝石強盗の事件に巻き込まれての、活劇物語。なんか日活アクション映画みたいになってきて、これ以降見ようかどうしようか、迷うレベル。  それでも、主役の健さんは前作で、好感度高くキャラクタが確立していて、それは今作でも変わらず、見ていてついつい応援している。ここぞ、という時に出てくる鬼虎さんもカッコいい!決して面白い映画、と言う訳でもないんだけど、こうなるともう、テキの思う壺なんだろうなぁ。次は望郷編かあ。[DVD(邦画)] 5点(2013-02-27 05:52:01)《改行有》

338.  226 《ネタバレ》  久しぶりに困った映画を見た。  この無謀な青年将校たちを、どう描きたいのか、さっぱりわからない。映画で語られている限り、この人達は威勢のいい言葉と「はずだ。だろう。」という楽観主義と、狙う相手の顔さえ知らなかった非実務的な精神論で事を起こした、大馬鹿者としか言えない。  彼らの決断や最後のシーンを見ると、思い入れたっぷりに家族の描写などしているが、そんなことしたって、ごく一部を除いてそれまでの描写が殆ど無いのだから、「勝手に盛り上がってろ」としか思えない。少なくとも見ている者には、感傷は伝わらない。  一番参るのは、彼らの国を憂いた気持ちを、見ている者に判らせるための仕組みが無い事だ。同じ題材の『動乱』では、売られそうになる娘、そのために脱走する兵士など、うまく描いていた。  彼らの気持ちに賛同できれば、最後のシーンで涙したかもしれないが…。  本当の不幸は、国を憂いて理想を実現しようとしたはずの若者さえも、日本の軍隊らしい精神論で物事が解決すると思っていた、という事なのだろう。[DVD(邦画)] 4点(2013-02-27 05:02:32)《改行有》

339.  大空港 《ネタバレ》  『エアポート75』の方を先に見てしまったから、と言う訳でもないが、こちらはかなり地味。地味と言うよりは、物語の重きが、飛行機の命運のサスペンスよりは、登場人物たちのドラマにあるからだ、という。  「という」というのは、自分には、この人たちのドラマが面白くは感じられなかったからだ。  二組もいる不倫夫婦の物語だが、夫婦間の駆け引きや葛藤などの話は、通り一遍で、しかし不倫相手との話の中心は、飛行機トラブルの話だ。何か、話の中心がはぐらかされている感じ。地上組の不倫は要らなかったのではないか。  飛行機トラブルのサスペンスは、結構楽しめるが、意外なほど簡単に爆弾を爆発させちゃって、もっとドキドキさせてくれてもいいんじゃないか、と思うほどだ。客室の天井の破損も、あまり緊迫につながっていない。なにより判りにくいのは、滑走路をふさいで邪魔になっているという飛行機だ。邪魔になっている図を、映像的に引きで見せて欲しかった。  映像的といえば、破損して飛んでいる状態を見せるとかしないと、「意外に飛べるんだな、飛行機って」なんて、思ってしまった。  という訳で、この映画の中で一番面白いのは、無賃搭乗(しかも常習)のおばあさんのエピソードだ。[DVD(字幕)] 5点(2013-02-26 07:05:36)《改行有》

340.  野菊の墓(1981) 《ネタバレ》  『Wの悲劇』の澤井信一郎が(こっちが先だけど)、真っ向勝負のアイドル映画だ。しかし、同時に真っ当な『野菊の墓』でもある。  最初に登場した民子の、あまりのイモっぽさに、これがあの松田聖子か?と驚くが、物語が進むにつれて、だんだんと可愛く見えてくる。映画というのは大したものだと改めて思う。いや、これが演出の力というものか。  原作や木の下版で、イイ所の無かった政夫が、今作では民子の嫁入り時にリンドウを渡せたのは、良かった。こんな昔の、十五の少年にこんな事が出来るのか、という向きもあるかもしれないが、若者は自分の想いに誠実であるべきだ、などと考えたりもするのだ。  それにしても、樹木希林は凄いわ。民子に張り合う勘違いおばさんとして、邪魔くさく感じていたが、嫁入りに悲しむ民に上着を羽織ってやるあたりで、すっかり気持ちを持っていかれた。 [DVD(邦画)] 6点(2013-02-26 05:10:33)(良:1票) 《改行有》

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