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プロフィール
コメント数 1617
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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321.  ある用務員 《ネタバレ》 これまでの監督の他作品と比べると全体的に少し雰囲気が違うとゆーか、終い方なんて特に「ワリとマジメに」つくってる感じが強いのですよね(音楽とかも)。前半だって結構チャンとドラマしてる感じですし、だから結局要所で(他作品では出て来ない様な)フツーに名前を聞いたコトある役者さんが出て来たりもして、その辺も雰囲気の差には確実に繋がっては居ますよね。ただ一方、ごく「いつもの」感じの面子の方もままゴツ盛りではあるのでして、だから部分的には(当然)監督らしさとゆーのもそこそこタップリ感じられる…とも言えるのです。 で個人的には正直、ソコまで悪い作品だとは思わなかったのですが、ソレでもやっぱり「違和感」を強く感じた部分が何箇所か在って、結局ソレは(監督の個性たる)「チープさ」が(今作では何故か)好くないモノの方に見えてしまった…というコトではねーかな、と。おそらくソレは前述したある種の「ツギハギ」が原因ではねーかと思うのです。つまり、山路和弘の思いがけない熱演にアレッ?と引き込まれた直後に、その手下の組長のポンコツな長台詞を聞かされたり…だとか、平時だったらとても可愛らしく&面白く観てゆける髙石あかりちゃん&伊澤彩織ちゃんとて、一方でごくシリアス&シビアな芋生悠ちゃんの演技と並べちゃうとバランス悪く見えちゃったり…とか。映画ってやっぱり「全体の統一感」って結構大事なのかな~と思ったりしましたですね。 結論、ソレでもやっぱ別に『黄龍の村』とそんなに面白さに差が在った…とは思っていないのですケドも、迷いに迷ってこの点数としておきます。[インターネット(邦画)] 4点(2023-02-16 20:25:56)《改行有》

322.  サンダカン八番娼館 望郷 《ネタバレ》 原作がノンフィクションとゆーコトなので、内容それ自体は(劇映画=創作とゆーよりは)確実にドキュメンタリの方に近い作品だ、とまずは思うのだし、ソコに対しては正直面白かった…とか私がどう感じた…とか、或いは(娯楽として)楽しめたかどーか…などという個人的な部分の評価もナニも無い、とも思う。私の評点はひたすらに「観る価値が有ったか」という一点のみを意味しています(⇒モチロン、ここに描かれているものは概ね真実である…という前提の下ではありますが)。否、出来るだけ多くの人に観て貰いたい映画だ、とゆーのが正直なトコロの感想でありますね(出来れば全国民とかに観て貰いたい)。 ただ一点だけ、ココだけは「映画として」大いに評価したいのが、何と言っても田中絹代さんですよね。今作の絹代さんもある種モ~「演技の域を超えている」とゆーか、正に本物・本人にしか見えない…というレベルの超絶技巧だったかと思います。実にお恥ずかしいコトですが正直『山椒大夫』『雨月物語』『西鶴一代女』位でしか観たコトが無かったのでして(でも、それら作品を観た時にはやっぱ心底「凄い女優さんだな…」ともチャンと思っては居たのですよ⇒特に『西鶴一代女』は)今後はもっと意識的に古い映画も観るようにします(反省)。[インターネット(邦画)] 8点(2023-02-15 18:18:03)《改行有》

323.  HOKUSAI 《ネタバレ》 日本が世界に誇る人類史上最高峰の画家・葛飾北斎の生涯を描いた映画。だが、北斎の実際の経歴&人物像とゆーのは細部までが詳らかになっている訳ではないのだろうし(⇒殊にその絵画製作の動機とかいった部分に関しては)その意味では本作はその「ストーリーの軸」として、江戸幕府の芸術・出版に対する弾圧(=北斎が関わった人々が実際にその被害にあったコト)を用いて個々のエピソードを繋ぎ合わせてゆく、という手法を採っている様に見える。調べると確かに、本作に登場する蔦屋重三郎・喜多川歌麿・柳亭種彦らがその犠牲となったのは事実である様だ、がそもそも肝心の北斎自身が公儀の咎めを受けたという事実は無い様なのであるし、何よりも彼がその方面において何らか「成果・業績」を成し遂げたとゆーのも(当然)真実とは異なるのだ。 なので、コレばかりはどー描かれたトコロで(どーしたって)我々の知る歴史そのものと本作のストーリーがリンクしてゆくコトは無いのであり、だから個人的には正直ナニがしたかったのか=ナニが描きたかったのか分からない…という類の映画にも感じられてしまう。特に、北斎の実際の作品(富嶽三十六景とか)とそのストーリーが全く繋がってゆかないのはモ~致命的だ…とも思いましたよね(⇒生首の図の話はまだしも…と思うものの)。根本的に、もし「事実」を並べて「真実」を(説得力を持って)描くことが出来ない=「事実」と「架空」を綯交ぜにして描くしかない、のであるなら、全体の質感は「架空」の方に寄せるしかない、のではないか…な~んて思ったりもしましたよね(⇒そーじゃないと正直「観方」が分からなくなって、で結果としてメッチャ心地悪いのですよね)。映画自体としては(物理的には)諸々と結構好くつくり込まれた方の時代劇だとも思ったので、この脚本のイマイチさは実に残念です。 もう一点、実質60年近くの長い年月を描いてゆく映画として、登場人物の実年齢と役者の感じが所ドコロかな~りミスマッチなのも興を削ぎましたよね。冒頭、師匠に破門された(柳楽優弥演じる)北斎とゆーのは実際には34歳の様なのですケド、柳楽くんの若々しい感じ+ごく傍若無人な振舞い(⇒からの自暴自棄になって却って一皮剥ける青臭い様子とか)を見るに正直20代前半にしか見えてこず、第二章ではまたごくそのままの若い感じで(今度は)実際には50手前の北斎を演じていたり、他にも(当時30代後半の永山瑛太演じる)柳亭種彦だって死んだのは60間近のハズ…なのですからね。もう一つ言うなら、第三章から柳楽優弥がいきなり田中泯に変わるのだって流石にコレには無理とゆーのを感じてしまいますですよ。そんな意味でも、具体的には例えば第二章とかゆーのは率直に(ナンなら)丸々要らなかったのではねーか…とすら思いますよね(で、大した内容が在った様にも全く思われないので…)。[DVD(邦画)] 4点(2023-02-15 00:00:04)(良:1票) 《改行有》

324.  ひらいて 《ネタバレ》 いや~シビれましたね~コレぞ文芸映画ですね!(原作の方も間髪入れずにAmazonでポチってしまいました) 否、所々では(痺れたのではなくて)むしろゾッとした…と言った方が好いと思います。まずはモ~主演の山田杏奈ちゃんからしてとにかく最初っからナンだかミョ~に怖い…のですよ。ある面では確実にサイコパスとゆーか、分かり易く言うとひたすらに自己中心的とゆーか、でも最後まで観ると私にとってより一層の恐怖の対象だったのは残り二人の方だったのですね(=今作で恐れ戦かされるのは実は杏奈ちゃんの方…だという)。 芋生悠ちゃんはコレも冒頭から病気という「業」を背負っていて、ソレがある種の「納得いく理由」となっている…とも思うのです、が一方の作間龍斗にはソレが当初は見当たらない…が故に、彼の方は一体どんな「闇」を抱えているのか(=ナニがどーなったらこんな人間に為り得るのか)という点がごく終盤まで非常に心地悪い不安として在り続けたコト。そして何より、そんな彼と彼女二人があまりにも人として「かけ離れた場所に居る」為に、杏奈ちゃんの方が(=杏奈ちゃんですらも)彼と彼女の世界には決して入り込めないのだ…という絶望的で絶対的な実感を共有してしまったコト、そのものの恐怖とでも言いますでしょーかね。 いや、杏奈ちゃんが(例えば端的に)ガキだから…とかいう単純なコトではないとだって確実にそー思われるのです。彼女は彼女で比較的ごく完成された人格を備えた方の、子どもとは決して言えない・見做せない様な女性だとも感じるのですね。だからその「差」とゆーのは(まず年月やそこらでは)埋まり得ないのではないか、ソレは恋愛においては正に死刑宣告の様なモンだとも思うのですよね(ソレこそ白鳥に恋する豚の様なコトであって)。コレもむしろ杏奈ちゃんの方こそが人間らしい(=人間臭い)人間だと見えていた私にとっては、彼と彼女二人とゆーのはむしろモ~「人間」に見えなかった…恐らくはソレこそが私の感じた「恐怖」の真なる源泉だったのではないか、と思います(思えば悠ちゃんの方だって、杏奈ちゃんと同じ様にやっぱ終始ナ~ンか怖いのですよね…少なくとも私にとっては)。 最初にも述べましたが、肝心な場面のキメ台詞の(決して気取らずも)実に文学的な趣きが超絶に心地好かったコトも含めて、少なくとも中盤以降はマジでシビれっ放し!でしたですね。大いにオススメしたい良作です。[DVD(邦画)] 8点(2023-02-14 23:59:40)《改行有》

325.  おもいで写眞 《ネタバレ》 まァゆーて邦画に限らず…とも思いますが、本作も実にまァ邦画的と言いますか、映画でもドラマでもモ~散々に観てきたよーなオーソドックスでベタな内容だとも思えます(「おもいで写真」というコンセプト面のアイデアは別にしても)。主役は一貫して深川麻衣ちゃんですが、比較的雑多なエピソードを幾つも積み重ねてゆく(+部分的には群像劇っぽく)という点でも、どちらかとゆーと質感としては映画よりもドラマ向きかな~とも思いましたし、その個々のエピソードにしてもまたごくベタだな~とゆーのも正直な感想ではあるのでして。ただ、本作は同時にワリとテンポ重視とゆーか、ソコまでパワフルでもないエピソードでもソレを実に小気味好くポンポンと語ってゆくので比較的にも観易い方=最後までフツーに観れちゃう感じな方だったかな~とも思いましたかね……とは言えド初っ端、麻衣ちゃんが出てきて数分でいつの間にやら「おもいで写真」なるモノを撮るコトになって団地に「遺影撮りませんか⁉」と押しかけてゆくサマには、率直にかなりギョッ⁉としたのも事実ではあるのですケド。ソレでも、吉行和子さん&今作が遺作となった古谷一行さんの味わい深い熟した演技も含めて、全体としても(個人的には)全然悪くはない作品だとは思いました。お暇ならまァどーぞ。[DVD(邦画)] 6点(2023-02-13 22:53:24)(良:1票)

326.  大コメ騒動 《ネタバレ》 一見は非常にタイムリーかつ(ある意味)ホットな題材かと思ったのですよ。貧富の格差や戦争による物価高・社会不安、そんな理不尽に対して団結して炸裂するウーマン・パワー!という、むしろ今ならこそ大いに共感してゆけそーな(+ごくテンション高く観てゆけそーな)お話かな~と正直私もワクワクしてたのです…がナンでしょう、その意味で私がいちばん観たかったモノとゆーのはホントにホントの最後数分間で一発ダケで、ソコまでの100分間ってのは実にごく暗くて重くてローテンションで…と率直に全く気分を盛り上げてゆけなかったのですよね。調べると確かに米騒動って、ゆーて(地域単位では)たぶんソコまで凄まじい大反乱みたいなコトになったって話でもなくて、地方政府も結構さっさと対策してカタが付いた…というコトなのかな~と思いました(全国単位だと2か月弱続いて時の内閣も倒れているのですから、確かに歴史的事件ではあるのでしょーケド)。だから事実に即せば暴動のシーンを何回も長々とやるワケにもいかなくて、ソレをカバーする為に序盤~中盤はドラマの方をつくり込んでいるのですがソレだってごくシンプルな(貧乏で辛い!って)話にしかなり得ないので、結局ナニもかもが少し「予想通り」すぎる…という印象ですかね。 もう一点、主演の井上真央ちゃんって、少なくとも私の中ではやっぱどーしたってごく「元気な」女優さんだ…というイメージが強くて(⇒コレも確かに最近はそーでもないワリと多様な役に挑戦されてるのも当然知っては居るのですが)その彼女からしてごく終盤まではまた随分と大人しいキャラなんだよな…てのが(映画全体としての)ローテンションさ・盛り上がらなさにも残念ながら効いてしまっていたかな、と思いました。替りにテンション高いのが室井滋さんなのですが、コッチはまたモ~妖怪レベルの山姥キャラなモンですから…[DVD(邦画)] 5点(2023-02-11 22:47:01)《改行有》

327.  THE LEGEND & BUTTERFLY レジェンド&バタフライ 《ネタバレ》 第六天魔王を名乗った信長は、それでも人として本能寺で死んでいった…その信長を、光秀は裏切ったのではなくて見限ったのだ、というアイデアも含めて、個人的には見たコトが無かったこのお話の解釈がまずは新鮮でもありましたし、展開運び+実際の演技・演出も含めてごく「しっくり来る」流れだったと思いました。個人的には相当面白く観終われたのですが、そもそも信長のその人間らしさや或いは「弱さ」の方の描き出しにコンセプトを置いた内容自体や、そんな信長と濃姫の色恋沙汰がほぼほぼ9割がたを占めてるというコト(⇒168分の映画にしては中身がもしかしたら普通かも…)+(⇒大河ドラマ的なのを期待して観に行ったら合戦シーンとかほぼ無かったんだケド…)とかには疑問を抱く方も居るのかな~て気もしました。一点、長大な歴史物語を映画で描くのにどーしてもダイジェスト的な(かいつまんだ)シナリオになるのは仕方が無いとしても、それでも信長くらいの超有名人だと(+濃姫は史料が殆ど無いので描くのに制約も少ないし)こーいう感じで映画化してもワリと違和感無く付いてゆけなくもねーな…とは感じましたかね(⇒でもまあ時間の流れはリアルとは感じられ得ない…て欠点は確かに在りますケドね)。 主演2人に関して、まず綾瀬はるかはとにかく超・美しかったですね~専任メイクの方の仕事が尋常じゃないのか、それとも何らかCG的なモノの助けを借りているのか、ま~アップのショットはどれも「生身のモノとは思えない」という肌の美しさでしたね(眼福)。そしてキムタクの信長ですが、ギラギラした「如何にもな」序盤の信長ぶりも(ある意味やっぱ当然に)かなりハマってたと思います、が印象的だったのは中盤の魔王になりかけて寧ろ魂が抜け落ちてゆく様な虚ろでやつれた様子の方でした(なんかも~キムタクに見えなかったです)。この部分の展開=信長が人でなくなってゆくハズの部分については(私としても)少し運び方自体も軽かったかな~とソレ自体はややイマイチにも思えたのですが、演技そのモノとしてはかなり好みな方のヤツでした。キムタクも、他の元SMAPの方々に倣って新境地開拓!でしょーかね。[映画館(邦画)] 8点(2023-02-06 17:34:24)《改行有》

328.  白夫人の妖恋 《ネタバレ》 日本三大怪談の一つ『牡丹燈籠』は三遊亭圓朝作の落語作品だが、コレの原作は中国の怪奇小説『牡丹燈記』というヤツなのだそーで。んで、この映画の元ネタもまた中国の小説『白蛇伝』なのだケド、映画を観て第一に感じたのが「コレ『牡丹燈記』にソックリやな…」というコトなのでして、調べたらやはり『牡丹燈記』は『白蛇伝』の原作の一つだ、というコトらしーのです。ただ『白蛇伝』自体は(『牡丹燈記』とは違って)様々なバージョン違いが存在するというヤツらしく、ソレこそ怪談調のモノから純愛ものっポイのまで(時代や地域に応じて)色んなタイプがある…とのコトだそーです。その意味では、日本で観れる『白蛇伝』原作の映画も実は幾つか存在するよーですが、観比べたら意外にたぶんジャンルは様々…だったりするのかも知れませんね。 この映画は、どちらかとゆーと悲恋ものの系統とゆーか、製作者側が一番感情移入させたがっているのは恐らく山口淑子の白蛇サマだと思うのですね。しかし、コレも恐らく元ネタ(=種々の実際の『白蛇伝』)の要素をワリと真面目+素直にまんま取り込んでいるとゆーか、現代の一般的映画作品のシナリオと比べると率直に少~し所ドコロで一貫性を欠く様なきらいが在るとも思われるのですよね。観てゆくと結構お話の焦点が絞り切れない様な展開運びをしてゆくし、またキャラクターの観点からもやや取り留めが無い感じも覚えるのですね。白蛇サマがラスト付近では完全にメンヘラストーカー的な愛の亡者と化してゆく一方で、その彼女(+その手下の八千草薫演じる青ヘビの精)も中盤ではフツーにかなりキレキレな悪事もやらかしていくのですし、円谷英二を招聘した特撮映画だから…というダケなのかも知れませんがクライマックスの特撮シーンでの振舞いはモ~完全にバケモノのソレでありますし。結論を言うと少なくとも私にとっては絶対に恋愛対象には為り得ない…というキャラなのですよね(まあゆーて「異類婚姻譚」なんて皆そう…だとも思いますケド)。もう一点、前述どおり原作由来の要素を(注釈とか無しに)まんま放り込んでいる箇所が思いの外多い…ので、そーいった中華的概念(仙人とか道士とか)にある程度通じていないとそもそもワリと何が何だか分からない(≒用語がまずピンと来ない)という恐れも大いに在ったりもするかと。 しかし、また今作はかなり気合の入った作品でもあるらしく、映画として諸々のつくり込みの質は(コレも率直に)かなり高かったりします。オールスタジオ撮影のそのセットの豪華さ・煌びやかさは最初から最後まで実に素晴らしいですし、前述の特撮シーンも中々悪くないと思いました。何より、主要キャストの見映えの好さ+キャラにマッチしてる感じも相当にグッド・ジョブだったかと思います(山口淑子の美しくも凄み・思い詰めた感じを兼ね備える様子も好かったですし、八千草薫もこの上無く可憐で優れた緩衝材になっていましたし、んで池部良もシンプルに超・イケメンで私から見てもごく眼福でしたし)。中々評価自体の難しい映画なヤツかとも思いますが、個人的には観て損とまでは言わなくても好いかな…と思いました(暇潰しには十分…位なクオリティは余裕で備えているかと)。[インターネット(邦画)] 5点(2023-02-05 21:37:10)《改行有》

329.  バイオレント・ナイト 《ネタバレ》 まあ、とにかく第一に思うのは、何故にコレを(日本では)2月に公開してんのか…というコトっすよね(⇒ゆーてグロすぎて全っ然子ども・ファミリー向けではねーので、クリスマスにぶつけても意味は無かったかな…とも思うモノの)。 ただ、ある点で実に斬新なアイデアだとは思うのですよ。何しろ、コレだけ散々擦られ続けた「ダイ・ハードもの」を、イケ好かない金持ちの豪邸に(当然クリスマス・イブに)偶々居合わせたサンタ・クロースその人でやったろう!てなモンなのですから。でも、ゆーてサンタ・クロースってナンなら人類史上最大のヒーローじゃあねーですか(西洋キリスト教世界では特に)。そのサンタさんがガタイ分厚くて滅法腕っぷし強くて、かつ実際にメッタメタに血ミドロ肉弾戦を繰り広げる!テンですから実に感情移入とゆーかワクワクがモ~弾け飛ぶ様な好ましい感覚がありましたよね(私でさえ)。また流石、雪+流血+ヴァイオレンスというジャンルについては世界一定評の有る監督なダケあって、アクションもグロも(加えて種々のギャグも)端的にまずまず以上のクオリティだったとは思いますし。 惜しむらく、予算的には然程掛かっておらずややB級寄り(と言っても準A級程度)なのか少~し中弛みな感じも覚えたコトと(+ならもうチョイ尺自体を縮めても好かったのではねーか…と)、コンセプト的にかなり似通った監督の旧作『処刑山2』の方が個人的にはだいぶ好みだったコトを重々考慮しまして、相当に迷いつつも(低めに寄せた)この評価とさせて頂きます。とは言え重ねて、アクションとしてもコメディとしても比較的手堅い方の娯楽作だとは言えると思いますね。少なくとも暇潰しには十二分かと(注意:グロいのが大丈夫な方限定で)。[映画館(字幕)] 6点(2023-02-03 23:30:08)《改行有》

330.  セーラー服と機関銃 -卒業- 《ネタバレ》 いや、だからフツーにつくれば好いのに…(まあ、そりゃ無理か…) でもゆーて実質はリメイクに近いと思うのですが、いちおう設定としては前作の続編というコトで、演出方針も(当然の様に)ある部分で継承してる…てのが結局「長回しの超・多用」なのですよね。しかし、イクらナンでもコレは永い・タルい・まだるっこし過ぎますよ。中盤のキャバクラのシーンは私もモ~耐えられなかったですね~ナニをダラッダラダラッダラと20分以上もワンシチュエーションでバカがバカ騒ぎしてんのか…(+終いにはスローモーション演出⇒からの幻想空間突入、て!)…題材やら主演の環奈ちゃんやら、また滅多矢鱈にキャラが多くて実際の配役も無意味に豪華なトコとか、んで肝心なクオリティが…てな辺りで思いっ切り今般の『バイオレンスアクション』をも彷彿とさせられましたが、個人的には僅差でアッチの方がマシ…てなコトすらあり得るかな~とも。 あと(コレはその様に聞いたコトはあったものの)その様に感じたコトはあまり無かったのですが、今作はまた環奈ちゃんの「声の好くなさ」が少し際立っていたかな…と。結構ドスの効いた声で喚き散らすシーンが多かったのもあるのでしょーケド、個人的には「え?伊藤沙莉?」と思ってしまいましたよね(⇒いや、伊藤沙莉があの声なのはキャラとか諸々「調和」してるから全然好いと思うのです…勘違いなさらず…)。あと演技とゆーか役柄的にも、薬師丸ひろ子さんと比べてしまうとドコか風格とゆーか(母性的な)包容力とゆーか、要は親分・組長=人の上に立つものとしての何らかが正直モノ足りないな…とも感じました。んで重ねて、完全なるプロ歌手である薬師丸さんと比べると声&ラストの歌の効果もまた確実にモノ足りなくはありましたですし。[インターネット(邦画)] 3点(2023-02-03 23:13:19)《改行有》

331.  セーラー服と機関銃 《ネタバレ》 鑑賞後にWikiとか見てもズバリそー書いてあったのですケド、私も全っ然「思てたんと違う」映画だとは感じてしまいましたよね。言い尽くされたコトでしょーが気になったのは二点、まずはとにかくカメラが遠い=顔が見えない=今観るとキャスト豪華なんだケド正直誰が誰だかわかんない、というコト。もう一点は(コレもとにかく)ま~長回しばっか=実にテンポ悪い、というコトですわね。 まあ、終盤に向かうに連れてその緩いテンポと(展開自体の)シュールさには流石に多少慣れていって、何となくソレは一味違う「オツ」な感じの方にも近づいていったかな…とは思うのです。が、ソレでもやはりカメラの遠さには最後まで私も慣れるコトが出来なかったのですね。2021年の『シュシュシュの娘』という映画もそんな感じの演出方針でその時も全く同じコトを考えたのですが、やっぱどーしたってシンプルに「物語に入り込めない」という感じがしてしまうのですよね(個人的に)。逆に、現実感がナンだか薄れる…という感じもあるのでシュール系の映画をやりたいのならシンプルにワリと効果的なのかもな…とは思いますケドも(=今作も『シュシュシュ』もある面ではシュール系…だと思いますし)。結論、コレだけカワイイ薬師丸ひろ子の「活かし方」という観点からは、どーしたって最善とは言えなかったかな…と思います(女子高生使って撮る映画じゃねーかな、と)。[インターネット(邦画)] 4点(2023-02-03 23:13:02)《改行有》

332.  ポゼッサー 《ネタバレ》 う~ん……最初10分を観終わっての時点では、確実にもっと「コレ超面白くなりそーじゃね⁉」とテンション跳ね上がってたんですケドも…… SFスリラーとしてはゆーて、コンセプト的にも画的にも結構観たコト有る方のヤツ…だとは思うのですね(ソレこそ『マトリックス』でも『攻殻機動隊』でも、あと『エヴァンゲリオン』とかでも似た様なシーンはしこたま観たコト有る…的な)。ただ、中々見事にスタイリッシュ&シリアスで寒々しい空気感といい、不穏で不可解で観る側の不安を実に巧みに煽り立てる洒落た映像といい、そして父親譲り?のキレ・惨たらしさを高度に兼ね備えた血ミドロ・ヴァイオレンス・シーンの凄みなんかからしても、前述どおりスリラーとしてはそーいう「ルックス(or 物理的)」な面は全体を通してもかなり上質だった…と思うのですよね(⇒とにかく最初のシーンが実にイイ感じで、かつソコも含めて「見た目」に関しては観終わってもその評価は変わらなかったですね)。 でも、同時に(やっぱ最後まで観ると)率直に話の内容…とゆーよりは展開運びの方がちょっとイマイチかな~と思いますね。まず、ド初っ端のショックシーンから次のショックシーンまでがあまりにも長くて冗長・平坦で、全体としてもテンポを大いに損なっていると思うのですよね。このお話をゆったりと緩慢に語りたい…てのが(今作における)監督のポリシーだったのかも知れないのですケド、少なくとも娯楽系のスリラーだったら(同じ尺で)間にもう一個(ショックな)エピソードを挟む位で丁度好いんじゃね?とすら思いました。あと、結局ソコまでややっこしい内容でもないワリに、また全体的に説明が不足+稚拙ぎみで単純にかなり分かり難かったな…とも。ソコら辺は、監督自身の今後の更なる向上に期待…という感じかも知れないですかね。 一点、アンドレア・ライズボローは気付けば最近好く見かけるのですケド、殊にホラー・スリラーに関してはその何処か乾いて荒んだ様なルックスがシンプルに実に効果的ですね。彼女のコンディションがこの良好なうちに他の作品でもガンガン観てみたいトコロです。[DVD(字幕)] 5点(2023-01-29 23:02:11)《改行有》

333.  恋する寄生虫 《ネタバレ》 「寄生」とゆーのは、つまり「一緒に生きているケド、片方だけがソコから利益を得て、もう片方は害を被る」という生物同士の関係性のコトである。似た様な形態として「片利共生」とゆーのがあって、コレは「一緒に生きているケド、片方はソコで利益を得るも、もう片方には利も害も無い」というヤツである。昨今、そーいった寄生(或いは共生)生物とゆーのが、その宿主の行動様式(=つまり、もし宿主側に思考と呼べるモノが在るとするならその思考そのもの)を自分の利益の為に操作している…とゆーのは、比較的広く知られる様になってきた事実なのではなかろーか。しかし、そーいった寄生とゆーのはまた、宿主となる生物種に依っては決して物珍しい現象というワケではなく、寧ろその種の個体の大半がその手の寄生生物に冒されており、だからソレがもたらす(操作された)行動様式とゆーのがそのまま宿主の種としての特性となっている…というコトすら在り得るとゆーのは、こちらはあまり知られていない事実かも知れない。そしてそーなってくると最早、その類いの「共生」とゆーのが果たして「片利」なのか「片利片害=寄生」なのか、或いはも~「相利」と言うべきモノなのかとゆーのは、一概には容易に判断できないのだ、と(=例えその行動が寄生生物自身の利益の為に操作・誘導されたモノであっても、その特性を特性として宿主がイチ生物種として成立して存在している以上、そのコト自体を否定するのは難しい or 「意味が無い」から)。 誠に勝手ながら、ごくマジメで実際的で(ナンなら)少なからず社会的な方のテーマを擁する人間ドラマだろーな…と思い込んでいたのです。が、観てみると今作ってフツーにSFの類い、しかもSF恋愛映画…という方のヤツだったのですよね。つまり、人間を種々の「社会不適合者(※劇中の表現そのまま)」に変えてしまう一方で、同じ虫を体内に抱える者同士を強力な恋愛感情で結びつける…という寄生虫が存在する、と。かつ、その状況設定を通して今作が観客に問うてくるのは「自分以外のモノに植え付けられた(恋愛)感情は、ズバリ是か非か」というテーマなのですよ。前段で長々と語らせて頂いた様にコレ、寄生生物というモノの現実の在り方との関連を含めて、まずは実にごく興味深い・面白いテーマだな…と思ったのが(個人的には)正直なトコロなのですよね。 ただ、結論から先に言うとコレも、個人的には今作には結局あまり嵌れなかった・共感に至れなかった…とゆーのがまた正直なトコロなのですね。とにかくまず根本的に、人間が自分のその思考・感情を何者にも干渉されずに自分だけのモノに保つ、とゆーのは、個人的にはワリと絶対的な価値観として在るコトなのです。もう一点、私が特に『惑星ソラリス』とか大好きだから…というワケでもねーのですが、例えSF的で「特殊」な状況設定を用いたとしても、その中に描くべきヒトのヒトたる人間性とゆーの自体はしっかり「リアル」なソレであるべきだ、とも思っているのですよね。今作って「架空」の状況設定の中に描かれるのも「つくりもの」の感情…という、その点でシンプルに「真なるモノ」が見当たらない作品だ…とも思われて、そーするとどーしたって(私としては)ラストのあの二人に共感してゆくのが非常に難しかった…としか言い様が無くて、ですね。 もう一点、ちょっと理屈っぽい話になりますケド、この寄生虫が宿主を(重度の潔癖症とかの)「社会不適合者」に変えるのは、ソレによって寄生されていない一般人との関係性の構築を著しく困難にし、却って寄生されている個体同士を結びつけるのを容易にする為…だと思うのですね。しかし、その症状が今作の二人の様なごく重篤(ナンならごく「極端」)なレベルになって来ると、そもそも彼らがイチ社会人として生活・生存していくコトすら困難になり兼ねず、結果として宿主の環境への「適応」自体が下がってしまう様にも思われるのですよね(=そーなれば畢竟、寄生生物の適応だって下がるだろ、と)。そこら辺、少~しSFとして設定のつくり込みが雑かなあ…とも。更に言うなら、重ねてココまで「極端な」症状とゆーのが実際に在るにせよ無きにせよ、潔癖症も視線恐怖症もやはり実在する疾患なのは明らかであって、ソレを「寄生虫の所為なのです!」と言い切ってしまうのは(例え架空のSFの中だとしても)キョウビちょっと「危うい」かもな…と(少なくともやや安直かな…と)。もう一つの結論、また残念ながら今作はそーいうツッコミどころ(=詰めの甘さ)てのも単純に少なくない作品だったかな…と(=ソレってやっぱ特にSFとしては宜しいコトだとは言えないよな…と)。[DVD(邦画)] 4点(2023-01-29 23:01:44)《改行有》

334.  キラーカブトガニ 《ネタバレ》 諸々と、どー見てもB級コメディ・ホラーにしか見えませんし、実際にも確実にそーいう類いの作品だとは思うのです。ただ、更に細かいトコロまでよ~く見てゆくと、意外に結構丁寧につくられた映画だ、とも感じるのですね(⇒肝心なキラーカブトガニの造形とか、主要人物たちのキャラ設定&関係性のつくり込みとか、中でもオーラスの巨大怪獣バトル!とかなんか特に悪くない出来だったりで)。しかし、そんな風にだいぶん丁寧に(=手を抜かずにこだわって)つくっているにも関わらず、率直なその観た感じとゆーのは全編通しても実にまろやかとゆーかキレが無いとゆーか、ま~た不思議な位に盛り上がらんのですよね。そして、実はその敢えての「緊張感がイマイチ感じられない質感」こそが、今作において最も「B級」な要素だった…とも(私には)思われたのです。 個人的な結論、今作は「B級映画をB級映画として最も美味しく食べるには」という或る一つの試みだったのではないか…と。例えるなら、ペヤングをご自宅にフツーにある追加の調味料・器材のみで「ペヤングがペヤングであるコト自体は決して否定せずに」どーしたら最高に楽しめるのか…という(趣味人の高貴なる)遊び、とでも言いましょーか。私としては、その意味での本作の「完成度」は実はワリと高い方だったのではねーか、とも思います。やはりどこまでもオフビートではあるものの、ナンだカンだ肝心なマニアック映画としての「芯」を外していないこの感じは、正直ワタシまあまあ好きな方のヤツなのですよね(オマケでこの評価としておきます)。[映画館(字幕)] 6点(2023-01-29 23:01:20)《改行有》

335.  ノースマン 導かれし復讐者 《ネタバレ》 事前情報は(また)特に入れていなかったのですが、ワリと始まった瞬間にも「たぶんあの手の(古典的な)ヤツだな…」という予想は付く様な感じの作品でしたし、結局はその予想どおりの内容でもあったのですよね(=北欧風『ハムレット』)。ただまァ、大部分においては古典的でシンプルな復讐譚、でかつやや貴種漂流譚的な要素も含みつつも、後半は多少の工夫・アレンジも施されて新鮮み・意外性も在り、かつそのごく破滅的(+どこか解放的)なラストにもチャンと巧く繋がってゆく全然出来の悪くない流れをしっかりと擁している…とも思いました(⇒古典的とは言え、お話としてもシンプルにそこそこ面白いヤツだったかなと)。 また、ソコまで神話的・ファンタジー的…というワケでもないごく尋常な「人間」の描き出しをメインに据えた物語だとも思いましたが、所ドコロに多少は超常的な要素も適度に配されており、かつ描写が相当にホラー寄りとゆーかごく凄惨で陰惨であるコトも相まって全体の雰囲気はだいぶダーク・ファンタジーとかに近い暗くて重厚で歯応えの在るモノに仕上がっていたのですよね。んで、また音楽が全編通しても実に見事に重厚だったのですよ。なので個人的には私も今作、長大な古典的悲劇やオペラ・セリアの類いを観終わった時と同様の高度に濃密な鑑賞後感を味わうコトが出来ました(エンドロールが実に清々しかった・心地好かったですね⇒主人公と同様、ナニかから「解放」された…かの様な)。結論、私個人としてはまた一発で監督の信者になってもーた…という、モ~全力でオススメ出来る…て作品だったです。重ねて音楽と、そして映像美を最大限に堪能される為にも、今作はぜひ劇場でご覧頂ければな、と思いますね。[映画館(字幕)] 9点(2023-01-29 23:00:57)《改行有》

336.  ショコラ(2000) 《ネタバレ》 (理由は実は好く分からなかったのですが)当初からかなりメルヘンな雰囲気が感じられるのですケド、そのワリにはソコまで分かり易く明らかにポジティブ&ハートフルなドラマでもねーかな…と思ったのです(⇒ラスト付近は色々とご都合主義にも近い感じでカタが付きまくってゆきますが)。また、好くある「ふと現れたスーパーな主人公が一切合財解決して回る」というお話に思いっ切り見えるヤツでもあるのですケド、中盤深くまではその辺の感じも率直にだいぶ曖昧だとも思うのですし(特にキャリー=アン・モスとジュディ・デンチの関係性があまり改善した様に見えてゆかないのが私としては大きかったのかな、と思います)、ソレでいてレナ・オリンの元旦那はラス前には一発トンデモなく深刻なコトをやらかしてくれるのですし。個人的にも、ごくまろやかに観てるしかない感じで進行してきて…のあの辺からの暫くのシリアスさは、全体としても少~しバランスが悪かったかな…と思いましたかね。 ただ好意的に捉えれば、見た目は分かり易い様で実際は全然そーでもない、タイトルどおり甘い様で実はほろ苦くもある、とかっていう(種々の側面で)ごく複雑で奥行きのあるドラマだ…と思うコトも出来るかと感じるのです。ソレこそ苦くも甘いチョコレートの様な、と。ロケーションがとても素敵で、美術系の小物も総じて綺麗で、何よりジュリエット・ビノシュは超・魅力的で(外見も内面も)かつ少なくともレナ・オリンに対象を絞るならばごく分かり易くポジティブ+爽やかなお話だったのも含め、いつ観ても全然フツーに楽しめる映画だったかな…とは思いましたですね。観て損とゆーのは全く無かったと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-01-25 19:14:51)《改行有》

337.  ぼくは明日、昨日のきみとデートする 《ネタバレ》 私は、二人が出会って幸せな時間を共有し、そして悲しくも美しく別れてゆく…とゆーのが恋愛映画の本質だと思って居るのですが、今作はその「別れの理由」として、高度にSF的でごくテクニカルな設定を用いているのでして、ソレによってつくり出される状況とゆーのは率直にかなり特殊なモノだとも(やはり)思うのですよね。ともすれば、その状況自体は多少分かり難い・理解し難いというモノであるのはコレも確かかと思います。しかし、その状況によって作中に描き出される恋愛映画としてのエッセンスとゆーのはどれも、一般的な恋愛や或いは市井のとある人生においてもまた、却ってごく普遍的なモノである様にも思われました。即ち、決して逃れ得ぬ別れや、自分の為の「恋」が相手の為の「愛」に変わってゆくサマ、そして分かち合ったとある幸福な一瞬が永遠となって時空を、その生きる時間の総てを超えてゆくという奇跡。私には今作、恋愛の本質的な美しさが(むしろ)とても「分かり易い」映画だった、とも思われました。好く出来た作品だと思いますね。[ブルーレイ(邦画)] 8点(2023-01-24 21:50:04)

338.  ウェディング・ハイ 《ネタバレ》 コメディですが、笑えるとゆーよりは正直「微笑ましい」とゆーか、少なくとも全編でゲラゲラと笑えるって作品じゃあなかったかな…とまずは思ってしまうのですよね。いや、全く面白くない…なんてコトは微塵もないのですよ。私も数箇所、例えば結婚式でタルコフスキーに全力でオマージュを捧げる(=どー考えても出世の見込みの無い)映像ディレクターの中尾くんとか、モ~流石!としか言い様が無い片桐はいりの「一言のキレ味」とか、あとはクライマックスの投げ縄だって率直に面白いボケだったと思いますよ(⇒ソコらに関しては声を出して笑った…てのが正直なトコロでして)。 ただ、確かに脚本・バカリズムとは言え、コレは映画であってお笑いのロングコントではねーので、まずはどーしたってその辺のフツーのお笑い程にはブッ飛んだ展開には(そもそも)なってはいかないですよね。ソコに加えてグランド・ホテル形式…的な(登場人物の数が豪勢な)物語でもあるのですが、中で主役は明確に篠原涼子さん=ウェディング・プランナーの方なのであって、だからその意味でもこの結婚式は決して「失敗」にはならない(ナンならソコまで失敗「しそう」にもならない)と予定調和的に決まってしまっているのですよね。その点からしてもやはり「微笑ましい」というごく温めのコメディにはなってしまっている…と思います。列席者も意外に中々有能な方ばかりで、余興とかも全部が超・チャンとウケるヤツなのですよね⇒どーしたって人間、ポンコツ or 勘違い野郎がやるコトなすコト上手くいかね~…て方が絶対に笑い易いのではありますし。 もう一点、全体のテンポもちょっと(不必要なマデに)緩めとゆーか、具体的には例えば結婚式自体が成功裏にお開きになってから更に岩田剛典くんの話を30分もやるのは流石に冗長に過ぎる…と思いました。剛典くんの方の話の「オチ」自体は中々見事なアイデアではあったので、この構成にしたのも重々理解は出来るのですケド、にしても…とは(少しダケ)思ってしまいましたですね。[DVD(邦画)] 5点(2023-01-24 01:18:18)《改行有》

339.  戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 最終章<OV> 《ネタバレ》 三部作ラストは、ミもフタも無く言うとモ~完全にコメディ!なのですよね。。。ただ、ソレでも私は重ね重ね「好く撮り切った!」と嬉しくも思いましたよ。そして今作でもまた、久保山智夏さんが思い切りハッチャケるシーンはとても好ましく観れましたし、宇野祥平さんは再び雰囲気十二分な演技で実に存在感ありましたし、何より監督だっても~メチャ頑張って演技してて⇒終いにゃちょっと上手くなってきてるのも確実に感動モンでありましたですよ。やっぱ最終の結論、低予算でもやれば(ココまで)出来るのよ!と実に爽やかに観終われました。若きホラー監督さん達よ、大志を抱け(⇒更に1点足しておきます)。[DVD(邦画)] 7点(2023-01-23 19:06:08)(良:1票)

340.  戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版 《ネタバレ》 劇場版とのコトなのだが、キャストや演出・特殊効果とかには特にスペシャルな感じも覚えないし、尺とかもいつも通りだったりする(ナンなら通常映画サイズなのは『最終章』の方)。終盤は特に裏ストーリーのかなり大袈裟な話になってゆくので若干足が地から離れだしてゆくのだケド、前半はホラーとしてはごく『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』的な森の中でのPOVをやっていて個人的には決して悪い気もせず(≒なんか懐かしく)面白く観てゆけましたね。で、前作『劇場版・序章』のレビューでも書きましたが、ラスト付近にはこの裏ストーリーの根幹をなす最大のトリックの提示⇒ごくアイデアフルかつかなり衝撃的なワンシーンを見事に撮り切っていて、一番やりたかったのはココかな…と思いました。重ねて、ソコのクオリティはごく保証できるモノですので、是非ネタバレ厳禁で=Wikiとか覗かずにナンとかココまで観てきて頂ければと思います(もし観ると決めたのならば)。[DVD(邦画)] 6点(2023-01-23 19:03:53)

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