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プロフィール
コメント数 1199
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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341.  3月のライオン 後編 《ネタバレ》 原作既読、アニメ未見です。 さて前編同様、映画用のシナリオとしてよくまとめているとは思いますが…しかし原作好きからすると残念ながらかなりイマイチです。 その理由について考えてみたんですが… たとえば後編冒頭の新作のお菓子を考えるシーン、 これ原作では末っ子がドヤ顔で「ガム!」と答え、それを聞いた爺さんが「天才キタコレ!」ぱぁぁぁとなって後の2人が「ええぇ」となるコメディシーンなわけです。(ちなみに何回か使われる天丼ネタです) これがこの映画版ではただ新作のお菓子を考えるだけのシーンになっています。これではこのシーン自体の存在意義が不明なんですよね。 全編にわたってそんな感じで、つまり映画化されるときに原作から大きく削られているのがコメディシーン明るいシーンなわけです。 原作ではコメディ的なシーンがかなり多く、そのシーンがある事でキャラが立ち、深刻なエピソードやじんわりするエピソードが落差で映える…そういう見事なバランスになっているわけですが、この劇場版では前後編通じてただ淡々とストーリーを進めるだけで、落差がまったくなくただ淡々陰陰とストーリーが進む事になってしまっているのです。 ベルセルクの三浦が「アニマル連載作品の中でもっとも男らしい作品」と語った原作ですし、将棋は格闘技ですから、そういう方向のまとめ方もあるとは思いますが、しかしこれでは映画を観ていて全然楽しくない…というか原作のキャラに会いたい気持ちで観るとかなり裏切られた気分になるわけで、尺の関係ががあるとはいえこういう方向にまとめてしまったのは原作好きとしてとても残念です。[インターネット(邦画)] 6点(2020-01-19 21:45:24)《改行有》

342.  大統領の執事の涙 いい映画だとは思いますが、アメリカの公民権運動の歴史などに疎い日本人にはなかなかハードルの高い映画です。 キューザックのニクソンや、リックマンのレーガンなんかは「なかなか寄せてきてるな」なんて感じで面白かったわけですが、これもニクソンやレーガンをうっすらおぼえていればこそ。 基本的には他国の近代史、しかも暗部にかかわる話なわけで、そのときの空気感なんかを全く知らない日本人が観ても表面的な面白さをなぞるだけになってしまうのが残念なところです。 さてそれはさておき、邦題について これ、原題から考えても「執事」あるいは「大統領の執事」でいいはず。 シンプルイズベスト。 しかるに「の涙」って…一体なんやねん?どっからきたん?[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-16 09:53:46)《改行有》

343.  マスカレード・ホテル 《ネタバレ》 この年末年始、同じ東野圭吾原作で地上波初放送となる映画が2本放送されたわけですが、その2本の映画の基本的なスタンスには大きな違いがあり非常に興味深く観る事ができました。 その一本である疾風ロンドについては(そっちのレビューを見ていただくのが一番なんですが)、要約すると「ミステリーとしての面白さを捨てて軽薄なコメディ映画(しかもさして笑えない)にしてしまっている駄作」でした。 一方でこちらのマスカレードホテルは、原作の要素をよく残してミステリーとしてそこそこちゃんとした作りになっていて及第点の出来だったと思います。 わざわざ犯人役を松たか子にしたり、「大竹様」と呼ばれる姿がちらりと映る明石家さんま(友情出演)とか、画面のあちこちに細かい遊び要素がいろいろと詰め込まれていた事からも、この映画が細かい目配りで作られたものがよくわかります。 あえて問題点をあげるとすれば、まず「以前ストーカーを追い返したエピソード」が全体から明らかに浮いていてまるでネオンサインがついてるかと思うくらいはっきり伏線と分かる事。 結果として原作未読であっても、多分そのストーカー女が絡んでくるな…というのは想像がつきますし、そうなれば狙いが長澤まさみである事は明白です。 情報量が多い原作小説であればその伏線はもっと埋もれているのですが、情報が整理される映画ではどうしても浮いてしまい処理が難しかったのでしょう。 もっとも、一般的な観客のレベルを想定すれば、伏線はそれくらいはっきり示さないとそんなエピソードの存在すら忘れてしまうような観客が一定数いそうだし、これは意図的にわかりやすくしたのかな…とも思ってしまいますが…はたして? もう一つ気に入らないのが、映画最後の仮面舞踏会風のシーン以降の無駄なシーン。ここははっきり映画として無駄だと断言できるレベルの箇所で、「蛇足」ということわざの意味をスタッフには強く訴えたいと思います。 総じて、原作のテイストを良く残したよくできた映画だと思います。 このストーリーに問題を感じる場合、それはこの映画の責任ではなく原作者である東野圭吾の問題でしょう。 恐ろしいほどの駄作だった疾風ロンドと対比する事で、同じような原作をベースにしても、映画スタッフによってこんなに出来がかわるんだな…というのが実感できたのが個人的に一番の収穫でした。[地上波(邦画)] 6点(2020-01-09 13:19:50)《改行有》

344.  疾風ロンド 《ネタバレ》 原作既読…ですが読んだのは3,4年前なので細かいところはちょっと怪しいです。 さて、長編小説を時間制限がある映画にする場合、エピソードの整理再編集は欠かせません。 そうしないと映画の枠に話が収まらないですし、無理やり話を詰め込むとわけのわからないダイジェストになってしまいます。 だから映画化する上で映画用にストーリーを再構築する事は非常に重要になるわけですが…そういう意味でこの映画、そのエピソードの整理再編集がとても下手だと感じました。 肝心なとこはサラっと流す癖にどうでもいいシーンは長い。 結果、妙にダラダラとしてるわりにストーリー自体は駆け足で進むというつかみどころのない散漫な物になってしまっています。 例えば、序盤、テディベアが映っただけの写真が何枚か送られてきて肝心の犯人は死亡。 これじゃ場所が全くわからないじゃん!やばいよやばいよ!って箇所は、もっとスリリングに盛り上げるべきとこだと思うんです。 本来、この段階で十分に危機的で絶望的なシチュエーションなんですから、うまくやればここで観客の気持ちを鷲掴み…のはずなんですが… しかし無駄にコミカル?な所長とのやり取りなどに時間を使い、肝心のサスペンス部分は完全にスルーしてしまっています。 そして「息子が突き止めました」の一言で解決。 いや、それおかしくない? 全体としてテレビ的な軽いコメディ感覚でまとめようとしたんでしょうけど、それがこの映画を良くしてるかというと、甚だ疑問なんですよね。 そもそもコメディっぽいシーンはだいたい面白くないというのがもうダメ。 明らかにダブルがやってるのがバレバレな上に役者のセリフが上滑りしててシラケるスキーのチェイスシーンなんかに時間つかってる場合じゃないでしょ。 総論:テレビ局が絡む邦画でよくある「テレビドラマレベルのお気軽映画」として仕上げてますが…おかげで本当にテレビで十分レベルのものになってしまいました。 映画ってやっぱ映画であるべきなんじゃないかと思うのです。[地上波(邦画)] 4点(2020-01-07 23:13:06)《改行有》

345.  スター・トレック/BEYOND JJの新シリーズを3本続けてあらためて観たわけですが、(そして観て痛感したわけですが)この3作目、監督が変わったのが本当に致命的です。 シンプルに面白くない。いろいろ詰め込みすぎな上に撮り方が下手なので何が起きてるかわからないシーンが散見され、しかもご都合主義というなかなか痛々しいものになってしまってます。 自分のつけた点数で新シリーズは9→7→4と急落しているんですが、要はそういう事です。[インターネット(吹替)] 4点(2019-12-27 11:55:04)《改行有》

346.  スター・トレック(2009) 《ネタバレ》 JJになってからのスタートレックを3本続けて鑑賞したので、改めて総括的なレビューを書いてみます。 新シリーズ、単発では観た事あったんですが、続けてみると少し印象が変わってくるな、と。 まず大前提ですが、私はオリジナルの宇宙大作戦等にそれほど思い入れはありません。子供のころリアルタイムでときどき観てはいましたが、こだわりはないので熱烈なフアンの方とは意見が異なるかな、と。 さてまず3作を比較すると断然面白いのはやはりこの1作目だと痛感します。 リブート1作目ゆえ、まずは各キャラクターを紹介しながらの導入になるわけですが、ここが上手い。 面白いシーンのみを細かくつないで過不足なく紹介していくため、観ていて全く飽きないし、キャラクターがよくわかる。 そもそもこの映画、最初から最後までずっと緩急の「緩」がなくひたすら小クライマックスが続いていくある意味すごい娯楽映画。 普通だったら当然飽きるというか食傷気味になるわけですが、この映画の場合、そのエピソードが抑え気味でやりすぎ感がないためずっと食入りで観ていられるという本当に見事な娯楽映画になっています。 そもそも79年最初に作られた劇場版は2001年の影響でしょうが、ひたすら冗長で無駄に芸術的。私、リアルタイムで劇場で観ましたが客が自分入れて3人しかいなかったのを覚えていますが、実際日本ではイマイチな評価だったと思います。 そのつぎの劇場シリーズは自分にとってなじみがないメンバーなのでやはりイマイチ。 初期メンバーであらためてリブートしてひたすら娯楽作に振ったこの映画こそ、(少なくとも自分は)望んでいたスタートレックの姿だったんだな、と痛感したわけです。 ちなみに今回のシリーズ2作目では(しょうがないんですが)やりすぎ感が出てきてしまってるし、3作目は監督が変わった影響でしょうかそもそも何やってるかわかんないとこが増えているように思いました。 それがこの1作目では「ちょうどよくかつずっと面白い」を維持しているわけで、さすがリブート1作目、よほど力を入れて作ったんだな、というのがわかります。 あと、吹き替え版だと1作目はカトーやウラという過去のテレビシリーズに沿った役名だったのに、2作目はオリジナル通りのスールーに変わっていて続けてみると違和感バリバリ。オリジナルを知らない人が観れば「え、何これ名前変わってるんだけど、何かの伏線なの?」と余計な誤解しかねない状況です。 これはどうにかならなかったんでしょうか…[インターネット(吹替)] 9点(2019-12-27 11:41:18)(良:1票) 《改行有》

347.  椿三十郎(2007) このリメイク版のスタッフクレジットを見ると脚本は「菊島隆三、小国英雄、黒澤明」となっています。 つまりリメイク用にシナリオを変更せずオリジナルのシナリオのままリメイクされているという事。 という事はつまり、同じシナリオを使い「黒澤明×三船敏郎」が撮ったものと「森田芳光×織田裕二」が撮ったものが比較される事になるわけです。 別に森田をくさすつもりも織田裕二をくさすつもりもないですが、しかしやはりそれは無理ゲーなのではないでしょうか。 織田裕二が演じる椿三十郎と三船敏郎が演じる椿三十郎…どちらが魅力的かというとそれはもうね…しょうがないでしょう。 で、そうなるとそもそも根本的な疑問が生じざるを得ません。 わざわざリメイクする意味ってなんなの? オリジナル観てればいいじゃん…[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-12-20 23:10:42)《改行有》

348.  トータル・リコール(2012) ちょっとでも映画を観る人であれば、トータルリコールと聞けば、すごい形相をしたおばさんが輪切り状になりその中からすごい形相のシュワちゃんが出てくる、有名なあのシーンが頭に浮かぶと思います。 シュワちゃん×バンホーベンという濃×濃で生まれたあの映画は映画としての出来不出来はともかく、記憶に残るという意味では相当なレべルの映画だったことは間違いないわけで。 で、それだけ印象深い映画をあえてリメイクしようっていう勇者、それはワイズマン×コリンファレル!! …いやそれ無理ゲーなのでは… 悪趣味全開で映画史に残るレベルで印象深いあのトータルリコールを薄×薄でリメイク! いやそれどうすんだよ…と誰しも思うわけですが、やはりというかそれしかないというか、すっきりスタイリッシュ系の普通の映画となりました。 リメイク映画の難しいところはオリジナルと比較される事だけではなく、観客の多くがそもそもプロットをあらあら知ってるというところにもあります。 ストーリーにどんでん返し等あっても最初からネタ割れしてるわけで、もうそれなんて無理ゲーなの? だがしかしそれがリメイク映画というものなのです。宿命なのです。 そして、前作と比較される上ネタばれもしてるという非常に厳しいという条件だったことを考えれば、このリメイク版はまぁまぁ成功してるんじゃないでしょうか。 しかし強烈な個性を失って普通に見られるようになった結果、見た事すらすぐ忘れるような凡庸な映画になってしまっているのも事実。いやつらいですね。 結局のところ2019年の今トータルリコールと聞いて思い浮かべるシーンは、100人が100人、やっぱりあの「おばさんが輪切り(略)シュワちゃん(略)」のシーンなわけで、まぁそれこそがこの映画の評価を端的に表してるではないでしょうか。 そういう意味ではとても可哀そうな映画だと思います、はい。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-20 22:57:46)《改行有》

349.  バーニング・オーシャン 《ネタバレ》 同年2016年に公開されたパトリオットデイと同じピーターバーグ&マークウォールバーグコンビによる実話物。 映画終盤に実際の当事者などの映像が流れ、また犠牲者の写真と名前が出て追悼が行われるとこなんかは全く同じフォーマットで、その既視感がすごごすぎます。 ここはもうちょい変えてもよかったんじゃないでしょうか。 扱う内容が違うだけでコンセプトとフォーマットがほぼ同じ映画となると純粋に映画としてどっちが面白いか…という事になるわけですが、こちらは爆発するまでが無駄に長い上に爆発してからはイマイチ何が起きてるのかわかりづらく、しかも爆発して脱出したらそれで映画終了…なので話の面白さとしてはイマイチ。 あちらに軍配が上がる事になってしまいます。 それはさておき、このメキシコ湾の原油流出事故について、日本ではそのあとの原油流出についてはいろいろ報道されていたものの、とっかかりとなった採掘基地の爆発炎上については「採掘基地での事故により原油が流出し」と1行で片付けられてほとんど詳細が報道されていませんでした。 ところが(考えてみれば当たり前なんですが)その採掘基地で実際に事故に巻き込まれた人にとって見れば人生の一大事件なわけで、一般には事故があったという一行で片付けられている事件もその当事者にとっては大事件である、という当たり前の事実に気づかせてくれたという意味では貴重な発見をもたらしてくれた映画だと言えなくもありません。[インターネット(吹替)] 6点(2019-12-20 15:34:49)《改行有》

350.  ウインド・リバー 《ネタバレ》 現代アメリカの(映画などですらあまり語られない)暗部を描く骨太なクライムサスペンス。 …とまぁ一言で言えばそういう映画なんですが、それだけではないというかそれとはちょっと違うというか。 とりま「実は犯人はこいつだった!」的犯人捜しミステリのつもりで観はじめたわけですが、犯人捜しのミステリじゃありませんでした。 あやしいのはこいつとこいつくらいしかいない…の2か所を順番に当たるだけ!犯人じゃん!っていうこの映画に一般的なミステリ要素は全くありません。 何せ(誰も頼んでないのに)唐突に真相がすべて語られちゃいますからね。 あまりに唐突すぎてこれ何かのひっかけなの?と勘繰ったくらいですから。 とにかく静かで冷え冷えとした画面の中で淡々と描かれる人間の本能からの暴力がこの映画のキモ。 暗い映画なんですが、とにかく映画全体からの圧がすごくて目が離せないんですよね。 訴えたいことは、ネイティブアメリカン居留地はこんなにひどいとこで、何かあっても捜査すらまともに行われないため(劇中でもFBIの彼女が監察医相手に、凍死じゃ呼び戻される!と戦ってました)ほっといたら若い女性のかなりの数はいつのまにか殺されちゃってる的な内容みたいなんですが、日本人にはほんとに縁がないので「そりゃひでーな」しか感想がありません。 で、これ例えば理性や警察権が及ばないような極限状況、地域(しかも未来に悲観的な状況)に少数の人間が置かれると結局こういう事になるのかな…という内容であって、かなり人間の性善説否定の映画なんですよね。 もちろん良い人もいるわけですがが、そういう人は暴力の前に負け組になるっていう。 なかなか考えさせてくれる映画ではありました。[インターネット(字幕)] 8点(2019-12-19 12:28:01)《改行有》

351.  ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 《ネタバレ》 エウレカセブンは放送当時観ていました。 序盤はわりと面白そうだったんですが、話が進むにつれて悪い意味でのセカイ系のお話が全開。さらに無駄に厨二病じみた設定と謎の宗教じみた感じに嫌気がさしたのをよく覚えています。 そのあとのAOも何も変わらず「相変わらずだなぁ」と思ったりしたわけです。 で、本映画ですが、後半まるで宮崎アニメのような展開を見せるガールミーツガールな話は悪くないですし、過去のエウレカセブンを「エウレカが作った複数の話」としてまるっと取り込んで全部アリにしたところは評価できると思います。 「アバターとして…」これは過去の話をまるっと取り込めるナイスアイディアだと思いました。というか「アバター」の話が出たときに過去の映像を使うんだな…と誰しもすぐ気付いてしまったわけですが笑 が、しかし一本の映画として観たとき、冒頭から搭乗人物に設定や状況をだらだら説明させるのはもはや素人の仕事ですし、わけのわからない厨二病宗教的な部分は相変わらず。エウレカセブンを知らないとほんとに意味不明でしょう、これ。(まぁ知らない人はそもそも観ないでしょうけど) もっと素直なガールミーツガールなアドベンチャーにすれば面白いんだろうけどねぇ…ただただそう思わせる残念な映画だと思います、はい。[インターネット(邦画)] 5点(2019-12-16 18:08:12)《改行有》

352.  家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 この映画の原作というか元ネタは、YAHOO知恵袋に投稿された「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしているんですが」という癖のある質問が元になっています。 実はその質問があった頃、私、知恵袋のいくつかのカテゴリでカテマスしてたので、元の質問が投稿されたときの事はよく覚えています。 そういう意味で個人的にちょっと興味深いテーマではあったのですが、しかし元は知恵袋の質問にすぎないわけです。 そこにたいした内容があるわけでもありません。(あとでブログ展開してはいますが) たいした事ない謎のイチャイチャやありがちな夫婦間の悩みを2時間近く見せられても「はぁそれで?」としかならないわけです。 観た後に嫌な気分にもならないですし決して悪い映画ではないですが、しかし映画館でこれを観たら「俺、わざわざ金と時間つかって何やってるんだろう…」と後悔するんだろうなぁ…そう思わせてくれる小さな映画だと思います。[インターネット(邦画)] 4点(2019-12-16 17:58:54)《改行有》

353.  パトリオット・デイ 実話をもとにした映画というのは独特の重みというか緊張感があり最後まで飽きずに見入ってしまう映画が多い気がします。 しかもそれがまだ記憶に新しいボストン爆弾テロの話となるとなおさらです。 しかし一方で純粋に映画として評価する場合、何しろ実話である以上脚色等にも限界があるわけで、というか基本的なストーリーは誰かが考えて作ったものではないわけで、一定以上の評価が与えづらいというのも事実。 だって普通の映画だと存在する「ネタバレダメ絶対」が基本的に存在しないわけですから、その時点で普通の映画とはすでに評価軸が違うわけです。 というわけで、面白い(というか最後まで緊張感をもって観る事ができる)映画ですが「映画」として評価するとまぁこんなもんでしょう、という7点です。[インターネット(字幕)] 7点(2019-12-16 17:48:19)《改行有》

354.  恋は雨上がりのように 《ネタバレ》 「アニメ版はクソだったのにこの映画版はとてもよかった」(←このレビューの要約を先に書いておきます) 漫画なり小説なりを別のメディアで展開する事は、それがアニメであれ実写映画であれ相当に難しく、スタッフの力量差が如実に現れるものです。 原作への無理解が悲惨な結果を生む事も多く、伊達に原作レイプという言葉があるわけではありません。 この「恋雨」のアニメ版もそうで、原作は女性ならではの視点で描かれた繊細な傑作なわけですが、それが見るも無残なおっさん思考の駄作に成り下がっていました。 私自身、原作が大好きだっただけにアニメ版放送時、最初の3分で「これはダメだろう」と怒りに震えていたのを思い出します。 最初の3分で「クソ」をわかるレベルってのも相当なものですが、こいつのアニメ版に関しては監督の原作への無理解が画面の隅々から滲み出ていて本当に一瞬でわかったわけです。 だって原作を理解していたら、そもそもあのオープニングがありえません。センスがないにもほどがあります。そんな話じゃないんだよ、と。 と、まぁアニメ版への怒りを書きだすと5万文字でも足りないのでおいとくとして、本題である映画版の話。 先に結論を書くと1時間50分という厳しい枠の中に、原作のエッセンスきちんと放り込み手堅くまとめていて、少女とおっさんそれぞれの挫折と再生の物語としてこの実写映画は成功していると思います。 まずキャスティング、原作の「俺が高校生だったらあんな目で見られたら泣いてらぁ」という長身スレンダーのキツイヒロインを演じるのは、現時点で小松菜奈しかないわけでここは最適のキャスティング。 その2000年代のモデル系美人の傍に置くのが、1970年代感漂う清野というのもキャラの対比という意味では成功だったのかな、と。(清野の演技は昭和40年かよ!と思う事もちょいちょいありましたが) 大泉もまぁ普通にキャスティングすりゃそうなるよね、って感じなわけでおおむねキャスティングはよかったと思います。(〇〇なのね松本さんの同僚役もよかったですし) シナリオはあの原作を1時間50分に収めるために大幅な改変が必要になるわけですが、原作のキモがしっかり押さえられていたため十分許容範囲で良くまとまっていたと思います。 (細かく観れば、たとえば、病院に連れて行ったとき足の傷を見られたくないんだと店長は誤解したけど実はネイルしてない指を見られたくないだけだった…という男性が思いつかない系女性視点小ネタはいれようがあったと思うしそれがある事でそのあとのチマメネタも生きるわけですが、でもまぁそういう事を言い出すとキリがない) まあそんな感じで、このサイト的に点数つけるとマイナス10点(そんな点ないよ)だったアニメ版と比べるとこの映画版は非常によくできていて、別のメディアに置き換えるときにスタッフの力量というのは如実に作品に反映するんだな、と改めて思う今日この頃なのです。 よくアニメ化されたものが「原作のまんま」なんて言われる事がありますが、「原作のまんま」作られている(ように見える)というのはじつは凄い事なんですよ。[インターネット(邦画)] 8点(2019-12-13 10:45:55)《改行有》

355.  ポンペイ ヒロインよりその侍女の方が美人でおっぱい大きくて魅力的っていうのは、ストーリー構成上大問題なんじゃないでしょうか? しかも人間的にも魅力的に見えるっていう…これ普通侍女の方に惚れるんじゃないの? という事で根本的なところに問題を抱えた映画だと思います。[地上波(吹替)] 6点(2019-11-29 23:54:26)(笑:2票) 《改行有》

356.  皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ わたし、本名はヒロシです。(不死身ではありません。※2番の歌詞参照※) (アメトークでも話題になっていた)鋼鉄ジーグの歌はカラオケでも十八番です。 そんな私ですから当然ながらこの映画を観ないわけにはいきません。いかないのです。 事前の予想以上にオーソドックスなヒーロー誕生物語。 レオン+スパイダーマンみたいな話なんですが、きっちりセオリー通りすぎてこれがつまらないわけがありません。 腕も飛び出さないし脚も飛び出さないし磁石の威力でもないけど、お前はジーグでいいよ! 邦題は、この映画の監督が自ら日本語訳してつけたものだそうで、そのジーグ愛がたまらないわけです。 エンディングも鋼鉄ジーグの歌なんですが、アレンジ激しすぎて原曲知ってる人でもなかなかピンときません。 (ピンとこない最大の理由はバンバンバンバン言ってない事なんですが) つかヒロシ的にはイタリアのスーパーヒーローがヒロシだという事が嬉しくてしょうがないのです。 ヒロシ![インターネット(字幕)] 8点(2019-11-23 12:55:28)《改行有》

357.  スイス・アーミー・マン サンダンス映画祭で初めて上映された際に、設定についていけない客が次々と席を立ったという逸話を持つスイスアーミーマン。 普通の映画の基準で採点する事はほとんど不可能なこの映画ですが、とりあえず海外でもエロ本は微妙なとこに落ちてるんだな、とか「先っちょだけでいいから」は世界共通なんだな、とかいろんな発見のある映画でした。 どこにでもありそうな家庭内や職場のありがち退屈エピソードを映像化して「ヒューマンドラマ」なんて銘打って偉そうにするよりはよほどこちらの方が面白いような気がするわけですが、それはさておき、この映画がダニエルラトグリフの現時点での代表作であることは間違いないでしょう。ハリーポッターあたりとは役作りのレベルが違います。[インターネット(字幕)] 7点(2019-11-19 19:01:08)(良:1票) 《改行有》

358.  トレイン・ミッション 《ネタバレ》 個々人の些細な行動をすべて監視し例えば電車から降りた一見無関係の老人を路上ですぐ殺せるような力がある組織ならそもそもこんな手の込んだ不確実性の高い事する必要がないだろう…という事に気づかなければなかなか面白い映画。 つっこみどころ満載で突っ込みが忙しすぎて落ち着いてみてらんないところはフライトゲームと同じで、このスタッフの知能に限界があるんじゃないかという疑問が生じるレベル。 直接の犯人(怪しい奴)はわりと早く割れます。 何しろあんな状況なのに親友だけはなんか普通に電話して捜査できてるんだから、怪しすぎて逆に怪しくないんじゃね?と思っちゃうくらいなわけで。 つかあの役にたたないパッセンジャーの彼、このシナリオだと最後のどっかで思わぬ大活躍…というのがセオリーだと思うんですがそれがない。 ただダメな人なだけ…ってのはどうなんでしょうか…セオリー無視かよ! まぁでも(フライトゲームと同じで)設定の根本的なとこや細かいアナに目をつぶって何も考えずに流して観ている分には面白い、暇つぶしにちょうどいい映画だと思います。 真剣に観ると(フライトゲームと同じで)いろいろ気になってしまってまるでダメなんですが…[インターネット(字幕)] 6点(2019-11-19 15:34:16)(良:1票) 《改行有》

359.  ダーク・プレイス(2015) 《ネタバレ》 パっと見で面白そうなのに世間的に微妙な評価のダークプレイスですが、それもしょうがないのかな、と思います。 まず画面が暗すぎます。 何が起きてるかわかんないんだよ!って奴です。 AVマニアはホームシアターを作るときに暗部の階調にこだわるわけですが、だがしかし、実際に暗部の階調に挑戦するような映像を撮られるとなかなかストレスになってしまいます。 そしてなにより事件の真相です。 こういう映画はやはり驚くようなラストを期待されるわけですが、しかしこれは… 唐突に出てくる連続殺人鬼! いくらなんでも同じタイミングで同じ家内で偶然2つの殺人が同時進行ってのはおかしいだろ! 警察無能すぐる! てか妹を絞め殺した女をかばうのもおかしいだろ! と、ツッコミどころしかなく、ここで観ている人は「どひゃー!」っと大ゴケしてしまうのです。 実際にこの映画さながらの悲惨な過去(父に殺されかけたところで母が父を射殺して助けられる)をもつシャーリーズセロンが主演とかいろいろ見どころはあるわけですが、これでは評価が上がるわけがありません。[インターネット(字幕)] 5点(2019-11-19 11:19:48)《改行有》

360.  三度目の殺人 《ネタバレ》 てっきり犯人捜しのミステリかと思いきや、全然違うっていう。 強力なエンパシー(あるいは弱いテレパシー)能力を持つ犯人が、他人の想いを受ける器となって3度の殺人を犯す(3度目は自分の希望もかなって自分を裁くっていう)まぁそういう内容なのは観ててわかったんですが(てかその理解であってますよね?)、ぶっちゃけ、「それで??」っていう思いが抜けず。 ミステリだと思ってずっと見てたもんだから、ゴールが見えないまま映画終わってしまって、えー…って感じでございました。 てかこの映画のテーマって何なの?司法制度の問題についてなの?人が人を裁く事の是非についてなの?それすらわかりません、わかりませんよ、えぇ。[地上波(邦画)] 6点(2019-10-31 23:06:15)《改行有》

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