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プロフィール
コメント数 1200
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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341.  ドリーム 《ネタバレ》 ケビンコスナー演じる気概溢れる上司、ハートがイケメンな宇宙飛行士、自覚なき差別を振りかざすキルスティンダンスト、そしてキャサリン直上のステレオタイプでわかりやすい嫌なリーダー…と何しろそれぞれの役どころがわかりやすすぎるのがまずこの映画を成功させている一因。 「この人はどんな人なんだろう?」なんて悩む必要ナッシング! 劇中には良い奴と嫌な奴しか存在せず、そして嫌な奴は最後は折れるという安心の展開に観客は喝采を送るわけです。 キャストがわかりやすければ演出もわかりやすく、例えばそれまでずっとキャサリンが走り回されていた「白人棟」と「黒人棟」の間を、いざキャサリンが求められたときについにそこを逆に白人男性が走るっていう。 いやぁなんてわかりやすい演出なんでしょうか。 そして、そういうわかりやすい演出、わかりやすいキャラクターで描かれる物語だからこそ、この物語は誰でもが理解できて誰もが喝采を送れる素晴らしいものになっているんだと思います。 またこの映画のようなテーマを扱う場合、とかくシリアスで重苦しい話になりがちですが、私のようにその手の映画を「つまらない」と嫌う人間もいるわけで、そういう人でも広く楽しめるように作ったことはすばらしいと思います。 私は試写会で観たのですが、上映後、客から自然に拍手が起きていました。 試写会のあと拍手が起きる事はごく稀にあるのですが、しかしとてもめずらしく(20本に1本程度?)、本当にいい映画でしかそんな事は起きません。 その事実だけを見ても、この映画が多くの人に受け入れられる本当にいい映画だという事がわかると思います。 このような素敵な映画が沢山作られ、それを多くの人が観てくれることを切に願います。[試写会(字幕)] 9点(2017-09-20 14:36:41)(良:1票) 《改行有》

342.  そして父になる 《ネタバレ》 「そして父になる」というタイトル通りの映画で、主人公が人として成長する物語 主人公がステレオタイプのイヤな感じの優秀仕事人間で、最近では暴言の豊田議員(ちょっと前だとワタミの会長)あたりを連想させる人間なのですが、その主人公が自分より下に見ていた人たち(というかこの人はすべての人を下に見てるわけですが)からいろいろ教えられて人間らしさを知っていく話なわけです。 ある意味テレビ版エヴァのような「僕はここにいてもいいんだ」「おめでとう」的な話ですね。 しかし「三つ子の魂百まで」ということわざにもある通り、人間の本質はそうそう変わるものではなく40年積み上げてきた人間性が今更大きく変わるわけもないわけで(私も50年以上生きてるのでそれくらいの想像はつきます)、おそらくこの数年後には再度問題噴出、離婚(しかも嫁から突き付けられる)にいたる…というのが透けて見えるわけで、そのあたりなかなか微妙な映画であります。 映画のストーリーは、正直言って正解がどこにもない非常に難しいものですから、どこに着地したとしても「まぁそれもあるよね」としか言いようがないものになってしまうわけで、そういう意味ではストーリーはどうでもよくて、結局ただひたすら主人公の成長を見守るだけという、映画を観る前に想像していた内容(取り違えた子供をどうするかの葛藤がメイン)とは全然違うテーマの映画だったのでそこはちょっと驚きましたが、しかし先に書いた通りタイトルではきちんと映画のテーマを説明してくれているので、これは僕が悪かったといえます。[地上波(邦画)] 6点(2017-09-18 21:15:40)《改行有》

343.  劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語 絶賛されたテレビシリーズについては放送中リアルタイムで見ていたのですが、なぜこのありがちな厨二病設定が絶賛されるのか全然理解できず、たぶんこれを喜べるのはなんでも感動できる若さって事なんだろうな、と思いながら観ていたわけです。 さて、この劇場版についてはBSで放送されていたのを録画はしたもののずっと放置していました。 そりゃそうですよね、テレビ版をさして面白いと思わなかったわけですから、その総集編である劇場版を面白いと思うとはとても思えません。 しかし、そうは言ってもまとめて視聴することで改めて何か発見があるのかな、と思って数年の時を経て観てみたのですが…結果的には何もなし。 雰囲気だけはそれっぽくしてわざとらしく鬱っぽい展開にした厨二アニメという印象をさらに強くしただけ。 それ以上でもそれ以下でもないっていう。 で、ここのレビューをいくつか読んでいたのですが、あにやんさんのレビューが自分の感覚をよく代弁してくれていたので、あとはあにやんさんのレビューを読んでいただければ個人的には十分です、はい。[CS・衛星(邦画)] 5点(2017-09-16 12:47:43)《改行有》

344.  ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 《ネタバレ》 トムクルーズ史上最高のオープニング成績という宣伝の割には日本で客が入ってないようですが、細かいツッコミポイントをスルーできるのであれば、この手のハリウッド娯楽映画としてはごく普通の出来の映画だと思います。 ツッコミポイントについては…まぁいろいろあるんですが たとえば映画の序盤でいきなり旧エジプト王女の物語を語り始めてしまうんですが…映画撮るのへたくそか?!と。 大事な序盤にいきなりそれを延々と語っちゃう? そういうのって普通は棺桶が見つかってから徐々に明らかにされちゃうとこでしょ。 なんの脈絡もなくエジプト王女の顛末を序盤でいきなり全部語られちゃってもねぇ… ラッセウクロウがこの映画に出ている事を失念していたので、出たときには「お、ラッセルクロウじゃん」と思ったわけですが、これがジキル&ハイドという謎設定。 てか、この設定いる?話の筋にあんま関係ないじゃん。 いや今後シリーズ化するときに必要なんだろうけどさ…この映画単体を観る限りジキル&ハイドとしての存在意義がよくわかりません。 そもそもマミーつまりミイラ男…いやミイラ女の能力的設定がちゃんと整理されているように見えないんですよ。 「彼女がどういう状態のときにどこまでの事ができるのか」という事が観ててもよくわかんないんです。 そもそもあれだけいろいろできるならトムクルーズはもうちょっとうまく操れたでしょ? ほとんど野放し状態じゃん!ほかの人間にはかなりのやりたい放題なのになぜかトムクルーズはほとんど野放しっていう。 どう考えても飛行機落とすよりトムクルーズ操るほうが絶対簡単だから! 映画の途中で撃ち殺した友達がちょくちょく現れるのは「狼男アメリカン」あたりを彷彿とさせて嫌いじゃないですし、最後に生き返らせて素行悪いコンビ再結成という終わらせ方も個人的には悪くなかったんですが、まあ続編はレンタルで十分かな…と思わせてくれる映画ではありました。[映画館(字幕)] 6点(2017-08-08 23:00:33)(良:1票) 《改行有》

345.  心が叫びたがってるんだ。(2015) 《ネタバレ》 この作品については個人的に食わず嫌いしていました。 柳の下に…的大人の事情で製作される作品にろくな物はないですし、アニメフアンに「もっとも脚本を書いてほしくない作家」アンケートを取れば1位を獲得すること確実の岡田脚本となれば、劇場に足を運びたくはならないしレンタルをする気も起きない…となるのはしょうがないところ。 そんな本作ですが今回実写版の公開に合わせてテレビ放送されたため鑑賞する事が出来ました・ で、結果としてはいい意味で裏切られたというのが率直な感想。 いろいろな作品でやらかした感のある岡田脚本ですが、本作のような本来の自分のテリトリーである秩父舞台のトラウマ物でシナリオを書けばちゃんとした物かけるんじゃん、と。まぁそう思ったわけです。(すんごい上から目線ですねw) この作品の基本プロットは、よくある若者の葛藤群像劇であり成長物語であり、個人的にこの手の青春群像物映画はハナにつくものばかりで苦手なのですが、この作品については登場人物が基本的に善人として描かれている上に映画全体が前向きなためか観ていていやな気分になりませんでした。 これは僕的にはとても珍しい事です。 もちろん現実の人間を見れば登場人物はいくらなんでも善人すぎるとも思うんですが、しかし現実で嫌な奴についてはさんざん見慣れている私達ですから、何も映画の中でまでそんな腐った人間や嫌な人間をわざわざ見なくてもいいんじゃない?とも思うわけです。 そういう意味ではちょっと善人すぎるくらいの登場人物が揃うこの映画のスタンスは個人的には嫌いではありません。 最後も、あまりはっきりとした決着をつけず主要人物が未来に向かって歩き出す形で終わっている点も好感が持てます。 途中で「これ絶対に大樹と順がくっつくだろう」と思っていただけに、そこも完全に想定通りでしたし。 この映画で惜しいのは終盤のクライマックスシーン。 ミュージカルシーンとたくみが順を探して説得するシーンが平行して進む構成で、アイデアとしてはいいと思うんですが、残念ながらわざわざ平行させている意味がほとんどありません。 こういう構成をとるならなんらかの形でこの2つのシーンを呼応させるような工夫を持たせて盛り上がるべきところだと思うんですが、そういう工夫が全く無く相互にぶつ切り状態。 本当にただ平行して描かれているだけ。これは本当にもったいないです。 しかも、高校生のミュージカルなんてせいぜい20分か長くても30分程度ですよね。 どう考えても探す方のシーンとの時間が合っていません。 あのラブホが学校のすぐ裏にでもあった等でなければ絶対ミュージカルが終わってますよね…とつい突っ込みをいれたくなります。 さらに惜しいのが順を説得するシーンで、「え、それで解決しちゃうの?」って感じで正直拍子抜け。 彼女のここまでのトラウマや現場放棄した罪悪感その他もろもろを考えると、もうちょっと解消するための何かがないと無理があり、よくわかんない言葉遊びを少ししただけで手打ちというのはあまりに安直ではないでしょうか? まぁそんな感じでクライマックスがやや残念という、コース料理で言えば「メインがイマイチ」という残念さがあるのですが、先に書いた通り映画全体のテイストが前向きで好感が持てるものであったため「メインは残念だったけど、コース全体としてはよかったよ」という感じの映画になっています。 クライマックスをもっとうまく組み上げてくれれば、かなりの名画になれた…と思うんですが、それは高望みというものでしょうか。 「あの花」にしても終盤の花火のくだりは微妙でしたからこのあたり製作陣の限界かもしれません。 とまぁ映画のベーシックな感想はここまでで、個人的に思った細かい事を2つ。 一つはメインの女性キャラの声優に水瀬いのりと雨宮天という20歳前後の若手女性声優の中でも特にルックス重視の選択が行われていた点。 おそらく映画が成功したときのイベントなどを考慮して「若くて可愛い子を」というビジネス的な配慮があっての起用だろうなと邪推してしまいます。 とはいえそこはプロの声優。演技に問題は全くなく、特に難しそうな順役を水瀬は好演していて(実際それで賞ももらってますし)、最近の劇場大作にありがちな「知名度の高い俳優女優を声優に使って違和感バリバリ」という悲惨な事故を起こしてないだけでもこの作品は評価できると思います。 もう一つは、たくみの父親の部屋にある大型スピーカー、あれはダイヤトーンのDS-3000ですね。 1984年発売ペア52万円。特に歴史に残る銘機等ではないのに一発でわかった自分はちょっとすごいな、と思いましたw[地上波(邦画)] 8点(2017-07-30 18:50:30)(良:1票) 《改行有》

346.  ゴーストライダー2 この手の映画としては見事なまでに過不足がない映画です。 「だいたいこれくらいのレベルの娯楽映画なんだろうな」と予想して鑑賞すると、まさにその期待を裏切らない見事なまでにその程度の映画。 しかし、逆に言えばきちんと期待値の結果は出しているわけです。 3日もすれば細部を忘れるような映画で、わざわざ映画館に足を運ぶ気にはならないし、あれこれ論評したり脚本や演出について語るような映画ではないですが、しかし大衆娯楽映画というのはある意味これでいいんじゃないでしょうか(いや映画館に足を運ぶ気にならないんじゃさすがにダメか)[地上波(吹替)] 5点(2017-07-27 00:07:16)《改行有》

347.  カーズ2 《ネタバレ》 導入部の謎のスパイアクションシーン これは劇中劇で主人公達が観ている映画みたいなものなんだろうなと思ってみていると…なんと映画の本筋じゃないですか! カーズ2、どうしてこうなった??? 前作からずいぶんと方向転換してしまった本作、娯楽映画として決してつまらないわけじゃないんですが、「カーズ2」としてこれは違うんじゃない?という思いが観ている間にどうしても抜けません。 それに(事実上主役を張る)メーターのうざさが正直かなりきついです。 ピクサーにはありがちな定番キャラでこういうキャラを使って話を転がすのはピクサーの定番ではあるけど、それでもこれはちょっとやりすぎ。 ウザすぎて観ていてちょっとつらいところが厳しいですね。[地上波(吹替)] 6点(2017-07-25 22:42:21)《改行有》

348.  怪盗グルーのミニオン危機一発 そもそもこの映画は、終始騒がしくわけがわからない「ミニオン」というキャラクターに魅力を感じてナンボの映画。 しかし個人的にはそこに全く魅力を感じないどころかむしろ悪感情さえ抱いてしまい、そうなるとストーリーも凡庸で全く楽しみどころのなくギャグシーン等は白々しく全く面白みのない映画だとしか言いようがありません。 せめて主人公のグルーが魅力的ならいいのですが、これがまたフランス風デザインのキモイハゲおやじで全く魅力を感じず個人的には0点をつけてもいいレベルです。 ストーリー云々以前に映画全体のセンスが自分に合わないため評価以前の状態で、わかりやすい日本語で言うと「生理的に無理」。 吹き替え版で観ていたのがさらによくなくて、どうしても不自然にしか聞こえない鶴瓶にへたくそな中島美嘉とくると、印象の悪さはマイナス方向にフルスロットルです。 最新作の大脱走が本日公開されていて、初日の成績をリアルタイムで確認するとかなりヒットしているようなので、これはもう自分が変わってるんだなぁ…としか言いようがありません。 個人的には0点でもいいのですが、先日メアリと魔女の花に(このサイトで)2点もあげてしまったので、それ以下の点数にするのはさすがに可哀そう…という事で自動的に3点です。[地上波(吹替)] 3点(2017-07-22 23:27:53)《改行有》

349.  サイレント・ワールド2011 《ネタバレ》 低予算のオーストラリア映画で、実際映像的にも内容的にも大した事はありません。 一瞬で凍り付く女の子とかもはやギャグです。 「寒気」の恐怖を扱ってるわけですが、設定面での整合性のなさがひどく、同じような低温に襲われたときに室内で瞬間冷凍される人もいれば、一方ではセーターを着て「ちょっと寒いね」くらいでしのげてる人もいて、これじゃ危機感もなにもあったもんじゃありません。 とりあえず、いくらなんでも氷点下60度の寒気がきたくらいであんなに一瞬で人間は凍らない、とだけはお伝えしたいと思います。 とはいえ、ストーリー展開やキャラクター設定は定番のベタベタで誰もが想像する通りに最後まで話が進むので安心して観る事はできます。あと人が凍るシーンでは間抜けさに笑えたりもしますし、そういう意味では暇つぶしにはいいのではないでしょうか。[地上波(吹替)] 4点(2017-07-19 12:38:14)《改行有》

350.  スリーデイズ 《ネタバレ》 昨日、エリスリ映画スリザーのレビューを書いたので、今日はもう一つのエリスリ映画であるスリーデイズのレビューを書くことにします。 ちなみにエリスリ映画とはエリザベスバンクスが主演女優をつとめタイトルがスリで始まる映画の…すみません、もう言いません。 さて、このスリーデイズ、2008年のフランス映画のリメイクだそうですが、なるほど実際に映画を観るとそれも納得してしまいます。 ハリウッド映画であればかなりの尺を占めるであろう脱獄してからの尺がえらく短いのです。 話の尺の多くを脱獄に至るまでの準備に割き実際に脱獄したあとはわりとあっという間に映画が終わってしまう、これはハリウッド映画では普通はない構成ではないでしょうか。 ハリウッド映画であれば、脱獄後は貴重なアクションシーンチャンスですから、ここで陳腐なカーチェイスなどいれて盛り上げようとするところですが、それがない。 このあたり、映画の元がフランス映画なんだなぁ、と納得できるところです。(とはいえ私オリジナルは未見なので実は全然見当違いの事を言ってる可能性はあります) さて、その脱獄後についてですが、私がとても気になったシーンがあります。 世の中のいろいろな映画の中には「いくらなんでもその時間にその展開は無理じゃね?」と思えるものがいくつかあり、たとえば「エルム街の悪夢」の中でわずか10分で素人の女の子が高度なトラップを家中に仕掛けるシーンなんかがそうなんですが、この映画にも時間的に疑問があるシーンがあります。 それは息子を動物園に迎えに行くのをいったん断念するシーンです。 35分以内に市外に抜けなくてはいけない、でも動物園に息子を迎えにいかなくちゃ、あぁでももう34分経った…という苦悩の中で主人公が結局ハンドルを他に向けてしまうシーン。 その後、妻と口論になり、絶望した妻は走行中の車から外に出ようとドアを開けそこに大型トラックが!あわや大事故になるかもという状況の中で車はスピンしてなんとか止まり、ほうほうのていで車を出た夫婦はここで脱獄後初めて落ち着いてそっと手をさわり頭を冷やす事になるのです。 そしてしばらく頭を冷やした夫婦は、やっぱり家族でいなくちゃという事であらためて車で動物園に向かい、動物園の中で誕生パーティをしている息子を探し出して預けていた奥さんに丁寧にお礼を言って車を出し…そこで時計を見ると54分経過。 34分だったのが54分になってるわけですから20分。 なんとその大騒ぎがすべて20分以内に収まってるのです。 いやそれだけの大騒ぎが20分でおさまるなら最初から息子むかえに行ってりゃ2,3分でいけただろ、てか2,3分で子供探せて引き取れる動物園ってどんだけ小さいんだよ、と。 このシーンにはかなり疑問が残るわけです。 実際、脱出後のシーンについては、料金所や検問をギリギリ通り抜けてから一歩遅れてそこに連絡が届くというご都合主義的シーンの連続で、いくらなんでも都合よすぎるだろ…としらけてしまうのはこの映画のかなりの弱点。 そのしらけ具合を救ってくれるのが、ほとんど登場しない主人公のお父さんのイケメンっぷり。 間抜けな息子が丸見えにしてしまったベネズエラ行のチケットを見つけても黙ってたり、刑事に聴かれても「いや息子とはほとんど話さないから知らないね」と突っぱねる、そして独りの時に世界地図でベネズエラの場所をそっと探す、と。 無口なお父さんのイケメンな行動がこの映画の清涼剤になっているのです。 あと気になるのはラスト間際の刑事がボタンを探すシーン、あれ必要でしょうか? ショーシャンクじゃないですが、この映画でもすでに冤罪を晴らすのはほぼ不可能な状況になってるわけで、あそこで改めて無罪の証拠が無くなるのを描く意味がわかりません。 あのシーンを入れるのであれば、そのあとさらに別のシーンが必要で、たとえば「別件で逮捕された真犯人が、何か本件にかかわる事をしゃべってしまう」なんて思わせぶりなシーンを入れて再度観客に期待をもたせたりしてこそ生きるわけで。そうでないならあのシーン自体が不要、全くの蛇足だと思います。 と、まぁ長くなりしかもまとまっていませんが、要するにいろいろアラが多いこの映画、しかしとりあえず家族で逃げ出せてよかったね…という事で6点差し上げたいと思います。[地上波(吹替)] 6点(2017-07-06 01:45:32)(良:2票) 《改行有》

351.  メアリと魔女の花 7月1日、イイノホールにて試写会で鑑賞。 公開前なのでネタバレなしでレビューを書きます。 手垢つきまくりで食傷感バリバリの「魔女とホウキwith魔法学校」モノをイマドキわざわざ製作する以上、この映画なりの素敵なサムシングが当然あってしかるべき、なわけですが…実際観てみると残念ながらそんな事は全然ありませんでした。 まぁそれは監督をはじめとする製作スタッフを見れば事前に想像できるわけで「丁寧には作られてるけど、ただ丁寧なだけの凡庸な魔女アニメ」なんだろうな…と観る前に僕は予想して試写会に出かけたのです。 しかし実際に試写会で映画を観てみると、残念ながらその予想ははずれていました。悪い方にです。 凡庸なのは予想通りなのですが、丁寧に、という点すら疑問だらけだったのです。 この手の映画で最重要であるキャラ設定自体がかなり雑なため個々のキャラの行動原理に説得力がない上にストーリーはいきあたりばったりで説明不足。 これでは観客はのれません。映画に共感できません。子供だましという言葉がありますが子供でもいろいろ疑問に思うレベル。 実際試写会での観客の反応もかなり悪く、例えば映画中に客を笑わせようとする小さなギャグシーンがいくつかあり、大概の映画試写会であればそこで観客から笑い声がおこるのですが、この映画では観客から一切笑い声がおきません。 「水を打ったように静か」という表現がぴったりで、最初から最後まで観客から声があがる事はない非常に静かな試写会でした。 映画が終わった後にも、面白い映画を観たとき特有の興奮したザワザワ感は全くありませんでした。 この観客の反応こそがこの映画の出来を端的に表していると思います。 まぁそれでも、難しい事を言わなければ最低限は観られる(テレビで十分程度とはいえ)アニメにはなっているのですが、しかし話はそれで済みません。 この映画は「劇場アニメ映画」です。 観客に交通費含めれば2000円以上の支出を要求して観てもらう映画なのです。 さて、偶然にも、この映画が公開される2017年に「リトルウイッチアカデミア」というテレビアニメ(全25話)が放送されていました。 タイトルからわかる通り「魔女とホウキwith魔法学校」モノです。 手垢のつきまくったテーマのアニメがまさか同じ年に2つもあるなんて!です。 しかしこの「メアリと魔女の花」と似たようなテーマを扱う「リトルウィッチアカデミア」は、その内容的に「メアリと魔女の花」よりはるかに質のいいアニメだったのです。 キャラクターは立っているし、ストーリー展開にも工夫が見られ、いくつもの伏線とその回収で驚きを与えてくれ、何よりクライマックスに向けての盛り上げ方は丁寧に作られたジャパニメーションらしい素晴らしいものでした。 もちろん、テレビアニメである以上、予算やスケジュールの関係で細かいクオリティにおいては「メアリと魔女の花」より落ちます。 いろいろ制約のあるテレビアニメである以上、それは仕方がない事です。 しかし、そこで表現されたお話としての面白さは、明らかに、そう明らかにはっきりくっきり「メアリと魔女の花」を上回るものでした。 「メアリと魔女の花」は観客にわざわざ劇場まで足を運んでもらい2000円以上のお金を払ってもらう劇場アニメ映画です。 それが「無料で家で視聴可能な」テレビアニメに対しはるかに見劣るものになっているというのは、そしてそれを平気でスクリーンにかけてしまう製作サイドの姿勢に、私は大きな疑問を感じずにはいられません。 (そもそも「リトルウィッチアカデミア」自体、2017年前期のテレビアニメの中でみてもせいぜい4番手5番手評価のアニメにすぎず、特別な傑作ではないわけで、それと比べてすら大きく落ちる劇場アニメってなんなのよ…という話です) 少なくとも私は、このような劇場アニメが観客にもてはやされるようでは、日本のアニメは終わってると本気で思います。 (幸い、試写会の観客の反応を見る限りこの先大きな話題にはならないと思いますが) という事で、純粋な映画の出来に関してはこのサイトで5点程度の映画だと思いますが、以上のような事情により減点して0点…はさすがに可哀そうなので僕としては(気分で)2点にしておきたいと思います。[試写会(邦画)] 2点(2017-07-04 01:29:15)(良:1票) 《改行有》

352.  THE GREY 凍える太陽 《ネタバレ》 狼と人間の極限バトルみたいなのを期待してみると、なかなか裏切られる素敵な映画です。 致命的な欠点として、極寒で全員がもこもこに服を着てフードをかぶっているうえに画面が暗く、しかも常時雪が降っていて全員がおっさんなんていう状況のために、最初に7人?くらいしかいないのに、主人公と常に文句を言ってるよくいる反骨キャラ以外のおっさんの区別がつきません。 残り5人だか4人くらいになってくると一人を描く時間も長くなりエピソードも多少増えるのでやっとこわかるようになるんですが、その時点でもう何人も死んでます。この人達の存在意義ってなんなんでしょう。まさに「無駄死に」です。 まぁ基本的には極限の状況の中一人ずつ死んでいくよくある映画なんですが、この映画の場合は英雄的な自己犠牲でかっこよく死んだりするわけではなく、状況の中で一人ずつがただ無力に死んでいくだけです。 この映画の中の狼は、大自然の力を象徴した死刑執行人みたいな位置づけで、もはや人間がまともにバトルする対象でもありません。 これアクション映画的なものを期待したらだめで、生きる希望を失って自殺しようとしてた男が、極限状況の中で逆に生きる気力を起こし最後は勇敢に神の誓いの象徴的な狼のボスと戦って死ぬまでを描いた、なんだろう?ある意味哲学的宗教的人間ドラマみたいな映画なのですが、おそらくこの映画を観る多くの人は、そんな映画を観たかったんじゃないと思います。 こんな全編鬱々として地味で圧迫感のある映画を観たかったんじゃないと思います。 この映画の悲劇はそのミスマッチにあるんじゃないでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-03-02 10:54:42)《改行有》

353.  オーバードライヴ(2013) 登録だけされていてレビューが一つもない映画ってどういう事なの… まぁそれはさておき、「ドウェイン・ジョンソン主演、麻薬カルテル絡みのクライムサスペンス」と聞くと、頭の悪そうな派手なアクション映画を想像するわけですが、実際は非常に地味でまじめに作られた巻き込まれ型囮捜査物。 堅実な作りで決してつまらない映画ではないけれど、あまりにまじめな作りすぎて残念ながら面白味に欠けてしまっているのが非常に残念。 映画のストーリーのもう一つの柱として「親子愛家族愛」があるわけだけど、そちらの方についてもぶっちゃけ「うーん」って感じで特に感情移入できる要素もなく。 もうちょっと映画としての派手さ、見せ場が欲しいとそう思わせる映画でした。 このサイトの基準で、まさに 「可も不可もなくってとこ。 損も得もしてないっすね。 ビデオでも良い感じ。」 なので5点ですね。[地上波(吹替)] 5点(2017-01-18 15:58:48)《改行有》

354.  ラブライブ!The School Idol Movie 一応テレビアニメは観ましたが、基本的にラブライブに全く興味がない一般人の感想としては、フアンムービーとしてはよくできてるんじゃないかな、というとこです。 適当にストーリーのあるアイドルPVのような内容で、まさにファンムービー。 こういうものは好きな人が観るものであって、単品の映画として評価するものではありませんし、そういう観点でいえばそれなりによくできてると思います。 逆に濃いラブライバーが観れば(こだわりがある分)内容について言いたい事がたくさんあるのかもしれませんが、それはフアンの間で語るべきことであって、このレビューサイトで云々するべきことでもないでしょう。[地上波(邦画)] 5点(2017-01-06 15:32:07)《改行有》

355.  ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE 世の中、「これってわざわざ映画化する意味あったの?」なんて感じの事を言われる映画は数多存在するわけですが、しかしこの「THE MOVIE」までくると一周回ってアリ!と言うしかないのではないでしょうか。 私は2016年大晦日にテレビで放映されたものをのんびりと見たのですが、テレビで見るともはや普通の「路線バスの旅」そのものです。 それ以上でもそれ以下でもなく「THE MOVIE」かどうかすら関係ありません。 まぁこの「THE MOVIE」に関しては存在自体が半分ネタのようなものですから、それも含めてアリなんじゃないかと思います。 とはいえ映画のレビューサイトなので映画に関係した事を無理やり書くならば三船美佳についてです。 わりとテレビでよく見かけどうしても忘れがちなのですが、「(世界の)三船敏郎の娘」という存在である事は、やっぱりすごい事なんだよな…とこの「THE MOVIE」を観てあらためて考えさせられたのです。 とまぁなんとなく映画に関係した事を書いて2016年も終わりにしたいと思います。 よいお年を。[地上波(邦画)] 5点(2016-12-31 16:07:37)《改行有》

356.  映画 謎解きはディナーのあとで 《ネタバレ》 原作は2巻まで読んでますが、テレビは観た事ありません。 そもそもこの原作自体、あまり売れていない推理作家がたまたまラノベ(コミック)ぽいキャラを立たせた小説を書いたら予想外に売れた!みたいなもので、作者より年上の自分が読んでも「センス古くない?」と思うような点が散見される程度の内容の本なのですが、この映画は(テレビもそうなんでしょうけど)そんなたいしたことない原作すら「あの原作はすごくよかったのに!」と思ってしまうくらいにひどくしょうもない映画です。 映画(てかこれ映画なの?)開始から10分程度で、もうその画面の随所に溢れている安っぽいセンスと大げさでわざとらしすぎる芝居に泣きそうになります。 そしてそれを我慢して見ても得る事はありません。 映画の序盤、配役だけを見て「きっと犯人は中村雅俊だ!」と嫁にいったら、結局本当に犯人があたってましたw なんて安直なシナリオとキャスティングなんでしょう! まぁ途中妖しい毒を飲んで死ななかった時点でほぼ確定でしたけどね。僕が予想したのはそれより前だったから偉い…と言いたいとこですが、しかし所詮その程度のシナリオなので全く威張れないのがなんとも…[ビデオ(邦画)] 3点(2016-12-30 22:59:56)《改行有》

357.  バイオハザードV リトリビューション 《ネタバレ》 最新作(最終作)公開に合わせて1と合わせて再見。 再見してみて思いましたが1は記憶よりもかなりいい出来だったのですが、それと比べてこの5は… 正直、映画バイオハザードは2まではそこそこがんばっていたものの3以降はかなりひどい出来になっていき、その(悪い意味での)頂点がこの5。 正直あってもなくてもどうでもいいような映画で、例えばここでアリスが必死に助けるベッキー、なんとなくエイリアン2を思い出す展開ですが、なんと!この子は続編である最終作に一切出ないんだとか! そんなとこまでエイリアンをまねしなくてもいいのに!(話の合間にさらっと死んでるそうです。ひでーw) てか、ベッキー以外にもこの5で出てきた登場人物の多くが最終作には出ないそうで、そういう意味では本当にあってもなくてもいい映画になっています。 見どころとしては、「ごく普通の近所のお姉さんを演じるミッシェルロドリゲス」という極めてレアな映像を見られる事くらいでしょうか。 まぁこれもあまり長くはないのですが、だからこそレアと言えるでしょう。[CS・衛星(字幕)] 4点(2016-12-25 23:36:45)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

358.  カラフル(2010) 《ネタバレ》 原作既読です。もし私が原作未読なら6点か7点を付けたと思います。 しかし原作既読である以上、このアニメ版を許容する事はできません。。 それはこのアニメで、原作から大幅かつ致命的な改変が行われているからです。 それは両親の設定です。 原作では、父も母ももっと軽薄でファンキーな面のあるキャラです。 父親に関しては軽薄な面が削られているだけでまだいいのですが、問題は物語のキーになる母親です。 この映画での母親は「祖母の介護と軋轢に疲れて望まぬ不倫に流されてしまう弱い母親」という超ありがち設定です。 そして主人公は、母親の葛藤の正確な理由について知る事がありません。母と会話してないから当たり前なのですが。おかげで終始「不倫する汚物」扱い。 一方、原作の母親は「平凡な暮らしに飽きて自分探しで習い事を点々とするうちにフラメンコの講師と(自分から望んで)ヒャッハーな不倫関係になる女性」です。 そもそも原作に祖母はいません。原作では母親は平凡な暮らしに飽き飽きして不倫するわけです。 今の日本を考えるとこちらの方がよほどリアルです。 そして何より、原作の母親は不倫に至る一部始終を主人公に手紙で伝えます。 「女として不倫を楽しんだことは否定しないし申し訳ない。しかし母親としての自分はお前を本当に愛してる」という事をきっちり主人公に伝えるのです。 このスタンスの違いはあまりにも大きくて映画の色が変わってしまっています。 このお話は、人間にはカラフルないろんな色があって決して一色ではないという事を、例えば母親には女としての一面もあり母親としての一面がある事、あこがれてる女子は援交の一面もあるし自分に悩む一面もある、と、いろいろな人間を観る事で、初心な主人公が人間というものの多様性を理解し、一皮むけて大人になる話です。 しかし話のキーになる母親は、この映画では、ただ不幸な母。ストレスからでた不倫を理解もされず絶対許すまじと叩かれ続けるひどい役です。しかも実際どうなのかを主人公は知らないまま。 これでは主人公が「人間がカラフルだ」と理解できないはずなのです。 にも拘わらず最後に「僕は僕で人間はカラフルなんだ」と言われても違和感しかありません。 原作では母や父、好きな女の裏の顔を知る事でそれを理解するっていうのに、この映画では父や母の裏の顔の真実は主人公に説明されないからです。 それでは話が成立しないはずで、これは構成的に致命的な変更です。 芸能人の不倫騒動が大きくたたかれる事からもわかる通り、日本には不倫に必要以上に否定的な見解を持っている人は一定数います。 おそらく原監督もそうであり、だからこそ母の設定を変えたのでしょう。 「ヒャッハー!」と不倫する母親を肯定するような映画を撮りたくなかったんだと思います。 しかしそれは逃げです。 原作は映画「アメリカンビューティ」のように、みんないろんな裏の汚い顔があるという事を描いた小説。 にも拘わらず不倫表現から逃げて平凡な家庭物にしてしまっては、原作を映画化する意味はないですし、そもそも統計的にも日本の既婚女性の不倫経験率は約3割。そこらのごく普通の奥さんの3人に1人は不倫経験があり、秘密にされてるだけで日本において不倫とは実はどこにでもある平凡な事象にすぎないのです。 その事実を表現する事から逃げて、母の事情を義母との葛藤というくだらない理由に変更してストーリーを破綻させた原監督には本当に幻滅しました。 がっかりです。[DVD(邦画)] 2点(2016-12-18 23:32:10)(良:1票) 《改行有》

359.  ロスト・ボディ(2012) 《ネタバレ》 映画を観ていて、展開的にこの夫婦両方とも犯人じゃないだろうから(いや犯人なんだけど、それはさておき)、そうなると、この「夫の不倫相手の女」が黒幕でその元恋人とやらが実は刑事でそいつと組んでやってるのかな、なんて思いつつ、でも警部の奥さんの話をしつこくやってるからこれは何かの伏線なんだろうけど、さすがにこの警部が恋人は無理あるし…、と思ってたら「親子」!! 普通に考えたら一番自然な関係性だけどw でも惜しかった俺! と、まぁ個人的にはそんな感じでしたが、でもあまり考えずに映画を観ていれば「おお、そうだったのか」とびっくりする人がいても全然おかしくありません。 ややアイデア倒れでノベル系ゲームをそのまま映画化したような雰囲気ですし、映画中にも故意に観客をミスリードさせようとする感がありありですが、でもなんの捻りもない凡庸なシナリオよりはよほどいいと思います。 それにしても、これ、娘が美人じゃなかったら全然成立しない話で、もし不美人だったらどうなってたんでしょうか。 …いや、親父が単独で始末つけただけなんでしょうけど。[地上波(吹替)] 6点(2016-12-15 00:21:13)《改行有》

360.  崖っぷちの男 《ネタバレ》 実はこの映画、タイトルくらいしか知らずに偶然観たのですが、全然崖じゃないじゃん!ビルじゃん!というのがまず第一感想。 崖っぷちなのは実際の場所ではなくて本人がおかれた状況の事だと知ったのが収穫でした。 で、その崖っぷちの男のシリアス展開が本筋かと思いきや(いや本筋ではあるのですが)それは実はおとりで、その陰で「ルパン三世か!」的ありえないレベルでプロっぽい怪盗が行われているというなかなか面白い構成の映画で(まるで別の映画が2本同時進行してるような)、ラストもそれなりに爽快感があり、ストーリー的には最近のサスペンス系娯楽映画の中ではかなりよくできていたと思います。(こういう映画は、多少無理やりでもハッタリとケレン味ってやっぱ大事だと思うんです) まぁそこはいいんですが、この映画で個人的に問題だったのは、弟の彼女役の「ジェネシス・ロドリゲス」がめちゃくちゃ美人だったことです。 美人で何が悪いの?と思われるかもしれませんが、この弟というのが結構ぱっとしない男です。 そんなパッとしない弟にこんな超絶美女な彼女がいるというのはそもそもバランス的にありえません。 あるとすればもはや超常現象のレベルで、とても現実世界の出来事とは思えないのです。 そんなわけで、私はこの美女が弟の彼女だという事を理解するのにものすごく時間がかかってしまったのです。 関係を理解してからも「絶対これは何か裏があるはずだ」としか思えず、そういう意味では、私は完全にミスリードされてしまっていたのです。 ストーリーよりそっちが気になってる状況で、結論から言えば特に何もない普通の彼女なわけですが、「え、何もないの?ほんとに彼女なの?え、こんな美女が?ありえなくない??」とどうにも納得できない気分になってしまい、ストーリーの面白さも半減。 映画のキャスティングというのは大事なんだな、と教えてくれた映画でもありました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-12-14 00:22:35)(笑:1票) 《改行有》

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