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コメント数 811
性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

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341.  ぼくは怖くない 《ネタバレ》 広大な風景と軽やかな澄んだ音楽と、元気に駆ける子供たちを見ると日頃のストレスがぶっ飛ぶ。 ただそういう癒し系映画ではないらしい。 ふとしたことで少年はある秘密を発見してしまう。 それは大人たちの秘密だ。 その謎を少年の視点で追っているところが良い。 子供の目線からみた大人の社会とか世間ってだいたいこんな感じだろうなっていうのが伝わる。 大人たちの事情があまり語られないのがまたミステリーな感じで良い。 素晴らしい自然の描写はその土地の気候を見事に描く。 ほんのり感じる幼女のエロスと濃厚な熟女の色気はなんだろう。 主人公は美少年であり、その少年からも色気を感じる一瞬がある。 ときに気候はその土地の人間を色っぽく見せる。 少年が穴の中にあるものを発見する場面がめちゃくちゃ怖かった。心臓が止まると思った。 この他にも緊迫感が張り詰める場面がいくつかあるのでドキドキした。 ただその緊迫の場面もごく自然にやってしまうのは監督スタッフの腕前なんだと思う。 少年は秘密の場所で天使と出会う。その不思議さが印象的。 天使が布にくるまって水を飲むシーンが映像としてなにか美しい。 子供の視点で描かれる物語の中で、 少年ふたりが大人たちに隠れた場所で秘密をもつというのはなにか性的な感じもした。 この映画はアルバトロスの予告で知ってスタンドバイミーと比較されてた記憶があります。 スタンドバイミーはまるで自分が少年の真ん中にいるような感じだったと思いますが、 この映画は少年たちをもっと遠くから見ているような感じがした。 子供の視点で描かれているのに遠い。この遠さは悪いのではなく、それが儚い記憶のようでなんとも良い。 「ぼくは怖くない」というタイトルの意味が分かってきたとき、 友情と勇気が素晴らしいものだと思った。 (2012年の感想)[DVD(字幕)] 7点(2014-03-05 23:43:33)《改行有》

342.  ムカデ人間 《ネタバレ》 かなり最悪な映画でした。トラウマ映画かもしれません。 発想はちょっと下らないけど大胆で、なかなか奇抜な映画でした。 内容はマッドドクターが人をさらってムカデ人間に改造してしまうというもの。 このマッドドクターというのがとても怪しくていいです。 犬の写真を眺めるドクターの異様さ、注射するときのドクターの恍惚感はなかなかイってます。 この映画で最高に雰囲気が出ているのはドクターが被験者たちに手術の説明をする場面です。 そのアンダーグラウンドで危険な感じはある意味で名場面だと思います。 それにしても被験者の一人は日本人ですかw さらに男を先頭にして何が楽しいのか分かりません。美女を先頭にしたならもっと評価できたのに残念です。 日本人を先頭にしたのは「コミュニケーションできない状況を作った」のだとか。 結局この映画を考えた人の目的って「美女に自分の肛門を舐めさせたい」とか「糞を食わせたい」だけのような気もしますが。 前半はシリアスに淡々とプロセスが描かれていてなかなか良かったです。 中盤では下らなくて笑える場面もあります。 結末はちょっと後味が悪いです。 普通、最後尾まで栄養がいきわたらないことくらい博士なら分かるでしょ。そういうバカっぽさもこの作品の面白さなのかもしれません。 最悪な展開の中で二人三脚のような一体感と支え合いの気持ちが出始め、さらに人間として生きる尊厳まで見えてくるのは面白かったです。 最悪な映画なので不要な人は避けて通るべきだと思いますが、恐怖映画やゲテモノ映画が好きな人なら漏れなく見てもいいかもしれません。 ただ、この映画にはかなりの衝撃とある種のパッションはあったと思います。[DVD(字幕)] 7点(2014-03-02 18:06:12)《改行有》

343.  戦火の馬 《ネタバレ》 馬を通して神話的に詩情豊かに描かれるのは 戦争の悲惨さや無意味さ、 またそこに監督が抱いてるであろう騎士道であったり憧憬的なものであったりだと思います。 戦争に憧憬やロマンを抱いても、結局は人からすべてを奪う状況でしかないのだと思う。 そういった状況に放り出された若者たちの悲惨さだとか戦争の怖さや残酷さが伝わってくる場面があった。 リアルな戦場の場面があってその状況をちゃんと伝えてたと思う。 スケールの大きな話なのに状況が分かり易かったり、 馬の表情がよく撮れていたりと、 やっぱスピルバーグはプロだなぁと思った。 大作主義の中に親しみやすさとエンターテイメント性も含まれていたと思う。[DVD(吹替)] 7点(2014-02-13 21:51:02)《改行有》

344.  トレマーズ 《ネタバレ》 小さいころに見て怖かった記憶がよみがえりました。 そんなこと全く忘れての鑑賞です。 この映画がモンスターパニックの良作たらしめるのは エンターテイメント性の高さと登場人物のキャラクター性の豊かさだと思います。 キャラクターが豊かだとどのキャラクターもがその物語の主人公であるかのごとく重要な役割を果たします。 皆そこに暮らす人間としての意地を見せつけるので誰でも殺されるのが惜しいほどです。 独特のテンションがあってホラー映画とは思えない明るさです。 西部の雰囲気とファンタジーな雰囲気がほのかに感じられ、 家族向けな映画とさえ感じます。 若きケビンベーコンがサイコーに魅力的な演技を見せています。 砂漠の辺境の雰囲気はそこに住んでみたいと思うほど魅力的でした。 当時のアメリカの若いカップルが映画館に見に行く映画という感じで、 その当時のモンスターパニックの勢いを感じさせる怪物は見ものでした。 [DVD(字幕)] 7点(2014-02-09 23:08:56)《改行有》

345.  ツールボックス・マーダー 《ネタバレ》 シャイニングやサスペリアの影響を多分に受けたサスペンス・ミステリー・スラッシャー・ホラー。 個性豊かな住人たちのいるアパートで惨劇がまき起こる。 殺人鬼の武器は工具箱の中のアイテムという、ユニークさがあってなかなかいい。 それでいて殺人シーンの残酷さが冴えわたってるので、ホラー映画の巨匠復活!という内容だ。 監督は痩せた女性が好きなのか、そういう女性ばかりが出てくる。 自分は華奢な女性はあまり好きではないので、見ていて何か気味が悪かった。 少年の母親が最高にウザい。 人々の交流はこういったホラーの中では比較的凝っていて面白い。 愉快な人たちが次々に殺されていく。 舞台となる古いアパートは改装中なので廃墟好きにもウケが良さそうだ。 尋常じゃない殺人鬼と不気味な地下室は素晴らしくホラー映画の良作といえる。 謎解きのミステリアスな音楽もいい。[DVD(吹替)] 7点(2013-12-07 21:27:51)(良:1票) 《改行有》

346.  グレイヴ・エンカウンターズ 《ネタバレ》 怖すぎて自主規制というコメントでレンタルしてみた。 これは確かに怖すぎて評判になってもおかしくない作品だった。 モキュメンタリーホラー映画としてはコンセプト的によく出来た作品だと思う。 独特の不条理な恐怖を観客に伝えることに成功している。 車いすのイベントとか、ストレッチャーの車輪が回転してたりとか、 通路が表示と違ったり、壁でふさがれてたりっていうのは、 たぶん制作者の誰かがテレビゲームの「サイレントヒル」のファンなんだろうと思う。 それと似た恐怖感がある。 「サイレントヒル リベレーション3D」の200倍はサイレントヒルの裏世界を表してる。 物語はいわくつきの精神病院の廃墟が舞台。 心霊番組のクルーが目の当たりにする衝撃の現象。 CG的にはごく普通な技術だけどそれでも怖いのはシチュエーションのためか。 2度目の鑑賞はあまり期待できないが、恐怖は素で体験できたので評価します。 漆黒の怖さとあふれる狂気、閉塞感、生理的な不快さ、このキチガイなセンス、大好きです! [DVD(字幕)] 7点(2013-12-07 21:20:30)(良:1票) 《改行有》

347.  ダーク・シャドウ(2012) 《ネタバレ》 ティムバートンの美しいダークファンタジーを久々に見た。 荒んだ家族風景は軽く”アダムスファミリー”を連想させる。 色褪せて寂れた港町の雰囲気と、オープニングの音楽がもう最高。これは死ねる雰囲気だ。 自分は音楽に詳しくないので誰が歌っている曲かは知らないが。 この映画は ヴァンパイアと現代とのズレがウケる。 吸血鬼の数々の伝統がコメディによって消されないのは監督の匠の技といってもいいかもしれない。 怪奇とコメディが両方とも生きている。これはたぶん手腕がないとできないと思う。 しかしジョニーディップの吸血鬼役に自分は違和感を少しだけ感じてしまった。 ティムバートンは自身が好きであろう怪奇趣味を元手に、そこにとらわれることない面白い作品を大量生産する様は まるで魔術師のようだ。 ただ、ティムバートンが最も得意とすると思えた吸血鬼幻想という題材であるが、 その手のジャンルを極めた彼にとってはあまりにも今さら感というか手慣れた感が出てしまい、ストレートで面白みに欠けるものになってしまったのかもしれない。 ストレートとはいえ他のヴァンパイア映画にはないユーモアや様々な視点を取り入れて成功しているのは やっぱティムバートンは巨匠であり、こういった趣の美意識の体現者であるからだと思う。 ヴァンパイア映画で描かれるべき悲壮感はちゃんとあった。 人を結びつけるのは愛であるか所有であるのかというのが一つのテーマではあったと思う。 最後で愛を訴えた魔女の肉体は干からびて脆くひび割れて中身は空洞であった。それは彼女の心の表れでもあったと思う。 もしそれが本当の愛であったなら彼女は干からびることなく彼女の中身は空洞には決してならなかったと思う。 近代ヴァンパイア映画のクィーンオブバンパイアという映画はロックミュージックとヴァンパイアを融合したような内容だったと記憶しているが、 このダークシャドウも少しだけその流れをくんでいるのかもしれない。 ティムバートンの映画って、悪女とか魔女が多い確率で出てくるような気がする。[DVD(吹替)] 7点(2013-11-26 23:37:15)《改行有》

348.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 《ネタバレ》 虫けらの棲家、醜いロンドンでは詩はユーモアに満ちて高らかに?歌声は美しく響く。 芸術とはこういうものなのだと思う。 分かりやすいほどに暗く幻想的な世界観。 ティムバートン監督はこの手のファンタジーの職人といえる。 この作品もまたブラックユーモアに満ちている。 殺人、地下室、拷問器具(のような椅子と精肉器)、ミートパイのネタ、精神病院、 魔女、悲劇、これらはダークファンタジーの極み。 怪奇映画は歪んだ愛というものが大体を支配している。 この映画もそんな感じだけど、 愛の歪み方がユーモラスで面白い。 歪みは大体が悲劇しか生まないようだ。 それを体現するような映画だった。 スプラッタ映画としてのレベルも高く、 ”スパッと切れる”のと”グチャってなるの”との両方が繰り返されるところに 変態じみたものを感じる。 スウィーニートッドはブラックジャックみたいだ。 またスウィーニートッドはその髪型がⅩ麺のウルヴァリンみたいだ。 これでシザーハンズみたいに剃刀を鉤爪みたいにつければ完璧にウルヴァリンだったのに、惜しい。 突拍子もないこと言ってスミマセン。 幽閉されたヒロインの少女はラプンツェルがモデルだろうか? この薄気味悪いロンドンで杖を鞭打ちみたいにしている役人の光景はジキルとハイドを思い出す。 ティムバートンの映画は魔女とか悪女がけっこう出てくるの特徴がある。 青年の愛多きゆえの失態がウザい。 あまりにも憎ったらしい判事への復讐が失敗に終わった瞬間、気が変になりそうだ。 暗く悲しい終わりが美しくて、スリーピーホロウの頃のティムバートンのダークファンタジー復活を思わせる。 ミュージカルの歌が良かった。[DVD(吹替)] 7点(2013-11-26 23:37:03)《改行有》

349.  地下鉄のザジ 《ネタバレ》 不思議の国のアリスみたいにぶっ飛んだシュールな映画だった。 愉快なドタバタコメディーで見ていてなんか楽しい。 とにかく普通じゃない。古い映画ではあるが、斬新過ぎる展開には驚かされました。 芸術的だと感じる場面が多い。 少女サジ役が小生意気にも可愛らしくて印象的。 ただし薬でもやってそうな感じが少し不気味だった。 おかしな人々に驚かされっぱなしの映画だった。 追いかけっこが最高に楽しい。 最後のほうの破壊だとか乱闘が理解不能だが面白すぎる。 「食べ物で遊ぶな」っていいたいけど、それを超えている。 観る人によっては日頃の憂さやストレスを吹き飛ばす物凄い作品なのかもしれない。[DVD(字幕)] 7点(2013-09-28 18:07:19)《改行有》

350.  マドモアゼル 《ネタバレ》 ちょっとトラウマな感じの残るカルト映画だった。 女教師マドモアゼルの腐りかけた美貌が放つ熟れた色気と、 彼女の不条理かつ理不尽なまでの悪徳がこの作品の魅力だ。 閉鎖的な村ではその悪徳は独自の展開をたどる。 ってか動物が可愛そう。 彼女の悪徳と追尾するかのように少年の内にある性のざわめきが描かれてるみたいで面白い。 それからチェーンソーを持ったイタリア男(少年の父)が肉体美をもってセクシーに描かれる。 このイタリア男の笑い方には何か暗い余韻が感じられる。 イタリア男と女教師の辿る末路の差は、まるで男と女の違いが示されてるみたいだ。 差別、暴力、嫉妬、エロス、人間の醜い部分が森の影でむき出しになるが、 それとは逆にモノクロ映像は時に詩的なまでに美しく幻想的で、それがこの作品を芸術の域にまで高めている。 悪女や女教師に強い関心のある人ならおススメかも。[DVD(字幕)] 7点(2013-09-28 18:07:07)《改行有》

351.  ターザン(1999) 《ネタバレ》 ディズニーアニメの良作。 アラジンやライオンキングと同じくらいによく出来ています。 相変わらず絵が綺麗で、キャラクターのデフォルメされた動きが楽しいです。 キャラクターはまた相変わらずな感じで、愉快だけど癖のあるアメリカ的な明るさを強調します。 ディズニー映画を久しぶりに見ましたがディズニー映画でヒロインが可愛く見えたのは初めてです。 ディズニーの悪役ってどれも同一人物に見えてしまうことがあります。 後味がよろしく、ディズニーらしさ全開の作品でした。 なんとなくテンションが上がります。恐るべしディズニーマジック![地上波(吹替)] 7点(2013-09-09 01:43:47)《改行有》

352.  カプリコン・1 《ネタバレ》 これ実話ですか? エンターテイメントとは思えない真実味があります。 ここまで陰謀の姿を浮き彫りにした映画はなかなかないと思います。 っていうか陰謀ふざけるな。 読解力のない自分に字幕映画は向かないです。 この映画はシリアスで、前半ではけっこう話が長かったので吹き替え版がほしかったです。恥ずかしい話ですが。 宇宙とか政治の話って字幕で読むにはちょっと難しいところがありますし。 お話自体は真実味があっておもしろかったです。 逃亡のサバイバルとか飛行機アクションとか、暴走した車のシーンとか断片的に面白かったです。 てか陰謀こえええ。ほんとに実話じゃないんですか? 「陰謀はこうして起こされる」ということを的確に伝えていると思います。 ま、これがもしホントにあった陰謀を事実のまま映画化したなら この映画は制作の段階で陰謀によって消されていたでしょうけど。[DVD(字幕)] 7点(2013-08-21 00:49:43)《改行有》

353.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 久々に宮崎駿らしいアニメだったと思う。 これを観ると”ハウル”や”ポニョ”は少しファンタジーに傾倒し過ぎていたと思う。 宮崎駿アニメは描写力があるのでファンタジーよりも日常を軸にして描いたほうが表情が生き生きとするかもしれない。 この作品を観ると、近年の彼の作品にあった停滞感は意味があってのことだったなのだと思った。 というのもこの作品は、彼の過去の作品の多くが生かされた力作だったからだ。 宮崎駿の作品というと「大人から子供までが楽しめる」という印象がある。 しかしこの”風立ちぬ”は子供向けな作品ではない。 実際に「面白かった」と言っている子供の声も聞いているので決して断定はできませんが、この作品は子供には難しいんじゃないかなと思う。 今までの彼の作品は少年少女の視点で描かれていたが、 本作では青年の視点で青春が描かれているからかもしれない。 男のロマンや男女の純愛とかいったものは子供向けに属するはずがない。 ところでこの作品では宮崎駿監督の飛行船好きがハンパなく表れている。 彼の作品には空を飛ぶものが多い。その点では”ラピュタ”が最も評価され”もののけ姫”は不評だった。 この”風立ちぬ”ではその点はしっかりしている。 途中でなんか”ハウル”を見ているときのようなダルい疲れを感じてしまった。 これは纏まりに欠けたところが中盤にあるからだと思ったが、 もしかしたら鑑賞者である僕の問題かもしれない。 ヒロインは二人いる。メインヒロインの菜穂子は美しかった。 この作品は宮崎駿の母に対する想いが最も強く出ていると感じる。 ゆえに宮崎駿アニメ史上最も感涙必至な作品だった。 松任谷由実の歌うテーマソングを聴くとまた泣けてくる。 既に述べられていると思うけど宮崎駿の作品のタイトルには「の」が必ず入るがこの作品にはそれがない。ちょっと残念。 宮崎駿のアニメはしばしば予言説がネット上で噂されるので、それも考えると真に迫った地震のシーンなどは少し怖く感じる。 宮崎駿は最後までライバル高畑勲を意識してたんじゃないかと思う。 というのも本作の結婚式での着物姿のヒロインは宮崎アニメにしては異様な場面で、高畑勲監督が制作中の「かぐや姫の物語」からのインスピレーションはあったんじゃないかと思う。 [映画館(邦画)] 7点(2013-08-06 19:06:21)(良:1票) 《改行有》

354.  ヒルズ・ハブ・アイズ 《ネタバレ》 悪魔のいけにえ直系またはリスペクトなスプラッタホラー。 ウルフクリークのように旅行が怖くなる映画だ。 そしてクライモリのような奇形が沢山出てくる。 さらに北斗の県またはマッドマックスのような世紀末の雰囲気、 これと従来のスプラッタホラーとの組み合わせが面白い。 オープニングの、カントリーな映像と畸形児の写真とを交互に映す場面は効果音も決まっていて素敵だ。 奇形はクライモリもそうだったがSFファンタジーのようなところがある。 それが最もよく表れてるのは奇形の少女だったような気がする。 アクセサリーなどたくさんつけて不思議な存在感だ。 奇形少女とベッドで寝てるぬらりひょんは特殊メイクがよくできてる。 だいたいこういう映画は複数の若者バカップルたちの旅行(なぜか一人だけ童貞が混ざっていることが多い)の場合が多いが この作品の場合は家族旅行なので残酷度はそっちよりも高い。 普通のホラーならとっとと死ぬようなところを、痛そうにしていてなかなか死ねないところがさらに残酷だ。 殺人鬼の何人かはレイプみたいなことしてるけど、それがヴァイオレンスさや不快感を高めるためには効果的だけど、 直系ホラーはそういうことしない。 悪魔のいけにえなどは殺人行為の恐怖や残酷さのみで勝負している。 たとえB級ホラーにエロシーンがあっても殺人鬼はそこには関与しない。 だから個人的に殺人鬼がレイプとかするとなんかガッカリする。 殺人鬼がレイプしていいのはサイコサスペンスでだけだ。 この映画では殺人鬼というよりも悪党なのであるが。 スプラッタホラーの残酷さはあるが暗さは薄く、それよりもヴァイオレンスアクションのワイルドさが上。 しかし本家ホラーをリスペクトするところはして、変化球もしっかりとこなす優秀作だ。[DVD(字幕)] 7点(2013-07-14 14:01:03)(良:1票) 《改行有》

355.  ディセント 《ネタバレ》 ほんとどんだけ怖いんだよっていうホラー映画だ。 特に点数の高いホラーを狙って見ている訳ではない自分には、 こんな怖いホラーに出会えるのは年に2度あるかないかだ。 まずこの映画をほめるとすると女性ばかりな点だ。 年齢は20代前半から後半の女性ばかりなので、ある意味で楽しい。 ロケーションは山小屋から洞窟内部だ。 その洞窟が怖い。 まず何が怖いって閉所恐怖症的な怖さだ。 狭い通路で天井が崩れそうになった時の圧迫感というか息苦しさといったらない。 それから暗いところの恐怖。暗いから何がいるかが分からない。 暗いところから心霊映像のように浮き上がる存在の不気味さ。 また正体の分からない存在に対する不気味さ。 ネタバレをいってしまえば地底人なんですが、正体が分かってしまうとそれほど怖くはない。 ただし急に出てきてビックリする怖さがある。 先は読めるけどビックリする。 久しぶりに心臓に悪いホラー映画を見た。 幽霊みたいのも怖いし、この映画どんだけ怖いん。 totalfilm誌が寄せたコメントにある「途中怖くて映画館を出たくなった」というのはあながち嘘ではない。 この映画の恐怖は、スペインのレック並みに成功しているかも。 子供のころにエイリアンを見たときに味わったような怖さだった。 個性豊かな女性たち。トゥームレイダーみたいな女が好き。 主人公の女は血を浴びた瞬間から人格変わった風だったけど、どうりでなと思った。 喉笛を事故で掻っ切られた女はかなり残酷だった。 それから「待て」って大声で何度もいってるのに突っ走るかよ。せっかちな女だな。 このように女たちのキャラクター性が濃くて面白いです。 終わり方は結構ダウナーだ。[DVD(吹替)] 7点(2013-07-07 15:23:23)(良:1票) 《改行有》

356.  8 Mile 《ネタバレ》 エミネム超カッコいいし。 自分はラップとか全然知らないんですが、 この映画のバトルの雰囲気がやっぱカッコいい。 会場の熱気が伝わってきてやたら熱くなる。 普段の自分が見る映画とは逆の人種差別が感じられて面白かった。 荒涼としているがパッショナブルでいて、 荒れた10代を味わった人なら感じるであろう何か強い魅力がある。 それ以外は普通の(特訓して大会で優勝するといった流れをくむ)青春スポコン映画みたいかもしれない。 ただエミネムの場合は特訓する代わりに、ラッパーのよくいうマザーファッカー的な体験とか、いろいろ苦い思いをたくさんして、 またダチとつるんで、その中で真のラップが生まれてくるというそんな感じだったと思います。 一発映画ですが、最後で相手を負かした時に「ざまぁみろ」といった感じが非常にいい気味でした。 それを味わうだけでも一見の価値ありだと思う。 作り物映画ですがエミネムのカリスマ性にも少し触れることができる。 最後で「ダチとつるんでるままじゃ一流にはなれない」というようなところで 主題歌「Lose Yourself」のイントロが聴こえ始めた場面がカッコ良かった。 当時「Lose Yourself」を初めて聞いたときは衝撃を受けた。 どちらかというとメタラーの自分ですが、バトルの熱気には呑まれました。[DVD(字幕)] 7点(2013-06-09 23:39:41)《改行有》

357.  スピード・レーサー 《ネタバレ》 スピードアクションを見たかったので見てみました。 アニメの映画化らしいんですが、アニメのほうを知らないので比較はできません。 ただ、カッコ良くしようとか変に気取らない感じが好感もてます。 気取らないけどそれで映像に面白みがないわけではなく、 逆にカッコよくなってます。 アニメの映画化ということで、アニメ文化の面白さを生かした演出、 CGの特色を生かした派手な映像などが非常に成功してます。 アニメの映画化はこうあってほしいものだと思います。 アニメの色味を生かしたためかカラフルで明るい感じです。 レーシングゲームやミニ四駆なんかを思い出すところもありました。 そういうオモチャやゲームの感覚は、たぶん子供が見ても楽しい映画だということだと思います。 子役とチンパンジーのコンビが非常におもろいです。 テジョがなんかウザかったです。 この映画は大企業の醜さがとてもあらわれてて憎ったらしいです。 いろんなものに呑みこまれないで個人の才能を発揮していく主人公がカッコいいです。 「変えられるもの」と「変えられないもの」との区別がちゃんとされてたし、 ちゃんと夢や感動を与えてくれたので良かったです。[DVD(吹替)] 7点(2013-06-08 22:41:23)《改行有》

358.  死霊伝説 セーラムズ・ロット(TVM) 《ネタバレ》 トビーフーパーの死霊伝説が大好きなのですが、コチラもまた素晴らしい。 トビーフーパー版とは結構違ったのでビックリした。 「その町では悪意はすぐに伝染する」とパッケージに書いてありましたが、 確かにそういった雰囲気が映画の町中に漂っていていい。 フーパー版よりもこっちの方がスタイリッシュな感じだ。 こっちの方がスティーブンキングらしい雰囲気があるかも。 スティーブンキングの世界観が好きならこちらのセイラムズロットをオススメする。 しかし、トビーフーパー版の古惚けた怪しい雰囲気も捨てがたい。 オカルト好きならば重厚感と本格臭ただようトビーフーパー版を勧める。 トビーフーパー版は平穏な中に狂気が潜んでる。 しかしトビーフーパー版は話のテンポが悪過ぎるのが非常に問題であり、あまりオススメできないのも事実。 しかし、このセイラムズロットは難がなく話のテンポが悪くない上、映像も美しい。 甲乙はつけがたい。 (2009年映画メモをもとにレビュー)[DVD(字幕)] 7点(2013-06-07 22:27:13)(良:1票) 《改行有》

359.  ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり 《ネタバレ》 なかなかだったと思います。 ヒロインも美人さんでした。 ハーバートウェストの狂気な天才ぶりが見事に表れてました。 とくにギラギラとした目がちょっとヤバかったです。 生き返った方たちが凄い迫力ありました。 ラブクラフトなのに、全体的に明るい感じがするのは、ちょっと作品に間が抜けているからなんでしょうかね。 蘇生の薬が蛍光色の緑色なのが、ディズニーっぽいといいますか、コメディっぽいといいますか、そんな感じがしました。 ダン(?)がどこかで見た事あるなぁと思ったら、「ブルーベルベット」「ツインピークス」の人に似ている気がしたんですが、たぶん僕だけですね。 生首のゾンビもどこかで見た事あるような顔だと思っていたら、アルパチーノに似ていますね。 ハーバートウェストって悪ですけど少し魅力的な人です。 手術台の上にヒロインを縛り付けるのはエロの極みだなと思います。 テーマ音楽がシュールでイイ感じです。中毒になりそうです。 (2009年映画メモをもとにレビュー)[DVD(字幕)] 7点(2013-06-05 21:17:14)《改行有》

360.  ウルフクリーク 猟奇殺人谷 《ネタバレ》 なかなか本気度の漲る猟奇映画。 残酷度がなかなか高いと思う。 前半ではテンション高いとこを見せつける。 青春描写を丁寧に描き、後半の残酷さを際立たせる。 仮面男も幽霊も出てこないが、実はこれが一番「身近に潜む危険」をうまくやっている。 スリルとサスペンスもなかなかだと思う。 実は僕は「悪魔のいけにえ」をみて、残酷といった印象をあまり受けない。 閉鎖的なのだが逆に突き抜けたユーモアや明るさを感じたりする。 でもこのウルフクリークはちょっと残酷な感じがする。不快感もかなりある。 でもそこがいい。悪魔のいけにえとは違った魅力だ。ちょっとゾクゾクする。 メッセージ性とはいわないまでも 行方不明者の多さと、実際にこういうことがあるかもしれないという恐怖に気づかされる。 あれだけ広いと目も行き届かないだろう。そこが問題だ。 オッチャンの陽気さと異常さが良い具合だ。 行なわれている残酷行為とは逆に風景は美しく映る。 おっさんの笑顔はまるで「悪魔のいけにえ」のドレイトンさんのようだと思った。 (2011年映画メモをもとにレビュー) [DVD(字幕)] 7点(2013-06-05 21:11:37)《改行有》

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