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プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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341.  L.A.コンフィデンシャル 《ネタバレ》  とても豪華な出演陣。エンターテイメント作品としての完成度が非常に高いです。ジャック・ビンセンス、バド・ホワイト、エド・エクスリー、それぞれのカラーがあり、それぞれの信念に基づいて行動するのが熱いですね。まるで『現代版三銃士』のような趣があります。  また、今作はいろいろ注文をつけがちな作品にも関わらず、『じゃあ面白くなかったのか?』と聞かれると、『めちゃくちゃ面白かった』と思えてしまう不思議な作品です。とにかく勢いがあります。  本作の主人公はやはりエドでしょうか。彼は『三銃士』でいうところのダルタニアンっぽいです。信念が最初からぶれておらず、本作で最も成長を遂げる人物。『出世の虫』と劇中言われていましたが、どちらかと言えば自分の正義を具現化・体言化するために、出世を利用していると感じます。清濁併せ呑む覚悟があるのでしょう。ですからエドだけは、その信念・正義においては終始一貫していたのではないでしょうか。  そしてエドの迷わない、ある意味『若く青く純粋な正義感』に、ジャックとバドが警官を志した頃の自分を思い出し、エドに協力していくのは胸がアツくなります。  ストーリー的には、もっと大ドンデン返し、もしくはもっと衝撃的なミステリーを期待してしまったので、単純なヘロイン絡みのイザコザだったのは期待はずれでした。ダドリーが怪しいのは誰の目にも明らかで、別に驚きもしません。  本作は、『出題された問題』は面白かったのに、『答え合わせ』してみると、『なんだ、そんなことか』って、大したことない真相にちょっとがっかりしちゃう感じですね。[DVD(字幕)] 8点(2015-02-17 14:36:06)《改行有》

342.  TAXi2 《ネタバレ》  タクシーがラリー車をぶっちぎる、つかみは満点です。妊婦さんの声が誤解を生む、ベタベタなコメディぶりも健在です。続編はやはりこうでなくては。それに前作でおなじみのキャラクターをみんな出してくれたのも嬉しいです。ダニエルの『なんだかんだ言って良い人キャラ』が、ほっとするし疲れないので、彼が主役はるだけで満足です。今作は新キャラとして、リリーの父親が登場。この人もなかなか面白いキャラクターです。  ストーリーもわかりやすくて良いですね。前作同様、カーレースで決着をつけるシリーズ通しての統一感は◎。ただし、最後の爽快感は前作に一歩及ばず。それくらい前作のラストが良かったってことなんですが。  それから、リリーの出番のほとんどが電話のみだったのはちょっと物足りなかったかも。その分、今回はジャッキーばりのアクションがわずかな時間ではありましたが楽しめたので良しとしましょう。  全体的に、抜群の安定感を感じさせるエンターテイメント作品。こーゆー作品、大好きです。[DVD(字幕)] 8点(2015-02-08 15:50:18)(良:1票) 《改行有》

343.  あなたのために 《ネタバレ》  まさに捨てる神あれば拾う神あり。極めて悲惨な状況からのスタートでしたが、状況が少しずつ良くなっていくそのプロセスは、見ていてやはりハッピーな気分になるものです。  今作のノヴァリーネイションを演じるナタリーポートマンの落ち着いた声と雰囲気が個人的にはたまらなく好きです。自然体にほっとします。あざとすぎない程度に無欲で、純粋で、それでいてすぐに人を頼ろうとしない姿勢に好感が持てます。  ノヴァリーが守られる立場から、いつの間にかみんなを支え、守る側の人になっています。子育てをしながら、ウォルマートで働き、写真を撮り、写真家になる夢をかなえていくわけです。淡白に結果だけを映しているように見えますが、彼女の努力とひたむきさがなんとなく伝わってきて、彼女の自立と成長に勇気づけられます。  この映画の雰囲気はナタリー・ポートマンが造り上げていると言ってもいいです。自分が彼女を応援したくなったように、彼女の周囲の人たちも彼女を応援したのだとすれば、すべてのハッピーが偶然ではなく必然だったように思えるのです。  長い年月が経過していくわけですが、その時間の流れを絶妙なバランスで映し出しているストーリー構成は満点に近いと思います。その上で、ノヴァリーの成長、元彼の挫折など、世の中が多様な変化を見せる中、ノヴァリー・フォーニー・レクシー・シスター&ミスターハズバンドの心の絆がずっと不変であることに心温まります。  唯一、『アメリカス』という子供の名前だけがひっかかります。それだったら最初の『ウェンディ』のほうが絶対良かったと思いますよ。カメラマンの人が余計な事を言うから(笑)[DVD(字幕)] 8点(2015-01-26 00:54:36)《改行有》

344.  香港ゾンビ 《ネタバレ》  全然期待していなかったこともあって、大変面白かったです。  ゾンビ系エンターテイメントにしては、ちゃんとストーリーを作りこんでいるほうだと思います。人物の掘り下げ方もなかなか良かったです。  ショッピングモール内での逃走劇っていう舞台設定も嬉しいですね。ショッピングモール内に、いつの間にか少しずつゾンビが増えていく感じが、ゾンビファンにはたまらないんじゃないでしょうか。かくいう私も、今作の雰囲気が大好きです。それにアジア系ゾンビ映画って始めて見たので、結構新鮮さを感じました。  ロメロ版の『ゾンビ』のショッピングモールに比べると、何しろ通路が狭いので、いつどこで何が潜んでいるかわからないドキドキ感があります。また、全面ガラス張りのショップばかりなので、近代的な雰囲気と哀愁漂うゾンビたちとのミスマッチ感が良い雰囲気出してます。  ホラー的な側面だけではなく、香港ならではのコメディタッチな演出も多いです。主役?のモーディとビーが、ゾンビを倒すガンシューティングのゲームをやっていて、ふわっとゾンビの知識があるし、ヒロイン?のサイギュンがゾンビに襲われないように、ゾンビのフリをするし、なかなか小ネタが効いています。  その一方で、エレベーターで非難しようとしたとき、最期の一人が乗ったら定員オーバーのブザーが鳴るとか、ゾンビ映画ならではの悲劇的な演出もしっかり押さえてあります。  人物同士の友情、愛情も丁寧に描かれている本作。なかなかの掘り出し物で、良かったですよ。[DVD(字幕)] 8点(2015-01-20 14:03:11)《改行有》

345.  TAXi 《ネタバレ》  見る人を選ばないフランス映画という感じです。コメディあり、アクションありで、それぞれのバランスがとても良いです。テンポも良いし、ノリも良い、ついでに言うと音楽もなかなか良い。ハリウッド映画のように気軽に見れちゃうのに、見慣れたハリウッド映画とはまた違う雰囲気を楽しめます。  言うなればよくある『刑事のバディもの』なわけですが、これが『刑事&刑事』ではなく、『刑事&タクシードライバー』っていうのが面白いです。どちらかと言うとタクシードライバーのほうが主人公で、どちららかと言うとタクシードライバーのほうが頼りがいがあるのもまた良いですね。刑事と凄腕ドライバーがそれぞれの持ち味を活かす展開が楽しいです。  ダニエルは凄腕で大の警官嫌いでありながら、なんかお人好しなところがあってエミリアンに協力しちゃうのが好感が持てます。エミリアンはエミリアンで、そんなにダメ警官でもないところが逆に良いですね。エミリアンはありふれた普通の、でもちょっとだけ情けない警官。マザコン具合もそこそこなら、ヘタレっぷりもそこそこ。等身大の彼に共感を覚えます。それでいてひたむきに頑張る姿が良いじゃないですか。今作はもう一人。ダニエルの恋人リリーのポジションがかなりグッド。彼女の存在が映画に華を添えています。エミリアンの母親とケーキを焼いて待っているところなんか微笑ましくて何よりです。申し訳ないですが、ヒロイン?がデカ上司のペトラだけでは物足りなかったことでしょう。  そしてカーアクションが凄く良い。冒頭のピザ配達のシーンからして、ローアングルからの撮影でなかなかのスピード感です。今作は結構ローアングルからの撮影が多く、走っているシーンはスピード感があるし緊張感もあります。更には、ちょっと本気出すときにハンドルを変えるっていう趣向がまさに『走り屋』って感じで、わくわくしちゃいますね。  予想がつかない強盗団の追い詰め方もグッド。ありふれていそうで全然ありふれていない新しいオチ。最期にドンパチなんてせずに、あくまでカーレースと信号機操作の工夫だけで勝負を決めちゃったのが◎です。  既存のカーアクションに、既存ではないアイデアを採用するだけで、ありふれた題材でも面白い作品にできるという良い例だと思います。[DVD(字幕)] 8点(2015-01-02 14:22:42)(良:1票) 《改行有》

346.  バスケット・ケース 《ネタバレ》  雰囲気はカルトっぽいですが、中身は万人受けしそうな分かりやすいストーリーホラーになっています。シャム双生児という極めてデリケートな人権問題を、ホラーエンタメにしてしまうという不謹慎極まりない作品ではありますが、そこはフィクションとしてわりきってしまうのが大切なんでしょう。兄ベリアルがどこに潜んでいるのかわからないという恐怖感を煽る演出は王道をいっていて、ホラー映画の醍醐味を十分に堪能できる作品です。  それにしても、最近の映画に見慣れてしまうと、兄ベリアルのカクカクとした動きに作り物っぽさを感じてしまいます。ですが物語りが進むにつれ、リアルに、自然に見え始めるので何とも不思議。特に中盤から目ヂカラが半端なくて、パッケージにもなっているバスケットケースから除く目には感動すら覚えます。  そして過去の回想シーンに入ってからがこの作品は面白い。過去のエピソードだけでも、今作は見る価値があると思います。手術シーンもさることながら、ゴミ袋に入れられた兄を助けに行くシーンが何とも切ない。このエピソードを見た後では、兄弟に対する思い入れもまた一味違ったものになるわけです。ホラーなのに、ストーリー構成が大変素晴らしいです。賞賛に値します。  音楽だけが個人的には今イチです。一昔前のホラー映画って、全部挿入される音楽及び効果音が同じに聞こえます。まさに古い映画ですよって感じのプア~ンっていう効果音。あれがあんまり好きじゃないんです。でもベリアルの叫び声は最高です。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-14 14:22:50)《改行有》

347.  ヒーロー・ネバー・ダイ 《ネタバレ》  非常にドラマ性の強いバイオレンスアクション映画です。  少しだけストーリーの紹介。【敵対する二大勢力の中で、ボスに次ぐリーダー格のジャックとチャウ。しかし二人は親友同士。序盤のバーでのひとときが何とも微笑ましい。しかしそれぞれのボスのため、二人は戦い、チャウもジャックも瀕死に。ジャックは仲間を全員失い、チャウは両足を失います。】 【ここからが本作の凄いところ。二人が病院にいる間に、二人のボスは和解を済ませてしまいます。そして、ジャックのことを煙たがっていたボスは、あろうことか入院中のジャックを殺そうとする暴挙に出るのです。それを助けたジャックの恋人はジャックの代わりに大火傷を負い、最後は自殺してしまいます。一方、チャウは組織に捨てられた挙句、献身的な世話をしてくれる最愛の彼女をボスに殺されてしまいます。】  当然復讐となり、それまでの憤りを払拭できるほどのカタルシスをラストで感じることができるかどうか、そこは重要なポイントになると思います。ですが、残念ながら復讐実行の前にチャウが死んでしまいます。その最期たるや、照準を合わせたまま死んでいるという壮絶さ。衝撃的なシーンでしたが、この時点でチャウは戦線離脱してしまうわけです。そこでもしかすると評価が分かれてしまうかもしれませんね。  結局この作品は、ボス二人がクズすぎて、ラストではもう少し爽快な気分、もしくは別な形のハッピーエンドを用意してくれても良いんじゃないかというのが個人的な感想になっちゃいます。エンタメ系バイオレンスアクションとしては大変クオリティの高い作品ですが、後味はそんなに良くないかもしれないですね。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-09 04:31:49)《改行有》

348.  ダンテズ・ピーク 《ネタバレ》  パニック映画は好きなジャンルの一つですので、点数は甘めになります。  本作はパニック映画としてのバランスが非常に良い作品です。酸性化する温泉に、にごる水。プロローグで火山噴火の恐ろしさを体感し、大切な人を亡くしている主人公だからこそ、噴火の予兆に過剰に反応するプロットに説得力が生まれています。そしてそこで当然生じる関係者各位との軋轢も自然で良いです。もちろんそのために初動が遅れ、危機的状況が訪れるというパニック映画の定石を踏んでいるわけですが、だからこそ面白い作品だと言えそうです。  ただ、主人公のハリー、レイチェルとその家族にスポットをあてすぎたために、パニック映画としての醍醐味に欠ける部分もあります。不特定多数の人々の災害時における状況を映してこそのパニック映画だと思っています。そういった意味では空間の広がりやスケールの大きさに、物足りなさを感じます。  また、山から降りようとしない祖母がその理由を語らなかったり、火山を研究しているプロの地質学者が車で溶岩の上の走りきろうとしたり、少々演出に強引さが感じられます。無理矢理作られた人為的な危機的状況というものは、『ハラハラ』というより『イライラ』しちゃうものです。  とは言え、祖母の家に溶岩が押し寄せてくるシーンなど、映像だけでもかなり怖いシーンがありますので、それだけでも本作に関しては『一見の価値アリ』と言えそうです。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-12-08 02:18:31)(良:2票) 《改行有》

349.  ブルー・ストリーク 《ネタバレ》  ザ・ハリウッド。まさによくあるハリウッド映画です。軽快なノリとトークを楽しめます。エンターテイメントの基本を押さえた手堅い一本です。  プロの泥棒だからこそわかるプロの手口。その設定を活かした脚本と演出、そこから生み出されるちょっとした爽快感や優越感が小気味良い作品です。  本作ではこれでもかというくらい、良い意味でご都合主義が炸裂しまくり。上司や同僚がやたらとマローン刑事を敏腕だと勘違いしていく様子がおかしくてたまりません。  ラストで裏切ったやつを結局マローン(本当はローガン)が撃ち殺しちゃったのがマイナスでしょうか。恋人も一度きりの登場っていうのはもったいないかもしれませんね。せっかくなんで、宝石も彼女もゲットしちゃって、両手に花くらいで終わっても良さどうですけどね。  何にせよ、こーゆー肩の力を抜いて見られる娯楽作品は精神衛生上すっごく大事だと思われます。  蛇足ですが、最近コメディだけは吹き替えで見てみるようにしています。本作も吹き替えで見ました。すっごい良かったです。『吹き替えのほうが面白い』というご意見が、コメディ作品でよく見受けられた気がしましたので。思い切って吹き替えで見てみて良かったです。[DVD(吹替)] 8点(2014-11-30 19:52:29)(良:2票) 《改行有》

350.  エバー・アフター 《ネタバレ》  魔法の力に頼らないシンデレラというのが大変面白いです。シンデレラ役と王子役に、あえて美男美女ではない二人を起用しているところに好感が持てます。  自分の運命は自分の力で切り開こうとするダニエルは大変に魅力的ですね。もともとドリュー・バリモアは好きな役者さんの一人ですが、今作の彼女は特に良い持ち味を出してくれています。彼女の芯の強さを感じさせる台詞まわし。亡き父親に剣を習っていたというサプライズ設定。ジプシーに『かついで持っていけるものであれば持っていけ。』と言われ、王子をかつぐシーンは今作のベストシーンでしょう。  脇を固めるキャラたちも、無難ではありますが良い味を出し、ストーリーを盛り上げてくれます。中でも、ちょいちょい出てくる王子と父王のボケと突っ込みは面白いですね。  マイナス要素を挙げるとすると、思いのほか過激描写があることでしょうか。例えば鞭打ち。それにラストの落とし所も、思いの外過酷な罰を与えちゃってやや驚きです。そこはシビアなんですね。それに、仮面舞踏会がクライマックスかと思ったのに、そこでの王子の変わり身に少々引いちゃいます。アホな王子は最高なんですけど、アホすぎる王子は最低です。  今作は、良くも悪くも勧善懲悪でわかりやすいハッピーエンドストーリー。万人が楽しめる良作だと思います。こういう作品は貴重ですね。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-11-22 12:30:46)(良:1票) 《改行有》

351.  レ・ミゼラブル(1998) 《ネタバレ》  原作を読んだことはありません。ですが、思っていた程小難しい作品ではありませんでした。万人が楽しめるように作られています。ちゃんとエンターテイメントとして成立しています。2時間強という長尺ながら、全く時間を感じさせることのない作品でした。  この作品は、絶望と希望が良いタイミングで入れ替わるところに大変魅かれます。絶望的な状況下の中に必ず希望が生まれるんです。事態は好転と暗転を繰り返していきます。まさに人生の縮図を見ているようです。  はじめはただ単純に、ジャン・バルジャンが、ファンティーヌが、コゼットが幸せになり、彼らの願いが叶うことを願っていました。  劇中最も過酷な状況下にも関わらず、コゼットのために生きぬいたファンティーヌ。彼女がコゼットと会えないままに、非業の死を遂げたことに憤りを感じ、その怒りの矛先はジャン・バルジャンと共にジャベール警部に向かいます。ジャベール警部は公平さを欠き、弱者を虐げる悪徳警官だと、そう刷り込まれてしまった気がします。  ですが、ラストまで見てしまうと、ジャベール=法であり、そこには善も悪もないということにようやく気付かされます。思えば、ジャベールは法の長所と短所を見事に体現しています。法は遵守すべきもの。その一方で、法は必ずしも万能とは限らない。『法=善』は常に成立するわけではない。そういった当たり前のことに改めて気付かされるのです。しばしば法は人権と対立する存在なのかもしれません。ジャベールが見ていたのは人間ではなく、その人に付属している『罪』だったのかも。  ラスト、命を助けられたとき、ジャベールははじめてジャン・バルジャンという人間を見てしまいます。そして彼の中で葛藤が生まれたのでしょう。法がすべてだったジャベールにとって、ジャン・バルジャンの罪は裁かなければなりません。ですが彼はジャン・バルジャンを見逃すことを選択してしまいます。『罪人を見逃すという大罪』を負ったとき、ジャベールが法の番人として、自分自身に罰を下したのはもはや必然だったのかもしれません。[DVD(字幕)] 8点(2014-10-18 13:20:10)《改行有》

352.  ポーリー(1998) 《ネタバレ》  今まで見た動物ものの中では、『ベイブ』『奇跡の旅』と比較しても、これが一番良かったです。『奇跡の旅』と同じようなロードムービー形式をとっているのですが、今作のほうが必然性が高く、最早ドラマとして面白いです。つまり、たとえ主人公がインコじゃなくても、きっと面白くなったに違いないくらいの完成度なんです。  マリー、アイヴィ、メキシコ人、ミーシャ、出会う人がみんなそれぞれの個性をもち、それぞれの優しさでポーリーと接するところに感動があります。思いやりや友情、人と人(※今作の場合インコですが)との絆を、押し付けがましくならない程度に、限りなく自然な表現で表してくれているところに本作最大の魅力があると思います。  更にはラストに、ミーシャとマリーの『ちょっとだけラブストーリー』をにおわせる展開まで用意してくれちゃって、凄く幸せな余韻に浸れます。  所謂べた~な動物ものが苦手な人であっても、これは見て損はないかもしれませんね。  本作の感想とは全く関係ないのですが、大学教授って人格的にも立派な方が多いのに、映画の中では割と悪者に描かれることが多い気がします。肩抱きや公的権力に逆らいたくなっちゃう人間の性ってやつでしょうか・・・。[DVD(字幕)] 8点(2014-08-18 02:25:18)《改行有》

353.  アンツ 《ネタバレ》  これは面白いです。映像も非常にクオリティが高い。何よりキャラクターに魅力があります。  確かに始めは無駄にリアルな虫の描写や窪んだ目に、愛らしさのかけらもないと思ったものですが、慣れてくると愛着がわいてきます。ひとりひとりの個性がはっきりしているため、感情移入もしやすいです。30分くらいする頃には、自分もすっかりこの世界の住人に。虫眼鏡のレーザー光線や蝿たたき、人間の足など、人間は恐ろしい存在ですね。  また、本作の特筆すべき点は、虫の視点で全ての物語を構築し、その上で、ラストに私たちの世界とリンクさせるそのセンスでしょう。素晴らしい世界観です。私たちにはただのゴミ箱でも、虫にとっては『インセクト・ピア』。ゴミ箱が伝説の桃源郷になるっていうその発想に感嘆します。  一つ苦言を呈するならば、自由賛歌が度を越している点でしょうか。  大人であれば分別があるので笑って見ていられるでしょうが、分別の無い子供がこれを見た場合、労働を軽視してしまわないか心配になります。  映画としてはほとんど満点の完成度でしょう。大変面白い作品です。[DVD(吹替)] 8点(2014-06-26 06:04:32)《改行有》

354.  スモール・ソルジャーズ 《ネタバレ》  かなり好きです。何が良いのかと聞かれたら、『とにかくこんなんが好き』としか答えようがない面白さなんです。はっきり言っていろいろ考えずに、ただこのヴィジュアルとノリを楽しみました。  まあ、少し欲を言うならば、ゴーゴーナイトとコマンドー達の戦いをもう少し見てみたかったというのはあります。それぐらいゴーゴーナイトのキャラデザインと個性は光っています。もっと見せてほしかった。もちろん、『人間対おもちゃ』の図式も、それはそれで随分面白かったのですが。  それにしても、ゴーゴーナイトの『私達は負けるようにプログラムされている』という台詞がなんとも切ないですね。そしてすぐに隠れるゴーゴーナイト。いいなあ。  人間という立場から見ると、『コマンドー=悪』『ゴーゴーナイト=善』という図式がはっきり見てとれますが、本来のコンセプトは逆。そう考えると、主観的になった場合、なにが善で何が悪かってのは、誰にもわからないもんかもしれません。  ただのエンターテイメントに終わらない素晴らしいエンターテイメント作品ですね。[DVD(字幕)] 8点(2014-06-24 15:19:58)《改行有》

355.  エイミー(1997) 《ネタバレ》  シリアスで緊迫した雰囲気と、コメディタッチのやわらかいテイストの演出が、絶妙な匙加減で上手にバランスをとっている良作。とは言え、後半、アル中親父に追いかけられたときはそれまでの作風とのギャップにいささか戸惑ってしまいましたが。  今作は、どう頑張っても母親とエイミーが、父親にはもう会えないという辛い背景をしょっています。ですが、『歌でしかコミュニケーションをとれない』という設定が、この映画に爽やかで楽しくて幸せな雰囲気を作り出しています。これはもう脚本勝ちと言っても過言では無いかもしれません。融通の利かない受付が、トイレの案内を歌で返すシーンや、捜索隊が歌いながらエイミーを探すシーンは、人の心の温かさをダイレクトに感じることができる名シーンだと思います。  本筋は完璧に近いシナリオながら、ディテールには粗さが目立つ部分があります。  二人組みは何故エイミーを連れ去ったのか。  水をまくおばあさん、あれだけエイミー親子をわずらわしく思っていたのに、何故エイミー探しには突然協力的になったのか。  さらっと流してしまうには不自然すぎました。  とまあ残念な部分はありましたが、歌う人々に笑い、エイミーの健気で父親を求める姿に涙する作品であることは間違いありません。ラストのお祭り騒ぎはやりすぎのような気もしましたが、この作品にはぴったりのような気がしますね。  そう思えたのは、この映画を見て少しだけ心が優しくなれたからだ。   [DVD(字幕)] 8点(2014-06-10 13:58:04)《改行有》

356.  グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 《ネタバレ》  いわゆる『天才系ヒーローもの』みたいな作品かと思い、序盤からわくわくしながら鑑賞しました。そんで中盤くらいには、『頭良ければ何しても許されると思うなよ。』って憤りを感じ、終盤くらいになると、チャッキー(ベン・アフレック)やランボー教授(ステラン・ステルスガルド)やウィル(マット・デイモン)の本音が次々と明かされて、素直に感動しちゃうような作品でした。  また、本作ではとにかく背景が美しいのが印象に残っています。昔、現代文の講義で『背景や風景は人の心理描写である。』と言っていましたが、この作品を見るとそれがよくわかります。  ショーン教授とランボー教授という二人の教師がウィルを導くストーリーが大変素晴らしく、ラストの結末が意味していることに深い共感を覚えます。  ショーンはウィルを天才として世に送り出すのではなく、あくまで一人の人間として、人生の第一歩を踏み出す決意をさせようとします。ランボー教授はその対極に位置する人物。彼はウィル本人ではなく、その才能を愛します。本作がただのサクセスストーリーを本筋に置き、一人のスーパーマンを賛美するような作品であれば、終盤のストーリー展開は違うものになったのでしょう。ですが、ラストのウィルの選択から、本作は人間賛歌であり人生の応援ソングのような心地よさをもつ作品へと昇華されたのではないでしょうか。  ですがそれよりなにより素晴らしいのは、本作ではランボー教授を決して否定的には描いていないことでしょう。ウィルの才能を見出し、その才能を愛することだって、そしてその才能に嫉妬心や劣等感を抱くことだって、ある種素晴らしいことだと肯定的に捕らえているところに大変な魅力を感じます。  何にせよ心を打つ名作でした。  あまりに社会に迷惑かけすぎたため満点はつけられないんですけど、ヒューマンドラマとしては満点の作品です。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-06-09 00:33:34)(良:2票) 《改行有》

357.  シネマチックな恋人 《ネタバレ》  鑑賞後、爽やかな充足感に満たされる心地よい作品。  登場人物たちが、クセがある割りになんとなく和んでしまうような人達で、映画全体が優しいオーラに包まれているのが特徴です。  いわゆるサクセスストーリーとラブストーリーをミックスさせたよくあるパターンの映画ですが、『嘘』から始まっちゃっているため、べたべたな展開ながらも楽しめる程度にイライラハラハラさせるのがうまいです。  わかりやすく、深みはないですがエンターテイメントとしては完成形。恋敵として成立しているのかどーかもわからないリッキーや、読者モデルの友人など、脇役の活躍ぶりも適材適所でストーリーを盛り上げます。  ストーリーの中、自然に笑わせる展開も楽しい。『すげー、リッキーをぶっちぎった!』の少年の一言がお気に入りです。[DVD(字幕)] 8点(2014-06-07 05:08:06)《改行有》

358.  シャイン 《ネタバレ》  劇場予告の『誰があなたを輝かせるの。あなたは誰を輝かせるの。」というフレーズが最高に好きです。  あるピアニストの波乱万丈の人生を、リアルに、それでいてドラマチックに描いた作品ですね。実話ベースでありながら、おそらくは適度な脚色を加えることで、1本の映画としてのエンターテイメント性がきちんと存在しています。ですが決して軽い内容ではなく、深く味わい深い作品になっているところが素晴らしいんですよね。  音楽にはうとい私ですが、何故か音楽ものは心揺さぶられるものが多いです。今作も、少年デイヴィッドの演奏から始まり、ラスト直前のリサイタルまで、ピアノの演奏が主人公の人生を彩っているようで、そこには理屈ではない感動を覚えます。  今作のキーパーソンである父親は、家族に対する依存心、とりわけ息子に対する依存心が強いだけでなく、それに輪をかけて自己顕示欲の強い方のようです。その父親の存在あって、デイヴィッドのピアノの才能が幼少期に開花し、同時に父親の存在が彼の将来の可能性を摘もうかという皮肉な現実がやりきれないです。  父親と完全な和解をするには至りませんでしたが、切っても切れない家族の絆を、本作から確かに感じ取れます。そして精神に異常をきたしながらも、前向きに、ひたむきに人生を生きようとしているデイヴィッドには、『人生って本当に素晴らしいよね。』と言われているようでした。  本作は短い時間にすべてを詰め込んだためか、説明不足がある部分は否めません。まるで小説の行間を鑑賞者の想像力で補うような努力が必要かもしれません。ですがそれをふまえても、辛い現実と同じくらい訪れる幸せな瞬間を見せてくれる本作はオススメです。鑑賞後は、何とも言えない後味の良さが心に残ります。[DVD(字幕)] 8点(2014-05-20 15:33:09)《改行有》

359.  デイライト 《ネタバレ》  トンネル内の爆発、そして爆発に至るまでのシークエンス、それが個人的には本作のハイライトでした。金持ちの社長、売れない戯曲作家、うまくいっていない家族、息子を亡くした老夫婦、囚人、警備員、タクシー運転手、全く違う人生を歩んでいる人たちが、偶然同じ場所、同じ時、同じアクシデントにあってしまうという運命を感じさせるようなストーリーがとても好きです。  そして『インデペンデンスデイ』でも感じたことですが、映画でしか見られない映像世界を見られたとき、何とも言えない興奮を感じてしまうんです。トンネル内が爆発するシーンに酔いしれるなんて不謹慎もいいところですが、この現実離れしたシーンが見られることに喜びを感じてしまうんです。  だから『パニックもの』は好きなジャンルなんですが、多くのパニックものがそうであるように災害が起こるときのインパクトが強すぎて、中盤以降にちょっと物足りなさを感じてしまうことがあります。それでも全編通して、人の弱い部分、強い部分、醜い面、善良な面をバランスよく映し出してくれる作品はラストまで目が離せません。  そういった意味では、本作は傑作に近い良作でした。見る価値のある作品だと思います。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-05-12 02:26:18)《改行有》

360.  フェノミナン 《ネタバレ》  感動しました!なんかもの凄く泣かせるようなストーリーではないのですが、ジョージ・マレーの人柄と、レイス、ネイト、ドク、ネイトの子供たち、工場のおじちゃん、FBIの黒人のひと、そういった一握りの彼の理解者の存在に心が揺さぶられました。人の優しさを映像通して感じられるっていうのは素晴らしい体験だと、あらためて思いましたね!  この映画はまず予備知識無しで観ることが大切でしょう。私もすっかり騙されてしまいました。現実にそういうことが起こりえるかどうかは別として、物語としてはほぼ完璧な流れだと思います。安易に地球外生命体や第三者的な力に因らないところが最大のポイントでしょう。だからこそ、ジョージの『すべての人間には可能性があるんだ』という言葉が生きてくるんだと思います。  また、この作品には、人が死んでしまうという悲しさよりも、『人は生きているうちに何を成し、何を遺すかが大切』というメッセージがこめられているような気がします。  光を見てからの、ジョージの圧倒的な才能の覚醒と、そこから引き起こされる数々のパフォーマンスで私たちの目を釘付けにさせておいて、そこから、ラストへ向けて少しずつ収束していく物語の中で、大事なメッセージを私たちの心の中に残してくれる、切なくも温かい余韻の残る感動作でした。[DVD(字幕)] 8点(2014-05-09 12:37:28)《改行有》

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