みんなのシネマレビュー
tottokoさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101

341.  13F 《ネタバレ》 仮想世界の構築に成功したと思い込んでいた自らが仮想世界の人物だった、というプロットは連環モノの高度SFですし‶アイデンティティの喪失と再構築”という難解な命題すらはらんでいて、事と次第によってはどえらい傑作になったかもしれません。 でも本作はきわめてライトな仕上がり。というか、中盤までの盛り上がりで話の面白いトコは終了してしまいました。 せっかく過去世界まで行ったのにやってることが買春と殺人。「現実の」世界から来た本家の女は夫が殺人者だとカミングアウト。姿も見せないそいつから逃げ惑う後半はありがちなB級サスペンスで萎えます。 電子の集合体に意志があるのか否か、という議論はハナからする気もないという姿勢ですがいやー、でもそこわりと引っかかっちゃったんですけどね私は。意志があるならあるで、そこんとこの描写がも少し丁寧にあっても良かったんでは。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-19 23:15:01)《改行有》

342.  グリーンブック 《ネタバレ》 良いですねえ。大好きです。もうヴィゴ・Mのトニー・リップが良いですもん。単純かつ腕っぷし(のみ)が取り柄の、よくしゃべりよく食べるイタリア系アメリカ人のおっさん。この映画がよくある‶被差別黒人と白人との友情話”より一段精彩を放っているのは、信頼に値するメタボ腹のトニーがいるから。 トニーは精神の根っこに差別意識の無い奴。周囲の人間が黒人蔑視のノリなので、特に考え無しに同調していたのでしょう。だからギャラをもらえるなら黒人がボスでもさほど抵抗は無いのだった。 なにしろシンプルで腹の底まで透けて見えるトニー相手だからこそ、ドクは(怒りに任せてだけど)内なる心情を吐露したのですね。おそらくトリオの二人にも内面の最も深い面をさらしたことなどなかっただろうと思います。状況に対して脊髄反射するトニーは、教養のある連中のように感情を包み込んで体の良いことを言わないから。 出番は少ないけど奥様のドロレスも素敵。お見通しの手紙の一件にはふふっとなりますね。わたしはトニーオリジナルの手紙も好きでしたが。 ヴィゴ・モーテンセンにアラルゴンの面影など限りなく残っていないことに初めこそ衝撃を受けましたけど、別人トニー・リップも彼の見事な仕事のひとつに数えられることになるでしょう。イタリア訛りとか言葉遣いの悪さを聞き取れたらなあ、と自分が残念でした。[CS・衛星(字幕)] 9点(2021-06-18 23:47:12)(良:1票) 《改行有》

343.  ベン・ハー(1959) 《ネタバレ》 どえらいお金がかかっている壮大な映画ですが、内容は‶小学校中学年向き偉人伝”です。なにしろ人物描写がシンプル。感情パターンが「裏切られる」→「悲嘆に暮れる」or「復讐に燃える」→「奇跡を前にして歓喜」、と情感のひだが少なめ。人間がこんだけ単純ならキリスト教のみならず各宗教布教は容易に広まったことでありましょうが、二千年経った現在人類の思考はもう少し複雑なのでした。戦争はいっこうに収まらんし。 映画は前例の無いほどに作り込まれていて、セットや衣装のまばゆさにパワー負けしそうです。ただ、あくまで‶舞台上のお芝居”を観ているようでリアリティは低い。世を忍び廃屋に隠れ住んでいる元従者の娘の髪が綺麗にセットされていて、肌ツヤも良くメイクもばっちりというあたりとか。 長尺なドラマの締めを、それまで観客と共に苦難を分かち合ってきた主人公ベン・ハーが担わない、というのには感動どころかずっこけた21世紀の客(=わたし)でありました。 ともあれ、C・ヘストンの隆々たるスターの風格といい、制作への熱量といい、当時のハリウッドの隆盛をつくづくと知る作品です。[DVD(字幕)] 7点(2021-06-13 22:39:33)《改行有》

344.  デス・レース(2008) 《ネタバレ》 もう設定からして無茶苦茶なB級映画ですが、ジェイソン・ステイサムだというのでつい観てしまった。見どころはジェイソン・ステイサムが出ているというところ(だけ)です。 いくら定番の「荒れた近未来」といったって、刑務所長が自己利益のために一般市民を殺害して夫に濡れ衣を着せたうえ殺人レースに参加させる、ってそりゃないよ。イモータン・ジョーだってもう少し理屈が通っていた(たぶん)。それはまあいいとして(いいのかい)、カーレースが見せ場の映画であるのは間違いないんですがガチャガチャとクラッシュが多くて何がどうなってんのかよく見えないや。高速でトバしているのはCGまたはスタントだということがまるわかり。運転席の二人の乱れの無さ、緊張感の乏しさ、振動の無さ。女の子の髪も乱れない。 ラストのオチのつけ方にはツッコミ必至。アンタが所長を殺んのかい。[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-06-11 23:45:45)《改行有》

345.  リード・マイ・リップス 仏版トゥルー・ロマンスの感もちょっぴりあるけれど、でも男女の造型がクリスチャン&アラバマとだいぶ違う。カルラとポールは互いにツンデレを繰り返し、自分のために相手をうまいこと利用しようとする打算もあったりでカップルというにはとても危うい二人。こんな微妙な男女関係をサスペンスとミックスさせたラブストーリーに仕上げるとは、さすがにフランス映画だなあと感嘆。 特にカルラ演じたエマニュエル・ドゥヴォスが巧い。見た目は地味な事務員で職場の中でも軽んじられる立場に甘んじています。でもそれは外見だけで、理不尽なことにキレると反社会的行為スレスレ技で反撃をかますぐらい肝の据わったキャラなのでした。地味で非モテな女に案件をリードされて気圧されるヴァン・サン・カッセル、という痛快な構図が二度三度と繰り返され、まあポールもたいがい粗野で横暴なんだけどこの二人なかなか絶妙なバランスをキープしていて目が離せません。 現金略奪のストーリーもシンプルながらサスペンスフルなこと、冷や冷やの山盛りです。全般にわたって演出も構成も無駄が無くすっきりと観られる・・、と言いたかったところですが皆さんご指摘の通り「保護司のエピソードの唐突さ」がいかんとも。説明が極端に少ない分、びっくりの大きさも半端ないのではありますが。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-06-10 23:42:41)《改行有》

346.  ノマドランド 《ネタバレ》 「圧倒的」、この映画を表現するならこの言葉です。広大でむき出しなアメリカの原風景、孤独、フランシス・マクドーマンドの演技。 定住する家を持たず、自動車生活を余儀なくされている人々。もちろん社会問題として捉えることもできるのですが(初めはそっち系の話だと思っていた)、監督の意図するところはそこではないみたい。 人が生きること、その原点・あるべき心の整理をマクドーマンド演じるファーンを通して私たちは見るのです。ファーンはじめ、同じ境遇の季節労働者の人たちは平均年齢が高く、皆痛みや喪失を抱えて生きています。人との関わりは保ちながら、でも結局は一人で死ぬのだと腹を据えて日々を重ねているその表情は諦念というのでもなく、静かにきっぱりと‶受け入れている”ようでした。 マクドーマンドの乾いたノーメイク顔はもうそれだけで演技を超越しています。ドキュメンタリーと言えそうなほどです。 ノマドの果てに生を終える人、ノマドをやめて屋根の下で暮らす人、それぞれです。過去を大切に抱きしめながら一人きりで大地を踏みしめるファーンの後ろ姿は決して哀れではないけれど、彼女の抱く喪失の悲しみ、痛みが少しでも和らいでほしいと切に願いました。[映画館(字幕)] 9点(2021-06-06 18:02:47)(良:1票) 《改行有》

347.  127時間 《ネタバレ》 うおおお、痛い。短めの上映時間ですが、痛描写がきつくて充分長く感じてしまった。 突然「死」を突き付けられたら、人は何を思うのか。脳内映像ならいろんな形で描写してきたダニー・ボイルの真骨頂ともいえる、主人公の走馬灯。その走馬灯巡りに付き合わされる1時間半です。 痛みと絶望のためか記憶は幻想のようでもあり、そんな中でもわずかな正気でここに至るまでの人生を反省したり。 辛くて痛くて気が気でない鑑賞モードだったですが、これが実話と知らずにいたので救助が来るのだろうと思っていたんです。ですから、あの極限の場面に至った時のわたしの驚愕をご想像ください。各国の上映会で失神者が出たというのもむべなるかな。 一人の登山家の強靭な精神ドキュメンタリー的な本作。極めて制約のキツイ撮影条件下でダレることなく見せきった監督も天晴れなら、迫真の演技で肉体の痛みと意志の尊さを伝えたJ・フランコも素晴らしいです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-06-04 23:12:29)《改行有》

348.  ミスティック・ピザ 《ネタバレ》 田舎の女の子たち3人の青春模様。他愛のない恋バナが三編で、とりたててドラマチックでもないしとても「普通な」エピソードです。でもなんとなく見入ってしまう。‶よくある”話ゆえ、同級生らとおしゃべりをしているような親しみを感じる空気感が心地よいのです。 女優3人がまた適度に「普通」で、丁度いいあんばいに華やかではないというのも親しみポイントが高い要素です。(もっともジュリアは一段上の容貌ですけどキラキラを抑えるガサツな性格設定が効いています) それぞれの恋愛話のオチのつけ方がなかなかリアル。結局ジョジョは生活感にじむ結婚に収まり、キャットの不倫は破綻し、デイジーの階級違いの彼氏との先行きは不透明と、甘くないシナリオは極めて現実的。ビターだけど決して不幸せではなく、3人ともちゃんと前を向いて生きている、そんな描き方が好感を呼んだのでしょうね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-03 23:25:11)《改行有》

349.  我輩はカモである 《ネタバレ》 一言でいうと「脱帽」です。マルクス兄弟、偉大なる先駆者であります。 米国文学史のテキストにもなり得る、じつに90年も前の映像喜劇。ドリフの全員集合を1時間10分にわたって鑑賞しているという感覚がぴったりなのを思うと、いかに後世のコメディアンらに多大な影響を与えたか分かるというものです。 さんざん使い倒された感のあるギャグと洗練されていて古びていないセンスが混在しているので、鑑賞中びっちり抱腹絶倒というわけにはいかないですが、ただもう天才に畏敬の念を抱く70分でありました。 グルーチョ・マルクスが個人的に一番好き。冒頭で「新首相」のキャプションと共に新聞に紹介されただけで、そのすっとぼけた顔つきに笑わされましたもん。あの顔はズルイよなあ。 人を小馬鹿にした毒入り台詞の数々、伝説のシンクロ合わせ鏡、すれ違いのなめらかさと正確さ。コントとはかくあるべし、と人類史上に燦然と打ち立てた金字塔でありますね。 開戦後「援軍を頼む!」の電信→兵士→マラソン選手→動物の群れ、と画が切り替わるのには涙出ちゃった。ああ、馬鹿々々しきは尊きことなり。[CS・衛星(字幕)] 9点(2021-05-31 23:25:24)《改行有》

350.  アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場 《ネタバレ》 フィンランドでは誰もが知る戦争古典だそうで。かの国の「継続戦争」については、ほぼ知識なく鑑賞したのですが。戦地の実態はどの国の戦争であっても大差なく過酷で、やりきれなさのみが残るのも同じでした。 新婚の将校も若い一兵卒もベテランも次々斃れてゆく怒涛の終盤は、すぐそばで爆撃を受けたかのような臨場感といい圧倒的なリアリティがあります。 兵士目線と謳っているとおり、休暇を取って家に戻り束の間畑をおこしてまた戦地へ戻る者や、敵国の娼婦に恋をする若い兵士といった等身大の人間の心情、行いを細かく丁寧に拾っています。辛くも生き残り、帰還したベテラン兵士の顔にしかし安堵といった安らぎ感がなかったことに戦争の大きな罪を感じます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-05-28 23:50:31)《改行有》

351.  バッド・ディシジョン 終わりなき悪夢のはじまり 《ネタバレ》 猟奇サスペンスのジャンルなのでしょうが、どうにもB級感から抜けられないのは何故なのかつらつら考えてみました。 まず犯人のサイコな迫力が今ひとつ。顔はイッちゃってて充分怖いんだけどやってることが「常識内の暴力」にとどまっており、50年前ならいざしらず数々の秀でた(?)サイコパスを経験してきた21世紀においては ちと存在圧が不足です。 それと主人公。タイトル原題は「Good Samaritan=良きサマリア人」のもじりなのは明らか。なにがBADかというと頭かしら、と思わざるを得ないほどこの青年頼りないし受け身一方。まあ中盤まではビビりなのもしょうがないかと思って見守っていたのだけど、終盤には被害者の女子にまで胆力で圧倒されるシマツ。 この辺のあっけなさやコミカルと言えるほどの軽いクライマックス~安っぽいラストシーンの幕切れ方等が一級サイコランクレベルから大いに下回った原因かと思います。[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-05-28 00:15:34)《改行有》

352.  海辺のポーリーヌ ‶恋愛感情をこじらす男女”を描けば天下一のマエストロ・ロメール。本作も色とりどりの男女が登場してこちらの野次馬根性を刺激します。今作はこじらせ度は浅く、まあ人物らがほとんど30前後かそれ以上と大人なので男曰く「色恋沙汰には飽きた」年頃ですからね。 (でもやってることはかなり幼稚) 10代は女子と男子がひとりずつ。フランスのティーンはこういう大人の男女事情を見て育つのか・・。我が国との距離の遠いことを感じるなあ。むこうの女子らは「身体をさらす」ことに抵抗が無いんだね。マリオンはともかくポーリーヌは15才でしょ?ワタシが中学生だった頃は体育で短パンになることすら、初めのうちはクラスメートの多くが照れていたものですが。裸体の一割しか隠れていない水着で男性と戯れる15才かー。うーん距離を感じるやっぱり。 ロメール作品は繊細な心理描写に大きく同意することも多いですが、今作はどの年代層のヒトたちともあまり気が合わなかったな。みんな自己主張強すぎ。映像はいつも通り綺麗です。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-05-23 22:13:26)《改行有》

353.  ウエストワールド 《ネタバレ》 すんごく先進的な、逆に50年経った現在の方がより身近な恐怖に感じるテーマですね。 AIの暴走といえば1968年のSF金字塔キューブリックの「2001年宇宙の旅」を思い起こしますが、本作はテーマパークで起こる殺人事件という気楽さですので、件の名作が提起していた哲学的命題の解釈に悩むことは一切無く、見やすいです。 アメリカって73年当時で「テーマパーク」という娯楽施設のコンセプトがこうも進んでいたんですね。日本の地方都市に住んでいた子どものワタシにとって、当時娯楽施設は動物園に併設された遊園地かせいぜいデパートの屋上くらいのもの。ディズニー・ランドの情報を少女雑誌で読んでまさに夢の国だと圧倒されていた、そんな時代に今でも実現すれば大当たりしそうな過去世界体験型のテーマパークを(映画の中にしろ)創り上げ、それだけに留まらずコンピュータが人間の手を離れる恐怖をも織り込んだとはこりゃすごい。 やりっぱなしで後片付けせず、なラストもオチの無い怪談を聞かされたような恐さの余韻が残ります。 ユル・ブリンナーがターミネーターの原型だったとは知らなかったなあ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-22 23:18:42)(良:1票) 《改行有》

354.  マローボーン家の掟 《ネタバレ》 ネタバレありありです。 ミステリアスな導入部、古い屋敷、隠された鏡、深い森と海。これだけ舞台装置が揃っているのだから、ああこれはゴシック・ホラーなのだなと思い込んだのが間違いのもと。現実では連続殺人鬼が報じられ、おやこれはクライム・サスペンスなのか?とその辺から困惑してしまいました。どうもジャンル分けの難しい作品です。多重人格まで動員されてはサイコサスペンスの要素も入ってくるしで。 なんとしても幻想系ホラーで押してほしかったなあ。個人の好みですが。屋根裏のイカレ親父が生きていた、というオチには心底がっかりしました。殺人犯がしつこく生き延びていただけか。生きていては実体があるわけで幽玄のはかなさも耽美も何もない。 鑑賞するにあたって、監督が脚本を手掛けた前作「永遠のこどもたち」の印象を引きずり過ぎたかもしれないです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-05-22 00:19:56)《改行有》

355.  ラスト・ワルツ 《ネタバレ》 ちょっと勘違いしていました。‶ジャージー・ボーイズ”のような、一バンドの解散に至るドラマかと思っていたのですが。 完全なるファイナル・コンサートの記録でした。合間にインタビューを挟んではいるものの、これはザ・バンドに思い入れのある層にのみ向けた映像作品です。 残念ながらこのバンドについては(耳なじみのある曲はちらほらあるものの)ほぼ一見さんに近い立場で鑑賞しましたから「ああ、間違ったなあ」と途中からずっと思ってました。 スコセッシの名前にもミスリードされてしまったというのもあるな。 点のつけようもないのですが、若い頃のE・クラプトンやロン・ウッドを見られたということで中間点を。[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-05-20 22:57:59)《改行有》

356.  デジャヴ(2006) 《ネタバレ》 名匠トニー・スコットの勇猛果敢な手腕の光る一本。冒頭の船爆発に至るシークエンスからして迫力あって掴みは万全。鍵を握る女の水死体や留守電に残された自身の声といった謎要素は一級のクライム・サスペンス展開を予想させ、ぞくぞくします。 ところが、トニー・スコットのタクトは凡百が予想する「D・ワシントン探偵のサスペンスフルドラマ」という構図を振り切り、突如SFタッチな‶AI過去モニタリング”をぶち込み、勢いに乗ってタイムマシン(!)にデンゼルを送り込むというおよそ予測不可能な力技を披露するのでした。いや監督アンタ凄いよ。 一言でいえば「荒唐無稽」で余すところなく表現可能なのですが、そんなつっこみは野暮に感じられるほどに監督は自信にあふれ堂々と揺ぎ無くタイムワープで話を完結させました。 「どうだい面白いだろう?あの4日前とのカーチェイスは自信作でね」と熱く語られているような、創作魂がごうごうと燃えさかっている本作。SFよりもサスペンスの方が好きな客(=わたし)にも、とても面白かったです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-05-16 23:10:40)(良:2票) 《改行有》

357.  シェフ 三ツ星フードトラック始めました 《ネタバレ》 そうですね、実にセオリー通りのハートウォーミング系作品にケチつけることもないよな、とは思うのですが。 画は明るいし基本善人ばかりだし、そのせいで主人公が陥っているはずの窮地がさほど大変そうに見えない。もう少し硬軟織り交ぜた方がドラマとしてのリアリティを獲得できてガツン、ときたのではないでしょうか。 なぜに元妻とその今彼があんなに協力的なのだ。妻、母というより「ただのモデル」的な容姿も鑑賞の興を削ぎます。とどめに仇敵の批評家が「出資したい」とはあまりの大甘展開に恐れ入りました。 誰も傷つかない平和なお話です。楽しめなかったのはわたしの鑑賞時の精神状態等が穏便でなかった、ということも大いに影響しているのかもです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-05-14 23:52:40)《改行有》

358.  4デイズ 《ネタバレ》 鑑賞後たっぷり一日半は考え込んでしまった。 突き付けられたのは悪魔の質問。「目の前の子どもを殺すか それとも何万もの人命を犠牲にするか」 悲劇の規模を考えれば、理性的な選択はS・L・ジャクソンの言う通りでしょう。しかしわたし含め多くの人はキャリー・アン・モスなのではなかろうか。とてもじゃないが幼子の血で手を汚した後に正気で生きられるとは思えない。だからこそ、サミュエルはすでに狂気の人なのですが。 わたしは逃げるな・・。そして吹っ飛ぶな。周囲の人もろとも。申し訳ない。そんな訳なので私をFBI主任捜査官に据えないでください。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-13 14:56:57)《改行有》

359.  地上最大の脱出作戦 《ネタバレ》 大馬鹿の感性がのびのび発揮されてて楽しいですねえ。J・コバーンがこうもコメディになじむとは発見でした。 内容のユルさのわりに、戦闘員の装備などの美術がいっぱしでちゃんとギャップ笑いも取れています。 ボケのイタリア軍とツッコミの米軍。延々と天然ボケをかますイタリア大尉にキレる米軍大尉、それらをうまーく(なんとか)回してゆくコバーン、となめらかにコントが流れる中盤まではとても愉快です。 後半、ドイツ兵らを陥れる画策がやや整理されてない感ありでテンポが急にもたついたのは残念。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-05-09 22:17:51)《改行有》

360.  飛行士の妻 《ネタバレ》 これもまたロメールにしか撮れないと言いましょうか、男女の他愛ないやり取り、気持ちの行き違い等をすくい上げて男と女の絶対的な違いをしみじみと抽出した一篇ですね。 ロメール作品にレギュラーのマリー・リヴィエールは本作においても安定して情緒不安定(変な日本語)。振り回される男の子は今回ずっと年下で、こりゃ彼の手に負えない物件ですな、と観てる方はわかる。 しかも彼、年下の女の子にも上手を取られていたことが分かるラストの、なんというかとほほな感じ(笑)。 やたらと会話の多い地味な映画ですけど、うん、こういう青春模様もありそうです。身につまされるかどうかは貴方の経験次第。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-05-07 23:21:49)《改行有》

030.15%
1120.60%
2261.30%
3693.45%
41396.95%
528214.09%
653826.89%
752326.14%
826913.44%
9944.70%
10462.30%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS