みんなのシネマレビュー |
| スポンサーリンク
スポンサーリンク
3682. 俺たちは天使じゃない(1989) これはボギーの同名映画とどういう関係にあるんですかねえ。設定が一部似てる以外は全然違う映画ですな。どうもデ・ニーロの悪ノリ演技が気になって、ちょっとうんざりしながら観てたんですけどね、マリア像のエピソードがもうたまらなく好きで。手をとるシーンは涙出ましたよ。ボロっちい像の造形が秀逸。8点(2003-08-31 13:33:24) 3683. 俺たちは天使じゃない(1955) おっさん三人がいい味出しすぎてます。って、ああ、歳食ってるのはボギーだけか。この頃のハンフリー・ボガートはまさにおっさんの中のおっさんですね。まあストーリーの方は大方予想通りに進んでいくんですけど、安心して楽しめるということで。7点(2003-08-31 13:17:08) 3684. 断崖 言ってみりゃ、全然面白く無い、なんでもない話を、見せ方ひとつで面白く見せちゃおうっていう感じの映画。そりゃもう盛り上げ方は断然ウマいんですけどね、ラストはずっこけましたよ。より日常に近いリアルな話ってことなんでしょうが、語り方と語る内容のズレとでも言いますかね、この期待感をどうしてくれるの、というやり場の無い気持ちが残ってしまいました。6点(2003-08-31 12:41:02) 3685. マッチ工場の少女 普通に作ったら、ドロドロの愛憎劇なんですけどね。例えば、何だか世界から大事なネジが一本抜け落ちちゃった感じですね。そのバランスの崩れ加減が、アレアレと、妙な可笑しさに繋がってます。思いもよらない変な味付けの料理みたいなもんで、沢山は食べられませんが、程よい長さの映画になってます(これで三時間くらいまったりとやられたらさすがにキツイでしょうなあ)。7点(2003-08-31 01:30:33) 3686. スパイ・ハード いや~笑ったね~。自分が何を観たら笑うのか、だんだんわからんようになってきましたよ。パロディがセコくて、イヤミな気もしますけどね(大体パロディなんてものは本来、相手を試すようなイヤミなものなのかも)。結局大笑いしちゃったもんでしょうがない。主題歌がスバラシイので、何でもいいから誰か賞をやっとくれ。7点(2003-08-31 01:03:54) 3687. ザ・フライ2/二世誕生 なんちゅう終わり方や。こんなんがアリやったら、1作目のラストまでぶち壊しやで(1作目の凄みは、引き返せない、取りかえしがつかない絶望感だったと思う)。ま、1作目と同じものをもう一本作ってもらってもしょうがないんで、いいっちゃあいいんですけど、お陰で、完全に「ありきたりな映画」になっちゃいましたね。5点(2003-08-31 00:14:08) 3688. ザ・フライ ストーリーは悲劇なんですけど、映像は徹底してグロにこだわったのが、いいですね。特に、特殊効果が見事なので、気分が削がれることなく、たっぷり嫌悪感を味わうことができますし、それゆえ主人公の惨めさが心を打ちます。ところで、最近じゃテレポーテーションの研究が盛んですけど、どうやら、この映画みたいな物質の転送は原理的に無理みたいですよ(当り前か)。8点(2003-08-31 00:06:33) 3689. 生きてこそ やっぱり例によって、実話だと言われると弱いなあ。実話じゃないと思うと退屈なシーンでも、実話だと思うと重みのあるシーンに見えるから不思議(って私が単純なだけか)。山中でのサバイバルが、淡々と、エンドレスに続いて、最後は助かるんだと知ってても、やっぱり絶望的な気分になってきます。それだけにラストは、感動的です。ほんとよく助かったねえ。8点(2003-08-30 23:53:24)(笑:1票) (良:1票) 3690. 裸のランチ 『ヴィデオドローム』で完璧にのけぞらせてくれた、あの感覚をゼヒもう一度お願いしたいんですけどねえ。残念ながらあれほどのインパクトが無くて。サエない妄想の世界がダラダラ描かれてて、もう一歩、突き抜けた感じがしないんです(『ヴィデオドローム』は一歩先の領域までブッ飛んでたと思う)。4点(2003-08-30 23:38:44) 3691. スクリーマーズ もうちょっと特撮を頑張って、リアルなコダワリ映像で描ききっていたら、結構スゴイ作品になってたかも知れません。やっぱり安っぽい印象が。殺人ロボットに、正体のわかっているタイプと、わかっていないタイプがある、という設定が魅力的。でその真相はというと、若干ダマされたような気がしないでもないんですけどね。まあユニークで面白いです。7点(2003-08-30 23:15:57) 3692. 北西戦線 インドを舞台に、敵の攻撃の中を猛然と突っ走る機関車!って言う程大袈裟なもんでもないんですけどね。むしろ、割りとあっさり危機を乗り切っていっちゃうんですが、何となく列車モノには興奮してしまうもんで。ローレン・バコールは相変わらず頑固そうで、これはハマリ役ですね。7点(2003-08-30 22:48:50) 3693. 悪魔の受胎 まあよくわからん(ストーリーだけはよくわかる)ホラーでして、宇宙探検の女性隊員がエイリアンに襲われて身籠ってしまうという映画。このエイリアンが、遮光器土偶をパクったようなナイスなデザインで、チープながらも日本人のルーツを感じさせる懐かしいお姿です。で、お話はというと、件の女性隊員が母性愛に目覚めたか、お腹のエイリアンを無事出産せんがために大暴れする、という困った展開。最後は例のごとくお約束通りでトホホ。積極的に楽しもうとする暖かい気持ちで観れば、楽しめると思います。5点(2003-08-30 22:20:57) 3694. ゲーム(1997) これは実にスゴイですね。デヴィッド・フィンチャーらしい、悪夢の断片をコラージュして作り上げたようないかにも不気味な映像が、サスペンスを盛り上げます。先の読めないストーリーが、最後にはどこに落ち着くんだろうか、と思ってワクワクしながら観てたら、なんと、ホントにどこにも落ち着かせることができず、デタラメなオチをつけてゴメンナサイしたような映画。いやあ、本当に驚きました。オチ以外は好きですよ、オチ以外は。6点(2003-08-30 21:45:25) 3695. TATARI タタリ いやあ、これは面白い! いかにもダメ映画っぽい最初の感触から一転、ちょっとイイ感じの映像や、意外なストーリー展開にビックリして、つい夢中に。コラージュ風のオバケの声なんて、ピエール・アンリのテープ音楽より余程良く出来てるじゃないの(ホントに?)。ところで、いつの間にあんな高いところへ登ってたんだっけか。いやそもそも、プライス氏が何をどう認識してどう意図してたのやら、辻褄が合わない気もするんですけど、まあいいじゃないの。この映画はユニークで好きですよ。8点(2003-08-30 21:16:01) 3696. ボーン・コレクター 日々作られ続けるサイコスリラーものに、「主人公が全身麻痺で動けない」という要素を付け加えて、新鮮味を出そうっちゅうわけでしょうが、いかんせん、デンゼル・ワシントンではピチピチの健康体にしか見えず、仮病ちゃうんかい、と言いたくなったのでした。ま、一応は、楽しめましたが、さほど設定がオリジナリティに貢献してない気もします。6点(2003-08-30 20:48:44) 3697. マルコムX うん、私は実話の映画化と聞いただけで弱いのよね。しかもこの映画、雰囲気、ある、説得力、ある、マルコムXのカリスマ性がビンビン伝わってくる、というわけで、かなりのめり込んで観てたんです。が、メッカ巡礼のあたりから何だかギクシャクしてしまって・・・。いや、マルコムXという人そのものを非難しようってんじゃないですよ。どうも映画の描き方がねえ。その辺を境に急に説得力を欠いて迷走してしまったような印象があって、マルコムXが見えなくなっちゃったんです。そこまでがとても良かっただけに、かなり残念に思いました。7点(2003-08-30 20:15:12) 3698. イレイザーヘッド エド・ウッドの『グレンとグレンダ』を観てた時に何故か思い出してしまったのがこの映画。だいぶ影響受けてるんじゃないかと思ったんですが気のせいかしら。とは言え雰囲気は全然違って、なまじカネをかけたら出せないんじゃないかというような、すさんだ雰囲気が充満してます。一歩間違えれば、観るに耐えない素人作品になりかねないところですが、本作はさすがテンションを維持してます。赤ちゃんがかなりヤな顔しててどうにも忘れられん。7点(2003-08-30 19:48:39) 3699. シックス・センス 疑いを知らぬ純真な(「不注意な」の間違いか)私としては、ラストはしっかり驚かせていただきましたが、うーん、途中が正直言ってちょっと退屈だったもんで、それが驚きをより強めたのかも。映画の色彩なんかにいくら配慮してたって、やっぱり全体の印象はやや弱いと思いました。「途中怖いけど感動できる(最後はビックリ)」と先に観た知り合いが絶賛してたんですけど、観てみたらもう、怖くないのなんの。(再見後追記。うん、やっぱりよく出来てますな、内容知った上で観ててもまたドキリとしてしまいました。でも、非業の死を遂げて自分が死んだことを認識できてないのが幽霊、と言うのなら、「首吊り死体の幽霊」っちゅうのはヘンですぜ、旦那)7点(2003-08-30 09:47:00) 3700. フルメタル・ジャケット ある時期、面白いように沢山作られたベトナム戦争映画の中で、独特の地位を占める本作、ユニークな点は、必ずしもリアリティを重要視してないところでしょう。一部のシーンは、あれはもう、ホラー映画ですよ。実際の戦争をこういう風に取り上げることについては、戸惑いもないわけではないのですが・・・。戦闘シーンのリアリティで言えば、『博士の異常な愛情』がバツグンなんですけど、今回はこの時のような撮影方法も採用されなかったわけで。登場人物に感情移入しにくい点ではさらに上を行ってますね。まあそういう、何か冷えきったような視線の映画です。8点(2003-08-30 09:34:05)
|