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プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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361.  レッド・ブレイド(2018) 《ネタバレ》 現実世界と本(物語)の世界を行ったり来たり。構成はいささかトリッキーなファンタジー設定ですが、世界の法則や有り様を解き明かす努力は必要無さそうです。おそらく、この方面に労力を割いても、徒労に終わること必至。それはタイトルに脈絡が無いことからも明らかです。下手に理論立てて考えようとせず、JKの居場所探しの物語、あるいは純粋にグラビアアイドルちゃんのソードアクションを愛でる作品として、鑑賞するのが正しい気がします。その観点で評するなら、ガラものやキャラもの、ましてやスパッツなどではなく、純白なアレを身につけ、セーラー服でアクションをこなした事は、称賛に値すると考えます。実は鑑賞後に、園子温原案と知り、妙に納得。なるほど、仲良しののはずのくノ一ちゃんが、マコが修行中ずっと無表情だった理由も分かるような。トップグラビアアイドルの小倉優香さんが、AV女優にしか見えなかったワケも同様です。要するに園子温監督の血が流れている映画だったと。下手な関わり方をするとこっちが痛い目をみるヤツでした。くわばらくわばら。[インターネット(邦画)] 5点(2020-05-25 18:26:47)

362.  幽鬼<OV> 《ネタバレ》 脚本や演出の質、役者の技量を問うならば、高得点が付くはずもありません。どこを取っても安普請で、『安かろう悪かろう』の理屈が見事に当てはまります。特にアレだったのは演技面でしょうか。何せ、おかずクラブゆいPのコント仕様の演技が、名演に見えるくらいですから。ただし幽鬼のビジュアル造形に正々堂々と取り組んでいること、想像と現実で“登人物の役者を変える”真面目さは、良かったと思います。出来の良し悪しは別にしても、“ちゃんと創ろう”という製作姿勢は感じられました。ところでタイトルは『幽鬼』。漠然としており、具体的なイメージが出来ません。ストレートに『ヘビ女』とかじゃ駄目だったんでしょうか。もしかしたら梅図かずお先生に遠慮したとか。確かに『銀河鉄道〇〇〇』みたいに、怒られたらイヤですものね。[インターネット(邦画)] 3点(2020-05-20 18:38:36)

363.  マッド・ナース 《ネタバレ》 脚本の質、演者の面子、映像表現等々、いわゆるB級カテゴリーで間違いありません。ただ、捨て置けない魅力があるのも事実。その一つは主演女優さんのキャラクター造形にありました。巷ではTVドラマ『M-愛すべき人がいて』の田中みなみ譲の役作りが話題ですが、それに通じるような正確かつ特濃な味付け。悪くて、エロイ。発注どおりの妖艶な悪女ぶりに感心しました。主演女優のお名前は、パス・デ・ラ・ウエルタさん。エキゾチックな顔立ちは、いわゆる正統派の美人顔とはまた異質な印象。それでいてスタイルはプレイメイト級。シリコンではなく天然もの(ですよね)のオッパイが素晴らしい。髪量も多いんだなあ。気になるなあ。杉本彩さんを3日間陽の当たらない蔵に閉じ込め(でもご飯は腹いっぱい食べてもらい)、料理スキルを抜いた感じとでも申しましょうか。ちなみに、本作の撮影中に負った怪我の賠償で66億円を請求したとか。こちらも濃いですなあ。なお、私は日本語吹替え版を鑑賞したのですが、声が大堀恵さん(元AKB48、SDN48)としか思えなくて。いつ『イチャまんグランプリ』(@ゴッドタン)の名台詞「元気ね~」が飛び出すかと勝手に冷や冷やしておりました。※調べたところ、実際の声優はキュア・パッションさんでした。もう一つの長所はクライマックスの傍若無人展開。当初掲げていたはずの信念や理念は何処へやったの?と問い詰めたくなる、やりたい放題です。本来はマイナス査定ですが、突き抜ければむしろ爽快感さえあり。「ご利用は計画的に」とはよく耳にしますが、これは返済する気のある一般人向けの話。そもそも返す気がないなら、限界まで借りて豪遊すりゃあいいんですものねえ(何のこっちゃ)。[インターネット(吹替)] 7点(2020-05-16 07:19:08)(良:1票)

364.  ドロメ【女子篇】 《ネタバレ》 それでは『女子篇』の感想から。まず「ドロメ」とは何ぞやという点から押さえていきましょう。ドロメはそもそも地域伝承(伝説・迷信)の類。観音様に向けられた、人々の恨み妬み嫉みといった“悪意の塊”が「ドロメ」という化け物の正体でした。今回の一件は、殺人犯がドロメ伝説を犯行のカモフラージュに利用しようとしたところ、本当に「ドロメ」を生んでしまったという顛末です。面白いのは、基本の化け物型「ドロメ」以外にも、人型「ドロメ」が存在すること(見た目は田んぼにダイブした人)。殺された女性がドロメとなり、次々と周囲の人間をドロメ化していきます。劇中台詞として出てくるように、まるで「ゾンビシステム」。ドロメが吐いた泥(胡麻餡)を経口摂取し、新たなドロメの出来上がり。ただし、泥を吐かせれば元に戻るという親切設計です。オカルトホラーの体裁ながら、このような“優しい呪い”が採用されていることも手伝って、新たな死者はゼロ。うっかり家さんのせいで一人洒落にならない大怪我を負う惨事はあるものの、正直怖くはありません。程々にホラー、程々にミステリー、基本的には健全な学園ドラマと言っていいでしょう。悪意の塊「ドロメ」を生んだ一因が主人公に有るというのもミソで、結局青春っていうのは自分自身との戦いなんだよなあと、苦笑いしながらおじさんは遠くを見つめるワケであります。以下「男子篇」の感想へ続く。https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=23667[インターネット(邦画)] 6点(2020-05-10 10:33:27)

365.  ドロメ【男子篇】 《ネタバレ》 次に『男子篇』の感想です。物語のベースとなる『女子篇』を補完するのが男子篇の役目。「あれは一体何だったのだろう?」の種明かしがお楽しみ。さて、そんな男子篇の目玉は、何と言っても幽霊の存在でしょう。霊がいること自体は女子篇でも見当がつきましたが、正体がまさかオ〇ンとは。何なら男子篇のタイトルは『ドロメ』よりも『オ〇ン』の方が相応しい気もします(あれ?関西じゃないから『マ〇ン』かな)。ドロメを悪意の塊と捉えるなら、こちらは善意、いや愛の塊。ただし、過ぎたるは及ばざるが如しで、悪意より厄介かもしれません。霊体なのに物理攻撃が効くばかりか〇〇化までする、映画史上初(?)の快挙も見どころの一つ。おっと、○○化の方は『○ーストバスターズ』という先例がありましたね。女子篇と比べると圧倒的にコメディテイストが強いのは、それだけ男の子の方がアホだという事でしょう。とはいえ、女子風呂の残り湯を頂戴するお約束が見当たらないあたり、相当に育ちが良いか、あるいは俗にいう草食系男子とお見受けしました。カレーもおでんみたいでしたし。注文を付けるとすれば、キャラクターにメリハリが欲しいこと。これは女子篇にも共通しますが、美男美女揃いで特徴がありません。例えば、メガネ、デブ、お金持ち、お風呂好き。まずは見た目で差異を。性格で厚みを与えましょう。キャラクターの魅力はコメディの面白さに直結しますから。あれ、そもそもコメディではありませんか。ただし、本作の楽しさは完全にコメディのそれであります。[インターネット(邦画)] 7点(2020-05-10 10:32:13)(良:1票)

366.  ビッグ・バグズ・パニック 《ネタバレ》 隙だらけの設定、ご都合主義なストーリー、アク強めのキャラクター、やっぱり欠かせぬ家族愛。どれを取ってもB級映画のクオリティです。そう、A級ではありませんが、CやDでもありません。何と言うか、間違いのないB級なのです。サービスヌードも、ちゃんとシリコンおっぱいですし。でもそれが丁度いいのです。楽しく色々突っ込め、最後は何故かほんわかしてしまう、私が求めるB級映画を久々に観た気がします。相席スタートの丁度いいブスとか、B級グルメと同じ。高級より劣るのではなく、魅力が違う別ジャンルの趣です。いやはや、思いの外、満足いたしました。ところでラストについて。吹替版では、主人公の台詞は『無視(虫)しよう』なので、別の巣からきた昆虫あるいは人型ハイブリッド昆虫の大群を見た、なんて理解で宜しいのでしょうが、余韻も余白もある良いオチの付け方だなと思いました。単なるダシャレオチとも言えますけども。[インターネット(吹替)] 8点(2020-05-05 19:00:36)(良:1票)

367.  空飛ぶゆうれい船 《ネタバレ》 宮崎駿氏の源流のひとつとして本作の存在は認識していましたが、この度某インターネット定額サービスを利用し、初鑑賞しました。まず気になるのは、基本設定に対する説明が甚だ不足していること。ただこれは、近年の作品が設定や世界観を丁寧に説明していることの裏返しとも言えます。それだけ現代は、何にでも「説明責任」を求める社会になったと言えるかもしれません(それが良いか悪いかは別として)。細かな説明を省いている分、全体的に大雑把な印象は拭えませんが、整合性やリアリティといった“足枷”のない自由さが、娯楽作品としての力強さに直結していると考えます。それでいて、堂々と社会風刺を入れ込んでくる骨太な一面もあり、流石だなあと。メインとなる「幽霊船」の秀逸なビジュアルといい、物語終盤の“滅びの美学”といい、後世の作品に与えた影響は計り知れないでしょう。こと完成度という観点では難ありかもしれませんが、今や失われてしまった感のある『正しい冒険活劇』に低い点数はつけられません。欲を言えば『未来少年コナン』に心奪われていた、子供の頃に観たかったです。[インターネット(邦画)] 8点(2020-04-30 18:20:15)(良:1票)

368.  タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら 《ネタバレ》 ジャンル”あるある”を逆手にとったパロディ映画は時々目にしますが、『殺人鬼もの』をコメディに、いやラブコメディに仕立て上げるとは、この切り口は新鮮でした。スプラッターホラーお約束の醜男に、お馴染みチェーンソー振り回し。なるほど殺人鬼のディテールをそういう流れで再現しますか。よく考えますな。でも本当に凄いのは、人が死にまくるのにきちんと笑えること。クダラナイのもテクニックのうちと。もちろん、コメディの肝は人物造形。主役2人は絶品の愛されキャラで、感情移入しまくりでした。ホント、人は見た目で判断してはいけませんね(でも悪そうな人は大体悪人なんですよ)。風体はまさに猟奇殺人鬼のそれ。なのに中身は善人、しかも友情に厚いというギャップに萌え、好意と善意が悪い方にしか転ばぬ運の悪さに身悶えしながら観入りました。ですから、溜まりに溜まったアンラッキーの負債をチャラにするラストの多幸感たるや、もう!全非モテ男、感涙必至なのであります(ただし、『果報は寝て待て』な解釈はご法度。デイルは、優れた人間性が正当に評価されたのです。知性も高いですし。原石は磨いて宝石に。市場に出されて、初めて価値がつくという教訓です)。危うく10点を献上するところでした。もうホント大好きです。ただ、肯定前提で注文をつけさせてもらうなら、敵役の大学生がちょっと可哀想でね。彼に殺人鬼の血筋をあてがうのは筋悪。無理して悪者に仕立てなくても、このお話は成立したと思うのです。徹頭徹尾、大学生たちの思い込みと勘違いだけで物語を組み立ててくれたら最高でした。さて、これだけのナイスキャラを一作で終わらせるのは勿体ないような。続編は、セラピスト志望のヒロインも含めて、殺人鬼ファミリーもので如何でしょうか。[インターネット(字幕)] 9点(2020-04-25 11:49:17)(良:1票)

369.  ブタがいた教室 《ネタバレ》 新任教師の理念とヤル気、そして行動力は素晴らしいと思います。でも教育者としての技量は不足していました。彼が目指したのは、ブタの飼育を通じて命の大切さを知る“生きた”教育。最初の躓きは、子供たちに仔ブタの名づけを許したことだったと思います。愛玩動物としてペットを飼育することと、食用の家畜を飼育することは違います。まず押さえておくべき前提の確認を怠ったのは先生のミスでした。心の防波堤を知らない子供たちは、ピーちゃんに強く感情移入してしまいました。二つ目のミスはピーちゃんの行く末を子供たちの自主的判断に任せたこと。結果、“下級生に引き継ぐ”という無責任な選択肢が出てきてしまいました。もし多数決で引き継ぐことに決まったら、先生はそれを許したのでしょうか。おそらく、彼は「子供たちが決めたことだから」と、その決断を受け入れた気がします。言い方は悪いですが、これは先生の職務放棄です。ピーちゃんを助けたいなら、卒業生か先生自身が飼育し続けるのが筋です。自身の労力と痛みを回避して他者に責任を委ねる発想は、飼えなくなったペットを捨てることと大差ありません。子供たちに答えを出させるのは構いませんが、”何でもあり”は間違いです。ガイドラインを設定するのは先生の役目でした。最初から最後まで、この試みは不出来だったと思います。でも、先生を責める気にはなれません。その理念は悪くありません。もし自分が子供たちの親だったら、先生の至らぬ部分を責めるのではなく、フォローしたいと思いました。それにしても、校長は偉いです。公務員は波風立てることを嫌います。それは教師とて同じ。面倒を厭わず、『百害あって~』の一利に賭けた校長先生は、教育者として尊敬できます。苦情を申し出た母親たちを説得し、先生には責任の所在をきちんと把握させました。こういう上司の下だと、能力のある部下は伸びます。子供たちには、気の毒な事をしたかもしれませんが、忘れられない1年間になったことでしょう。何年後か、あるいは何十年後か、この経験の本当の価値を子供たちは知ることになるのだと思います。(以下おまけ)自分が小学5年生の頃、祖父の家で飼っていた鶏を潰した事がありました。老いて、卵を産まなくなった為です。締めてさばく所まで、鮮明に記憶しています。肉も食べました。衝撃的な体験でしたが、不思議と納得していたのを覚えています。今思うと、周りの大人が平然としていたからなのでしょう。子供は大人の様子をよく観察しているものです。[DVD(邦画)] 7点(2020-04-20 21:53:57)

370.  映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ 《ネタバレ》 末娘のクリスマスプレゼントで携帯ゲームをねだられた経緯から『すみっコぐらし』なるコンテンツの存在は知っていましたが、とんかつだの、タピオカだのが、そのままキャラクターだとは本作を観るまで知りませんでした。ふむふむ、なるほど。なかなかカオスな設定と、わびさびの効いた世界観。”すみっこ“の意味を子供達が理解出来ているかどうか不明ですが、おそらく大人には感じるものがあるでしょう。さて、結末について。理屈は解りますが、それでもなお、あの子はみんなの所へ行って欲しかったと思います。そこが望む居場所であるならば。”ガラスの天井”の刷り込みを、子ども向け映画でやられるのは、ちょっとキツイです。真ん中だろうと、端だろうと、すみっこだろうと、誰もが自分の意志と力で自由に居場所を決められる世界になればいいですよね。現実を変える第一歩は、きっと他愛もない空想からだと思うので。・・・と、ここまでがお父さんの感想。一緒に観た末娘(7歳)は面白かったようで、もう一度観たいそう。それなら良かった、良かった。お父さんの採点は6点、娘の採点は8点。間を取って7点でお願いします。[インターネット(邦画)] 7点(2020-04-20 18:53:53)

371.  二重生活(2015) 《ネタバレ》 誰かを尾行することで、他者の人生を疑似体験し、人間の存在理由を考察するとな。確かに、小説や映画で得られるそれとは、比べ物にならない臨場感やリアリティがあるでしょう。実際、主人公が言うように面白そうだとも思います。しかし、魅力的な行動なのに、ほとんどの人は”理由のない尾行“なるものを実行しません。理由は2つ。倫理的にアウトだから。そもそも時間が無いから。そう、主人公が尾行出来たのは、倫理観が未成熟で、かつ暇だったからです。謝れば許してもらえる。尾行がばれても尚、論文を書かせてもらいたい。その甘えた思考法は、まさに子ども。しゃべり方ひとつとっても、ひどく幼い印象を受けます。また、修士論文執筆を暇と言っては失礼ですが、飯を食うために働く必要が無いという意味で暇なのです。果たして、彼女は教授に高く評価される論文を書き上げた訳ですが、読み終えた直後に教授が自ら命を絶った様子から察するに、きっと氏が欲していた人間哲学の核心をつく素晴らしい内容だったのでしょう。あるいは、不倫相手との路地裏姦も辞さず、妻は自殺未遂なんて特濃なラーメン○郎のような男の生き様と、童貞紳士の素うどんみたいな自身の人生を比較して絶望したのでしょうか。いずれにしても彼女は、迷える教授に止めを刺したワケです。彼女は気付いているかな?学位を手にし、恋人を失った人生の収支は、主人公にとって黒字か赤字か。その答えは、彼女のこれからの生き方次第なのだと思います。(以下余談)個人的に哲学とは、面白い遊びだと考えます。人を人たらしめている行為でありつつ、最高の暇潰し。ただ、哲学を修めようとするなら、より良く生きるための手段でなくてはならず、それ自体が目的となったら意味がない気がしますけども。結局、ほどほど忙しく、人は何のために生まれてきたのか?なんて考える暇無く人生を終えるのが一番幸せなんじゃないかと思います。もちろん、大学院まで行って哲学なんて飯の種にもならん勉強をするヤツは馬鹿だなんて、これっぽっちも思っていませんのでお間違いなく。いやマジで。[インターネット(邦画)] 7点(2020-04-15 19:23:08)

372.  イット・カムズ・アット・ナイト 《ネタバレ》 『家族のために』は魔法の言葉。おそらく人類史上、最も汎用性が高く、最も魅力的で、最も強力な行動原理となりうる概念と言えましょう。『惚れた弱み』『お国のため』『神のお告げ』なんて目じゃない最強呪文と考えます。当然ながら、免罪符としての効果は覿面です。例えば、空き巣狙い、万引き、病院立て籠り。“家族を守るため”という枕詞がつくだけで、犯罪行為が感動ドラマに早変わりするではないですか!しかしその一方、完璧な正義や、圧倒的な肯定力は、両刃の剣でありました。使い方を間違えると、とんでもないしっぺ返しを喰らう羽目に。坂道を転がるが如く、一直線に最悪の結末へ進む物語に震えました。それは主人公が思考を停止させ、可能性や選択肢を排除していたからに他なりません。我に正義ありと確信のある時ほど、自身の姿を省みる必要があるのかもしれません。予備知識も無かったため『モンスター映画』か『ゾンビもの』と高を括っていたところ、超シリアス鬱ドラマで、大いにへこみました。鑑賞の価値のありの見応えある作品ですが、緊急事態宣言が発出しているこんなご時世にわざわざ観る映画ではなかったと後悔しております。[インターネット(字幕)] 7点(2020-04-10 19:24:18)

373.  Back Street Girls -ゴクドルズ- 《ネタバレ》 原作はヤンマガ連載のマンガだそうで。極道が全身整形でアイドルに変身するクソバカ悪ふざけ設定もさもありなん。それでも、内容は意外ときちんとしていて、アイデンティティの喪失や獲得といったテーマ性はもとより、アクションも見応えあり。あと忘れてならないのは、アイドルちゃん役の若手女優さんが上手いこと。演技、動き、ルックス、どれも高水準で感心しました。岡本夏美さん、良い顔しますね。そう、作品自体は実際好印象だったのですが、これはEXITの漫才を誉めるのと同じ理屈で、パッケージと中身のギャップに由る部分も大きく、過度に期待して見るような映画ではありませんのでご注意ください。でも、ちょっとした掘り出し物かもしれません。[インターネット(邦画)] 7点(2020-04-05 10:20:39)

374.  キューブ:ホワイト 《ネタバレ》 日本未公開作品であり、かの有名スリラー『CUBE』の続編と見紛う邦題。DVDパッケージの煽り文句『目覚めると、白い立方体。閉じ込められ3人の男女。一体何が、始まるのかー』に嘘は無いものの正確な言い方でもなく、観客をミスリードしようという意図は明らかです。実際、不条理系でも、ソリッドシチュエーションでもありませんから。非人道的実験を許容していく心理過程にスポットを当てるなら、これまた秀作サスペンス『es』に近いのかもしれませんが、正直そこまで深みのある内容でもありません。残念ながらセールスポイントが見当たりませんので、あの手この手で客引きをするしか無かったのでしょう。営業の皆さんの苦労、お察しします。[CS・衛星(字幕)] 3点(2020-03-30 21:11:19)

375.  ハッピー・デス・デイ 2U 《ネタバレ》 前作終了直後から始まり、キャストもそのまま。で、前作で広げた大風呂敷を本作で畳む趣向です。ジャンルもサスペンスホラーから、タイムパラドックスアドベンチャーへ。正直タイムループに関するSF理論が成立しているのか微妙な気はしますが、そんな観客の疑念を吹き飛ばすかのように、テンションアゲアゲで物語は疾走します。前作にも増して、主人公が頑張るんですね。そして自分の人生としっかり向き合うと。もうアラフィフの私としましては、ラストの主人公の決断にぐっときてしまいまして。やり直しが利くシチュエーションでこんな選択、普通は出来ないですよ。そういう意味で、本作は同ジャンルの名だたる傑作『バック・トゥ・ザ○フューチャー』『オーロラの彼方○』あるいは『ドラ○もん』より、遥かに感動的な人生讃歌と考えます。例えどんなにしょーもない人生でも、きちんと自分の生き方を肯定することは、本当に大事なことだと思うのです。より良く生きるために。いや、楽しく死ぬために。まさしく『ハッピー・デス・デイ』であります。(以下余談)一作目の感想でも書きましたが主人公の女優さんがチャーミングでファンになりそう。でも、結構額にシワが目立つのです。で、調べてみたところ、製作時30歳くらいなんですね。どおりで。ただ、本作の設定では、死ぬ度にダメージが体に蓄積されるので、老けて見えるのはむしろ正しいと言えます。結果論かもしれませんが、キャスティング的にもお見事でした。[インターネット(吹替)] 9点(2020-03-25 20:28:36)

376.  ハッピー・デス・デイ 《ネタバレ》 『ファイナル・○スティネーション』あるいは『オール・ユー・ニード・イズ・○ル』のような“死に方コレクション“が見どころかと思いきや、さにあらず。極めて真っ当な(嘘です。言いすぎました。まあまあちゃんとした)青春ドラマ&サスペンスドラマで驚きました。しかもコメディとしても上等で、結構笑えるのです。B級ホラーにありがちな、安易なグロテスク&ゴア描写に逃げなかった点も気に入りました。同じ日を何度もループするというアイデア自体は目新しくないものの、練られた脚本に感心することしきり。物語にどんどん引き込まれていきました。もちろん、それに比例するように主人公の好感度もうなぎ登り。クソ女とはいえ、もともとキュートな美人さんですから、そりゃおじさんはイチコロですがな。この完成度なら広げた風呂敷を畳まず終わってもOKと思っておりましたら、なんと続編できちんと畳んでくれているじゃないですか!本作まるごと伏線(前ふり)扱いと知り二度びっくり!実質2部作と考えて良さそうですが、素晴らしいのは本作単独で見事に完結していること。これはイイ映画ですよ。『ハッピー・デス・デイ 2U』の感想へ続く。[インターネット(吹替)] 8点(2020-03-25 20:23:20)(良:3票)

377.  ランペイジ 巨獣大乱闘 《ネタバレ》 馬鹿映画万歳! これで伝えたいコトは全て言えていると自分では思うのですが(あるいは、『スカイスクレイパー』の感想と全く同じで問題なし)。今日は時間もあるため、少し補足を。主演のドウェイン・ジョンソンが素晴らしい。俳優としての妙な自己主張がない分、どんなジャンルの馬鹿映画にもハマる見事なユーティリティぶりを発揮しています。元プロレスラーならではの器用さとでも申しましょうか。さすがWWEで一時代を築いただけのことはあります。アメリカンヒーローのアイコンとして過不足なし。シュワルツェネッガーよりもインテリジェンスを感じるのも何気にポイント高いです。売れっ子なのも納得であります。[地上波(吹替)] 6点(2020-03-20 22:29:35)(良:1票) 《改行有》

378.  マスカレード・ホテル 《ネタバレ》 ”長澤まさみがペーパーウェイトの位置を正す”伏線が、これでもかというくらいクドかったのに対し、その伏線回収に当たる表現がビックリするほどアッサリでたまげました。これが世にいうコッテリなのに後口スッキリというヤツでしょうか?違いますか?違いますね。これが本作で、唯一、でも絶対に指摘したいポイントでした。以上です。[インターネット(邦画)] 6点(2020-03-15 21:29:16)

379.  私はヒーローそれともヴィラン?よみがえれ勝連城 《ネタバレ》 成果が全てのビジネスの世界に、過程を重視するボランティア精神を取り入れてステップアップ。一人の力はたかが知れてる。共働することで大きな力になる。なるほどメッセージは素晴らしいです。でも本当に主人公がそれを学んだかどうかは謎(正直そうは見えません)。意味のあるシーンや説得力のある描写をすっ飛ばして、結果だけで説明しようとしている気がしました。勝連城は良さそうな所だと思ったので、ご当地映画としての役目は果たしているのでしょうが、正直それ以上でもそれ以下でもないとのジャッジです。それより気になるのはタイトル。本気で作品を売る気があるのかと小一時間問い詰めたいくらい。これはナイです。ついでに言うならビジュアルイメージも。生首が青空に浮いているのは気持ち悪くないですか。もっとも本作最大の問題点は、主人公を演じた女優さんの好感度の低さという気がします。[インターネット(邦画)] 4点(2020-03-10 21:22:43)

380.  LUCK-KEY/ラッキー 本作は内田けんじ監督の『鍵泥棒のメソッド』の韓国版リメイク作品との認識でしたが、実際に観てみるとリメイクというよりフォーマットを借用したのみで、中身は別物と言っていい仕上がりでした。例えるなら、評判のたい焼き屋から型だけ借りて、ワッフルを焼いたみたいな。ですから、不味くは無いのです。ワッフル美味しいでしょ。でも、たい焼きとは別物ですよね。なまじ『鍵泥棒のメソッド』という大正解を知っている分、物足りないというか。甘くて中身がスカスカなので、ホントにワッフルみたいな印象の映画でした(しまった。韓国料理で例えればよかった!チヂミだ、チヂミに変更!お好み焼きの方が美味いでしょうよ!)。残念ながら『サボテンブラザーズ』と『ギャラクシークエスト』のような素敵な関係は築けず。ただ、主演の俳優さん(香川照之役)は抜群でした。あの顔は反則ですわ。彼だけは、オリジナルに匹敵するくらい良い味を出していました。[インターネット(字幕)] 5点(2020-03-05 21:34:04)

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