みんなのシネマレビュー |
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21. ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生 白黒なのに、この恐怖。人間vsゾンビだけではすまされないストーリーに脱帽。ラストの渋さが実によく、感服です。甘ったるくない、本場のブラックコーヒーでも飲んだかのような渋さ。本格志向です。ほとんど特殊メイク無しなのに、この説得力は何なんだろう。粘着質な音楽もたまらなくツボです。ゾンビな世界をこんだけ上手に調理できちゃうロメロ監督に、軽く嫉妬。9点(2004-04-20 02:49:14) 22. 十二人の怒れる男(1957) スピード感が良いですね。まるでミステリ小説の終盤に、探偵が犯人に詭弁でまくしたててるような、そんな勢いで全編美味しいシーンの連続で凝縮されてる感じがしました。話が逆転していく様は見ていて爽快。実に面白い。9点(2003-12-13 04:42:48) 23. アマデウス ディレクターズカット まずはモーツァルトってこんなファンキーなの?っていうのがプチ衝撃。そしてこの時代のクルクル巻き毛はヅラだったのか、というのでダブル衝撃。取っつき難い映画かなと思っていましたが、全然そんなことはなく、むしろ分かり易いし面白いし音楽良いし装飾素敵だしの傑作です。結構長いけど全く退屈せずに一気に見れます。音楽の才能がある人を見ると、やっぱり羨ましいです。鑑賞後にピアノ弾きたくなりました。最後にサリエリに一言。神は神が神を神にと、何かとカミカミ五月蝿い!9点(2003-12-09 05:12:59) 24. 天空の城ラピュタ パズーとシータの距離感、甘酸っぱくて程好く、そしてパズーの男らしさに関心します。圧倒的に良い音楽と、スリリングでワクワクする展開に目が離せず惹きつけられました。見た後、悲しい訳でもないのにジーンとして涙が出てきます。年甲斐も無く・・・。9点(2003-12-07 03:23:45) 25. ゴッドファーザー PART Ⅲ この監督や作品に特別な思い入れが無い分、率直な感想として2よりも見易く且つ1に似た後味の悪さを味わえました。1~3通して面白かったです。ラストは泣けました。9点(2003-11-27 04:13:37) 26. シャイニング(1980) この映画は好きで何度も見てます。外国のミステリ小説家によくある不思議能力系のじと~っとした話は好きなので、この作品も好きです。サブリミナル的なカットの挿入や絨毯を這うカメラワークなどいいです。ジェイソンやスクリーム等の直球ホラーも好きですが、人が狂っていく様がホラーというのもいいですね。9点(2003-10-28 20:16:57) 27. フルメタル・ジャケット ホーチミン イズ サノバビッチ!前半の下品なコミカルさは何度見ても笑っちゃいます。後半にかけては「冗談言ってふざけてなきゃ戦争なんてやってらんないよ。」という、戦争の前線にいた人達の雰囲気がとてもリアルに感じました。無駄に感極まったり、音楽で哀愁を漂せたりしていないのが良かったんじゃないかと思います。映画でもドラマでも小説でも、感動させようとする作り手の配慮がミエミエの物はどうも不得手で、こういったノリの映画は好きです。あと、古臭さを全く感じさせないところにも感心します。ジョークの見せ方と生死のバランスがうまいのかな。監督お得意の左右対称なカットも多く、ツボです。 9点(2003-10-26 03:32:08) 28. 寄生獣 恐怖・感動・哲学的要素のある漫画が原作ですが、漫画に引けを取らない映画になっています。いたたまれない展開は、映像で観るとさらにそれが増します。展開が早いので、先に漫画を読んでおくと一層楽しめます。深津絵里がクールで最高です。[インターネット(邦画)] 8点(2018-09-08 20:27:14) 29. 心の旅路 《ネタバレ》 地位や名誉・財産よりも大切なもの、それは真実の愛。 最後のシーンの「スミシー...!」「ポーラ...!」に全てが詰まってます。 あぁ、記憶が戻って良かったなぁって(泣)。 ロマンチックで素敵なラブストーリーです。[インターネット(字幕)] 8点(2018-07-14 04:06:14)《改行有》 30. マイ・フレンド・フォーエバー 《ネタバレ》 シンプルでいて、残酷だけど心温まる作品。難病による苦しみよりも、人が人と関わることで生まれる苦しみ、そして幸せに、目を奪われた。普通でいることが、どれだけ幸せなことなのか、それを普通でいる時に感じることが出来ないのが、世の常。デクスターの母親や、病院の先生を見て、愛とはどういうことかを教わった。[インターネット(字幕)] 8点(2018-06-28 22:37:15) 31. ザ・ギフト 《ネタバレ》 サイモンみたいな人、たまにいますよね。平気で隠し事をしたり、人を貶めたり、それを空気を吸う感覚で行う人。ずる賢く世渡り上手だったりするから質が悪い。 妻のロビンは、一見健康そうに見えるけど、実は精神が不安定。これは、日々サイモンの近くにいることで、じわじわと毒素を受け続け、結果として精神病を患ってしまったのだろう。夫のサイモンが原因とは気付かずに。でも終盤は、きっとロビンはその原因がサイモンだったことに気付いたはず。だからサイモンとは縁を切りたくなった。 観ていて気になった事。ゴードは、サイモンと再会した瞬間から、復讐しようと思っていたのだろうか?私はそうは思わない。きっと最初は様子を見ようと思ったのではないだろうか。サイモンからの過去の謝罪があるかもしれないと、もしかしたら期待があったんじゃないだろうか。そのきっかけ作りのために、頻繁にプレゼントを送ったりして接点を作ろうとしたのでは。ゴードは、きっとサイモンから謝罪があったら、その後の自分の人生が変わるんじゃないかと、救われるんじゃないかと、そんな期待があったのかもしれないと思う。だが違った。だからゴードは、平然と嘘を付き、不法侵入、盗撮盗聴、薬物混入など、いっぱしの犯罪者としての行動をすることに至ったんだろう。[インターネット(字幕)] 8点(2018-05-24 21:22:03)《改行有》 32. サプライズ(2011) 《ネタバレ》 スタイリッシュなホラー。目新しいことは特に無いけど、痛快で飽きずに楽しめる。終わり方も慈悲少なめで好きです。 あまり詳しくない人に「オススメのホラーある?」って聞かれたら、これオススメできる。[インターネット(字幕)] 8点(2018-05-23 23:07:13)《改行有》 33. 男はつらいよ 《ネタバレ》 倍賞千恵子が、まぁ可愛い。光本幸子も上品でお綺麗だこと。笠智衆と共に、ちょい役の志村喬が見れて、なんだか得した気分。さくらが「私、ヒロシさんと結婚する!」と寅次郎に言った時、寅次郎が何も言わずに頷く。あの表情がたまらなかった。[インターネット(邦画)] 8点(2018-03-17 22:18:46) 34. この世界の片隅に(2016) 日本を代表する戦争アニメ映画です。平和への願い、そして感動を伝えたいという気持ちが溢れた作品。[インターネット(邦画)] 8点(2018-03-16 14:30:58) 35. スキャナーズ 超能力対決。低予算っぽい作りだけど、格好良いSFでした。見た目ではなく、中身で勝負。脚本で勝負。そんなデヴィッド・クローネンバーグの精神性を感じた。[インターネット(字幕)] 8点(2018-01-27 19:31:29) 36. ディセント 《ネタバレ》 洞窟ホラーサスペンス。暗闇・閉所恐怖症・未確認生命体・極限状態の人間の怖さが、どんどん押し寄せてきます。 ドキドキと陰湿さとアクションが相乗効果を発揮して、とても楽しめました。[DVD(字幕)] 8点(2016-01-18 17:04:41)《改行有》 37. スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 ルークを探す物語。JJエイブラムスが、今までの自分の経験を最大限に活かした作品。また、今までのスターウォーズの流れも取り入れつつ、新しい登場人物も際立たせている。[映画館(字幕)] 8点(2016-01-11 19:08:39) 38. テッド 《ネタバレ》 フリーダム(自由)を強く訴えかけられた映画でした。人間とぬいぐるみの間に起きる友情の自由。低階層な男でも、才色兼備な女と結婚できる自由。男同士の恋愛の自由。覚醒剤をキメて楽しむ自由(これは倫理的にアレですがw)。そして、こんな下品で空想的な映画でも、感動するのは自由だよと言われんばかりに、私は随所で涙しました。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-12 23:49:33) 39. 死霊のえじき 《ネタバレ》 純粋に肉を求めるゾンビよりも、欲望にまみれ自己中心的になった人間の方が、醜い。見た目とかではなく、存在自体が醜い。昨今のスタイリッシュなゾンビは好きではない。やっぱりこの映画のような愛嬌のあるゾンビはいい。[DVD(字幕)] 8点(2014-06-23 14:01:56) 40. ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 誰のためでもない、自分のために必死になる。それが生命力のエネルギー源となっていた彼女。誰も地球で待ってないし、助かる見込みもないし、神様も当てにならない。この映画の脚本は、大抵の映画でありがちな感動への布石をあえて潰すことで、ヒロインの単純な「生への欲求」を引き立たせる事に成功している。監督があえて背水の陣を選んだかのように見える。そう、ヒロインも背水の陣で知恵を絞り頑張っていた。監督のマインドがヒロインに投影されている。 きっと、監督も誰のためでもなく、自分のために必死になりこの映画を作ったのだろう。[DVD(字幕)] 8点(2014-05-31 00:12:55)
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