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21.  1917 命をかけた伝令 舞台となるフランス片田舎の幻想的な風景が美しい。 泥だらけの塹壕、霧立ち込める桜満開の農家の廃墟、迷宮のような残骸都市での逃走劇、渓谷の激流に呑まれて滝を落下、森林に響く美しいバラッド(英国民謡)、目にも鮮やかな白い戦場の最前線・・・緊迫感に満たされながら質の良い精神旅行を堪能した感じ。構造がシンプルな分、各々の行動やセリフも感動的で良。 ワンカット技術はもちろん凄いですが、それよりも「激突!」「T1」「ラン・ローラ・ラン」などに連なる「ひたすら逃げる・走る系アイデア一発もの」として高評価です。 007シリーズでこの監督大嫌いだったんですが、この作品はとても良い。監督業にも題材の得手・不得手が有るんですかね。 しかし相変わらずの野暮ったい邦題はどうにかならないのか…。[DVD(吹替)] 9点(2021-05-15 08:03:07)《改行有》

22.  アス 《ネタバレ》 ドッペルゲンガーと言っても鏡に映したような瓜2つが出てくるわけでなく、どことなく似ているというだけの一見全くの別人(俳優は全て1人2役だったそうですが)。「コイツら一体何なんだ」というワクワク感は新鮮でした。 ビーチの遊園地の安っぽい見世物小屋・・地下に降りていくと機械室やボイラー室があり、中に分け入っていくと巨大なエスカレーターが出現し、降りていくと広大な人工地下空間が現れる、何故かそこには無数のウサギが跳ね回っている・・筒井康隆辺りの幻想小説に出てきそうな情景。こういうセンス好きです。 ただ、もっと大迷宮のようなものを期待したのがそれほどでも無かったのが残念。 地下空間のバレエを上演している間にアメリカ大陸のどこかではロックコンサートあり、クラッシクコンサートあり、ジャズライブあり、ミュージカルあり、はたまたスタジアムではベースボールやアメフトの熱戦が行われている。アメリカ人の影全員を収容するには更に広大な空間が必要なはず。そういう点でもCGや書割駆使してもっと地下空間の描写に凝ってほしかった感じです。 もう一つ残念なのは、最後の取ってつけたようなオチ。こういう真相であればドッペルママの恨みは表の人類全体とかではなく「よくもこんな目に合わせてくれたわね」とリアルママ個人に向かうはず。どんでん返しで新たな違和感生み出されても。もっと伏線を張ってほしかったです。 とはいえ独創的なアイデアも相まって、お話そのものがとても面白かったので良。黒人版シャマラン狙ってますね。 それにしても黒人家庭でもお父さんって大変なんですね・・。[DVD(字幕)] 7点(2021-05-11 23:13:59)《改行有》

23.  移動都市 モータル・エンジン 《ネタバレ》 移動する巨大都市…これだけ斬新な世界観なのに「見た事の無い映像を見た」という感動が全く無い。過去の作品の色々美味しい所を寄せ集めてくっつけましたって感じ。 特に中国女ギャングが乗る赤い飛行船、イラストレーターのロジャー・ディーン氏の完パクですやん。「アバター」同様ディーン氏には一銭も払われていないんですかね。見てて痛々しくなってくる。 そもそもお話の中心となるのが核技術争奪戦…て事は、巨大都市は化石燃料か太陽光発電(w)で動いていることになる。今よりも資源が貴重であろう未来、資源を膨大に費やして一体何をやっているのか。 また現実のロンドンは都市部の周りに広大な農作地が存在する。この世界の人たちは何食ってんの?弱小都市を捕獲して食料を横取りし住民も食料として食っちゃう…て設定ならまだ分かるけど、捕獲した住民は新市民として歓迎されてる。意味もなく食い扶持増やしてどうすんの? これが東欧アニメーションのような完全ファンタジーの世界ならまだしも、変にリアリティに拘ってるが為に製作陣のバカっぽさがこれでもかと迫ってくる感じ。いまだに中国に幻想を抱く人たちのオツムってこんなんなんですかね…。 ヒロインは個人的に良。顔面傷だらけなのにお話が進むにつれに魅力的に見えてきた。演技力のなせる業でしょうか。[DVD(字幕)] 5点(2021-05-03 13:05:56)《改行有》

24.  ターミネーター:ニュー・フェイト 《ネタバレ》 意外と良かった。3~5に漂う如何ともし難いB級臭を払拭し、2並みのクオリティを取り戻したという印象。 未来から来た大谷翔平似の女戦士曰く「ジョン・コナー?誰それ」「スカイネット?知らない」一体なんなんだ…という感覚が2を観た時のワクワク感を彷彿とさせました。 ニヤケ顔の新型ターミネーターの俳優も良い。 ただ新型ターミネーターのアイデアは3とほぼ変わらないし(骨格+液体金属)、カーアクションも取り立て新鮮な所は無い。後半の展開はマンネリ感が否めず、 最後の舞台がまた工場(発電施設)かよ…とややウンザリしました。安定した観心地なのが良かった分かつて無いほどの凡作感。 これは最近の他の映画にも言える事ですが、もうちょっとロケーションのビジュアル面で工夫してほしかった感じ。 1のラスト、見渡す限りの平原に入道雲がもくもくと湧き上がっている美しい絵面、これだけで1のイメージがかなりUPしてる事を意識してる製作者はいるんだろうか。[DVD(字幕)] 7点(2021-05-01 18:34:00)《改行有》

25.  風の谷のナウシカ もくもくと湧き上がる入道雲の中での追跡劇・空中戦はとても気持ちが良い。他に類を見ない独特の近未来世界の構築も素晴らしい。 え?ここでラストで良いの?という気がしたけど、原作はこの後もお話が延々と続いていくんですね。 オババの「何という友愛の精神ぢゃ!!」に思わず噴いてしまった。一番感動しなきゃいけないシーンなのに。。 つくづく民主党の罪は重い。[映画館(邦画)] 8点(2020-07-18 08:40:11)《改行有》

26.  デッド・クリフ(2019) 何やら古臭い音楽にタイトルロゴ。いやにレトロなセンスだなと思っていたら、画質、色調も古い。道行く車は昔懐かしカクカクのセダン。挿入歌は電子ドラムてんこ盛りのケニー・ロギンズやマドンナの紛い物。これ70年代(80年代?)の映画やん・・しかも昔よくテレビ東京で深夜にやってたC級映画。こんなんを準新作で高い金取るなんてツ○ヤもとうとうこんな商売やり始めたか・・と思ってました。 お話は、新米の落ちこぼれ山岳レンジャーの女の子が同僚の心配をよそに一人で難コースに挑む。さんざん道に迷った挙句、何とか目的地と思われる荒涼とした山頂に到着。どうよと自撮りして写メを同僚に送るものの、返ってきたメールは「そこ、どこ?」「後ろの男の人は誰なの?」 ん?スマホに写メにライン(ワッツアップ)て・・現代の映画デスカコレ!?[DVD(字幕)] 6点(2020-03-24 23:39:38)《改行有》

27.  ウトヤ島、7月22日 まさに、こういう夢を見る事がある。誰だか判らない者に追われ、仲間と、或いは独りで、ひたすら逃げまくるという。 「覚醒したままの夢の再現」という点で傑作に思います。 「カヤ、あなたなの?」と、声はすれど岸壁を見渡しても誰も居ない・・この辺りも本当に夢で見る感覚に近い。 最初の1分位を除いてすべてワンカットなのに、最後までリアルさと緊迫感を継続させた演出力、俳優達の演技力は凄かったです。一体どうやって撮影したんだろうか。(どこぞの学園祭レベルの疑似ワンカット映画とはえらい違いだ。) 全くの架空の設定にして、観客がどんな解釈でも出来得るような作りだったら、純粋に映画としてもっと評価できたかも。 監督が意図したであろうプロパガンダ的なものが逆にマイナス要素になっている気がします。ただ、アイデア一発もの映画としての完成度が高いので得点高目です。[DVD(字幕)] 8点(2020-03-14 00:00:03)《改行有》

28.  ヘレディタリー 継承 《ネタバレ》 評判が異常に高いので観てみたけど、ただ陰鬱なオカルト映画って感じ。 陰鬱な家庭ドラマが延々と続き、精神不安定なお母さんの終始ヒステリックな演技に辟易。「怖い」という前に旦那さんや息子が気の毒で仕方なかった。 「安直な手法では怖がらせない」という評を色々なサイトで見たけど、結局怖かったのは娘と母の首チョンパ。「悪魔の眷属に加わるには首を差し出さないといけない」とか何か理由があればいいけど何も無い。最後に出てきた他の家来はみんな首あるし。必然性のない残虐描写って安直な手法じゃないのかな? そもそも大抵の日本人には「悪魔が怖い」という本能的な恐怖が無い。最後の悪魔の偶像のチャチさ加減は何の茶番劇かと。同じ悪魔ネタでも「ローズマリーの赤ちゃん」とか「エンゼル・ハート」のようにお話が良く出来ていれば見応えあるけど、本作はそれに遠く及ばない。 ほとんどBGMの無い中で、最後のタガの外れたポポル・ヴーのようなラストシーンの音楽は良かったです。[DVD(字幕)] 5点(2020-02-29 17:50:27)《改行有》

29.  インビクタス/負けざる者たち ラグビーワールドカップで3回目の優勝を遂げた南アフリカ。こんまいチョロチョ動き回るデクラーク選手が目立ちまくっていましたが、キャプテンはチーム初の黒人主将となる巨漢シヤ・コリシ選手。貧民屈育ち、少年時に優勝時のワールドカップを観て「国がここまで一体となれるのか」と衝撃を受け、ラグビーの道を目指すことになったそうな。 ワールドカップ初参加・初優勝時の南アフリカを描いた本作。強豪国として名を馳せながら連盟からオミットされ、アパルトヘイト撤廃により初めて大会参加が認められる。でも当時ラグビーは上流階級、即ち白人限定のスポーツと見做されており「アパルトヘイトの象徴たるスプリングボクスなど潰すべき」と黒人達は叫ぶ。一方で「この国ももう終わり」と士気がガタ落ちになる白人選手達。そんな彼らを身一つで説得し、鼓舞する為に必死に動き回るマンデラ大統領。最後には、黒人と白人が一体となって熱狂の渦に巻き込まれる。実際にはもっと色々あったでしょうが、脚本がシンプルながら本当によく出来てると思いました。 当時の黒人の大半はサッカーにしか興味がなかったそうで、大統領警護の黒人SPが白人SPにいちいちしょうもない質問を発する小ネタが良。「おい何が起こったんだ!?」「得点が入ったんだよ。」 当時チームに黒人は1人しかおらず、それが20年の時を経て、初の黒人主将を戴き世界制覇。映画とリアルが一連となった感動巨編のようです。[DVD(字幕)] 8点(2019-11-24 23:50:31)(良:1票) 《改行有》

30.  シン・ゴジラ 単純な怪獣映画ではなく政治ドラマをメインにするという発想は面白い。ただそれが裏目に出てしまった感じ。 1作目ゴジラは、ネットも無く、国際ニュースもお茶の間で見られることの無い時代。世界観が日本だけで完結しているからこそ成立した話だと思う。 今回は国際情勢をリアルタッチで絡めてしまった為「すぐお隣に日本よりも遥かに大量の原発を、遥かに杜撰な管理で運行している国々があるのに、何でそっちには行かないんだろう?」・・て事に頭が行く。世界最低ランキング日本の偏向マスコミで勉強する蒲田君? 製作者は極めて中立的立場で作ったつもりなんだろうけど(・・なのかな?)、まだまだお尻に殻をつけているような感じ。 それゆえ、俳優たちが真剣に演技すればするほど、何だかコントのような様相を呈してしまっているのが残念。 ゴジラの造形は良。示現流そのままのスタイルにて緻密な造り。幼生の蒲田君は、元来あった「シュールで気持ち悪い円谷怪獣」を復権させたようで良かったです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2019-11-03 18:09:30)《改行有》

31.  クワイエット・プレイス 《ネタバレ》 アイデアはとても良い。 それなのに何でこんな重々しいクソ真面目なドラマを作ってしまうんだろうか。。 こんなアイデアこそ「ドライブ旅行のバカヤングが立ち寄った山村で巻込まれる」パターンが相応しいと思う。 冒頭はロックなんかをガンガン鳴り響びかせておいて、途中から無音映画になってしまうというような。 ネット/SNSの時代とはいえ、電波塔や電源が潰されたとか、宇宙人は円盤から一定距離以上は離れられないとか、幾らでも孤立の理由は作れるだろうに。世界を滅亡させる必要が無い。 音を立てたい、立てたい・・あっ立てちゃった!!! 的なイライラやスリル、快感を徹底的に味わう話にしてほしかった。それにこんな深刻な設定など不要。 あと子役、こういう子供らしい子供は見ててホッとするけど、ほとんど視覚のみで成り立つ映画なんだから見た目ももっと楽しませないと。 色々な面で凄く勿体ない映画。[DVD(字幕)] 6点(2019-08-02 20:41:28)《改行有》

32.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 前半は安っぽいゾンビ映画、後半はその映画を作るスタッフ達のホームコメディ。 ドラマは普通に面白いけど、アイデア一発ものとしてはイマイチ。後半で何か異なる真相が見えてくるわけでもない、単なる制作の裏話。 「何?このしょうもない映画?」と思わせておいて・・更にそれを真剣に一生懸命作っている姿を見せて、どうしろと。 これが何で大マスコミが「社会的現象」とまで大絶賛する羽目になったのかさっぱり解らない。 関係者によっぽどマスコミにコネの利く人物でもいたのか。或いは、マスコミがどこまで一般大衆を騙せるかという社会実験(w)でもしてたのか。 ひょっとして「日本軍の人体実験」という与太話のフレーズを久々に聞かされた在日サヨク記者さん達が評価を10倍山盛りしてしまったのか。 (リアル監督はやけに悪魔のエンブレムに拘ってたけど、鬼畜米英と戦った筈の日本軍が西洋の悪魔崇拝ってそれだけでおかしいやん。) 大丈夫なのかマスコミと日本映画。[DVD(邦画)] 5点(2019-04-30 15:02:46)(良:2票) 《改行有》

33.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 エイリアン(プロメテウス)があまりに酷い出来だったので、半ば義務感のような感じで観ましたが、意外と良かったです。 前作の雰囲気や世界観を大切にし、とても丁寧に作られている感じ。一番の不安だった監督の独善でデッガードがレプリカント設定になっている事も無し。 ただ最後の方、レプリカントが反乱組織を結成していたり、実の子が実はアレだったり・・と、いかにも今時の続編作りますよハリウッド的な安っぽい展開になったのが残念。 特に最後のオチ、あれは要らないでしょう。謎は謎のまま残して観客の想像に任せるのも前作の味だったのに。 とは言えヴァンゲリスそっくりの音楽といい、間をたっぷり取った演出といい、あの世界観にどっぷり浸かる事ができて満足度は高かったです。 でも何か足りない・・と思うのは肝心の美術面かしら。 ロサンゼルスの街並みは前作を引き継いでいるとはいえ、格別進歩した所も無し。舞妓さんが居なくなってるし、超高層ビル群が一様に低い。 不時着した砂浜で、打ち寄せる高波の中での決闘はイイ感じでしたが、飛行艇の内部がまるで「2001年宇宙の旅」のような白物家電の世界。退化してるやん。 再登場レイチェル(コピー)は今なお斬新な髪型、細部まで凝った装飾品、トータル的な美しさに改めて見惚れましたが、同じフレームにいるポニーテール殺し屋女の何という造形のつまらなさ。。 ストーリーよりも圧倒的な夢幻美術・視覚的衒学趣味に酔いしれる・・というのがオリジナルの持ち味なのに、そういう点が決定的に足りない。 前作はホロドフスキー監督「DUNE」解体メンバーの吸収という棚ボタが本当に大きかったんだな・・と改めて実感しました。[DVD(字幕)] 7点(2019-04-30 14:41:31)《改行有》

34.  KANO 1931海の向こうの甲子園 甲子園大会を主軸に、戦前の日本統治時代の台湾を情緒豊かに描いた映画。八田与一氏の功績も大きくクローズアップしてあります。在日メディアや韓国が伝える戦前の日本とはまるでパラレルワールドの世界ですが、こちらが実際なんでしょう。久々に本来の戦前の情景を堪能できて良かったです。またこういう映画を作ってくれた台湾映画界の人達にも感謝。 あちらの人達は皆演技力ありますね。エース役の人のフォームが凄くサマになってるなと思ったら台湾代表で国際試合に出場した経験もあるとか。 普通にスポーツドラマとしても面白かったですが、やや演出が甘かったのが残念。急に強くなった理由とか、控えの投手がいるのに怪我をした状態で何故投げ続けなければいけないのか・・という所にもう少し説明が欲しかった気がします。 ラスト、ライバル投手が嘉農の練習場に立ち寄りマウンドにボールを置いて南方の戦場に去っていくのは、様々な要素を凝縮した見事なシーンで感心しました。エンドクレジットで語られる各選手のその後、台湾選手はその後も台湾の発展の為に尽力されているようですが、日本人選手は殆どが戦没されているんですね・・。そういう点も隠さずに表現されている事にも好感持てます。 朝日新聞が協賛に加わっており「台湾人が差別されていたという描写を入れないといけない」とゴリ押しがあったと推察されますが、酷い差別発言を繰り返すのは新聞記者・・というのが皮肉が利いてて良です。戦前の朝日新聞は軍部が問題視するほど無責任に好戦ムードを煽りまくっていたというし、実際にこんな感じだったんでしょうね。[DVD(字幕)] 9点(2018-10-08 01:46:25)《改行有》

35.  BLAME! 原作のごく一部のエピソードを抜粋して再構成し、上手く2時間のエンターテインメントに仕上げている感じ。 原作と映画との関係ではナウシカみたいな感じかな。原作とは別物として面白かったです。づるがここまで萌え化されようとはw 霧亥の声は意外と太い。シボが「ボッコちゃん喋り」なのは意表で上手いなと思いました。ただシボのインパクトが強すぎて、後半登場した上位セーフガードのサナカンが普通のキャラみたいになってしまった感じ。もっと人間ではないらしさを強調する為、合成音でも被せたら良かったかも。或いは最初はわけわからない合成音がだんだん調整されて人間の声になるとか。 劇場用のアニメをまともに観るのは本当に久しぶりで、絵柄や動きのリアルさの進歩に驚きました。 個人的に少し残念だったのが、一方の主人公である都市構造物の表現。リアルさを追求したゆえなのか製作者の志向なのか、何か今時ハリウッド映画のような雑然とした工場の廃墟風。もう少し心象風景的な、巨大ビルや人気のないホテルが連なっていくような感覚が欲しかったです。何十世紀(何百世紀?)未来の話なのだから外壁や内装仕上げの建設技術も凄まじい進歩を遂げてる筈で、現代のリアルさに囚われる必要はないと思う。 珪素生物は今回登場なし。是非ともこのクオリティで続編を作ってくれたらいいな。[DVD(邦画)] 8点(2017-12-16 19:04:11)《改行有》

36.  ホドロフスキーのDUNE 「エル・トポ」「ホーリーマウンテン」など神級カルト作品数点を遺して一時期シーンから消えたホドロフスキー監督。アイデアが枯渇しきったか、あっちの世界に逝ってしまったか・・と勝手に想像していましたが、実は映画史を塗り替えるようなとてつもない作品を企画し、惜しくも挫折していたそうで。その経移をドキュメンタリーで描いたのが本作。 制作チームとして出てくる名前が凄い。メビウス(漫画家=コンテ)、H.G.ギーガー(美術)、ダン・オバノン(特殊効果)、ピンク・フロイド(音楽)、マグマ(音楽)、サルバドール・ダリ(画家=出演)、アマンダ・リア(ダリの愛人=出演)、ミック・ジャガー(出演)、オーソン・ウェルズ(出演)等々・・ 「スターウォーズ」以前の映画史上初のスペースオペラであり、幻の大作となった後も、精緻に造られた企画書や引き抜かれた制作メンバーを通じてSF映画史に多大な影響を与え、この企画無しにはその後の「スターウォーズ」「エイリアン」「ブレードランナー」と連なるSF大作の潮流は存在しなかったという。・・このような誇大妄想狂の与太話のような話が、関係者のインタビューや膨大な資料を通じて語られていきます。 当時破格の1500万ドルという予算と12時間(!)という上映時間により、どの映画会社も難色を示し、結局企画は幻に終わる。(監督は「時間が長すぎるというなら分けて上映しても良かった。スターウォーズなどのシリーズものの先駆けだ」と仰ってます。) 膨大な借金返済の為に原作映画化権等々を売り渡す事になってしまい、デビッド・リンチ監督での映画化(砂の惑星)が決まった時には監督は廃人同様だったそうな。でも「映画を観ている内にみるみる元気が湧いてきた。何故ならあまりに駄作で大失敗は間違いないから。これは人として当然の感情であろう。」との事。 これは本当に観てみたかった。当時もう少し勇気ある映画会社さえいれば・・と思います。当然監督は、芸術と対峙する「会計士である」映画業界の現状への批判も痛烈に展開。 極私的には、シュールな連想ゲームのようなダリとの出演交渉や、ダリから「彼は才能がある」と当時全く無名のH.G.ギーガーを紹介され、ギーガーと会った時にたまたま見たマグマのライブに衝撃を受け、彼等もチームに引き入れる事とした・・という辺りの流れが興味深かったです。(マグマのクリスチャン・ヴァンデのインタビューもあり。)ギーガーがマグマのジャケットを手掛けたのはこういう経移だったのか。また明言されてはいませんが、マグマ・ファンの間で謎とされる「ボビノ81ライブ」での奇怪極まりない宇宙人コスチュームなどは(おそらく)ホドロフスキー監督の影響なんでしょう。意外な繋がりにビックリ。 そういえば「マッドマックス2」のモヒカン/ハードゲイ・ファッションも「ホーリーマウンテン」に登場した海王星のアクソンが先駆けてますね。この先進性と後世での普遍性。まさに前衛と呼ぶに相応しい。[DVD(字幕)] 9点(2016-10-23 21:54:38)(良:1票) 《改行有》

37.  デルス・ウザーラ 《ネタバレ》 滅多に見る事のないシベリアの圧倒的な自然描写が良かったです。これだけで高得点。 不満な点は、出てくる人達がみな穏やかな善人過ぎる事。主人公の2人はケチのつけようがありませんが、他の登場人物達も揃いも揃っていい人。いい人だけならいいけど、何か借りてきた猫みたいです。ロシア人ってこんな人ばかりじゃないだろう。特にこの部隊が地勢調査を行ってるのは、原住民の侵略を含むシベリア制圧の一環でしょうから。全盛期の黒澤映画の魅力の一つである、悪人・正義漢の清濁併せ呑んだ活き活きとした人物描写が影を潜めてしまっているのが残念。よそ行き感が強すぎる感じ。 最期の強盗に襲われて命を落とすというのも、今見ると何かあざとい気も。友人との別れなんだからちゃんと山まで見送ってあげなよ。 とはいえ、睡魔との戦いも想定してたけど、個人的には最初から最後まで面白く観れました。[DVD(字幕)] 7点(2016-10-12 00:11:06)《改行有》

38.  ヘイトフル・エイト 「髑髏島の惨劇」(マイケル・スレイド著)という小説を読んだ事がある。残虐描写が売りのサイコスリラー作家が書いた本格推理小説として一時期話題になったもの。 絶海の孤島にある豪邸に招かれた一癖も二癖もある登場人物達が、一人、また一人と殺されていく…。殺され方たるや、今時のミステリーには滅多に登場しない徹底した機械トリックで、これでもかという残虐な方法。(暖炉の上にある骸骨の置物が時計仕掛けで弓矢を放ったり、便器がいきなり真空になって内臓が吸い出されたり、一歩踏み出す毎に刃が飛び出す階段駆け下りて足先から頭まで順番に輪切りにされたり…。) でも最後の一人になるまで犯人は分からない。 …てっきりそういう話かと思って見てたら、ミステリーでもなんでもない単なる「密室劇=室内劇」(※「密室殺人」とかそういう類ではない。) たっぷりお金かけて劣化した「レザボア・ドッグス」って感じ。 こういうのが好きな人はいいけど、日本での宣伝の仕方はJAROものの虚偽宣伝では。[DVD(字幕)] 5点(2016-10-04 22:20:27)(良:1票) 《改行有》

39.  ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ) 《ネタバレ》 引き離された少女と愛犬が再びめぐり合うまでの物語・・と思いきや、だんだん違う様相を呈してくる。一体どういう話になるんだ・・というワクワク感は新鮮でした。 「白い戦士ヤマト」のような闘犬モノ(まるで最凶キャラ ビルダー)になったかと思えば、「クージョ」や「猛獣大脱走」のような動物パニックホラーへと。 最後は「え、これで終わり?」というような唐突なラスト。人をあれだけ殺した以上、殺処分は免れないだろうから決してハッピーエンドではない。 その前の僅かの一時をもってエンドとした事で、余韻はとても良い。この終わり方は結構好きです。 父娘モノとしても良作。[DVD(字幕)] 8点(2016-08-07 09:28:39)《改行有》

40.  ピエロがお前を嘲笑う 《ネタバレ》 2度のどんでん返しがありますが・・2つとも必要あんの?って感じ。 主人公達が逃げないといけないのは、ボスの復讐や忠実な殺し屋達に対してでしょ。「小物はどうでもいい」と最初から逃がすつもりだった警察をあんなに一生懸命2度に渡って騙す必要があるのか。 逆に、殺し屋達から守ってもらえなくなる分圧倒的に不利になるのでは。 仮面を被った異形がひしめく地下鉄に模したヴァーチャル空間は良かったです。[DVD(字幕)] 6点(2016-08-07 09:09:29)《改行有》

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