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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. サマータイムマシン・ブルース 撮影スタッフが優れているのかなぁ。本広の撮る映画は日本映画の中では屈指ですな、画づくりのよさは。こんな人がTV出身というのがなんとも皮肉ですが。日本映画の予算のなさを逆手に取った作品づくりに好感触。お金がないなら、徹底して脚本と演出で勝負してやろうという心意気に惚れました。『室井』を撮らずに、こっちを撮ったのもうなずけました。 [DVD(字幕)] 8点(2006-03-29 20:56:50)(良:1票) 《改行有》 22. ミュンヘン 《ネタバレ》 初日のレイトに行ったんですけどね、ほぼ満席。まーたプロモーションに騙されて、上映後にアタマの上に“?”マークでいっぱいの観客を見ることになった。もうやめようよ、“感動の大作”って煽るのはさ。参考図書既読、軍オタ、スパイ小説大好きの小生からいえばほぼ満点のデキだけど、予告やCMをイメージして行くと、痛い目みますのでお気をつけあれ。淡々と進む暗殺描写は地味ながらも緊迫感があり○。殺人描写の奇抜さもさすがにスピルバーグ。それだけでもう満足ですよ。ただ、終盤のセックルシーンが個人的にはいただけなかった。そら、狂気の報復連鎖から逃れるための儀式として、そのシーンが必要だったのは分かるけど、ちょっと下品だったかなぁと。[映画館(字幕)] 8点(2006-02-05 13:10:35) 23. 阿修羅城の瞳 《ネタバレ》 CGがショボいことを除けば、邦画最高峰の娯楽作品ではなかろうか。舞台が嫌いな小生でも知っているほど有名な作品がベースなので、ストーリーテリングに不満はなかった。真面目な場面で軽口叩いてみたり、時代かからないセリフ回しなどで舞台のテイストを残しつつも、大胆な場面転換や阿修羅場内のダイナミックな殺陣などで映画らしさも出ていた。とにかく、出雲役の染五郎が彼しかできないと思わせるほどのハマり役。そんなに彼のことは注目していなかったが、この映画の中での彼には正直惚れた。歌舞伎だけでなく、中ボスやラスボスが登場するゲーム的演出、古今東西のエンターテイメントがギッチリ詰まった最高に楽しい作品だった。ああ、りえちゃんの阿修羅面合成さえなければなぁ。。。[DVD(字幕)] 8点(2005-11-05 23:27:17) 24. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 一番最初に映画館に見に行った洋画がスターウォーズの第一作。というわけで、それ以来ずっと見続けてきているわけで、特別の思いいれがあるから冷静な得点というのは出せない。ただ、ヘイデン・クリステンセンの演技が上手くなっていて、ダースベイダーをやるに足る実力をつけていてくれていたことがファンとしては嬉しかった。それに比べると、ユアンがちょっと押されていた感じがしたなぁ。ストーリーがどうなるか分かっている上で見るわけなので、非常に特殊な部類に入る映画ですよね。とにかく最初の戦闘で、元をとった気分になれたので。なんやかやいっても、ルーカスお疲れ様と。できたら7・8・9もつくってください(笑)。[映画館(字幕)] 8点(2005-09-05 03:58:17)(良:1票) 25. バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 こういう仕掛けのある恋愛映画なら、思いっきりウェルカムだなぁ。最後の最後に街で再会のところでは、不覚にも号泣しそうになった。切なすぎるよ、セニョリータ……。最後の時空を飛び越えるところ、伏線ナシであれはないだろ。なんだよ、日記じゃなくてもOKなのかよ!?!?!?それさえなければ、9点はいった。ベタないい方だが、タイムマシーンには夢がある。そういった現実不可能なところを映画というものは魅せてくれるわけだ。そういった意味で、映画とタイムマシーンというのは相性がいいんだよね。恋愛映画が嫌いな彼でも、これなら楽しめること間違いナシ!もうほとんど劇場ではやってないだろうけど^^;[映画館(字幕)] 8点(2005-09-05 03:46:03) 26. ソウ 《ネタバレ》 大の大人ふたりを、あんな短時間で拉致れるんか!? あと、医者の家族との描写で中タルミしたこと以外は唸るしかなかったですね。キューブみたいな密室の緊張感を期待すれば、それは“違う!”ってことになってしまうでしょうが、サスペンスとホラーとサイコスリラーをこれまで上手くまとめ上げられた点はかなりの評価ポイントです。このテの映画を見慣れて、すれっからしになっている小生を、アッと言わせたラストだったので、もう8点献上するしかありません。やられました。完敗です。鋸のソウ、ジグ“ソウ”パズル、そして“見ていた”のソウ。こういう韻を踏んでいるタイトルも素晴らしいですなー。この監督と脚本、次が勝負でしょうな。くれぐれも、ブレアウィッチつくった人たちみたいにならないことを……。8点(2005-01-26 02:50:56) 27. 下妻物語 原作未読。凄い当たりか、凄いハズレかのどっちかと思っていて、予告編の寒いギャグの羅列で引いてしまい、今まで未見でした。それが後悔されるほど、良かったですねぇ。冒頭のスピード感、深田&土屋の好演、流行りで見慣れすぎの感はあるものの心地よいカットワークと、いいかげんなところが見られない誠実なつくりに好印象。2004年の邦画作品ベストは、これと『花とアリス』のどちらかってくらい気に入った。女の子の友情モノが好きだったのか、オレって?? 8点(2005-01-05 21:05:46)《改行有》 28. スパイダーマン2 《ネタバレ》 やっと観にいきました。こことか、他の評判も上々だったので期待していたのですが、いいですなぁ、やっぱり。大胆なカメラワークに編集の上手さ。摩天楼でのクモの糸アクションもワンパターンにならずに観客を魅了する(ピザの宅配はちょっとやりすぎかもしれんが。ありゃさすがに中身ぐちゃぐちゃだろ(笑))。CG技術の向上は、映画に対して功と罪をもたらしたわけだが、ことライミにとっては前者のほうが圧倒的に勝っている。彼ほどの能力(想像力と撮影技術)を持った者のみ、あれだけおおっぴらにCGを使えばいいのであって、ハンパモノがCGを使うとロクなことがない。そんなことを考えさせられた作品だった。前作よりMJが可愛くみえたのは、ダンストが洗練されたのか、見慣れたからなのか……。あと、ひとつだけギモン。あの悪役メカ、背負ってて重くないんですか???8点(2004-09-08 15:51:36) 29. ミスティック・リバー 《ネタバレ》 確かに意外性はあったが、これはミステリーの部類ではない。犯人探しより、3人のメインキャストたちと、彼らの妻の苦悩を見る映画である。とくに後者。ベーコンの妻はほとんど出てないからちょっと違うかもしれないけど、ショーン・ペンに密告し、それがもとで旦那を失くしてしまうティム・ロビンスのカミさんの心情を鑑みると、最後のパレードのシーンはグッとくるものがある。一回見て面白くないと思った人は、カミさんたちのほうに視線を向けてもう一度見てもらいたい。8点(2004-09-01 15:09:08) 30. リリイ・シュシュのすべて 《ネタバレ》 無駄なシーン多すぎ。沖縄のとこなんか、あんなにいらんだろ。他もダラダラしてて、こういうの大嫌いなんだけど、そんなことが小さく思えるくらい、映像の美しさと中学生たちの心情描写に圧倒された。死人は出ないまでも、荒れてる学校だったらあれくらい起こりうることだし、そこから抜け出せない子供達の気持ちも伝わってきた。いじめる側の星野@青猫が美化されたまま終わったら怒り心頭だったけど、制裁を受けることになるし、主人公の子が自殺するかと見せてしなかったところも現代っぽくてよかった。大衆娯楽作品ではない、問題作ですな。8点(2004-08-30 19:20:49) 31. シービスケット いやー残念!映画館で観たかった!! クレーンを駆使した俯瞰、馬のロボを搭載した車で撮ったアップで、臨場感がケタ違い。草原の緑と空の青が映えた美しいカット。ちゃんと、“映画”として成立していますね。序盤ちょっとダルかったけど、馬が出てきてからはテンポアップ。役者ももちろんよかったし。とくに、ジェフ・ブリッジズ好きなんで、彼意外考えられない配役で満足でした(ちょっとタッカーがカブったけどw)。 8点(2004-08-23 16:32:50)《改行有》 32. キル・ビル Vol.2 動のVol.1に対して、静のVol.2。2作品に切り分けるのも納得。悪ノリにゲラゲラ笑ったVol.1とは違い、役者の演技とセリフと間を楽しむ作品だった。私はまだ精神的にコドモなのでVol.1のほうが好きだが、もうちょっと落ち着いたらこっちのほうが断然よくなるんだろうなぁ。ただ、音楽が前作に比べ印象に残らないのが残念。落ちぶれたバドを好演したマドセンが、最高にカッコよかった。 8点(2004-04-28 21:23:10)《改行有》 33. “アイデンティティー” 閉鎖空間、ミスリードといった推理モノの王道を採りながらも、古臭さを感じさせないテンポのよさをまず評価。途中、オカルトモノだったらどうしよう?と、ハラハラさせられたし、伏線の見せ方も親切。個人的には「ユージュアル・サスペクツ」なんかより断然こっちのほうが好き。8点(2004-03-15 14:47:41) 34. アメリ オトナのおとぎばなし。恋愛モノなんか大っきらいな私ですが、これはさすがに応援したくなる。だってけなげだし、子供みたいに純粋なんだもん。こんな不思議ちゃんが実際にいたら引くかもしれないけどね(笑)。単なる恋愛モノでは片付けられない映像の凝り方もさすがジュネ監督ですな。テンポも良いし、音楽も耳に残る。こんなフランス映画ばっかりだったら、もうちょっと同国映画を観るのになぁ。8点(2003-12-06 23:28:06) 35. メメント DVD時代の作品。映画館で観て、DVDでチャプターを入れ替えて時系列で見る。作品内容云々よりも、時代に合致したアイデア賞としてこの点数を献上したい。映画単品で評価するのなら、あまりにも不親切すぎるのでマイナス2点といったところ。8点(2003-12-01 18:39:21) 36. ラスト サムライ この映画がアメリカ人によって制作されたことに、驚きと感謝の念、そしてささやかなジェラシーを感じます。この時代を生きた、またこの映画を観る日本人に対して失礼のないよう、細心の注意が払われた時代考証&設定。これにより、我々日本人はすんなりとこの映画に感情移入できます。そりゃー娯楽大作です。細かいツッコミどころはあります。でも、でもですよ、それを凌駕するほどの迫力が、観る者を圧倒していくんですよ。渡辺謙の演技、真田広之のキレのある剣技、クライマックスの合戦シーン。それらがいちいち重みがあり、文字通り武者震いを覚えること必至です。そういった“動”のシークエンスに対し、中盤以降のトムと村の人々の心の交流では“静”の部分を強調。ここで小雪の存在がキラリと光ります。控え目ながらも芯の強い女性・たかを好演。モデル出身なのに、この人こんなに演技できるとは思わなかったです。大作なので尺は長いのですが、退屈にならないよう細かいくすぐりも入れてあり好印象。目付け役の武士(あの福本清三氏)にトムがあだ名をつけるシーンは爆笑必至です。敵側の日本兵も単なる悪者に堕していない点も抜かりがない。日本人に生まれてよかったと思える、日本人が観るべき正月映画です。[映画館(字幕)] 8点(2003-12-01 16:38:17) 37. スナッチ 今現在、自分の中でのスタイリッシュ映画No,1。テンポの良さが、身悶えするほど心地いい。バカがいっぱい揃ったメンツも素敵。8点(2003-11-28 18:43:40) 38. バンパイアハンターD オトナが楽しむにはちょっと単純すぎるけど、冒険活劇だと割り切って観れば傑作の部類に入ると思う。テンポの良さはいわずもがな、キャラの動き(動物も含め)も躍動感あって非常に良いです。絵柄のほうも、綺麗さにおいては、世界最高峰といっていいでしょう。最後も少しホロリとさせられて、観終わった後は心の中で拍手をしていました。8点(2003-11-28 17:01:59) 39. トリプルX ヴィン・ディーゼルが好きか嫌いか。それだけで評価が変わってきそう。これ、他の演者だったら、ボロくそのコオキ降ろしていると思う。それだけ、自分にとってヴィンが魅力的に見えた。マッチョな体にかわいいおめめ。いや、別にホモではないんですけどね。あと、映画館で観たからこの点数、ということもあります。8点(2003-11-28 16:38:57) 40. あずみ 北村監督のヴァーサスを見ているからかなぁ。この作品はよかったと思えるんだけど。ヴァーサスは低予算で作られたため、とにかく役者が学芸会。あずみの比ではありませんでした。オダギリとか、佐敷三兄弟とかのキレた演技にうっひゃうっひゃと喜んで、忍者との対決に心トキメかせたので、脚本の粗さ、仲間美男子たちの演技不足は気にならなかったっす。上戸彩も、この歳でこれだけ演技できる日本の女の子を彼女以外に僕は知りません。そら同じ値段でハリウッド作品が観られるわけだから、不満はあって当然でしょうけど、僕は普段観ている洋画並みに楽しめました。オープニングに出るカラスのショボCG以外は。8点(2003-11-26 18:34:50)
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