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プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順123
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21.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 2D普通版での鑑賞と採点です。リチャード・パーカー氏の達者な泳ぎと、大柄な体躯に似合わぬきめ細かな表情の演技に100万点!!ジャングルの森へ振り向かずに去っていく彼の後姿は、この作品で最も忘れ難いワンショット。真実は一体どちらだったのか、ラストに提示されるもう一つの物語を観客一人一人の解釈に委ねさせるのも、タダのサバイバル映画には終わらせまいとする奥深さを感じさせる。唯一の有名俳優フランスの名優ジェラール・ドパルデュー氏をあんなチョイ役で出してくるのも、後から考えればナルホドなあと納得もできる。ただ、何でも物事を素直に受け止めてしまう自分には、邦題の「トラと漂流した227日間」というタイトルから想像される内容以上のものは、それほど明確に伝わってこなかったですね。アレコレと色々考えちゃうと、これメチャクチャ怖いオハナシなんだろうけど。宗教の話にしても神様と仏様を一緒にお参りする日本人にはピンと来ないだろうし、サバイバルの内容もパーカー氏とのコミュニケーションの図り方にしてもわりかし想定内。久しぶりのアン・リー監督作品ということで、期待度のハードルを上げ過ぎたのかな?「生きることは捨て去る事」とか、いいセリフも結構あったんですけどねぇ。さかなクンのハイトーンボイスナレーション付きで観たらさぞかし盛り上がるだろうなあというシーンも多数(←嘘です)[映画館(字幕)] 7点(2013-01-28 09:22:16)(笑:1票)

22.  レ・ミゼラブル(2012) 《ネタバレ》 う~ん・・・・これ評価付けるのめっちゃ難しいですねえ・・・。というのも、ミュージカル映画の形式として、自分が一番苦手な台詞を全て歌で繋いでゆく『オペラ座の怪人』型を踏襲している為。(ちなみに自分『シカゴ』型ミュージカルならすんなり受け入れられるクチ)元の舞台をご覧になった方ならおそらく絶賛されると思うんですが、私のようにガキの頃、少年少女世界文学全集で原作「あゝ無情」を読みかじっただけで粗筋をほんの少々覚えてる程度の人間には、「ええええっ!こんな死に瀕するシーンでも歌いまくるん?だったらもうちょっと体力温存しとけばいいのにい・・・」などと、この種の映画においては的外れな違和感を感じまくる事必至。歌曲でゾクゾクさせられたのは、革命前夜のアンサンブルとラストのモブシーン。私の大のご贔屓女優アン・ハサウェイ、前半のみで非常に出場が少ないファンテーヌ役だけど、全編通して一番鮮烈な印象を残す好演。こりゃ今年の賞レースの助演女優賞枠、ノミネート確定でしょ。コゼット役のアマンダ嬢、たいした見せ場もなく、ごく軽い扱いで影が薄いのが残念。役得で地味ながらも生彩を放っていたのは、マリウス君に報われぬ恋情を抱くサマンサ嬢。彼女の「オン・マイ・オウン」の絶唱はホント最高でした。マリウス役の男優さん、最近いろんな映画で見掛けるけど、僕はどうもこのヒトが生理的に苦手。何を演じても金持ちの道楽息子がお遊びでちょっとレールを踏み外してみました、っていう風にしか見えない。俺様ラッセルがクソ真面目な顔して、あの顔で歌いまくるなんて・・・なんだか出てくるたんびに微苦笑の連続。でもいい感じで貫禄が出てきましたね。及第点。H・ジャックマンは前半が良かったです。後半老いてきたら逆に逞しさばかりが目立ってきたのが不思議。以上、キャストの顔ぶれの賑やかさでそれなりに楽しめはしましたが、全体的に映画に酔うところまではいかなかったのでこの点数で。[映画館(字幕)] 7点(2012-12-22 00:29:01)

23.  恋のロンドン狂騒曲 《ネタバレ》 今年の春公開された「ミッドナイト・イン・パリ」(9点)が、アレン映画としては異例の大ヒット、久々のオスカー脚本賞受賞のおまけもつき高評価を受けたおかげで、オクラ入りだったこの前作が、めでたく日本公開の運びとなったと聞いております。アレン先生の心の声とも言うべきナレーションいわく、「無意味な恋のから騒ぎ」が、ロンドンの街で繰り広げられる上品な大人のコメディ。特にどうという事もないオハナシなのに、軽快な音楽と例によって例のごとくの練られたセリフのおかげで、ニヤニヤしながらサラリと最後まで見せてしまう。もはや恋を語らせれば枯淡の域に達したとおぼしき、アレン節がこの映画でも十分堪能にできます。・・・ただ、なんだろ・・・熟練シェフによる美味しいコースディナーには違いないんだけど、ちょっとメインディッシュが物足りないなあって印象を受けたんですよね、鑑賞後。イイ歳して親の財産に寄生しまくる「堅実」という言葉とは終生無縁そうな、見栄えだけは良い若夫婦よか、イイ歳して若いオネエちゃんにうつつを抜かす色ボケバイアグラ老人、アンソニー・ホプキンス氏に実は一番共感してしまった自分って一体・・・(汗)やけに魅力的な女の子が一人出てるなあって思ったら「スラムドック&ミリオネア」のヒロインやってた子だったんですね。アレン氏の女性審美眼もいまだ衰えず。うん、これならまだまだ楽しい映画を作ってくれるでしょ!同じような複数の恋愛模様を描いた「それでも恋するバルセロナ」(5点)より、僕はこっちの方が楽しめました。[映画館(字幕)] 7点(2012-12-04 00:09:03)(良:2票)

24.  崖っぷちの男 《ネタバレ》 面白かった~♪こういう映画を「掛け値無しの快作」って呼びたいですね。何の思想も哲学もないけれど、観客へのサービス満点の良く出来たエンターテイメント。私もシチュエーション的に思い出したのは「フォーン・ブース」。しかもこちらは「高所」という超スリリングなおまけつき。あとから考えると、あれやこれや色々疑問符がフツフツ浮かんできたりしますが、観てる間中はそんなことは微塵も感じさせず、タイトル通り「ホテルの崖っぷちに立つ一人の男」という、一点の画を中心に強引に押しまくる。観客にいらん疑問を差し挟ませない、スピーディーな展開がグッド。一体、どこからどこまでが彼の作戦想定内の出来事だったでしょう?交渉人のブロンドヒロインが崖っぷちに出てくるところまで、想定範囲内だったんでしょうか?彼女があの行動を取ったことで、突入部隊が出てくるまでの時間をかなり稼げてたような気がするんですが。黒髪ラテン系ヒロインのキャッツアイばり観客サービスとしか思えない、必然性のないセクシー衣装にも大いに笑かせて頂きました。この映画、考えてみたらセリフの中での死体は出てくるものの、画面上に出てくる登場人物、誰一人死なせてないんですよね、まずそこが好印象。ラストの「あんた、そうだったかんかいっ!」っていうオチ、爽快感が半端ない後味の良さも含め一点加算。ブロンド交渉人&黒髪キャッツアイヒロインお二人タイプの異なる美女が、それぞれに魅力的なのも映画がより面白くなった一因。一番気になったのは、あんな長時間にわたる「生理的欲求」は一体どうしたんだろうかってこと。あれが高所恐怖症且つチキンな俺なら、確実に数ミリリットル以上はパンツにお漏ら(以下自粛)。あ、だから彼は極力染みが目立たないようなズボン穿いてたのか・・・ナルホド(←絶対違うし)それにしてもあの一家の手口って・・・、どう考えても全員素人じゃないよな(笑)[映画館(字幕)] 7点(2012-07-09 01:13:48)(良:2票)

25.  ヘルプ 心がつなぐストーリー 《ネタバレ》 丁寧に丁寧に作られた佳作です。そう思った上で、敢えてどうしても気になって仕方がない点があったので書いてしまいます。それはミニー(O・スペンサー)が、復讐のために作った「特製チョコレート・パイ」の事・・・。今まで数多く観た映画の中で、食べ物が出てくるシーンで長年私のトラウマになっているのは、「スタンド・バイ・ミー」での「チェリー・パイ」、奇しくも同じアメリカ南部「ディープサウス」を舞台した「フライド・グリーン・トマト」での「バーベキュー 」。この度新たにこの映画の一品、「チョコレート・パイ」がめでたく加わる事となりました(笑)たとえ原作がそうなってたとしても、もっと上手くアレンジする方法とかなかったんかなあ・・・とつい思ってしまったんですよね、あそこだけがもったいないなあと。ラストのラストで、実はアレ何も入ってなかったのよって、ミニーがぺロって舌出して笑って種明かしするとか。キャストのアンサンブルは非常に良かったです。オスカーに主要キャスト三人がノミネートされたのもうなずけます。ヒロインの成長もきちんと描かれているし、彼女のヘルプ(子守り)だった、コンスタンティンが辞めさせれた理由が明かされたエピソードでは、自分もホロリと涙を押さえる事ができませんでした。現実の厳しさを残した、ありきたりなメデタシメデタシな結末にしなかった点も評価できます。かえすがえすも、あのチョコパイの件がなあ・・・(←いい加減シツコイ)副題の「心がつなぐストーリー」。なんでもっと言いやすく「心をつなぐストーリー」にしなかったのかと思ったけど、映画を観たら納得。確かにこれは赤ん坊とヘルプ、黒人同士の、そして白人と黒人との「心」がつないでいくストーリーなんですよね。うん、この邦題も久々のヒット。[映画館(字幕)] 7点(2012-04-04 23:05:59)(良:2票)

26.  キック・アス 《ネタバレ》 期待にたがわぬ快作。ほぼ白紙の状態で鑑賞に臨みました。ポスターからは「ヤッタ-マン風アメコミ廉価B級映画??」の匂いがプンプンと。クライマックスの本丸襲撃シーン、某有名ウエスタンのテーマ(←口笛のヤツね)が流れてきた瞬間、ああ、この映画って、かつての正統派西部劇へのリスペクト&バリエーション作品なんだって自分は確信しました。そう考えたら、ケイジが早撃ちのガンマンに思えてきたから不思議。妻を理不尽に殺された、復讐に燃える元保安官(ビッグ・ダディ=ケイジ)が、有能な保安官助手(愛娘ヒット・ガール嬢)と、ヘナチョコ見習い(キック・アス君)の力を借り、街を牛耳る悪党どもを殲滅しようとする。ところが自らが罠に落ち・・・っていう、西部劇ならよくある定石的な筋書き。ヘナチョコ見習いのキック・アス君の人間的成長もきちんと描かれているし、最後まで観客を飽きさせないサービス精神も極めて旺盛。こうやってアメリカ映画伝統の西部劇スピリッツは、ジャンルを変えながらも、綿々と引き継がれていくものなんだなあ・・・。前半、流血バイオレンス描写が必要以上にちとくどく感じたのと、キック・アス君とレッド・ミスト君の微かな友情(?)の芽生えの経過を、もう少し突っ込んで描いてくれてたら(←続編に期待?)8点呈上したかも。自分は虚弱体質ゆえ、この点数止まりでお許し願いたい。そう!男たるもの、無理して「みんなのヒーロー」になる必要なんか全くないんですよね。たった一人の、守るべき人のヒーローになれるんならそれで万事OK!♪でもヒーローになりたい~ ただ一人 君にとっての 躓いたり転んだりするようなら そっと手を差し伸べるよ・・・♪(←ミスチル「HERO」)この映画を観てからというもの、この曲がガンガンエンドレスで頭ん中を流れてきて困っています。どなたか、俺とカラオケで一緒に熱唱しませんか?(笑)[映画館(字幕)] 7点(2011-01-16 21:57:51)(笑:2票)

27.  複製された男 《ネタバレ》 基本的に新作は何の予備知識もない白紙の状態で鑑賞する事にしていますが、この邦題と内容のあまりの乖離っぷりにまず驚きました。この日本語タイトル『複製された男』・・・てっきり何かの異常現象で自分とそっくりのクローン人間が突如現れ、主人公の日常生活を脅かすのっぴきならない事態に陥る・・・『ボディ・スナッチャー~恐怖の 街』(8点)的畳み掛けるような、強烈サスペンスフルな展開を想像してたんですが・・・。単に自分と瓜二つの人物をたまたま近所で見つけてしまい、ルーティンな毎日を掻き回されたっていうだけの内容。奥が深いようで、実はそうでもない、いや、そこまで深く描いてくれてないからオチ?もイマイチ。自分もジェイク扮する大学講師の主人公同様、変わり映えのない生活に倦んで、絶えず刺激を求めてしまう願望だけは強い人間なんで、自ら興味本位に謎に飛び込んでいくっていう心理はすごく理解できるんです。世界中に自分に似た人間は3人はいるっていうし、京都の三十三間堂には自分と同じ貌の仏像さんが必ず一体はいるっていうし(←これは関係ないし)逆に、自分とそっくりさんがたまたま近くにいたら、いろいろと面白いんじゃないかって、刺激に飢えている自分は思ってしまったわけです。ところが二人の髭面ジェイク君は、何故か深刻に深刻に終始仏頂面で考え込み、結局は自爆の道を辿ることに・・・。しかも互いを交替してやってみたかったのは、相手の彼女と奥さんと寝ることだったなんて・・・正に下衆の極み!!(←古い)ジェイクの作品選択眼には昔から一目置いている自分ですが、この作品に関してはプラマイゼロかなあと。う~ん・・・この材料なら絶対もっと面白い内容になったはずだと思います。【追記】どうもレビュー後モヤモヤしてこの映画のサイトとかを色々読んでみたんですが、 実は奥が深い内容だったみたいですね(汗)流石はノーベル賞。でも、初見の感想はこのままにしておきます。もう一回観ればわかる、のかもしれんけど、そういう気持ちにまでさせてくれるような吸引力はこの映画にはないような気がします。[映画館(字幕)] 6点(2014-08-01 22:21:20)《改行有》

28.  劇場版TRICK トリック 霊能力者バトルロイヤル 《ネタバレ》 TVシリーズ初期からの、このシリーズのファンが求める最低限の内容と質はクリアしていると思われ。今さら違う展開を求めらても作り手側も困るだろし。前作あたりから、貧乳&巨根凸凹コンビに加え、若手カップルが登場してくるパターンが出てきたけど、前作の堀北&平岡カップルよりは、この作品の夏帆&佐藤健方言カップルのが断然良かったですね。夏帆ちゃんは「天然コケッコー」から順調に伸びてきてますよね。これからも楽しみな女優さんです。[地上波(邦画)] 6点(2014-02-04 20:33:11)

29.  オン・ザ・ロード(2012) 《ネタバレ》 大好きな映画だった「セントラル・ステーション」「モーターサイクル・ダイアリーズ」を撮った監督の、ロードムーヴィー最新作という事で観ました。前二作品より、ずっと若い世代を扱った作品とのことで、もしやもしや、高校生の時にリアルタイムで観た、自分の生涯ナンバーワンロードムーヴィー「ファンダンゴ」(文句なしの10点満点!!)を超える作品に出会えるんじゃないかっていう、淡い淡い期待を込め映画館へ・・・。ガーーーーーーーーーン!!!!思ってたのと全ッ然違ってた(笑)ショックデカい・・・。いや、こういう予想って、今までも当たったためしがないから別にいいんですが。ジャンキーでセックスマニア(←これはまあ許す)しかも、超自分本位な奴らしか登場してこない、最初からラストまで、アメリカ国内のみならず、メキシコまでわざわざ行っても、高等遊民を気取っているかのような主人公のココロの成長もたいして見られないという(少なくとも僕にはそう思えた)一風変わったロードムーヴィーでした。こいつら、いつか絶対天罰が下るわ~と思いながら観てたら、赤痢に罹ったくらい。あんなんじゃ甘いなあ・・・。まあ、そういう自伝原作のエピソードなら文句は言えんけど。わざと、登場人物たちに、観客が感情移入するのを拒んでいるかのような、開き直りっぷりを途中から感じました。そこからが逆に面白かった。第二次大戦後直後から、1950年代初頭にかけての物語でありながら、時代色があまり出ていないような気がしましたね。特に女の子のファッションとか。時たま街頭テレビで映るニュース映像で、辛うじて説明を済ませていたような感じ。それを外したら、この2013年でも充分通用するような雰囲気。でも、たった4年くらいの物語なんですよね、これ。ミスキャストとまでは言わないけど、主人公が惹かれるようなカリスマ性がイマイチ薄い悪童ディーン君にせよ、まだ二十代半ばくらいのはず。まだまだやり直しは出来る年齢。以上、主人公たちにはてんで共感出来んかったけど、この監督の作品らしく、風景は素晴らしかったのでこの点数。[映画館(字幕)] 6点(2013-10-03 11:52:20)

30.  モネ・ゲーム 《ネタバレ》 自分は未見ですが、若き日のシャーリー・マクレーンとマイケル・ケインが出てた「泥棒貴族」のリメイクとの事。モネの名画が絡むドロボー映画つう事で、イメージ的にはオードリーの「おしゃれ泥棒」(8点)みたいな洒落た楽しい映画だったら嬉しいな~てことで、公開初日ワクワクしながら劇場へ。コリン・ファースもキャメロンも、僕の大好きなご贔屓役者。コーエン兄弟の脚本と二人の魅力で、映画の出来が一プラス一が三くらいになってる、小品コメディを期待してました。冒頭のアニメーションはまず秀逸です。本編開始。なんだろう・・・リメイクって事もあり、クラシックな味も狙っていたのかもしれないけど、何もかもが新味もなく、やたら「アナログ」な作品でした。そもそも大富豪が名画の贋作調査を自分のお抱え鑑定人、たった二人だけにやらせるっていうのも無理な設定だし。ドロボー映画に最も肝心なセキュリティシステム突破に、なぜかラ○オ○を出してくるあたり、全く納得できません。「おしゃれ泥棒」の美術館の方が、まだセキュリティ管理がちゃんとなされていたような。でも、それ以上に僕が一番ガックリしたのは「ブラックレイン」や「ラストサムライ」以後でも、アメリカ映画が平然と出してくる、一向に変わり映えしない紋切り型「ニッポン人」のキャラ設定。「仕掛け」のひとつだったとしても、50年前の「ティファニーで朝食を」のミスター・ユニヨシ氏と比べても50歩100歩。これがイライラして引っ掛かるのでマイナス一。出てくるたんびに笑えたのは、高級ホテルサヴォイの、フロント担当ホテルマンおっちゃん二人組。このお二人、お顔の造形がとにかく傑作。堅物コリンとキャメロンの相性はまずまず。キャメロン、いい加減手遅れになる前に路線シフト変更した方がいいと思うぞ。[映画館(字幕)] 6点(2013-05-17 22:41:22)(良:1票)

31.  アウトロー(2012) 《ネタバレ》 チラシなんかで「トム・クルーズ新シリーズ誕生!!」などと盛んに喧伝されていますが、パラマウント社&トムクル氏は、ホンキでこの続編を企画しているんでしょうか?シリーズ化を考えている割には、キャラクターの肉付けが浅すぎやしませんか?呼び物になるような、あっと驚く記憶に残るシーンもないし全体的に地味。シリーズ化するには弱いと思う。かつて「M:I」シリーズ第一作を観た時には、本編終了後クレジットタイトルと共にあの音楽が流れてきたら、うわっ、これ続編が出来たら絶対観てえ!!って思わせてくれたものですがねえ・・・。いや、これ単体で観る分にはそれほど悪い出来ってわけじゃないんですよ。けど、どっかで観たようなシーンばかりだったんだよなあ・・・。冒頭で人がバタバタと無差別に殺される→トムクル氏登場→新味のないカーチェイス→警察内部に内通者がいて(←これも既視感ありまくり)→無防備なヒロインが囚われの身となり→我らがトムクル氏が救出へ!つう筋書きですが、小林旭の渡り鳥シリーズや流れ者シリーズでも観てたんでしょうか?この脚本家さんは(笑)そう思ったら、助っ人のR・デュバルが宍戸錠みたいに見えてきたのが不思議。ちょっと前まで、ベトナム戦争のトラウマを抱えた人物が映画に良く出てきたものだけれど、今やイラン戦争の後遺症っていう設定の人物になったんだなあと感無量。それにしてもトムクル氏は息が長いスターですね。考えたら自分がまだ中坊になりたての頃、超満員の映画館で端役デビュー作「エンドレス・ラブ」を観てから、早30年以上の月日が経つんだよなあ・・・。それほど好きな役者というわけではないけど、いまだに生真面目にアクションシーンに取り組んでいる彼を観てると、頑張れトムクル!俺もまだまだへこたれちゃいかんなあと思いましたね。うやむやなうちに一番の黒幕が倒されたのが不満だったのと、鼻孔ヒクヒクヒロインにもう少し魅力があってほしかった。[映画館(字幕)] 6点(2013-02-05 23:13:11)(良:1票)

32.  私が、生きる肌 《ネタバレ》 アルモドバル監督がこしらえる映画は、ある意味厄介だ。毎回自らの「インモラル許容度」がいかばかりなのかを、鑑賞中画面を通して監督からずっと推し量られているような気がして。この新作の変態度指数も相当なもの。ポスターは白く顔を覆われ瞳を見開く、それはそれは美しいヒロインと、横には思いっきり濃ゆいバンデラス先生の真剣な表情。この図柄だけ見ても、何やら胸騒ぎがして禍々しい内容が予想される。てっきり往年のホラー映画の秀作「顔のない眼」(←必見!)のリメイクっぽいストーリーなのかと思い、ノコノコと観に行った私が浅はかでした(笑)いや、インモラル度が高いのは、VIVA♪変態!既にカミングアウト済な自分としては一向に構わないんですわ。問題はバンデラス先生の、「自己内省度」のあまりの低さは、主役として一体どうなんだろう?って苛立ってしまった事なんです。奥さんが「トラ男」に浮気されたのだって、娘が強姦されそうになったのだって、その悲しい顛末も含め、そもそもは自分の監督管理不行届も原因のひとつだったわけですよ。しかしこのお偉いエリート大先生は、自らに非があろうとは露ほども思わないようで、もっぱら他者を攻撃するのみ。人里離れた大邸宅でしたい放題やりたい三昧。「トーク・トゥ・ハー」「ボルベール」「オール・アバウト~」でも、それなりに主役には共感できる部分もあったんですが、この傲慢バンデラス先生には、変態度指数に関してはともかく、流石についていけませんでした・・・。賛否両論でしょうな、これは。過去作も含め、こーゆー変態全開ストーリーを次々と紡ぎだしていく監督の思考回路がどーなっているのか、そっちの方が自分は興味がありますね。[映画館(字幕)] 6点(2012-06-24 22:02:28)(笑:1票)

33.  ファミリー・ツリー 《ネタバレ》 確かに、映画のキャッチコピー『ハワイに暮らしていても人生は楽じゃない』かもしれないけど、狭っくるしいこの日本よりはハワイに別荘でも持って、ワイキキビーチでのんびり老後を過ごしたいなあと、俗物小市民な私には思えた映画でした。だってどこ行くにも、アロハシャツに素足にサンダル履きで楽チンそうなんだもん。原題の「The Descendants」は、「子孫・血族」って意味らしいです。でも映画本編を観た上でも、この原題だとちと意味シン過ぎてわかりずらい。邦題の方が良いですね、これは。オハナシの展開を含め、出来栄えしてはごくごくフツー、もしハワイという一種独特な雰囲気と文化を持った土地が舞台じゃなかったら、果たしてここまでの高評価を得た作品になったのかなーとも思えてしまう、母親(妻)の生死を軸とした「ある家族が再生するまで」のストーリーが、じっくり丁寧に描かれています。実生活でも、万事に如才なく物事を器用に対処しているように見えるジョージ・クルーニー氏が、ここでは家庭内ダメオヤジのあたふた右往左往っぷりを、実にそつなく器用に演じていてやたら微笑ましい(←皮肉ではない)長女役の子は映画が進むにつれ、どんどん魅力的になっていきましたね。彼女の傍若無人なボーイフレンド君が一番面白い脇キャラで、もっと後半にかけ活躍してくれるかと思ってたのに尻つぼみで残念。そもそも、ハワイを舞台にした映画にはめぼしい作品がないっていうのが定説になっていると思うんですが(『地上より永遠に』は除く)これは十分佳作の部に入れても良い作品だと思います。ともあれ自分の期待度のハードルが少々高すぎました(汗)くどくどと長文を連ねましたが、結局何が言いたいのかというと「・・・でも、やっぱハワイで暮らしている人っていいよね」まあ、そういう事です。どの道、楽じゃない人生を送らなきゃいけないんであればね。[映画館(字幕)] 6点(2012-05-18 23:41:00)

34.  毎日かあさん 《ネタバレ》 この映画、小泉&永瀬元夫婦をキャステイングした時点で、妙なリアリティを観客に感じさせるという目的があったならば、八割方は成功したようなものだと思うんですよ。サイバラりえぞうさん原作ものは「ぼくんち」で、小泉漫画家ものは「グーグーだって猫である」で既に鑑賞済ですが、そのどちらよりもこの映画の方が数等面白かったです。実は、サイバラさんを一躍メジャー(?)に押し上げた「恨ミシュラン」で、当時自分が関わった仕事が覆面取材で採点された事があります。確か★2つくらいで、採点が辛いといわれたシリーズでしたが、自分の場合はそんなに悪い評価ではなかった。関係者一同ホッとした記憶が。懐かしいなあ・・・。それ以来、(それ以前にも「ちくろ幼稚園」とか読んでましたが)自分は彼女のファン。確か「鳥頭紀行」で、鴨志田氏が初めて登場し、その後お二人は結ばれ、そして・・・死別されたというニュースを耳にしていました。もちろん多少脚色されているとはいえ、こういう事情があったんですねえ・・・。ふうん・・・。特に「20年間嘘ばかりついてきた」「(鴨志田氏は)自分と同じ匂いがした」っていう、キョンキョン(←いまだにそう呼んでしまうのもどうなんだ)のナレーションが良かったです。自分と同じ匂いがする人間に、俺は人生で未だ出逢えずにいます。おそらく、そういう人間の方が大多数だと思う。それだけでもサイバラ&鴨志田氏は出逢えて幸せだったんじゃないかなあと。映像化が非常に難しいと思われる、サイバラさん原作ものの中では成功の部類じゃないですかねえ、これは。一度、サイバラさんと雀卓囲んでいろんな話をしてみたい。それが自分の夢だったりもします(笑)[地上波(邦画)] 6点(2012-04-26 20:59:37)

35.  マリリン 7日間の恋 《ネタバレ》 私くらいの年代の方なら、昔よく深夜のコマーシャルで、明らかにマリリンのイミテーションとおぼしき風体の出稼ぎ外人さんが「聚○よ~♪」と、おエロ気ポーズをキメていたのがご記憶にあるのではないかと。あのCMの影響か自分の中では、マリリンの物まねイコールひたすら「安っぽい」っていう観念が、意識の中に刷りこまれていました。アメリカではあのCMは流れてなかったでしょうから(←当たり前だろ)マリリンに扮する=安いっていうイメージは、おそらく本国においてはそれほどないんでしょうね。もちろん当代きっての演技派若手女優、ミシェル・ウイリアムズが演じただけあって、この映画でのマリリンは決して安っぽくはありません。「何か」に頼らなければもはや自己を保つことができず、でも「スター」として大衆に愛されたいという矛盾に満ちたマリリンの哀しい性は、特にスッピン時の彼女の演技でよく伝わってきました。この映画で描かれた内容が真実かどうかは別として、「王子と踊子」(5点)は、最盛期のマリリンの映画としては凡作だったと思います。ビリー・ワイルダー監督の自伝等でも「アクターズ・スタジオ以降の」マリリンの度を越した遅刻癖やら酷い躁鬱症、病的なまでのストラスバーグ氏への依存症は語り尽くされていたので、こういう事があってもおかしくないだろうなあという気持ちで自分は観てました。エピソードにも、特にこれというサプライズはなし。ミシェル、ケネス・プラナー(巧演!)ジュデイ・デンチと、半ば実力派俳優の顔ぶれの魅力で愉しめる映画だと思います。「グッド・シェパード」にも出てたけど、どうも僕はコリンを演じた役者さんが苦手。ここでも、所詮金持ちのお坊ちゃんが、束の間の自分探しの道楽に映画製作に関わりたかったようにしか見えなかったなあ・・・。彼女の人生とキャリアをスポイルしたのは一体何だったんでしょう?死後50年経ってもその答えはいまだに誰にも見つけられない・・・。[映画館(字幕)] 6点(2012-04-01 21:42:27)(良:2票)

36.  男はつらいよ お帰り 寅さん 《ネタバレ》 まず、最初にお断りしておきます。48作目「寅次郎紅の花」(9点)でも書いていますが、僕は元気のない寅さんはあんまり見たくないっていう主義の人間なので、41作目の「ぼくの伯父さん」から、47作目「拝啓車寅次郎様」までの、寅さん自身の恋物語より満男のエピソードが幅を利かせるようになったらしいシリーズ晩期の作品群、自分は未見です。従って満男君と泉ちゃんの初恋の顛末についてとか、全くの白紙状態でこの新作を観ました。晩期の作品群に思い入れがあるのとないのとでは、この作品の評価はおそらく違ってくるかと思います。後年の半生を寅次郎に生き寅次郎に殉じた、偉大なる役者渥美清さんを失ったこの令和の世に、「男はつらいよ」の新作をこしらえるっていったら「ハイビスカスの花・特別編」的なお茶の濁し方や、過去の名シーンを絡めつつ、今のさくらや満男の日常を描く作り方をするしかないのかなあと、観る前から思ってたけど・・・。実際その通りだったけど・・・、う~ん・・・でも、やっぱりツラいなあ、淋しいなあ・・・この作り方は。「AI寅さん」みたいな登場のさせかたじゃないのはまだ良かったけど。今のニッポンに何が足りないかっていうと、寅さんの男気が足りない!って常々思っている自分ですが、この新作を観た事で却ってますます寅さんロスに陥ってしまいそうです。寅さんについて語っているみんなの会話が「過去形」じゃないって事は、物語の中では寅さんはまだ元気に日本のどこかで、テキヤ稼業で旅回りしているっていう設定なんですよね?だったらそれを生かしてもう少し違ったストーリー展開に出来たのでは?もちろん姿を実際に画面上見せる事は出来ないけれど、本当に何十年ぶりかに、寅さんが柴又に戻ってくるっていう、毎度毎度のお約束をオハナシの前提に据えた方がまだ良かったのでは?その上で、今回のエピソードを絡めたひと悶着があって、最後は全員で(おいちゃんやおばちゃんタコ社長御前様も登場させて)とらやの店先でタイトル通りに(以下シナリオ風→)一同、出迎える「(笑顔で)お帰り!寅さん!!」さくら「お帰りなさい、お兄ちゃん!」寅さん「よお、さくら!!おいちゃんおばちゃんヒロシも達者か?どうしたい、満男!深刻そうな顔して。ははあ、お前、また恋の悩みだな。結構結構、結構毛だらけ猫灰だらけってか!ははははは!」寅さんの満面の笑みに、澄んだ冬の青い空が重なって・・・。それがジ・エンドのラストカット。こんなカラッとした陽気なラストであってほしかった。最後までずっとウジウジメソメソしてるなんて、断じて寅さん映画らしくない!!寅さんが好きで好きで大好きだからこそ、僕は敢えてこの新作はこの評価にさせていただきます。[映画館(邦画)] 5点(2020-01-13 09:57:48)(良:3票)

37.  愛、アムール 《ネタバレ》 うぅぅぅぅぅ~ん・・・・、初めっからおしまいまで、めっちゃシンドイ映画だったなあ・・・、これ。老夫婦の愛の究極の選択は?っていう予告や、チラシ通りの内容の作品でした。逆に多分こーなるだろうなーって予想していた内容から、一歩も踏み出さない展開にこちらが驚いてしまったくらい。実は、今若干の距離で離れて暮らしている自分の両親が、この作品の老夫婦の状況設定と非常に酷似しています。だからか余計やりきれなかった。若い頃からさぞかしこのご夫婦、仲睦まじかったんだろうなあっていう雰囲気が、会話や相手に対する態度の端々からよく伝わってきました。でも、あまりにプライドが高すぎたんじゃないのかな?って思っちゃったんですよね、このお二人。だって劇中で観る限りでは、心を許した友人とか一人もいなかったようだし。ずっとずっと二人だけの世界の中で暮らしてきたんだろうなあ・・・。よくコマーシャルで、「介護は一人で抱えこまないで!」って言ってるのをよく見るけど、実際その通りだと思います。地域のデイケアサービスセンターなんかを上手く利用したら、入院はさせないって約束だったかもしれないけど、この二人にとっても、また別の解決方があったのでは?財産はありそうな感じだったし。フランスって国は、実はそういう保障があまり充実してないんでしょうか?奥さん役のエマ二エル・リヴァだけが本年度の演技賞等を賑わしたけど、僕はひたすら辛抱役の旦那さん、ジャン=ルイ・トランティニャンの方がより強く印象に残りました。この監督、ワンカットの最後の「留め」がやたら長いですね。カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作って、なんでか自分とは相性がそれほどよろしくない(笑)結論、歳を取ったら潔くいらんプライドは捨てましょう![映画館(字幕)] 5点(2013-03-17 23:23:34)(良:1票)

38.  ワン・デイ 23年のラブストーリー 《ネタバレ》 ご贔屓女優アン・ハサウェイ嬢単独主演、待望のラブストーリーですが・・・。ファンの自分でもこの点数が限界です。宣伝文句の「学生時代からの23年間にわたる男女の愛と友情の軌跡!」・・・と言われれば、否応なしに私の恋愛映画生涯ベストワン作品「追憶」(10点)や、秀作「恋人たちの予感」を思い起こさせられる。まあ、そのレベルまで達するのは無理としても、きっと甘物好きの自分にはピッタリの映画に違いない!と踏んで、勇んで劇場に向かったわけです。残念ながら、その期待は大きく裏切られる結果に。特にプロットに面白い「仕掛け」があるわけでもなく、脇に面白いキャラクターがいるわけでもなく、機知に富んだ会話が楽しめるわけでもない。主役のお二人とは世代的には同じくらいのはずなのに、共感できる点も殆どない。ないないづくし。正統派といえば聞こえがいいけれど、こういう作品を「凡庸なラブストーリー」っていうんでしょうねぇ・・・。原作者に脚本まで担当させた弊害が、悪い方向に行ってしまったような気がします。演出は、ラブシーンの名場面を幾つか作ろうと、かなり頑張っていたフシは見受けられましたが、肝心の脚本がコレでは努力も浮かばれません。お当てのアンですら、彼女の魅力という点で、「プラダ」「レイチェルの結婚」はもちろん、最近再見した「パッセンジャーズ」にも遠く及ばない。やっぱキレイだな~って素直に思えたのは、友人の結婚式のシーンでのチャイナドレス姿くらい。う~ん・・・こんなはずじゃなかったのに・・・。なんだか全てにおいて中途半端でもったいない映画ですね。平均点以上を献上できるのはレイチェル・ポートマンの音楽のみ。ファンとしては、そろそろアンに「これだっ!」っていう決定的な代表作となるような作品に主演してもらいたいです。[映画館(字幕)] 5点(2012-06-27 00:30:04)(良:2票)

39.  奇跡(2011) 《ネタバレ》 高評価レビュー大多数の中、実は書くのすら躊躇したんですが、レビューは正直に前向きに(←それだけが取柄)私、この映画の良さがよくわかりません(汗)是枝監督の前々作「歩いても 歩いても」(9点)は、ここ10年の邦画の中で私にとっては五指に入るほどの秀作でした。つい先日もDVDで再見し、改めて脚本の深さに感銘を深くした次第。さてさて、期待の新作をスクリーンで。・・・何だろう、この軽い失望感は・・・。悪くはない、どこも悪くはないんやけど、今の俺のココロにさっぱり何も響いてこない。少々夏バテ気味で、体調がすぐれない状態で見たのがいけなかったのか?薩摩弁や福岡弁、時たま関西弁も入り混じる多国籍セリフが非常に聞き取りづらく、彼ら一体何をくっちゃべってるのか、耳を傾けてもさっぱり解らない。冒頭から物語になかなか入り込めなかったのはそれが一番の理由。過去の是枝作品に出演したことがある役者たちが次々と画面に現れるけれど、単なる「顔見世」出演の感が強く、どうしてもこの役が彼等じゃなくちゃいけないっていう、必然性もあまり感じられない。特に阿部・夏川・樹木・原田の四人は「歩いても~」では、役の互換性が他に考えられないほどの適役だったのに。子役がメインの映画だから、興行上やむを得ない措置だったのかもしれないけれど、それにしてもなあ・・・。子役漫才師?兄弟の「こしゃまっくれ度」はテレビの彼等を見るよりは若干抑えられていたような気もするけど、それでも鼻につく部分は少々あり、つくづく自分は、こしゃまっくれのガキがメインで出てくる映画自体が苦手なんだっていうのを再認識した次第。今の小学生って、一晩家族に黙ってどこかにお泊りしても、なーんも騒ぎ立てられないものなんですか?(笑)クライマックスの「内緒の冒険」=「奇跡」=「新幹線が擦れ違う瞬間」までのハラハラドキドキの展開よりも、そっちのほうが心配になってしまったりして。本日帰宅後、原田芳雄さんの突然の訃報に接し驚いています。前出「歩いても 歩いても」「父と暮せば」の原田さんは、画面にたたずんでいるだけでも素晴らしい存在感でした。心からご冥福をお祈り致します。[映画館(邦画)] 5点(2011-07-19 23:11:54)(良:1票)

40.  ゴースト/もういちど抱きしめたい 《ネタバレ》 もとのオリジナル(8点←単純に好きな映画だった)をカルピスの原液だとしたら、それを十倍か百倍くらいに希釈したような薄っぺらい味つけのリメイク。こういう映画に絶対的に必要な、ロマンチックな雰囲気醸成がまずもって不足しているのがダメでしょ。中野か吉祥寺かどっかのアーケード街での大立ち回りシーンなんか特に興醒め。別に変なトコで新味なんて出さなくてもいいから、男女の生死を逆転させずオリジナル通りでも、な~んの不都合もなかったような気がするんですがねぇ・・・。一体、コレどんな観客層を狙って製作されたんでしょう?韓流イケメン氏目当ての女性層?だったらやっぱ彼を死なせる側にしたほうが、その手の女性層に受けなかったか?もう20年も前の映画だからって事で、昨今のリメイクブームに単に乗っかっちゃっただけ?だったらオリジナルを凌駕するようなエピソードなり、こっちが思わずおおっとくるような泣ける名シーンでも作らないと。ミタ菜々子は正面からはともかく、横顔のショットの映りがイマイチ。もう少しカメラワーク工夫してキレイに撮ってあげてもよかったのに。[地上波(邦画)] 4点(2011-12-24 11:27:47)

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