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プロフィール
コメント数 296
性別 女性
ホームページ kawamari7.hatenablog.com (質問と建設的な指摘をお待ちしています。JTNEWSに届けてあるほうでは文字化けします。)
自己紹介 取り締まる法律が必要な(1)XX中毒。生まれた場所のせいで3歳で兆候が現れ、13歳で表彰状物の重症に、今ではより強い刺激を求め(2)X屋の中だけではなくこのサイトに出没、ネットで(3)XXXXXXがないかと探し回るのに誰も助けてくれません。KW = 「かわまり」「はてなブログ」で原子力開発関連の「プロメテウス達よ」と19世紀ヨーロッパを夢と詩で描いた「黄昏のエポック」を公開しています。  (Xの数に文字数が一致する言葉を入れてください。)

空欄の答え:(1)XX=「言語」、「活字」も可、(2)X=「本」、(3)XXXXXX=「読める外国語」、キリスト教国際病院で生まれ、宗教は仏教。

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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順123
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21.  ゴーストバスターズ(1984) 《ネタバレ》 火事と喧嘩を掛け合わせたらテロ。火事と喧嘩が江戸の華ならテロはニューヨークの・・・などと言うつもりはありませんが、警官と消防士が他の街ではないほど尊敬され、お互いに縄張り争いで反目しあっているニューヨークを舞台に、警官と消防士を足して二で割ったような格好をして、霊柩車を改造したパトカーまがいの緊急車両を乗り回す。幽霊の出没に対してカソリックやユダヤ教の聖職者がそれぞれのやり方で悪魔払いみたいなことをやるし、大仰なモーターバイクの警官が先導する隊列が走っているのは慣れ親しんでいる大通り、三人の主人公が元勤めていた大学はニューヨーク市が誇るアイビーリーグのコロンビア大学(ホンマに同校のキャンパスでロケをしています)ということで日本出身のニューヨーカ-なら抱腹絶倒ものの昔なつかしい怪獣映画であります。実は、続編のほうを先に、アメリカに来る前に見てとても面白いと思い、こちらはニューヨークだからということで笑えました。ニューヨークに来る前に両方見たという日本人はこちらのほうが面白いと言っていました。個人的にB級映画につけることにしている最高点をつけるしかないのかな・・・[DVD(字幕)] 7点(2008-05-27 13:06:39)

22.  ニュー・シネマ・パラダイス イタリア映画には少し辛い目の点数をつけたくなるのは素晴らしい映像や音楽の中にストリーやメッセージが埋没しているからでしょうか・・・・「イル・ポスティーノ」しかりで満点やつけられないんですね。深刻なメッセージを含む「ライフ・イズ・ビューティフル」なんかになるとなおさらです。アルフレートや子供時代のトトなど俳優さんたちはそれぞれに魅力的でした。なお、劇場版と完全版(ディレクタース・カット)のうちこちらを先に、両方見た後で書いていますが、完全版のほうでは劇場版で不満を残した点がすべて解決されていました。[DVD(字幕)] 7点(2007-07-16 01:20:03)

23.  カルメン(1983年/カルロス・サウラ監督) カルメンのフラメンコ版という着想が面白いです。ギターは小さなオーケストラだと言ったのはベートーベンだったか・・・オーケストラに負けない音楽とフラメンコの迫力には圧倒されっぱなしでした。ただ、カルメンがドン・ホセを誘惑する時に歌うスペインの風物を称える有名な三拍子の曲は本当のオーケストラとアルト歌手の歌声で流れていましたけどね・・・。10点満点からの減点法で7点なのは重要な役柄の男性に魅力がないからです。監督アントニオがやせぎすで般若みたいな顔をしているので-1点、ギタリストはハゲで少なくとも私には魅力が感じられないので-1点(ギターさえがうまければいいのかもしれませんが、ストーリーの中ではそれだけではすまないのです)、闘牛士役は背が低くて小太りでにやけた感じなのでこれまた-1点・・・のっけから偏見だらけのコメントですみません。もしこのコメンゴが削除されずに残ったらこれらの点を加味して私の点数に上乗せしてください。主演の女優さんは小悪魔的な感じをよく出していました。[地上波(字幕)] 7点(2005-08-12 03:58:51)

24.  タンポポ 私は大友柳太朗(巻頭のラーメンの先生)の食べ方のほうがおいしそうだと思います。(こんなこと主張しあうなんてしょうもな・・・。)大滝秀治、加藤嘉、中村伸郎、井川比佐志など超ベテラン俳優が惜しげもなく脇役やチョイ役に使われていい味を出している、配役の面でも贅沢な映画です。トンカツ屋のことで文句を言う浮浪者役も超有名な俳優さんのはずなのですが、名前が思い出せません。誰か教えてください。7点(2004-04-14 13:50:39)

25.  ラストエンペラー 映画の題材として興味深い愛親覚羅溥儀の人生を描いてみたいという伊・英の映画人の意欲には脱帽しますし、中国人も顧問などでは製作にかかわっているとは思いますが、長い歴史のある中国文化を垣間見るためにはやはりチャン・イーモーやチェン・カイコー監督などの作品で登場人物も作中で中国語を話す作品を選ばざるを得ないです。中国人自らでこの映画のリメークを作って欲しいと思いますが、この映画を超えられるかどうか・・・。また、それができた頃には私はもうこの世にいないと思います。(注:私は「年寄り」と呼ばれるまでにはあと何十年かある年齢です。) ジョン・レーンやジョアン・チェンの演技がすばらしかっただけにセリフが全部中国語だったらと思います。(彼らはうちでは中国語を話していたりやなんかして・・・。)7点(2004-02-27 05:57:17)

26.  マルサの女2 《ネタバレ》 一世を風靡した感があった前作と比べ、地上げ屋や新興宗教を取り上げ、国会議員も登場させてちょっと手を広げすぎた感じがしました。わたしは本作品を確かニューヨークのマンハッタン、リンカーン・センターの近くの映画館で見た記憶があります。「あの石を3つ所有する者は世界を支配すると言われています。今のところ教祖様の他ではロックフェラー財団が一つ持っています。」と怪しげな教団勧誘者が言った時にはアメリカ人が殆どの館内がわっと湧きました。伊丹監督は異文化も充分意識したようです。ただ三国連太郎が扮する地上げ屋兼新興宗教の教祖の夫は前作で山崎努が演じた守銭奴のようにユーモラスではなく、「日本の東京がその国際的地位を奪われないように俺が汚い役をかって出る!」のような悲壮感のある決意がありながら自らの欲望のために少女の将来を台無しにするといったどちらかというと憎むべきキャラなのが前作とは異なり、悪役への感情移入を難しくしてしまったのが残念です。[映画館(邦画)] 6点(2020-05-30 11:53:44)

27.  赤と黒の十字架<TVM> 私が知っているグレゴリー・ペックは新聞記者(ローマの休日)、弁護士(アラバマ物語)、作家(キリマンジャロの雪)とみんな知的な職業の役柄で銀幕に登場するのですが、ここではカトリック聖職者・・・もちろん聖職者というのは、特にキリスト教の聖職者の場合、聖書だけではなく語学や歴史などにも通じるインテリなのが普通なのですが、この作品中でグレゴリー・ペックが演じるカトリック司教はのっけからボクシングの格好で登場、のほほんとしたアイルランド人司祭としてナチスの目を欺いたり掃除夫や郵便配達夫にバケてみたり、かと思うと上司であるローマ法王に対して正義を説いたりナチス軍人の格好をして敬虔な祈りをささげたり、となんともとらえどころがありません。一方でナチスのカプラー大佐を演じるクリストファープラマーは例えば、「ビューティフル・マインド 」の精神科医の役柄でもそうだったように徹底的に役柄(=職業)に徹しきっています。この二人の対決が見もので、実在のヒュー・オフラハーティ司教もナチスに対してはこんなんだったんだろうな、と思わせるような茫洋とした役柄をグレゴリー・ペックが好演しています。登録を要請しておきながら点数が少し辛めなのは決してこの二人の演技のせいではありません。ある日本の映画サイトはこの作品をサスペンスものとして紹介していますが、違った演出も可能だったのではないかと思うからです。サスペンス風のBGMがオフラハーティ司教の信念に満ちた行動とミスマッチだったし、カプラー大佐やローマ法王が常に英語をしゃべっているのも変な感じがしました。[DVD(字幕)] 6点(2011-03-18 10:23:02)

28.  チャイニーズ・ゴースト・ストーリー 清代に成立した説話集「聊斎志異」の翻案だというからもっと古典的なしっとりした作品だと思ったらアクション・ファンタジーでした。まあ、日本でも堺正章と夏目雅子で怪獣ものみたいな「西遊記」を作っているので本家本元が何をしようがいいでしょう。日本だったらクソ婆がはまり役の女優さんがメイクを塗り固めてやるような冥界の女王の役も美女が演じるるという大盤振る舞い、美男美女が入り乱れるきれいな画面ですごく楽しめます。ところで、流雲と紅葉が手に貼ったお札で携帯電話のように交信していますが、1987年の製作時には携帯電話はありませんでした。なお、わたしが見たバージョンには日本語の吹き替えも字幕もなかったので役柄の名称が少し違っているかもしれません。[DVD(字幕)] 6点(2010-07-26 14:10:49)

29.  お葬式 面白かった。決して高い評価ではないけれど、海外のスペクタクル映画などに出演した経験もある伊丹十三のほのぼのとしたホーム・ドラマで一度は見てみるといい作品。宮元信子は専業主婦から俳優稼業に復帰したばかりだと思いますが、後年のキャリア・ウーマン・シリーズとは異なって演技が固い感じがするけれど、それも悪くはないです。[ビデオ(邦画)] 6点(2007-04-04 05:28:59)

30.  さよなら子供たち 《ネタバレ》 うーん・・・。小学生の頃、作者の名前は忘れましたが、「あらしの前」「あらしの後」という二部作の本でオランダの裕福な家庭の兄弟がユダヤ人の少年を積極的にかくまい、イギリスへの亡命を助け、兄弟のうち一人が対ナチス・ドイツの抵抗運動で命を失うという話を読み、同じような内容(つまりハッピーエンド)を期待していたので期待はずれでした。「アンネの日記」もそうですが将来のあるユダヤ人の少年少女がナチスによって殺される話というのがあまりに多すぎ、一つ一つに心を痛めていたらとてもじゃないけれど神経がもたないという感じ。子役俳優がみんな生き生きとしていて可愛いかったです。[ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-27 08:56:26)

31.  コットンクラブ 封切り直後に1回、DVD購入後に3回程見ましたが、見れば見るほどストーリーなんかどうでもよくなっていきました。今ではこの映画の主人公はジャズとタップダンスだと思っています。コットンクラブは今でもハーレムの西のはずれにひっそりとオープンしていますが、「地球の歩き方ニューヨーク編」を見ても「ジャズを堪能したかったら是非ここに行け。」とは書いてありません。第一次世界大戦後のバブル期には成金の高級車がここに乗り付け、若くて才能のある黒人はここでのデビューを夢見てレッスンに励みましたが、1929年の大恐慌以降、ジャズはこの作品の中でも見られる大編成のビッグバンドから個人技の時代に移行し、コットクラブも廃れてしまったということはジャズファンなら誰でも知っていること・・・だからこの映画を見ていると「今夜ここでのひと盛り」なんて中原中也の詩を思い出したりします。ギャングの撃ち合いなんかも鑑賞の回を重ねる毎に夢みたいに見えてきました。当初、ちんどん屋に毛が生えたようなものでしかなかったジャズが大衆芸術として一応認められたばかりのこの頃にディクシー(リチャード・ギア)のような優れた白人のジャズマンがどうやって田舎から出てきたのかなんてあまり考えないようにしてこの作品を見るといいでしょう。作品の映像も夢の中のようでGood!6点(2004-02-17 07:31:39)

32.  利休 《ネタバレ》 残念ながらわたしには合いませんでした。黒澤明ばりの重厚な作品を期待していたのですが、ドラマチックといおうか音楽・音声を使ってオペラチックにストーリーを展開していく黒澤明監督とは対照的に全編を通じてバックグラウンド音楽はほとんどなく、音楽らしい音楽で耳に残っているのはエンドロールのバロック風シンセサイザーのものだけでした。一番気になったのは主人公利休のとぼけた無表情と前半の秀吉の品の無さでした。もともと茶の湯を題材とするのに大げさな音楽が合わないのはわかっていますし「よく噛みもしないうちにスルメをゴムと言うな!」というお叱りを受けるかもしれないことは重々承知しております。だったらそもそも茶の湯の心といもの自体が映画という舶来の(でなければ近代の)メディアには合わないということなのではないでしょうか?十分に咀嚼してこの作品は絶品のスルメだとわかった方のコメントを期待しています。[DVD(邦画)] 5点(2012-04-27 05:15:24)

33.  影武者 仲代達也は演技はうまいのですが、あのメーク、何とかならないっていつも思います。 そうそう・・・仲代達也に関して頭から離れないのは大昔に見た「新平家物語」の平清盛の役・・・クールなエリート・サラリーマンのイメージでした。だから武田信玄はやはり「座頭市(だったっけ、見たことないもんでスミマセン)」の勝新太郎のほうがよかったのでしょうか?5点(2004-03-12 09:46:11)

34.  未来世紀ブラジル このサイトを見ずに、映画好きの知人の勧めでどうして面白いかの説明も聞かずに見てはずれた作品でした。「ブラジル」というからにはサンバとかカーニバルとか出てくる軽いものを想像していましたが全くの消化不良に終わりました。音楽は好きだけれど、もう一度見る気はしません。[DVD(字幕)] 4点(2007-07-26 04:53:41)

35.  幻の城/バイロンとシェリー 史実はめちゃくちゃ、荒唐無稽で何を言いたいのかわからない作品。バイロンとシェリーの身にふりかかった不幸が全部メアリー・シェリーの空想のせいにされているようであんまりです。自由奔放なシェリーはメアリーとクレアの両方を愛しながら共に文学を目指す伴侶としてはメアリーを選び、クレアはメアリーに対する競争心からこれより数ヶ月前に妻との不仲で悩んでいたバイロンに近づいて妊娠(シェリーの子だという説も有り)、同年暮れに出産。バイロンはこの頃、不幸な結婚のせいで精神的にぼろぼろ、シェリーらの一行と美しい自然になぐさめられ、以後に数々の大作を書くための英気を養ったのですがフランケンシュタイン(?)が登場する代わりに四人の間の葛藤やクレア以外の三人の創作上の悩みなどが全部カットされています。「幻の城」という題名はバイロンとシェリーが一緒に見学した、中世に自由主義者を閉じ込めたチロン城を指すのかと思ったら違うし・・・史実を知らない方にとっては史実との食い違いや作品の深みはどうでもいいことでしょうが、同じ俳優陣、美術/カメラ陣、音楽を使っていろんな要素がもっとうまく表現できたはずです。映画の上では中年になっているポリドリの自殺の動機も薄弱です。ポリドリはこの時、実際には21歳の蒼白い秀才で人間関係が苦手なので文学をめざしたものの、バイロンとシェリーという二人の天才のいじめに合って傷つき、四年後に自殺していて、事実どおりに描かれていれば作品に深みを与えたはずなので残念です。また、足が不自由だったバイロンが足を使わないスポーツを全てこなす行動派でシェリーが思索型の人間だったという事実も反対に描かれています。ヒュー・グラントの演技は脚本への忠実度という点ではよいのでしょうが、ギリシア彫刻のような美男だったと伝えられるバイロンを彼が演じているのは顔だけ見ているぶんにはまるでパロディーでした。[ビデオ(字幕)] 4点(2005-07-16 12:16:36)

36.  火垂るの墓(1988) 「戦争は悲惨だ。だからいけない。」というのは「人の頭をピストルでぶち抜くと死ぬからよくない。」というのと同じくらい単純な道徳的判断で、大人だったらわざわざ映画や小説などで説明してもらわなくてもわかっていることのはず・・・そういう意味で、私は大人なのでこの作品を見てどうこういうことはありませんでした。この作品を小中学生に見せることの是非を問われれば、困ってしまいますが、答えは「ノー」です。清太と節子の二人は海水浴やら蛍狩りやらやってから死んだので空襲で一発で死ぬよりも少しましだった・・・というのがこの作品の本質です。こうやって死ぬのも焼夷弾で焼け死ぬのも原爆で死ぬのも五十歩百歩です。もっと気になるのは、清太が皇国の勝利を信じていたことで、そういう意味で清太も悲惨な戦争の片棒を担いでいるわけです。もっとも十四歳では戦争をまともに批判することは無理ですが・・・。第二次世界大戦での敗戦から六十年間、日本では「戦争は悲惨だからいけない。」式の短絡的平和主義しかなかったようで、これから先、このままでいいのかと思います。平和主義は短絡的でもないよりはましですが、戦争を起こすのは短絡思考の人間と相場が決まっているのです。余談になりますが、私が所有している某社発行百冊の小説を収録したCD-ROMに本作品の原作と井伏鱒二の「黒い雨」が戦争の悲惨さを描いた(短絡的)反戦小説として入っています。でも、それよりも吉村昭の「戦艦武蔵」が政府や軍の責任者の常識が軍拡競争で麻痺していく過程をリアルに描いて、よほど反戦の役に立つ小説です。「戦艦武蔵」のように船が主人公では映画化は無理ですが、人を主人公にして戦争をもっと深く解析した小説が映画化されるべきです。もっともそういう作品をアニメにするのは多分無理でしょう。もう一つ余談・・・単純な反戦映画の傑作はやはり「西部戦線異常なし」だと思います。4点(2004-08-14 10:20:22)(笑:1票) (良:3票)

37.  テンペスト(1982) シェイクスピアの作品の現代版を期待すると大ハズレ。原作の政治性もミランダとフェルディナンドの純愛もボヤけて、原作では原始人のカリバンがニューヨーク・ニューヨークを歌って観光客相手に儲けをたくらんだり・・・ぶち毀しもいいところです。原作で大きな役割があった妖精エアリアルがスーザン・サランドンの演じるケバいおはちゃん?よくわからないです。[DVD(字幕)] 3点(2007-10-08 12:49:31)

38.  未完の対局 悪いけれど、若手のミスキャストが痛かった。三国連太郎、孫道臨、三田佳子、大滝秀治などのベテラン陣は良かったがベテラン陣だけでやっている映画という感じが否めない。紺野美沙子はホームドラマ向き、相手の中国人の俳優はダイコン。十歳前後で日本に来て日本人の中で暮らした中国人はあの年齢になれば日本語はネーティブ並みに話せるはずなのに、意味がわからずに台本を棒読みしているような日本語の台詞に中国語の独白は不自然。日中国交正常化にこだわらず、日本人を起用したほうが良かった。キャストなどに気を配ればすばらしい作品になったはずなのに残念。[映画館(字幕)] 3点(2005-09-04 23:23:01)

39.  コーラスライン 《ネタバレ》 「すばらしい!」と思った舞台の思い出になるかとビデオを購入して「失敗した。」と自分では思っている作品。舞台では道具等一切ない暗い背景にオーディション応募者の色とりどりのレオタードが映え、最終選考のインタビューに残った応募者全員がきらびやかなユニフォームで登場するラストまで息をつかせないのですが、舞台と比べて良かったのはちらっと入ったニューヨーク世界貿易センターやブルックリン橋の映像と選考開始直後の群舞くらいでした。舞台ではディレクターは一切姿を見せず、観客の後ろからマイクを使って呼びかけるだけなので、観客は自分たちも選考に加わっているような錯覚に陥るのですが、もちろんそれもなし。ディレクターだってスポンサーの好みや批評家のレビューに戦々恐々とする一人の人間なのは当たり前・・・でも、舞台では人間味を一切排した神ような存在で、それが一つのポイントだったのに、マイケル・ダグラスの無表情が何とか救いになっているとはいえ姿が頻繁に画面に出るのは興ざめでした。また、舞台ではインタビューを受ける応募者は体全体でダンスに対する想いを表現するのに映画では時には顔だけを大写しにするし、唯一の東洋人であるミス・ワンが舞台ではいかにも貧しい中国移民の中から体をはって(もちろんダンスのことです)這い上がってきたような不敵な面構えだったのに映画では最近急増中のアッパー・ミドルの中国人家庭で甘やかされて育ったお嬢さんみいだし、舞台裏が不必要なほど頻繁に映るし、ディレクターの助手はネズミみたいにちょろちょろするし・・・と文句をつければきりがないのですが舞台に敬意を表した点数をつけておきます。3点(2004-05-13 05:53:26)(笑:1票)

40.  ミシシッピー・バーニング 黒人による公民権運動が盛んだった1960年代のアメリカでFBIが黒人に対するテロに対して何もしなかったとは思わないし命がけで仕事をしたとも思いません。普通に仕事をしたんじゃないかな・・・。極論を言えば私はアメリカには人種問題はないと思っています。もちろんアメリカ南部に黒人に対する差別待遇や公民権獲得阻止の運動があった(今でもある?)事実は否定しません。でも人種差別の形を取っている問題は本質的には貧困者や文盲に対する無理解(カラーパープル)や非熟練労働者間の縄張り争い(ウエストサイド物語)であり、黒人に関わっている点は南北戦争以前の奴隷制のせいでアメリカ南部に居住する黒人の中に貧困者や文盲が多いということだけです。アメリカに自主的に移住してきた黒人は南部に居住することを避けるかもしれませんがプエルトリカンやアジア系移民と同様「人種差別」は感じていないと思います。さて、結局この映画で問題なのは、黒人には(白人やアジア人種と同じく)ノーベル賞をもらうような優秀なのから刑務所だけを住処にしてほしいようなろくでもないのまでいろいろいる、という単純な事実を理解できない単細胞サイコ集団の存在であって、そこに公民権運動やら黒人に対する同情やら上述の社会問題を絡ませると何が何だかわけがわからなくなってしまいます。サイコ集団の標的は何でもよかったけれどもたまたま黒人だったというだけで、焦点は人種問題ではなく本人たちのオツムの問題です。また、サイコ集団の活動の取り締まりと首謀者の処罰は法治国家においては当然ですがそれだけのことで、それで社会問題が解決できると思ったら大間違いです。というわけでラストシーンでもしらけました。この作品に登場するFBIの捜査官と「アラバマ物語」の中で黒人を弁護して貧困と無知を糾弾した弁護士とは職種も違うということをお忘れなく。3点(2004-03-11 04:33:05)

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