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プロフィール
コメント数 2138
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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21.  ハンターキラー 潜航せよ 《ネタバレ》 なかなかにあり得ない展開の連続なんですが、そこは映画と割り切ってみれば十分な作品でした。 バリバリの潜水艦モノかと思って見始めたのですがさにあらず。 参謀本部、潜水艦、敵地に乗り込む極秘任務の海兵隊員、思惑が交錯するロシア軍。 そしてアメリカの潜水艦に乗り込むことになってしまった歴戦の強者のロシアの潜水艦長と大統領。 それぞれが散漫にならずに、うまくそれぞれを関連付けていて、 なかでもミカエル・ニクヴィスト演じるロシアの潜水艦長の存在が効いている。 アメリカとロシア、2人の潜水艦長の関係、潜水艦長2人のそれぞれの部下との関係。 目には見えない人と人の絆や信頼関係、こういうところをしっかり押さえているのがいい。 僅かな隙をついて敵地に乗り込む時間帯は潜水艦モノらしい緊張感も味わえます。 作戦終了後、浮上した潜水艦上で互いに敬意を表し2人の艦長はあっさりと別れ行く。 状況は異なりますが、潜水艦モノの傑作「眼下の敵」で、 ロバート・ミッチャムとクルト・ユルゲンス、2人の名優が演じた艦長を思い出すいいラストでした。 ただ、今の世界情勢では無理な映画ではありますけどね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-12-11 16:17:47)《改行有》

22.  コンパートメントNo.6 《ネタバレ》 ロシアに留学中のフィンランド人女性の、広大なロシアの北の最果てのような場所へ向かう一人旅。 インテリ男女が揃う冒頭のホームパーティとは対照的な、列車の客室に乗り合わせた無作法なロシア人労働者の男。 恐らく彼女がこれまでに関わることがなかったような男。 狭い客室で時を共にすることで少しずつその距離を縮めていくロードムービー。 ほとんど何も起こらない。唯一のアクシデントと言えばビデオカメラを盗まれたことくらいか。 旅先で出会った男と女ですが、2人の関係に劇的な変化が起こることはなく、一線を越えることも無い。 しかし最初は全く笑顔の無かった2人の表情が中盤あたりから少しずつ和らいでいく。 人生、うまくいかない一時期もあれば淋しさや人恋しさを感じる時もある。 そんなことを感じさせる旅の風景。極寒の厳しい気候とどこかくすんだような作品の色が印象的。 しかし一人で旅に出ることになってしまった彼女にとって、この先の人生を歩んでいくためのいいリセットの旅になったはず。 荒涼とした旅の目的の地で子供のようにはしゃぎ合う2人と、ラストの似顔絵を見つめる彼女のいい笑顔がそれを物語っています。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-12-05 17:23:45)《改行有》

23.  恋におぼれて 《ネタバレ》 マシュー・ブロデリック演じる田舎の天文学者の恋人が仕事でNYへ。 そして一方的にNYから手紙で別れを宣告された天文学者君がNYに乗り込み、ありえない行動に! 果たしてこの状況、ブロデリック1人でこの先大丈夫か・・・? と思い始めたところにメグがあまりにもあり得ないぶっ飛んだご登場。 いつもの素敵なメグ・ラブコメとは一味違う、ドタバタ・ラブコメのメグをどうぞ、という作品かな。 盗聴、盗撮、不法侵入、クレカ不正使用、レストランでゴキブリばらまき・・・と バレたら逮捕やむなし案件満載でラブストーリーとして重要な、恋に落ちる2人への共感は出来ないんですけど 本作はラブストーリープラス、ちょっぴりブラックなドタバタコメディといったところでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-11-19 18:13:43)《改行有》

24.  エグゼクティブ・デシジョン 《ネタバレ》 ハイジャックされた飛行機にドッキング以降、ラストまで緊張感を見事に持続させている。 救出に向かう実行部隊の数名を大きくは2つに分け、極秘裏に任務を遂行させながら、 彼らと乗務員を最小限にして十分に絡ませ、そこにテロリストの動きを重ね合わせていく。 時間との闘いも加わり、高い緊張感を持続しながらこれらの切り替え、アクシデントの挿入もよく考えられているし 経験や訓練を積んだ精鋭だけでなく、そうではない人物の任務への参加やその絡ませ方もいい。 意外過ぎるセガール隊長の序盤での離脱をどうとらえるかですが、 ここにセガールを持ってくるというキャスティングも良かったと思います。 作戦に挑む面々だけでなく、見る者にも序盤でセガール隊長が離脱するという衝撃を与え、 ハイジャックという危機に立ち向かう彼らに、経験豊富な指揮官がいなくなるという危機が加わる。 2時間越えの作品ですが、緊急着陸し機体が確実に止まる瞬間まで、息つく間を与えない見事な作品です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2024-11-08 15:13:33)《改行有》

25.  残された者 -北の極地- 見渡す限り雪と氷に覆われた原野でたった一人、遭難した1人の男。 演じるマッツ・ミケルセンのほぼ1人芝居の作品。 もう1人、ほぼ動けず話すこともできない、瀕死の重傷を負った女性の登場人物がいる。 この彼女の存在が非常に効いています。 助かる見込みはあるのか。絶望的な状況の中ではあるけど、独りじゃない。 彼女の生存がミケルセン演じる男にとっては最後の力を振り絞る大きな理由の1つであり、 彼女の生存が彼にとっても、観る者にとっても一筋の希望となっていく。 雪と氷に覆われ、撮影も過酷だったであろう寒さの中に見せるミケルセンの熱演が見応え十分の作品です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2024-11-05 17:43:09)《改行有》

26.  探偵マイク・ハマー/俺が掟だ! かつてベトナムで共に戦った戦友であり親友が何者かに殺された。その敵討ち。 男だろうと女だろうと、俺のツレの命を奪った奴らは決して許さねえ! まさに邦題の通り、俺がマイク・ハマーだ!俺が掟だ!という作品です。 次々とあやしい人物が現れる。そして次々と何かが起こる。 作品のテンポ良し、そしてこの殺伐と乾ききった作品の空気感がたまらない。 この手のハードボイルド・アクションとしてはかなり面白い作品になっています。 敵に対しても、女に対しても、タフでクールで最高にカッコいい。 本作はマイク・ハマーのキャラと、演じるアーマンド・アサンテに尽きますね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2024-10-29 17:47:23)《改行有》

27.  テキーラ・サンライズ 捜査の行方と、2人の男と1人の女、その関係の行方。この2つの軸でストーリーが進行していく。 ミシェル・ファイファーの存在感が大きく、彼女がいる1つ1つのシーンの雰囲気や音楽もいいんですが、 全体的な流れはもっさりしてるというか、どちらの要素もテンポが今ひとつ。 ロビン・ザンダーとアン・ウィルソン、2人のパワフルなボーカリストが歌う、大ヒットしたテーマ曲が懐かしい。 そのパワーバラードは、まさに本作のミシェル・ファイファーとメル・ギブソンのようでもあります。[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-10-27 22:41:08)《改行有》

28.  あきれたあきれた大作戦 ピーター・フォークが微妙なんですが、なんだかんだでヤリ手のCIAの要員。 カーチェイスはこなすし拳銃の腕も確かなんですが、コロンボを散々見てきた後に本作を見ると あの車の運転や「あたしゃねえ、拳銃はからっきしだめなんですよ」というコロンボとの落差が面白かったりします。 ですが、本作はアラン・アーキンがいい! ピーター・フォークにいいように使われ、どんどんドツボな方向に巻き込まれていくNYの善良な一市民である歯科医。 全てを達観したような無表情で淡々と巻き込まれていく。延々と続くピーター・フォークとのコントが面白いです。 ストーリーの方は大したことは無いです。しかし2人のコントが楽しいので飽きることも無いです。 アーサー・ヒラーの作品としては同時期の「大陸横断超特急」と比較すると小ぢんまりしてますが、 似たような味わいもあるゆるゆるコメディ。暇つぶし映画としてはいいんじゃないでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-10-25 17:27:36)《改行有》

29.  ようこそ映画音響の世界へ 《ネタバレ》 「音が与える印象は映像よりはるかに大きい。だが、それに気づいていない人が多い。」 とは、本作のいちばん最初に語られる一言。いきなり、この冒頭の一言から参りました。 映像と音。映像に音を吹き込み、映像に力を与えていく音響のプロフェッショナル達が数多く登場する。 そんな、映画と音に魅せられた音響屋たちが語る1つ1つが興味深く、そして楽しく 彼らが語る映画愛や、仕事に対する情熱や誇りが感動的ですらありました。 数多くの映画が引用され、その音の話を満喫した後のエンドロール。 無音で始まったエンドロール、その最初の1~2分くらいか。 かすかに動物や虫の声、鳥のさえずりが聞こえてくる。 冒頭のメッセージと共に印象的な、映画音響にフォーカスした作品の締めくくりでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2024-10-20 12:51:07)(良:1票) 《改行有》

30.  17歳の瞳に映る世界 《ネタバレ》 17歳、ペンシルベニアからNYへの妊娠中絶のための小さな旅。 ペンシルベニアの小さな町。17歳の彼女が感じる閉塞感、家族をはじめとする人間関係など。 序盤のこうした前提を本作は本当に必要最小限にしか語らない。 必要最小限なのは台詞や音楽も。 その分、局面ごとの彼女たちの心の内、その不安感を彼女たちの表情や目で語らせる。 その演出と、それに応える2人の演技もまた素晴らしい。 全編を通して静かな作風にあって唯一たたみかけてくるのが、 NYのクリニックでの、本作の原題にもなっている4つの選択肢の質問。 答えに詰まり、感情がこみ上げてくる彼女の表情をとらえ続ける、本作の中で最も厳しいシーン。 しかし優しく彼女に問いかけ、耳を傾けるカウンセラーの姿勢や、 序盤の地元ペンシルベニアのカウンセラーの主人公に寄り添う姿勢など、 今も議論が続く重いテーマに対する作者の姿勢も印象的な問題提起の形でした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2024-10-17 18:06:40)《改行有》

31.  MEMORY メモリー リーアム・ニーソン、年をとっても変わらず本作でもめちゃめちゃ強いです。 主役のリーアムが最後にこういうことになってしまう映画って他にあるのかな。初めて見た気がする。 強い男を演じ続けながらも実年齢と共に演じる人物像、演じ方が少しずつ変わっているけど、 いい意味での哀愁や渋みが加わり、俳優としていい年の重ね方をされている人だと思います。 本作では作品タイトルの通り記憶がひとつの鍵になっており、 アルツハイマー認知症を発症し引退の時が近づいている殺し屋を演じている。 悪役にはイタリアの宝石と言われたモニカ・ベルッチ。さすがにお年をめされた感がありますが その分、若い頃の彼女には出せないゴージャスなふてぶてしさが印象的です。[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-10-10 18:00:19)《改行有》

32.  マンハッタン無宿 《ネタバレ》 イーストウッドが演じるのはカウボーイハットとブーツ姿で、 容疑者を連れて帰るためアリゾナからNYに乗り込む若き保安官補。 まるで西部劇の世界から現代NYに抜け出してきたかのような男。 上司や上部機関の指示などクソくらえだぜ、そんな一匹狼的キャラ設定は、 ドン・シーゲル&イーストウッドが初めてコンビを組んだ作品ということもあり これが後の「ダーティハリー」へとつながっていく作品だと考えれば、 作品の出来とは別のところで存在意義のある作品なのかもしれません。 後のハリー・キャラハンと比べると、本作ではまだ大人しいですけどね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-10-03 17:06:09)《改行有》

33.  モリコーネ 映画が恋した音楽家 《ネタバレ》 作中、ある証言者は「彼は編曲を発明した」とし、また別の証言者は「彼は映画音楽の発明者」と賛辞を贈った。 映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネが自身の音楽人生を振り返り、彼を知る本当に数多くの証言者が登場するドキュメンタリー。 モリコーネの名が世界中で一躍広まっていくのはレオーネの作品をはじめとするマカロニウエスタンですが、 レオーネのような巨匠の名作からB級作に至るまで非常に数多くのマカロニ作品の音楽を書いてきた理由も本作を見ればなるほどと思える。 その一方で「西部劇だけの作曲家だと思われたくなかった」といった本音を多くさらけ出しているのも印象的で、 そう話す彼の前には常に信頼のおける友であり本作の監督であるトルナトーレがいたのかもしれない。 ノミネート歴は数あれどアカデミー賞に縁が無かったモリコーネでしたが2006年、ついに名誉賞を受賞する。授賞式での彼の姿が感動的です。 ある証言者は「名誉賞はハリウッドからの謝罪であり、本当に嬉しかった」とし、 アメリカの映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムスの「アカデミーはやっと”彼に賞を”と気付いた」という言葉が印象的です。 作中にはそれもなるほどと思える、数々の素晴らしい映画と、その映画を彩る彼の素晴らしい音楽が登場する。 エンニオ・モリコーネという人がいて、本当に良かった。 いいドキュメンタリーでした。エンニオ・モリコーネの映画音楽を愛する者としてとても楽しい作品でした。[CS・衛星(字幕)] 9点(2024-09-19 16:38:57)《改行有》

34.  アナザーラウンド 《ネタバレ》 冴えない中年オヤジ達の人生再出発モノ…とは一味違う序盤。 内容的にはシリアスなストーリーではあるのですが、4人がそれを崩さない絶妙の線引きでコメディタッチの演技を見せる。 あまりアルコールを飲まない人から見れば、自分も酒飲みの部類に入ると思うので彼らの気持ちは分かるけど、 まあ、だんだん酒の量が増えて当初の計画通りの0.05%では済まないことになってくること、 そして彼らのある意味実験が一旦は破綻するところまでは想像がつく。 しかし彼らには家族があり、生徒たちがいる。もう一度立ち上がり再び人生を歩みださなければならない。 元々はダンサーだったというミケルセンの生徒たちと一体になった、 生徒たちだけでなく自らをも鼓舞するような力強さと躍動感あるダンスが素晴らしい。 生徒たちも、中年教師たちもこれからの人生を頑張れ。素直にそう思えるラストが鑑賞後の余韻をいいものにしてくれます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-09-13 15:19:53)《改行有》

35.  Mr.ノーバディ 《ネタバレ》 冴えない日常を過ごしている冴えないおっさんが実は凄腕だった、というのは映画ではよくある話なんですが 本作のおっさんはただ者ではない、凄腕の度合いが半端なかった!これはもう演じるボブ・オデンカークの風貌が絶妙すぎです。 割と早い段階で実はただ者ではない、このおっさん一体何者なんだ?ということになるんですが、 「3文字の政府機関の特別職」だったという過去、そしてオデンカークの醸し出す説得力満点の雰囲気、これだけでもう十分です。 ですが、事の発端が娘の猫のブレスレットを取り返しに行く、というこの男の今を表す極めて家庭的な事情がまたいい。 僕にとってはお久しぶりです、の息子に負けないタフなじいさんを演じるクリストファー・ロイドの健在ぶりも嬉しかった。 音楽、挿入曲の使い方もクール!な痛快バイオレンス・アクションでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2024-09-13 15:15:17)《改行有》

36.  台北暮色 台湾の大都市、台北市。鉄道や高速道路が行き交い、一見無機質に見える台北の街並みの遠景と、 人々が密集して暮らす生活感あふれる路地。その両方を捉える映像それぞれにいい味がある。 そして登場人物それぞれに家族や今の人間関係と、今の自分に大きな影響を与えている過去がある。 終盤に「距離が近すぎると人は衝突する。」という台詞が登場しますが、 登場人物それぞれの人間関係と、そこにある目には見えない距離感や孤独感、隙間風のようなものを実に巧く描き出しています。 その一方で亜熱帯の暑気を帯びた空気やそこで生きる人々の熱を感じさせる台湾映画らしい質感がいい。 大都会の遠景と、その中で生きる人々のごく近くに見える姿。 迷惑でしかない「ジョニーに代わってよ」と頻繁にかかってくる間違い電話をある意味受け入れているかのような主人公の女性。 遠景を見せられるとひっきりなしに車や鉄道が行き交い、そこに人同士の関りが見えてこない大都会。 しかし近くに寄って行けば、一見もう終わり?というラストにはエンストした車を脇に寄せようと人々が助け合う声が聞こえる。 「距離が近すぎると人は衝突する」とは言うものの、やはり人は何らか関わり合わなければ生きてはいけない。 作品は3人の主要登場人物の今後にこれといった解決策は見出しませんが、そんなことを感じさせるラストが印象的です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-08-19 12:06:32)《改行有》

37.  ダーティファイター(1978) イーストウッドがただただ強い。一応敵役?のブラック・ウィドーズの連中がただただ頭が悪くて弱い。 オランウータンのクライド君の方がかしこい。ばあちゃんの方が気合が入ってて強いくらいです。 当時のイーストウッドのパートナーだったソンドラ・ロックとの共演モノです。 イーストウッドも、この手のイーストウッド映画になぜかよく出てくるジェフリー・ルイスも楽しそう。 現代ハリウッドの生ける伝説、巨匠イーストウッドも昔はこんな無邪気な映画に出てたんだなあ、という作品です。[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-06-11 13:06:07)《改行有》

38.  ゲッタウェイ(1972) 《ネタバレ》 本作の少し前にはボニー&クライドという、罪を重ねながらの男と女の逃避行モノがあっただけに、 本作を初めて見た時にはボニー&クライドを思い出しながらの観賞となってしまいましたが、 その中に描かれる男と女、クインシー・ジョーンズのクールな音楽、マックイーンのクールなカッコよさ。 それだけでなく本作は女の方もカッコいいんです。 内に秘めたる意志の強さを感じさせるアリ・マッグローの表情、その目ヂカラ。 マックイーンと見事に渡り合っている。 どう考えても2人は破滅に向かっているとしか思えない。 しかし。最後に出会ったおっさんとのラストのやり取りがいい。 ずっと張りつめていた作品の空気を最後の最後に緩める。 ニューシネマの時代にあって、それに抗うような真逆を行くラスト。 これもまた反骨の人ペキンパーらしくていいのではないか。[CS・衛星(字幕)] 9点(2024-05-13 18:12:19)《改行有》

39.  地平線から来た男 《ネタバレ》 バート・ケネディ監督、ジェームズ・ガーナー主演のおバカ西部劇第2弾です。 「夕陽に立つ保安官」の続編かと思いきやストーリーは全くの別物、姉妹作ということのようです。 それにしてもジェームズ・ガーナー演じる一見金持ちのこの男、 実は裏の顔がある強い奴なのかただの詐欺師みたいな奴なのかその正体がまるで分からないんですが、 前作と同じくジェームズ・ガーナーが何が起ころうとも堂々として飄々としている様がいい絵になっている。 そのガーナーにいいように使われる男を演じる、同じく前作から続いて出演のジャック・イーラムの醸し出す雰囲気がまたいい。 さて、そうこうしているうちに「本物」が町にやって来てしまい、さあ大変! 「本物」と対峙し、ついに決着がつくのかと思いきや、最後まで西部劇の王道に背を向けるようなコントのような顛末。 本家の西部劇をパロディにしたような、イーラムの最後の一言に至るまで何とも無邪気な作品でした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-04-26 23:23:12)《改行有》

40.  ティル・デス 《ネタバレ》 雪深く周囲から隔絶されたポツンと一軒家、孤立無援のヒロイン。 重くて苦労して引きずって一緒に移動するしかないあるものと手錠で繋がれ、 スマホもクルマも使えないようにされてしまって、 外部との連絡も逃げ出すことも不可能。このあたりは抜け目なく設定されている。 しかし序盤から孤立無援の中、命を狙う凶悪犯もなくこの手の作品に必須のハラハラドキドキ感は無い。 どうやってここから脱出するかだけの作品なのかな・・・ そう思い始めた中盤以降から一気に作品が動き出す。 母屋、ガレージ、倉庫と広い敷地内に点在する建物に、深く降り積もった雪や氷の張った湖。 ヒロインが身を隠し、逆に命の危機が訪れる要素の配置もいい具合にされている。 既視感もあるシチュエーションスリラー鉄板の舞台設定ですが展開のテンポも良く大健闘の作品です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-04-15 13:31:55)《改行有》

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