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プロフィール
コメント数 284
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/wunderlich/
年齢 42歳
自己紹介 気になった映画をつまみ食い的に見ています。
うだうだと考えるのが趣味です。

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21.  バベル 《ネタバレ》 消化不良な一本である。この映画は混乱を描いているが、その混乱は、「そこに存在すべきでないものが、存在してしまった」という過剰感によって引き起こされている。モロッコ人の家庭には猟銃があり、アメリカ人夫妻は異境モロッコに滞在しており、その夫妻の子供たちはベビーシッターのメキシコ人の車に乗っている。その視点から考えると、日本はこの映画のなかで特殊な位置を占める。まず、日本では混乱とよべる状況がおきていない。また、妻を自殺で亡くした役所広司とその娘で聾ある菊池凛子の親子が、苦しみつつも、苦しみをどう受け入れるかを模索するという、モロッコパートやアメリカパートでは見られない葛藤が描かれている。その意味で、日本バートの苦しみは「そこに存在すべきものが存在していない」という欠如感に裏打ちされているといってもいいだろう。過剰なものは削ればよいが、欠如をどう埋めるかは難しい。埋められない欠如に対する日本パートの答えは、「欠如を常態としてみなす」という痛々しいものだが、抱き合った役所、菊池親子の美しい姿をしても猶、救いあるいは希望は訪れていないように思える。みていて辛い作品である。[DVD(字幕)] 6点(2009-01-14 12:29:21)

22.  めがね めだったストーリーもなく、経歴も謎な登場人物たちが、なんてことのない会話をし、かき氷を食べ、海をながめる。人によってはシンプルすぎて退屈に感じられるかもしれない。しかし、その表面上のゆったり感とは裏腹に、この映画はradicalな一面を持っている。人づきあいに疲れて南の島まで逃げてきた主人公タエコだが、民宿ハマダでは、毎朝定時に起こされ、食事時も一人になることはできない。はじめは一人になりたくてしょうがなかったのだが、他人にまったく干渉しないハマダの関係者と一緒にいることが段々心地よくなってくる。本を捨て、予定を捨てて、目の前の世界とただ向き合うというとても個人的な営みは、目的もなければ、制限もない。だから、世界と向き合うことは、自分以外の人と一緒にやっていても苦にならないのである。人と向き合うのではなく、世界と接することを誰かと一緒にやる、そういうゆるやかな共同の形をこの映画は描いている。この作品は、世界の魅力を伝えるのに映画という手段がとても優れていることを改めて僕に教えてくれた。[DVD(字幕)] 8点(2009-01-14 11:25:27)(良:1票)

23.  スルース(2007) 余分な説明を一切せずに突っ切る展開力、限られた空間と必要最低限の人物描写。どれも洗練されていて、典型的なハリウッド映画を予想してみた僕は衝撃を受けた。骨太なサスペンスを味わえる佳作である。それにしても、人間はなぜだまされると、恥ずかしくなるのだろうか。だまされたがゆえに、自分の素の姿をさらけ出してしまう。だからこそ、だまされると恥ずかしくなる。そういう説明は一見わかりやすい。でもそうであれば、だまされる前は、自分の素でない姿を相手に見せていることになる。素でない姿を見せるということは、広い意味での「だます」ことに他ならないのではないか。ならば、人間の大半の営みは「だます」ことに尽きているといってもいいだろう。ジュード・ロウのすばらしい演技、小説家のみごとな豪邸のセット、カット割りまでよくできた監視カメラなど、みどころの多い作品だった。[DVD(字幕)] 8点(2009-01-09 23:24:59)

24.  ダーウィン・アワード 超人的なプロファイル能力をもつ主人公の見せ場もさることながら、文学趣味の講じたプロット展開もなかなかの味わい。変な人たちの変な死に方が分かるのもたのしいし、ジュリエット・ルイスがなぞのセクシーな役柄を担当しているという意味でも掘り出し物の佳作。予定のない休日の夜には最適の一本でしょう。[DVD(字幕)] 7点(2009-01-06 15:16:43)

25.  知らなすぎた男 《ネタバレ》 わりと楽しんで観れた。主人公の兄弟はあまりにも個性的で個人的には友達になりたくありませんが、典型的な勘違いコメディーとしてよくできた作品だと思う。謎のタイミングでビル・マーレーが弟に電話する理由がちょっと説明不足なきがしたのでマイナス3点。[DVD(字幕)] 7点(2009-01-06 15:13:06)

26.  ミッドナイトイーグル 《ネタバレ》 大沢たかおは、こういう悲壮感あふれる役柄が多いのだが、大体どの出演作でも同じ演技がみれるので、すこし食傷気味である。全体を通してしまりのない印象だが、基本的にプロットの説明が不足しているので、緊迫感があまりない。なぜ三人しかいないステルスの残骸をとりかこむ圧倒的多数の北朝鮮スパイたちが夜明けまで攻撃してこないかの理由が、ロケット砲は明かりがないと照準があわせられないからだと説明されているが、一刻をあらそう現場でその答えはないだろうと思う。また助けにきたヘリコプターが救助を断念するくだりがあっさりすぎてダサい。もっとねばれ。それと、戦争カメラマンとして反戦を訴えていた主人公が、結局最後に自分の子供を守るために銃をとるわけだけど、「家族を守りたい」という理由で戦う人がいるから戦争は終わらないのだと個人的に思うので、この思想的な転向が一番いやな感じをうけた。このカメラマンの態度に違和感を感じない人が多いのであれば、戦争がなくならないのも当たり前である。[DVD(邦画)] 1点(2009-01-06 09:34:22)

27.  銀色のシーズン この作品をみて「さっぱりした気持ち」になる人は多いだろう。しかし、それならばこの作品はシャワーと同じであり、まだ映画ではない。ただし、スキーシーンで惜しげもなく披露されるテクニックには脱帽であるし、そのスキーテクを撮影するカメラもいい。全体のスピード感とコメディー的な展開も抜群だと思う。一方、ノリの軽快さは否めず、そのノリになじめない人には楽しめない作品かもしれない。そして観終わると、玉山鉄二がコメディーに向いてないという事実が判明する貴重な作品でもある。 [DVD(邦画)] 7点(2008-12-16 15:39:45)《改行有》

28.  宮本武蔵(1961) 三国連太郎を沢庵和尚にキャスティングしたセンスに8点献上します。この人の演技は本当にすばらしい。今の俳優さんで三国連太郎に匹敵する老獪さをだせる人は皆無だろう。ためしに藤木直人の沢庵和尚を想像してみたが、まったく緊張感がなかった。やはり宮本武蔵をめるぐストーリーは少年漫画にはなりえても、少女漫画にはなりえないのだ。[DVD(邦画)] 8点(2008-12-16 15:23:15)

29.  明日、君がいない 《ネタバレ》 映画の手法としてはよく練られていて面白いと思ったが、内容が重すぎる。もし、こういう学校が現実にごろごろあるならば、そんな国ではそもそも生きていたくない。この映画で唯一の自殺者は、無関心にさらされたことで命を絶ったようにも思える。私が生きていてもいなくても同じだと考えたのだろうか。しかし、むしろ周りの生徒の苦しみをみて、こんな世界に生きていたくないと思った可能性もあるのではないか。そのほうがより深い絶望のような気がする。いずれにしろ僕は思春期を男子校で過ごしたので、この映画のような事態には直面しなかった。もし子供がうまれたら男子校か女子校に通わせようと思います。[DVD(字幕)] 6点(2008-12-16 15:14:21)

30.  天然コケッコー 友達との電話で「女の子とキスした」と見栄を張ってしまった大沢少年は、それをこっそり聞いてしまったそよちゃんから「だれとキスしたん?」と問い詰められる。こまった大沢少年があみだした戦法が「あれは予告チューだ!!」という言い逃れ。予告なんだからこれから現実にしようよ!という誘いを含んだ切り返しである。おもしろい。「あれは予告チュー」「じゃ、実現せんとやね」「たいしたことじゃねえって。握手と同じだって」「そうじゃね」「だめかのー」「だめにきまっとるかね」といった一連の方言会話には、「キスしたいんだけど…」とか「キスしてもいい?」などといった直接的な表現にはない婉曲感が漂う。都会から転校してきたはずの大沢少年にこんなダイアローグをされることで、僕のような都会育ちの元少年は、もはや兜を脱ぐしかないのである。[DVD(邦画)] 8点(2008-12-16 15:04:47)(良:2票)

31.  僕らのミライへ逆回転 《ネタバレ》 この映画の最後で、町の人々が参画して作られる自主制作映画は、感動的であるのと同時に恐ろしい作品である。感動的というのは、撮影に加わった住民たちの楽しそうな姿と、うつりゆく時代へのノスタルジーが情感豊かに描かれているためである。恐ろしいというのは、描かれている内容がビデオレンタルショップオーナーの見栄からでた嘘っぱちに基づいたデタラメにもかかわらず、ある確かなリアリティーが住民の間に形成されてしまっているからである。参画することだけで、何らかの充実感が生じるのは確かに本当だ。何らかの運動に積極的に関わるということが、その運動自体の正当性を問う前になんらかの肯定的な感触を持ってしまう。運動自体の意義を吟味せずに、参加することによる充実感だけによって、その運動を肯定することの危険性を、どれほどの人が自覚しているのか。この映画のおちゃらけた見た目に反し、提出されている疑問は痛切だ。[映画館(字幕)] 7点(2008-12-16 14:49:42)

32.  待ち伏せ 大スターの共演が売り物の本作。中村錦ノ介の肝が小さい役人の演技だけがやけに印象に残った。その他、三船敏郎はいつもどおり、勝新太郎の悪役はハマってるがまあまあ、石原裕次郎はそもそもあんまり活躍しないというわけで、なんだかすっきりしない時代劇になってしまっている。[DVD(字幕)] 5点(2008-12-03 16:17:44)

33.  スカイ・クロラ The Sky Crawlers 《ネタバレ》 「アニメーションには表情が欠けている。」とは小栗康平監督の卓抜な指摘である。実写映画にある「人間の表情の深み・多義性」が、アニメ映画においては決定的に欠けている。通常は欠点とされるべきこのアニメ映画の特性を、逆に利点とする方法があるとすれば、それは「表情のない人間」を描くことだろう。押井監督は、このアクロバットな手段を使いこなし、物語を紡ごうとする。繰り返される日常の退屈を紛らわせるために行われる娯楽としての戦争、成長しないキルドレ、すべてのモチーフが「表情の欠如」とリンクしている。もちろんそれぞれのキャラクターには声色があり、物語における役割も与えられている。しかし、そこにやはり表情はない。もしも、現代がだんだんと表情を失っていく時代であるとすれば、この映画は、表情を失うというある種の絶望のあとに開ける、わずかな希望を表明しているとも言えるかもしれない。[映画館(邦画)] 8点(2008-10-17 18:01:47)

34.  人のセックスを笑うな 《ネタバレ》 この映画の画面にはものすごい緊張感がある。例えば、蒼井優演じるエンちゃんがユリの展覧会を訪れるシーンで、会場入り口ちかくの椅子に座った蒼井優がフレームからはみ出そうとする場面がある。そこでカメラは女優を追わず、はみ出た蒼井優が戻ってくるのを待つ。フレーム内に戻ってきた蒼井優の手には、菓子がのっており、ここで観客ははじめてエンちゃんの「動き」を「行為」として理解することができる。このなんのことはないシーンが、いたってサスペンスフルになるのは、この映画のカメラがもつ視線が、人間ではなく、空間を撮ろうとしているからである。空間を場所と言いかえれば、この監督が正確な意味で小津安二郎のフォロワーであることが分かるだろう。したがって、この映画における観客は、登場人物に感情移入するのではなく、登場人物たちのやり取りをすぐそばで覗き見るという形での参画を促される。その結果、ラスト近くに堂本とエンちゃんのキスシーンが、非常に強く記憶に焼きつけられるのだ。「だってさわってみたかったんだもん」、「会えないから、終わるってもんでもないだろう」といった文学的名言も楽しめるが、この作品はまずはその画面力を堪能すべきである。[映画館(邦画)] 9点(2008-10-17 16:54:30)(良:1票)

35.  太陽(2005) 戦争で引き裂かれた愛はたくさんあるだろう。でも、本当の愛は、そんな劇的なものではなく、むしろ何の変哲も抑揚もない毎日に耐えるところで静かに紡がれるものではないだろうか。この映画の統治者の姿は、いつも通りの日常に身をおくという、人間にとって実は最も困難な生き方を表現しているように思われた。統治者だけが、戦時下の日本において、一人だけ「変わり映えのしない日常」を生きていた。だから、彼だけが、敗れゆく日本の姿を、唯一の仕方で感じ取っていたはずなのだ。それゆえに、ソクーロフ監督の映像の中の日本は、日本人にとって誰も見たことのない雰囲気と色彩に満ちている。この映画はドキュメンタリーではないのだから、歴史的な考証が正しいとか正しくないとか、昭和天皇は本当にこの映画に描かれるキャラクターみたいな人だったのかとか、なるべくそういう考え方から離れて観てみるとより楽しく見れる。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-08-22 23:51:06)

36.  デジャヴ(2006) 《ネタバレ》 この作品のタイトルがなぜ「タイムトラベル」ではなくて「デジャヴ」なのか分からない人は、この作品をきちんと理解できていない。デンゼル・ワシントン演じるダグがこの作品の中で4.5日前にタイムトラベルをするのは、実は2回目なのである。1回目のタイムトラベルの様子は映画には描かれず、示唆されるだけである。なぜそんなことが分かるかというと、4.5日前を映し出すモニターの世界の中で、ダグがタイムトラベルした痕跡(クレアの家に残されたダグの指紋、止血したタオルなど)が残っているにもかかわらず、フェリーが爆発した事実が変わっていないからである。つまり、実はこの映画は、ダグが1度タイムトラベルしたにもかかわらずフェリー爆破阻止に失敗し、しかもラリー捜査官を巻き込んだせいでクレアまで死なしてしまったところから、スタートしているのだ。もともとの事件では、ラリー捜査官はフェリーの爆発に居合わせてで死に、犯人は自分の車を使って爆破を成功させ、クレアには何にも関係ない事件だったはずなのだ。しかし、ダグが4.5日前のダグ自身に送ったメモをラリー捜査官が受け取ってしまったことで、ラリーはフェリー事故ではなく、事件発生前に犯人を待ち伏せしようとして殺されることになる。しかも、ラリーが犯人の車に発砲したために犯人は別の車を入手しなくてはならなくなり、クレアが巻き込まれてしまう。クレアを救おうとしたラリーは時空を超えるけれど、クレアもフェリーも救えずに死ぬ。そこからこの映画が始まっている。だから、ダグがクレアを救おうと固執するのは、もともと死ぬはずでなかったクレアをダグたちの介入によって巻き込んで死なしてしまったからに他ならない。時空を超えたダグの胸に「REVIVE ME」と書いてあったり、タイムトラベル前に「2回目なんだろ?」ってダグが口走るのはタイムトラベルが2回目だからである。すなわち、この映画のダグは最初から「デジャヴ感」をもちながら捜査を進めているのだ。すごく良くできた脚本だと思う。大傑作だ!![DVD(字幕)] 9点(2008-08-10 08:53:20)(良:7票)

37.  ルイスと未来泥棒 《ネタバレ》 伏線の種明かしは、おどろきの連続で、テンポもよくて楽しめる。しかし結局、タイムマシーン2号はどうなったのだろうか…。気になる…。[DVD(字幕)] 7点(2008-08-09 17:12:08)

38.  ザ・マジックアワー 一つ一つのネタとしては、最初に佐藤浩市と西田敏行が出会うシーンのセッションが最高におもしろかった。ただ、この形式のコメディーの最大の楽しみでもある伏線の解消具合は、「ラジオの時間」や「みんなのいえ」のほうがうまくできてたと思うので、ちょっと低めの採点。[映画館(邦画)] 7点(2008-08-03 23:26:57)

39.  銀嶺の果て このキャストでおもしろくないはずはない。純粋無垢な日本人の生きる姿は、脚本を書いている黒澤監督の得意なテーマだ。外来の曲である「オールド・ケンタッキー・ホーム」が日本人の琴線に触れるというのも不思議な話だが…。[DVD(邦画)] 7点(2008-08-03 23:22:03)

40.  喜びも悲しみも幾歳月 日本の女性は強い。たくましい。そのことがよくわかる。灯台守という仕事も全然知らなかったので、興味深く見ることができた。生きていくことは、いいことばかりではないけれど、妻と夫が協力し合って生き抜き、子供を愛し育む。そういう人生を日本人が理想としていたのだということが伝わってきた。自分の祖父母とかもこの映画とおんなじような価値観のなかにあったんだろうなと思うと、貴重な作品である。[DVD(邦画)] 8点(2008-07-27 19:20:27)(良:1票)

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