みんなのシネマレビュー
ユーカラさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 936
性別
ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/24461/

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
41424344454647
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
41424344454647
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
41424344454647

21.  探偵はBARにいる3 《ネタバレ》 終盤で病院から出てきた大泉洋が男泣きするウェットなシーンは少し長いし、 何より北川景子と大泉が語り合う回想シーンなどは少なくとも三度は繰り返されたはずだ。同じ台詞つきで。 おまけに、致し方ないとはいえスポンサー絡みのショットも数多く、あまりスマートな語りではない。 が、大泉も松田龍平もシリーズ三作目らしい安定感のあるコンビネーションを見せてくれる。 ロケーションも有名どころをふんだんに使いネオンや雪や群衆で賑やかに背景を彩っている。 観覧車に乗る大泉と北川の、彼女の人生を観覧車に見立てた会話はその後の展開を暗示する。 クライマックスの場で大泉を振り返りつつ別れを告げた彼女は階段を駆け降りていく、という訳だ。 そしてラスト、暗い獄中の壁に背もたれる北側景子の顔を光が照らしている。その表情がなんとも言えず素晴らしいのである。[映画館(邦画)] 6点(2017-12-03 22:28:43)《改行有》

22.  覆面系ノイズ 《ネタバレ》 画面に超どアップとなって息を荒げるヒロインの顔が連発される度に辟易するのだが、 一方で江の島の海や鉄道をバックにした情景が穏やかな波のリズムで対になるのが救いだ。 前半でピアノを弾く志尊淳のショットが、運指と表情を徹底して別撮りするので実演の努力をまったくしていないだろう ことが明白でがっかりするのだが、これがギターに代ると本人の指使いで見せて名誉挽回してくれるのもいい。 クライマックスのマッチポンプ的な焦らしは逆効果。映画の要請として、ヒロインを走らせる為というのは解るにしても、 積極的に遅刻するヒロインが愚鈍にみえてしまう。[映画館(邦画)] 4点(2017-12-03 09:14:21)《改行有》

23.  gifted/ギフテッド 《ネタバレ》 実父に見捨てられたと嘆く姪を病院へと連れ出し、他所の家族の出産場面に立ち会わせ親の情愛を説く叔父。 言葉を費やして彼女を慰め説得するよりは、視覚で納得させるという点で確かに映画的な処理ではあるのだが、 一方でこの行動は少女にとって逆効果ともなりかねないわけで、脚本の思慮の浅さとしても感じられてしまう。 脚本の都合でキャラクターの行動が規定されいる感が強いのだ。 叔父が姪のために慣れない料理をするとか家事をするとかの、生活風景がもう少し欲しい。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2017-12-02 00:53:12)《改行有》

24.  火花(2017) 《ネタバレ》 熱海をはじめとして階段や坂道のショットが数多く登場して画面にアクセントをもたらしはするのだが、 その高低や段差がドラマに意味をもたらすまでには至らない。 自販機や鍋料理や行きつけの店なども律儀に反復してみせるが、活用と呼べる程ではない。 当初は二人をツーショットで捉えて交流を描写していくが、 髪を染めた桐谷の横顔とそれを詰る菅田のショットあたりから交互にピントを送って一方を暈すことで 二人のもはや相入れなくなっていく関係の変化を示していく。 終盤の木村文乃と菅田もそういう趣旨で撮られているのだろうが、その乱用はやはり面白くない。 十年間のスパンを描くのなら、キャプションや台詞だけでなく もう少し映画らしい小道具や美術を活かしての年月経過提示が出来なかったものか。 その分、原作をマイナーチェンジしたラストで熱海の居酒屋の店員と娘がいい味を出したが。[映画館(邦画)] 5点(2017-11-23 23:02:32)《改行有》

25.  GODZILLA 怪獣惑星 《ネタバレ》 実写&特撮と差別化するために、未來世界を構築し、アクションとガジェットを充実させる。 かえってその為に多くの説明を要することにもなった。 見知った建造物が無いために、背景によってゴジラの巨大感を演出する術もなく そこも結局は数値を台詞で提示する形になってしまっているが、 作戦のプロセスを膨大な台詞のディティールで牽引していく戦略は『シン・ゴジラ』にも通じる。 その上でアニメーションならではのパース表現、レイアウト力を駆使してよくスケール感を出している。 後半はひたすらアクションに徹したのもいい。[映画館(邦画)] 5点(2017-11-23 09:04:01)《改行有》

26.  ザ・サークル 《ネタバレ》 巻頭のシーンをはじめ、ヒロインがカヤックを漕ぐシーンが幾度かあり、中盤のある事件の伏線として確かに強引に機能はするのだが、 それ以上の積極的な意味が見いだせない。人物描写としてもチグハグで、メタファーにもなりきれていない。 ラストシーンもカヤックだが、友人の命を奪ったドローンに対して、「Hello」はないだろう。 終始、血の通わぬキャラクターだ。 ある程度わかりきったストーリーでも画面で引っ張ってくれればいいが、その点 ヒロインの親友役:カレン・ギランの扱いが面白い。 まずは電話音声での登場、入社したヒロインを連れ颯爽と案内していく。 片や壇上でスポットライトを浴び、片やそれを暗い客席から見つめる二人の逆転と対比。 隣り合った個室トイレの中での、二人の交わらない切り返し。 そして暗いベッドの中と、開放的な自然の中、それぞれが小さなスクリーンを介して心を通わせる二人の切り返し。 決して上手い処理とは云えないが、二人の関係性の変化を描写する工夫の痕跡はみえる。 大スクリーンを使ったどんでん返し自体も大したものではないが、 トム・ハンクスとエマ・ワトソンの視線劇がなかなか見せる。[映画館(字幕なし「原語」)] 4点(2017-11-12 20:37:49)《改行有》

27.  ノクターナル・アニマルズ 《ネタバレ》 黒をバックにしたシンプルな構図。その中で、主に髪型やアクセサリーの微妙な変化によって現在と過去、 劇中小説の部分を演じ分けるエイミー・アダムスの表情に引き込まれる。 ところどころに置かれる赤の配色も、彼女の物憂い表情の白を一層引き立てる。 夜のハイウェーの恐怖もその背景に広がる黒い世界ゆえだろう。 それぞれのパートを、エイミー・アダムスとジェイク・ギレンホールの対比的な構図で幾度もカットバックさせるような 繋ぎをしてみたり、ディゾルブの頻度が非常に多いのも特徴だが、少々くどい感じだ。 小説パートの保安官役:マイケル・シャノンの凄みがいい。[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2017-11-06 22:52:27)《改行有》

28.  ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜 《ネタバレ》 俳優自身が料理を実演するショットと、プロの手さばきと食材の質感を見せるアップショット。 それぞれを適切に組み合わせて違和感の無い調理シーンが出来上がっている。 が、二宮和也の包丁さばきより、綾野剛のチャーハン炒めの方がアクションとして 断然映画映えしてしまっているのが少し悲しい。 体型の問題なのか、姿勢の問題なのか、そもそも二宮は立ち姿が貧相で映画の被写体として まるでサマになっていないようなのだが。 夕陽の満州鉄道を遠望しながら西島ら四人が語り合うショットの、レトロ調の画面の哀切。 燃やされるレシピと、その炎の照り返しを受ける西島の凛とした表情。 その赤く照り返される表情のイメージが、娘から孫へと受け継がれる。 育ての父の遺影を前にカツサンドをほおばる二宮に涙でも流させたら最悪だったが そこでギリギリで踏みとどまったのはさすが。 そしてレシピに添えられたモノクロ写真の数々。癪だが、やはり写真というものには泣かされる。[映画館(邦画)] 7点(2017-11-05 08:54:27)《改行有》

29.  IT イット “それ”が見えたら、終わり。 《ネタバレ》 この空間は不気味である、この父親は危険である、という特定のムードをことごとく音楽が先回りして告知してくれる。 いかにもこれから何かが起こりますという感じの不穏な音色が高まっていき、サプライズの瞬間にあわせて、 最高潮の不協和音がシンクロして観客を脅かす。押しつけがましく。 このパターンの繰り返しなので最後にはさすがに飽きる。 廃屋の禍々しい雰囲気だとか、貨物列車が走る手前を少年らが一列になって歩くスタンド・バイ・ミー的情景だとか スライド映写だとか、ノスタルジックな感情を喚起させてくる部分もいろいろあるのだが、 虚仮脅しのやたらな連発がそれらの印象を弱めてしまうのである。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2017-11-04 23:52:52)《改行有》

30.  先生! 、、、好きになってもいいですか? 《ネタバレ》 入学式の行われている体育館。開かれた引き戸から、外の桜が見える。 あくびをかみ殺す生田斗真とふと目が合うショートカットの広瀬すずの髪が微風にかすかに揺れる。 そうした外光と微風とを活かした慎ましい演出が安定の三木組らしさだ。 序盤は極力携帯電話を持ち出さず、授業中の親友とのやり取りもメモ書きの手渡しだし、 ラブレターや、試験勉強、九十七点の答案用紙と、直筆の文字を映画の感情を引き出す小道具としているのがいい。 居残りの広瀬に数学を教える生田が走らせる鉛筆の流暢な音が、それだけで彼女の恋情を引き立たせている。 確かに広瀬すずは超絶かわいいのだが、それも撮影の山田康介を含む、照明重視の三木組スタッフワークあってのもの。 かつてはスタッフ軽視の失言でバッシングもされた彼女だが、しっかり主役を張っている。[映画館(邦画)] 6点(2017-10-31 23:30:30)《改行有》

31.  斉木楠雄のΨ難 《ネタバレ》 ボケて、突っ込んで、のモノローグ合戦(ヒロインの顔面アップVS主人公のバストショット) を延々と繰り返して本当にご苦労様である。 画面的にも、ダイアログ的にも、テレビ放送が妥当。 あえてチープさを狙っているとはいえ、文化祭が舞台なのだからもう少し音楽やダンスで画面を 祝祭的に彩ってもいいと思うが。 あえてやらないのだろうけども。[映画館(邦画)] 2点(2017-10-28 16:04:29)《改行有》

32.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 恐らく膨大な美術ボードが描かれたのだろう。 その世界観の提示に汲々としている感じだ。本当に160分も必要だったのだろうか。 白い濃霧や雪、黒い闇や波濤、雨に煙って視界不良の世界が奥行きをつくりだすが、 そこに環境音なのかBGMなのか、紛らわしい音響が虚仮脅しのように響くのも仕舞いには飽きる。 前作同様に碧い瞳のクロースアップで始まるオープニングだが、眼球や見ることのモチーフへのこだわりも 相対的に非常に弱く、単なるオマージュに過ぎない。 その冒頭の視線は、ヴァンゲリスのメロディと共にラストで横たわるライアン・ゴズリングの主観ショットにも繋がる よう、工夫するのが妥当かと思うのだが。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2017-10-27 23:31:04)《改行有》

33.  バリー・シール/アメリカをはめた男 《ネタバレ》 TWAパイロット時代のエピソードがまずは語られる。何を思ったか、自動操縦を手動に切り替え、 機を揺らして乗客を怖がらせて楽しむバリー・シール。 手動⇔自動のシーンはこの後のエピソードでも登場するが、ここでは彼の大胆不敵さ、茶目っ気、 ふと日常から逸脱して刺激を求める彼の性向のようなものを描写したのだろう。 それと共に、安定した人生から自分の腕一つを頼りに波乱の人生を選択していくドラマを冒頭で簡潔に示唆する挿話でもある。 人生の選択を迫られる転換点というべき契機がいくつもあるが、そこで主人公が逡巡したり悩んだり決断したりという描写はほとんどなく、 一呼吸置いて次のショットでは彼はすでに行動に移っているという繋ぎが多い。 場当たり的で選択の余地なく状況に流されているような印象を生むが、そうした巻き込まれ型的な展開が テンポの良いカッティングと場面転換の軽快さ、そして常に動き回る手持ちのラフなカメラワークと相乗して、 映画の疾走感となっている。 主人公バリー・シールはいわゆるワルであるながらトム・クルーズの好漢ぶりが中和して憎めないキャラクターに仕上がっている。[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2017-10-26 23:00:44)《改行有》

34.  スイス・アーミー・マン 《ネタバレ》 ほぼ無人のロケーションで、尚且つ死体が相手であるから、俳優の動きとショットによって語る余地が大きいのが アドバンテージのはずだが、これがキートンや宮崎駿ならあの水上滑走シーンをどれほど 面白おかしくアクションとして演出出来ただろうかと残念に思う。 アイデアの面白さではあっても、映画的なアクションの面白さとは云い難い。 サバイバルのための多機能ツールをもじった題材なら、歯でも腕でももっと死体を即物的に多彩に使いこなさないと。 水上バイクや給水機やコンパスだけの機能ではまったく物足りない。 後半ファンタジーに振って、観念論議までもっていくのなら尚のこと、前半は身体を道具として用いたギャグでもっと笑わせて欲しい。 そういう意味で、不謹慎さがまるで不足である。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2017-10-24 21:29:39)《改行有》

35.  ミックス。 《ネタバレ》 ストーリーは定番化された型に徹して、キャラクターの魅力で勝負する。 農業の後継についての、遠藤憲一と田中美佐子の慎ましい会話の中から次第に彼らの家庭の事情が見えてくる。 試合会場にそっと置かれた一枚の家族写真が台詞以上のものを語りかけてくるのだ。 自分を押し殺して良妻を演じる広末涼子が髪を染めて清々しい表情で試合会場を闊歩する。 そのいきいきした表情が、彼女の思いを語る。 瑛太と新垣結衣が連れ立って歩くのは、建設途上の高架の作業現場。象徴的な未完成の橋を背景に、作業員のチームが 輝く光のシャワーを降らせて二人を祝福する。また二人のスキンシップもバリエーションに富んでいるのがいい。 そういうさりげなく光る人物描写も其処此処にあって、単に新垣を愛でるだけには終わらせない。 細々した貶しどころも多々出てくるが、一点だけ云うなら、ひたすらアクションで押すべき決勝戦の最中に スロー処理で幸福論なんぞを語らせてしまう心理主義と迎合性だろうか。[映画館(邦画)] 5点(2017-10-21 23:37:48)《改行有》

36.  スクランブル(2017) 《ネタバレ》 いきなり高架上からトレーラーへのバンジージャンプというのがイーストウッドらしい。 乱闘で手傷を負ったり、勝気なヒロインに二度ほど平手でぶたれたりと、女難のシーンもそれっぽい。 拉致されて椅子に縛られて脅されるなんてシーンは『ルーキー』だったっけなどと、 ついついネタ元を詮索してしまいそうになる。 ヴィンテージカーということで、クラッシュも控えめ。崖道の追っかけと大音量のBGMで ハッタリをかましてくるのだが、敵方が最終的にかなり小者に落ち着いてしまうのが拍子抜けである。[映画館(字幕なし「原語」)] 4点(2017-10-21 15:48:43)《改行有》

37.  アトミック・ブロンド 《ネタバレ》 デヴィッド・ボウイの「キャット・ピープル」のイントロが早々に流れてくるのだが、 その時点で『イングロリアス・バスターズ』の鮮烈な印象のほうが先行して思い出されて、 あれと同じような使い方をするのだろうな、と却って鮮度感を失ってしまう。 既視感が先に立って、スタイリッシュとはほど遠い。 ところどころで角度を弄って奇を衒うカメラや、 幾度も時制を往還してブレーキをかける語り口も少し煩わしい。 回想談にする必然性は一応あるのだが、顔の痣を先に持ってきてしまった為に終盤の一大立ち回りのインパクトが 薄れてしまっていないだろうか。 危険な階段落ちあり、打撃系アクションありで次第に顔面が変形していく壮絶長回しアクションは 舞台空間の立体性が意識されているし、乱闘の中たまたまその場にあり合わせた小道具をアドリブ的に利用しているような 生々しい迫真性があって素晴らしいが、ここだけ突出してしまっている感も否めない。 ジョン・グッドマンはじめとする癖のある俳優の起用や、タルコフスキーのかかるスクリーン、傘のカモフラージュなどの画は面白い。[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2017-10-20 22:15:23)《改行有》

38.  恋と嘘 《ネタバレ》 東京とか京都とか既存の地名を用いながら、ほどよく背景を加工し、あるいはユニークな美術を施して異世界を演出している。 アイドル三人のアップに偏ることなく、引きのショットもふんだんに採り入れて世界観の提示を崩さない姿勢がいい。 佐藤寛太が森川葵をバス停まで送るシーンでは、二人の間の距離を絶妙なバランスでフレームに収めつつ 横移動で緩やかにフォローしていく。その会話の要所要所でカッティングインアクションでアップに繋ぐ。 二人の距離の変化や動き、バスが上り坂からやってくるタイミングに合わせて滑らかに回り込んだり、寄ったり。 そうした人物の感情に寄り添った堅実なカッティングとカメラワークが素晴らしい。 結婚式の列席者そっちのけで、式場から空港へと駆ける。 良識的には☓でも、映画的には〇。ということで、古澤健は今回も安定している。[映画館(邦画)] 6点(2017-10-18 22:12:50)《改行有》

39.  猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) 《ネタバレ》 地下道の壁面に書かれたApe-ocalypse nowのもじりが仄めかすかの如く、 後半はそれらしきイメージが頻出する。 ヘリ部隊の来襲、独立王国、水平面から浮かび上がる顔のクロースアップ、大佐殺し、、、。 ナイトシーンに青ではなく黒を用いて映し出されるシーザーの苦悩する表情のアップは、 その心の『闇の奥』を映し出すかのようである。 その彼を癒すように、フードの影の中にほのかに照らし出される少女の慈愛の表情が素晴らしい。 梗概上の設定が、サイレント映画的な美しいシーンとして結実した。 ラストで三部作を締めくくるのは美しい黄昏の光なのだろう。[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2017-10-16 23:04:22)《改行有》

40.  ナラタージュ 《ネタバレ》 回想シーンの、そのまた回想シーンへという冗長な展開に早々に嫌気がさす。 懐中時計のアイテムもラストでとってつけたように扱うのみなら大学時代と高校時代だけで十分だろうに。 配給会社勤務の設定も、成瀬やエリセやトリュフォーの映画ネタで戯れたいだけっぽい。 それにしても、松本潤が「外へ出よう」と有村架純を連れ出すあの岸辺のシーンの酷さといったらない。 女性と連れ立って歩くシーンに、わざわざ散乱するゴミをフレームに入れる意図は何だろう。 仮にそれが松本の空虚な心象という演出だとしても、終盤の同じロケーションのシーンでは ニュアンスが全く変わるのだから、そこで再びまるで必然性の無いゴミを画面に映し出すのは映画の心得としても 完全にNGだろう。ロケ地に対しても失礼だ。 クロースアップのやたらな連発も、ラストの切り返しのインパクトを弱めてしまう。[映画館(邦画)] 3点(2017-10-14 23:50:22)《改行有》

010.11%
150.53%
2202.14%
3384.06%
4717.59%
510311.00%
610811.54%
721522.97%
821823.29%
911412.18%
10434.59%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS