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プロフィール
コメント数 67
性別 男性
年齢 38歳
自己紹介 最近、映画の評価基準はこんな感じです。

 ①ストーリー、演出、設定の妙、自分に影響を与えたかを考慮する。

 ②それらを含めた上で「映画を通してでしか表現できない作品である」といえるかどうか。

 という感じで見ています。

 スタッフロールが終わり、スクリーンに拍手を送りたくなるような映画に出会えることを願っています。

◆最近グッと来た映画◆

 
 『ショーガール』
 『colorful』(原恵一)
 『ヒーローショー』
 『ゴッドファーザー』

 ポール・ヴァーホーベンが最近好きなんだと気がつき始めました。あとは山田洋次と井筒和幸がご存命の監督の中では好きです。
 

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21.  GO(2001・行定勲監督作品) ◆いい映画です。◆「何人か」っていうのは、書類上の問題でしかない。そこにアイデンティティを求めると、それは誰かからの移ろいやすい評価を一生受け続けることになる。「名前」って言うのは、上位のものがわけのわからないものに一定の価値をつけることで自分を納得させるための道具である。だれでも自分の祖先を遡っていけば朝鮮・中国の血が混じっている。◆いまの国籍や人種っていうのは、薄っぺらいものだとおもう。国籍の拘束力を強く意識させるのは、ナショナリズムを声高に叫び続けるお偉いさん方なのであって、二人の愛には何の関係もない。◆テーマと痛快さと主張が明確に伝わってきてとてもよかった。ただ、完成披露試写会のときの窪塚のコメントが何もわかっちゃいなかったので-2点で8点を献上させていただきたい。[DVD(字幕)] 8点(2006-11-04 14:07:07)

22.  家族ゲーム ◆この映画全てにわたって、快と不快が両立して撮られている様な印象をうけました。◆おいしそうな料理と食べるときの汚い音、夕暮れの色と煙を出す工場、家族の食卓とうるさいテレビの音・・・とにかく全てのシーンに渡って快と不快が両立されている。だから、見ていて何か気持ち悪い。◆ただ、これが15歳、すなわち中坊の時期なのだなと思います。受験に恋愛にライバルに・・・自分にとって不快なものと心地よいものをいっぺんに背負っている時期。そんな彼らの複雑な心境をうまく映し出しているなという印象を受けました。最近僕は、マナーをわきまえずに友達と好き勝手やっている中坊を見ると嫌悪感を覚えているのですが、この作品を見て、彼らも彼らで大変なんだなと思いました。◆まあ、その考えに行き着くまでに、既に僕は映画を見ているあいだ中、口が開きっぱなしでしたので、これはかなり凄い映画なのだと思います。◆終始僕の口を開かせたこの作品でしたが、全体的に何をテーマにしているのか曖昧ですし、ブラックユーモアという印象をあまり受けなかったことから-2点で、8点を献上させていただきたい。[DVD(字幕)] 8点(2006-11-04 13:44:40)(良:2票)

23.  ヒトラー 最期の12日間 ◆155分という長尺に耐えられるかどうか心配しながら鑑賞しましたが、最後まで惹きつけられながら見れた作品でした。◆僕はヒトラーに対して、「独裁者」で「虐殺者」という漠然としたイメージを持っていたため、ヒトラーの行動や言動に対して理解ができませんでしたし、なぜ彼に人々はついていったのかもわかりませんでした。◆しかし、実際映画を見て、もちろん数多く事実と違うことがあるでしょうが、「ヒトラーの言葉の使いまわし」と言う点においては、かなり卓越したものがあると思いました。「スターリンのように大粛清をおこなうべきだった!」とか、ヒトラーは激昂したときであっても言葉を巧みに使い分けて、人の感情に直接訴えかけていることがよくわかりました。◆彼の言動の物怖じの無さや、言葉の巧みさ、それから時折見せる悲しそうな目、節々に彼のカリスマ性が現れていたように思います。それはもちろん、ブルーノガンツの腕もあったでしょうが、ヒトラーのカリスマ性を少しでも理解できてよかったように思います。◆映像もきれいで、リアルな部分もあり、よい作品であったと思います。8点を献上させていただきたい。[DVD(字幕)] 8点(2006-10-22 20:01:53)

24.  活きる 《ネタバレ》 ◆不幸、不幸の連続で、途中何度か休憩を入れました。この重い話を二時間ぶっ続けで見るのはなかなか難しいです。◆ただ、丁寧に撮られていることは良く分かりました。主人公夫婦の老いの過程もちゃんと描いていたし、娘には三人もキャストを用意していて、家族の人生をちゃんと描きたいんだなとわかりました。◆それにしても不幸続きでまいります。でも、唯一笑ったのが先生が饅頭をのどに詰まらせたことについて回想しているシーンです。「マントウはお湯につけると7倍に膨れ上がる、先生は7個のマントウを食べたから、49個のマントウをお腹に入れたことになる。」との主人公の台詞に、僕は爆笑しました。◆このことは結構大事で、この作品に一貫して言えたことは、「起こった不幸について主人公達が嘆き苦しむ姿というのはあまり映さず、すべて不幸が起こった数年後に『過去の出来事』として、その不幸を顧みている」という点だと思います。これはおそらく、「どんなに不幸な出来事で傷ついたとしても、時がたてばだんだんと癒えるんだよ」という監督のメッセージで、だからこそ「活きる」価値があるんだと教えられたような気がしました。おそらく、「マントウ~」の台詞が悲劇直後に使われていたら、爆笑はしなかったでしょう。数年後に、顧みるかたちでこの台詞が語られるからこそ、悲劇を笑い飛ばすことができる。そしてそれは、活きているからこそ味わえる、そう思えた作品でした。◆チャン・イーモウは時間の使い方や登場人物の生かし方が抜群にうまい監督であることがわかり、ファンになってしまったので8点を献上させていただきたい。[DVD(字幕)] 8点(2006-08-05 00:39:06)

25.  あの子を探して 《ネタバレ》 ◆僕はチャン・イーモウが好きになってしまいました。◆話としてはシンプルだが、若干ダラダラしている。先生の性格もあまり共感できるものではなく、なんのために生徒を探しに行ったのかよくわからない。◆しかし、それらを差し引いても、この作品は良かった。中国の貧富の格差、教育状況、さらには教育の本質といったテーマを中心として、子供達の可愛らしさや、街の人々のまだ残っている良心を暖かい視点から描いている。◆特に良かったのは、街に行った少年を迎えに行くために、バス代を子供達みんなで計算するシーン。ただ教科書の内容を写すのではなく、実体験に基づく問題をいかに解決するかを考えることこそが本質的なのだ、という監督の教育観が伝わってくる。また、ラストシーンで一人ひとりが色とりどりのチョークを使って一文字漢字を書くシーン。けっして感動を誘うような演出はしていないのだが、子供達の文字を書くときの筆圧や、笑顔、漢字の意味、読み上げる声などが絶妙に折り合わさって、見ているものの涙腺を緩める。◆チャン・イーモウの教育観、人柄、それから中国に残っている温かさ、子供達の可愛らしさ、それらが融合して一つの素晴らしい作品ができあがっている。8点を献上させていただきたい。[DVD(字幕)] 8点(2006-02-18 15:50:57)

26.  マルサの女 《ネタバレ》 ◆今思い返してもふきだしてしまうのが、鍵を隠してすっぽんぽんになった女の人のシーン。あれは素晴らしい。下ネタのレベルが高すぎる。あんなに下品なのに面白いシーンが撮れる伊丹さんは凄いと思います。8てんを献上させていただきたい。[DVD(字幕)] 8点(2006-02-09 23:33:57)

27.  初恋のきた道 《ネタバレ》 ◆愛する二人の「距離」を巧く描いた作品だと思います。中国の大地と自然、それから親切な人は、愛する二人にとって障害以外の何物でもなく、物理的にも、なかなか二人の「距離」が縮まっていかない。恋人の朗読する声、恋人を運んでいく馬車の音、聞こえるのに届かない(途中では転んでしまったりして)、そんなじれったい思いが見ているほうにも伝わってきます。◆しかし、最大の山場である二人の恋が実る場面は、回想に任せてしまっています。あれだけ盛り上げといて行間を読ませるとはどういうことだ!と思ってしまいがちですが、やはりそれは白黒で表された「現在」のシーンから読み取っていくのが、観客としての義務なんでしょう。◆あの歩き方は素晴らしい、それから、学校の破れた障子を治すシーン。あれ、ほんとに彼女がやったんじゃないですかね。なんかそんな気がしてならない。父の教育云々は後付けな印象を受けました。◆二人の「距離」、それから言葉にできないじれったい思いを見事に表現した今作に8点を献上させていただきたい。(米題の『THE ROAD HOME』はちょっといただけないですね。邦題のほうがいいと思います。)[DVD(字幕)] 8点(2006-02-07 13:15:17)

28.  ベルヴィル・ランデブー 《ネタバレ》 ◆僕がすきなのは、おばあちゃんの微笑みと、犬のおっぱいと、ねずみ男です。みんなかわいい。それからフライパンが最強だってこと。◆何度か見返してわかったことは、無駄なシーンが一つもないことです。犬がなぜ電車に向かってほえるのか、同じく、犬がなぜマフィアのハンカチに噛み付いたのか、見返してやっとわかりました。◆それ以外にも、壁に貼ってある写真だけでその人の生い立ちがわかったりと、かなり綿密に作りこまれていることがわかります。とくにかえるのシーンでは、片目のないカエルや片足のないカエルをきちんと描いていて、日ごろおばあちゃんが、同じ方法でカエルをとっているのだ、ということがわかります。◆実に見事です、8点を献上させていただきたい。[DVD(字幕)] 8点(2006-02-04 10:31:42)

29.  タンポポ 《ネタバレ》 ◆冒頭のラーメンの先生から、伊丹さんの食に対する姿勢がわかります。いまでこそ、飽食の時代でみなさんおいしいものを求めていますが、それと比べても知識としてはまったく劣らないあたりが凄い。◆配役もぴったりで、それぞれの演技力が素晴らしい。ワインのことについて語るホームレスや、役所広司が死ぬシーン、中でも特に大滝秀治のあの演技はすごい(笑)。◆あとエッチなシーンもいいですね、下手なAVよりどきどきします。伊丹さんは、エロスのつぼをおさえてますね、高尚なエロスといったかんじです。◆ただ、ちょっと過剰な演出が目に付きました。特に、スパゲッティのシーン。ちょっとあれは露骨過ぎます。◆血のついた牡蠣と山芋の腸詰はあまり食べる気になりませんが、食を中心にこれだけの映画を作れる伊丹監督の巧さに8点を献上させていただきたい。 [DVD(字幕)] 8点(2006-02-03 22:02:25)《改行有》

30.  血と骨 ◆『オールウェイズ三丁目の夕日』の対極にあり、『パッチギ!』を五倍に濃縮したのが本作品だと思います。◆オールウェイズでは、1950年代の富裕層を、本作品では最下層の在日朝鮮人の暮らしぶりを描いている(まあ一応金は持っていますが)。『パッチギ!』では青春要素も入っていたが、本作品は暴力、女、金と、かなり露骨にテーマを設定している。そしてそのどれもが、実際に起こっているかのようなリアルさがある。特に僕が驚いたのは、水に浸した新聞紙を、女の人の顔に押し当てて殺すシーン。ものすごくリアルだった。でかいインディアンが友達の顔に枕を押し当てて殺すシーンも見ましたが、それを上回る衝撃であった。本当に経験していなければ、このような考えは出てこないでしょう。◆本作品を見た上で考えなければいけないことは、当時このような状況が、この家族だけに限定して起こっていたのではないということだと思う。それをまざまざと見せ付けたこの映画に、僕は8点を献上したい。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-28 13:27:57)

31.  CUBE 《ネタバレ》 ◆いや~息をつかせませんね~。特に音を出しちゃいけない部屋の所なんか息苦しくて溜まりませんでした。映画館でこれを見てたら間違いなく気分が悪くなってたと思います。そのくらい引き込ませる映画でした。◆しっかし、なによりも僕をハラハラさせたのは、ドア(?)の数字読んでるときに身体を挟まれちゃうんじゃないかということでした。ずっと心配してました。◆社会風刺も少し混じっていたりして、なかなか気の聞いた映画でした。◆見終わった後の後味の悪さと、無性ないらつきをくれたこの映画に、口直しをしようとさらに特典メニューの短編映画を見てしまった僕を戒めるために、二点を引いて8点を献上させていただきたい。[DVD(字幕)] 8点(2005-12-05 22:06:05)

32.  砂の器 《ネタバレ》 何十年という気の遠くなる期間を経て、成長したわが子の写真を見た千代吉の「アアァァァッ」という叫びほどに親子の愛や、断絶の悲しみ、孤独が伝わってきたシーンはありませんでした。どんなに素晴らしい音楽でも、どんなに味わい深い丹波哲郎の語り口でも、どんなに四季を交えた美しい親子の旅の回想シーンであっても、千代吉のお腹からえぐりだすような魂の叫びほどには、多くのことを語らなかったように思います。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-31 20:50:01)《改行有》

33.  チャップリンの独裁者 ◆僕は、大学で法学を勉強しています。憲法の時間はいつもたいくつです。なぜなら授業の内容が、「憲法の理念」や「文言の解釈の仕方」、といった堅苦しい事ばかりを、先生が淡々としゃべり続けるだけだからです。 ◆そんなことから、いつのまにか「憲法を学ぶこと」=「理論と判例を暗記すること」という方程式が、僕の中で出来上がっていました。テスト一週間前、僕はひたすら判例と理論を暗記し、なんとか「S」の評価を取りました。 ◆それから半年あまり、あんなに苦労して覚えた憲法の内容は、頭からほとんど抜けてしまっていました。いったい、僕が学習したことのなにが「S」なのでしょうか?僕に憲法の何が身についているというのでしょうか? ◆そんなことを考えているとき、僕は彼に出会いました。彼の前では僕の「S」評価は単なるお飾りに過ぎませんでした。彼は映画のなかで、憲法が最も大事にしている理念の一つ、「表現の自由」を、まるで手足のように使いこなしていました。 ◆将来僕は教師になりたいと思っています。憲法の時間がきたら、僕は黙って教室を暗くし、一本の白黒映画を子供たちに見せようと思っています。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-30 23:00:14)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

34.  ゲロッパ! 会話が行き交い錯綜する、そんな中でも妻の位牌を見て泣いたり、歌を歌ったり、また 共感して泣いたり・・・そんな緩急のつけ方に人の心の温かさを感じました。「住基ネット、便利だねえ」というシーンでは思わず笑ってしまいました。[DVD(字幕)] 8点(2005-10-27 00:31:13)(良:1票) 《改行有》

35.  情婦 テンポがものすごく良かったですね。役者の卓越した演技、それからところどころに入る気の利いたジョーク。証人喚問での論戦もおもわずうなずいてしまう。陪審の判断が下されるところなんか手に汗握りました。ウィルフリッド・ロバーツ卿、お疲れ様でした。どうかお体に気をつけてください。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-26 00:33:52)

36.  ペイ・フォワード/可能の王国 《ネタバレ》 ◆「誰かから恩を受けたらそれを三人の人に回す」ということをテーマとしている時点ですごい作品だと思います。私も常日頃自分なりに親切にしようと努めており、「親切」とは何かをそれなりに考えているので、勉強するつもりで鑑賞しました。◆結論としては、「この作品の詰めが甘いと感じる自分はまだまだ青いのだろうか?」と自身が揺らぐような気持ちにさせてくれる映画でした。◆私が「詰めが甘い」と感じた点をいくつか述べます。①この作品の中での「親切」とは具体的に「人に、大きな変化をもたらす、あるいはそれを食い止めるために何かをする」ということなんでしょうか。道端のごみを拾うとか席を譲るとかその程度のことは良い事に入らないのかなと感じました。②母親がとった「自分の母親を許す」行動というのは、「親切」としてしまっていいのでしょうか。「母親を許す」というのは人に言われてやる「親切」程度の動機でできることなのでしょうか。③ケビン・スペイシーはなんで付き合うのを渋ったんでしょうか。火傷の過去があるのか、ただ単に今の単調な生活を他者の介入によって壊されたくないということなのかよくわかりませんでした。ラストのトレバー君の発言にハッとさせられる様子を見ると、恐らく後者のようですが、ではあえて火傷を負った人物設定にせずともいいのでは、と感じました。◆ラストの解釈ですが、トレバー君が死んだのはあのラストにつなげるため以上の意味を私は感じませんでした。下手したら、「良いことしたら死ぬかもよ」という因果応報的な解釈もできてしまう余地のある良くないラストだと思います。ラストももっと、トレバー君が親切にするための努力をしている場面を映したり、変に時系列をいじくらないほうが素直に感動できると思いました。そこも甘いと思います。◆でも、そんなことでは語れない何か監督の思いがあるのかもしれません。それは今の時点ではぼんやりとしかわかりません。難しい作品だと思います。[DVD(字幕)] 7点(2012-02-18 03:12:20)

37.  シザーハンズ ◆おとぎ話であるからして、細かい部分に突っ込むのはタブーであると思いますが、それにしてもちょっと中途半端だったかなと思います。キムとエドが恋愛に発展する過程があまり描かれていないので、それぞれのシーンに重みが無かった。◆ただ、色彩分けはとてもよくできていたと思います。OPの暗みがかったファンタジーチックな絵から、一気に色とりどりでコメディタッチの市民住宅街に切り替わる。不気味さをカラフルさで一気に取り外し、手がハサミである異形の人間を身近なものにしてしまう。最後は逆に、コメディ世界からシリアスでファンタジーチックな世界に観客を引き戻し、ラストの神秘性を醸し出す。◆でもやっぱり、手って大事だなあ。人と人がつながっていくときの、きっかけですものね。エドは、それを腕と唇から始めなければいけない。これって大変なことですね。◆色の使い方でストーリーを肌で感じることができるとり方と発想は素晴らしいと思います。7点を献上させていただきたい。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-11-08 00:41:29)

38.  DEATH NOTE デスノート the Last name 《ネタバレ》 ◆OPがかっこよかったです。◆原作を踏襲しつつ、一部で話を完結させた編集技術と、藤原竜也・松山ケンイチの演技はとてもよかったです。ストーリー展開も2時間空きさせない作りでした。とくにラストはよかったとおもいます。◆ただ、あいかわらずエキストラの演技がわざとらしかったように思います。また、さくらTVの、死体を生放送して視聴率をとるようなやり方が平然と行われていることにも違和感を覚えました。なんかとても浅ましかったです。特にさくらTV祭りの会場にいたカメラマン。あいつに無性に腹が立ちました。◆エキストラに―2点、個性の無い調査員に―1点で7点を献上させていただきたい。[映画館(字幕)] 7点(2006-11-05 00:34:35)

39.  木更津キャッツアイ ワールドシリーズ ◆友達に薦められてテレビシリーズを見始め、見事にはまった口の一人です。◆前回の日本シリーズも見たのですが、展開の急さと荒唐無稽さについていけず、ちょっとがっかりしていました。そんなときにワールドシリーズをやると聞き、見るかどうか迷っていました。しかし、やはりファンには変わりないので、あまり積極的ではないのですが見にいきました。◆感想からいいますと、とってもよかったです。◆今回は、様々なところに伏線が張られており、それぞれのキャラクターが立っていて、全体的にかなり面白くなっています。特に、伏線のつけ方が絶妙で、ところどころ「ん?」と思わせる程度の疑問で、わかったときにはニンマリしてしまいます。映画を見ていて、久しぶりに「まだまだ見ていたい」と思いました。◆泣けるシーンは、直接にはなかったですが、ぶっさんの姿が、お父さんに見えない理由を考えて納得できたとき、胸に来るものがありました。さらに、映画でこれほど笑えたのも久しぶりで、映画作品としても、かなり完成度の高いものになっています。◆見終わった後にすがすがしさが残る今作品、映画館で見られてよかったです。[映画館(字幕)] 7点(2006-10-29 23:37:29)

40.  ブレイブストーリー 《ネタバレ》 ◆この映画は枠があと2時間あればおそらくアカデミー賞獲れたと思います。大げさじゃなくてそう思います。なぜこれだけのストーリーとアニメーション技術がありながら2時間に収めなければならないのか。この映画に足りないのは時間だけでした。他の要素は全て整っていました。声優の使い方も瑣末的な配役はしょうがないとして、中心人物に関しては問題なかった。演出面でもこれまで見たことがないような演出がつぎつぎ飛び出してくる。特にミツルが城を壊すあたりからは驚きの連続でした。ラストの主人公の決断と、そこから見えてくるこの作品の伝えたいことも共感できるし、子供にも絶対にお勧めできるし、とにかく4時間映画だったとしたら、ラストの感動は確実に10倍以上でした。そして監督も4時間描けるだけの技術を持っていた。僕には、この2時間じゃ収まらないよ、もっとやらせてくれよという監督の声が聞こえてきました。だって、途中の旅のハイライトシーンはどれもまったく手抜きをしていなかった。どの絵にも世界観が構築されていた。宝玉の能力の描き方を見ても分かります。赤が回転、緑がクッション、青が伸びて、白がスケボー。全部分かりますよ。ちゃんと剣の能力はキャラがたってるんです。明確に分かるんです。剣の能力がきわだってるんだから、登場人物のキャラをたたせられないわけがないでしょうが。だからこそ、この人に時間を与えればきっと最高の作品ができました。・・・なんで2時間なんですか?アニメだからですか?それとも2時間じゃないとお客が退屈するからですか?そういう固定観念のせいでこの作品は台無しになったんだと思います。アニメだって内容がよければ十分やっていけます。この監督と作品に時間を与えられない今の映画業界は腐っていると思います。なんか女の子が黒い涙を流して「映画を守りたい」とか広告出してるじゃないですか、そんなこと言ってる前にすこしでもこういう作品に手を貸してやれよとか思います。・・・守る前に攻めろよ!こういう良質の作品をのびのび描かせてやれよと。そういう封建的なところでこの作品の輝きを失わせてしまうのはあまりにももったいない。この作品はもっと枠があれば映画界を救えたと思います。監督の代弁者のつもりで怒りをぶつけます。[映画館(字幕)] 7点(2006-07-23 23:23:40)

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