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21.  ドクター・スリープ 《ネタバレ》 スティーブン・キングの超能力バトルと、キューブリックのサイコホラー。どちらもてんこ盛りの素晴らしい続編です。まず勧善懲悪から入る時点で自分にはワクワク物。主人公が一旦躊躇するも仲間に背中を押されて立ち上がるなんてのは少年漫画さながらの王道。強大な敵を倒すために前作の強大な敵をぶつけるという、さながら人類が宇宙怪獣を倒すためにゴジラを呼び寄せるかの様な、はたまたロメロの元祖ドーン・オブ・ザ・デッドで暴走族にゾンビをけしかけるかの如く、言うなれば襲い来る化け物だったT-800がT-1000からジョンを守るために未来からやってきたT2の様に、昨日の敵は今日の友、しかしその友はやはり友になどならず最後に主人公達に襲い掛かってくるという、ああやはりこれはホラー映画なんだなと気付かされる訳です。  前半のバトルだけでも十分痺れるのに、後半はきちんと「シャイニング」に突入。個性的なあの幽霊達も勢揃い。もちろんあの可愛い双子ちゃんも。そっくりさんだけど特徴的な眉毛のお父さんも。お母さんが追い詰められるシーンもきちんと撮り直し。当然あのホテルの中も外も、迷路も、あの古~いタイプライターも、バーも、ざっば~んと豪快に血が流れ出るエレベーターも。みんなちゃんと出て来てくれますよ。前作ファンへの大サービスがいっぱい。そういう旧作をリスペクトしたノスタルジックな作品、いいですね。自分の好きな要素がこれでもかと盛り込まれた傑作です。ボイラーに火を着けるという発想はキング側へのリスペクトかな。  ヒロインのアブラもやたらと勇敢で毅然としていて、どんどん美人に見えてくる。ラストもちょっと悲しいけど綺麗に纏まります。2時間半が全然長く感じない、充実の一時を過ごせました。[インターネット(吹替)] 8点(2023-03-30 05:51:19)(良:1票) 《改行有》

22.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》  昭和ウルトラマンの再放送を見て育った自分です。つい最近もウルトラセブンの再放送に齧り付きでした。その上での感想です。  とても美しい映画でした。観て良かった。愚かな地球人へ無償の愛を注いでくれたウルトラマンを思いっきり応援出来たし、ラストもきちんと本家と同じく、寂しかったけど綺麗に締めてくれました。ゼットンに至っては本家以上の絶望感。おかげでゼットンという名前の由来を初めて自分なりに解釈出来ました。ゼットンって格闘してるイメージが無いんですよね。あのポーズのまま佇んでひたすら強い。このゼットンシステムは本家のハイパー化。最後の敵にふさわしい迫力です。  他の怪獣もカッコ良かったし、アクションもよく作られてたと思います。ザラブの伽藍堂造形は秀逸だと思います。  それとこれはかなり強調したい所なんですが…この映画は長澤まさみファンのためのイメージVとして見ても大変優れていると思います。セカチュー以来久々に長澤まさみファンになりました。女をこんなに綺麗に撮れるんだ凄いな庵野。自分でケツばちんばちんやるとか余所で見れない事をようやってくれるじゃありませんか。分かってますね。最後の出撃の時はチューくらいしろよ!って思いましたが、いやこっちはもうすっかり長澤まさみファンと化してるのでそれは無くて良かったです。空気読めてますね。  惜しむらくはメフィラスとのやりとりです。本家では傑作として名高いこのエピソード。メフィラス星人は純朴な子供の人類愛を唯一の判断材料として侵略を試みる訳ですが、これは怪獣というパワーファイター達との普段通りの戦いと違い、時には「地球人類より高度な知的生命体」の侵略も受けるという事、さらに彼らがどんな手段を用いるかという大変興味深く個性的な表現であり、且つウルトラマンという作品の品格をワンランク押し上げるのに十分な効果を発揮したと思われます。それがこの映画では何だか普通に大人同士の政治的な駆け引きに勝ちましたになっちゃった。うーんあまりスマートじゃない。ただの詐欺だ。映画を最後まで観ればこれも確かに納得で、人類は愚かな存在だから滅亡させられちゃうんだという客観的な説得力に繋がってしまうんですね。構成上そうなるのは仕方ないっちゃ仕方ないんですが、やはり本家メフィラスのやり方が渋くてカッコ良かっただけに、そこは残念でした。  それとやっぱりね、「シン」とついていてもウルトラマンとはノスタルジックな作品だと思うんですよ。本家ファンがいかに当時を懐かしんで楽しめるかはとても重要。フラッシュビームの音も聞けたし、あの戦闘BGMも新録で聴けたし、腕を突き出して向かってくる変身ポーズも見れた。出来れば飛び立つ時に「しぇあっ!」と言って欲しかったなぁ。  余談ですがスタッフロールで「モーションアクションアクター 古谷 敏 庵野 秀明」と2人の「ウルトラマン」が併記されててちょっと感慨深くてニヤリとしてしまいました。[インターネット(邦画)] 8点(2022-11-30 02:20:33)(良:4票) 《改行有》

23.  ゴジラvsコング 《ネタバレ》 泣けるほど痺れた。まさかゴジラとコングが通じ合うとは。悪役となってくれた不細工メカゴジラに感謝。ストーリーは希薄で、地下空洞とかぶっ飛んだ設定がアレなんだけど、泣けたんで高得点。いっちゃってる小栗旬と女児の可愛さも加点ポイント。 とにかく個体が大きいだけに凄い迫力。劇場の大きなスクリーンで見るべき映画。[映画館(吹替)] 8点(2021-07-08 20:25:25)《改行有》

24.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 前作を見た感想として、他のMCU作品と比べ①コメディ色が強い②主人公がさほど超人ではない③その分銀河狭しと大暴れします、といった点が個性であった。今作は若干毛色を変え、主人公が神にも等しいとんでもない存在である事が発覚。大暴れは仲間達に任せ、主人公のアクションは少なめ。もちろん今回もコメディタッチではあるが、どちらかというと比重はヒューマンドラマに置かれている。とても美しいストーリー。ウォーキング・デッドのメルルがさらにメルルです。泣きました。[インターネット(吹替)] 8点(2020-12-01 03:47:39)

25.  IT イット “それ”が見えたら、終わり。 言うなれば勧善懲悪青春グラフィティホラーという類を見ないジャンル。友情物語です。とてもいい映画。なぜか続編の方が評価高くてこっちが低めなのが不思議。なのでこっちにレビューする事にしました。純然たる続き物なので両方込みの点数ですが、少年期を描いた前編のこちらの方が個人的には好きです。ベバリー役ソフィア・リリスがとても魅力的。 三角関係の演出も上手い。ビルとベバリーが接近しかけてる向こうでベンが複雑な表情をしていたり、でもそれは決して怒りや嫉妬という攻撃的な感情ではなく、理解と落胆の入り混じった複雑な心境の表現。青春してる。彼は知的だが決して出しゃばらない。そんな慎ましやかな彼を我々はいつしか応援しているのだ。[インターネット(吹替)] 8点(2020-03-22 21:19:22)《改行有》

26.  翔んで埼玉 《ネタバレ》 なかなか手を出せずにいた。何十年も前に他県に移住したとは言え、やはり出身県がディスられるのは気分が宜しくない。たまたまテレビでやる事を知ってしまい、何となく見てしまったのである。見て正解であった。良い映画だった。抑圧された者同士で手を組み支配者に立ち向かうという感動の肝を抑えている。序盤はまさしく埼玉をディスりまくっていて大変不愉快であったが、これも予想通り一旦思い切り落としてから持ち上げるという創作の基本を抑えている。むしろ見ているうちに周辺都県の方が余程ディスられている事に気付く。東京は巨悪、千葉はやたら自尊心が強く、茨城は納豆臭いで終わらされ、栃木に至っては名前が出て来るだけ。群馬はネットでネタにされている様な秘境。空を舞うプテラノドンには笑ってしまった。秘境の振りをするにも理由があり、まだ救われる。神奈川など悪の手先である。好物である崎陽軒のシウマイがこんな使われ方をしていると軽く悲しくなる。そして東京がいかに尊大、傲慢であるかがクローズアップされていく始末。埼玉人を演じるGACKT京本政樹両氏の毅然としてカッコいい事。同郷の者に埼玉人としての誇りは無いのかと叱りつけ、ださいたまなどと言われて悔しくないのかと決起を促す。タモリなる福岡人が生み出した差別用語を逆に利用するのである。ここまで来るともう埼玉に生まれて良かったと思わされて来る。主役のGACKT二階堂ふみ両氏は沖縄の人だが、沖縄もまた色々複雑な所で、東京神奈川大阪など恵まれた都会出身の人が演じるよりは良かったんじゃないかなと。他県の人には分かりにくいだろうが、埼玉人は長く差別されて生きてきた被差別民族なのである。何も悪い事などしてないのにネットで謂れなき見下し攻撃に晒されてきた。この映画を見て救われた気がした。都道府県別観客動員では埼玉がダントツだったらしいが納得である。 自分がいた頃は森と畑ばかりだったが、今は住宅だらけだ。何も無かった駅前の荒野は店舗で埋め尽くされ、バスターミナルまで出来ている。やれ平均世帯所得が何位だの、随分と華やかになったものだ。こうした余裕が生まれたからネタに出来るし、ネタにされても県民は笑いで済ませる事が出来るのかも知れない。原作が描かれた当時では映像化など不可能だったろう。 監督は千葉人との事で、なるほど千葉をも上手く料理しているなと思う。それにしても一体誰が埼玉と千葉の対立煽りを図ったのだろう。千葉出身の親しい人間は大勢いるが、埼玉をディスる人になど会った事がない。さんまの番組で千葉人の小島瑠璃子が埼玉をディスっているのを見た時、正直げんなりした。知名度で売ってるタレントにテレビ制作者が対立煽りを指示するとはいかがなものか。テレビが差別を助長し、映画が和を取り持つ事になるとは。どこ出身だからと語る事自体が愚かしいと、この映画に学ばされた気もした。 感動したし救われもしたが、かなり笑えたのも加点要素。冒頭いきなり産みたて卵のピタゴラスイッチで爆笑してしまった。こんな埼玉も有りかも知れない。踏み絵ならぬ踏み煎餅に使われたしらこばとが可愛くて、踏まないでくれたGACKTさんに感謝。[地上波(邦画)] 8点(2020-02-09 06:47:09)(良:3票) 《改行有》

27.  ターミネーター:ニュー・フェイト 《ネタバレ》 CGの技術はここまで進歩したのかとびっくりだ。一瞬だが久々に若き頃のエドワード・ファーロングやシュワちゃんに会わせてくれた。それだけでプラス1点差し上げる事が出来るのだ。 今回シュワちゃんは脇役。主役の二人を助けるために参戦する。もちろんT-800は大暴れしてくれるが、ストーリーはグレースとダニ―という二人の女性の物語がメインとなる。 2以来の復帰となるサラ・コナーことリンダ・ハミルトンだが、彼女もそんなに重要なポジションではない。しかし彼女がその存在を無かった事にしたスカイネットと、それに変わる別の「人類の間違い」が発生した事を観客に説明するための狂言回し的な存在としてそこそこ印象的な役割を果たす。 要するにこれまでT-800、ジョン・コナー、サラ・コナーが担った役割をグレースとダニ―に引き継いだ事になる。 こう言っちゃ何だがそんな目新しい凄い何かが用意されてるという訳でもない。新しい所と言えば、主役を守るのはロボットではなく強化人間であるという事くらいか。しかし制作費200億円かけただけあってかなりド派手。良質なアクション映画として楽しめる。今回は飛行機の中でも組んず解れつ、すげーあの爺さん落ちながら戦ってるって感じで見応えは十分。CGの巧みさも相まってシュワちゃんの活躍が見れて、エドワード・ファーロングが見れて、アクションも楽しめたので気持ち高めに評価したい。主役の二人も美人。 敢えて言うならT-800にとどめを刺すのは出来ればリンダ・ハミルトンにやって欲しかった。1も2もそうだったから、今回そのために復帰してくれたのかなと思って観ていたので。実際サラは作中でT-800にとどめを刺す予告してたからなぁ…それを果たさなかったのはどんな意味があったのか考えてみるのも面白いかも。[映画館(吹替)] 8点(2019-11-08 14:29:29)《改行有》

28.  映画 聲の形 《ネタバレ》 悔いて改める事によって前に進む、がテーマの様だ。いじめた側もいじめられた側も、自分のせいで相手の青春を壊してしまったと悔いて追い詰められる。苦難を乗り越えた上で和が発生し、良い話だ。 でもこれさ、何が凄いって西宮は石田を好きになってくれてるのに、石田の側には恋愛感情も性欲も芽生えていないという、さすが女性が描いた作品だなと感心する。自責の念ばかりに支配され、簡単にはなびかない骨太な主人公。男なら泣いている女を目の前にして抱き締めてやるくらいの器量は欲しい所だが、このドライさがこの作品の個性でもあるんだろう。(後日訂正:自分が生きるのを手伝って欲しいはほぼプロポーズに近いと思われるので、もしかしたら石田にもそういった気持ちが芽生えていたかも知れない。そう解釈するとなかなかにして微笑ましい展開だ。) しかしまあこの西宮という子は強いな。あれ以外にもいじめはあったんだろうし、神経質そうな母親と暮らしていたら神経も磨り減るだろうに。数多の苦難を乗り越えてきたにもかかわらず死を選んだのは、愛する石田の今後を思い自分はいなくなった方がいいという選択によるもので、せっかく石田と花火を眺めていい雰囲気の所を中座し何の躊躇もなく飛び降りるとは。この強さ一途さは驚嘆。一方の石田は弱いからいじめに走り、弱いからいじめられたトラウマから立ち直れない。本来ならハンデを背負い庇護される立場であるはずの西宮が強くいてくれたお陰で、弱い石田は立ち直るのだ。これまた一般の作品とは逆で、この作品の大きな個性と言える。 原作のハードな部分を上手く省いた上手い編集。かなりマイルドな作品に仕上がっている。この作品にまだ触れてない人には原作よりもこっちを先に観る事をお勧めしてもいいくらい。俺は原作が辛すぎて二度目を読む気になれないでいたが、この映画は何度でもいけそう。アニメ映画を見てこんなに泣けるなんて珍しい。×が取れる演出には心から感動した。[地上波(邦画)] 8点(2018-08-27 02:39:42)(良:2票) 《改行有》

29.  バーフバリ 伝説誕生 唐突にミュージカルが始まって和むのがインド映画らしくもあり、一方でアクションにすごく手間暇かけててインド映画こんなに凄いんだと感心。100人殺すのは戦士、1人の命を救うのが神、って台詞に凄く燃えた。2とワンセットなのでぜひ通しで。ツッコミ所満載ですがそれも含めてすごくいい映画。何度も感涙しました。[インターネット(吹替)] 8点(2018-08-12 02:42:04)

30.  デイブレイカー 《ネタバレ》 面白い切り口の映画。バンパイヤになっちゃった→あら良い事ずくめ→もうバンパイヤでいいんじゃないかな→人間が家畜化する矛盾に誰も気付かない→イーサンホーク気付く→みんな気付く→気付いた時にはさあ大変→がんばれイーサンホーク!普通は矛盾が生じてさあ大変から始まるもんですが、この映画は矛盾が当たり前の段階から始まります。「バンパイヤになっちゃった」はもうずっと過去の事。みーんなバンパイヤなんだから。みーんなバンパイヤになっちゃったらどうなるか、ここから楽しむ事にしましょう。藤子不二雄先生の傑作SF短編「流血鬼」への強烈なアンチテーゼの様にも感じられます。あれを読んでその斬新さに感動したと同時にどこかしらモヤった気持ちが、この映画で少し晴れた気もした。やはり人間は人間でいなくてはならない。イザベル・ルーカスが一番可愛く撮れてる映画だと思うんで、そこも加点ポイント。[インターネット(吹替)] 8点(2018-02-06 03:02:30)

31.  パッチ・アダムス 《ネタバレ》 すごくいい映画だと思いますよ。もっと高得点でもいいくらい。ただ大事な人が死ぬくだりはちょっと辛かった。いや死ぬ事ないじゃんって。やっと始まったばっかりなのにね。このエピソードが創作ならもっと減点したくなるが、本人の談によるとどうやら実話っぽいんですね。本人曰く笑いはあくまで手段であるとの事だが、こういう避けて通れない辛いエピソードをきちんと描いて、乗り越えた上で現在があるという説得力を感じたので、乗り越えた彼を称える意味でこの点数。[CS・衛星(吹替)] 8点(2017-08-07 13:40:52)

32.  ベートーベン 和やかな動物ウォッチ映画というイメージで見てたが、家族の絆を描いた素晴らしいドラマでした。勧善懲悪の要素もあり、基本コメディなのでそんな殺伐としたものでもなく、誰と一緒に見ても楽しめる名作だと思う。おすすめの映画を聞かれたらこれを挙げたい。[CS・衛星(吹替)] 8点(2017-08-04 04:07:04)

33.  セッション 《ネタバレ》 どんな映画なのか最後まで読めない目まぐるしい展開、ドラムの技術…も凄いが、最も着目すべきは自身に怨念を抱く敵を、想定外の卓越された技術で感動させ味方に引き込んで終わるという点である。最後は部屋にいながら拍手してしまった。低予算でもここまでやれる。勉強になりました。[CS・衛星(吹替)] 8点(2017-04-13 01:14:19)

34.  アルカトラズからの脱出 《ネタバレ》 演出面で衝突し、ドン・シーゲルが途中降板してしまった、イーストウッドとの最後の作品。偽装のための頭部が見付かりそうになるや実はモリス本人とすげ変わっていたり、所長に殺されたも同然の仲間のために菊の花を残したりと、終盤はいかにもイーストウッドらしい演出がてんこ盛り。入所して所長室に呼び出されるや早々に爪切の奪取に成功したりと、モリスの抜け目なさに感服する事しばしば。実話モノなので成功するのは分かってはいるものの、失敗するのではないかorしかしこの男ならやり遂げるのではないかという鬩ぎ合いが絶妙。脱獄モノの教科書のような映画。自分は決して映画を作る訳ではないが、演出とは何たるやと勉強になる。成功のカタルシスを盛り上げるには、失敗のリスクを極限まで背負わせなければならない。あーこりゃ成功するわーと思わせちゃダメなんだよね。いやぁやはりイーストウッドはカッコいい。アウトローが似合う。吹替はもちろん山田康雄、さらに納谷悟朗と小林清志を共演させるなどなかなかにして心憎い。[CS・衛星(吹替)] 8点(2017-02-24 01:02:21)(良:1票)

35.  死霊館 エンフィールド事件 《ネタバレ》 内容としては最近のホラー映画にありがちなお化け屋敷状態で、出来のいい怪談話を聞いた時のような背筋がゾッとする系ではなく、どちらかというとビックリ系。自分的にホラーとビックリは違うんだよと前作に関しても強調した訳ですが、今回のこの高得点は怖さに対してではなく爽快感。いや確かに画的にもよく作ってありますよ。でもこの映画の決定的な違いがそのラストにある。ホラーって解決したのかしないのかよく分からない、含みを持たせたようなモヤモヤした終わり方するのが多いじゃないですか。これに関してはもう完全勝利。ほとんど勧善懲悪ですよ。あまりの痛快さに泣けてしまいました。これだけ悪魔を気持ち良く吹っ飛ばしてくれるホラー映画は見た事がありません。うん、やっぱ散々悪さした奴には最後に消し飛んでもらわないとね。さらに加点ポイントとして、ヒロインの少女ジャネットを演じるマディソン・ウルフが可愛い。エドの気持ち分かるわ。俺でも命懸けで助けると思う。[インターネット(吹替)] 8点(2017-01-30 03:18:28)(良:1票)

36.  レオン/完全版 うん、完全版の方がいい。コスプレ合戦は見逃せない。[CS・衛星(吹替)] 8点(2016-10-12 04:45:29)

37.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》  初っ端出てきたゴジラの目があまりに大きくギョロギョロしてて何かと思ったら、進化を遂げるにつれ小さくなっていく。なるほど目が小さくなるんじゃなく体の方が大きくなってるのね。こうした細かい工夫にまず感心。マエアツのチラ見せはハリウッド映画の松田聖子のオマージュだろうかと勝手に想像してニヤついてみた。エンドロールで気付いたが関谷亜矢子ってどこに出てたんだろう…。  個人的に痺れたのは首相の「武器の無制限使用を許可する」。東京のど真ん中で自衛隊の武器をぶっ放す事にどれだけの決意がいるか、この映画は従来になく説得力をもって描く。怪獣映画だとこの部分のリアリティが疎かになり、人類は平然と市街地でミサイルを発射するのである。ただの事務的な会話のオンパレードでなく、こうした人類が直面した「災害」たるゴジラへの対処がどれだけ難しいかをまず示してくれた名言。そう簡単に怪獣退治用の便利道具は出て来ないのだ。  リアリティという意味では、まず日本人の絶望感が半端ない。「人類」ではない。国連安保理はあっさり核の使用を決定、案の定中露が日本の領土を平然と犠牲にしたがる。これは「日本を侵略される日本人の映画」なのだ。ゴジラの武器・攻撃方法も今作が最多最強レベルであり、こんな奴をどうやって止めるのかと心配になるのを通り越して日本は終わりだと悟らされてしまう。ここまで見る側を追い詰めたゴジラは他に思い当たらない。  また、自衛隊のゴジラへの攻撃方法が斬新な様で現実的。徹底して顔面を狙うのである。模型を使用していると耐久性の問題で出来ないであろう、CGならではのこだわりと言えるが、生物の顔面付近に重要な器官が集中していると考えれば合理的な方策である。一斉射撃を始めるや今度は進行を止めるため足も狙う。従来のゴジラが最も多く狙われたであろう胴体部分は目もくれない。闇雲に当たりやすそうな所を狙っていたっぽいこれまでの怪獣映画における自衛隊攻撃と一線を画した。それでも傷一つ負う事なく耐え凌いでしまうのだから、いかに今作のゴジラが強靭であるかがよく分かる。  会話が長くなり過ぎて3時間くらいの尺になったのを早口で喋らせて2時間に収めたらしいが、それでも会話シーンが長く感じる。欲を言えばもうちょっとゴジラをたくさん見たい。第四形態まであるのだから各形態での特色をあと数分ずつかけて見せても良かったかな。しかしこれはあくまで想像だが、ゴジラを長く見せようという工夫が見えなくもなかった。それが「ヤシオリ作戦」である。一時的に力尽きて倒れたゴジラの口から凝固剤を流し込む訳だが、これが所謂一撃必殺とはならず、幾度か復活してしまう。このだるまさんが転んだ状態を繰り返す事によりゴジラと人間の緊迫した攻防の尺伸ばしに成功している。あのハラハラ感は立派なホラーの手法であり、第二弾ゴジラの逆襲以降「怪獣映画」というジャンルで括るしかなくなったゴジラを62年の時を経て今一度ホラー映画に引き戻した。  血の赤が滲む全身のヒレが生々しく開閉する様はあまりにおどろおどろしく、従来重宝してきたキャラクター商品としてのゴジラにまるで価値を求めていない潔さである。商品展開を考えれば第四形態まで変態させるという発想はまず出てこない。プレデター宜しく放射能火炎発射時に下顎が割れるなど、ゴジラの常識を62年目にして次々と覆す思い切りの良さは天晴である。あくまで恐怖の対象たる化け物として徹底して描ききった姿勢にはむしろ新しさを感じる。54年の白黒ゴジラは白黒である事も手伝って、今見てもカッコいいからだ。拙さを感じた日本のCGがここまでリアルに見せる事の出来る可能性を示した上でも貴重。細部まで徹底的に妥協せず作り込んだ庵野氏のこだわりと根気が活かされた秀作。[映画館(邦画)] 8点(2016-09-07 21:33:18)(良:2票) 《改行有》

38.  ニード・フォー・スピード 今まで観たカーアクション物では最高レベルの良作。演出と構成の上手さに感心。28週後の頃に比べてちょっと丸くなったイモージェン・プーツがまた可愛い。いいよー俺丸い方がいい。[CS・衛星(吹替)] 8点(2016-06-14 17:15:33)

39.  I am Sam アイ・アム・サム 知的障害者による親権裁判というこれまたデリケートな題材を、これまたサラッとハートウォーミングに仕上げた良い映画だと思う。泣けるし微笑ましい。主演の二人はもちろん、ミシェル・ファイファーがいい味出してんだよねぇ美人だし。シナリオも演出もキャスティングも良しのオススメ映画。[CS・衛星(吹替)] 8点(2016-06-10 10:06:24)

40.  西遊記 はじまりのはじまり 《ネタバレ》 予備知識ゼロで鑑賞した後にチャウシンチーであると知る。なるほど。結構ハードな展開にサラッとコメディを織り交ぜ、ふと気付くと恋愛要素も絡めてあるという非常に彼らしい映画。まず題材となった西遊記についてですが、自分的には今まで見たどの西遊記よりも妖怪共が逞しくて大変気に入りました。おそらく我々日本人が見てきた西遊記は多分に子供の視聴に耐えうるソフトなアレンジが為されており、沙悟浄が人を食い殺す水の化け物であるとか、孫悟空が天界の仏様も手を焼く最恐の暴猿であるといったハードな設定を、この映画はきちんと表現してくれている。この荒くれ者達をどのようにして配下に従えるかがまず序盤の最大の見せ場であると主張したい一西遊記ファンとして拍手を送りたい。幽閉中の孫悟空の役者さんはあまりに我々が抱くイメージの石猿と掛け離れていて、いざ暴れ出した時にどうなるのかと思ったらなるほど着ぐるみですか。期待を裏切らぬ暴れっぷり負けっぷりに納得。猪八戒はイケメン好きの女性を憎んでいるという設定らしいが、本人が作中屈指のイケメンというのがまた面白い。ヒロイン・段の配下の女の子(クリッシー・チャウ)が可愛くて気になって仕方なかった。あの子がヒロインでも…いやスーチーごめんなさい。撮影中既に三十代後半だと思うが、アクションも外見も若々しいスーチーに感動。吹き替えに野沢雅子が混じってたりと日本のスタッフも中々にして心憎いサービスを用意。最後はまさかのGメン横並びですか。我々世代的には香港カラテシリーズを連想してニヤリとしちゃうね。香港台湾日本色が面白い具合に混ざり合って良い感じに楽しめました。脇役であるはずのクリッシー・チャウがあまりに印象に残ったんでそれも含めて高得点。[CS・衛星(吹替)] 8点(2016-05-30 01:33:15)

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