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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. 荒野の用心棒 《ネタバレ》 もうですね、しびれるんですよこれは。ほかの西部劇にない、主人公の薄汚さがたまらんのです。 12チャンの西部劇ばっかりみてる小学生にはなんだかイーストウッドが出てくる西部劇は異次元な訳です。もうコイツが出てくると、場がめちゃくちゃになる、誰が死ぬのかわからなくなる、悪党の意味がわからなくなる。と、無茶苦茶なアウトロー加減にしびれまくるわけです。 本作でもまたろくなことしない上にボコボコにされますから。で、最後にやっつけちゃうんですからたまらん。何にもしなくてもカッコいい上に強いんだからそんな卑怯チックなことしなくったって良いじゃん。とか思っても全然思い通りになりません。そういうヤツなんですよ、イーストウッドが演じるガンマンは。 にしてもジョンウェインだったら絶対こんなことしないよなぁ。よくこんなメチャクチャな西部劇作るよな、すごいオリジナリティだよ。って中学生までずっと思っていたら、もの凄いパクリ盗作映画だったと聞いて、もの凄くしびれた。 主人公どころか徹頭徹尾、なんて汚え映画なんだ!と。[地上波(吹替)] 9点(2009-08-16 05:14:34)(良:1票) 《改行有》 22. 荒野の七人 《ネタバレ》 もう大好きです。この映画はきっと死ぬまで時々思い出したように見続けるんだと思います。 一番最初にみたのがいつだかわからないくらい私の人生の中に自動的にインプットされていて、このカサカサした風景とか悪人とか7人が常に昼間の12チャンに流れているような、そういう錯覚すらしてくるくらいの作品です。 7人の侍のリメイクであったということを知ったのは小学生の頃。その頃にはすでに数え切れないくらいの回数をみていて、オリジナルではないということになんというかものすごい感銘を受けたのを思い出します。 小学生の頃、西部劇が映画であるという概念がなく、とりあえず12チャンに回すとやってるアメリカのお話。っていう認識であったのが懐かしい。 なんていうか、7人の侍の方が確かに情緒のようなものは深いのですが、ラストの寂しさや落胆にも似た空白感はこちらの方がわかりやすく、本当に楽しさや美学というものの概念が詰まった作品に思えますが、やっぱり「大切な映画フィルター」がかかってるんでしょうね。 これと続・夕日のガンマンは映画という概念ではなく、言葉とか歩くとかそういうレベルでインプットされています。 テレビに映っていると無条件に見入ることができるお話です。問答無用で完璧に集中してその世界に連れて行ってくれる映画、とにかく最高の2時間なんです。[地上波(吹替)] 10点(2009-06-07 00:03:13)《改行有》 23. 死霊の盆踊り これを新品4242円から3911円に値下げして、「常に在庫あり」から、「通常2~5週間以内に発送します。」なほど売りまくっていたと思ったら程なくして完売しているamazonさんは正気の沙汰じゃないんだと思う。 [DVD(字幕)] 0点(2009-05-15 00:35:35)(笑:4票) (良:1票) 《改行有》 24. 大脱走 わかりやすいということがいかに楽しいか、ということを剛速球で体現する。 高尚であろうとする映画もアリだと思うし、面白いもの。 それでも映画というものは大量に売られる基本2時間の動画であることを考えると、絵画や彫刻とか、それ自体芸術として成立するものとはちょっと違う。 そこに対する挑戦心のようなものが芸術的な映画が生み出される原動力になっている要因の一つだと思う。 でも、芸術家として評価されようという動機ばかりが強く、芸術としても映画としてもそれほどうまく機能していない映画も多い。 そういう作品ばかり見て、自分まで高尚になった気でいられる時間よりも、大脱走をみていつまでもおもしろさの余韻に浸っていられる時間の方が遙かに建設的だし、何よりも長い。 もういつみたか覚えていないほど昔にみたのに、シーン一つ一つがすぐ思い出せる。 その記憶がまた楽しい。 こういう剛速球型の映画を観ると、いかに映画が楽しい媒体なのかがよくわかる。[地上波(字幕)] 9点(2009-05-01 13:53:20)(良:1票) 《改行有》 25. 用心棒 《ネタバレ》 プロットが面白いじゃないですか。 泥臭さの嫌さも良いです。 映画の出来としては、荒野の用心棒の方が良いようにも思えますが、先駆者の良さっていうのが有ります。 こういうちゃんとした映画がなんで作れないのかなぁって思います。 マンガのそっくりさん集合映画ばっかり作ってる場合じゃないと思うんですけどね。 完成されてて面白ければ良いんですけど、マンガのコマまで再現してコスプレしてるだけって60年代ハリウッドですか?って言う流れを反省して欲しい。 50年前の映画に全く太刀打ちできない現代邦画の情けなさを再認識できます。[DVD(邦画)] 7点(2008-09-23 02:28:41)《改行有》
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