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プロフィール
コメント数 2105
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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21.  ジョン・ウィック:コンセクエンス シリーズ4作目にしても揺るがぬコンセプト。数多の人間がゲーム画面のように派手に散り、演出から舞台設定から全てがサバイバルアクションのため。いかになぎ倒すか蹴散らすか、どの角度で撮れば効果的に人が吹っ飛ぶか。この熱意、熱量の大きさもう脱帽。 けれんみと犬。この辺の原点回帰も変に律儀。 観てるだけで体力使っちゃった。疲労した頭の片隅で「真田広之がいなくなったら美しい剣技を誰が受け継いでくれるのかなあ」などと考えていました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2025-03-06 22:48:33)《改行有》

22.  モガディシュ 脱出までの14日間 《ネタバレ》 政情不安の国っておっかないなあ。うっかり大使館も置けないなあ。 韓国もダイナミズムあふれる経験が多いねしかし。ここ半世紀ほどを眺めても映画のネタになる実話が尽きない、というか。 脱出モノのセオリーどおりの安定したハラハラ感な作りで上手いです。隠れる「静」と銃撃戦を展開しながら逃走の「動」。そこにかの国ならではの事情、「北」も絡んできて話に厚みを持たせます。「あの人たちって素手で人を殺せるらしいわよ」とは韓国側の大使館職員の台詞。北に対する韓国の見方をちょっと垣間見た一瞬でした。 もっとも、北とのあつれきは若い男二人が取っ組み合いする程度の描写止まり。政治レベルのネタは描けないことが多かったのかも。 お金次第で動く現地警察、人助けする余裕の無い他国の大使館、撃ってくる反政府ゲリラ。リアルなその場の事情は経験者ならではの生々しさでした。 リアルといえば本を車体に貼り付けて防弾にしようというアイデア!いかに現場が切羽詰まっていたことか。ゴリラテープ何巻き使ったのかなあ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-03-03 22:59:44)《改行有》

23.  浮雲(1955) 《ネタバレ》 名作との誉れ高い本作だけど、苦手なジャンルでした・・。 誠意のセの字もない究極のダメ男と、口が攻撃的な割に自己決定力の乏しい女のぐだぐだな関係。離れたのにまた会いに行って相手をなじって別れる。このパターン何度見せられたんだろ。 富岡はまず間違いなくゆき子がいなくても大丈夫。ゆき子ねえさんにしっかりしてほしい。自分を大切にしてほしい、とはるか後輩は思いましたよ。あれだな、彼女と友人だったら夜中に電話してきて長々と富岡との愚痴を聞かされるやつだな。言いたいだけだからこちらの助言など聞きやしないの。 なにしろ画が暗く貧しくゆき子が終始不機嫌なものだから高峰の美貌も半減。富岡がせめて陽性のキャラだったらな。 この時代の定番の一途なヒロイン物なのでしょうが、ワタシは観てるのがちょっとキツかった。[CS・衛星(字幕)] 6点(2025-03-01 00:00:13)《改行有》

24.  ベートーベン 犬映画って当たりますよね。犬可愛いもん。 セントバーナードって大きいなあ。知ってたけど冒頭の子犬が数秒で巨犬になってるのに一番笑った。[CS・衛星(字幕)] 6点(2025-02-26 23:04:41)《改行有》

25.  おもいでの夏 《ネタバレ》 高1って言ってたから15~16才かあ。男の子って小さい頃からおばかさんでそこが可愛いけど、思春期になってもおバカなままなのね。なにしろ性のことで頭がいっぱいのハーミーと友人ら。医学書(?)を書き写したり、同世代の女の子とのイタいデートや抱腹絶倒の薬局でのひとコマなど若い(青い)エピソードがいっぱい。 笑わせてくれるとこがいっぱいあるけど、一方で大変にロマンチックで美しい映画でもあります。切ない旋律の音楽と輝く海辺と年上の女性。 思いがけず彼女への思いを遂げることになった夜の場面は悲しみと衝撃とが合わさった、静謐な美しさがありました。空回りしているレコードの針を戻し、煙草の火を消すハーミーの所作がなんともいえず良かった。彼女への気遣いがこんなところからも伺えて。 そして夫が戦死したとの報が届いてすぐにあのような展開になるのか、と訝しく思う向きも多いようで。でもたとえばあまりのショックと混乱の中、誰かに頼りたいと強く願った時にドロシーが年下の男の子に身を委ねるのはあの場合アリよね。そう思わせた演出とJ・オニールの演技力が素晴らしかったですねえ。 美しいということは儚いこと。すうっと消えてしまって永遠にハーミーの女神となった年上のひと。幕切れも完璧。[CS・衛星(字幕)] 8点(2025-02-21 23:10:58)(良:1票) 《改行有》

26.  バンド・ワゴン(1953) 《ネタバレ》 ミュージカルは苦手なのであまり観ないです。なのでアステアはともかく、シド・チャリシーをこのたび初めて知りました。 今さらの今頃になって、え、彼女なんていう名前?と鑑賞中は興奮ぎみでした。なんて優雅な身のこなしでしょう。脚線美はもちろん、身体のしなやかさ、回転のキレイさ。アステアと公園で踊る場面はクラシカル・ダンスの美の極致でした。 ストーリーは超シンプルでお決まりの大団円。それにメインキャストが全員白人男女で黒人俳優の役どころが靴磨きと警備員のみ、というのもなかなか強烈に50年代を感じさせます。 コンプラ意識のズレは痛いほどだけど、明るく楽しくダンスのレベルもハイクオリティなミュージカルの王様の地位はしばらく譲らないでしょうね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2025-02-18 23:24:50)(良:1票) 《改行有》

27.  ザ・コンテンダー 《ネタバレ》 陰謀ありスキャンダルありのポリティカルドラマ。伏線の張り方とか終盤にヒールをやっつける展開とか、よくできた娯楽作ではあるけど。でもちょっとあちこちすとん、と落ちなくて楽しめなかった。 第一にあんな「ポルノな映像」(出演者の弁)が出たら、それも自身が無関係ならまず否定するべきでは?「男だったら在学中に何人もの女と寝ても問題にならない」から、女である自分もあえて問題化しないという姿勢でしたが。いやあれが男だとしても有権者は嫌悪感を抱くと思うけど? それに冒頭からこの副大統領候補議員のひと、職場のデスクで夫と行為に及んでるんだけど。(夫が)尻出した格好で電話取ってる画ヅラにもうドン引きしました。アメリカってこうなんですか。ブリッジスの大統領役も品が無くてなんだかなと思ったけど、現実にはトランプが再選してるんだなこれが。[CS・衛星(字幕)] 5点(2025-02-13 23:26:40)《改行有》

28.  ヒトラーのための虐殺会議〈TVM〉 《ネタバレ》 説明なしに物語は始まる。 湖畔の瀟洒な屋敷に顔を揃える高官ら。議長のもと会議は進行する。各担当部署の代表らが集まったらしく、縄張り争いがあったり好かない奴への小さい嫌がらせがあったり、とサラリーマンのそれと何ら変わらない。 対象物のあまりの多さに輸送方法でまず一山あり。だがそこは有能な執行武官が良案を出してなんとかパス。 留め置く場所をめぐって「ウチばかり負担が多くないか」と公平分担を主張して引き下がらない管轄部署がいれば現行法の遵守を強く訴える役人もいる。 任務遂行に当たるドイツ軍人のメンタルに配慮する役人もいて、一見福利にも目配りができている。 場が紛糾すれば一旦ブレイクを取り、その間はあちこちの固まりにて行われる根回し。 ちょっとの意見の相違があっても全員がミッションの完遂に向けて意志は一つにまとまっているのだった。有意義な会議である。一見。 が、しかし。有能で効率的ゆえに観ているこちらは震えが止まらない。イヤイヤイヤ、なんでそんなに冷静かつ明瞭に論旨を述べるの。 誰も突っ込まないんだ。この場にいるんだから当然だけど。 こんなんなってしまうんだろうか。戦時なら。任務なら。怖すぎる。人間が。[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-02-12 23:46:56)《改行有》

29.  RRR 《ネタバレ》 濃い、くどい、過剰。インド映画の特質を際限まで盛り込んだ3時間。人の心の機微というものを、例えば小津映画やミニシアター系作品が何層にもなって構成されていると描き出したのに対し、本インド映画の人物らは三種類(怒り・喜び・悲しみ)ほどしか感情を発露しないのですね。単純明快、これこそインド映画の不文律。 加えて何事も大きく描くのでアクションシーンは人体としてあり得ないほど跳躍するうえ、スタミナは続くしイギリス人統治者らの極悪非道ぶりは悪鬼のごとし。 勧善懲悪を柱に友情や民族独立の大義までぶっ込んで実ににぎにぎしい。ご都合主義という言葉がかすむほど圧倒的な「我らの英雄が勝てば万事オッケー」な映画です。 これだけのボリューム。3時間の長尺をもってしても飽きさせない猛烈な展開に、制作陣の強靭な体力を感じました。私は終盤へとへとでしたが。[CS・衛星(字幕)] 6点(2025-02-08 10:29:37)《改行有》

30.  ロイ・ビーン 《ネタバレ》 豪快で自由。西部開拓時代の生き残りロイ・ビーン判事。大いに盛ってほぼほぼフィクションになっちゃってるけど、いちおう実在の人なんですね。 消えゆく西部の残像をしみじみと描いたペキンパーの「ケーブル・ホーグのバラード」をイメージしてしまったのが間違いでした。こま切れのエピソードごとの展開はまるでマンガ。「トムとジェリー」でも観る心持ちでいるべきでした。命が安いし熊のペットぶりはもはやファンタジー。まじめに伝記と向き合う気持ちではついていけません。 ちょっとノリが合わなかったです。わたしの責任ですが。[CS・衛星(字幕)] 5点(2025-01-31 17:07:55)《改行有》

31.  RAW~少女のめざめ~ 《ネタバレ》 ちょっと苦手なテイスト。少女が自我を確立して大人へと移行する時期を描いた成長譚とも取れるけど、カニバリズムていうのが猛烈に極端だなあ。ホラーなんだからそれで良いのよと言われればそうだけど。 なんだか描写の何もかもが過剰に感じる。大学生にもなって新入生イジメとか幼稚に過ぎませんか。廊下を上級生とすれ違う時は顔を下げろだなんて宝塚かい。教授も信じられないくらいに意地悪。 ヒロインのアレルギー反応でできた湿疹も観客の恐怖心を煽るためだけにグロテスクに作ってるでしょ。 学校の寮なのにゲイだからって男子と女子を同室にするなんて理解が追いつかないし、そういや冒頭からして母親が助手席のダッシュボードに足を上げているのにも引いた。行儀悪すぎん?フランスってこれが普通なんですか。 チーズは好きだけどブルーチーズは無理なんだよなあ。極端なものが得意でないことをつくづく感じつつ、ついでにそんなことを思い出しながらの鑑賞でした。5点で勘弁してください。[CS・衛星(字幕)] 5点(2025-01-28 22:45:42)《改行有》

32.  レッド・ドラゴン(2002) 《ネタバレ》 やっぱり思い出してしまいますよね 比べてしまいますよね「羊たちの沈黙」と。 賢いけれど未熟な新米FBI捜査官クラリスと老獪なサイコパス・レクター博士とのつかず離れずの絶妙な距離感。全編しっとりと湿度高めの映像美。予期せぬ展開とJ・フォスター、A・ホプキンス両氏の名演技。 愛してやまないこれらの要素は「ハンニバル」も本作も残念ながら半減しており、続編のハードルの高さをつくづく思います。 豪華絢爛なスター俳優をずらりと並べて、その良くない副作用が出てますね。本作の主人公て誰になるんでしょうか。 レクター博士は何もしてくれないし、個人的にはファインズよりハーヴェイ・カイテルの方を長く観ていたかったし、安定の演技を見せてくれてたP・S・ホフマンはあんな使われ方で早めに焼死してしまうし。 一家惨殺事件をちゃんとメインに据える描き方をしてないせいか「この事件どうなるんだろう?」という興味が続かないんですよね。話題があっちこっちに飛ぶので。 お話自体は悪くはないと思う。羊の前日譚としては。でも満足にはちょっと遠い出来。[CS・衛星(字幕)] 6点(2025-01-26 13:06:17)《改行有》

33.  ようこそ映画音響の世界へ 《ネタバレ》 小学生の感想文みたいだけど、映画の音作りにこんなにたくさんの努力が払われているとは知らなかったです。普段、何気なく耳を素通りしていた映画作品の音。 そうだよね屋外での撮影は余計な音も入ってくるだろうし、雪山を歩く時の雪を踏みしめる音はハッキリとマイクでは拾えないよねえ。 作ったり足したり除いたり。スタッフらの努力とセンスによって作品は彩られているのだとよく伝わりました。 そうそう、スター・ウォーズは音もカッコ良かったのだ。そうだよ何故言われるまで気づかなかったんだろう。ワープ音も宇宙船のごごご、という移動音(?)も誰も聞いたことが無い架空の音なのにすんなりと受け入れて心地よく聞いていた。音職人の仕事の凄いとこはまさにそこ。 映画を観る解像度がちょっと上がりました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-01-19 23:06:17)(良:1票) 《改行有》

34.  MEMORY メモリー 《ネタバレ》 お話は凡庸で今さら、という内容。展開は浅いしまあこうなるだろうなと思ったとおりの落ち。ニーソンの認知症という設定もさほど活きてないし、ターゲットを同じくする元殺し屋とFBIの邂逅という本来ならヒリつく場面もあんまり盛り上がらない。 各キャラがありがち過ぎ。ニーソンはいつものニーソンだしピアースの「保身的な組織に反発して干される正義感強めの人物」キャラはこれまで何十人見てきたかしら。モニカの巨悪感も限りなく薄い。 大仰にメキシコだテキサスだと地名を表示するけど、そこを押さえておく必要も特に無い。平坦に話が進む。しばらくしたら間違いなく内容を忘れるであろうと思われる。[CS・衛星(字幕)] 4点(2025-01-17 23:14:18)《改行有》

35.  トゥモロー・ウォー 《ネタバレ》 ある日未来から援軍要請が来る。子孫のために戦地に赴く現世の老若男女。コンセプトは斬新だし、「まだ起こってない危機に対して命を差し出す」ことへの“not my war"デモが発生したり、自己矛盾が生じるのを防ぐために派兵される年齢を中年以降に設定していたりと、なかなか細部まで目配りのきいた脚本だなと感心しました中盤までは。 未来と現世を行き来するタイムワープSFの世界観を深掘りしてくれたら傑作になったかもですが、中盤以降は良くある怪物退治モノになって失速した感があります。 家族間のドラマも横糸に織り込もうと頑張りましたがあまり成功してない。父と娘まではともかくJ.k.シモンズの役どころは不要に感じます。 とはいえ映像は気合と資金が大量に投入されていて大画面でこそ映える大作です。コロナ禍で上映叶わず配信へ下ろさなければならなかったとは、制作陣の無念は察するに余りありますねえ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2025-01-14 22:59:21)《改行有》

36.  ラヴィ・ド・ボエーム 《ネタバレ》 まったくもってお金がないんですよねカウリスマキの登場人物らは。もういつでも。 中年男が揃いもそろって赤貧洗うが如し。なのに悲壮感が今ひとつないの。まず売れないだろう小説や曲や絵を創ってその日を生きて。でもどういうわけかパトロン(カモ)が現れたりしてしのげちゃう、このゆるさ。 ラストまでこのユルさが続くのかなと思ったけどそうではなかったです。人生は切ない。切ないなりに希望を持たせることも多いカウリスマキだけど本作はビターな方に舵を切っておりますね。 それにしても優しい三人の男たち。自分も持たざる者なのに他者に分け与えることができる人たち。稼げなくて勤労意欲も少なめでしょーもないんだけど、彼らの優しさや友情力はちょっと圧倒的でした。金はなくとも愛はある。[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-01-12 23:35:53)《改行有》

37.  童年往事/時の流れ 《ネタバレ》 ごく普通の一家の、どこにでもある日々を140分間見せ切る映像の力。50年代の台湾は家屋や舗装されてない道路や木の電信柱など、一昔前の日本を見ているようで懐かしさで胸がいっぱい。シャツと短パンで駆ける男の子(というかガキ笑)の生命力のまぶしさ。 時代的に政治が激動している最中だから、大人たちは穏やかではなかったでしょう。でも少年アハの目に映る日々は少年期から思春期にかけての、自身の生活圏のあれやこれや。教師に反抗したり恋心を抱いたり、小さいグループ間のけんかといった普遍的な青春なのでした。 父と母を順に亡くしてしまう悲劇も感情過多にならない描写で淡々としています。十代のアハには推し量ることが難しかったのであろう長女の胸の内も、どうにかして映画の中にもっと落とし込めていればお話に深みを持たせられたのでは。 お祖母ちゃんの存在が良いですよね。孫を可愛がり、大陸に帰りたがっていたお祖母ちゃん。道に迷ったら近所の人が送り届けてくれるあたり、当時の人付き合いの距離感の近さを感じます。 寝てんのか死んじゃってんのかわかんないって、まるでコントのようだけどいやあ昔ってこういうことあったんですよ。 お祖母ちゃん、せっせと作っていた神銭向こうに行って使ったかな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-01-07 23:04:09)《改行有》

38.  スティルウォーター 《ネタバレ》 タイトルから内容が皆目見当がつかない類の映画。なので全くの丸腰での鑑賞となりました。なんだスティルウォーターって地名かあ、と序盤で分かるのですが、その単語が話のなかで大きな仕掛けとなっていたとは。気づいた終盤には唸ってしまった。 ちょっと長めの尺を使って人間関係を丁寧に描いてます。なんせ主演はM・デイモンですし他の役者も上手いのでダレずに観られました。マットと女の子のやり取りがとても良かった。べたべたし過ぎない距離感。気の合う二人が単語をレクチャーし合いながら一緒に作業する様子が微笑ましい。 サッカースタジアムでのシーンや警察がアパルトマンに踏み込むシーンは半端なくどきどきしました。物語の緩急のつけ方が実に上手い。 事件そのものを我々は父親の目線で追ってきたけれど、明らかになる事実は彼が信じていたものとだいぶ違っていたし、フランス人母娘との絆もまた思い描いていた方向とは違う形で着地してしまった。 娘は冤罪が晴れて帰ってきたのだからハッピーエンドには違いないけれど、こうも苦い味が残るとは。人生てこんなものだよなあ。「思ってたんと違う」これに尽きるよなあ。ねえビル。[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-01-05 12:34:21)《改行有》

39.  バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー 《ネタバレ》 己を笑うフランス人の諧謔理解度の深いこと。自国の大統領から大ヒット感動映画作品からあげく修復の済んだ至宝ノートルダム大聖堂までバカな小ネタにしてしまうシマツ。 こりゃオリンピックの開会式に首を抱えたマリー・アントワネットだって登場もしますわな。 しょーもない下ネタもぼちぼちあるけど、バカのセンスすら洗練されている(?)感じがあって、バカだけど下品を逃れている。ふふっ、と笑える連続で楽しかったです。でもトム・クルーズには一応謝っといたら?[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-12-23 00:21:52)《改行有》

40.  ウィッチ 《ネタバレ》 人の心ほど怖いものはない。洗練されたホラーに感じました。17世紀の非科学的な考え方から、極端な信仰心から、鬱蒼とした森と曇天の空模様といった舞台装置に至るまで全部恐い。 信仰心ってなんだろ。そもそも心の安らぎを求めての神様なはずなのに、信仰優先で家族がつらい目にあっては本末転倒もいいとこ。こんなこと言っちゃ怒られるかもだけど、信仰てのはほどほどにテキトーなのが良いんじゃないですかね。 この家族、笑顔もほぼ無いもんね。いかにも厳格なピューリタンといった感じで。厳しい生活のなかにあっては最低限のユーモアが絶対に必要だと思うんだけど。 この映画、上手いなと思うのは妄想か現実か、いかようにも取れる描き方をしているところ。おそらく17世紀の人たちがリアルに経験した、感じたままが映像として展開している。実態はおそらく神隠しにあった赤子は大型の動物に捕らわれたのだろうし、(長女の証言を鵜呑みにはできない)弟は森で毒物に接触してしまったのだろうし、そう思い込んでいるから黒ヤギもしゃべるのだろう。 科学のインフラが無い時代は現代よりずっと夜が暗い。「何か」が魔女の集会に見えても仕方ない。 でも何より怖いのは悪魔だの魔女だの「そう思い込んで」自滅してしまう人間の心そのもの。神にすがるだけの父親、ミソジニー気味の母親、意地の悪い双子、全部がやっかいで手に負えない。 当時の証言や日記からインスパイアされた本作はアメリカ版遠野物語。「神」の位置づけが我が国と違うのが興味深かった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-12-20 22:50:51)《改行有》

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