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21.  PERFECT BLUE 《ネタバレ》 良く出来てるなという印象 わずか82分というランタイムに凝縮した二転三転するストーリー 深く読み解くと色々な意味に受け取れるエピソードの連続 今敏監督の話はどれも複雑で何が現実で何処が幻想なのかわからなくなる 冒頭から出て来る気持ち悪いにーちゃんが、2人組になったチャムのコンサートで未麻の幻を見るシーンは秀逸だ 今見るとかなり悪質なストーキング行為だがこの時代はまだ黙っているのが普通だったのか? その辺だけが違和感があったが、1998年という微妙な昔なので許せる 典型的アニメ美人のヒロインと気持ち悪い顔の普通の人達の対比が特徴的だ 劇中劇の「ダブルバインド」やアイドルグループ「チャム」の曲まで手抜き無い出来で驚く 架空のアイドル「チャム」の曲をちゃんと聞きたいと思ったのは驚きだ 冒頭から出て来るキモイにーちゃんがやはり未麻の周囲で事件を起こしていたのは当たり前すぎてオチ的にはちょっと不満だった キモイにーちゃんが実は未麻の見方だったりしても面白かったんじゃなかろうか ラストのドンデン返しは衝撃的 キモいにーちゃんの死で方が付いたかに見えたのでなるほどこうくるかって感じ 難を言うなら偽未麻の豚おばさんが異常に身軽な説明がつかない事 ここだけが???で最後までひっかかった だれかこの部分に説明をつけてもらいたい しかしこの監督「東京ゴッドファーザーズ」でも思ったがエンディングがちょっとくどい そこだけ漫画ぽくしなくてもいいのにって思う どちらにせよ大変な傑作 惜しい監督を亡くしました[ブルーレイ(邦画)] 8点(2015-07-05 13:54:29)

22.  キカイダー REBOOT 《ネタバレ》 前半20分のバトルシーンとかはまぁまぁいい しかし原作のいい所がまるでない キカイダー REBOOTというタイトルもどうかと思う わざわざタイトルにREBOOTと付ける必要があるのか エンディングのスタッフロールを見てようやくわかったが、この映画はテレビシリーズのキカイダーをリスペクトして作ったものか このエンディングのセンスは監督としてもサイテークラス 最後に噴飯物の演出センスを披露して妙に納得がいった わざわざいまさらキカイダーを作ったのなら、原作漫画のいい所をストーリーに取り入れて欲しかったが、そこにも気が付かなかったのだろう 特に自らのアイデンティティーに悩み、キカイダーの胸に抱かれて死んだライバル、ハカイダーの扱いはこの監督が本当にキカイダーという原作を理解してるとは到底思えなかった 元々このキカイダーという話は格主要キャラ達が自分の存在価値を問う話である この低レベルの設定でキカイダーをリブートしようと思ったのは何故なのか、小一時間、問い正したい(笑) しかし原作でマリと呼ばれたビジンダーらしきアンドロイドは結構良かったりするので、ちゃんとキカイダーの世界観をわかって作ったならばそこそこ見れたのではなかろうか とにかく作り手がキカイダーをただの子供のヒーローとしてしか捉えてないのがサイテーだ そもそも本田博太郎や原田龍二みたいなお約束なキャラは不要 原作で、自分の殺し屋としての存在を犬にも劣ると宣うワルダーのようなキャラを入れれば話が深くなるのに この話は監督を更迭して、キカイダーの世界観がわかる監督に、自らのアイデンティティーに悩むキャラ達と、絶対に外せないハカイダーのバイク白いカラスやら、キカイダーのサイドマシンなどのガジェットをちゃんと描けばロボコップ程度の傑作は出来るはずなのに 今からでも遅くは無いので次作は是非やってもらいたい もちろん違う監督で[ブルーレイ(邦画)] 6点(2015-07-05 13:44:17)

23.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 竹取物語の基本ストーリーを一歩も離れずに、137分の長い上映時間を飽きずに見せる演出は見事 これだけ長いのだから翁が突然貴族に目覚める所とか、貴族達がかぐやを求める理由を描いて欲しかった おとぎ話なのだから美しい姫が欲しいの一言なのだろうが2時間を越える映画なのだからそこは設定して欲しい 映画全体から漂う居心地の悪さというか、はっきりと気持ち悪さが漂う 途中唐突に逃げ出したかぐやが屋敷に戻るとか、捨丸との邂逅シーンとか、作り過ぎな所もちょっとチグハグな様にも思えた 捨丸が家族を捨ててまでかぐやと逃げようとした所などはちょっと狙い過ぎであざとい感じがしてしまう 屋敷から逃げ出したかぐやのシーンのインパクトが強くて映画のイメージのほとんどをあのシーンに持って行かれたのは良かったのか悪かったのか しかしまぁ、名シーンだとは思うが エンディングも思い切り作為が有りすぎてあの舐めた音楽といい、狙い過ぎ しかし初めて見るイメージのアニメであることに間違いない キャッチコピーのかぐや姫の罪と罰とは、かぐやが言い出した無理難題のために求婚者達に降り掛かった不幸の事を言ってるのだろうが、テーマとしては非常に浅い感が拭えない 捨丸やその家族まで不幸にしてしまう存在がかぐや姫ということなのだろうが、その罰が羽衣を着て地球での事をすべて忘れて月に帰るというならばやっぱりなんか浅い 本来神様ってそういう残酷な存在でもあるが、この辺は違う解釈で話を終わらせても良かったんじゃなかろうか[ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-07-05 13:43:14)

24.  るろうに剣心 伝説の最期編 《ネタバレ》 前編より話がタイトで良かった ちょっと長過ぎるけど すぐグルグルするカメラワークも丁寧でいい 剣心のキャラが最初から陰々滅々でちょっと気がめいる ヒロインの武井咲の見せ場がほとんど無いのが不満だが、その他のメインキャストは一人ずつ丁寧に見せ場を作ってあって好感が持てる 江口洋介の斉藤一はメチャカッコいい 藤原竜也も顔は全然判らないが怪演 各自の強さが良くわかる殺陣も前回よりも特徴があって良かった気がする しかしあまりにもチャカチャカしすぎてフェンシングの試合のようで日本刀の切り合いのような重厚な感じがまったくしない むしろ冒頭の福山雅治との指南の方が良かった気がする 短いカットで早いシーンが連続すると慣れて来てつまらなくなってくる ソードアクションはチャカチャカがインフレだと飽きるな ラストの志々雄大暴れは強過ぎ さすがラスボス メインキャスト全員でかかっても切り崩される志々雄の爆発する切っ先は凄い 原作はこの手の派手な剣法なので、原作に忠実な派手なエフェクトの剣法がもっとあってもよかったんじゃなかろうかと思わせた しかし全員で強い志々雄に斬り掛かるのはどうだろう 戦隊ヒーローが悪怪人一人に全員攻撃を思わせて、悪人には皆で立ち向かってやっつけても卑怯とは言わないのだろうか 卑怯と言えば伊藤博文のクズぶりは特筆物 最後は全員があきれて唖然としていた様にも見えた[ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-07-05 13:42:03)

25.  万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳- 《ネタバレ》 すべてではないが原作を何冊か読んだら、他の原作タイトルのエピソードを寄せ集めた印象だ それ自体は映画作りとしては別に悪くないのだが、展開は笑ちゃうぐらいちゃちだった そもそもヒロインの莉子をあれだけ手間をかけて排除する意味が無い 莉子がいてもこの犯罪は出来るだろう しかもこの映画で一番面白かったのが莉子と美沙との共同訓練あたりまでだったのにもかかわらず、この意味の無い訓練を、長々と見せる事にまったく意味が無かった事に腹が立つ 松坂くんが攫われて目の前でモナリザが焼かれるまで彼をほっとくのもありえない展開 とっとと焼けばいいことだし、普通焼けるのを確認するだろう 高層ビルの中で火をつけたらスプリンクラーだって黙ってないだろうし 税関で捕まる連中にも全く危機感は無し 見つけたモナリザの偽物の中から莉子が本物を見つけるのに時間をかけられない理由もないし 未開の国の警察じゃあるまいし、莉子がその場で才能を見せなくても天下のモナリザさんなんだからいくらでも丁寧にあつかうわって思った ただ莉子と美沙がくだらないバディ感を見せるだけに用意されたステージだった しかも本物を選ぶ根拠は何も提示されない 莉子の鑑定の才能にいちいち理由があるのがこの原作の最大の魅力でもあるのに、この映画では序盤のヒロインの紹介エピソードのみにそこは表現されていて、メインストーリーの鑑定はほとんど直感なのが笑える 原作がジュブナイルなのでしかたがないのかもしれないが、映画ではさらに設定が幼稚で適当なのでどうしようも無い[ブルーレイ(邦画)] 4点(2015-07-05 13:39:12)

26.  バイロケーション 《ネタバレ》 冒頭からオープニングCGの出来の良さにおおって思ったが、ストーリーは途中までかなりの違和感がある オリジナルをたびたび窮地に陥れて悪魔の様に描かれているバイロケという存在 とうとうバイロケを殺す事にするが相手を確認しないで撃つのはシラケる 相手を確認する方法はいくらでもあったはず そしてバイロケそのものを秘密にする理由がとくに見当たらない無いこと バイロケが事件を起こしたらオリジナルを救う為には公にするしかない 同時に2つの場所に存在するのだから証明するのは簡単だ なぜそれをしないのか 原作小説には説明があるのだろうか 後は、なによりも豊原功補が大根すぎる それでなくとも物語上、違和感があるキャラなので巧い役者じゃないと絶対にダメだ 何度もヒロインの体に触って「俺を信じろ」と言う そのたびに「信じられるか!」って思って尚かつ「人の体に着易く触るな!」って思った あまりにもしつこいので、このセクハラ行為が後半の伏線になるのかと思っていたら全く無し どんな演出だよって思った バイロケ存在のルールもかなりいい加減だ しかし、一転して後半のオチの部分はかなり面白くて、前半のバイロケがオリジナルを追いかけ回して暴力的になるという雑な設定をやめて、もっとリアルにオリジナルとかかわり合うシナリオに出来なかったのかと思う 後半、漫画的なキャラ達が次々に殺されてヒロインだけになってからは一転して面白くなった しかし、時すでに遅しで前半の違和感がずっとノイズになって感情移入を妨げる    以降決定的なネタバレが有るので未見の方は読むのをお控えください…… ヒロインのアパートの5Fと6Fでオリジナルとバイロケが同時に生活している事にもかなり無理がある しかしラストはやはり哀しい バイロケの描いた作品が存在出来るのはバイロケのルールに反してる気もするが 途中にもアパートの玄関の水とか、ヒロインのタバコやうがいとかの伏線があって、終盤でなるほどと思わせる所もあったので「バイロケーション 裏」でもう一度見直すのがいいだろう しかしその辺の伏線もクド過ぎて、特にヒロインのうがいは何度も出し過ぎ 日本の監督はオーディエンスに説明し過ぎる、クドい演出はダサい 邦画で毎度の事ながら思うがなんとかならないものか 序盤のホラーな展開がもっとチャチでなければかなり面白かったはずなのに残念な映画[ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-07-05 13:38:06)《改行有》

27.   《ネタバレ》 さほどの恐怖演出はないが結構怖い 黒沢映画は当たりはずれがあるがこれは結構あたり 冒頭から主人公のキチガイ振りが結構ヒドくてイライラさせる 役所広司は狂った役も巧い 不快感をあおる黒沢映画の手口だ しかしいつもの回収されない伏線等は無く、普段よく使われる不快な音楽や効果音なども無くいたって普通 その分普通のホラー映画としては出来がいいという印象だが、黒沢映画としてはいつものキレに欠けるかな しかし普段の黒沢スタイルがいまいち気に入らない自分としては歓迎したい オチもホラーの定番だが悪くない オダギリジョーやら伊原剛志やら加瀬亮やらの、存在感のある役者の存在理由がよくわからないが、並のホラー映画ならそんなことは鼻っから関係ないだろう 葉月里緒奈の幽霊が最初っから普通に幽霊なのがつまらない 存在を曖昧にしたほうがヒロインの小西真奈美とダブルヒロインで、むしろ人間ぽい演出にした方がミステリー度も上がって良かったんじゃなかろうか ヒロイン二人がどちらも実は幽霊だった的なオチなら意外性があって楽しかった しかし黒沢映画のファンならば不満が残るだろうが私はいつもの黒沢映画よりも面白かったと思った[DVD(邦画)] 7点(2015-07-05 13:36:42)

28.  WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ 《ネタバレ》 都会っ子が田舎の林業訓練校に入る所から話が始まる 特殊な訓練校の授業内容も興味深いし、さらにそこから林業のディテールや田舎の生活、綺麗な学校の先生との恋愛やら、プリミティブな森の祭りまで盛りだくさんだ サービス過剰な展開でその分一番大事な林業の面白さ、素晴らしさ等がちょっと薄いと思った 100年先の森で木を切る人の事を考えて森を作って行く、林業と言う仕事の深さはわかったが、もっと森の生活自体が素晴らしい表現が見たかった しかし伊藤英明のハマり具合は素晴らしく、チャラかった主人公が森でそれなりの男前に成長していく様は面白い 田舎の生活が不便で徹底的にやられる表現とか、田舎の人達との交流がそれなりに排他的で、だからといって都会に帰る前提の青年にとって、皆と仲良くする事がさほど大事な事でもないというスタンスが、微妙な感じなのもリアルで良い 山で働く男達も本物のようなリアルさがある 出て来る女達が普段は綺麗な女優様達だが、今回は誰も彼もスッピンの大ブスでリアルと言えばリアルだが、そこが熱演に繋がってるかといえばちょっと違う気がする 見慣れないなとは思うがだから何なのって思った しかしグダグダな少年の成長物語としては近年に無く王道 エンディングでヒロインが「愛羅武勇(アイラブユー)てぬぐい」を振って見送るところとか、てらいの無さが気恥ずかしいぐらい 都会に帰った主人公が木の香りを嗅いで森に戻ると言う、最後まで王道に徹していてわかりやすさが鉄板だ[ブルーレイ(邦画)] 8点(2015-07-05 13:35:32)

29.  ラストミッション 《ネタバレ》 死期が近い主人公が最後に家族との絆を築こうとするスパイアクション しかしスパイというよりは殺し屋といった感じか 悪い奴とはいえ、いい人ぽい風貌の主人公があまりに簡単に人を殺すので違和感バリバリだ ケビンコスナーのどちらかと言うと優しい風情がむしろ違和感を際立たせる 戦いながらも不法移民家族達との交流や、父親つながりの悪党に情けをかけるとか、本来、ひとでなしの主人公が変わって行く過程が描かれているような気がするが、ひとでなしの部分が妙に曖昧でピンと来ない 上司のヴィヴィはめちゃ美人の殺し屋で、もっとクールな仕事ぶりが見たかった 冒頭のミッションがスピード感があったわりに、パリでのミッションはツギハギだらけで一貫性があるミッションに見えなくてかなり中弛みした 悪党のオヤジを拷問したり助けたりいったい何がしたいの?って思わせる 主人公の病気もミッションのお駄賃代わりの薬で延命するが、この設定そのものが必要だと思えなかった まさかラストミッションなのに続編を目論んでるとか(笑) 部屋を占拠した移民達が子供を産むところとか、娘を助ける為にパーティに乗り込む所はなかなかいいが、ラストの銃撃戦に至る過程がかなりやっつけだ 娘のパーティに行ったらそこで敵の親玉と遭遇とか安易にも程がある 最後にヴィヴィから延命薬のプレゼントを貰うエンディングも微妙 むしろ最後の短い時間を家族と楽しく過ごすエンディングの方がずっと哀しい 珍しく原題の「3 Days to Kill」よりも良い『ラストミッション』というちょっと哀しい邦題にも合っていたのに[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-02 18:56:49)

30.  マイティ・ソー/ダーク・ワールド 《ネタバレ》 思ってた展開とかなり違った 今回はソーの故郷、アズガルドでの話 前回のスーパーマン並みのヒーローソーが地球で大暴れするシーンはほんのちょっと 前回以上の派手なCGはアズガルドと赤茶色い砂漠の星スヴァルトヘイムでのバトルシーンのみだ 地球でのVFX部分は楽しいが瓦礫の星では仮面ライダーの採石場バトルと変わる所が無い やはりマーベルブランドの映画に求めるのはド派手なVFXバトルなので舞台は地球にしてもらいたい しかしアベンジャーズにヒーローが地球で集合する為には、ソーがアズガルドでの王位継承を捨てて女を取るみたいなエピソードが必要なのはわかるのでしかたがないのか アベンジャーズのための消化試合のようなエピソードに思えた ヒロインも前作からうって変わってエキセントリックな性格になってるのもかなりの違和感がある ソーが完全に異星人で北欧神話から完全に遠ざかったのもつまらなくなった要因の一つ 前作のスサノオの様な堕ちた神からは程遠い 今回は妙に落ち着いていて、前作のいい気で脳天気なバカ王子のイメージもまったく無い 前作の「脳天気な兄ちゃんが超強力な神様」みたいな面白さがまったく無いのはかなり不満だ 最近のヒーローバトルにありがちなインフレ暴力には強いアズガルド人でも、ナイフやら剣のひと突きには弱いみたいなのも少し都合よすぎな設定でしらける キーになる「エーテル」というダークエルフの切り札が、こっち来たりあっちいったりするのも、なんのこちゃな設定に思えた マーベルお約束のエンディング後のおまけ映像に、スヴァルトヘイムから来てしまったモンスターが鳥の群れを追って空き地を飛び跳ねてるのが微笑ましくて可愛い[ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-07-02 18:03:22)

31.  トランセンデンス(2014) 《ネタバレ》 新しい世界を再生する話であるのにも関わらず、なんだか非常に後味の悪い話 主人公が神のようなAIになるが、その存在が悪魔的である描写がまるでないにもかかわらず、いつの間にか人類の敵になっている これは作り手の都合の範囲を遥かに越えている あくまでも善意の固まりであるAIに対して、さしたる理由も無く攻撃する政府とテロリスト 冒頭から過激なグリンピースみたいな連中がAI研究者を殺しまくるが、後半なぜかそのテロリストの行動が正当化されてるような展開になるのはメチャメチャ違和感だ 神のような主人公のAIに対して一方的に攻撃をしかけて、むしろラストで自ら妻と死を選ぶ神AIが不憫 常に優しげなジョニーデップの顔がさらに違和感を増幅させる たとえば無抵抗の新興宗教の信徒達をバズーカでバンバン撃つみたいな不快感がデカイ テロリストの女も始終イライラさせるが、死なないし改心もしない、さらに不快な展開だ 冒頭すでに壊滅してる街並みから始まって最後にまたそこに繋がるが、意味不明 むしろ無い方がずっと物語に意外性を持たせたとおもうのだが不可解な演出だ 途中もテロリストを持ち上げたりAIをこき降ろしたり、かと思うとまた持ち上げたり、テロリストと敵であるはずの警察が突然仲良くなったり、情緒不安定な人が作った感じ AIの能力が感情をもったコンピューターができる能力を遥かに越える神的な力を持っているが、それよりも敵側の違和感が大き過ぎて気にならないぐらいだ この話むしろ最初から政府やテロリストは敵で、はからずもAIになった主人公が神となって人類に貢献するが、人類よりも純愛を優先して自ら死を選ぶ話にした方が違和感がなくむしろカタルシスがあったと思う[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-07-02 18:00:02)(良:1票)

32.  ロスト・ボディ(2012) 《ネタバレ》 時々「REC」などスマッシュヒットを飛ばすスペイン映画 とりあえず拾い物である 殺されるオバさんがほんとにイライラさせるイヤなババァで、対する警察も最初っから主人公を目の敵にする偏った捜査でこれもイライラさせる この辺はウマイ パッケージビジュアルはその嫌みなババァがヒロインのごとくばっちり決めた写真なのにはかなりの違和感がある お話は意外な展開でもあるし、それほど意外でもない展開 どっちだよ(笑) 展開は予想出来ないが、途中途中で警察関係者でなければ成し得ない迷彩がチラホラ現れる 「これは犯人をはめる警察の罠でしょっ」て思わざるを得ない展開が頻繁に出ると、有る程度犯人の予想がついてしまうのはちょっと頂けない 警察署内で犯人に脅迫状とか、モルグの死体の中に携帯電話とか、死体のタグを替えたり戻したりとか警察関係者でなければやりようが無いし、警察関係者の中で唯一のキャラは警部のハイメのみって言うのは余りにも直球で、逆に「いくらなんでもそんなわかり安くはないよな」って思わせるのが既に迷彩だったのか ラストはそれまでの現象が犯人の幻想であるオチになるのかと思いきや「やっぱり犯人はこいつかー」みたいな展開は少し意外でもあり「やっぱりなー」でもあった さらに事件のキーになる女が実は犯人の「むにゃむにゃ」だったのは面白い 思い返せば途中にも色々伏線が仕込まれていて、もう一度見直せば面白いかもしれないな しかし今すぐ見直す程でも無いか これを本当にやったら犯人のポケットから8時間前に毒薬が出て来てるし完璧に完全犯罪だな オチがドンデン返しとまではいかないのがちょっと中途半端な印象だ[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-07-02 17:38:35)

33.  オール・ユー・ニード・イズ・キル 《ネタバレ》 原作マンガを先に読んだらイメージが余りに違うので、違和感があって映画に集中出来なかった(原作小説は読んでないです) この映画に関しては、むしろ映画を見てから原作マンガを読むのがオススメです 映画はパワードスーツでは無く、すでに見たエリジウムの強化外骨格といった所だったり、主人公がオヤジだったり、なによりもヒロインのイメージがまるで違うので全然別の話に思えた 原作のイメージはツンデレの美人 この映画のヒロインにはツンばかりでデレが無い 原作キャラの「萌え」の部分がまるで無い 武器研究者が女の子からヒゲオヤジになってるし(笑) 原作はさながらFPS・ガンシューティングゲームを延々とリセットを繰り返して、新兵が熟練の猛者に成って行く過程が面白かったのだが、映画のメインはあくまでも敵の重要拠点を殲滅することだ ヒロインが腕足せ伏せをするエピソードもイメージのみである この部分で原作のメインテーマである青春物語の部分をすっぱりと切り捨てた 後半は特に不死身(?)の主人公が普通の人になってからは完全に普通のエイリアン物になってしまったところがイマイチだった 相変わらずエイリアンが知的生命体に見えない事や、最後に弱点を叩いたら逆転勝利みたいな所はちょっと飽きた感がある 映画は原作よりも話が複雑になっていて理解しにくい部分も多々あった しかし自分が一方的に思い描いていた映画と違っていただけで、この作品しか知らなければ充分面白いと思える物だっただろう とくに新兵の前半部分はポール・バーホーベン的なブラックさに溢れている その意味でもこの作品に関しては原作コミックは後で読むべき しかしパッピーエンド好きの自分としてはオチはこの映画の方がすきだ[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-02 17:14:15)

34.  エクスペンダブルズ3 ワールドミッション 《ネタバレ》 お祭り映画3作目で豪華キャストはさらにパワーアップしているが、お話は前作ほどイケイケではなかった しかしみんなが集まってわいわいやって、最後は「打ち上げばんじゃーい♪」な所もお祭り映画ならでは、それだけで殆どの事は許せる作りになっている なのでこの映画に関してはネタバレもクソも無い 勧善懲悪予定調和、新しい仲間も出来るし誰も死なない 死ぬのは悪い奴だけという、いたって桃太郎侍的で安心して見れる しかしキャストは相変わらず凄い 全員に見せ場を与えて、なおかつスタローンの見せ場も十分な出来 アントニオ・バンデラスやらウェズリー・スナイプス 悪役にメル・ギブソンを持って来るのもなかなかいい すでにクソじじいのハリソン・フォードはただのCIAのおえらいさんかと思いきや中々の大活躍で、体力的に問題がある連中はシュワちゃんを含めてすべて飛行機のパイロット(笑)というわかりやすいキャスティングだった こうしてみると同時期にアクション俳優として活躍したシュワルツネッガーよりもスタローンの方が数倍かっこいいな 後、残るはジャッキーのみか でも面白さから言うと前作の方がよかったかな[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-02 17:09:54)(良:1票)

35.  ノア 約束の舟 《ネタバレ》 旧約聖書の創世記の話が良く分かった 天地創造がダイジェスト映像であっというまに描かれるシーンは結構良い VFX&コマ落とし&ストップモーションで植物の成長記録の様に固定カメラの目線で描かれる 誰でも知っている旧約聖書なので違う話は一切無い ただ一つ、聖書のアレンジとしては女が後から生まれた事と、ノアが意固地なクソじじいだったことか 方舟に動物達が集まって来る所と、人間達に囲まれた時に石男達が立ち上がってノア一家を守るシーンは印象的だった しかし聖書のノアの方舟の部分だけを一本の映画にするのはやはりちょっとムリがある[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-02 17:07:25)

36.  AFFLICTED アフリクテッド 《ネタバレ》 きっと誰でもおもう事だろうけれど、男の友情と超絶パワー、バンパイア版「クロニクル」だった 相棒のクリフが死ぬあたりまではコメディの要素が入っていたりしてかなり面白かった 相棒がいなくなってまずカメラを回す理由が無くなってしまう モキュメンタリー物で盗り続ける理由が無いのに撮影、編集までされてしまうのはきつい クリフとデレクの仲良しコンビがそれなりに可笑しい前半と打って変わって、デレクのうっとうしい悩みだけになってしまって、ただの吸血鬼の憂鬱の話になる それまではこの話がどんな風にオチるのか想像出来ない感じでワクワクしたのに 後半、話が完全にバンパイアホラーになってしまったら、それまで抑えめでリアルなVFXと思っていたのが、急にただの地味なエフェクトとして感じてしまう 後はまったくリアル感の無い展開でただのB級ホラー エンディングも完全にバンパイアを受け入れた主人公が、悪人だけを殺すみたいな都合のいいラストもちょっとシラケた さらにおまけエンディングもホラー映画のお約束から一歩も出ていないのはかなり不満 どうせ相棒が生き返るなら吸血鬼コンビで面白い事をするエンディングにすれば良かったのに 「クロニクル」を見て触発されたが「クロニクル」の様な新鮮さは一切思いつかなかったというところかな 点数は自分がモキュメンタリー好きなので甘め[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-02 16:55:31)

37.  ロボコップ(2014) 《ネタバレ》 87年のロボコップのリブート オリジナルと比べるとあまり特徴が無い オーソドックスなSFエンターテイメントとしてのロボコップである カメラがやたら揺れて前半は船酔いしそうだった VFXバトルはなかなか見応えがあるがポール・バーホーベン版のような毒は無い サミュエル・L・ジャクソンのアジ演説キャスターもバーホーベンの毒には程遠い ロボコップを作った博士がゲイリー・オールドマンで、この人は悪役も味方もどちらでも出来る器用な役者なので、敵なのか味方なのかがわからないのが面白い オリジナルで出てきた二足歩行のガンメカが出て来るが、オリジナル版のような奇妙なかわいさが無かったのが残念だった エンディングは完全なカタルシス不足 なによりもぶっ殺されて当然の悪役が不在なのは不満 しかしどちらかというとシリーズのプロローグ的な話なのでこんなものなのかな 2作目に期待しよう[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-02 16:49:42)

38.  アナザー プラネット 《ネタバレ》 これ完全なネタバレです しかもかなり重要 未見の人は読まないでね  驚いた 最後まで見て愕然とした 途中途中で辻褄の合わない所があってそれがヒロインの心理描写の内だと思っていた しかし、驚くべきことに、この話は二重螺旋になってた 二つの地球に存在するであろうヒロインローダにまつわる話をパラレルワールドで時系列をある程度無視してごっちゃに描く 一人は恋人ジョンに手痛く振られて傷心のまま、もう一つの地球に居るかもしれない幸せな過去を持つ自分に会って慰めを得ようとするローダ もう一人はジョンの愛を得てジョンにもう一つの地球行きを譲っても幸せ一杯のローダ 前半、ジョンがローダを車で送って、ローダの名前を聞いてハッとした顔をした この時にジョンはローダが家族を殺した張本人だと気づいたはずだ 後半でも事故の相手がローダである事を匂わしているにもかかわらず、ローダを愛していると告白する 幸せなローラはジョンを優しく抱きしめた にもかかわらず帰りの電車の中でストレスの余りに嘔吐するのである この辺に違和感が有ったがローダの深い心の痛みを表している悲しい描写だと思っていた しかし終盤で宇宙に行くのに反対してローダの告白に激昂するジョンに何故?という違和感がある 「おまえはなにもかも受け入れたんじゃなかったのか」みたいな そしてエンディングに嬉々としてテレビのインタビューに答える馬鹿みたいなジョンを見た時の違和感に突然閃いた ああ、だまされた、この話にローダは二人いる!この電撃の様な思いは伝えきれない 二人のローダの別々の恋愛模様をわざとひとつの話の様に見える様に繋ぎ合わせたのである この上級なミステリーに尚かつ、ローダの心の傷と静かに心を通わせる老インディアンの話等、良エピソードもあってこれは傑作だと思った この二人が最後に出会い、ジョンの愛を得て幸せ一杯で微笑むローダに不穏な顔をする不幸なローダが出会うラストシーンは秀逸だ この話、最後まで見てもローダがもうひとりのローダに会っただけで二人のエピソードがごっちゃになっているのに気づかなかった人がいるんじゃなかろうか それに気づかなければ低評価もやむなしか しかしまったく違う二人のエピソードをここまで違和感無くごっちゃに描いた演出に驚愕した[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-05-30 14:37:13)《改行有》

39.  切腹 《ネタバレ》 事前情報無しに見始めてすぐは、へたれな食い詰め浪人の話かな?などと思って見ていたら、いやいや骨太なアンチサムライな話だった しかも途中で謎解きミステリーのような展開になるのは非常に意外 途中までは双方の言う事がお互いに独善的だが、どちらにもそれなりの言い分に理があると思っていたが徐々に井伊家の家老が皆の前で追いつめられる様がまるで法廷劇のようだ 言葉が完全に武士言葉で最近の時代劇と一線を画す これも面白いと思った 切腹に竹光とか、美しい娘が貧困の為に病んで恐ろしい顔になるとかホラーな演出も一見の価値がある 敵ではあるが、丹波哲郎の出番が少ないがニヒルでクール めちゃカッコいい 仲代達矢はいつもの目がランランな鬼気迫る芝居だがちょっと見慣れたかな そうじゃない仲代達矢も見たい この物語がどこへ落ちるのか途中まで想像もつかせないところはかなりうまい作りだ 後半はサムライの世界が格式とメンツに徹底的にこだわる最低な世界である事を見せるのは意外性がありおもしろい 武士の意地を見せる映画は沢山有るが、ここまでアンチサムライを描いた映画は珍しいと思った 武士の魂ともいえる、まげを気持ち悪そうにごみ桶に捨てられ、事が終わってすべての家臣は病死ですませて、何事も無かったかの様に取り繕う井伊家に、将軍家より「治に居て乱を忘れず」の言葉を手向けられるのは笑止 ここまで武士文化をコケにしたエンディングは見事としか言う言葉が無い[ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-04-30 00:11:17)

40.  紅の豚 《ネタバレ》 ジブリでもっとも好きな映画 とにかくセリフが珠玉 ポルコのハードボイルドなダンディ振りは尋常じゃ無い 「粋」って我慢なんだなってはっきりわかる貴重な映画 債券を勧められた銀行員に「そういうことは人間同士でやんな」と吐き捨てる カッコよすぎる 唯一ポルコを昔の名前のマルコと呼ぶ熟女の方のヒロイン、マダム・ジーナが「飛行機乗りは女を桟橋の金具ぐらいにしか考えてないんでしょう!」というセリフもグッと来る この後でポルコが「飛ばない豚はただの豚だ」という超有名なセリフで切り返すが、自分はこの直前のジーナのこのセリフが好きだ そもそも今の時代に自分を金具と表現する女は存在しない、男の憧れを乗せたノスタルジックなこのセリフは抜群の破壊力 武器屋の坊主が親方に「戦争と賞金稼ぎとどう違うの?」と問うと(どっちも殺し合いでしょ。ということだろう)親方が「戦争で稼ぐ奴は悪党だが賞金稼ぎで稼げない奴は能無しだ」とほざく 戦争は嫌いといいながらも戦闘機描写や重機関銃やら弾丸やらの描写が非情にリアル ここでも「風立ちぬ」でも思った、宮崎駿の武器オタク振り 戦争は嫌いだが戦闘機や武器はカッコいいぞという気概が透けて見える とにかくシナリオの出来が神懸かっている これまで何度見直したかわからないが「さくらんぼの実る頃」を聞くとまた見たくなる傑作[ブルーレイ(邦画)] 9点(2015-02-18 10:48:22)(良:1票)

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