みんなのシネマレビュー |
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21. ロケットマン 見放題で見るとよく退屈して何回かに分けて見るのですが(邪道)、この作品はついつい一気に見てしまいました。 よくボヘミアン・ラプソディーと比較されるらしいですが、私はテンポのいいロケットマン派です。 さぞやエルトン・ジョンには嫌われた映画かと思いきや、ご本人も製作総指揮に名を連ねていたのですね。主役の方ともライブで何度も一緒に歌ったりしている、となるとどこまで自身の具合の悪いところを赤裸々にさらけ出したのかはよくわかりませんが、エルトンの暗くつらい人生の側面を錬金術で見事なミュージカルに仕立てていました。[インターネット(字幕)] 8点(2020-06-07 12:10:01)(良:1票) 《改行有》 22. 6才のボクが、大人になるまで。 《ネタバレ》 12年間の日常が約2時間半に圧縮されたときに、日常がいとおしく輝いてくるという感じの映画なのだろうとは察するのだが、見放題で観てしまったため、ものの数十分で退屈し、あとは10日間くらいかけでぶつ切りで観たため、大切な圧縮感がなくなり、ほんとに退屈な映画になってしまった。こういう観方をしてはいけません。たぶんパトリシアのような親の立場で観ると感動する気がします。6才のときの親子シーンをもう一度観て18才の親子シーンを観るととても印象的ですから。観る側の問題が大きいように思うので点数気持ち高めで。演技はみんな自然で良いです。配管工のように時間を飛び超えて出てくる人がもう少しいたら良かったのに。。[インターネット(字幕)] 6点(2020-06-03 00:59:25)(良:1票) 23. ザ・ギフト 《ネタバレ》 青い目で良かったなんて言えなくなります。 この作品結構つらいでしょう。見る人のいじめ体験・いじめられ体験・いじめ見逃し体験を思い出させられてしまう。 監督がゴード役であることからわかるように相当な覚悟でつくってる。 評価ではたいしたことはないでしょう。でも多くの人が個人的な苦い経験を思い出してしまう体験になる。 こういうのも映画の凄み。[インターネット(吹替)] 7点(2020-05-31 00:51:57)(良:1票) 《改行有》 24. アップグレード 《ネタバレ》 無名な作品だったし、アマゾンではホラーの分類だから、いつお化けが出るんだ? どこがホラーだよとぶつぶつ言いながら鑑賞。だが最後まで見たら、、 「ガイア理論」のラヴロックは生態系をも破壊するアントロポセン(人新世)は間もなく終焉し、人工知能(超知能)が進化するノヴァセンがもうすぐ始まるという。 これから急速に自律的進化を始める人工知能に対して、もし開発者が、地球環境の破壊を止め、なおかつ人を幸せにするという、いかにもありえる規制を人工知能に初期入力していたら、こんな世界はありうるのではないだろうか。もし本当にそんな世界に近づいていくなら、この作品は将来「ブレードランナー」以上にカルト化するだろう。 これは究極のホラーだ。人類にとっての。[インターネット(吹替)] 8点(2020-05-29 12:37:49)(良:1票) 《改行有》 25. 復活の日 《ネタバレ》 マチュピチュが突然出てきて、こんなときになに意味不明な観光してんだよ、と突っ込みたくなったが、「まあ、こんなに長いこと歩いてんだ、少しの観光くらい許してくれよ」と草刈氏の心の声が聞こえてきた。 本物の南極と潜水艦が出てきたこと以上に、感染予防しない人々以上に、ホワイトハウス地下の安っぽいセット以上に、意味不明な殴り合い以上に、印象に残ったシーンでした。[インターネット(邦画)] 5点(2020-05-25 08:34:28)《改行有》 26. ミスト 《ネタバレ》 ラストのある意味どんでん返しの感じが、最初から狙っていたどんでん返しの感じがしない。 まるで予定外のことを突然やったような、取ってつけたようなどんでん返しになっている。 ハリウッドのいつもの正義漢がいつものように活躍して、そのようにつくってきて、その流れで最後だけこうなるって、やはりかなり唐突。 そのためにすべての設定が価値観が最後に反転してしまう。この正義漢がすべての悲劇の原因になっていたように。 設定が価値観が、最後に反転する映画は面白いのですが、この映画の場合、どこか不自然なんだ。 価値観を反転させても宣教師もどきの狂信者その他の株が上がるわけでもないですし。。 だから、唐突な、最初から仕掛けている感じのしないどんでん返しになっている。 最後だけ変えれば全体の観方が変わるかも! という安易な「取って付けたような」どんでん返し。 と思っていたら、やはり原作のラストだけ監督が大きく変えていたのですね。 だから統一感がないんだ。だからキューブリック「シャイニング」はすごいんだ。[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-17 00:17:43)(良:1票) 《改行有》 27. パターソン 《ネタバレ》 ジャームッシュの作品は、ストレンジャー・ザン・パラダイスとダウン・バイ・ローしか観ていないが、あのジャームッシュの作品でないと蘇らない、不思議な感覚に最初から囚われてしまう。 とりたてて大きな物語はなくても、とぼけた演技や出来事に失笑しているうちに、濃密な映像体験をいつしか「させられている」。神は細部に宿るみたいな感じですべての細部が寓話のように浮き上がってくるようだ。 他には、例えばドライバーがドライバー役のパターソン市のパターソン氏とか、ちょい役の方でもバックグラウンドにこだわっていたりとか、現実には歌さえ歌わせてもらえなかった女優にお気軽に歌わせるとか、この映画を使ってなにを目指しているかわからないところもそれはそれで混乱して面白い。 圧巻はワンちゃんの演技? ポストを倒すのも良かった。大切なものを食いちぎって顔だけ出しているのも。 詩は生き物なのだから、その程度で落ち込んでいるようではまだまだだな、って言っているかのよう。 天使? を呼んだのはワンちゃんかも。[インターネット(字幕)] 7点(2020-05-13 14:03:27)《改行有》 28. 女神の見えざる手 《ネタバレ》 大赤字だったみたいだね、この映画。 なぜだろう? 批評家の評価も低い印象だし。 これほどのロビー活動手練手管なら、いくらでも大ヒットと高評価を得られそうなものを(笑) この娘最後裏切るな、と思っていたらそのとおりにはなったが、裏切る直前は、あれ?裏切らないのかな? と思わせてくれて。。 結局だまされたくせに最後はほらやっぱりと自尊心を満たしてくれる、そんな観方をする者もここにいる。[インターネット(吹替)] 8点(2020-04-22 15:44:10)《改行有》 29. ハッピー・デス・デイ 2U つくった側の事情がどうあれ、これは2作で完結していることにしよう。 前後編で話はつながってるけどジャンルが変化するという、、これは結構な名人芸です。 見れば監督脚本は「大草原の小さな家」のマイケル・ランドンさんの息子さん。 「大草原の小さな家」も様々なジャンルのてんこ盛りだったので頷けるかも。[インターネット(吹替)] 8点(2020-04-15 00:22:15)《改行有》 30. ドクター・スリープ 《ネタバレ》 これは要するにザ・シャイニングのパロディ、コミックの世界だよね。 そっくりさん、とくにおばあちゃん幽霊なんか出てくるたびに吹き出してしまったもの。 同じようなセットであってもザ・シャイニングの持つ、薄いガラスがいまにも割れそうな鬼気迫る美や緊張感が空間にまったく感じられない。 いかに鬼才キューブリックがすさまじかったかを再認識はできる作品。[インターネット(吹替)] 4点(2020-04-03 11:10:50)《改行有》 31. ジョーカー とてもいいんですよ、とても。現代社会の病理を取り上げていてとてもいいんですけど、、 いちおうバットマンの世界ですよね。 ダークナイトのジョーカーの類型ですよね。 ダークナイトのジョーカーは私は許容範囲です。 バットマンであのジョーカーまで背伸びしたからほんとに素晴らしかった。 でもその方向でさらにジョーカーだけを個別に引き伸ばしてしまうと、バットマンの世界からあまりに遠くなってしまって、、 バットマンとは違う社会派の作品にしても良かったのではないのかなあ。 まあ、バットマンのジョーカーだからこそたくさんの人に見てもらえるし、稼げるというのもわかるんですよ。。[インターネット(吹替)] 7点(2020-02-09 23:19:24)《改行有》
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