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コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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381.  眠狂四郎 勝負 眠狂四郎という、正義感は強いけれどちょっと照れ屋さん、容姿端麗、剣を抜いたらピカイチの好青年の活躍を描いた、痛快時代劇。ははははは。でも本当だからしょうがない。これを観てから後のシリーズ作品を観て「なんじゃこりゃ~」と腰を抜かすのも良し、後のシリーズを観てから本作に立ち返って、「なんじゃこりゃ~」とのけぞるも良し。世直しに燃える勘定奉行のジイさん(←どっちかっつーと、「農民A」といった佇まいだけど。笑)の改革を、影に日向に支える狂四郎。極めてノーマルな映画、サワヤカ過ぎて張り合いがないぞ~(ノーマルだからとケチをつけられる狂四郎って一体・・・)。でも、謎の女占い師の暗躍、ポンコツ刺客の襲撃、アノ有名人との対決(?)など、物語は起伏に富み、見せ場も多く、これはこれでなかなかナイスな作品なのでした。[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-09-14 23:51:41)

382.  オーシャンと十一人の仲間 ↓皆さんおっしゃる通り、前半は、11人そろうまでがダラダラと描かれます。とにかくダラけてますが、これはこれで嫌いじゃない。私もダラけた人間だからかなあ。いっそこのまま現金強奪なんかしないで映画が終わっちゃえばよかったのに(笑)。あんましヒネリのない強奪計画に、ほとんどお約束みたいなラスト、トホホホホ。しかし、複数の場所で犯罪が同時進行する様を描くのは、何となくテンポがいいように(不本意にも)感じてしまうので、まあ、良かったかな・・・。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-17 16:21:43)

383.  眠狂四郎 女妖剣 《ネタバレ》 うん、コレはなかなかイイっすよ(笑)。ハダカが多いから?いえいえ、確かにハダカは多い、多いけど出し惜しみばっかしやんか。その点では可も無く不可も無く。それよりもこの、次々に投入されるキャラの多彩さと、そして物語の「絶妙の」纏まりの無さ。まさにこれは無頼漢・狂四郎が、運命に揉まれつつ逆らいつつ、現世という“迷宮”を彷徨う物語なのだっ。って、そんな力をこめて言うようなことでも無いけどさ。備前屋の陰謀、菊姫の暗躍、カンフー坊主とのライバル関係(ああ、若山先生)、これらのエピソードは、一つ一つは確かに印象的ではありますが、決して映画全体を支配するには到っておりません。狂四郎の真の敵は、彼らのようなちっぽけな存在などではなく、運命そのもの、なんですな。だから、映画の中にも明確な対立軸が無く、一見、散漫に物語が進みますが、“運命”を前にすれば、彼らの存在など矮小そのもの、とうこと、でもあります。最後に、ついに狂四郎の出生の秘密が明かされることで、映画の輪が閉じる。その秘密とは、何と彼は黒ミサの子だったのだ!(←もう、みんな知ってるって??) そう、映画の前半で、「(パカラッパカラッ)地獄に堕ちろっ!」と彼が一刀両断、首チョンパにした転びバテレンの宣教師、あの宣教師と、彼の父は、何ら変わらぬ存在だったのだ。まさにこれは、オイディプス王のごとき、「父殺し」と呼べるもの。その秘密を明かしたびるぜん志摩、同じ「父」ならぬ「乳」で育ったという彼女を、狂四郎はクールに斬って捨てる。これには一種、「母殺し」のニオイがする。まさに“死神”狂四郎の誕生、であります。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-07-21 16:58:30)(良:1票)

384.  大魔神怒る 《ネタバレ》 2作目のタイトルはなんと『大魔神怒る』。なんとなんと、1作目であんなに残虐に暴れまわったにも関わらず、あれでもまだ怒ってなかったのか? 何しろ今回は、武神像が木っ端微塵に爆破されちゃう。これじゃあ、怒るよね(でもまだ暴れ出さないのだ)。隣国からの弾圧は続き、何故か十字架にハリツケにされて火あぶりにされる藤村志保(魔女裁判か?)。そこに、バラバラになったハズの大魔神が湖から復活。十戒のごとく湖が割れ、憤怒の形相の大魔神が姿を現す。大魔神の両側を滝のように流れ落ちる湖水の映像、ん?大魔神両側で背景の映像がズレてるのは合成処理の甘さか? それはともかく、嵐の中、大魔神の怒りが炸裂する。銃で撃ってもびくともしない大魔神。石垣を突き崩し、錨攻撃(?)にもめげず、暴れまわる大魔神。待ち受けるダイナマイト(?)。変身前にはバラバラにされたが、今度はいかに?(一度は粉砕されたくせに、性懲りも無く火薬の山に足を踏み入れるとは、学習能力が無いというか、自身過剰というか。いいぞ大魔神!) ラストは湖上でミサイル攻撃まで披露する大魔神。カッコイイ・・・・・・いや、ちょっとやりすぎですね。大魔神のおかげで、平和が戻った村。湖に沈められた鐘の音が湖底から鳴り響く(ちなみに、琵琶湖の湖底では今でも謎の鐘の音がホントに聞こえるらしい、のだ。↓ワタシもあの島は竹生島だと思いました)。[地上波(邦画)] 8点(2007-04-28 22:36:01)(笑:1票) (良:1票)

385.  大魔神逆襲 3作目は『逆襲』と来たもんだが、実は逆襲指数は一番低かったりする作品。普通に困っている人々を助けてあげる大魔神、何をそんなに大暴れするのかと、やや唐突な感じも否めません。前半は子供たちの冒険の物語。まあスタンドバイミーの日本版と思えば当たらずとも遠からず、さりとて近からず。いや、演技は徹底してクサイんですけど、友情あり自己犠牲ありで、演技のクサさと内容のクサさがマッチして「懐かしさ」を醸し出しております。北林バーちゃんの存在感も忘れられない(今観ると、どうしてもあの「メイチャ~~ン」という哀しげな叫びがオーバーラップしちゃうのだ)。映画は途中から雪景色へと変わり、目を奪われます。この雪景色自体、なかなか効果的なのだけれど、クライマックスの大魔神大暴れのシーンでは、吹雪となり、壮絶なバトルシーンが展開される流れを導いてもいたりする。これは見応えあり、です。もしこのままシリーズが続けば、ゴジラやガメラ同様、コミカルな役回りが大魔神に課せられたかもしれないと思えば、この3作目が、引き際に相応しい作品と言えるのではないでしょうか。[地上波(邦画)] 8点(2007-04-28 18:54:16)

386.  大魔神 子供の頃から、やたら大好きだった『大魔神』。武神像が暴れるクライマックスはともかく、そこに至るまでの時代劇は、子供が観ててオモロイはずが無いようにも思うのですが、テレビで放送されるたびに、我慢して観ていたらしい、当時の私。えらいぞ(笑)。でまあ、なぜそんなに『大魔神』が気に入っていたのか、分析してみるに・・・・・・(1)大魔神のサイズの手頃さ。ガメラ等の怪獣モノ、あるいはテレビのウルトラマン等、確かに好きだったけど、いかんせんデカすぎる。ドラマ部分と特撮ミニチュア部分が、どうしても別世界になってしまっていて、身近に感じるという意味でのリアリティが希薄。しかし大魔神は、まさに実感できるレベルでの大きさ、なんだね。これがユニークで、怖さもあった。大魔神は、身近なヒーロー(笑)なのだ。 (2)物まねしやすさ。子供の頃は「ごっこ遊び」がつきもの。人間に似た体型で、ノシノシ歩くだけの大魔神。憤怒の形相もモノマネにはもってこい。しかも、「変身キャラ」であるという、子供が大喜びのツボも押さえているのだ! (3)印象的なギミック。ドラマ部分が子供には面白かろうハズが無い、と上で書いておきながら、実は、当時メチャメチャ強い印象を残したのは、杭を打たれた武神像が流血するシーン!だったりするわけで。しかもこの杭が後で重要な役割を果たすというのが、まさに絶妙な伏線、二重のギミック。さすがに神だって、あんなもん打ち込まれたら、痛いのだ。怒るのだ。ああ恐ろしい。 ・・・・・・そんなわけで本作、個人的には「屈指の一本」なのであります。いつになったらハリウッドでリメイクされるのだろうか?[地上波(邦画)] 9点(2007-04-28 18:04:55)(笑:1票) (良:2票)

387.  続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 いやはや満腹感の味わえる一本。腹持ちがいいかどうかは別ですが(笑)。埋蔵金(!)を狙う男たちの物語の縦糸に、南北戦争という背景の横糸が絡み合い・・・ん?待てよ、どっちが縦糸でどっちが横糸なのかな? それはともかく、その両者が絡み合い・・・ん?いやいや、絡み合いってのもちょっと違って、どっちかというと、両者の対比、ですね。いわば規律の象徴のような軍隊、これに対し、縦横無尽に好き勝手する3人のアウトロー。内戦下という状況の影響を受けて、3人の金貨争奪戦も紆余曲折、物語はダイナミックに進む(迷走する、とも言う)が、最後に行きつく先は、まさにお約束のクライマックス、三つ巴の決闘へ。決闘前の張り詰めた空気、それは、国を二分した「戦争」という世間の騒ぎなどどこ吹く風、誰も見届ける者もいない、墓地=円形の決闘場で、3人だけの世界、しかし圧倒的なエネルギーがぶつかり合う世界。実にしびれるクライマックスです。[CS・衛星(字幕)] 9点(2007-04-28 17:42:48)

388.  ブリット なぜか、テレビで放送しているのを見るたびに途中で寝ちゃう映画、ってのがありまして、なぜかなぜか、この『ブリット』がその一本、だったりしたのです。ちなみに、他には『スピード2』とか(笑)(←コレは寝てもしょうがない)。このブリット刑事、スーパーヒーローと呼ぶには少々不甲斐なく、何かと後手後手にまわってしまう。でようやくアノ有名なカーチャイスの場面でスーパーヒーローぶりを発揮してくれると、何だか安心してしまい毎回ワタシはそこで寝てしまう、という展開。しかししかし。眠くないときに観れば、これが実に面白い(眠い時にばかりこの映画を見てたのか?)。いや、面白いと言っても、ヒーローが人間離れしたアクションを披露したり、気の合う仲間の刑事と軽口叩き合ったり、とかいうタイプの面白さでは無くて、何か、雰囲気からにじみ出てくるような、ハードボイルド風味の魅力。ストーリーの進行そのものに直接関係しないシーンを、敢えてじっくり見せてくれることで、雰囲気が出るんだねえ。バーで演奏するバンドの姿。フルートに照明がキラリと反射する。あるいは重傷者を手術する場面の緊迫感。ブリット刑事がスーパーで買物する場面の緊迫感、じゃなくて、ユーモアと哀愁のようなもの。そういう、ちょっとしたシーンの積み重ねが、映画の味わいを深めていて、むしろ沿う考えると、カーチェイスシーンこそが現実離れして突拍子もないわけで、この映画に一番不要なシーンかもしれない。でもカーチェイスは、無いよりもあった方がよいのは当然だ(←なぜか断言)。というわけで、派手さは少なくとも、この丁寧な作りこそ、ハードボイルドの魅力だなあ、と改めて思うわけで。そしてプッツリ途切れてそのまま日常に埋没するような、しゃれたラスト。ああ、ワタシはこのラストをいっつも見逃していたのだなあ、と思うと、自分に対して沸々と怒りが湧いてきたり(『スピード2』は、無事完走したときにも何の感慨もなかったけどね)。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-21 23:22:35)

389.  007/ドクター・ノオ 《ネタバレ》 映画音楽史上、最高傑作との呼び声も高くは無いけど低くも無い、007のテーマ曲。さすが第一作だけあって、フンダンに聞くことができるのがナントモ嬉しい。ボンドが何かする度にテーマ曲が流れる。いや、何もしなくても流れる。めっちゃカッコイイぞ。この第一作を観て、この音楽を聴いてると、「実はジェームズ・ボンドはとても優秀なヒトなのかもしれない」という気がしてきちゃいます(後の作品からはその片鱗も感じられない、こともある。あはは)。常にクール、そして非情。敵を殺すことに何の躊躇もしない。いたいけな蜘蛛まで徹底的に叩きのめす。非情だ。クルマを運転していれば敵の襲撃、カーチェイス。ボンドの見事なハンドルさばきを見よ。背景が合成映像なので、ボンドのハンドル操作はクルマの動きとズレまくっちゃってます。こんな危険な自動車でこんな危険なカーブを乗りこなすとは、何というドライビングテクニック。やっぱり一流のスパイは違うね。また、一流のスパイは「水とんの術」も使えちゃったりするのだ(ただし、「水とんの術」しか使えないのであった。とほほ)。そんなこんなのうちに、敵の基地に乗り込むボンド。敵の基地は例によって、無意味に豪華。ついに登場する謎の怪人、ドクターノオ。ノオと言っても、キュッキュッと言いながら頭突きでタイガーマスクを苦しめたあのボーリング球野郎ではなくって、こちらのドクターノオは、何と、両手が何だかスゴイ事になっていて、とてもスゴイのである。ついに囚われの身となるボンド、危うし! しかし気が付いたらナゼか楽勝で脱出してしまい、気が付いたら大爆発している敵の基地。まさに007映画の原点に相応しいクライマックスと言えましょう。これが、今にいたるまでレンメンと続くあの大ヒットシリーズの第一作、なんですね。[DVD(字幕)] 7点(2007-01-24 22:55:28)

390.  ミニミニ大作戦(1969) 金塊強奪大作戦! と言っても、映画から感じるのはハラハラ感でも無ければ、ドキドキ感でもない。ただただ、圧倒的なるワクワク感! 何しろ、一体何をしようとしているのやらイマイチ要領を得ない、断片的な描写が、パッチワークのごとく綴られていきます。だけれども、トテモ楽しそうに何かを企んでいるらしいことだけは、ヒシヒシと伝わってきますね。この映画、まさに「自信たっぷりに撮りまくっている」という、余裕が感じられます。そしていよいよ現金強奪、これがまた、さらに輪をかけて断片的、気がついたらクルマが妙な場所を走り回ってる、これがホントにとんでもないところばっかし、何のためにそんなところを走っているのかも不明。しかしアクロバティックで、観ててやたらと楽しい。無意味に風光明媚、無意味にクルマを壊す。意味も無く出てくるギャングどもは意味も無くギャングっぽい格好をしてたり。ラストも何ともトボケてます。というわけで、あたかも、朝起きて「あー何だか楽しい夢をみたなあ」と感じる時のような感慨。夢を見ている間は、夢の支離滅裂さに気づかないで、妙に納得、妙に楽しく感じる、あの感じ。[DVD(字幕)] 8点(2006-12-12 22:52:25)

391.  2000人の狂人 《ネタバレ》 NHKの朝の番組を見てますと、よく、地方で行われたイベントなどがトピックスで取り上げられてたりしまして、これがまた参加者100人ぐらいのちっこいちっこいイベントだったりするもんだから、「オイオイそんなの全国ネットで紹介するか?」と呆れたり「NHKはどうやってそんなミニ行事のニュースソースを得たのだろう」と驚いたり・・・・・・。でまあ、そんなレベルの地方イベントをそのまま映画にしたような作品、でありまして、実に微笑ましい。田舎町のこじんまりしたイベント、それがこの映画のすべて(いや実際、この映画の中で一番目をひく存在、それは背景に映ってるエキストラのおじさんたち、かもしれない。映画の内容ばかりでなく、映画の撮影自体が田舎町の楽しいイベントの一環になっているように見えてしょうがない)。陽気なカントリー音楽に乗って次々に展開される殺戮の饗宴、って言っても被害者役のヒトがわーわーわめきながらトマトケチャップまみれ(?)になるだけだしなあ。人体損壊は市販品と思しきマネキン人形で見事に表現(独特の硬質感。笑)。恐怖「樽回し」なんて、なかなかのアイデアでちょっと感心しちゃったぞ。と言っても頭使ってるのはココだけ、という話もある。映画の音響効果はメチャクチャ。ハモンドオルガンをベースにしたBGMもまた、いかにもお手軽感あふれておりますが、主人公が脱出を図るあたりからはフルートやクラリネットもアンサンブルに加わり室内楽的な響きも楽しめる(でも安っぽい)。脱出経路に待ち受けるは「底なし沼だっ」(笑)。いいですねえ、底なし沼。恐怖映画の必須アイテムです。そしてこの底なし沼がラストシーンにつながっているのが心憎い。そうそう、ここでも頭使ってたな、このシーンも感心した(笑)。このラストシーンにおける、百年祭実行委員の2人の会話もなかなか秀逸です。 ⇒というわけで5点。「可も無く不可も無く」ではなく、「可だらけ不可だらけ、差し引きで」、という気持ちをこめて。[DVD(字幕)] 5点(2006-12-06 12:18:25)

392.  夕陽のガンマン 以前は、リー・ヴァン・クリーフのマジメくさった顔を見て、ついぷぷっと噴きだしたりしたもんですが(←失礼な)、最近ではそんなこともなくなりました。いやはや、馴れとはおそろしいもの(←ますます失礼な)。しかし、クライマックスの決闘シーンは、馴れるどころか、観るたびに興奮度が高まります。シビレる。ジーンとくる。まさに病みつきになる映画。[CS・衛星(字幕)] 9点(2006-11-08 22:38:15)

393.  特攻大作戦 重罪人を掻き集めて作ったポンコツ特攻部隊。前半は彼らの特訓が描かれますが、何ともユーモアにあふれてます。そもそも戦争自体にヒューマニズムは無い、だからこそ映画も、「ホラ、戦争ってこんなに非道なんですよ」、なんてことは改めて語ったりしない。「ホラこんなに残酷」などと、「ある点」を強調してしまえば、ひとつの残酷さは示せるが、一方で「他の点」を糾弾しないこと、間接的に「認めること」になりはしまいか。戦争とは首尾一貫して矛盾に満ち、残酷なものなのに、「あるキタナい一面」のみを強調するという「キレイ事」に走ってしまうと、その先にあるのは単なる安心感でしかない。この映画はそのような態度を否定しています。あえてコミカルなタッチで描き、それと同時に、描かれる内容は決してキレイ事ではない、ということ。ここで描かれているのは、「善い」とか「悪い」とかいうことではなく、強いて言えば、この「汚い12人」のギラギラした生命力、でしょう。このキレイ事ではない、という点は、クライマックスの特殊作戦にてさらに顕著になります。作戦中、あのギラギラしていた「汚い12人」はバタバタと倒れていき、そこには何の感傷もなく、まさに消耗品としか言いようが無い。作戦自体も、無抵抗のドイツ人を一方的に虐殺する、という、まるでヒロイズムが感じられないもの。そもそも、アメリカ軍人がドイツの軍服を着て戦うのって、ヒギンズの「鷲は舞い降りた」にもあったように、ジュネーヴ条約違反だったりするのでは? などなど、普通のアクション映画であればクライマックスを観りゃあストレス解消、スッキリするものを、この映画では、それまで物語の背景に隠れていた(とは言え薄々感じていた)「戦争の矛盾」というものが、クライマックスで容赦なく噴出して、スッキリしないような、ちょっとスッキリしたような(←ドンパチ観るとやっぱり興奮しちゃうんだもん。笑)、複雑な気分になる映画、であります。ちょっとケチをつけさせてもらうと、12人の罪状というのが、少し同情できるような点のあるものが多く、ちょっと「キレイ事」っぽくて、イヤでしたね。「無難なバランス感覚」という打算を感じてしまう。当時はこの辺が限界、だったのかなあ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-09-11 22:04:48)(良:1票)

394.  ある殺し屋 物語の時間進行がバラバラになっているトリッキィな構成。なぜ寿司の折り詰めを「3つ」買うのだろう・・・? 主人公のセリフが切り詰められていることもあって、最初は謎めいたストーリー。これが、映画の進行とともに徐々に明らかになっていくところに、ハードボイルド的シブさと、謎解きのスリルがあります。雷蔵の表の顔は、7・3分けカツラ風髪型の飲み屋のオヤジ、しかし裏の顔は切れ者の殺し屋。いや、切れ者と言うのとはちょっと違うのかもしれない。ヌカリ無く着々と準備を進める有能ぶりとは裏腹に、どこか生死を超越したような、雷蔵の虚無的な表情(←いつもどおり、という話もある)。その姿はまるで死神のようでもあります。ラストの後ろ姿が実に印象的。その後の成田三樹夫のセリフは、直前の雷蔵のセリフをそのまま頂いたもので、映画のオチとしてはピシッとキマったシーン、のハズだけど・・・「おいおい、シタリ顔でそのまんまヒトのセリフをパクりやがって。オマエは寅さんか!」と、つい突っ込んでしまいました。[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-08-15 13:10:42)(笑:1票)

395.  大怪獣ガメラ 先日行われた、亀田興毅選手の、ボクシング・タイトルマッチ。ボクシング(って言うより、格闘技全般)が好きな私としては、結構面白い試合だったと思うし、もともとこの業界に色々問題があることは感じていたし、ってなワケで、対戦前のマスコミのバカ騒ぎと、対戦後のマスコミのバカ騒ぎには、とてもじゃないが付き合いきれない。そんな中で、(私の目から見て)大変気の利いたコトをやってくれていた放送局が、KBS京都。亀田戦中継の裏番組として、あえて、この亀映画を放送するという快挙(しかし実際は、試合開始を21時頃まで引っ張るという暴挙のため、KBS京都で『大怪獣ガメラ』を最後まで観て、さらに中島貞夫さんの長い長い解説を最後まで聞いてなお、試合開始に間に合っちゃった、という顛末。渾身のギャグをかわされたKBS京都こそ、今回の最大の被害者かもしれない)。とまあ、それはともかく。ガメラ初登場の本作。ゴジラよりは10年以上遅れての登場ですが、いやこれがなかなかのもの、合成撮影によるガメラの巨大さのアピール、大規模なミニチュア撮影、これらが迫力をよく伝えております。が、その一方、大暴れする凶悪な大怪獣に対し、「仰向けにしちゃえば亀は自力で起き上がれないはず」、という超絶的にシンプルな作戦で立ち向かう、このワカリヤスサ。これがガメラシリーズの魅力ですかね(笑)。そして、何やら要領を得ないZ計画、従って釈然としない強引なラスト。確かにこれぞガメラ映画、かもしれない(笑笑笑)。ところで、この映画のセリフ中の“ガメラ”を、すべて“カメダ”に置き換えると、さらにわかりやすい、かもしれない(「カメダは本当はいいヤツなんだ!」「カメダは寂しがり屋だから、友達を捜してるんだ!」・・・・・・)。[地上波(邦画)] 7点(2006-08-13 23:09:30)(笑:1票)

396.   《ネタバレ》 思いつめ自ら命を絶った主人公、彼が必要としたのはあくまで自己完結、それのみであって、ラストシーンで剣道部員達が彼を理解し共感しようとするのは、余計な通俗化のようにも思えたのですが・・・ふと考え直して、これはこれで、映画らしい終わり方なのかもしれないなあ、などとも思ったり。映画の中で描かれる剣道部のトレーニング風景は規律正しく、非人間的でメカニックな動きのシーン。一方のラストシーンは、部員達が道場に静かに佇むシーンであり、主人公の一貫性を重視した生き方のもつ非人間性を象徴するシーンでありながら、映画全体の動的な印象とは対照的な、静的なシーンとなって、映画を締めくくる。確かに、こういうラストも、アリかもしれない。[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-06-17 22:46:02)

397.  青い山脈(1963) 昨日、国民の休日の昼下がり、BS2にて「おかあさんといっしょ」~アニメ「アルプスの少女ハイジ」~映画「青い山脈」という絶妙のラインナップで放送されていたので、違和感なく観ることができました(笑)。つまり、そういう、のほほ~んとした映画です。城下町を舞台に、ロッテンマイヤーさんを彷彿とさせるイジワル女子高生軍団と対立しつつ、旧態依然の保守的な町の雰囲気に風穴をあけるスーパーカブライダー・小百合さんの大活躍!というほどではありませんが。コメディタッチのノリにもそれなりに楽しく、笑い3割・苦笑7割ってとこですかね。しかし今の目から見ると、イジワル女子高生の方になんとなく肩入れしてしまう。彼女たちは奥床しい日本の美徳を守る最後の砦。その美徳が失われ、今のオゲレツな日本の社会へと移り変わり始めたのは、まさにこの頃、なんですかなあ。[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-05-05 10:35:07)(良:1票)

398.  巨人の星 行け行け飛雄馬 巨人軍入団最後のチャンスに賭ける飛雄馬、その壮絶な闘いを描く感動のアニメ巨編! 各方面より絶賛の嵐! 「類を見ない心理描写」(ウシントン・ポスト紙) / 「むくつけき男たちの情熱、そして熱い友情。これが真のベースボールだ!」(NYタ仏ズ紙) / 「日本野球快進撃の秘密が、ここにある」(ホヒー・ハレンタイン監督) / 「巨人軍の監督としてただ一人、チームを優勝に導けなかった堀内。今にして思えば、当時から詰めが甘かった」(続売新聞)・・・・・・すんません勿論ウソですけども。で、私の感想ですが、そうですね、登場人物みんな、本当によく泣きますねえ。情緒不安定なんでしょうなあ。[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-04-02 22:50:09)(笑:1票)

399.  眠狂四郎 悪女狩り 雷蔵晩年ということもあってか、殺陣が少ない、いやそもそも狂四郎の出番自体が少なく、なんとも物足りないのであります。それを埋め合わせるため、完全にエログロに走っちゃってます。これは、好感が持てますね、うひょうひょ。モーリス・ベジャールも真っ青のヘンテコ舞踏集団の舞など、ただでも短い映画なのに間を持たせようと一生懸命、このサイケ調のノリは、狂四郎版『ゴジラ対ヘドラ』とでも言えましょうか。雷蔵の代わりに映画を盛り上げようと一生懸命奔走するニセ狂四郎、バレバレの仮面姿が不気味だが、これがまたホンモノ狂四郎よりもしっかりとエロく、いやこちらの方が余程狂四郎らしい。しかし結局、本作の結論は、「狂四郎はふたりは要らない」という、非常にまっとうなものでした。確かにこんなヒトが二人もいたら、大変ですね。でもそのせいで、雷蔵が他界したら、シリーズおしまい。寂しいですね。寂しいと言えば、最終作が「円月vs円月」という、シリーズ別作品の蒸し返しだったのも、寂しいなあ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-12-18 22:01:23)(良:1票)

400.  キングコング対ゴジラ 哺乳類の王者・キングコングと、爬虫類の王者・ゴジラはどちらが強いのか?という誰しもが決して考えない夢の対決が、ここに実現。ついでに軟体動物頭足綱の王者・大ダコまで登場というのがたまらない。前半の冒険物語のショボさは涙が出るほどだけど、それでも大ダコ大暴れシーンでは、ストップモーション(とおぼしき)特撮を(ごく一部に)駆使し、なかなかの迫力、うれしくなっちゃいます。後半にはいよいよキングコングとゴジラの死闘!キングコングの造形美には、これまた涙が出ちゃいます、ああ、ショボい。北京原人の逆襲なみ、クイーンコングなみ、キングコング(’76)なみ。じゃあ、標準レベルじゃないか・・・。それはさておき、この両者の死闘が、まさに日本中を股にかける、といった感じのスケール感あふれるダイナミズム。細かいカット割のスピード感。スーツアクターの大熱演もあって、ああなんでこんな変な戦いに興奮してしまうんだろう、とつい悔しくなっちゃうほどの興奮を呼びます。ゴジラの尻尾による「水面蹴り」など心憎く、もしかしたら故・橋本真也も参考にしたのか?とすら思えてきたりすると言えばウソになるが(どっちやねん)。実は昔は、キングコングの造形のヒドさ故、拒絶反応が出て、どっちかというと苦手な作品の部類だったのですが、久しぶりに観たら、いや、観ててちょっと燃えちゃいましたよ。ところでなんでもいいけど、この映画の結論が「人間は改めて、動植物の自然に適応する生命力に学ぶべきだ」というセリフだなんて、これまた一体、どうしたらそんな結論が出てくるんだ???[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-17 23:49:15)(良:1票)

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