みんなのシネマレビュー |
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381. 幸せのポートレート サラ・ジェシカ・パーカーを見る度に「誰かに似てる・・」と思っていたが、やっとそれが「やつれたゴリエ」だと思い至った。ああスッキリ。メレディスは私の映画視聴歴で1,2を争う「不愉快なヒロイン」確定。この強引な展開でもheart warmingってことになるアメリカさんはやっぱり病んでる。多様性を受け入れるのと節操がないのは別だろう(でも似たようなストーリーなのに「月の輝く夜に」はナゼか好感持てた。)器の大きいパパ&ママと、ポートレートの美しさに免じて3点献上。[CS・衛星(字幕)] 3点(2007-08-11 22:04:17) 382. グエムル/漢江の怪物 ぶさいくな映画でした。そのぶさいくさを愛せるか、でこの映画の評価は別れると思う。個人的には怪物よりガンドゥが拘束されていた病院での強引な検査シーンの方がリアルに怖かった。ナミルを助けたホームレスのおっさんがビール瓶で頭を殴るなり「じゃあ、行くか」とナミルに付いていくシーンはかなり好き。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-07-30 13:31:10) 383. ウォーターボーイズ 甘酸っぱいというよりイカ臭い青春物。この年頃のオスガキは本当にアホだ!そのどうしようもなくアホなところが愛しくてたまらない動物、それが男の子。せっかく男に生まれたならこういうバカを散々やってから大人になる方が後々いい男になれると思う。特にイケメンは絶対若いウチに弾けておくべし!シャチに乗った竹中直人が変な小人みたいで爆笑した。[DVD(字幕)] 6点(2006-11-08 14:55:05) 384. ギルバート・グレイプ まるで演技ではないかのようなディカプリオの見事な役作りに目を奪われ、一見ギルバートはただ家族のために自分を犠牲にしている良心と忍耐の人のように見えるが、実はギルバートも自我が薄弱で自分の感情に鈍感すぎるというある意味心の障害を負っている人物なのではないかと思った。人に夢を聞かれて他人の望みばかり答え、自分自身の希望を聞かれると「いい人になりたい」なんて言ってしまうのは、単なるお人好しのレベルを超えている。どうみても絶望的な閉塞状況にあって、この映画が不思議な明るさとあたたかみに溢れているのは、たまたま天に授かったこの兄弟それぞれの心の偏りが絶妙なバランスをなして奇跡のような家族愛にあふれた生活が描かれているからだと思う。それにしてもディカプリオはこの頃が一番光ってた。今じゃ才能を持てあますトッチャン坊やになってしまってもったいない。[CS・衛星(吹替)] 9点(2006-11-08 14:29:43)(良:1票) 385. 戦場のメリークリスマス 《ネタバレ》 20年ぶりに見て泣いた。ボウイが見たいだけだった若かりし頃は何度見ても「超豪華キャストによる超珍作」でしかなかったが、ようやくテーマの奥深さが分かるようになった。戦争によって「集団で発狂した」日本軍に虐げられつつも、憎むべきは「お前らの神」であり、その殉教者として日本人を理解しようとするローレンスと、悪魔と呼ばれようとも誇りを失わず信念を貫き、自らの行動によって「汝の敵を愛せ」とヨノイに伝えて死んでいったセリアズ。そのどちらをも受け入れず理解を拒む狂信的な日本兵達。戦時下の極限状態にあって、東西の文化や宗教観・人生観を隔てる深くて暗い川の奔流にただただ流されていく男達の葛藤と悲劇が、あくまでも美しく描かれている。ただし、監督の美学を貫いた結果やたら難解な映画になってしまっていて、肝心のテーマが伝わりにくい。少なくとも主演男優は化粧映えよりも滑舌の良さで選ぶべき(笑)[CS・衛星(字幕)] 9点(2006-09-06 13:54:20) 386. オールド・ボーイ(2003) 《ネタバレ》 オープニングからどんどん引き込まれる映像は面白かったが、なにしろオチの理不尽さ、グロさに吐き気がした。ラストの救いすら気休めにしか感じない。どんなに倒錯した性的嗜好であろうと当事者同士が納得の上ならとやかく言う気はないが、後ろ指を指される覚悟も隠し通す了見もない者が逆恨みでこんな復讐をするとは情けない。そこを棚に上げて復讐の美学に酔ってる様子に反吐が出た。キャスティングがハマッてて演技も上手いだけに状況がリアルに感じられ、若い頃に観たらトラウマになったかも。印象に残る作品ではあったが、もう一度観たいとは思わない。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-01-11 23:50:54) 387. リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986) それぞれの役者が持つ強烈な個性を生かしきったキャスティングが素晴らしい! 街角ガールズ(?)と食人花の歌唱力にうっとり。「どうしようもなく使えない、でも憎めない男」を演じさせたら右に出る者のいないリック・モラニスの愛すべきダメ男ぶりも個人的にかなりツボだが、S・マーティンの突き抜けた怪演にとどめを刺される感じ。最初に見たときは笑いすぎて呼吸困難になった。[DVD(字幕)] 8点(2006-01-11 16:13:07) 388. 雨鱒の川 《ネタバレ》 お母さんは光ってたけどね。あの天真爛漫な少年がいきなりナイーブでシャイな青年になるのは無理がある。阿部ちゃん演じる高倉の相手を困らせるだけの未練がましい行動は最悪。そのくせ娘に対しては強権的。だからって筏で逃げるなんて小学生じゃあるまいし…。主演二人以外のキャストがそれぞれ実力派なのがもったいない。[CS・衛星(字幕)] 2点(2005-10-30 14:10:57) 389. 砂と霧の家 《ネタバレ》 なんともまあ後味の悪いものを観ちゃったな、というのが正直な感想。どんなキャラクターであろうとその人なりの魅力を見つけるのが得意な私が、メインキャスト3人の誰にも感情移入できなかった珍しい映画。中でも保安官の男は間違いなくキング・オブ・大バカ野郎で、その暴走ぶりはただひたすら人間の愚かさを表現したかったのか?と思うほど。浅はかで身勝手で薄情でバカで…私の映画鑑賞史上まれに見る「愛すべき点がどこにもない」救いようのないバカ男だ。こんなヤツのせいで早死にしてしまったベラーニの息子が可哀想すぎる。キャストの演技力に敬意を表して3点献上。[CS・衛星(字幕)] 3点(2005-10-12 23:50:37) 390. チャーリーとチョコレート工場 一言で言うなら、予想以上に原作に忠実だった。それでいて監督をはじめとする制作陣の原作への深いリスペクトがバートン一流のこだわりとなって作品中に満ちていて、双方のファンである私は始めから終わりまで感激の思いが絶えなかった。特に、チャーリーとその家族のライフスタイルは完璧といってもいいぐらい原作に忠実に再現されていた。ただ、原作でのイノセントな奇人ウォンカ氏を演じるにはデップはやはり美しすぎた。その異質な存在感のせいでウォンカ氏が奇人変人どころか狂人に見えてしまい、結果的に作品のカラーはかなりブラックなものになっていた。ところがそこに原作にないウォンカ自身の生い立ちストーリーを絡めることで、最後にはこのブラックさが一転してハートウォーミングなエンディングにつながるというバートンファンのツボを突いた展開にうならされる。原作を大切にしつつしっかりバートン風味が効いているという監督の職人芸に拍手。マイナス1点は今回はコドモ同行につき吹き替えでしか観られなかったため。[映画館(吹替)] 9点(2005-10-11 23:42:00) 391. ゴッド・ディーバ フランス人にはこういう世界観は受け入れやすいものなのだろうか?神であるホルスのキャラが微妙でテーマが重いのか軽いのか判断に迷う内容だった。溶接シーンには笑った。あんた神様じゃなかったっけ?でもここで笑う作品じゃなさそうだし…フィフス・エレメントの方が悩まず楽しめる。[CS・衛星(字幕)] 3点(2005-10-09 13:01:09) 392. ストーカー(2002) 《ネタバレ》 怖い映画かと思いきや、意外にもオルタナ系ロック(私のイメージではRadioheadがぴったり)のPVを思わせる映像と内容で最後まで嫌悪感なく見られた。サイも異常で危険な人物というよりもコダワリの先に行き着いた孤独感を強く感じさせる痛々しい人物という印象。異常だけど非道ではない、偏執的だけど善人、という難しいキャラを自然に演じてみせるR.ウィリアムスの演技はさすが! サイが自宅の壁に貼っていた「作品」はさすがにどれも写真賞ものの出来映えで美しかった。撮影大変だったでしょうね~。取調中に激昂して児童ポルノ反対を唱えるシーンは、その主張には異議無しだが唐突すぎて驚いた。[映画館(字幕)] 7点(2005-10-09 12:47:26) 393. 死ぬまでにしたい10のこと 淡々と進むストーリーにここまで感情を揺さぶられるとは良い意味で予想を裏切られた。ヒロインの子ども達が年代的に自分の子に重なることもあって、とにかく泣けて泣けて。端から見れば貧しく悲惨な家庭環境であっても、愛する家族を得てささやかな幸せを享受できることが、なんと有り難いことか。思わず自分自身の現況を省みて、この先失う可能性のあるものの大きさに愕然とした。逃れられない運命を受け入れるべく、自分に正直に向き合い、メソメソと惨めに死なない為に精一杯のリストを作り、それをたった一人で遂行していくアンの強さに感動した。私が彼女なら、一人で死んでいく孤独に耐えきれず周りの人間を巻き込んでしまうだろう。そして自分がいない未来に目を向ける余裕などないまま、今の幸せにしがみついて残された時間の短さを嘆いて過ごすのだろうが、それは残される人々を苦しめることでもある。愛する人が余命幾ばくもないと知ったとき、残される者は凄まじい無力感に苛まれることだろう。だからこそ、誰に甘えることなく自力で己の人生を全うさせようとする彼女の潔さは、尊敬に値するものと思える。不倫を責める声も多いようだが、私は死に臨んで自分に正直であることは潔くて良いと思う。アンの夫への愛情の深さはきちんと描かれていたし、残される家族の幸せを願い、そこに自分が居ない運命を受け入れた若きアンにそれぐらいのご褒美はあげたい。[映画館(字幕)] 10点(2005-10-08 22:35:07)(良:6票) 394. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ 《ネタバレ》 グラムロック時代のD・ボウイが好きだった自分には、世界観もセンスも音楽もツボをついている感じで、予想以上に分かりやすい展開の映画だった。愛のためにモンスターとなった自分と葛藤しながら生きる苦悩、それでも結局は愛に救いを見いだし、ありのままの自分を受け入れて生きる純粋なヘドウィグは美しい人間だと思う。一見安っぽいドタバタな演出でも伝えているメッセージはとても深い。歌も素晴らしいです。それにしても、ここのレビューを見るとホモやオカマは生理的に受け入れられないと言う人が多くて残念。異文化を通して世界を見れば思いがけないところで目からウロコが落ちることもあるのに、自らその機会を放棄しているようなもんです。もったいない。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-06 02:56:15) 395. リディック 主人公の手負いの野獣チックなキャラクターは好き。ムキムキマッチョメンにしては頭良さげで、それが「考える」よりも「感じる」能力として身に付いているところがますますケモノっぽくてよい。袋の中でただ人がもがいているような記憶解読装置(?)は、中高文化祭のSF劇でぜひ使ってほしいアイデアだ。なによりもこれだけ身体を張って主演したのにこんな安直なオチかよ、とディーゼル自身が納得いかねー!!って思っていそうなマヌケなラストに爆笑。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-10-02 03:13:26) 396. ビッグ・リボウスキ 愛しきダメダメ男たち。こういう男のどうしようもなさもまた人間として魅力的…とか思ってしまう私は、だめんず予備軍?! でもデュードってあんだけ馬鹿で強烈な人間に囲まれててものほほんと自分らしさを貫いてるし、なにげに思いやりも責任感もあって、実は趣味人だったりもするし、一緒にいて疲れないから経済問題さえ解決できれば理想的な結婚相手かも。しかし何よりも面白いのはここでの評価の分かれっぷり!!大絶賛とこき下ろしが交互に読める。ひとつ言えることは、この映画で笑える人の方が、きっと楽しい人生を送っているはず。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-30 14:57:21)(良:2票) 397. ユー・ガット・メール 《ネタバレ》 途中から男だけが二人の正体を知ってるなんてフェアじゃないし、そのアドバンテージをしっかり利用して「調整する」なんて姑息だし…と、よく考えると腹の立つストーリー。しかもあんなに素敵な絵本屋が閉店に追い込まれてそのままだなんて!!大切な店と仕事を奪われた上に散々メールで遊ばれたのに、怒るどころか恋しちゃうってのもあり得ないしなー。でも、ラストの登場シーンでのジョーの何ともいたたまれなさげな表情と、大好きな「恋のためらい」を彷彿とさせる色とりどりの生花の前でのキスシーンと、メグのキュートさに免じて大甘で7点献上。[DVD(字幕)] 7点(2005-09-21 01:18:06) 398. バック・トゥ・ザ・フューチャー 20年経っても色褪せない娯楽大作としての完成度の高さはさすが!万人向けのエンターテイメントとして、映画で何ができるかという見本のような作品。見るたびに隅々まで小ネタの効いた脚本に感心させられます。個人的には、ドクの過剰な顔演技だけでご飯3杯はいけます。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-19 21:24:57) 399. ヴェロニカ・ゲリン 《ネタバレ》 悲劇性が強調されがちなテーマだが、これほどまでに家族や自分を危険に陥れてもなお自分の好きな仕事に全情熱を捧げられたヴェロニカは色んな意味で幸せだったはずだ。脚を撃たれてもなお「やっぱり自分の読みは正しかった!!」とアドレナリンを放出しまくってハイになっている彼女はいいが、本当に辛いのはその彼女をただ見守り無事を祈るしかなかった周囲の人間達だったろうと思う。フリッカーの演技はリアルでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-18 00:40:38)(良:1票) 400. 犬の生活 たったの40分でチャップリンの才能と映画に懸ける情熱、ヒューマニティを堪能できる傑作。最初に野良犬の群れから子犬を助け出すシーンで、チャップリンと犬たちの激しいからみがみられるが、あれだけの数の犬たちに細かい演技指導ができるわけはなく、ただひたすら身体を張って撮ったのだろうなと思うとため息がでる。最初に見たときはただただ爆笑した二人羽織のシーンも、改めて見るとかなり周到に考えられていて感心する。演出に金をかけたり、テクノロジーの力を借りずとも人の心を動かす映画は作れるのだと実感させられる。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-09-12 04:10:26)(良:1票)
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