みんなのシネマレビュー |
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381. キャリア・ガールズ 《ネタバレ》 普通の女性(多少問題や悩みは抱えていますが)二人が学生時代を回想していくだけの極めてシンプルな映画なのですが、これだけ魅力的なものに仕上がっているのはマイク・リーの演出力と主人公二人の演技によるものでしょうね。特に、カトリン・カートリッジが演じるハンナのキャラクターには惹かれるものがありました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2008-11-08 19:22:11)《改行有》 382. ヴェラ・ドレイク 《ネタバレ》 軽妙なテンポで喜劇的な要素すら感じさせる前半(喩えとしては不適切かもしれませんが「必殺仕事人」を思い出してしまいました)とひたすらシリアスな後半のギャップが非常に印象に残りました。 しかしまあ、この重いテーマをここまで上手く料理してしまうマイク・リー監督の手腕はお見事としかいいようが無いですね。余計なナレーションや説明書きが無くても、ストーリーを追っていくだけでほぼ理解できるようになっているのですから。ラストのまとめ方も巧かったです。 [DVD(吹替)] 8点(2008-11-06 16:18:09)《改行有》 383. 王手 《ネタバレ》 将棋映画ですが、まるでスポ魂格闘映画のような熱さ、躍動感、ロマンに満ち溢れたとても面白い作品でした。 赤井英和の危うい魅力(演技も危ういところはありましたが・・・・)が存分に引き出されていますし、若山富三郎をはじめとして脇を固める役者陣もそれぞれに味があって見応えがありました。 平安泰将棋は一度チャレンジしてみたいですね・・・・。 [地上波(邦画)] 8点(2008-10-07 12:50:15)《改行有》 384. 約束(1972) 《ネタバレ》 冬の日本海側、どこか陰のある過去を背負った男女・・・極めて日本映画的な設定を、まるでフランス映画のような洒落た雰囲気で撮っていて非常に新鮮さを感じました。 気品を感じさせながらもどこか陰のある岸恵子と野生的で子供っぽさの残るショーケンの組合せが非常に絶妙ですね。ストーリーもシンプルながらも奥深さを感じさせるものでした。[ビデオ(邦画)] 8点(2008-10-03 21:59:52)(良:1票) 《改行有》 385. 天空の城ラピュタ 《ネタバレ》 作画・ストーリー・キャラ設定・音楽等々20年以上たっても全く色褪せぬクオリティの高さには脱帽としかいいようがありません。特に、バズー少年の超人的な身体能力と運の強さ、ムスカ大佐の「ハハハ 人がまるでゴミのようだ」には痺れてしまいますね。 これからもずっと愛される作品でしょうね[地上波(邦画)] 8点(2008-10-03 21:44:29)《改行有》 386. ヒューマン・トラフィック<TVM>(2005) 《ネタバレ》 あまりにも卑劣で悲惨な人身売買の実態に怒りを感じましたね・・・・・。今も、世界のどこかで同じような手口で人身売買が行なわれているかと思うと暗澹たる気持ちになります・・・・・。 長い作品ではありますが、非常にわかりやすく作られていますので多くの人に観てもらいたいですね。 [地上波(吹替)] 8点(2008-09-29 19:10:13)《改行有》 387. サッド ヴァケイション 《ネタバレ》 ストーリーは良く練られており、また、大好きな中上健次の「枯木灘」のオマージュ的な要素が結構あったりして非常に面白かったです。映像構成も見事でした。また、ジョニー・サンダースの曲を主題歌に持ってきて作品世界にきっちり嵌め込むセンスは素晴らし過ぎます。ちょっと「ビヨーン」という効果音を多用していたのはどうかと思いましたが・・・・。 それと、豪華出演陣のそれぞれの個性の強さが映像の中で主張しあうが故に、「ユリイカ」のようにスーっと流れていくストーリーに身を委ねる心地よさを感じることが出来なかったのが個人的にはちょっと残念です。 この作品は北九州サーガ完結編と銘打たれてますが、是非青山真治版「地の果て至上の時」(「枯木灘」の続編)を撮っていただきたいですね。まあ、決着は既についているのかもしれませんけど・・・・・。 [DVD(邦画)] 8点(2008-09-21 17:42:59)《改行有》 388. EUREKA ユリイカ 3時間40分と尺は長いですが、とにかく良く練られており、ストーリーの転がし方も絶妙で飽きることはありませんでした。また、登場人物たちの荒涼とした心象風景を示しているようなセピア色の世界は、不思議な心地よさを感じさせてくれましたね。 [DVD(邦画)] 8点(2008-09-18 10:22:32)《改行有》 389. この自由な世界で 《ネタバレ》 この映画で取り上げられている、移民労働者・派遣労働者の問題は英国だけではなく日本においても問題となっているテーマですので、非常に興味深く観ることができました。とてもストーリーが良く出来ていますので、この手の問題に興味のある方は是非観てもらいたいですね。 自由は素晴らしいものであることは間違いないのですが、それ故に自由を悪用する輩が多いのも事実なんですよね・・・・・。 [映画館(字幕)] 8点(2008-09-11 14:01:13)《改行有》 390. 尋問 《ネタバレ》 「国家のため」に行なっていることが、本当に「国家のため」なのか?本当に「国家のため」になっているのか?人民と国家の関係とは「人民のための国家」なのか?「国家のための人民」なのか?難しいテーマをこの作品は、生々しい留置所内での出来事を通して問うています。 非常に痛々しい描写も多いですが、人間ドラマとしても良くできています。特にラストにいたる展開は見事で、悲惨な物語でありながら後味は悪くありませんでした。クリスティナ・ヤンダの演技は素晴らしく、厳しい拷問の中でも最後まで人間の尊厳を棄て去らなかった主人公を見事に演じています。 [ビデオ(字幕)] 8点(2008-09-09 18:23:37)《改行有》 391. ブルース・ブラザース ハチャメチャだけど常にクールなブルース・ブラザーズに、JBやレイ・チャールズ、アレサ・フランクリン等の超大物歌手たちが歌って踊る・・・・・何度観ても楽しい映画です。映画館で観たかった![ビデオ(字幕)] 8点(2008-09-07 22:31:50) 392. 菊次郎の夏 《ネタバレ》 何というか、子供のころ夏休み終盤に感じていた寂しさのような感覚が甦ってきましたね。 暴力的で自己中心的な「殿」だけれども、実は心の優しい男・・・・菊次郎という男は、まさに世間が(もしかしたら北野監督自身が)求めている理想の「ビートたけし」像ですね。それを、ロードムービーでふんだんに見せてくれるのでファンとしてはたまりません(ファンでないと、母親を見てからの展開がグダグダに感じられるかもしれませんけど) 。久石譲の日本映画史に残るであろう素晴らしすぎる音楽、独特の映像美(色彩・風景・カメラワーク等々)・間合いも言うことなしです。[地上波(邦画)] 8点(2008-08-31 22:35:54)《改行有》 393. 博士の愛した数式 《ネタバレ》 数学の哲学的、文学的な奥深さについての講義を受けているような感覚で鑑賞しました。文系人間でもその魅力は十分感じ取ることができました(吉岡秀隆の講義部分が非常にわかりやすくて良かったです)。 出演者たちの自然な演技や美しい風景も素晴らしく、心が癒される作品でした。 [地上波(邦画)] 8点(2008-08-05 18:15:01)《改行有》 394. 浮雲(1955) 《ネタバレ》 高峰秀子と森雅之の会話のやり取りが非常に素晴らしく、シナリオを手に入れて読み返したくなりました。ストーリーは結構ドロドロとしたものなのですが、比較的乾いたタッチで描かれており独特の空気が映画全体を覆っていて、それが不思議と心地良さを感じさせてくれます(山形勲が良いアクセントになっています)。 この映画の最大の魅力は、高峰秀子演じる主人公が我々男性の多くを占める「弱くて、人間のずるさを持ってそれを隠している」人間にとってまさに理想の女性であるということでしょう。自分勝手で見栄っ張りで卑怯な男の性質を理解した上で、変わらぬ愛情を持ち続けていてくれる・・・・・。まあ、実際にはそんな都合の良い女性にめぐり合うことなんてありえないのでしょうが、それでも夢見てしまうのが男の哀しい性なのでしょうね。 [ビデオ(邦画)] 8点(2008-07-24 17:51:55)《改行有》 395. ホロコースト -アドルフ・ヒトラーの洗礼- 《ネタバレ》 自分や家族の身を守るために、ホロコーストのような非道なものであっても国家の命令に殆どのドイツ人が従わざるを得なかった状況(中には喜んで従った人もいたでしょうが)の中で、わが身を省みず「内部告発」を行なったクルト・ゲルシュタインという人物に心からの敬意を表したいですね(彼がいなければ、ホロコーストはユダヤ人のでっち上げたデマということにされていたかも知れません。)。 それと、この作品で取り上げられているナチスと神の代理人たる宗教家(特にヴァチカン)の関係については非常に考えさせられましたね(この作品はホロコーストに関与していた「博士」をアルゼンチンに逃がすシーンで終わっています)。 非常に見応えのある映画でした。しかし、このまがい物っぽい酷い(というか意味不明な)邦題は何とかならないんですかね?まあ、DVD化して販売していただいたことには感謝したいですけど。 [DVD(吹替)] 8点(2008-07-24 14:11:33)《改行有》 396. その名にちなんで 《ネタバレ》 「北の国から」をアメリカに住むインド人家族で撮ったようなじわじわと心が揺り動かされるような素晴らしい家族ドラマです。 アイデンティティの相克や親や家族との距離感など非常に身近なテーマが取り上げられているので、ついつい自分の状況とシンクロさせながら見入ってしまいました。母親役の演技が非常に素晴らしかったですね。 タージ・マハルの壮麗雄大な姿は、一度生で観てみたいですね・・・・。 [DVD(吹替)] 8点(2008-07-22 16:47:45)《改行有》 397. ペレを買った男 《ネタバレ》 「サッカー不毛の地」にサッカーブームを巻き起こしたニューヨーク・コスモスのドキュメンタリーです。結構ドロドロとした内幕も描かれていますが、とにかく殆ど0からのスタートから、ペレやベッケンバウアーを擁してNYを熱狂の渦に巻き込んでいくまでのサクセス・ストーリーは躍動感があって非常に楽しめました。 [DVD(字幕)] 8点(2008-07-22 15:12:05)《改行有》 398. マッド・シティ 《ネタバレ》 マスコミの暴走がいかに恐ろしいものであるかをやや戯画的に描いた作品です。とにかくダスティン・ホフマンのレポーター役が、実際に居そうな感じで見事にハマっていますね。 しかしまあ、マスコミも一部国営のものを除けば所詮営利企業ですからね、難しい問題です。この作品のように自分たちの都合の良いように世論を誘導したり、真実を歪めたりするのは論外ですが。 [DVD(吹替)] 8点(2008-07-20 23:24:21)《改行有》 399. 大地の子守歌 《ネタバレ》 原田美枝子の凄まじい演技に圧倒されっぱなしでした・・・・。「おりん」という少女の成長、苦しみを見事に演じきっているというか、おりんそのものに成り切っているんですよね。とても当時16歳とは思えません(相当無茶してます)。この演技を引き出した増村監督もまた凄いですね・・・・。 [映画館(邦画)] 8点(2008-07-14 17:01:56)《改行有》 400. ニューヨークの恋人(2001) 《ネタバレ》 タイムスリップものにハズレなし。この作品も、「ラブコメ女王」メグ・ライアンと貴族役が見事にハマったヒュー・ジャックマンの良く出来た恋愛ドラマを通じて、1876年と現代のギャップを楽しみながら観ることが出来ました。 まあ、タイムスリップの理論とかいろいろ突っ込みどころはあるんでしょうが、SFでは無いので気にしない方が良いですね。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-07-08 14:47:56)(良:1票) 《改行有》
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