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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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401.  チェンジング・レーン それぞれの目的地に急いでいる途中での接触事故。そこで失った20分が元で話がどんどんこじれていく。 接触した方もされた方も、今回の事故が元でこじれた問題は、これまでの生き方そのものにも深く関係している訳でして。 今日1日というタイムリミットのあるドラマですが、刻々と時間だけが過ぎていく、じれったくなるような時の流れはそれ程感じられない。 しかし今回の事故を契機に、これまで進んできた人生のレーンを正そうとする、最終盤の解決に向かう流れは良かった。 監督業がすっかり板についてきた感があるアフレック。一方で俳優アフレックは苦手なのですが、 若くして弁護士として成功している風であり、ちょっと調子こいている感じがとてもうまく出ていたと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-02-28 22:08:44)《改行有》

402.  グレイテスト・ショーマン 《ネタバレ》 オープニングからミュージカルが全開!。久々にこれぞザッツ・エンターテイメント!を堪能しました。 主人公夫婦が子どもの頃から結婚までを一気に見せるプロローグから、まずはミュージカルシーンをたっぷりと見せてくれます。 以降も、一風変わった連中が続々と劇場に集結してくる。どうなるんだろうと思っていたら、 彼らが全員参加での実にパワフルな歌とダンスに圧倒されます。 続いて男2人がバーで。バーテンダーもスポット的に参加し、グラスやボトルも効果的に使われるパートもとても楽しい。 家族が揃う心温まる場面に、仲間が皆揃っての楽しくパワフルなステージに、時には女性歌手がしっとりと歌い上げる時間帯もあり。 更に空中ブランコ乗りがミュージカルシーンに立体感と躍動感をもたらし、本作に欠かせないピースとして実に効果的に機能しています。 趣向を凝らしたミュージカルシーンの数々、その音楽も素晴らしかった。 ストーリーは家族の物語から始まり、主人公の興行師バーナムは成功と挫折を味わいますが、ラストはまた家族の元へと帰っていく。 素晴らしき予定調和、やはりミュージカルにはこんなストーリーの流れがいいですね。[映画館(字幕)] 9点(2018-02-28 16:00:11)(良:1票) 《改行有》

403.  パッセンジャーズ 主人公がこういう状況下の自分を受け入れるまでのドラマは他の映画でもあるのですが、 その状況が明らかになるまではいずれの場合も不条理に感じることが多い。 美しくもどこか暗さのある作品の空気と、その中にいるアン・ハサウェイがとても良かった。 最初は何かを隠ぺいしようとしているようなデヴィッド・モース演じる男の使い方や、 少々気味が悪いおっせかいなダイアン・ウィ―スト演じる近所のおばさんに何の意味があるのか?など この手のドラマはその状況が明らかなった後、いかにそれまでの出来事がスッと受け入れられるかだと思います。 垣間見えてくる、事件に関する辻褄が合わない点。それは、自らの置かれている状況そのものでもある。 アン・ハサウェイが自分の状況を穏やかに受け入れられるよう導かれていく終盤の流れも良かったと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-26 21:39:18)《改行有》

404.  ノー・マンズ・ランド(2001) 《ネタバレ》 セルビア軍とボスニア軍。両軍が睨み合う、ちょうど両軍がいない中間地点の狭い塹壕に取り残された両軍の兵士3人。 互いに憎悪をむき出しにし、どちらが悪いか言い争い、殺し合う一歩手前にまで憎悪がエスカレートする一瞬もあれば、 同じ言葉を話し分裂するまでは同じ国に住んでいた彼ら。共通の知人がいることが分かり笑顔を見せ打ち解ける一瞬もある。 ユーモアを感じさせる描写を含みながらも、この内戦の虚しさ、悲しさを感じずにいられません。 ある事情があり身動きが取れず塹壕にとどまるしかない兵士たちと、彼らと関わることになる国連軍と、TV局の取材クルーの一行。 結局何もできなかった国連軍はTV局のクルーと共に塹壕から立ち去る。そして3人の兵士達には悲劇的な結末が。 狭い塹壕の極めて限られた登場人物たちの言動を、そのままこの紛争の縮図にする独特の語り口が素晴らしい作品です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2018-02-26 21:37:56)《改行有》

405.  エージェント:ライアン ジャック・ライアン・シリーズ第5弾は”エージェント”ライアンの誕生譚。 良くも悪くも普通のスパイ・アクションなんですが、 CIAはあんなに簡単にエージェントとして採用するのか?婚約者にあんなに簡単に正体をバラしてもいいのか? スパイものとしての緊張感の薄さと共にこうした?が随所に気になります。 ロシアVSアメリカの金融情報戦という、いい意味での地味さはジャック・ライアンものらしくて良かったと思います。 アクションは普通の出来でしたが、悪役ケネス・ブラナーは凄味もあり、役者として流石というところを見せつけます。 監督としても俳優としても一流の映画人であるブラナーですが、彼がこの手の映画で監督も担っているというのが意外でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-02-16 20:11:49)《改行有》

406.  チャーリーズ・エンジェル(2000) 冒頭の飛行機からの脱出アクションが一番面白かったですね。 以降はスパイアクションとしては微妙ですが、典型的アメリカン・コメディとして見ればいいんじゃないですか。 序盤の和風?パーティーなど、動きが無い時間帯はイマイチですが、 基本的には3人を立ち止まらせないテンポの良さがあるので、退屈することも無い。 特にキャメロンの弾けっぷりはやはり楽しいですね。 そして本作で欠かせないキャストがもう1人。マーレイさん、流石です。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-02-10 01:25:03)《改行有》

407.  ミスター・ノーボディ 西部劇を愛した巨匠レオーネですが、70年代に入り映画の世界も大きく変わろうとしている。 マカロニウエスタンのブームもまた衰退していく時期と重なります。 映画の中で、ジェームズ・スチュワートと並び「アメリカの良心」であったヘンリー・フォンダ。 彼が演じるのは西部開拓の地をを去ろうとしている、時代遅れになりつつある早撃ちガンマン。 アメリカ映画もニューシネマが台頭し「アメリカの良心」もまた、当時は時代遅れであったのか。 この映画にそんなヘンリー・フォンダを主演に迎えるというのも心憎い。 ペキンパーの名が意外な所で出てきて、フォンダが戦う相手は「ワイルドバンチ」。 作品自体も肩の力がいい意味で抜けていて、意外なほどにユーモラスな作品となっています。 どこかおどけたような、しかしカッコいい所はカッコよく、モリコーネの音楽は本作でもまた素晴らしい。 「時代は変わってしまった。私にとっては居心地が悪くなってしまった。」 マカロニウエスタンへの挽歌のようなラストの手紙は、そのままレオーネの当時の思いが綴られていたように思えます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-10 01:22:13)《改行有》

408.  殺し屋たちの挽歌 《ネタバレ》 近年は女性を主人公とした映画が印象的なスティーヴン・フリアーズですが、 風景も、1つのクルマで旅をする3人の男と1人の女、 4人の誰もが理解し合おうとしない乾ききった世界観と雰囲気が全編に漂う一風変わったロードムービー。 どう見てもプロの殺し屋らしくないジョン・ハートと、その子分のいかにもというチンピラのティム・ロスの2人。 この2人がパリのボスの元まで連れ帰るかつての裏切り者で、妙に達観した死生観をもつ男がテレンス・スタンプ。 しかし、いざ銃を向けられるとオロオロと命乞いをする。彼らが見せるギャップが物悲しさを誘う。 この3人だけでは地味すぎると思ったのか、巻き添えのような形で1人の女が旅に加わりますが、 彼女の存在意義が今一つ感じられず、どうして彼女が生かされたのかも謎。 決して嫌いではない空気を持ちつつも、彼らの行動に釈然としない部分も多々感じる作品です。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-01-31 17:19:59)《改行有》

409.  ロング,ロングバケーション 《ネタバレ》 人生の最後をどう生きるのか。 認知症の夫と、末期ガンの妻の老夫婦2人が旅に出る。ゆったりとした時が流れるロードムービー。 人生の思い出がいっぱい詰まっているのであろう、2人が旅に出る年季の入ったキャンピングカーがいい。 作品の多くの時間を占める、夫婦を演じるドナルド・サザーランドとヘレン・ミレンの2人だけの時間がいい。 切なく、見ているのが辛くなる2人の時間もあるのですがその一方で、 強盗に襲われたり、キャンプ場の夜、2人で古いスライドを眺めながら思い出を語り合う時間など、 楽しく微笑ましさを感じさせる2人の姿もいっぱいあります。 この2つの時間帯の切り替えが絶妙で、2人が抱える重い事情ほどに作品は重さを感じさせません。 それは2人の名優の味わい深く素晴らしい演技があってこそであることは言うまでもありません。[映画館(字幕)] 8点(2018-01-31 17:15:08)《改行有》

410.  隣のヒットマン 《ネタバレ》 まともな登場人物が1人もいない。 唯一まともなはずの主人公の歯科医の男も気が付けばあちらの世界にどっぷり。 そうなるに至る過程も実に面白いです。 ある程度登場人物を絞り、男も女も、皆のキャラが見事に立っています。 全員が何らかの形で愛し愛され、殺し殺されの関係でつながり不要な登場人物がいない。 結構ぐちゃぐちゃで殺伐としたそれぞれの関係ではあるのですが、それをあまり感じさせず 挿入されるべたなギャグも効果的で、少々ブラックで笑えるドタバタコメディでありラブコメになっています。 序盤はドツボにはまっていく主人公の男ですが災い転じて福となす、 最後はブルースさんと揃ってうまくハッピーエンドとなりました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-01-26 16:50:41)《改行有》

411.  バースデイ・ガール 序盤、かなりぎこちない言葉が通じない2人の時間帯が良かった。 しかし、ニコール演じるロシア女がただ結婚のためにイギリスに来たわけじゃないのは容易に考えられるだけに ベン・チャップリン演じる真面目男は騙される運命にあるのかな?と思いながら見ていたら、 中盤以降の流れは想像がつきませんでしたね。 しかし、早く警察に全ての事情を話せばいいものをウロウロ逃亡する真面目男にイライラ。 悪びれる様子をほとんど見せないロシア女にもイライラ。 ラストはあり得ない形でのハッピーエンドですが、映画なんだから現実にはあり得ないこういうのも良しです。 本作でもニコールはもちろん綺麗なんですけど、それよりも可愛いと思えるニコールがいる作品です。[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-01-22 21:15:55)《改行有》

412.  コロンビアーナ ベッソンがお好きなパターンの1つ、女アサシンもの。 大筋はほぼ「ニキータ」なんですが、まずは冒頭の少女時代の逃走劇が見ものです。 画家とのロマンスはついでに挿入という感がありますが、この程度にとどめておいたのは良かった。 大人になった彼女を演じたゾーイ・サルダナが大健闘です。 留置場でのサスペンスからラストの決戦に至るまで彼女の見せ場も十分に配置されています。 ベッソン映画らしいテンポの良さ、スピード感も健在。アクションエンターテイメントとして充分の作品だと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-01-21 21:17:18)(良:1票) 《改行有》

413.  シャンプー 政治家の女に、女優に、と周りに常に何人もの女がいるプレイボーイにしてカリスマ美容師という主人公の男。 演じるのはウォーレン・ベイティ。なるほどという雰囲気はよく出ていたのですが、 昨日はあっちの女、今日はこっちの女という具合で ベイティが女の間を行ったり来たりがかなりの時間を占めるので、結構早い段階で飽きが来てしまいます。 ゴールディ・ホーンが出ている作品なので見たのですが、彼女も周りにいる女の中の1人です。 しかし彼女の見せ場はしっかり用意されており、期待通り全盛期のゴールディの魅力は全開の作品ではありました。[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-01-21 21:15:00)《改行有》

414.  汚名 アクションやヒッチコックお得意のユーモアはほとんど無いスパイサスペンスではありますが アメリカの諜報機関と南米に逃亡しているナチスの残党というサスペンスの構図は 第2次世界大戦終結間もない頃という本作が制作された時代背景を色濃く感じさせます。 サスペンスよりもケイリー・グラントとイングリッド・バーグマンのメロドラマに軸足が置かれていますが グラントのらしさがあまり感じられず、むしろラストシーンの後に厳しい運命が待ち受けているであろう敵役のクロード・レインズが印象的。 コーヒーカップ、鍵。本作でもやはり、サスペンスを盛り上げるヒッチコックのちょっとした小道具の使い方には唸らされます。[DVD(字幕)] 7点(2018-01-15 21:37:57)《改行有》

415.  ナイスガイズ! ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングの2人がW主演のバディ・ムービー。 何かあれば己の腕っぷしでカタを付けるタフガイ、クロウとハプニングの度に甲高い悲鳴を上げる飲んだくれ私立探偵ゴズリング。 なかなかの名コンビぶりでした。 この手の映画は、ストーリーは単純明快、例えば「いいか、あのブツは俺たちでいただくぞ!」みたいな感じがいい。 本作は事件の背景にある複雑な事情も分かるのですが、ちょっとストーリーを欲張りすぎたと思います。 この2人と、忘れてはならないのが娘役の女の子。多分初めて見る子だと思いますが、彼女もまた大健闘でした。[DVD(字幕)] 5点(2018-01-15 21:35:18)(良:1票) 《改行有》

416.  ジーサンズ はじめての強盗 《ネタバレ》 近年、この手の爺さんトリオものが増えてきたなあと思う。 モーガン・フリーマンとアラン・アーキンはすっかりこの手の映画の常連になってきた感がありますね。 もう1人、今回はここに名優マイケル・ケインが加わります。 本作の爺さんトリオもまた無茶をする訳ですが、その下地にあるテーマはシリアスです。 ちゃんとした説明も無いままに銀行から住宅ローンを売りつけられた挙句、家を銀行に奪われ、 長年働き尽くしてきた会社は合併により、年金は払えなくなるという。弱者は切り捨てられる一方で銀行も合併した会社も安泰。 この3人でシリアスなドラマにしても見応え十分の作品になったと思いますが、 「冗談じゃないぜ!奪われた俺たちの年金を取り返すぞ!」 3人の名優(プラス忘れてならないのがクリストファー・ロイド)の力量による部分が大きい作品ですが 軽い犯罪コメディにした、これはこれでよかったと思います。 銀行強盗の決行前夜に3人で見ていた映画が「狼たちの午後」。 イメージトレーニングにはあまりにも不向きな映画だったんじゃないでしょうか・・・?[DVD(字幕)] 6点(2018-01-08 17:02:41)《改行有》

417.  人生タクシー 《ネタバレ》 既に世界的な名声を得ているイランの監督ジャファール・パナヒの作品ですが、 反体制的であるという理由でイランでは映画製作を禁じられており、彼の映画は本国イランでは公開されていないという。 そんなパナヒ自身がタクシー運転手に扮し、次々と乗っては降りていく乗客たちとの会話から今のイランの庶民の日常を映し出しながらも パナヒらしく、ユーモアのある乗客とのやりとりの中にイランという国の今に対し物申すという作品になっています。 中国に次ぐ死刑大国であるイラン。最初に乗り合わせた男女の客2人に死刑制度に関し議論を戦わせる。 次に乗ってきた、もっと人々に自由に外国映画を見てほしいというレンタルビデオ屋の男とのやりとりも面白い。 そして〝上映可能な映画〝なるものを撮るという課題を出された姪っ子を乗せる。 その〝上映可能な映画〝とは何なのか?―姪っ子が課題のテキストに書かれているその内容を読み上げる。 「俗悪なリアリズムは避けろ、政治や経済には触れるな・・・」などなど。 俗悪なリアリズムとはあくまでも体制側からの評価であり、つまりはパナヒみたいな映画は撮るな、ということか。 最後に乗せた、バレーボールを観戦して逮捕され、長期間にわたり拘禁されている女性の面会に行くという女性弁護士も印象的。 イスラムの戒律のもとに、女性のスポーツ観戦が禁止されているというイラン。 パナヒの傑作の1つである「オフサイド・ガールズ」に描かれた内容そのままの話です。 こうして文章にすると抑圧的な世界に生きる人々を描く重苦しい映画のように見えますが、 登場する人々の多くは明るく強く、日々を懸命に生きていて作品の空気も実に明るい。 タクシーに乗って来る乗客それぞれの事情を通し、イランの現状の一端を世界に向けて発信する朗らかな語り口が見事な作品です。 最後にパナヒの短いメッセージが字幕で出ますが、本作もまた本国イランでの上映は許可されなかったという。[DVD(字幕)] 8点(2018-01-07 17:59:21)(良:1票) 《改行有》

418.  夫たち、妻たち 《ネタバレ》 夫(男)とは?妻(女)とは?結婚生活とは?-アレン映画お馴染みのテーマを インタビュー形式を交えたアレン映画お馴染みの手法で見せる、彼が得意とする非常に苦味の強いコメディ。 全編にわたって手持ちカメラが使用され、時にかなりの接近戦で登場人物をとらえており、それがいい臨場感をもたらす。 2組の夫婦の間に割って入る、途中から挿入される男女1人ずつ(リーアム・ニーソンとジュリエット・ルイス) と、2組の夫婦の関係が微妙に変化していく中盤以降の展開が非常に面白い。 特にジュリエット・ルイスのあの独特の喋り方と、彼女に惑わされていくアレンとのやりとりが見ものです。 敢えてインタビュー形式を入れなくても成り立った作品だと思いますが、登場人物が結構感情的になる場面が多く、 その後にクールダウンした登場人物がその時々の心境を振り返るので、見る者に彼らの気持ちを整理する間を与えてくれます。 中盤までとはガラリと変わった関係となった2組のカップルと、1人の男。3つのインタビューで作品を締めくくります。 男と女とは、結婚生活とは・・・。色々と考えさせてくれる、彼らの本作最後の言葉です。[DVD(字幕)] 8点(2018-01-06 17:38:42)《改行有》

419.  戦略大作戦 《ネタバレ》 戦争映画としての面白さも十分兼ね備えている戦争アクションコメディ。 イーストウッドとサヴァラスが戦争映画として作品を引き締め、 とぼけた味を見せる怪優サザーランドとコメディアンのリックルズがコメディとして作品をいい具合に緩めます。 任務そっちのけで金塊強奪団と化した彼ら小隊の面々の顔ぶれが絶妙。仲間の数名が命を落とす中盤の地雷原の攻防に、 最後の金塊が眠る町での市街戦は戦争映画らしい緊張感も見せてくれます。 真面目に戦争なんかやってられるか!と思わせるような、やたらうるさい上官の存在がいいアクセントになっています。 「お互いただの兵隊じゃないか。こんなとこで死んで何になるんだ。」と、 町を守備するドイツ軍と仲良く金塊を山分けし、軽く敬礼し別れ行くラストの爽快感もいい。 その直前、イーストウッド、サヴァラス、サザーランドが一列に並び敵のタイガー戦車に向かってゆっくりと歩を進める。 ほとんど西部劇のような(この時のいかにも西部劇風の音楽も含め)演出といった遊び心も楽しい。 愚かな戦争を笑い飛ばしつつも豪華キャストのカッコよさや味を十分に堪能できる戦争アクションコメディの佳作です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-12-30 00:17:43)(良:1票) 《改行有》

420.  アンダーグラウンド(1995) 《ネタバレ》 第2次大戦から冷戦の時代を経て、製作当時にはまだまだ燻っていた内戦に至るまで、 クストリッツァの祖国の、争いを抜きに語れない悲しき現代史を、登場人物の人生に重ね合わせ一気に見せる叙事詩。 いつの間にやって来たのか、クストリッツァ映画のレギュラーとも言える大勢の人物に紛れ登場する楽団が奏でる賑やかなジプシーブラスは クストリッツァならではの力強い人間描写と共に時に陽気にコミカルに、過酷な中にも日々を懸命に生きる人々を称える人間賛歌でもありますが 時にはその人間模様が狂気じみても見え、時には何とも滑稽にも見えます。人間と戦争を彼らしい描き方で強烈に皮肉り風刺する。 賑やかな音楽と共に彼の映画に欠かせないのが動物ですが、本作ではその動物たちが空襲により傷つき血を流し死んでいく様も描かれます。 登場する人間達が放つ強烈なまでに人間臭さを感じさせる個性、 全てのシーンにみなぎる力強さとスケールの大きさに圧倒される3時間はあっという間に過ぎていく。 クストリッツァらしく賑やかな結婚式のラストですが、賑やかな宴の一団のいる陸地は分断され不安定に漂っているように見える。 祖国ユーゴスラビアもまたいくつにも分断し、今後どうなっていくのだろう? 「この物語に終わりはない」というラストもまた考えさせられる。 「映画の持つチカラ」というものをとても強く感じる作品です。 クストリッツァという人を知るにはやはりこの映画だと思うし、彼の最高傑作であると思います。[DVD(字幕)] 10点(2017-12-27 16:25:15)(良:1票) 《改行有》

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