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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1440
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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441.  赤い風船 《ネタバレ》 『あの時助けてくれてありがと、君と出逢えた数日間ボクは本当に楽しかった、君の事は忘れないよ、さよなら、さよなら、さよなら・・・』・・・徐々に空気が抜け萎んでいく赤い風船が、少年にそう言って別れを告げているように僕には確かに聴こえました。大人の硬い頭だと、あの風船紐で引っ張って悪童どもから逃げるより、そのまま抱えて走った方がよっぽど早いんじゃないかってつい思っちゃうんだけど(笑)でもあの少年が風船と逃げる姿自体が、パリ下町裏路地の情趣溢れる風景と相まって、一幅の絵になってるんですよね。確かに勘繰りすれば色々な解釈が出来そうな作品だけれども、自分はこの映画良く出来たひとつの「寓話」として楽しみました。[DVD(字幕)] 8点(2008-12-29 11:30:32)(良:1票)

442.  踊る大紐育(ニューヨーク) 意外にこれ評価低いんですね~。僕はジーン・ケリーの主演作では「雨に唄えば」(9点)の次に好き。よく映画ファンの間で、ジーン・ケリーとフレッド・アステア、どっちが好きか?って話になるけれど、自分は断然「波止場人足風体育会系ダンサー」ジーン・ケリー派。僕がアステアの「エレガンス」を未だに根本的に良く理解出来ていない不粋者だからかもしれません(汗)ミュージカルでは「ウエストサイド物語」(8点)がスタジオからカメラを街に出した先駆者という評価だれど、こちらの方が遥かに先にニューヨークの街中に飛び出してますよね。セット撮影ももちろん多いけど。24時間の休暇をもらったノーテンキ水兵3人による、ご都合主義に満ちた(←そこがいい!)ワンナイトスタンド・ラバーズ探し。ダイナミックな主役6人によるダンス&ソングをスピーディな展開で堪能できるミュージカル映画の秀作。特にエンパイアステートの屋上から、夜の街に繰り出す一連のシークエンスが好き。この時期のシナトラはまだ出しゃばり過ぎず、控え目なところが逆に好感が持てます。ダンスと衣装に誤魔化されてるけれど、お相手の女性陣がそれほど美人じゃないのがミソ(笑)特にチンチクリンなキャラクターとして登場する女性に対しての、ケリーの心優しいエチケットには「男意気」を感じました。見習わねば。ちょっと最近元気ないな~って時に観るのがお勧めっす![DVD(字幕)] 8点(2008-12-28 11:33:20)(良:1票)

443.  原子怪獣現わる オープニングが北極基地からスタートする事で、先日見たハワード・ホークス製作「遊星よりの物体X」(5点)と印象がごっちゃになりそうです。でもクライマックスに原子怪獣大暴れスペクタクルシーンが待ち構えているので、こちらの方がずっと面白かったですね。50年代のハリウッド製モンスター襲来映画って、勿論怪獣の動きとかはチャチなんだけれど人肌のぬくもりというか手作り感があって、近年の同趣向の映画より自分はよっぽど好き。全く別の話になりますがレビュー未登録作品で、ガキの頃に観て強烈なトラウマだった「惑星アドベンチャー」っていう、同じく50年代製作SF映画があるんです。人間の中に別の何かが寄生し、まるで別人になってしまうっていう、子供心にも怖い怖い内容だったんですが、これをもう一度見直してみたい!スピルバーグも好きだったって、何かの本で読んだ事が有ります。早くDVD化されないかとずっと待ちわびているんですが・・・。[DVD(字幕)] 6点(2008-12-27 11:04:29)

444.  虹を掴む男(1947) タイトルバックから総天然色の美しいテクニカラーに目を奪われます。ニューヨークの街並み、背景、セット、衣装に至るまで上品で美しい。古き良き時代のアメリカ映画の豊饒な雰囲気に満ちた作品・・・と、絶賛したいところなんですが・・・。どうも観た時の体調がイマイチだったせいか、コメディにしては展開がおっとりし過ぎて盛り上がりに欠けるって印象を持ちました。もっと緩急自在キビキビした運びならより楽しめたかも。あ、でもそしたらこの得難い典雅な雰囲気は出せなかったのかな。難しいね。確かクレイジー・キャッツ谷啓氏が芸名の由来にしたと聞いているコメディアン、ダニー・ケイの作品、まともに見たのは私はこれが初めて。二枚目ながらズッコケ演技も可能なマルチタレントのハシリみたいな俳優さんだったんですね。ヒロイン、ヴァージニア・メイヨって今まで悪女役しか観た事なかったんですが、この映画では一癖ある可愛い役どころで好演。[DVD(字幕)] 6点(2008-12-26 14:21:36)

445.  君のためなら千回でも ゲーラカイトが蒼い空を悠々と飛翔する風景っていうのは、平穏無事な社会と友情や未来への希望の象徴でしょうね。東京に限って言えば、お正月に凧が空を舞っているっていう情景は、少なくとも私の家の近所ではもう全く見掛けません。田舎だとそういう風景がまだ見られるのかな?最早平和ボケ日本も、国内外平穏無事な状況でもないですからね。ちなみに私の郷里では毎年ゴールデンウイークに、この映画でも描かれていた大凧の糸切り合戦が町別対抗で行われています。国連主導で政治の全く関係しない場所で、国別対抗子供凧合戦って一度くらい開催してみてもいいのに・・・、な~んてこの映画を観ながらふと考えてしまいました。子役二人がホント良いですね。後半意外にもあっさりカブールから脱出出来てしまったのは拍子抜けでしたが。原題「カイトランナー」も内容をちゃんと現してはいるけれど日本語タイトルも最近では出色。「君のためなら千回でも!!」重要なシーンで二回繰り返されるこの台詞、僕もいつかプライベートで何らかの形で使ってみたいって思った(笑)これまでは良い素材を扱っているのに、ただ無難に映像化しましたって作品が多かったマーク・フォースター監督、これは初めて本領を発揮した作品じゃないですか?アミール役の子って誰かに似てるってずっと思ってたら、「羞恥心」野久保君でした。似てないか?成人してからはともかく。僕も六本木ソルジャーさんの深い洞察力に感服しました。[DVD(字幕)] 7点(2008-12-22 10:34:56)

446.  神様のくれた赤ん坊 《ネタバレ》 「男はつらいよ・寅次郎春の夢」の単なる添え物として公開されたプログラムピクチャーにもかかわらず、本家「寅さん」を凌ぐ評価を得た作品。ちなみにこの年のキネマ旬報ベストテン第四位にランクインしています。渡瀬恒彦&桃井かおり同棲カップルの、子連れ父親探しディスカバー西日本、極めて日本的なロード・ムービー。渡瀬(夜霧にむせぶ寅次郎)と桃井(翔んでる寅次郎)のお二人は、「男はつらいよ」の世界ではイマイチ雰囲気に馴染まない異邦人的存在だったので、基本的に松竹人情調の作品とは合わない役者さんなのかなあと思っていたところ、実は実はこんな佳作があったとは!!渡瀬恒彦兄いなんか、僕が今まで観た映画の中じゃ、この役が一番男の色気があってカッコいいです。多分シナリオ教室とかで「ロードムービー」の教材としてお手本になるような、これは優れた脚本だと思います。渡瀬と桃井の呼吸もぴったり。ただ旅の先々で現われる父親候補が、「売れない役者」「市議会議員」「結婚式を当日に控えた花婿」「元プロ野球選手」「ヤクザまがいの稼業の男」・・・う~ん、普通じゃありえない人物ばかりで、コメディとはいえ作為が過ぎ見え透いてしまった点がなきにしも有らず、そこだけがちょっと不満かも。中盤、桃井が酔っ払って仲居さん相手に唄う「昔の名前で出ています」猥歌篇が最高です。♪熊本にいるときゃ~熊子(←「疑惑」かい!)と呼ばれたの~、佐世保じゃ~○○子と~長万部じゃ~○○○○子♪って・・・おいっ!伏せ字満載大爆笑っす![DVD(邦画)] 7点(2008-12-20 15:29:55)(良:1票)

447.  イブの三つの顔 《ネタバレ》 実話の映画化。1957年度アカデミー最優秀主演女優賞をデボラ・カーやエリザベス・テイラーを差しおいて新人ながら受賞した、亡きポール・ニューマン生涯の伴侶ジョアン・ウッドウォードの出世作。映画自体の展開は平板で、演出も特に傑出したものとも思えませんが、とにかく一見に価するのは多重人格者の女性を演じた彼女の的確且つ衝撃的な演技ですね。「内気な人妻」「享楽的奔放な女性」という、二つの人格まではメイクアップ等で何とかカバー出来そうな感じに思えたけれど、後半から出てくる「理知的で聡明」という三つ目の人格の彼女の演じ分けには、流石に「おおっ!これは!」と思わず声を上げそうになりました。顔を覆いうつむき加減に嗚咽していたと思いきや、顔を上げた途端ふてぶてしい女に変わっているシーン等、病気云々ではなく、プライベートでも演じる事が男性より格段に優れている思われる、女の潜在的女優的気質というか、変わり身の素早い多面的性格を見せつけられたようでマジ怖かったです。あ、いつの間にか映画の話じゃなくなってました。ごめんなさい。[DVD(字幕)] 6点(2008-12-20 11:06:13)

448.  ハイスクール・ミュージカル2<TVM> 純やなあ・・・みんな。純粋とか純情とかじゃなく、恋にも将来にもまっすぐに向き合っていてとにかく「純」なんですよ、ここに出て来る子たちって。私のようなもう全身薄汚れた人間が観ちゃうと、ホントいたたまれなくなるような気持ちに。ディズニー製作のハイスクールものだから、無論低年齢層を狙っているんだろうけど、音楽の質も含めトウの立った大人でも、エンターテイメントとして充分楽しめるクオリティ。子供のうちから世の中には「特別扱いされる人間」と「そうでない人間」の二種類がいるって事を知っておくには非常に良い教材なんじゃないかなあと(笑)何もかも「出来上がった状態」からの続編だから、前作と比べるとドラマ的に起伏が乏しくなったのはやむを得ないでしょう。来年2月日本公開の「ザ・ムービー」が今から楽しみですね。[DVD(字幕)] 6点(2008-12-16 14:32:51)

449.  あの手この手(1952) 森雅之と水戸光子夫妻の家に突如として姪の久我美子が押し掛け、家の中をシッチャカメッチャカにかき回して・・・あれれれ?これって、どっかで観た事がある展開じゃん?と思ったら、川島雄三監督「女であること」(6点)の焼き直しみたいなシチュエーション。もちろんこちらの方がずっと製作は早いし、あちらは予想に反して意外にシリアス、こちらは終始軽いコメディタッチなので、作品としての印象はまるで違うんですけどね。でも似てる事に変わりはない。でも自分はこの映画の、変な下心のまるでない茶目ッ気一杯のアコちゃん=久我美子の方にずっと好感を持ちました。恐妻家の森雅之を心配した彼女が「あの手この手」を使い家庭内優位に立てるよう奮闘するという内容は一本筋が通っていて非常に解かりやすい。「奥さん、奥さん」を連発する森雅之、「また逢う日まで」で一躍有名になったガラス越しのキスシーンパロディが一番可笑しかったです。テクニシャンの市川監督、ここでも小技「あの手この手」を使って観客を楽しませてくれてます!DVDの画調がイマイチだったのが残念。[DVD(邦画)] 7点(2008-12-15 14:04:43)(良:2票)

450.  セクシー地帯 石井輝男監督、地帯(ライン)シリーズ鑑賞第三作目。一番最初に観た「黄色(イエロー)地帯」のレビューで、「これはお好きな方はたまらない好事家好みの映画」とレビューで断言しましたが、何本か観るにつれて、私自身もこのシリーズに関して立派な好事家である事が判明しました(笑)銀座のド真ん中、和光の時計台の前等での大ロケーションにも関わらず、画面から漂ってくるのは、相変わらずの場末感というか、いかがわしさというか、猥雑な雰囲気なのがこのシリーズ何よりの特徴。同時期製作の「明るく健全な」日活アクション映画が銀座の目抜き通り的イメージなら、こちら新東宝のアクション映画というのは、同じ銀座でも有楽町あたりのガード下ジメジメした脇道のイメージ。でも自分はどっちも好き。自分という人間のダークな部分の二面性を、このシリーズで試されているような感じです。ヒロインを演じる三原葉子は、このシリーズどの作品でもあっけらかんとした明るさで、もっともっとドス黒い暗鬱さに陥る半歩手前で救っていて素晴らしいと思います。ストーリーは・・・えっと・・・もうどうでもいいや。[DVD(邦画)] 7点(2008-12-14 11:02:41)(良:1票)

451.  女はそれを我慢できない エルヴィス・プレスリー出現前後の、アメリカンオールディーズファン必見!私が批評眼を信用している作家の小林信彦氏が、この映画を大絶賛されていた文章をずっと前に読んでいて以来、DVD化を長らく待望していました。ストーリーも洒落ているし、展開もサクサクとスピーディ。そしてそして、何よりの見所!神が造り給うた世紀の造形、ヒロイン、ジェーン・マンスフィールドのボーリングのピンそのものの、♪ボン・キュッ・パン♪(←CM「ダイアナ」中村玉緒)ダイナマイトバディ!決して誇張でもなんでもなく、単にヴォリュームだけならモンローすら遥かに超えたド迫力。おそらく20世紀FOX社としては、当時演技派づきはじめたマリリンの二番煎じ交代要員として、彼女を売り出す為だけに企画した作品かと思われる。彼女がマリリンほど大成しなかったのは、やはり最初にやったモン勝ちという法則に乗っただけかと。こういう体型の女性を好む好まないにかかわらず、ハナシのネタにも観ておいて損はしないはず。お顔はキム・ベイシンガーをちょいと下品にした感じ。確かに映画史に名を残すような作品ではないかもしれないけれど、50年代のコメディーがお好きな方なら絶対楽しめると思います。出来ればトム・イーウェルの役はジャック・レモンで観たかった。全編に流れまくる音楽の中では、自分はジュリー・ロンドンのドリス・デイ風バラードが好き。[DVD(字幕)] 8点(2008-12-14 09:39:48)(良:1票)

452.  女経 一粒で三度美味しい、色とりどりオードブル的ご馳走オム二バス映画。当時の大映が誇る最高の美人女優三人それぞれに「守銭奴」を演じさせ、新鋭からベテランまでの各監督の演出の腕を競わせる作戦と見たが如何。私は第二話の市川崑=山本富士子→第一話増村=若尾文子→オーラス吉村公三郎=京マチ子の順で楽しめました。どのパートも水準以上の出来。若尾文子や京マチ子の悪女ぶりというのは、大体想像が付くけれど、山本富士子の悪女というのはイマイチピンと来ず最も意外性があったせいかもしれません。超スピーディな増村→一種独特無比無類のムード漂う市川崑タッチ→正統派演出の吉村の順で見ると、旧世代風の演出と新世代風の演出のテンポの違いがはっきり見て取れて面白いと思う。若尾文子になら耳を噛みちぎられても本望かも・・・(←んなこたあない・・・)[DVD(邦画)] 7点(2008-12-12 14:17:40)

453.  スルース(2007) 《ネタバレ》 ミステリー映画の名作との評価の高いオリジナル、マンキーウィッツ監督版は観る機会がなく今だ未見。舞台の映画化、このキャストから知的な論理的理詰め一幕ものミステリー、例えばヒッチコックの「ダイヤルMを廻せ!」みたいな内容かと思いきや、なんとなんと実は意外に下世話、痴的な爆笑ミステリーでした。しょっぱなから、画面からプンプンと妖しい雰囲気が横溢。やたらと男二人が至近距離で顔を突き合せるので、「この二人、いつキスするんだろ~」と思ってたら、案の定そっちの方向へ・・・。爆笑シーン2つ、ジュード・ロウ、処女(童貞?)喪失前、ベッド横たわり歓び身悶えシーン。マイケル・ケイン、ジャラジャラと装身具を巻きつけられ「これは、似合わない」とかほざく表情。最高です。しっかしイギリス人って、この手の耽美的展開好きだよね~(実はアメリカ映画だけど)主従関係が逆転するダーク・ボガート主演「召使」(7点)という映画を思い出しました。ショットに工夫を凝らし、たった2人だけの登場人物で最後まで持たせた監督の力量を評価。オリジナルは128分もあるんですよね。もしや、サー・ローレンス・オリヴィエ卿とマイケル・ケインの、これよりもっと「具体的」な扇情場面があるのかな?観たいような観たくないような・・・。[DVD(字幕)] 6点(2008-12-07 17:30:00)

454.  昨日消えた男(1941) 《ネタバレ》 うむむむむむ・・・。ちょっとこれは今回の上映版、フィルムの保存状態がとんでもなく悪かったですねえ。ミステリー映画ファンとしては、日本映画初の長屋を舞台にした翻訳本格推理ものという評価、プラス少女時代の高峰秀子目当てで映画館まで観に行ったんですが・・・予想していたのとちょっと違いました(汗)長谷川一夫と山田五十鈴のお二人が当時いかに息の合った名コンビだったかは、この一作を観ただけでも一目瞭然。殺人事件が起こって、そこに居合わせた誰にも動機があって、犯行実行のチャンスもあった、果たして犯人は・・・?という私の大好きな展開なんだけれど、何の伏線も張らないままで一件落着に至らせるオチはちょっと納得いかないというかズルイ(笑)でもまあこれは、長屋での人間模様と、いなせな長谷川&意外に達者なコメディエンヌぶり五十鈴コンビのやり取りが眼目の作品ゆえ、あまり目くじら立てる必要もないのかもしれません。「なるほどねえ~」「いや、まったくだ!」の台詞応酬もいい加減クドすぎじゃございませんかい?(笑)(池袋文芸座「マキノ雅弘監督特集」にて鑑賞→)[映画館(邦画)] 6点(2008-12-06 13:55:51)

455.  悲しみは空の彼方に 知名度も日本での一般的な評価もそれほど高くない50年代のハリウッドメロドラマの巨匠、ダグラス・サーク監督。「風と共に散る」(8点)を観た時、その流麗なタッチが非常に自分と生理的波長が合うという印象だったんですが、この作品でもやっぱり観てて落ち着くというか何故かしっくり来る。理由は定かではない。単に相性の問題かな?「風と共に散る」では、脇役が主役喰うほどの活躍ぶりだったけど、この作品も何故かヒロイン、ラナ・ターナーの人生行路より、脇の混血故に乱行三昧に走る少女とその母親の苦悩の方がより真実味が有り際立ってますね。本来ならサブストーリーの筈が、後半になるとこちらの方が逆にメインになっちゃうオヤオヤという展開に。ラナの娘役、「避暑地の出来事」でブレイクしたサンドラ・ディー、「祇園囃子」の頃の若尾文子に頬のぷっくら加減が似ていてメチャクチャ可愛いっす!この作品がサーク監督の最終作らしいけれど、まだまだ馬力が有りそうな演出ぶりだっただけに不可思議。原題は「模倣の人生」、わかりずらいけれど映画を観終えた後だとなかなか含みの有る良いタイトルに思えて来ます。[DVD(字幕)] 7点(2008-12-05 14:33:54)(良:1票)

456.  ハイスクール・ミュージカル<TVM> 「ビバリ-ヒルズ高校白書・青春白書」をリアルで観てた頃は、環境や境遇は天と地ほども違うとはいえ、「同世代感」満載でそれぞれのキャラクターに不思議と共感、感情移入出来ていたんですが・・・。久しぶりにこの手のハイスクールものを観て・・・、いや~、みんな可愛いわ!男子も女子も皆一様に可愛い!!すっかり遠い親戚の叔父さん的目線になってしまいました。いかにもディズニー製作の映画らしく健全且つ人畜無害の作品ではあります。落ちこぼれやイジめられっ子が、ミュージカルに出演する事によってヒーローになるというパターンではなく、もう既にあらかじめ学校で一番人気の男の子が、更に人気を煽っていくというパターン崩しが逆に新鮮ですね。学校内各グループによるコミュニケーション不足はあるけれど、決して対立関係には至らず協調への道を模索していくという展開はいかにも今日的。オレンジを基調にした学校内のセットも衣装も自分好みっす!なかなかに良いナンバーを揃えているけれど、自分は二次選考の時のフィル・コリンズ「見つめて欲しい」風ラヴバラードのデュエットが一番好きかな。[DVD(字幕)] 7点(2008-11-30 15:57:37)

457.  1408号室 《ネタバレ》 ここ最近のジョン・キューザックの作品選択にハズレなしと踏んでいる自分。「この呪われた1408号室に宿泊した人間は必ず死ぬ!!」というおどろおどろしいキャッチコピーと、白目を剥いたポスターの図柄に思わず惹かれ鑑賞。鬼が出るか蛇が出るかと、思わずワクワクしてしまうこの手の設定。うんうん、これはジェットコースターに乗り込んでから最初の急降下まで、ゆっくりガタゴトと上る上昇スリルと同じ感覚を味わえる上出来のアトラクション映画ですね~。キューザック扮する作家が抱えていたトラウマ解決に至る流れは何とか理解出来たけれど、「1408号室」にそもそも漂っていた妖気の正体が果たして何だったのかが、結局はうやむやにされてしまった消化不良感は残ります。「邪悪の気」だったという解釈が正解なの?コケ脅し的「ブギーマン?風味怪人」の襲撃は全く不要だったのでは。サミュエル・L・ジャクソンは別に本筋に絡んでくるわけではないので、ほぼ全編キューザックの一人芝居。やっぱり彼の作品選択眼は手堅くハズレはないと再認識。楽しめました、満足っす!というかマジ怖かった~(笑)[映画館(字幕)] 6点(2008-11-30 10:58:11)

458.  ハナ子さん ヒロインのハナ子さん=轟由起子というと、戦後の日活映画等での太ったちょっと一癖あるオバサンというイメージしかなかったので、画面に登場するなりいきなり美しいソプラノを披露してくれたのには度肝を抜かれてしまいました。ちょっと見だとどこか原節子に似てますね。原節子よりもより親しみやすい感じ。原作の漫画は「サザエさん」みたいな内容だったんじゃないかと思われます。同マキノ監督時代劇オペレッタ、「鴛鴦歌合戦」には及ばないものの、これも敗戦の色が濃くなってきた昭和18年の映画とは思えないほど底抜けに明るく幸福な気持ちになれる映画。私はこの時代だと、おそらく大多数の女性は常にモンペ姿、国民は倹約節約の貧窮生活を強いられていたとばかり思ってたんですが、ここに描かれていた日常生活にはまだまだ生活水準の高い文化的な生活が存在していた事にも驚かされました。中盤から場の賑やかし的存在みたいな形で顔を出してくる、少女時代の高峰秀子もメチャクチャ可愛い。突如として日独伊三国同盟締結の報が届き、ハナ子さんの旦那は出征していくという結末ですが、時局柄こういうラストにしなければ軍部がうるさかったとは考えられますが、この部分だけがやはりちょっとだけ違和感。オカメのお面を当てて満面の笑みのハナ子さんだけれど、ココロの中では明らかに泣いている笑顔が痛々しく哀しい。「お使いは自転車に乗って」も名曲だけれど、♪空襲だ~警報だ~♪♪ナンマイダ~ナンマイダ~♪も無理矢理で笑えます。(「池袋文芸座マキノ雅弘生誕100年記念特集」にて→)[映画館(邦画)] 7点(2008-11-30 10:47:12)

459.  清水の暴れん坊 内容としては当時の日活アクション映画で本当に良くあるパターンというか、特に新味有るストーリーではない。ただ既に大スターだった裕次郎と北原三枝コンビに、期待の新人坊ちゃん顔赤木圭一郎を真っ向勝負でぶつけてきた事が、この映画全体をよりスピーディに、より張りを与えた成功の要因かと思います。自分はこの作品を観て改めて思った事、やっぱり映画の上での裕次郎の相手役としては、北原三枝より芦川いづみの方が画面に映えてバランスが良い!!北原三枝は「裕次郎相手役専門」以前の方が絶対的にずっと輝いていた!!以上の二点。(名作「陽のあたる坂道」は別)一応格から言えば、第一ヒロインであるはずの北原が、なんだかくすんで見えるんですよね、ここでも。次第に芦川いづみに惹かれてゆく裕次郎へのジェラシーみたいな感情もどこか中途半端。川島監督の映画であれほど颯爽と輝いていた彼女は、裕次郎の相手役=影の存在へとシフトしていく事で、自らの女優としてのキャリアを徐々に消去していきたかったんだろうかと、つい考えてしまう。彼女にそこまで想われた石原裕次郎という人は、男としてきっと幸せな人生だったはずだ・・・と、僕は思う。[映画館(邦画)] 6点(2008-11-22 13:11:58)(良:1票)

460.  秦・始皇帝 なんと20年ぶりに映画館で上映されるという事で先日観てきました。もともと70ミリのオールスターキャスト超大作として大映の威信を賭け製作された作品。大画面で見なければこれは意味がないと思い浅草の映画館へ。あくまでこれは映画館で観た点数、チマチマした画面で観てたら点数はもっと低くしたはず。実は自分、今となってはカリスマ神格化されている「勝新太郎」=「カツシン」という役者の良さが、昔から良く理解出来ないんですよね。本当に世間で言われているような大した役者だったのか?代表作「悪名」「座頭市シリーズ」を観ていないせいかもしれないんですが・・・。この大作の主役ぶり=ずんぐりむっくり体型始皇帝を観てますます理解出来なくなった(笑)始皇帝の人間像に肉薄出来ず、イマイチ人間的魅力に欠けるのが惜しまれる。まあ次から次へと出て来る、豪華役者陣を見ていれば時間はあっという間に過ぎていきます。絵巻物というより、時折紙芝居を見ているような気分にもさせられてしまうのはこの手の大作では致し方ない。一番の見せ場は雷蔵氏VSカツシン始皇帝暗殺シーンと、大掛かりな万里の長城崩壊スペクタクル。前年の増村保造監督「妻は告白する」で、裁判所白昼堂々SM?シーンを演じてくれた美しき若尾文子がここでも縄にくくりつけられてあわや・・・というシーン有り。でもあんまりエロくない。これは監督の腕の差か。[映画館(邦画)] 6点(2008-11-21 15:51:21)

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