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プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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441.  ザ・タンク 《ネタバレ》 極限状態で人々の理性が失われていく系のソリッドシチュエーションスリラーといえば『生きてこそ』、『ハンガー』(2009)、それに『esエス』あたりがすぐに思いつきます。前者が厄災系無期限隔離状態とするならば、後者は積極的限定隔離状態と言えます。当然ながらキツイのは前者の方。希望が持てないのですから狂うのも仕方なしと思えます。それに対し後者の方は、一定時間経過すれば常態に戻ることが約束されています。ですから我慢出来るのです。普通は。にも関わらず狂ってしまうのですから、設定に一工夫必要なんですね。『es』については各自ご確認頂きたいのですが、成る程それなら狂うかも?な仕掛けが施されています。本作も後者に類しますが、全くもって説得力に欠けます。孤独が故に狂ったって?そんなアホな。それならトラウマを抱えていたリーダーの方が余程危ういでしょうに。何だかよくわからない内に暴走して挙げ句自滅する男。「何だこりゃ」としか言いようがありません。それより室内の空気残量の心配をしなきゃならないと思うのですが(そのための伏線エピソードありましたよね)、結局焦点にすらならず仕舞い。彼らにとって一番の恐怖って何なのでしょう。さっぱり分かりません。何を見させられているのやら。基本設定が秀逸でも脚本が仕事をしないと凡作になってしまう一例です。[DVD(吹替)] 4点(2019-05-15 19:52:54)

442.  劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 《ネタバレ》 山下智久さんには、本作の役作りそのままで、ぜひとも『笑ってはいけない』に出演して欲しいと思います。[DVD(邦画)] 3点(2019-05-10 21:27:44)

443.  散歩する侵略者 《ネタバレ》 (以下私なりの解釈です。黒沢清映画を楽しむ為のお約束ですので、誤読解等あるかと存じますが何卒ご容赦ください…) 本作の宇宙人は実体を持ちません。いわゆる『思念体』系。物質を生命の拠り所としないので、寄生する肉体に対して無頓着です。宿主が死ねば別の人体に乗り換えればよし。というより、生死の概念についても我々とは根本的に異なるのでしょう(ついでに言うなら、物質主義でないため、通信装置を製作するにも大層な部品を必要としない理屈。だから針金でOK。コレ斬新ですね)。ここから、彼らの言う『侵略』の正体が見えてきます。人類は命を奪われるとは思えません。侵されるのは頭の中。人類滅亡とは、精神の乗っ取り及びオリジナルの人格消去と推測されます。エピローグで小泉の口から語られる『宇宙人による侵略が中止された』が真とするなら、元人格抹消を止めた事を指すのでしょう。真治の説明「一つ賢くなった」=「愛という概念を知った」の効用と言えます。先発調査隊が各自収集してきた数々の概念を集積し、統一概念として流布したことで、結果的に人類は共通の価値観を手にしました。もう争いが起こることも無いでしょう。真治が持ってきた「みかん」を仲良く分け合う避難者たちの幸せそうな顔。人類悲願の『世界平和』が遂に実現されたのです。ならば侵略も悪くない?でも、人類は自ら進化することが適わず(何という敗北感でしょう)、多様性を失ったマイナスは計り知れません。さて、鳴海について。「愛」を提供し人類滅亡の危機を救った代償として、彼女は人間性を失いました。そんな彼女に寄り添うことが、NEW真治(宇宙人と人間のハイブリッド)が示す“愛のかたち”ということ。愛の概念に沿った正しい行動です。でもマニュアル通りの作業を人は愛と呼びません。 宇宙人による人類侵略という壮大なSFでありながら、描かれる世界は日常を半歩踏み出す程度のもの。日常と非日常の描別け(出し入れ)が絶品で、不意に恐怖を喚起させられます。流石ホラー上手の監督さんです。なお、空爆、自衛隊の出動、天から降りてくる火の玉、野戦病院等は『侵略』『戦争』を端的に表すアイコンであり、リアリティ云々を求める類のものではありません。厚生労働省を騙る謎の集団も、抵抗する人類(自我)の象徴と考えられます。この徹底した象徴(記号)主義が黒沢清監督の流儀であり、時に難解と捉えられる所以でもあります。本作は黒沢清節が炸裂しつつも、意味不明には陥らぬ大変バランスの取れた一作でした。[ブルーレイ(邦画)] 8点(2019-05-06 06:57:01)(良:1票) 《改行有》

444.  名探偵コナン 紺青の拳 《ネタバレ》 二女(小4)の付き添いで劇場鑑賞。シリーズに対する知識や思い入れ等ない立場での感想であることをご了承ください。また一番投稿もご容赦くださいませ。 TV放映されていた『ゼロの執行人』をチラ見して、あまりの大人向け路線に度肝を抜かれていた矢先に本作を鑑賞したのですが、先述の作品程ではないにしても、かなり大人観客を意識したつくりであったのは間違いありません。というより、子どもに対する配慮が薄いというか。冒頭から延々字幕。確かに映画館内の客層をみれば特に問題無いのかもしれませんが、子ども向けを堅持しつつ大人をも満足させることを目指している『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』等の長寿アニメシリーズとは明らかにスタンスが異なると言えましょう。今回の舞台はシンガポール。通常TV放送よりスケールをグレードアップするあたり、いかにもTVドラマの劇場版という感じですが(キムタクの『HERO』みたい)、その為にレギュラー陣の出番が削られたのでは意味が無いような。確かにスペクタクルは割り増しですし(世界的にも有名なあの建物の“アレ”を絶対に落としたかったんですよね!)、劇場版ならではの特別感はるものの、本来メインであるはずのサスペンスやミステリーとしての面白味は弱く、何よりレギュラー、ゲスト共にキャラクター造形に魅力を感じませんでした(金持ちばかりでいけすかない!!)。一見さんの大人観客を満足させるのは難しいかもしれません。ただし、ファンにはファンならではの見方があるのでしょうし、あくまでニワカの参考意見という扱いでお願いします。[映画館(邦画)] 5点(2019-05-02 17:23:38)《改行有》

445.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 日本人なら誰でも知っているであろう『昔話』を、この平成の世に、商業劇場作品の題材に選んだ理由を考えてみます。当初私は、巨匠ならではの、いやアニメーターとしての“意地”の可能性を感じていました。宮崎駿監督が専業声優を嫌ったように、アニメーター高畑勲氏は、物語(脚本)に手柄を取られることを拒んだのではないかと推測したのです。監督が最優先したのは、アニメーション表現におけるオリジナリティや芸術性。そう訝しんでしまうほど、本作の映像製作は採算性を度外視した特殊なものでした。監督のアニメーションに対するコダワリを注ぎ込んだ『名残し』の一作には秀逸な原作など必要無かったのではないかと。しかし観終えて、この予想は大変失礼な見方であったことに気付かされました。素晴らしきは物語性。監督は絶対的な信念を持って『かぐや姫』に命を吹き込んだものと思われます。意欲作でありながら集大成。自身最後の作品で監督が観客に伝えたかったものは、仏教哲学を礎とした人生観でした。なぜ人は生まれるのか。人はどう生きるべきか。そして死が意味することとは。キャッチコピー『姫の犯した罪と罰』は、全ての人間に向けられたメッセージに他なりません。まさか『かぐや姫』で、これほど“人間”そのものに対し根源的なアプローチをしてくるとは思いもよりませんでした。もちろん素晴らしい映像美が、物語をより強く、より深く伝える役目を果たしているのは言うまでもありません。アニメーションは、目的ではなく手段です。ただし、心ときめく無限の可能性を秘めた最高の表現手法のひとつであることを、本作は身をもって証明しています。さすが高畑監督。日本アニメ史に残る傑作を、よくぞ残してくれました。心より感謝いたします。(以下余談)実は、平成最後の日に『平成』にちなんだ作品の感想を投稿しようと思い立ったのですが、『平成狸合戦ぽんぽこ』は投稿済み。『愛と平成の色男』はレンタルショップに在るはずもなし(そりゃそうだ)。というワケで、ぽんぽこ繋がりで本作を鑑賞したのですが、記念すべき日に素晴らしい映画を観ることが出来て良かったです。[DVD(邦画)] 9点(2019-05-01 12:01:08)(良:1票)

446.  ひるね姫 ~知らないワタシの物語~ 岡山弁のJKは最高なんじゃあ。(千鳥ノブ風に)[DVD(邦画)] 5点(2019-04-25 19:46:51)

447.  劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇 《ネタバレ》 『天』の感想にて、“回収する気のない伏線”や“どうせ畳めやしない大風呂敷”等と書いてしまった事を、まずは謝罪させてください。いやいや監督、御見それしました。ちゃんと特大の風呂敷を綺麗に畳みましたね。何なら完全放置だった『ケイゾク』まで一緒に畳んでしまうとは(まあ、コチラはドサクサ感半端ないですが苦笑)。この結末はTVドラマの時点から決まっていたと考えて差し支えないでしょう。当麻のスペックはこのラストに繋がる伏線でしたか。お見事です。もっとも元ネタが元ネタなので、壮大かつぶっ飛んだ結末も腑に落ちるというもの(まるで『石作りの海』の結末の如し)。またデヴィッド・クローネンバーグ監督の某傑作SFを彷彿とさせる“報われぬ正しい行い”も個人的には大好物であります。瀬文が着せられた汚名は、世界が救われた証に他なりません。私情は厳禁。大義に生きる。これぞシリーズを通じて主張してきた『刑事魂』そのものです。そして何より当麻と瀬文の絆の深さに涙しました。救いなどあるはずもない無限地獄の中の一筋の光。魂で繋がる2人が尊いこと。この余韻は絶品です。『ケイゾク』の柴田・真山、『トリック』の山田・上田、そして『スペック』の当麻・瀬文。堤監督のキャラクター造形は一流。それだけは疑いようもない事実です。お話の方は悪ふざけが過ぎたり、インチキオカルトで煙に巻こうとしたりする悪癖がありますけれども。TVドラマ監督としての信頼感は絶大でも、映画監督としては信用ならぬという(私の中の)基準をそろそろ見直そうかなと。『12人の死にたい子どもたち』も良かったですし。お詫びも込みで8点進呈です。[DVD(邦画)] 8点(2019-04-20 09:26:27)(良:1票)

448.  劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇 《ネタバレ》 3週間をかけて、スペックシリーズ一気鑑賞したので感想を書きます。シリーズ完結編・前半戦ハイライトは、やはりゴリさん係長殉職の件。後半怒涛の展開の中では埋没してしまったでしょうし、愛すべき係長に敬意を表する意味では、一応分割した意味はあったかと思います。本作単独での評価は、ほぼ意味を成しませんので詳細は後半の方で。[DVD(邦画)] 5点(2019-04-20 09:23:04)

449.  ラプラスの魔女 《ネタバレ》 コレはアレですね。サイエンスを装ったオカルトと解します。ただし“予知”ではなく“予測”とのスタンスは一貫していますので、様々な超現象にいちいちツッコミたくなるというか、フラストレーションが溜まるというか。その最たるものはクライマックス、廃墟へのダウンバーストの件。そんなに都合良く因縁の施設へピンポイントで気象災害が降りかかりますか?すずちゃんのブーメラン紙飛行機にしてもそう。紙飛行機を飛ばすタイミング、角度、力加減が分かったとしても、実行する技能が無ければ絵に描いた餅。正確無比なコントロールが必要な神業です。この制球力があればメジャーでピッチャーが務まりますがな。というワケで、どう考えても『スペック』か『Xメン』カテゴリーの作品だと思われます。もちろん、だから駄目というコトは全然ありません。ファンタジーと割り切って観ればOKです。それよりも深刻なのは、主人公の影の薄さ。国民的アイドル『嵐』の人気メンバーを主演に据えてこの扱いはどうでしょうか。教授を狂言回し的に使うのはアリですが、それなら櫻井くんでなくても良いワケで。正直、志田未来ちゃんの方が余程存在感がありました。何時の間に大人の女性になったのかとビックリ。というか人妻になられておられたのですね。誤解を恐れずに言えば、エロいんです。毛量の多い黒髪に、印象的な眉毛のクッキリお顔。そしてフェチにはたまらん白衣の研究服。私的には、本作は櫻井くんでも、すずさんでもなく、志田未来さんの魅力爆発の映画との認識であります。[CS・衛星(邦画)] 5点(2019-04-15 20:59:03)

450.  GAMBA ガンバと仲間たち 《ネタバレ》 鑑賞中に号泣しました。これは比喩表現ではありません。自分でもちょっと引くくらいの本気泣きです。ただ、本作に感激したというワケではなく、TVアニメ版『ガンバの冒険』の記憶が走馬灯のように甦ってきたから。こんな泣き方をしたのは初体験で、私自身大いに戸惑いました。嗚呼、自分は『ガンバの冒険』をこれほど愛していたのかと。そりゃテレビに噛り付きCMを抜きながらS-VHS標準録画で永久保存版を自作するほど好きだったんですもの(注:再放送です)。出崎統監督の大傑作と比べるのは野暮ってもんですし、そもそも本作は『ガンバの冒険』のリメイクでもありませんし。原作児童小説(こちらも既読。大好きです)とTVアニメ版のちょうど中間みたいな位置づけでしょうか。まあこんな事情もありまして、私には公正な判断は無理なんでありますが、嬉しかったのはやはり野沢雅子さんを起用してくれたこと。例えるなら、助さん役の里見浩太朗が黄門様として帰ってきたみたいな。違うかな。いずれにしても粋なファンサービスでありました。素直に感謝いたします。ツブリたち海鳥がノロイを海中へ深く深く押し込場面には昂りましたし、エンディングテーマも素晴らしかったです。ただ『冒険者たち』(あえてこう言います)の最重要ポイント“なぜ船乗りネズミたちは命を捨てる覚悟で忠太を助ける気になったのか?”この部分に対する訴求力が弱かったのは残念でした。[DVD(邦画)] 5点(2019-04-10 19:46:50)(良:1票)

451.  ターボキッド 《ネタバレ》 チャリ版『マッドマックス2』あるいは『北斗の拳(実写版のほう)』。それ以外の適切な表現が思いつきません。使い古された世界観、超テキトー設定、やり過ぎゴア描写。全くもってB級映画のテンプレート満載です。ザ・安普請。ただ、見捨てておけない魅力があるのも事実。おそらくそれは、主役2人のキャラクターに起因するのでしょう。ひたすら真面目な主人公、明らかに可愛いアップルちゃん。主役2人のラブストーリーが微笑ましく、血飛沫ハラワタ飛び散る“汚らしい”世紀末バトルとのギャップに眩暈を覚えました。荒地の2人鬼ごっこ。いい雰囲気で見つめ合ってゲロ。妖精バットでタコ殴り、人体串刺しユニコーン。何んだこりゃ。でもいいぞ!クライマックス、血の雨が降り注ぐ中、パラソルの下で交わしたファーストキスは、極めて映画的な美しさに溢れていました。人とロボット。血は通わずとも、通うものがある奇跡。ああ、良い映画を観たなと錯覚するのです。鉄拳カウボーイや丸ノコガイコツ男、悪の親玉隻眼ゼウス。サブキャラクターも良い味出しまくり。美術は並かそれ以下、脚本は穴だらけながら、演出と役者の技量で一本勝ちなんです。愛すべきB級映画をまた一つ見つけました。[DVD(字幕)] 8点(2019-04-09 23:59:32)

452.  うめく排水管 《ネタバレ》 白塗りのラブラドールレトリバー似の女が躍り狂い、シンクでシンクロナイズドスイミング。未見の方は何を言っているのか分からないでしょうが、私も分かりません苦笑。ホラーのつもりで鑑賞しましたが、もしかしたら全く新しいジャンルの映画かもしれません。原作者&監督は、あの『富江』と同じコンビ。相性が良いのやら悪いのやら。出口はおろか、入り口さえ見えないストーリー、摩訶不思議なアプローチ、イマジネーションの集合、斬新すぎる演出、素人同然の演技、何故そこで歌う主人公。結局何なの?純愛がゆえの悲劇なのかな。戸惑いと苦笑の中で、あなたは、新しい自分を見つけるかもしれませんし、見つけないかもしれません。はい、もうお気付きでしょうか。もっともらしい言葉が並んではいても、何を言っているのか分からないでしょう。この文章には、中身がないのです。実はこの映画にも同じ匂いを感じるワケであります。あくまでも、おそらく、ですが。奇作、珍作、カルトの仲間。有名映画監督の意欲作といわれても、専門学校生の卒業製作といわれても、納得してしまいます。新しい体験をしてみたい映画上級者の方は、本作に挑戦してみるのも一興ですが、普通にホラーを楽しみたいのであれば、レンタルDVDのホラーコーナーで目をつぶって選ぶ方をオススメします。以下余談。本作では配水管にお湯を流して詰まりを直そうとしておりますが、温度にはくれぐれもご注意を。熱湯を流すと塩ビ菅が変形してしまい、逆効果もいいところです。[インターネット(邦画)] 3点(2019-04-09 23:54:56)

453.  嘘八百 《ネタバレ》 (ネタバレあります。ご注意ください) 中井・佐々木が悪徳骨董商に仕掛けた罠は、詐欺の罪に問われるでしょうか?知らぬ存ぜぬ(所謂善意の第三者)が通用するほど、司法は甘くないでしょう。少なくとも、佐々木が自作した陶器という物的証拠もあるワケですし。ポイントは、騙された側が訴え出るかどうか。後日談となるミニエピソードを見るにつけ、どうやら告発する気は無さそうです。もちろん、そこまで折り込み済みの詐欺計画に違いありません。つまり、後日贋作は(当然)見破られるが、それでも近藤正臣は黙ると。これは騙し取られた1億800万円よりも、鑑定士としての信用や沽券の方が大切という意味。言い換えるなら、これまで(そしてこれから)贋作を掴ませて儲けてきた(儲けるであろう)高の方が、騙し取られた額を遥かに上回るということ。なんとまあ、恐ろしい世界でしょうか。それに欲に目が眩むという状態も(中井は体験済ですね)。大金をせしめ、因縁の相手に一泡吹かせて溜飲を下げて終わりではなく、佐々木の陶芸家としての将来へ目をむけた未来志向の落としどころも良し。おそらく佐々木が背負った十字架は後々彼を苦しめると思いますが、コピーではなく本物を越えるオリジナルを目指した点に、陶芸家として死なずに済んだ、というか僅かな救いがある気がします。物語の構成や人物造形はシンプルで分り易く、役者も達者揃い。気楽に観られる娯楽作品として充分な価値がある映画と考えます。[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-04-05 21:57:21)《改行有》

454.  セーラー服と機関銃 -卒業- 『セーラー服と機関銃-卒業-』とかけまして『腕のいい大工』と解く。その心は・・・かんな使いが上手いでしょう。[DVD(邦画)] 7点(2019-03-30 21:04:52)(笑:1票)

455.  映画ドラえもん のび太の月面探査記 《ネタバレ》 シリーズ随一と思われる豊富な伏線、そして練りに練られた脚本の秀逸さにには素直に驚かされます。異説から定説への大胆な転換を”是“とする力業が生む奇跡。彼らの生き方を変える大きな決断が異説となり得ることの意味(ここ、最重要ポイントです!)に涙。ドラえもん映画のブランドの名に恥じぬ良作であったと考えます。いつもよりカオス多めな展開も好みの味付けでありました。その一方、王道というより既視感を覚える(つまりシリーズオリジナルのムーブメントではない)描写やセリフ、骨子となるトリックがオリジナリティに欠けるなど、気になる点も散見されました。非専業声優陣の力量に明らかに差があったことも作品のクオリティに影を落としています。要するに、可もあり不可もあり。それでも総合的に満足度が勝るのは、流石としか言いようがありません。[映画館(邦画)] 7点(2019-03-23 16:10:17)(良:1票)

456.  銀の匙 Silver Spoon 《ネタバレ》 進路を決めるなら早い方が望ましいと思いますが、かといって将来の展望なく進学する事が悪いとも思いません。学ぶうちに出てくる選択肢もあります。ただし、酪農を専攻するのであれば何かしらビジョンが欲しいですし、せめて動物好きであって欲しいと思います。主人公の場合はどうでしょう。父親が指摘したように、実際のところ逃避ですよね。父が息子に幻滅した気持ちも理解できます。父はきっと“出来る人”なんでしょう。自分に置き換えて考えるのは一般的な思考法ですから。ただし、獅童先生が言うように“生きるための逃げならアリ”には賛同します。逃げることすら選べず腐ったり死んだりするくらいなら、とりあえず現状を変えるのは有効な手法です。大切なのは自分で決めること。そして自身の生き方を否定しないことと考えます。最初から正解がわかる人生なんてありゃしませんし。人生万事塞翁が馬。ばんえい競馬のように、坂道の前では一旦止まって力を貯めましょう。さて、現実問題。主人公の行く末は?アリスちゃんの婿コースが濃厚ですが、地頭が良いので畜産関係の研究者なんて道もあるかもしれません。いずれにしても彼の将来は決して暗くありません。ちゃんと自分の頭で考え選択する、人生の基本が出来ています。それにイケメンは超有利ッスよ!!って映画批評はおろか、映画の感想ですらなく申し訳ありません。いつもの事ですって。あいすみません。淡々とした物語展開が妙にクセになる“ザ・日常”青春映画。真摯に酪農と向き合う姿勢は好感ですし、アリスちゃんが悪魔的に可愛いところもポイント高し。結構好みの映画です。ただ、この風味が吉田恵輔監督らしいと言っていいのかどうか微妙ですけれども。[DVD(邦画)] 7点(2019-03-20 19:50:32)

457.  ねむれ思い子 空のしとねに 《ネタバレ》 SFこそヒューマニズムを語るに最も相応しいジャンル。本作のストーリーは相当好みです。ただ、絵(画)のクオリティや声優の力量が、脚本のレベルに追いついていない気がします。一昔前のTVゲームのムービーシーンを彷彿とさせる無機質な画に、心動かされる要素はありません(注:これは完全に私の趣向です)。脚本は命ですが、映像もまた命。アニメーションなら尚更のこと。どんなに素晴らしい料理でも、紙皿やプラカップに盛り付けたのでは魅力半減と考えます。聞けば、ほとんど個人製作だそう。その努力は称賛に値しますが、それを作品評価に反映させることは監督に対してかえって失礼かと。努力賞は素人の特権ですから。然るべき製作スタジオの技術を駆使してリメイクしたらどんな素晴らしい映画になるだろうと想像してしまいます。[DVD(邦画)] 6点(2019-03-15 22:23:15)

458.  オー・ルーシー! 《ネタバレ》 (長文失礼します)ダイナーでジョンとハグした時のルーシーの顔!目を見開き、唇を結ぶ様は、まるで子供の顔でした。実を言うと、私の二女も同じ顔をするのです。ハグというより、一方的な抱き付き。ここからは私の妄想です。もし節子が、当時も同じような顔で彼氏に抱き付いていたとしたら・・・。彼は尻込みしたのかもしれません。彼女の全てを受け止める度量が、若い彼氏には無かったのではないかと。だからと言って姉に乗り換えるのは在り得ませんけども。もし大切な人を取られたくないのなら、節子は戦わなければなりませんでした。彼とも、姉とも。でもそれをしなかったから、過去の恋愛を引きずるハメに陥ってしまった気がします。モノで溢れかえった部屋は、彼女が区切りを付けられていない証。姉との関係性をみても、泣き寝入りをしたことが窺えます(当然の絶縁案件ですよ!)。その後悔の念が節子を突き動かし、ジョンをアメリカまで追わせたとも言えます。ただ、時すでに遅し。節子は四十路。ジョンにとって、彼女は恋愛対象にはなりませんでした。おそらく彼女も、年下の姪と張り合えるとは思っていないでしょう。だからこそ、ジョンと関係したことを美花に顕示したかったのだと思われます。あるいは姉への怨みを、姪へ意趣返しかも。愛のままに我儘に、節子は自分を傷つけました(ん?)。やり残した宿題。自殺の一歩手前まで追い込まれる程、必死になって、馬鹿になって、自分の人生と向き合う必要が、節子にはあったのだと思います。小森と抱き合う節子の顔は、明らかに変化しています。自分の思いを預け、相手の気持ちを受け止める。対等な抱擁でした。この恋が成就するかどうかは分かりません。しかし、この縁を引き寄せたのは、彼女が必死に足掻いた結果に違いありません。人生の希望が此処にありました。本作の表テーマが“抱擁”とするなら、裏テーマは“身投げ”でしょうか。物語冒頭の衝撃描写。列車への投身自殺は、全体を通じた伏線となっています。駅ホームに佇むお局さんを取り巻く不穏な空気。誰だって、何時だって、すぐ傍に崖があるワケです。列車に飛び込んだ男、海へ身を投げた美花、そして修羅場の人間関係に身を投じた節子。待っているのは地獄です。ただし自暴自棄で身を投げた前者に対し、節子は“自身の欲望に従い”飛び込みました。どちらも賢い選択とは言えません。でも、人としてマシなのはどちらでしょう。私は愚かな節子が愛おしく思えます。満たされない中高年女性の“リアル”を演じせたら、寺島しのぶの上手さは抜きん出ています。見事なまでの“閉塞感”。凄い女優さんです。ルーシーは、あなたの横にいる、あるいは、あなた自身。だから沁みるのです。(以下余談)映画ポスターコレクターとしての視点。センスが悪いことでは定評がある邦画ポスターの中にあって、本作のデザインは上等です。あのシーンを切り取るとは。メッセージ性、インパクト、ともに抜群でした。というより、ポスターデザイン先行で該当シーンを挿入した気さえしてしまいますが。[CS・衛星(邦画)] 8点(2019-03-13 00:35:37)

459.  氷菓 《ネタバレ》 本来、学生風情が刑事事件の捜査に携わるなんてアリエナイわけで、そんな“なんちゃってミステリー”より、日常の些細な疑問を考察と想像力を駆使して紐解いていく本作のスタンスの方が、遥かに現実的と言えましょう。ただし、証拠に基づく検証・推理ではなく、多分に自分たちに都合の良い仮説の披露に終始しているのはご愛嬌。もっとも主人公も大切なのは真実を明かすことではなく「千反田が納得するかどうか」とハッキリ言及しているあたり潔し。誰かを罰したり、断じたりするワケではなく、自分がスッキリするための「結論」には証拠は要りませんものね(ん?)。文集『氷菓』の秘密については、ネタを思いついてからストーリーを逆算した気がしないでもありませんが、殺人や傷害に頼らずとも、人生そのものが“スペクタクルなミステリー”との趣向は支持したいと思います。続編があるなら観たいです。[DVD(邦画)] 6点(2019-03-10 09:57:56)

460.  日々ロック 《ネタバレ》 (ネタバレあります。未見の方はご注意ください) ザ・ロックンロールブラザーズ(以下RRB)はそもそも自慰バンドでした(ボーカル背中の空気人形が動かぬ証拠)。自分が気持ち良くなればいい典型的なアマチュアです。宇田川に童貞を指摘されたり、プロデューサーに歌う意味を問われたりしたのも無理からぬこと。プロなら相手を楽しませてみろ。お金を頂くとはそういうこと。「女のひとりも抱かずにロッカーを名乗るな」は、あながち間違っていません。そんなアマチュア風情に何故スーパーアイドルは惹かれたのでしょうか。たぶん奴らにかつての自分の姿を見たから。仲間と共に音楽を奏でる楽しさと喜び。スターになる為に、自分が捨ててきたもの。余命幾ばくもない宇田川には、馬鹿たちが輝いて見えたのでしょう。そんな彼女は、ロックに、華々しく逝きたいと口にしました。きっと強がり。しかし病に侵された体は、彼女の願いを受け入れてはくれませんでした。弱っていくのは体だけではありません。遠路はるばる日々沼がオリジナル曲を届けに来てくれたのに、受け取る気力すらない有様。思い届かず…か。しかしこんな時頼りになるのは仲間。あるいは腐れ縁。バンドメンバーは勿論のこと、盟友「犬レイプ」(酷いネーミングセンス!)や、地元のクソ馬鹿ヤンキーに干物工場の先輩。きっと誰か一人欠けても、日々沼があのステージに立つことは適わなかったでしょう。友情と我武者羅さ。豪雨と感電と。おそらくこれがロック。これこそがロック。RRB激情の一曲は偶然か奇跡か、あの娘の心を捉えました。生きろ、生きてくれ。気力を振り絞り、サンキューひよこを頬張る宇田川。食べること=生きようとする意思。その美しい笑顔に涙しました。エピローグは記念写真。バカ3人と美女1人。このワンカットに辿り着くために物語は在り、一曲の感動だけで本作の価値が保たれています。音楽の力って偉大だなあと。ほとんど反則級のエモーションでありました。やっと目の前の一人に思いを届けられたRRB。今度はライブハウスの観客相手に、そして見えない大衆に対して、彼らは思いを届けられるでしょうか?まだ今はポンコツ。自走すら危ういもの。でも若者には未来があります。それで十分ではないですか。 芸能人に疎い私は、日々沼役の野村周平はロックミュージシャンだとばかり思い込んでおりましたが、役者さんだったのですね。役作り的には『北の国から』の五郎さんのエッセンスが強い気がしますが、気のせいかもしれません。繰り返しになりますが、楽曲の力が映画の評価に直結する音楽映画って、ホントずるいです。良い映画の気がしてなりません。気のせいかもしれませんが。[DVD(邦画)] 8点(2019-03-05 21:10:30)《改行有》

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