みんなのシネマレビュー |
| スポンサーリンク
スポンサーリンク
462. RETURNER リターナー 《ネタバレ》 嫌いではないんですよ。金城武が出ているだけで見たんだけど、 後半の丁寧さとバック・トゥ・ザ・フューチャーのような、 金城=ドクの展開は個人的に好きなんです。 オーロラの彼方へのようでもあるしで・・ だから許す。みなさんが書かれているとうり、 マトリックスやらE.T.やらなんですが、 結局誰もが見てる映画の記憶に残るシーンばかりを使う、 ある意味確信犯映画でこれだけやれるのだから見事。 赤影をこのメンバーでやってほしかったな。 もちろん青影は彼女で決まり。うわ、赤影は主役だし、 白影も敵を味方にするとよい。 同横山光輝漫画で、時の行者というSFものがあるんだけど、 似ていますよ!バリヤ使ったりね。 金城君は演技は別にして(なんかクールさよりコミカルさを 監督は要求したそうな)他に映える人はいないと再確認した。 私としてはギャグより(この映画のギャグはセンスなく説明的) 堂々とダサいぱくりSFで通してほしかった。 その方がこれからの発展になると思うのですが・・ 岸谷さんは、フェイス/オフのニコラス・ケイジと かぶる演技で笑えなかった。 なら金城君にトラボルタをやる技量がほしかったけど、 この映画すべてが欲張りすぎて説明しすぎだったので、 たとえトラボルタ本人がやってもワケわからなくなるか・・6点(2004-08-22 14:51:11)《改行有》 463. スパイダーマン2 《ネタバレ》 脚本、見せ方など総合では、1の方がよかった。 なんでだろうか??1をDVDしかもパソコンの画面で見、 うわ~楽しそう!2が来たら絶対映画館で見るんだっ!と、 誇大な期待を膨らませたからか・・ そのダイナミックな浮遊感は劇場で実現したものの、 ストーリーやキャラクターがいまいち。 悪役敵キャラが1のほうがよかった。 Xメンのようになってしまった・・ それとダサかっこいい演出が気に入っていたのに、 本当にダサいところを強調(主人公の運のなさ)しすぎ。 それがちょっと時計を見たくなる長く感じた要因かも。 個人的に気に入ったのは相変わらずノビ太くんな、 トビー・マグワイアと、手術シーン。 でも劇場で見た浮遊感にこれ以上点は下げられない。 そしてまた3も見に行くと思う。 正体ばれても続くのが怖い・・ 個人的にはヒロインに飽きているので、 トビーに浮気をしてほしい。7点(2004-08-22 14:34:04)《改行有》 464. マイティ・ジョー 《ネタバレ》 シャーリーズ・セロンが見たくて借りました。いや、やはりハマリ役でうまい。 私はキングコングも、シガニー・ウィーパーのも見たことがありません。 だから見比べることはできませんが、感動してしまいました。脚本がよくできていて、 ディズニーなんだなあぁと思ったのが、指を食われた密猟者のボスとの出会い。 これ、ピーターパンのフック船長思い出したんですが・・ でツボにはまり、飽きることなく最後まで見てしまいました。 壮大な感じのする映画ではなくまとまりすぎてはいますが、キングコングも見ていない 私はちょうどいい、コテコテしていない愛嬌もあるしで良かったです。 前半はカメラがスピルバーグの映画みたいだった。後半もやりすぎることなく、 でも安心して先を読める道徳のある家族向けの映画。 E.T.のごとく蘇生したあとは、素晴らしき哉!人生のように募金が集まる。 こういう映画はこれでいいんじゃあないか、悪くないのではと思いました。 変に悲劇を招くこともなく勧善懲悪でしかも笑えるところもあるし。8点(2004-07-23 20:50:09)(良:1票) 《改行有》 465. 宇宙戦争(1953) 《ネタバレ》 最初に火星人は地球人より高等な知能を持っているとしておきながら、 あのような結末にはがっかりだった。二回見たのだが、やっぱり同じ。 脚本やテンポもよくちゃちな特撮も愛嬌さえ感じられたのに、 ラストがどうしても好きになれないのはご都合主義だからか・・ 教会の結末ならもうちょっと牧師を、博士が主役ならもうちょっと 火星人撃退の鍵を握る薬品?に時間をさくとか。 一番納得いかないのはやはり高等な生物である火星人が、 宇宙服も着ず(そのくらいのデータはあるだろう)無防備に UFOからノコノコ出てきたこと。それ以前に大気によりウィルス 感染したのなら、バリヤ(防御)を解き攻撃に移る瞬間に、 地球人の攻撃が少しでもダメージとして残ったとかの説明がほしい。 これをスピルバーグが監督し映画にするようだが、 話を持ってきたのがトム・クルーズだから彼が主演だ。 両方(トムというオレヒーロー&宇宙人侵略映画)私は、 スピルバーグとは合わないだろうと思う。宇宙人は敵という映画なら、 ルーカスのほうが・・どちらにしてもこの映画を今見ると、 リメイクはしたほうがいいけど(武器とか)時代は変えてほしくはない。 今の時代に(火星に生物がいない説)火星人では合わないから。 いるかもしれないから、いるに違いないくらいに発展させるには、 この映画の時代にしなければ。もちろん車も町も何もかも。 変えるのは特撮の出来。そして逃げ惑う人々や崩壊する町は 最大に力を入れて。最初のエポックな隕石は捨てがたいので、 その周りの景色くらいは変えても良い。 ラストの教会ネタは今でも使われる神が天変地異を救うので、 それまでに科学的につじつまが合うような話にするなら、 もう最後はエンドオブデイズのように大げさに教会を出していい。 こうなると、スピルバーグ映画としては死んだはずの神父が、 実は死んでなかったとか、殺されたのではなくさらわれたという 設定のほうがよい。上手にリメイクすれば感動作になるかも。 あと同時期にアニメのマーズ(横山光輝原作)を見たので、 妙に感心した。話はまるで違うのだけど、どこか同じ匂いがした。 昭和のSF漫画家で宇宙戦争を見てない人はほとんどいないだろう。5点(2004-07-08 05:23:00)(良:1票) 《改行有》 466. サイダーハウス・ルール トビー・マグワイア目当てで見ましたが(目の演技が深くて好き) ボンボン顔で心配しましたが、この役もやりこなしてます。 一見浮いてるようにも見える爽やかさ真面目さは、 このアカデミー賞男優のマイケル氏の言葉でリアルさが感じられました。 君は特別な子なんだ、そうどれほど愛していたかこの義父の演技は、 確かにさすがにうまいなと感心。これ以上の助演賞はないでしょう。 用事で二回に分けて見てしまい集中しなかったのですが、 それでも評価は低くはありません。確かに難しいどうにもならない ものを書いているのですが、それでもうまくまとめられ品も感じました。 とにかくピアノがいい。旅立ちと自立もテーマにしていますが、 この音楽や普遍的なテーマと映画の中の映画に、 ニューシネマパラダイスを重ねてしまいました。 ニューシネマパラダイスのより暗い一般受けしない題材でしたので、 損な作品ではありますね。 あと面白いことに、日本語吹き替えにすると、 カルピス子供劇場のふんいきですよ。8点(2004-06-15 04:34:22)《改行有》 467. 映画に愛をこめて/アメリカの夜 《ネタバレ》 いい映画でした。長い小説を読んだ後のような後味です。 この監督の映画は見るのは2作目です。 映像が記憶に残り、物語を思い出せる映画。でも最初はたいくつで、 忍耐のいる話でした。やはりフランス映画=フランス語が苦手でして、 それなのに英語にせず(DVDでは選べます)身内話か・・と 時間の過ぎるのを待っていましたが、待ってよかったです! 最初のビンタのシーンでつかみはよく、それからの中だるみ(人物が多い) そして面白いと見だしたのが、ビゼット女子が出てきたあたり。 どうやらフランス語の苦手なようで、親近感みたいなもの(苦笑)を 覚えました。・・トリュフォーが、未知との遭遇に出てたときもそう思った。 ようやくフランス語の音に慣れてきたくらいには、 前半に苦痛と思っていた登場人物の名前や背景も思い出す。 すごいリアルな映像特典を見たような感じ(よくついてるやつ)なのに、 そのほとんどが映画のための演技なのかどうなのか・・ 映画を撮ってる映画を見る不思議・・大げさに言えば宇宙の外も宇宙(爆) 邦画で、小田和正が同じような映画を作りましたが、 見終わったあと面白くはなかった。アメリカの夜は、余韻がなんともいえない。 ちっちゃいレオ様ですか、気にいったので他の作品も見たい。 大人はわかってくれないを見てないので。たぶん2回見ればもっと面白いと思う映画。 この映画を見てて(わっアレに似てる)と思ったのは、 ○車の墜落シーン=たてに落ちる車の撮り方=激突!・・こちらは72年作・・ ○写真をめくるように見るシーン=ウ~ララ?とか言いながら・・ =バック・トゥ・ザ・フューチャー2・・マイケルJがフランス雑誌を見ながら、 年鑑と違うのにあきれてたアレです。 ○階段にいる男を後ろから撃つシーン=雪降ってたところ=フレンチコネクション なんというか、そういうのを探すのがいつもすきなんですが、映画っていいです。 この監督さんは本当に誠実に映画が好きなんでしょうね。 7点(2004-06-08 07:18:59)《改行有》 468. ベン・ハー(1959) 《ネタバレ》 重くつまらないかもと決め付けて見てなかったのですが、パッションブーム(笑)で、見てみようという気になりました。 中世もの古代ものが、とにかく苦手というのも見ない理由でした。 ロード・オブ・ザ・リング以来、中世&古代の映画が増えてきたような気がするのは私だけか?ともかく長い映画でしたが、分けて見ても十分ついていけました。脚本と演出が見事ですね。 一番よかったと思うのは、キリストの顔を映さないという演出。 水にまつわるエピソードが最初と最後に出てきますが、キリストとシンクロさせて非常に品がよい演出に感心し感動しました。 自分もその場にいたような錯覚さえ覚えるほど。後々の映画演出に影響を与えてると思いました。私は戦闘シーンや競技シーンは根本的に好きではないので、こちらのRPG的なうまい演出のほうに惹かれたのです。あと、主役のチャールストンも初めて見ましたが、私には肉体美はどうでもよくて、表情の細かい変貌にびっくりしました。ライバルが死にその憎しみを向ける相手がいなくなった。 それからの彼はどこにその憎しみを向ければいいのか、この描写がよくできてます。キリストの処刑で自らの憎しみもどこに流せばいいのか、そこまででよかったのですが・・答えはそこなのですから。あと、ヒロイン役の人もよかったです。 本当に賢いし見守ったり突き放したりと、理想の女性です。 元は使用人だったのかな?ロデムが変身してるに違いない(笑)と、自分で勝手にうけてました。 私は無宗教ですが、自愛の深さは感動しましたし、相手を許すことで自分も許すことで終わればもっとよかったなあ。 その後の円谷プロが作ったような特写の展開は・・ 宗教映画なんだ!と感心するのと、宗教映画か・・と落胆するのと意味が違うので-1点。 でも娯楽性もあり今見ても面白く、品もありよい映画でした。 ちなみに、パッションは・・見る気がしなくなりました。 キリストの逸話は映画という楽しさでいいですから。 あれは楽しい感動がないように思うので・・ 9点(2004-05-21 07:29:39)(良:1票) 《改行有》 469. ワンダー・ボーイズ 《ネタバレ》 ボブ・ディランの主題歌より、ジョン・レノンですね。 車輪を眺めてるって曲・・過去の栄光から離れ、自分探しの旅に出る主人公と、これからの栄光に旅する題名の主人公の青年。 お互いの一夜はトリップでつながり、淡々としてます。 よく考えたら自分勝手なんですが、それでも自分の居場所を見つけられたんでしょう。 ハードボイルドっぽい作りにも取れるし、そのわりに淡々としすぎて、俳優が有名でうまいので救われてると思う。 誰が本当の主役なのかわからないですが、トビーの才能のおかげでマイケルの時代が終わるのがわかるのですから、 もっとマイケルが才能の行き詰まりに嘆くのを、大げさにでも描いてくれれば起伏があったかも。恋愛も描くから淡々となったのかな。 DVDをパソコンで再生してたので、エンディングは面白い感覚でした。マイケル・ダグラスは本当に演技に幅がある。 でもやっぱりマイケル・ダグラスらしい。 トビー・マグワイア目当てで見たのですが、私には若かりし日のアル・パチーノのイメージが強いです。スケアクロウあたりの。それと不思議な暗さがあるのでホラーにも出てほしい。 6点(2004-05-19 10:03:38)《改行有》 470. フレンチ・コネクション 《ネタバレ》 中半までたいくつでして、合わないかもと思ってたんですが・・ それでいてこの高評価にはわけがあります。ものすごくよいシーンがあり、それまでのたいくつさはチャラになりました。映画とは私の中ではこういうもんです。それは・・犯人とハックマンが地下鉄構内でニアミスするシーン。あれはあまりの面白さに声を出して笑った。地下鉄のドアを杖がわりの傘で開ける犯人、つられて乗り降りしてしまうハックマンがおかしい!逃がしてしまいドアの向こうで不敵に笑い手を振る犯人、遠ざかる電車と悔しがるハックマン。 この描写大好き。デ・パルマの(ミッドナイトクロス)にこんなシーンありましたよね。それからハックマンを射殺しようとした、もう一人の犯人と上を走る電車と下を走るハックマンの車(本人運転!)これも面白い。ここらは、(ブルースブラザース)のあるシーンを思い出した。そして思い出した極めつけは、ラストの廃墟のバトルで(L.Aコンフィデンシャル)を・・う~ん。ハックマンの若いころが、ラッセル・クロウに似てることも原因か!? 私だけかもしれないが・・似てる(爆)この映画の結末がいまいち わからなかったので、監督のコメントを聞きました。だって、あの後味の悪さって狙って作ったものなら、賞取るのもおかしいと思って。そしたら、実話だったのね。そして実際の刑事ふたりの話も参考にしてるとか。本当の話ということで、さらに加点してしまった。地味なロイ・シャイダーが助演取ったのは不可解ですが(どう見ても前半面白くない)ハックマンが活躍する後半が全て。 それとあのフランス紳士風マフィア、あれは(カイザー・ソゼ)なのではなかろうか!?だから捕まらないのだ!いや・・コバヤシという名前を語ってるかも(爆) 余談ですがもうひとつ。 黒澤監督の(天国と地獄)の、特急列車のシーンも思い出しましたので付け加えときます。9点(2004-05-12 11:31:23)《改行有》 471. フィアレス 《ネタバレ》 ストーリー的にとてもよい映画です。脚本よし、ラストの演出もよし、ただ中半までがつまらない。ジェフ・ブリッジズの出演映画はたくさん見てて、私は彼の映画が好きなんだと思いました。 ほとんどなぜか、落ちキャラが多いです。これはそのとうりの、 航空機事故生還(でも落ちきれずさまよってる)なんですが、 タッカー、フィッシャーキング、隣人は静かに笑う、シービスケット・・これらは一例ですが、今回のこの役はちょっと我が強く 、生還してからさも自分が神になったような勘違い。 演技的には、K-PAX光の旅人で見せたような危うい包容力を期待したんですが、ひとり浮いてたから気にはなりました。 黒人の女性がキュートでたまらなくいいです。彼女とともにショッピングモールで、死んだ子供と父親への贈り物を選ぶあたりから、私の中で面白いと共感できました。そのあとの意外性と、どうにもならないならまた体験してみる(贈り物も含め)、これは面白いと思う。でも同じ思いや痛みを分かち合えても、やっぱりラストは現実の家庭という場所に戻らないとならない。彼は夢でさまよってたけど、発作で本当に夢の眠りにつけたはず。 そこから戻ることは本当の生還であり、家族とやり直すことが本当の幸せ。ここらがちょっとありきたりで減点ですが、あまりに不思議な映像と音楽に泣けてしまいました。シックスセンスやジェイコブズラダーのラストに匹敵します。 7点(2004-05-10 13:04:12)《改行有》 472. フラッシュダンス 《ネタバレ》 よくわからないところがあって・・ 最後のほうでおばあちゃんに言われますね。(昨日死んだ)って。 あれ、犬のことと思ったんだけど、ラストに彼氏と迎えに来てませんでした?私の勘違いかなあ・・ 皆さんがおっしゃるとおり、この映画は音楽が全て。 アイリーン・キャラいいですね。でも私は浅倉さんのほうを歌ってました。こちらもなにかの主題歌だったと思う。 昔ダンスやってて、汽車で(!)一時間かけてレッスンに通ってました。今いちこの映画は真実味というか訴えるものはないです。 やっぱり部屋で踊るシーンより、スタジオでレッスンしなきゃ・・ バレエに対する憧れが部屋の中だけだしで・・ トラボルタのサタデーナイトフィーバーのほうが重いけど、 設定がディスコだったので大衆的でわかりやすかった。 あと、ミュージカルという定義がよくわかりません。 ミュージカルは大の苦手で、理由は突然歌いだすから。 セリフを歌で表現するのがミュージカルと思い込んでいたのですが、この映画もミュージカルになるのでしょうか?? もしなるとしたなら、見やすい映画です。 5点(2004-05-10 12:42:05)《改行有》 473. ジュラシック・パーク 《ネタバレ》 気に入ったのでDVDを買っちゃいました。 恐竜、怪獣ものは嫌いなんですが、これは夢がある。 先にロストのほうを見てしまいガックリきたところ、 これを見て(なぜあのときに見なかったのか・・)と後悔。 公開当時大阪のミナミで友達に誘われ、断った覚えがあります。 理由はふたつ。立ち見してまで恐竜映画など見たくない。 そして、大ファンのスピルバーグがCG映画でヒットした。 それを認めたくなかったのです。今となっては映画館で 見たくても見えません。つまらぬ意地など張らなけりゃよかった。スピルバーグ=すばらしい特写と考えていたようです。 今ではCG映画も違和感なく見れます(ていうか、CGなしの 特にSFはありえない)が、CG映画と嫌っていたふたを開けてみるとこの作品、それだけじゃあないんですよね。 簡潔でいて深いところを描いてる。2では笑えなかった怖いギャグも、こちらでは見事。ヤギはどこに?あのシーンなんかうまいです。あのデブの裏切り者のエンジニア、ガンジー作のアッテンポロー監督(同年E.T.が賞を取れなかったのは、ガンジーが総ナメしたため)濃い、薄いの対照的な顔立ちの二人の男。 ヒロインも上品でかわいいです。ケガをして横たわる恐竜を発見し、涙ぐむところなど自分も感情投入できる。 出演者のほとんどがいい。あと最大にロストと比べていいと思うのは、映像美です。冷静に比べるとこちらのほうがソフトで、 ロストのほうがきめ細かい。でもあまり解像度が優れた画像は リアルすぎて逆に現実味がない。こちらのほうは映画そのものの、美しさがある。きれいでくっきりしたリアルな映像と、絵本のようなぼやけたファンタジーな映像、ファンタジーのほうを選びます。スピルバーグ作品の好きな映像のほとんどは、ファンタジー(逸話)ですから。しかもそのほうが、なぜか脚本もよく自分も違和感なく冒険の世界にいける。 このジュラシックは、夢のような世界に科学的なつじつまあわせもあり、暗さも明るさも生かされた誰もが楽しめる映画と思う。 特典映像が面白かった。 スピルバーグがロケ地のカウアイ島で カメラを試し撮りしてるんですが、 牧場に牛の群れを発見し・・・ (君たち映画に出ないかい?)と、 牛をスカウトするシーンは爆笑。 でも牛は全部逃げちゃった。 (かぶりものは嫌いかい?恐竜のだけど) と、まだ続ける監督に、クルーの全員が大爆笑! 8点(2004-05-06 02:57:41)《改行有》 474. ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク 《ネタバレ》 実は1よりもこちらのほうを先に見た記憶があり、 内容がごっちゃになってたので、また再びこちらから 見直しました。私は、どんなに疲れてて長いつまらない映画でも 寝たことはありません。我慢して見終えるか、眠気が来たら 二回に分けます。この映画で初めて途中で(ラスト)寝てしまい、気づいたときにはジョン・ウィリアムスの音楽と、エンドロールが心地よかったです。だから後日そこだけ見てつなぎましたが・・同じような感覚に襲われたのが思い出せば、ゴジラだったかも・・怪獣映画と化するのは結構なんですが(嫌いでも) 色が汚い。あまりの青暗さに、ホラー(なら結構)または戦争映画(ならいいが)かと思うほど、画面の色がよくない。 お話自体は逆にB級娯楽っぽく楽しいところもあるのですが、色と話が合ってない!恐竜が上陸したシーンなどもその話も許せる範囲(映画娯楽として)でしたが、街も暗い。ドタバタになってるのに絵が暗すぎて笑えない。犬小屋が宙に浮くシーンもしらけてしまいました。最初のつかみはよくて、避暑地の海岸で少女が小さな恐竜の群れに襲われ悲鳴を上げる・・地下鉄のシーンまで。 このあたりはまだそんなに青暗い映像じゃなかったのに・・ カミンスキーは、シリアスものや戦争、サスペンス、史劇などはよいですが、こういうスピルバーグの娯楽得意分野はちょっと・・ 子供のいたずらに大人が色のない色をつけたようです。 3点(2004-05-06 02:02:20)《改行有》 475. 天国と地獄 《ネタバレ》 映画ってやはり残るのは映像、演出なのだと思いました。 長い間記憶に残っていたのは、パートカラーの煙の画面。 それを見たさに見出し、あれっ忘れてるこの人たちは誰?と 映画が進んでゆくのですが、面白い。 自分で思い出しながら推理していきます。 見たのに忘れてる、忘れてるけど見覚えはある・・ なかなか楽しく前半が過ぎた後、気がつきました。 グリコ・森永誘拐事件に似てないか? 他にもこんなのあったような・・? 昔の日本のモノクロ技術ですから、海外のモノクロとは 全く画像の質は違い、黒い部分はつぶれ非常に見にくい。 しかもすごい人数が出てて誰がしゃべってるかわからない。 カメラワークも3場面をひとつに撮るから、 よけいわかりにくい。前半の、大広間の主人公、廊下の刑事、 二階から降りる家族を奥行きを持たせ、 1カットで撮ってるんです。字幕を利用しました。 これでセリフに名前も書かれ、理解しやすくカメラも楽しめる。 病院での窓を枠にし、窓の手前には刑事。 向こうに階段を上る犯人と手のアップ。うまいよね~! もちろん特急列車のトリックもスピード感たっぷりで、 外の風景の誘拐犯がリアルで感動しました。 煙突の煙の色はずっと暖めてきた記憶のせいか、 えっ?こんな色だった・・?とちょっとガクリ。 後半のモノクロはかなりごちゃつき黒がつぶれてた。 肝心のお話についてですが、見終わった後いやな気分になり、 こんな後味の悪い映画だったかなあ・・と。 でもその気持ちを問い詰めすっきりしたいために考えました。 犯人は権藤をなぜ呼んだのか?罵倒してほしかった。 そうすれば救われるのでは?救われなかった犯人は、 ラストのシャッターにより境をつけられる。 天国から地獄に高台の金持ちを落としてやった。 自分は地獄のままの位置にいる。ののしり罵倒しろと。 だが権藤は地獄から天国に這い上がろうとする 自身の希望を説く。貧困の問題でなく、心の位置なのだ。 前半から中盤までの高台の屋敷の中で、 被害者でありながら主人公の位置が変わるのが面白い。 十二人の怒れる男を思い出しましたよ。 私がすごいなと思ったのは、この作品に恐ろしいくらいの 庶民性を感じることです。 時代は違えど、日本のどこでもあるかもしれない風景に。 高台の金持ち、電車(江の電がいいね)、新興住宅地の 影に隠れたアパート・・ 10点(2004-04-29 07:44:02)(良:1票) 《改行有》 476. ブルース・ブラザース 《ネタバレ》 先に2000を見てしまいましたが、こちらと同じこと やったたんですね。普通先に見たほうに愛着がわくのに、 これは見た順番が逆でもこっちがいい。 やはりあのふとっちょにつきます。 見たくなったのは(1941)ですごい役やってたので、 有名なブルースを見ておかないとと・・ 個人的には1941のベルーシのほうがインパクト大ですが。 これはもう二人揃っての、ボケとつっこみが自然。 特に気になったのは、あの破壊女です。 (ガープの世界)のプーというキャラを思い出した。 紙芝居みたいにフェイドアウトしてく作りやあちこちに、 (パルプフィクション)みたいで、タランティーノが 好きそうだと思った。 ソウル・ミュージカルが苦手でしたが、レイ・チャールズは 良かったですね。置いていかれながら、さらに初体験だった 過去の1941を思い出したカーチェイスとドタバタ。 1941を最初見た当時は置いていかれた。 最近見てついて行けた。これもそうかもしれない。 スピルバーグがかなり重要なのに、少しの役で出てました。 その税務署でのいきさつが面白くて、お金かけてるな~!! 特典映像の説明見て、お金かけてる・・と納得。 風刺もなにもなく、ただ全開で楽しんでる映画ですね。 8点(2004-04-26 06:48:45)《改行有》 477. ブルース・ブラザース2000 さきに間違えてこっちを見てしまい、 ベルーシが見たかったので乗れなかった。 体格的にも故ベルーシ役をなんとなくやってたのが、 ジョン・グッドマンなのだろうか? (オールウェイズ)でのいい役が生かされてない。 こちらは全く面白くない。子役を使うところも 安易でなんか、メンインブラックの続編みたい。 主役のエイクロイドも義兄弟役の刑事に食われてる。 この刑事がなかなか良くて、他はあいかわらずの オールスターの活躍でした。 ミュージカルが苦手で、しかもまたまた苦手な 音楽がソウルとあればついていくのは苦痛。 ところどころのギャグは現代の映像アレンジで 新しく見やすいけど・・ もとのブルースに期待と、地味さが光ってた クラプトンに加点。6点(2004-04-26 06:11:26)《改行有》 478. アミスタッド 《ネタバレ》 冒頭のカメラワークと青黒い画面と音楽に圧倒され、それ以上ひとりで見るのが怖くて友達と見ました。ホラー慣れしてる私が、気持ち悪くなったほどの迫力。覚悟のいる映画でした。ところがです。なんて誠実な映画なんでしょうか。 面白いとかの娯楽性もないけど、他の戦争ものなどの シリアスでありながら見せてしまう娯楽優良映画とは違う。 シンドラーやライアン・・ 私、この映画で前から映像としては嫌いだった、ヤヌス・カミンスキーを見直しました。前出の作品はスピルバーグの訴える甘さと、カミンスキーの冷たい無機質な絵とが合わず、それが偽善とか言われながらも成功してきたと思う。これは、ふたりの息があってて、逆に一般にはつまらない。それもまた良いんじゃないかと、最後までこちらも真剣に見入りました。 良い作品ですよ。真面目すぎて、 山もなくたんたんとしてるけど、心がある。こういう作品の評価は難しい。このての映画ならば、演説シーンのあと拍手が沸き派手に盛り上るところが、なんとあっさりしたことか・・ これは賞狙いで作ったものではないと、見ててあきれるほどわかるのですが。ほんとのことを言うと、盛り上げて泣かせてくれるのを期待して、この監督の映画を見続けてました。 後味もいいし、ある意味泣かされても泣いたということは、ストレス解消になるものです。それだけが不満かな。 役者については言うことはありません。モーガン・フリーマンですが、静かでセリフも少ないけど、味がある人はあれでいい。映画本編を見た後、特典を見られることを強くお勧め。地味で暗い内容でしたが、他の監督がやってたらどうでしょう。レインメーカーよりはるかにわかりやすく面白かったけど・・スピルバーグは時間内でうまくまとめてると思います。損得や利害も、主人公を救えた結果でそれでいいと。誰も映画化したくない映画に、たまに手をつけ誤解を招く監督ですがそれも評価したい。この監督は、時代にあってないというか少し早い気がして、今これを作ったらどうとか考えます。今の自分は先祖が作ったというエピソードは、東洋的でなんか深いです。残酷で哀しい人種差別の映画なのに、エポックな星は優しい。 どこから来た?と問う弁護士の質問は重要な貿易領域問題。 それがまた、スピルバーグの手にかかると・・ あの、E.T.の答えを思い出す。アフリカが星のよう。 未知との遭遇も、通訳が重要でした・・7点(2004-04-20 06:52:44)(良:1票) 《改行有》 479. ウォー・ゲーム(1983) 《ネタバレ》 ラストのオチがよいですね。普通映画って終わった後、別なラストも考えたりする楽しみもあるんですが、この作品はわかっててもそうなるのが清い。冒頭少したってテロップが出るあたりに、(激突!)のカメラワーク思い出した。作りも楽しいし。久々に見て、前に見た内容を忘れていた・・バック・トゥ・ザ・フューチャーの、校長先生が出てませんでした? あれ、これゼメキス?スピルバーグ?みたいな懐かしい楽しさが随所にある・・ジョン・バダムもよく似たカテゴリかも。 今の時代にまた見ると、戦争が引き分けで済むならいいのにと、 こういう映画に愛を感じます。ちょっとないアイディアと思いますが。マシューはかわいい。久々に(フェリスはある朝突然に)が見たくなりました。どうしてるんだろう?7点(2004-04-08 10:42:44)《改行有》 480. 暗くなるまで待って 《ネタバレ》 私の好きなタイプの映画です。脚本の勝利ですね。 この時代にこんなに練られたサスペンスで、娯楽性もある映画ってあったかなあ・・アラン・アーキン目当てで見たのですが、思った以上にすごい役者ですね。(摩天楼を夢見て)で、うなずくばかりのばかなセールスマンをやってて、この映画を見た友人に勧められました。わかんないよ、アーキンって・・最初からサングラスのはわかっていたけど、後のほうで実は3役(もとのサングラスのと、変装した途中で飛び込んできたやつと、その息子役で、劇中3役!(実はひとり)これにだまされ、途中でわからなくなり、終わってテロップ見て感心。ちなみに演じた顔では、最後のサングラスをはずした顔はどの顔でもない。うまい! ヘップバーンは明るく可憐でジュリア・ロバーツみたいなイメージがあり、ほとんど敬遠して他の作品は見てなかったのです。 唯一見た過去の作品は、(昼下がりの情事)そしてこれが二作目。なぜかしら演技的にうまい作品かも。でもやはり、アラン・アーキンにつきます。これをリメイクするなら、ケビン・スペイシーあたりはいかがかな?間抜けな(ふたりは)パニックルームの脚本がこの作品くらい洗練された、ある意味コメディならと思うくらい、よくできてる。主導権を持つのが逆転してゆくのが面白い。舞台劇的なのがいいです。9点(2004-04-08 10:30:36)《改行有》
|