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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1440
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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481.  ブラックサイト 《ネタバレ》 観終わって全身汗びっしょりっす!!ハラハラドキドキするのは保証しますが、神経的心理的にヤな方向性でのハラハラドキドキなんですよね、これが。似た傾向の作品として引き合いに出されている「羊たちの沈黙」は、自分はブラウン管での鑑賞だったんでそれほどとも思わなかったけど、これはかなりのグロさ。猟奇的殺人サスペンス+非常に今日的なインターネット犯罪ジャンルとしてはなかなかの出来。つい最近も某香港スターのエロ画像ネット流出事件も発生して話題になったし。ダイアン・レイン演じる、FBI捜査官、一児の母両方の責務を背負う責任感がやたら強い女性の、常に疲労感が全身に漂っている感じも良いです。それにしても相棒の男性刑事の方は役立たずな事この上ないなあ・・・。もう男の助けなんか必要ないみたいですね、この手の強靭な女性には。人間の好奇心に蓋をする事はそうたやすい事ではないと思う。登山家が「そこに山があるから登る」のと同じ事で、「そこにあるからつい見たくなってしまう」人間の脆弱な欲望を鋭く衝いた、単なる猟奇サスペンスには終わらせない問題提起作。6点か7点か迷ったけど色々考えさせられたんで7点。[試写会(字幕)] 7点(2008-03-29 10:57:45)(良:1票)

482.  ひばり・チエミの弥次喜多道中 何かの書籍で、美空ひばり主演映画は沢島忠監督とのコンビがベストっていうのを読んでいたので、これずっと見るの楽しみにしてました。同時期の東宝製作、「ジャンケン娘」を初めとする「三人娘」一連の現代ものミュージカルより、こちらの時代劇の方がお二人ともずっとイキイキして見えます。アイドルと呼ぶには二人ともお顔がご立派なので、ズラの似合う事似合う事(笑)ここにもし超小顔の雪村いづみが入ったら、やっぱりバランス的に悪くなっちゃうような感じ。全盛期の東映時代劇ってなんかホントに「お祭り的にぎにぎしさ」に満ちてますよね。映画を作ってるほうもひたすら楽しんでいて、観ている側にもその愉しさがストレートに伝わってくるような。映画ファンにとっては幸福な時代の娯楽作品。[DVD(邦画)] 7点(2008-03-23 10:22:04)

483.  こちらブルームーン探偵社<TVM> うわっ!これ懐かしい・・・ここに登録されてたんだ。でもこれって映画だったっけ・・・?なんて議論はさておき、洒落ててメッチャ好きだったなあ・・・。NHKで放映された時、第一回目はビデオに録画して何回も繰り返し観た記憶が。まだエラクなる前の、前髪が残ってたブルース・ウィルスと、クールビューティブロンド美人シビル・シェパードの掛け合い漫才みたいなやり取りがやたら楽しかった。何かこの二人は犬猿の仲だっていうのをその後「ロードショー」とかのゴシップ記事で読んだような。実際はどうだったんでしょうね・・・?毎回息ぴったりなコンビに見えたんですが。ラストはヒッチコック映画のクライマックスを彷彿とさせるような、ビル高所でのハラハラドキドキ場面があったっけ。このシリーズDVDになってるなら是非再見観たいっす![地上波(吹替)] 7点(2008-03-16 10:08:44)

484.  ハリウッドランド 《ネタバレ》 50年代ハリウッド映画界、及び創生期テレビ界の裏話ものとしては出色の出来。いつもは図体ばかりデカくて大味さが目立つベン・アフレック氏が、この悲運なスーパーマン役者とキャラクターが見事一致。本来なら頼もしいはずの広く大きな背中に大いなる哀愁を漂わせ、これは彼にとっては一世一代の名演なのでは?と思わせてくれる。特撮?に失敗しガックリと肩を落とした大きな背中を、真後ろから映したショットが全編の中では最も印象的。やはり役者は自分の丈に合った役どころに恵まれないとイカンって事やね。個人的には名作「地上より永遠に」(9点)の試写会の模様とかも出てきて、一層興味をそそられた。モンゴメリー・クリフトのそっくりさんとか安易に出してこなかったんで一安心。有閑夫人の老け役に堂々挑戦したダイアン・レインも好演。ダイアンは良い感じで年を重ねてるなあ・・・。スーパーマン役者の死の謎を探る、実質主役の私立探偵役エイドリアン・ブロディ氏はここでは何でか精彩があまりない。おそらく彼自身の抱えている問題と、スーパーマン役者の苦悩とを真相が明らかになるにつれリンクさせていく展開を狙っていたんだろうけど、アフレック=スーパーマン側に今回は完全に喰われてしまった感じ。[映画館(字幕)] 7点(2008-03-14 11:02:23)

485.  穴(1957) 《ネタバレ》 自分の市川崑監督の追悼レビューは大映時代のこの小品で。この時期の市川監督って、果敢に既存の日本映画作家が誰もやらなかった映像表現、キャラクター造りを率先して行っていたっていう印象があります。常に時代の一歩先を見据えていた作家的高揚期といったら良いか。しかもそれら実験的作品の殆どが結果的には成果を収めている、これは物凄い事だと思います。この小品も一見プログラムピクチャーを装いつつ、アングルや各ショットに意匠を凝らし、様々な冒険が施されていて面白い。ただ一連の「大映現代劇」の例に漏れず、どこか重っ苦しい暗鬱な雰囲気がこの作品にも覆われている。ヒロインの京マチ子も百面相的大奮闘の好演だけれど、豊満な肉体ゆえの鈍重さが仇となっているシーンも幾つか見受けられた。ラストの船越英二の飛び込み○◎の決めポーズ、あれって笑うトコなんですよねえ・・・?これがもし東宝で製作されていたたら、もっと軽快な感触の作品になっていたかも。う~ん、初期東宝時代の市川監督コメディ作品群がもっと観たい![DVD(邦画)] 7点(2008-02-22 13:39:36)(良:1票)

486.  ボーン・イエスタデイ(1950) 「イヴ」のベティ・ディヴィスと「サンセット」のスワンソンを押しのけ、この年のアカデミー最優秀主演女優賞を獲得したジュディ・ホリデイの代表作という事で、ずっと以前から観たかった作品。この女優さん、自分は「アダム氏とマダム」の脇役でしか他の作品で観た事ないんですが、キャリアが先細りになったのはどうしてなんだろ?舞台が本職だったからか?そもそもが彼女主演の舞台での当たり役の映画化という事で、かなり巧みなコメディエンヌぶり。カン高い声質に非常に特徴がありますね。もしかして映画界ではこの声がネックになって役柄が限定されてしまったのかな?無言でポーカー・フェイスのまんま、トランプをしてるシーン手捌きなんか妙に可笑しくて大爆笑。無学無教養の女性をレディに仕上げていくっていうプロットは、同じジョージ・キューカー監督後年の「マイ・フェア・レディ」を想起させられるものがあります。ちょっと展開がこの監督らしく、上品でおっとりしすぎてるかなあ・・・。メラニー・グリフィス主演のリメイクのがここでの評価高いんですね、今度観てみよ。ホールデンも相手役として申し分ない。この人って単独主演より、ヒロインの魅力をより引き立たせる二枚目の方がやっぱりお似合いです。[DVD(字幕)] 7点(2008-02-17 10:30:58)(良:2票)

487.  黄金の七人 ああ、この曲この曲!!♪タッタールラ、シャバダシャハダルラ~♪米倉涼子「堅実な人生を・・・」某銀行カード系コマーシャルで流れてるこの曲、このドロボー映画のテーマ曲だったんだあ・・・。知らなかったよ。(←篠原涼子の人材派遣のCMだったかも)大スターの顔をたてようと各人に見せ場を作り過ぎ逆に緊張感と焦点をぼやけさせちゃった、最近の「オーシャンズシリーズ」なんかよりも、こっちのが単純明快でよっぽど楽しかったです。だってこちらはそもそも主役二人以外あくまで「その他大勢」扱いで、キャラクターの描き分けなどするつもりもなかったみたいだし。ヒラヒラスケスケ衣装を身にまとったヒロイン=ロッサナ・ポデスタは、単なるお色気要員かと観客に思わせておいて、実は真の主役は彼女でしたっていう、当時の彼女のダンナ監督の商売上手な算段にも恐れ入る。イタリアのノンビリした風景と、全てが完璧なのに最後のツメだけが甘い「教授」もクールでカッコイイ。「小粋な」という形容がぴったりなオシャレドロボー映画の決定版。これ続編も観てみたい。[DVD(字幕)] 7点(2008-02-02 17:43:08)

488.  悪い種子 《ネタバレ》 映画史上三大極悪少女登場!!(ちなみに後の二人はオードリーの「噂の二人」と「いつも2人で」あくまで私見です)なまじっか主役の少女が梅図かずおのマンガに出てくるような、絵に描いたお下げ髪の金髪美少女なのがまた更にタチが悪い。元々は舞台で好評だった芝居の映画化。殆どのキャストがオリジナルそのまま引っ張ってきた方ばかりなので、生の舞台さながらの丁々発止の演技合戦が画面狭しとすさまじく展開されてます。だいぶ抑制はされているとは思われるが、皆さんかなり誇張された舞台的演技に終始。ハリウッドが誇る職人監督、マーヴィン・ルロイの腰の座ったおっとりした演出には好感が持てるが、映画化ならではの、ショッキングなシーンが幾つかあった方がより印象に残ったかもしれません。まあこの無邪気な残忍さを持った極悪少女の存在自体が十分ショッキングだけれど。役者たちの演技で最後まで緊張感が保たれているような感じ。そうかそうか・・・ハゲと殺人鬼の遺伝はやっぱ隔世遺伝なんだあ・・・。ラストの明るいカーテンコールで何とか救われるが、何かいやあな気分が残るのは致し方ない。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-27 10:47:09)

489.  牛泥棒 《ネタバレ》 後にヘンリー・フォンダ自らが製作にあたった、「十二人の怒れる男」の前哨戦みたいな社会派西部劇。タイトル「牛泥棒~七人の黙れる男」。アカデミー作品賞候補になるほどの秀作という世評にもかかわらず、何故か未公開だったいう事で食指をそそられた作品。調べてみたらこの年の作品賞受賞作はあの「カサブランカ」。作品の内容そのものよりも、終戦後これが輸入されなかった裏事情の方に自分は興味を惹かれますね。ろくでもない愚作や珍作は幾らでも公開されていたのに。あくまで推理の範囲内ですが、アメリカ人が誇りとしている多数決優先議会制民主主義にも誤りもあるんだって事を、占領下当時の日本人には伏せておきかたかったんじゃないでしょうかねえ・・・?最後まで観た限りではそんな気がしてなりません。ドンバチ勇壮なウエスタンを期待する人には肩透かし。ラスト、首吊り処刑されたダナ・アンドリュースの手紙を読み上げるフォンダの目を帽子のツバで見えなくしてるのは、彼の滲んだ涙を隠す為のウェルマン監督の粋な演出とお見受けしましたが。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-25 13:57:45)(良:1票)

490.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 《ネタバレ》 「本当は怖いグリム童話」みたいな映画・・・。もとい、暗鬱な霧のロンドンが舞台だから「本当は怖いディケンズの小説」みたいな雰囲気といった方が良いかも。良識派の方はおそらく眉をひそめるであろうブラックな内容だが、自分はダークなバートン流寓話という事で、相変わらずの卓越した映像センスと共に2時間充分堪能させてもらいました。ミュージカル映画って自分の場合だと、なかなか頭の中で映像と音楽とのコンセント同士が「カチッ」と繋がって映画に乗れるケースが非常に少ないんですが、この作品では、最初判事が理髪店に来たシーンのデュエット辺りからもう一気に繋がりましたね。その後は、ミュージカルである事が全く気にならなかったくらい。ヘレナ・ボナム・カーターの歌声(←吹替え?)が大好きなマーニ・ニクソン(「マイ・フェア・レディ」や「王様と私」ヒロインの声)と非常に似た声質だったので、その分印象もよりアップしたのかも。何度か流れる「ジョアンナ」は、「ウエストサイド物語」での「マリア」に比する曲だと思います。海岸でくつろぐ横縞模様の全身水着を着たジョニーの表情にはとにかく爆笑!ただ、あまりにバートン監督に適した内容なだけに、新作を待ちわびたファンにそれ以上のものをつい期待させてしまう衝撃度には欠けるような気が。でもそれはこちらの一方的な思い入れであって決してこの映画の責任じゃないですからね・・・。解ってはいるんですが。[映画館(字幕)] 7点(2008-01-21 11:46:34)

491.  大アマゾンの半魚人 《ネタバレ》 そかそか、ワイルダー監督「七年目の浮気」でマリリン・モンローが「半魚人さんが可哀相・・・」って言ってたのはこの映画の事だったんだあ・・・。しかも本編鑑賞後に予告編を観たら、これって立体映画だったんですね。出来れば3D版で観たかった。50年代製作の低予算空想ホラーものでは「ボディスナッチャー/恐怖の街」以来の面白さ。出演者が馴染みのない方々ばかりなので、誰が次に襲われるのかワクワクしながら見物しました。それにしてもヒロイン=ジュリー・アダムス嬢って、何だか「ねえ、半魚人さん、アタシはここよぉっ、ここっ!」とでも言いたげな、やたらと彼の劣情を煽り立てるような格好してるんだよなあ・・・。あんな水着やら無防備なお洋服やらでお気楽にアマゾン川クルーズされちゃ、女慣れしてないウブな半魚人さんが思わず欲情してしまうのもむべなるかな。マリリン、あんた良い事言った!これじゃ自分の縄張り荒らされて、散々寸止めさせられた挙句殺された哀しい瞳の半魚人さんがホントに可哀相。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-18 11:25:27)(良:1票)

492.  何という行き方! 大スターとして名を成した方々の、入魂渾身のバカ演技を観たい方におすすめ!しょっぱな、シャーリーが異様に短い丈の喪服でしおらしく登場してくるシーンからもう頬がゆるみっ放し。他のスターはともかく、御大ポール・ニューマン氏がこれほどリキ入れたアホキャラを演じた事が果たして他の映画であっただろうか?いや、ないはず。他の映画では終始ニヒルにしかめっ面をし、観客をビビりまくらせていたロバート・ミッチャム氏がこともあろうに雌牛に蹴られて、ぴゅ~っと空に・・・(以下省略)。少なくともこれは自分がいままで観たことのないジャンルの大真面目にバカやってる、尚且つお洒落な映画。衣装担当イーデス・ヘッドとシャーリー・マクレーンコンビの、ファッションショー的趣向も華やかで◎。亡き淀川長治さんがこの作品について「カマトト映画の秀作」という批評をされていましたが、ようやく実物を観る事が出来て納得。今回観たのは字幕版でしたが、日本語吹き替え版(シャーリー=小原乃梨子さんがベスト!)で観た方がこれはもしかしたら面白いかも・・・って思いましたね。タイトルは「何という行き方!」つうより「何という死(以下再度省略)」[DVD(字幕)] 7点(2008-01-12 10:58:07)(良:1票)

493.  天然コケッコー 寡聞にして、ここ25年ほどは少女漫画の世界については何の知識もないわけですが、原作くらもちふさこの代表作【おしゃべり階段】や【いつもポケットにショパン】なんかは姉貴の別マをこっそり読んでて大好きでした。いっちゃん好きだったのは短編の【マジパンデイト】。この人の漫画に出てくる男の子っていうのは、普段何考えてるかよくわかんないけど、捉えどころのない魅力に溢れているっていう傾向があったような記憶が。その作風はこの映画の大沢君を観る限りでは変わってないようですね。『松ヶ根乱射事件』でもこの監督の、田舎の淡々とした日常生活の描写が巧いって思ったけどこの作品でも決してダサくない、田圃の中の一本道や海岸風景の中での初々しい初恋物語が綴られています。二人っきりの修学旅行でのヒロインの言動も、上京した頃神宮外苑絵画館を国会議事堂だと先輩にだまくらかされ、ずっと信用していた自分には非常にリアルに共感出来ました。もちろん何も起こらないのがこの作品の何よりの良さだけれど、スレてしまった私のような腹黒い人間は、何かちょっとしたトラブルでも早く起きないかと中盤焦れてしまったのも事実。そよの父親=佐藤浩市と大沢君の母親との関係等、そこかしこにトラブルの種は幾らでも転がっていたのに。そよ役=夏帆ちゃんにはこのまま真っ直ぐ伸びていって欲しいと思う。[DVD(邦画)] 7点(2008-01-04 11:24:31)(良:1票)

494.  女系家族 《ネタバレ》 大映印の現代劇ってどれもこれもネットリした独特の「色」がありますよね。昔のテレ朝「土曜ワイド劇場」にもあった独特の「色」というか、やけに隠微な雰囲気といおうか。こういうドロドロ系ものって自分個人的に大好きなんですが、流石にここまで行くとえげつなさ過ぎるかなあ・・・と。特にわざわざ医者まで連れてきて、妊娠中の若尾文子の身体を強引に診させるシーン、試験管に入れた尿まで画面に出す事もないのにね。女系家族の忌まわしさはもうお腹一杯になるくらい、充分伝わってきました。更にこの映画の迫力を増していたのは浪花千栄子、北林谷栄、中村鴈治郎の因業強欲名老脇役お三方の存在。それにしても若尾文子って周囲の人間から虐げられれば虐げられるほど、一種凄絶な美しさが全身から滲み出てくる女優さんだなあ・・・。ラストは居直ってあの三姉妹に二度と立ち上がれないほどの打撃を与えても良かったのに。[DVD(邦画)] 7点(2007-12-08 11:31:31)(良:1票)

495.  黒い十人の女 《ネタバレ》 「疑惑」「白いドレスの女」「しとやかな獣」とか、古今東西悪女映画って自分大好きなジャンルなんです。美女がホントに美しい瞬間っていうのは、何か悪企みを思いつき、一人ほくそ笑む瞬間だと自分は思ってます。岸恵子と山本富士子という、タイプのまるで違うニッポンが誇る天下の美女お二人が、船越英二をどうやって殺すか計画してるシーンなんか私にとっては正にツボ、蛇の生殺し悶絶どうにでもして下さい状態(←アブナイ)映画からテレビに娯楽の中心が移りつつある時期の製作という事で、中盤に当時のテレビ番組収録状況が延々と映されるのは、もちろん興味深くはあったけれど、全体の中でさほど意味のないシーンなのでちょっと浮いてたかも。ラスト、自動車事故の炎が立ち上るシーン、私は「黒い十人の女」たちのドス黒い情念が燃えさかったモンタージュと解釈したんですが・・・あれ・・・?違うの?髪型とか衣装とかも凝っていてビジュアル的にも堪能しました。サイケ?な若き日の中村玉緒嬢が特にキュート。[DVD(邦画)] 7点(2007-11-24 11:02:13)

496.  フレンチ・コネクション 確か初見はフジテレビの「ゴールデン洋画劇場」。最早語り草になっている迫力の高架線下カーチェイスに度肝を抜かれ、しばし呆然となった。何度も再見しそのたんびに驚かされるけど、オハナシの方はさっぱり記憶に残らない。へえ~麻薬捜査とか関係してたんだ、この映画って・・・ふ~ん。やばい、全然覚えてないや(↑しかも上記あらすじ参照)ハックマンのキャラ立ちと、前出カーチェイスがこの映画の総て。でも何も考えないで観られるこういう映画が昔から大好きだったなあ・・・。 [地上波(吹替)] 7点(2007-11-11 12:08:57)《改行有》

497.  まぼろし 《ネタバレ》 「デブラ・ウインガーを探して」でアメリカのある女優さんが、「フランスのシャーロット・ランプリングが羨ましい」的な発言をしていたのを、この映画を観ながら思い出しました。そりゃ彼女たちが羨ましくもなりますよ。若い時に既に「愛の嵐」という代表作を残しつつ、年を重ねたら重ねたでこんな芝居のしどころがある役が回ってくるんですもん。セックスの最中に突然笑い出し、「だって貴方軽いんですもの」っていう台詞が妙にリアル。熟年カップルのベッドシーンって苦手だけど、これはやけにエロチックで綺麗でしたね。先に「スイミングプール」を観ていたので、この監督の、何でもないシーンでも何故かドキドキさせられてしまう、ミステリアスなタッチが好き。賛否両論曖昧模糊拡大解釈可能なラストシーンも私は気に入ったので一点プラス。(追記)さかQさんともっつあれらさんのレビュー拝見して驚きました。私もラストシーン、彼女が何だか「弧を描くように」まぼろしに向かって行ったので砂丘の上を走るとそうなるのか・・・?って不思議に思ったんです。もし彼女があの「まぼろし」を「追い越していった」のなら、かなりラストの解釈が変わってきますよねえ・・・。原題「砂の下」も、もしかしたらこの監督さんはそこに何かを引っ掛けておきたかったかのかも。というわけでネタばれ有り登録もしとこ。[DVD(字幕)] 7点(2007-11-09 11:26:40)

498.  ヘアスプレー(2007) アメリカの柳原可奈子さんはとにかくポシティブシンキングですね~。最初から最後まで勢いに乗せられて観てしまったという感じ。決してデブ専ではない自分でも、なんの憂いも翳りもなく歌い踊るニッキー嬢はすこぶるチャーミングに映りました。今年春に観た「ママの遺したラブソング」ではすっかり枯れてしまった役柄で少々幻滅したジョン=トラ氏のここでの面目躍如の活躍ぶりに溜飲を下げ、まさかまさかのウォーケン氏までが歌にお付き合いするとは思わなかったので、これは嬉しい誤算。太ってて何が悪いん?女装の何がいかん?肌の色が違って何がおかしい?そのまま、ありのままに生きられればそれでええやんっていう少々ストレート過ぎるメッセージもこの作品なら許せます。ジョン=トラのぽつりと独り言「でも男の気持ちも解るのよっ♪」には大爆笑。[映画館(字幕)] 7点(2007-10-26 14:06:02)

499.  40歳の童貞男 DVDジャケットから、中年版「アメリカン・パイシリーズ」みたいな、軽く観られるおちゃらけたコメディーなのかとタカくくっていたんですが意外や意外、人生の機微みたいなものを突いた科白も結構あってこれは掘り出し物でした。やたらとゲイであるかないかにこだわりまくる主人公の同僚二人が、実は互いが気になっていて最後は結ばれましたって結末になるかと予想してたら違った(笑)。情欲に走ってばかりで、パートナーとの精神的愛情を育む事を怠けてた結果、今現在では私生活が不幸のズン底に陥ってしまった私にとって、この主人公の生き方はある意味理想。これからの後半生、路線修復可能?かどうかは別として学ぶべき点が多々あったのでこの点数で。[DVD(字幕)] 7点(2007-10-19 11:26:59)

500.  赤線地帯 当時天才と謳われた音楽担当黛敏郎氏、挑戦的というか実験的といおうか、この作品でも賛否両論を巻き起こしそうな音楽を作曲されてますね~。小菊さんや↓他多数の賛同者の方と同じく、私もどちらかといえば否定派。まるで怪談映画のような♪ヒュ~ドロドロドロ~♪確かにインパクト大だけど、果たしてこのストーリーとリンクしてるかどうか甚だ疑問。この黛氏、小津安二郎監督「小早川家の秋」のラストでも荘厳な音楽を流し観客の不安をやたら煽っていましたけど。(←この作品では効果的でした)80年代に五社監督の映画等で、女優さんが娼婦や芸者を嬉々と演じていた映画が数多くあったけど、何か「娼婦を演じる事が演技賞への早道」みたいな悪しき慣習がこの作品あたりからすでに出来上がっていたような気がしてちょいと歯がゆい・・・もちろん女優の質も演技も、この頃の方が段違いに上なのは間違いないけれど。ミッキー=京マチ子の「八頭身やっ!」では場内一斉に笑いの渦。同じタイミングで他のたくさんのお客さんと笑えるって、映画館ならではのすごく幸福な気分。京マチ子は楊貴妃じゃダメ、ミッキーみたいな役どころこそが本筋だと思います。今回はスケジュールが合わず見逃しましたが、同監督同系列作品「夜の女たち」も機会があれば映画館で観てみたい。[映画館(邦画)] 7点(2007-09-22 11:23:11)

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