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プロフィール
コメント数 1617
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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501.  吸血鬼ドラキュラ 《ネタバレ》 『魔人ドラキュラ』の約30年後、再び映画界にクラシック・ホラーの大流行を巻き起こした(コチラも)歴史的作品…とのコトですが、驚ろ驚ろしい質感自体は前作から引き続きでしょーが諸々と技術的進歩は著しく、その「怖さ」自体は確実にこちらの方が上…という様にはまず思われますね。映画の尺とゆーのはあまり変わりませんが話自体の密度・テンポはだいぶ向上しており、かなり原作に近い展開に仕上がっているよーで単純にシナリオとして(今なお)面白く観れると思いました。ショック描写も(ルゴシの気品溢れる雰囲気に比しても)ハンサムではありますが無口、かつ(牙を剥いた)顔が単純に恐ろしい・野卑なクリストファー・リーがとにかくまずシンプルにおぞましいですし、荒事なシーンも結構豊富で(特にオーラス)その意味でもパワフルさとゆーのは前作とは比較にならないかと。個人的にはコッチの方が面白かったすね。 ただ一点思うのは、クリストファー・リーが…とかではなくて、やっぱ古典的吸血鬼ってのは今どき「弱点」が多すぎますよね。前作・今作ともにまず単なる十字架にすらかなり弱いですしニンニク等を仕掛ければ近くにも寄って来ないという描写にもなってますし、今作のオーラスなんて太陽一発で即死!てのはキョウビじゃちょっと呆気無さすぎ…と思ってまうのが正直なトコロすよね。個人的には現代でも尚ホラーモンスターとして活躍できるだけの十分なポテンシャルを備えるキャラだとは思うのですケド、他に強力なライバルも多い以上は古典的設定にこだわらないユニークで「柔軟な」描写の仕方、とゆーのは今後は必須なのかもな、と。[DVD(字幕)] 6点(2022-06-02 11:48:40)《改行有》

502.  天はすべて許し給う 《ネタバレ》 メロドラマとしてはコレもコテコテすね(オーラスで唐突に大怪我するトコなんて特に)。でも、2人とも(時代的なコトでしょーが)無闇にベタベタしたりしないので、その部分はむしろ品好く心地好く目に映ります(今や)。画づくりやジェーン・ワイマンのルックスも含め、全体的にそんな感じのごくエレガントな「美しさ」てのを湛えていてソコも確かに見ドコロでしょーが、面白いのはやはり子供2人や町の連中を交えてドロドロと陰湿な雰囲気になってゆく場面かと。キョウビ同じコトになっても流石にココまで悪い空気にはならないかとも思いますが、でも似た様なコトは発生し得るだろう…とある種分かり易く共感し易く、一方で社会倫理的な意味での向上としての「隔世の感」も覚えられる…てのも実は本作を観る価値ではないかな、と。重ねて、ジェーン・ワイマンの素晴らしき品格を含めて、今だに十分楽しめる映画だとは思いました。[DVD(字幕)] 6点(2022-06-02 01:53:54)

503.  女吸血鬼 《ネタバレ》 Wikiに依れば本邦初の本格吸血鬼もの怪奇映画とのコトらしいのですね。で、おおまかな流れは西洋の吸血鬼物語をチャンとなぞっている…とも思われるのですが、細かい部分が妙にややっこしくて(かつその「効果」とゆーのが率直に微妙な様に思われて)ちょっとスッと頭に入ってこない…とゆーか(=な~んか無駄やないケ?と)。 まず、天草四郎伝説を下敷きに置いていながら、吸血鬼本人は天草四郎ではなくその家臣なのですよね。で、狙われる一家の方が天草四郎の血族なのですが、メインヒロインとしてソコの娘が居ながらも吸血鬼のターゲットはその母親の方で、なんと20年前に既にかどわかされていたのが今になって(姿はそのままで)戻ってきた…という。しかも、肝心の吸血鬼は吸血鬼ながら何故か若干「狼男」的とゆーか、ショックシーンで月光に照らされると凶暴化する…とゆーのにも(現代的な感覚からすると)ちょっと違和感を覚えますよね。他にも展開運び自体等もろもろと結構に支離滅裂ぎみで、そこら辺、やはり舶来のホラー的存在を我が国の「怪談」系映画に落とし込むのにかなり苦戦した…とゆーコトなのかな、と。 ただ、中でひとつ非常に面白かったのは、肝心のその本邦初の吸血鬼の由来…と言いますか。この男は島原の乱の最中にごく悲惨で禍々しい経緯を経て人から鬼に成り果てた、近年の日本の吸血鬼もので言うトコロの「真祖」とでも言うべき存在なのですよね(『HELLSING』なんかに見られるよーな)。ソコはやはり少し面白いとゆーかコレは実はごく日本的な捉え方なのかなとゆーか、ある種の「文化的差異」なのかも…という様にも思われました。つまり、日本の「怪談」ものにおけるホラーモンスターは「元・人間」だとゆーのが結構重要で、ソレが何故ヒトならざるモノに成ってしまったか…を描くコト自体をホラー要素として比較的重視するものなのかな、と(=最初から怪物だった or 血が呪われていた、とかは、やっぱあまりしっくり来ない…というコトなのかな、と)。[インターネット(邦画)] 4点(2022-06-02 01:23:10)《改行有》

504.  エマの秘密に恋したら 《ネタバレ》 原題も『Can You Keep a Secret?』で要は「秘密」がテーマです。が、主人公の女の子が秘密をブチまけた相手が勤め先の社長?で、その後ふたりが(当然の如くに)どーにかなってゆく…というメインの筋も含めてそもそもクッソ在り来りなお話ではありますし、主演のアレクサンドラ・ダダリオにせよタイラー・ホークリンにせよ、正直こんな30代の好い大人にやらせるべくお話だとも(個人的には)全く思えませんでしたよね(⇒邦画の中高生向けラブコメとかならともかく…てか)。 このとーり、特に何かしらに引っ掛かるコトも無くほぼノーストレスで超・暢気に観れる…というコト以外にシナリオに価値ってのは無いのかな、とすら思います。とやはり要点は、全編通してゴチャゴチャと散りばめられ続けるコメディ描写を如何に楽しく観てゆけるか…というコトに結局はなって来ちゃうかな~とも思ったり。しかしコレとて、例えば主演のダダリオちゃんも基本、終始一貫して「ナニを言ってるのかサッパリ分からない」とでも言いますか、そこそこ大勢登場するキャラ達が総じてみんな「変な人」で、かつ彼らがシンプルにただ終始ボケ倒している…というコレもある種コメディとしては極めてオーソドックスな(=ややもすると多少「低俗」な)系統だと思います、し、その部分にもやはりウィットやセンス・あるいは「品」などといったモノは殆ど見て取れなかったかな…とも(率直に下ネタとかだってワリかし以上に多くてですね)。重ねて、ボーっと暇潰しに眺めるダケなら特に無害な作品…かとは(ギリ)思うのですケド、ま~あんまし好きじゃなかったかな…て人も多いかもな、と(私は特に嫌いってホドではなかったのですケドね)。[インターネット(字幕)] 5点(2022-05-31 03:50:17)(良:1票) 《改行有》

505.  ゾンゲリア 《ネタバレ》 結論から言えば、確実に(邦題どおり)ゾンビ系統の映画ではあります。ただ、そのゾンビの性質はとゆーと(ロメロ後の年代ではありますケド)ロメロ的ゾンビではまずなくて、第一には古き良き戦前からのブードゥー・ゾンビ…という系統なのですね。そして更に言えば、今作におけるショック描写の質感とゆーのはそのグロさの度合い等が(コレは同時代の)フルチ・ゾンビの系統でもあるのですよ。ある種「時代の徒花」とでもゆーか、こののち結局は淘汰(=ロメロ・ゾンビに統一)されていった種々のゾンビ的要素を併せ持つハイブリッド・ゾンビ…という作品なのかも知れませんね。 ダン・オバノン渾身のシナリオではありますが、お話自体は全体として比較的シンプルで分かり易いモノかと思います。だから(殊に現代に本作を観るうえでの)一番の「ウリ」というコトになると、前述したショック描写のキレ味⇒「陰惨さ」という部分になるかと思うのですね。特に集団でのリンチ的な殺人描写がかなりドギツいが故に一部地域では上映禁止処分を喰らったというコトらしく、ソコには現代でも尚見応えとゆーのが立派に備わっているかと思います。またやはりホラー描写としても(人間性と悪意を兼ね備えた半怪物が大群でワラワラ群がって来るってのは)率直にかなり怖い・恐ろしいモノでもあります。重ねて現代では、フルチ的・イタリア的なキレキレのグログロをごく分かり易いお話の中で観てゆける…という取っ付き易くて手堅いクラシカル・ホラー、てな使い方が出来るヤツかと思いますね(だから意外とこの邦題は適切だな…と思ったりも)。加えて、ごくオーソドックスな感じで話が進行していく中でもラストの一瞬にはシナリオ上でもかなりのキレ味を誇る「仕掛け」があって、ソコで(狙い通りに)ビックリ出来ると更に楽しめる…かと思います(私はまんまとハマりました)。ネタバレ厳禁のうえ、興味のある方は是非。[DVD(字幕)] 6点(2022-05-31 03:48:25)《改行有》

506.  必殺!恐竜神父 《ネタバレ》 邦題からして極めてふざけた感じですが、コレは原題も『Veloci-Pastor』なんだからまァそのまんまではあるのですよ(でも『必殺!』はやっぱワケ分からないのはまた置いとくとして)。ただ「Pastor」はいわゆるプロテスタントの「牧師」で、神父とは諸々と明確に違うヤツではあるのですよね(それこそ結婚できるのかどーか、とか)。とは言え、実際の劇中での振舞い的にはフツーにカトリックの神父なよーで(つーか本人も「Father」て呼ばれてますし)、結論コレはタイトリングだけが「テキトーだ」というコトには見えるのですよね。 そーなのですよ。この手のはあくまで「テキトーだ(=ソコは特に意識していない…からなのだ)」というコトに「見え」ないと、つまりあまりにウケ狙いが見え透いてしまうと逆にちょっと単にサムく感じてしまう…てなコトになり勝ちで、結果として個人的には比較的に苦手なジャンルなのですよね。その意味では今作、ド初っ端の「爆発炎上」シーンがまず如何にも狙いすぎな感じでのっけからややテンション下がっちゃったのですケド、その後は(メインどころはコテコテにウケ狙いではありましたが)細かいトコロにそーいうつくりものかどーか判然としない「テキトーさ」も十分に見て取れて、その辺はまずまず面白く観れましたかね(思った以上に)。 好きなシーンは、まずは異常に気合の入った編集によるダグとキャロルのラブシーンの直後、襲撃を受けた場面でキャロルの下着が上下不揃いなコト。次に、右目に傷を負ったスチュワート神父が眼帯をさせられているシーンで、コレもフツーに眼鏡の上から無理に付けてるのでスゴく変な感じになってるというごくテキトーなヤツ。あとは、クライマックスでダグがティラノ形態に変身する直前、まるで何も考えずに(=特に演技指導を受けてる様子が皆無な感じに)全員揃ってボケっと突っ立ってるダケなテンプル忍者団の有様。とかですかね。[インターネット(字幕)] 3点(2022-05-31 03:28:50)《改行有》

507.  亡霊怪猫屋敷 《ネタバレ》 シナリオの中核部分はごく典型的な因果応報的「怪談」ばなしとは言え、まずはカラーとモノクロを使い分けるアイデアがとても素晴らしかったすね。血腥い凄惨な過去パートでは竜胆寺小金吾の無表情な青白い顔(に流れる鮮血)が実に不気味でしたし、片や現代パートの化猫老婆も何処かモ~幽霊画の如き侘び寂びの風情をも纏って無彩色にごく寒々しく…と言いますか。どちらにせよ現代的ホラーの鋭い怖さ、とゆーよりはもっと脂汗の滲み出る様なジトっとした重い(和の趣き溢れる)恐ろしさが在った…といった感じで好かったな~と思います。クラシカルですが、これからの季節には決して観て損も無いかと。[インターネット(邦画)] 6点(2022-05-31 03:12:20)

508.  喰らう家 《ネタバレ》 (恐らくは)要するに、劇中の1979年から遡るコト120年前、この「家」の持ち主だった一家とゆーのが何らかの禍々しいトラブルを経て悪魔と成り果て⇒家に取り憑き⇒以降30年ごとに生贄を求めて蠢き出す…という悪魔系ホラーなお話だと思うのですね。ところが、その中で実際的にやりたいコトとゆーのは(実は)スプラッタ系の血ミドロ描写なのであって、終盤は意外なホド結構やりたい放題!てな感じにそーいうのが矢鱈と放り込まれて来るのです(ココはも~血飛沫スプラッシュ!てなモンで)。悪魔系でかつスプラッタ…とゆーのも別に全く前例が無くはなかったか、とも思うのですが、ココまで派手なのは流石にあんまし記憶に無いですね。その意味では、多少なりとも物珍しさ・ユニークさってのを抱きつつ、そこそこ面白くも観れた…と言ってもまァ過言ではないかと。 ただね~ジャンル要素としてのショック描写の出来はともかく、お話の進め方・展開運びは率直にかなり稚拙とゆーか、正直最後まで観ても色々とよ~分からんのですよね。まずこの話にはある種、主人公勢+悪魔連中+30年ごとに生贄を捧げて災厄を回避したい街の人々、という三つ巴の対立構造が在るのですが、結局のところクライマックスでは街の連中が多勢を恃んで雑に攻め込んで来た挙句⇒悉く悪魔の方に返り討ちの血祭りに上げられちゃう…というコトで、まずとにかく彼らがナニをどーしたかったのかがまァ分からんのですよね。あとは、主人公夫婦てのには息子が亡くなって間もない(=霊的現象を息子と結びつけちゃう)という属性が付加されていて、結論的にはソコが彼女ら2人が最後まで生き残ったトコロの理由にも見えるのです…が、ソレもナニがどーいうコトだったのかが(ワリと)サッパリ分からなかったり…てなモンで。他にも結構ツッコミどころ自体は相っ当に色々在る…とも言えますし。 でもまァ、ソレもある意味、悪魔系ホラーなのにやりたいコトがスプラッタの大盤振る舞いだった…というコトの「弊害」だとも思えますケドね。要は、ラストにブッ殺す犠牲者数を確保するのが一番難しかった…というコトにも思えるのですよ。普通の「屋敷」系の悪魔ホラーだと、主人公の家族その他は当然用意できるとしてもそれ以外にそんなに沢山登場人物なんて足せませんものね(味方が多すぎてもナンの意味もねーですから)。このシナリオの歪さは、その面からの「歪み」なのかな、と。[インターネット(字幕)] 5点(2022-05-31 03:10:37)《改行有》

509.  辻占恋慕 《ネタバレ》 いちおう、監督の青春三部作のラストを飾る作品とゆーコトだそーで(一作目はちょっと私観れてないケド)。ただ、二作目にせよ今作にせよ(あるいは『アストラル・アブノーマル鈴木さん』とかにせよ)ごくごく夢・理想⇔現実の狭間で藻掻き抜き、そして敗れていった人々にスポットを当てている作品だとはまた感じ取れる、のですし、監督ってのはソレを(全体的には絶妙にアイロニックでルサンチマン溢れるややブラック・コメディ風な作品に纏め上げつつも)決して安易なハッピー・エンドで(ある種)誤魔化す…という映画作家では決してない様にも見えてました。そしてその意味では、今作はその面では更にラディカルみを(大いに)増していた…とゆーか、その「ままならなさ」を作中ごく抜群なキレ味でもってラストで「鮮烈」に描き出していた…という様には当然の如くにまた思われましたかね(⇒率直に、このラストは嫌いな人は結構嫌いなヤツだ…とも思いますのでね)。 ただコレもある種、その部分すらも当然の如くに吟味された「狙い」の一つなのだろうなあ…とは(個人的には)また大いに感じられたトコロであります。ナニせラスト間際まで、実に丁寧に丁寧に二人の若者?のジレンマ・葛藤を(コチラが大いに共感可能なモノとして)描きつつ…からのソレ!ではあったと思うのですし。そーいう「やるせなさ」・共感の「し切れなさ」・「イタさ」とかっていうごく高度にモヤモヤとした居心地の悪い感情、という意味では、実に極上なモノを(観終わった瞬間から)新鮮に感じ取れた、とも言えます。そしてその上で、本質的にそれこそが(多くの「敗北者」たちにとっての)青春そのものなのではないか…と思ったりなんかもしてね。結論、私の評点は(見た目)あまり高くはならないのですケド、それでも多くの人に観ていただきたい作品だとゆーのは間違い無いのですね(とは言え、このレビューもちょっと酒カッ喰らってから書いてますケドね)。引き続き今後の作品にも期待します。[映画館(邦画)] 5点(2022-05-30 23:58:31)《改行有》

510.  アフリカン・カンフー・ナチス 《ネタバレ》 設定が少しアレすぎる故に日本では一部で物議すら醸したらしいですが、そんなにマジメに捉えるべくもないごくお気楽・暢気なコメディ・カンフーです(=内容はモ~無い様な)。カンフーとしての話の中身とて、最初にボッコボコにされたった!⇒修行!⇒リベンジ!という極めてオーソドックス・シンプルな系統ですし、主人公のスキルも蛇拳(影蛇拳とかって)+酔拳+鉄指拳(三指拳、的な)というコレもごくオーソドックスなモノだと思います。舞台がガーナというコトでヒトラーと東条英機以外は全員キャストが現地の方ぽいのですが、皆総じてしっかりした格闘技の素養があるとは決して思えない…一方で身体能力はまま相当に高そうでもあって、それ故にアクションもそこそこ観れなくもない程度には仕上がっている…かと思うのですね(二人ほどトンデモなくバッキバキなガタイしてるヤツが居たりして)。あと、音楽も現地産ぽいのですが、コレもノリが好くてまあまあ面白く興味深く聴けましたかね。 いちおう解説としては、日本在住のドイツ人の方が仕掛人で彼が監督+ヒトラー役も演じてます(+彼の知人の一般日本人男性が東条英機役をやってると)。で、このドイツ人がガーナ側の監督と本作を企画して現地で撮影した、というコトのよーですね。まあそもそも、ガーナ映画っての自体殆ど存在を聞いたコトもねーですし、今作ではその中で現地ガーナの様子もある程度映される(市場とか建物とか)ので、実は地味にその部分に一番観る価値が在ったかも…と思ったりもしますですね。珍品を求めて止まない方なら、是非。[DVD(字幕)] 5点(2022-05-30 23:54:08)《改行有》

511.  トップガン マーヴェリック 《ネタバレ》 まァ言わずもがな、トム・クルーズとてやっぱ大概バケモノですからね。今作で改めて見てもフツーに40代にしか見えないし(否、30代でも通用するかも)、作中でも(実年齢からすれば「年甲斐も無い」てな感じの)前作と殆ど同じ様なコトをごく若々しくやってのけてるのですし。そしてそもそもお話的にも30年以上寝かす必要があった様な内容には決してなってもいないのですよね(続編の企画開始自体は10年以上前とゆーコトらしくて)。そーなのですよ、本作って内容的にもまるでナンにも「老け込んで」なくって、今どき唯ひたすらに乗り物万歳!スピード万歳!スポ根上等!アメリカ万歳!筋肉こそ正義!みたいな如何にも「80年代やね~」てな質感に満ち溢れていて(音楽だって当然の如く)、コレもね、そもそもやっぱキョウビの若者ってモ~車とかに乗れるダケで「楽しい」とはあんまし思わないんじゃねーかな…てコトに思ったりもね(モノより「思い出」な世代ですから)。重ねて、コレが成立するってのはやっぱトム・クルーズ凄えな…とは思ってしまいますよね。。 本作はそのトム・クルーズが主に体現する「若さ」「強さ」が絶大な第一コンテンツとして在りつつ、やはりどーしたって世代によってはソコに対する憧憬とノスタルジィが大いに醸されるコトの心地好さがまた大きな見ドコロになってゆく…という作品なのかとは思うのですよ。でも、とは言えそーじゃない世代にしたって全然フツーに楽しめる…とゆーか、とにかくコレだけアクション部分の映像が素晴らしいのだったらお話なんてシンプルで在れば在るほど好いに決まってる…とでも言いますかね。ソコはモ~ただ「腕力」で捩じ伏せる様な映画だったとも思うのです(その意味でもごく「マッチョ」な…とゆーか)。4DXで観ましたケド終盤の空戦シーンは確かに軽く「映画の域を超えている」感じではありました。結論、コレは必ず映画館で観ていただきたい…という作品ですかね(少なくとも)。[映画館(吹替)] 8点(2022-05-30 02:29:13)《改行有》

512.  ゾンビーワールドへようこそ 《ネタバレ》 邦題は非常にテキトーなモノになってしまってますが、本作は原題のとおりに「ボーイスカウト」の高校生三人組がそのスキルを駆使してゾンビに立ち向かう…という明確なコンセプトを有するゾンビものでした。で、ゾンビ・アウトブレイク@田舎町としては発生する事象や全体の流れ自体は非常にオーソドックスなモノですケド、ゾンビ自体のレベルとしてはやや人間性残し(顔見知りに反応したり)+運動性も高度に残し+感染拡大速度も速め(でまま大量発生してる)…という点では状況のシリアスさはそこそこレベル高め、かとも。かつ、主人公たちは(高校生ながら)単なる脱出を目指すのみならず、終盤にはもう一段上のミッションに果敢にチャレンジしてゆく…という建付けでもありまして。 とは言え前述どおり、おおまかな内容としては極めてオーソドックスだと言っても好いかと思うのですね(多分にコミカル+適度にエロが入るコトも含めて)。んで、ゾンビ映画としてのつくり自体もまま上質な方だとゆーか、アクションやゴア描写の質も決して悪くはないし、終盤なんかはまずまずイイ感じにデーハーでテンポも全然悪くないのです。しかし、一番のコンセプトたる「ボーイスカウトのスキル発揮」という点に関しては、ココには取り立てて鮮やかなアイデアも無くてどっちかっちゅーと平凡だったかも知れないな、と。するとやはり結局、他のハイティーン・ゾンビものとの差別化という側面でも少しパンチ「弱め」かもな…とゆーのが個人的には結論になりますかね。重ねて、決して悪くはないごく手堅く観易い若者向けゾンビだったとも思うのですケドも。 ほか好かった点は、第一にシンプルにゴア描写(特に頭部粉砕描写)が中々キレが好くて爽快だったコトすかね(今作って間違いなくティーン向け作品だと思うのですケド、にしちゃ随分とハッチャケてるな…とゆーか)。もう一点、メインヒロイン・ケンドル役のハルストン・セイジちゃんも確かに激マブだったのですが、実質的ヒロイン・デニース役のサラ・デュモンさんの気っ風の好い「姐御」感の方だって個人的には結構堪らなかったのですよね。この方、今作以外には特に目立った映画活動も無いよーなのが少し残念なのですが、いずれまた何処かでお会い出来ればな…と。[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-30 01:58:25)(良:1票) 《改行有》

513.  血と砂(1941) 《ネタバレ》 歌劇『カルメン』のドン・ホセとエスカミーリョをひっくり返した様なお話、とでもゆーか、極めてティピカルな(ひとりの闘牛士の)栄光と転落が描かれる。闘牛のシーンは当然俳優が演じてるワケでもないし、また特に前半の「成り上がり」の部分なんかはシナリオ的な工夫も欠いており、全体としてもそこまで内容に観る価値があるとも率直に思えないのだが、実際にはそこそこ以上に面白く観れてしまった…とゆーのがやはり俳優の質に要因あるトコロかと思う。 主人公フアンを演じるのは名優タイロン・パワー。才気を存分に迸らせつつ如何にも誠実そうでもありながら、この手のファム・ファタールに容易に惑わされそうという雰囲気も十二分で、ハマリ役である(『情婦』のイメージが頭の中にあるからかね)。そして肝心の妖婦ドニア・ソルを演じるリタ・ヘイワースはこちらも流石の妖艶さであるが、これと相対すべき正妻カルメンを演じるリンダ・ダーネルの美貌と風格がまた見事であった(これで弱冠17歳とゆーのは、少し驚きである)。闘牛と恋の双方でフアンを出し抜いてゆくライバル・マノロを演じるアンソニー・クインも、チョイ役ながら20代の爽やかさと「喰えなさ」を巧みに醸し出す存在感ある仕事。主人公に先んじて悲劇的な最期を迎えてゆく同僚ナシオナル役は、ジョン・キャラダインがこれも重厚な演技で担っている。 もう一人、主人公の母がこれも単なるチョイ役かと思いきや優れたキレと深みを兼ね備える演技で、地味に凄えなと思ったらこれがサイレント時代の伝説女優・ナジモヴァであった。やっぱ伝説ともなると色々と「違う」もんである。[インターネット(字幕)] 7点(2022-05-30 01:04:33)《改行有》

514.  情炎の女サロメ 《ネタバレ》 映画全体のつくりがそこまで重厚長大というワケではないが、個々のシーンのつくり自体は非常にソリッドな史劇映画。とは言え、スペクタクルな場面が見せ場というワケでもなく、見どころは俳優陣の演技合戦というトコロ。 ヘロデ王&ヘロディア王妃には名優チャールズ・ロートン&ジュディス・アンダーソン。いずれも重厚で奥行きのある演技で、好色・狡猾・尊大・憎悪と恐怖、といった負の人間性を味わい深く醸し出す。洗礼者ヨハネ役のアラン・バデルは思ったよりも実は若造だが、民衆をアジる煽動者としての熱量のある演技はこれも中々(ただ、キリスト教の預言者としては若干ながら胡散臭い&存在感が重々しくない感じもする…カモ)。 そして肝心のリタ・ヘイワースだが、今作時点で35歳、と本来のサロメのキャラ的にはもう少し若い方が望ましい…のではないかとも思われるが、纏う色気はその分また抜群である。ただ、そもそもリタ嬢は別に若い頃からセクシー全開だったのだから、彼女だけに着目するなら10年前に撮っても好かった作品にも思われる(とは言えお蔭でカラー作品になっているのであり、色付きリタ嬢を楽しめるという意味ではこれも重畳ではある)。相手役スチュワート・グレンジャーも、それに十分値する爽やかイケメンでこれもグッド。 話も結構面白いですよ。見事に妖艶な「七つのヴェールの踊り」をクライマックスとするラストの盛り上がりも、率直に素晴らしい。[DVD(字幕)] 7点(2022-05-30 01:01:07)(良:1票) 《改行有》

515.  肉体の冠 《ネタバレ》 シモーヌ・シニョレにせよセルジュ・レジアニにせよ(少なくとも話の当初は)全然こんな顛末になる様にも思えないキャラではあるのですよね。特にレジアニは躰のナリも全然ゴツくないですし顔立ちもワリと甘い感じで、ソコにこれ見よがしにヒゲだけ蓄えてるモンだから個人的には何つーかマリオ(否、ルイージの方)にも見えてしまって……でも、かなり高度にノワールなラス前を越えてゆくと、結局行きついた先はスーパー純愛(悲恋)物語…という作品なのであって、ソコの質感には2人の繊細さは実にドンピシャだったかなあ、と(ラストシーンとか超・好かったですよね)。その意味ではシンプルに、ノワールとロマンスで二度美味しい映画だ、と言っても好いのかも知れません。コンパクトながらそのお得感も在る優れたクラシックだったかと。[インターネット(字幕)] 7点(2022-05-28 18:32:39)

516.  高慢と偏見とゾンビ 《ネタバレ》 この映画、アイデア(古典的名作+ゾンビ+カンフー)は飛んでてスゴく好きなのだし、カネも結構潤沢に使ってるし、役者も容姿・演技共に悪くないし、原作も面白いらしい、と。ソレが、何故にこんなに面白くないのか、というコトなのだケド… 今作の柱は当然、ラブコメ&ゾンビアクションという二本になるのだろーケド、暢気で気楽な(ハズの)ラブコメディと、パニックでサバイバルな(ハズの)ゾンビシーンが交互に訪れるという構成自体が、ラブコメとしては(恋にかまけてるドコロじゃない)緊迫感を、ゾンビとしては(一般的なソレよりもだいぶんかったるい)まろやかな雰囲気を生じてしまっており、要はドッチにせよ非常に中途半端かつチグハグ・不整合な質感に成り果ててる…と(まずは)思うのだよね。ソレは映画のテンポ的な面でも同様で、結果的に全体のソレは心理的恋愛映画的なややスローなモノであるのだケド、だからゾンビ映画としては(例えコメディ含みであったとしても)コレも実にかったるいローテンポであって、結果としてその部分がナンともダルくてヌルく感じられてしまうのであるね。そしてもう一つ痛いのが、美女がカンフーで大暴れ!となるはずだったアクションとて素人に付け焼刃でやらせても上手くいくハズも無く、結果的にはコレも非常に中途半端な出来に為ってしまってる…とゆーか。 要素の奇抜な取り合せがシナジーを生むハズが、逆に各々の良さを悉く潰し合ってる…というシンプルな失敗、なのかなあ、と。そして、こーいう奇を衒ったアイデアでこの中途半端極まりない質感とゆーのは、これまた実に悲惨なマデに寒々しくもなってまう…のだよね。諸々と実に残念な…[DVD(字幕)] 4点(2022-05-28 01:12:25)《改行有》

517.  風と共に散る 《ネタバレ》 これまた、21世紀となってはちょっとモ~古臭すぎるとゆーか、観ていてあ~アレがコーなって、んでコレが…てなモンで総て手に取る様に次の展開が見えてしまう、つーかね。んで、これまたその中で善玉はごく唯の善玉で、悪者?はそれ以上にごくワルい様にしか立ち振る舞わない…とゆーか、その意味でもちょっとキョウビならモ~極端すぎる!というレベルで分かり易いってキャラ設定にはなってますよね。なので正直、演技的・シナリオ的な見ドコロとゆーのはオーラスのマリリーの場面に集約されるかな…とゆーのは確かにそう感じるコトではあります(いちおう、この演技でドロシー・マローンはオスカーを勝ち取っているのですし)。ただし、私は決してこーいう分かり易い古風なのが嫌いではないってのと、ゆーてその他キャストだってその古風な演技自体は決して悪くもなかったかとは思うのです。程好くコンパクトなコトも含めて、予定の無い昼下りの暇潰しとかには今だ十分使えるかと。ローレン・バコールだって流石のクール・ビューティではあるのですし(今作では美人な上に超・誠実な善人だし)。[DVD(字幕)] 6点(2022-05-27 01:55:00)

518.  真・事故物件 本当に怖い住民たち 《ネタバレ》 ほぼ同じ様なタイトルのA級ホラーが在るので若干目ェ眩まされてたとでもいう感じですが、コッチはごくごく低予算で「やりたいコトをやり切るコト」に(予算その他を)集中させたコンセプト・ホラーとでも言いますかね。で、そのやりたいコトってのはモ~後半残り30分以降のスプラッタシーン、としか言えねーのですわ。他の要素はかなりチープ、かつ全体的なお話の出来具合にしたって好く言って不可解・悪く言えば支離滅裂ですし、加えて、後半もスプラッタではあれども(あんまし)ホラーではないかな…という感じで気持ち悪く・グロくはありますが怖くはないかな…ともね。そんでもってとにかく一番痛恨なのが、このスプラッタってのもゆーて宣伝文句ほどにヤバくはなくって、描写自体としてもまァ観たコト無くはなくない?てなモンでして(別に結構昔からコレぐらいはフツーにやってたぜ…とゆーか)。ま~確かに、日本では少し珍しいレベル感・質感ではありましたが(=邦画ホラーとしてはニッチな方の分野だってのは確かかな、と)このジャンル全体を前提として捉えるならばソコまでユニークなモノだとは思えませんでしたかね。映画館鑑賞はスルーしたのですが、ある種正解だったかな…という程度の感じかと。[インターネット(邦画)] 4点(2022-05-22 01:31:15)

519.  サーチン・フォー・マイ・フューチャー 《ネタバレ》 ドキュメンタリを撮っていく様子を劇映画の題材にしてる、という二重構造?で、結果、映像素材はほぼ全てドキュメンタリ風、なのですが、一方で台詞自体はごく吟味された(劇映画的な)質感のものを全編で採用しており、その意味ではちょっと映像と台詞がチグハグだ、という感じにも思われます。 そもそも、監督の由美子は未来の居場所を最初から知っていたワケで、だいたいこんな感じに終着してゆくことは織り込み済み(計画済み)なのですから、その意味でもフェイクに近いドキュメンタリ、ということなのですよね。更に言えば、未来にもう一度会って出て行った理由を訊く…とゆーて、そもそも理由なんて一個に決まり切っているじゃあないですか(訊かんでも分かるわよね、つーか)。色々と多層的に予定調和・出来レースだ…というよーにも感じますね。 今作を観た理由は、実は桜まゆみさんが観たかったから…なのですが、いちおう主要3キャラのうちの一人なのですが出演時間は3人の中では圧倒的に少ないです。その点でも少し肩透かしを喰らった…という感じですね。彼女の演技自体はまずまず悪くなかったと思いますケド(クライマックスとか特に)。[インターネット(邦画)] 4点(2022-05-21 10:25:25)《改行有》

520.  イカリエ‐XB1 《ネタバレ》 ごくコンパクトな尺ながら、内容自体にしてもソレを構成する幾つかの印象的なエピソードは意外とバラエティに富んでいる、とも思えました。そしてそれ以上に、映画の雰囲気とゆーか質感とゆーか、ソレは当然の如くにSFでありつつも、一方でごく物質的とゆーよりは多分に幻想的であったり文芸映画的であったり、更に部分的にはホラーぽくもあったりまた真摯な人間ドラマでもあったり、と非常に多様で独特なモノに仕上がって居たかと思います。重ねて、とてもユニークな雰囲気でしたし、不思議と強力に引き込まれる映画でしたね。観て損は無いかと。[インターネット(字幕)] 7点(2022-05-20 00:50:42)(良:1票)

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