みんなのシネマレビュー |
| スポンサーリンク
521. サランドラ 《ネタバレ》 『ヒルズ・ハブ・アイズ』のオリジナルってことに釣られて鑑賞。 もっとも、肝心のリメイク版を観たのは何年も前で、設定ぐらいしか覚えてないんだけど。 オリジナル版は、作られた年代を考えたらなかなかの気味悪さ。食人一家という設定だけで、生理的にもう無理って人もいるのではないかと。 しかし食人一家にしては良心的な娘。またこの娘がリー・トンプソンにそっくりで、この両親から?という疑問は湧くのだが。 被害者一家もやられてばかりではなく、ちゃんと反撃するところが面白い。あの女の子が叫んでばかりなのにはちょっと辟易したけどね。 そして赤ちゃんは助けるという映画としての良心を守った所も納得。 これはもう一度リメイク版観ないといけないかなあ。[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-08 23:58:05)《改行有》 522. ニンフォマニアック Vol.1 《ネタバレ》 フォントリアー監督ってことで、ほぼ怖いもの観たさで鑑賞。 圧巻は、勘違い野郎の妻が乗り込んで来るシーンかな。 熱量の違いが大き過ぎて、ほぼコントみたいになってるのはエグかった。相変わらずこういう所は容赦なく映像にするのね。 この監督の映画で映像を美しいと思ったことはなかったけど、森の緑の眩しさが印象に残った。 冒頭の漆黒の闇や、容赦ないセックスシーンで少なからず心が乾いていたのか、一枚一枚の葉っぱまでが際立って美しく感じた。 しかし本国版は全くのボカシ無しなのかな。 もしそうならちょっとゲンナリ。あんなに男性器ばかり見せられても。 2作目を観てみないことには、ちょっと判断しにくい映画。[インターネット(字幕)] 7点(2020-05-08 15:53:14)《改行有》 523. マネキン つい先日、やっとブルーレイを購入。 VHSにダビングしてたんだけど、もう再生するデッキがない。 そんな古き良き時代の映画。 脚本、キャスト、音楽の全てが素晴らしい。 特にこの映画のキム・キャトラルは、キュートでセクシーでもう褒め言葉が思いつかないくらい愛らしい。 映画って、本来こういうもんかもしれないなあ、という思いを改めて感じる歴史に残る一本。[ブルーレイ(字幕)] 10点(2020-05-06 23:49:15)《改行有》 524. ビフォア・サンセット 《ネタバレ》 9年前のまだ初々しいセリーヌのカットの後に、大人の女性になったセリーヌを登場させる憎い演出。 あの時の二人は健在で、9年の歳月を埋めるように会話を重ねてゆく。 タクシーの中でジェシーを見つめるセリーヌの瞳は、ずるいくらい力があった。 相手の胸の内を伺いながら重ねる言葉が、とにかくスリリングで胸が痛いほど。 もはや演技には見えない、自然な関係の二人がうらやましい。 いい映画。[DVD(字幕)] 9点(2020-05-06 23:39:34)《改行有》 525. 恋人までの距離(ディスタンス) 《ネタバレ》 対話を重ねることで、見えてくるものがある。 こんな風に思ってることを言い合えて、時には街角でダンスしてみたりとか、そんな関係でいられるパートナーがいたら、幸せだろうなあ。 ジェシーとセリーヌには、ちょっと温度差があるんだけど、それを見せないセリーヌが最高にキュート。 でも、この映画を最初に観たときの切なさを二度と感じられないのが残念で仕方ない。 二人は9年後に再会して、さらにその後にも続編があって…という事実を知ってるから、プラットフォームでの二人の別れが、自分の中で最初に観たときの別れと変わってしまった。 もう会えないかもしれない、そう思うからこそあのシーンは美しい。 続編があることを知らずに初めてこの映画を観る人がうらやましい。[DVD(字幕)] 10点(2020-05-06 00:26:21)《改行有》 526. トゥルー・ロマンス 《ネタバレ》 そんなつもりはないのに、やることなすこと刹那的になってしまう二人。 若い奴らって破天荒だね。 二十代の時に観てたらもっと共感できたのかなあ。 監督の兄であるリドリーの『テルマ&ルイーズ』のラストは、二人とも死んじゃったけど爽快だった。 弟のトニーの『トゥルー・ロマンス』は、二人とも無事だったけど、スッキリしない。 クリスチャン・スレーターは好きなんだけど、あのサングラスが全然好きじゃない、というのが原因かしら。 私の一番のオススメポイントは、テレビで観てる映画が、『男たちの挽歌』の一番の見せ場シーンだったってことかな。 サニー・千葉とか、アジア映画に敬意を払ってもらって感無量。[DVD(字幕)] 7点(2020-05-05 01:48:57)《改行有》 527. エクスペンダブルズ2 《ネタバレ》 もうね。 キャスティングだけでこんなにワクワクする映画なんて、金輪際撮れないと思うわ。 ビッグ3に加えて、ヴァンダムだよ。 そしてまさかのチャック・ノリスまで。 哀愁漂う表情から、爽やかにマギーを見送る笑顔まで、カッコよすぎるぜ、スタローン。 個人的には、ヴァンダムと戦うのはドルフ・ラングレンの役割のような気もするが、まあ主役はあくまでスタローン様なので。 ジェイソン・ステイサムとのコンビも絶好調で、バーで巨漢とやりあう時の位置関係があべこべになっているのはご愛嬌。 イタリアの種馬はサウスポーだから左にいないとね。 そしてラストはお約束の本音を言っていいかシリーズ。 ロッキーにボクシング習えって、最高だぜステイサム! 次回の本音シリーズにも期待大。[インターネット(字幕)] 9点(2020-05-04 20:46:45)《改行有》 528. エクスペンダブルズ 《ネタバレ》 夢みたいな映画。 のっけからスタローンとシュワちゃんとブルース・ウィリスの顔合わせというキングギドラ的シーンにワクワクしないでいられるはずがない。 しかも大どんでん返し、みたいな下手な演出をしてないから、何度見ても純粋にアクションを楽しめる。 流石にスタローンは年取ったけど、その分余裕が出てきて、若い頃にはなかった魅力がある。 若手?の見せ場もしっかり見せる心配りもしかり。 なんていうか、この人の映画には常に愛があるんだよね。 熱いんだけど、優しくて、どこか寂しげで。 筋肉野郎の面倒は、俺がまとめて見てやるぜ!っていう漢気にあふれた愛すべき映画。[インターネット(字幕)] 8点(2020-05-04 01:44:07)(良:1票) 《改行有》 529. ロスト・バケーション まあ正直ブレイク・ライブリー目当て。 だって美人が鼻につかない珍しい女性。あくまで男性から見て、だけど。 本家のスピルバーグに真っ向勝負を挑んだところで仕方がないので、ここは女性で勝負。 しかも知性があってガッツもある。 上映時間もちょうどいい。 サメも迫力満点。 ちょっぴり涙あり。 で、満点の娯楽映画。[インターネット(字幕)] 8点(2020-05-03 00:19:26)《改行有》 530. ジオストーム 《ネタバレ》 技術屋の父ちゃんに娘、その婿じゃないけど弟が世界を救う。 まああれと同じ系。 今回は科学とかの小難しい話は端折るけどいいよな!的な。 文字通り降って湧いたような災害で、一般の市民はもう何が起こってるかわからないまま突然凍ったり、雹の直撃を受けたりするもんだから、もう世界は終わりなのかっていう地球規模の終末観が共有できないのが難点。 だからジオストームを止めたことより、自爆を逃れて地球に帰還した方に重きが置かれちゃってる感じ。 まあ無駄に殺さずに生還させたことには好感が持てた。 しかし今更ではあるが、アメリカと共同で世界の危機に立ち向かうのは完全に中国になってしまった。エイリアンでもユタニ、なんて日本企業の名前が出てたのに、今は被害を受ける一都市、くらいの扱いなのはちょっと悲しい。日本も落日かな。 それはさておき、もうこういう映画はハリウッドしか作れないんだから、引き続き超娯楽大作を作ってくれることに期待。 そしてSPの姉ちゃんが最高にカッコよくてそこに加点。[インターネット(字幕)] 7点(2020-05-02 01:47:18)《改行有》 531. バッファロー'66 《ネタバレ》 繊細な男と寂しさを抱えて生きている女。 男の行動には全く共感できないけど、女が男の寂しさを感じ取ってそこに惹かれていくのはわからないでもない。 絶世の美女ではない、むしろだらしない感じのクリスティーナ・リッチがはまり役。 モーテルのベッドの上でレイラに抱かれるビリーの絵は美しかった。 そしてラストシーンは、ビリーの胸にレイラが寄りかかっている。 両方とも胸が詰まるようないいシーンだった。 愛しい人がいれば、人生はやり直しがきく。 ただ、出会いはもう少しなんとかならなかったのか、ヴィンセント・ギャロ。[DVD(字幕)] 7点(2020-05-01 13:31:55)《改行有》 532. 裏窓(1954) サスペンス映画って、人物の設定や場面設定をきっちりやっておかないと楽しめないんだけど、流石のヒッチコック。 看護師や恋人とのやや冗長とも思える会話を楽しみながら、自然に人物の輪郭がはっきりしてくる。 60年以上前の映画だけど、登場人物の行動にイライラしたり、ハラハラしたりしながら観ることができた。 ラストの見せ方も上手い。 グレース・ケリーも最高にチャーミング。 ただ、個人的にはカラーではなく白黒のグレース・ケリーに惚れ惚れしたかった。そこがなんだか残念。[インターネット(字幕)] 8点(2020-04-29 22:35:26)《改行有》 533. ダンテズ・ピーク 公開当時は、トミー・リー・ジョーンズの『ボルケーノ』と公開時期が近かったような記憶があるが、思い違いかもしれない。 あの頃は断然『ボルケーノ』の方が面白いなあと思っていたが、もう少し大人になって観ると、やっぱこっちの方がいいかも、という落ち着いた出来。伏線もちゃんと拾ってくれるから色々腑に落ちる。 ピアーズ・ブロスナンは頼りがいあるし、なんせリンダ・ハミルトンが珍しくか弱い系の女性を演じているのがいい。 タイトスカートはいてちゃんとしたら、驚くほど魅力的。 これって、ターミネーターのせいで、リンダ様を観る私の美のハードルが下がっているからなのか。[インターネット(字幕)] 8点(2020-04-29 00:16:25)《改行有》 534. ザ・ギフト 《ネタバレ》 いやーやられた。 ゴードの醸し出す得体の知れない感じがたまらなく嫌な冒頭から、虫唾が走るサイモンの本性までの気持ちの浮き沈みが凄まじい。 90分で気持ちをあっちへ行ったりこっちへ行ったりで激しく揺さぶられた。 衝撃のラストは、優しいロビンにそんなことしないだろってゴードを信じたくもなるが、依頼主の家を勝手に拝借する常軌を逸した行動を見ると信じきれない所もある。すんなりと終わらせない脚本は見事。 まあどっちの子でも気の毒なことに変わりはないんだが。[インターネット(字幕)] 7点(2020-04-28 10:54:54)《改行有》 535. デス・ウィッシュ 《ネタバレ》 ブルース・ウィリスが演じると、どうしてもアクション色が強くなってしまう。 だけど殺されたのは愛する妻で、娘は昏睡状態のまま。 しかもブルースの役は外科医。 って、そもそも設定にかなりの無理がある気がするが、製作陣はそのことを誰も疑問に思わなかったのかね。 私的に処刑する逡巡とか苦悩とか、そういうのを感じる映画には全くなっていない。 復讐しても許されるんだぜ、銃くらい持っとかないとな…的な。 だから、ほぼ心が痛まないアクション映画。 フードを被った時点で、え?これ『アンブレイカブル』だったっけ?って錯覚しながらの鑑賞。 ジョディ・フォスターの『ブレイブワン』のような展開を期待して観たのが私自身の敗因。 救いは担当刑事。 ブルース様の映画なんだから細かいことは言いっこなしだぜ!って感じで収めてくれたので、ま、いっか。[インターネット(字幕)] 5点(2020-04-27 00:00:44)《改行有》 536. her 世界でひとつの彼女 《ネタバレ》 相手がAIであるかどうとかにはあまり興味が湧かなかった。 気になったのは、美しい言葉を紡いで感動的な手紙を書くことのできる男が、女性と向き合って満足な関係を築くことができない、ということ。 相手を喜ばせるセリフは思いつくのに、相手を理解しようと努力したり、相手の思いを汲み取ろうとしたことのない男。 ホアキン・フェニックスは、こういう優しそうに見えて実は自分のことしか考えていない、という中途半端な役をやらせたら天下一品だな。 いや、自戒を込めて。[インターネット(字幕)] 6点(2020-04-26 16:27:27)《改行有》 537. 高慢と偏見とゾンビ 実は『高慢と偏見』を読んでもなければ観てもいない。 ということで、映画の出来を云々できる資格に欠けているので、得意の上っ面感想を。 公開当時に観た時は、映画館のスクリーンの影響もあってゾンビ映画としての迫力を楽しめた。 で、今回はリリー・ジェイムズ目当てでテレビで鑑賞。 ブロンドよりブルネットの方がいいかも、なんて呑気なことを考えながらの大満足の90分。 ゾンビ映画?[インターネット(字幕)] 8点(2020-04-26 01:45:51)《改行有》 538. ベイビー・ドライバー 《ネタバレ》 配役が絶妙。 主役は二枚目のまさにベイビーフェイス。 ボスが貫禄の出すぎたケビン・スペイシー。 悪党にこれ以上ないジェイミー・フォックス。 そしてヒロインには最高にキュートなリリー・ジェイムズ。 ただ、期待のカーチェイスはほぼ冒頭のみで、最後なんてドライバーの腕なんてそっちのけのゴリゴリのパワー合戦。 最後まで圧倒的なドライビングテクニックを見せつけて欲しかったかな。 ドンパチは結構激しいが、爽やかな気分で観終われる映画。[インターネット(字幕)] 7点(2020-04-25 10:06:37)《改行有》 539. グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 父が亡命した時から、息子の母親への愛情は微塵も揺らいでいない。 母親を驚かせないために、必死で東西ドイツの統一を隠そうとする息子。 一方母親自身も子供たちに嘘をついていた。 ビザを申請すれば子供たちを失ってしまうかもしれず、父を追って亡命することができなかった。 そのことを今でも悔いていると。 ここで果たしたララの役割は大きい。 東西統一を知らずに死んだってどうってことない。 息子の自分への愛の深さを知らずに死ぬ方がよっぽど悲しい。 東西ドイツ統一のニセニュースを見ながら、母親の視線は息子に向けられている。 その表情の何と幸せに満ちていることか。 母親は自分の選択が間違っていなかったと、この時初めて納得できたのだろう。 母親に事実を打ち明けたことを最後まで黙っていたララ。 アレックスのためにフェイクニュースを作り続けた友人。 出てくる人がみんな優しくて、ラストシーンは泣けて仕方なかった。 いい映画だなあ。観て良かった。[インターネット(字幕)] 10点(2020-04-24 14:26:55)(良:2票) 《改行有》 540. その女諜報員 アレックス のっけから息もつかせぬ展開。 ほぼ二日くらいの時間設定で、隙間なくアクションを盛り込む徹底ぶり。 宿敵もキャラクターが立っていてそれなりに憎たらしい。 そしてキュリレンコのサービスカットも満載。 アクション映画としては及第点。難点は終着点が分かりづらいこと。 今時のアクション映画って、背後に黒幕が!とか、世界的な陰謀が!みたいなものを求められてる気がして不憫。 シンプルで最後にスカッとしたら文句ないんだけどなあ。 ただ、「その女 アレックス」という本と紛らわしい日本版タイトルはやめてもらいたい。 本の方は衝撃の面白さなんだけどなあ。[インターネット(字幕)] 6点(2020-04-24 09:53:32)《改行有》
|