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プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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541.  遊びの時間は終らない 《ネタバレ》 地震や火事を想定した予行演習。小中学生の頃はよくありました。先生は必ず言います。「真剣にやれ!」と。でも子供たちの耳には届きません。だって先生たちから真剣さが伝わってこないから。申し訳程度のスモーク。都合のいい時間帯、場所からの出火。どこにリアリティがあるのでしょう。「お約束」という大きな看板がどーんと掲げられています。小学の高学年くらいになれば、それくらい分かります。だから白けてしまうのです。最初はそういう大人世界の矛盾を、子供心に“変だな”と思ったもの。でも次第に慣れてくるのです。イチイチ突っかかるのが面倒になってきます。いつの間にか、物分かりのいい大人が出来上がっているという仕組み。本作の主人公は、そんな大人にならなかった男。真っ直ぐで、正直で、正義感が強い。彼はひたすらリアルに銀行強盗を演じました。当然いろいろな不都合が出てくるのが道理。困るのは大人たち。これがシニカルな笑いに繋がりました。子供心に抱いたモヤモヤがスッキリする不思議。だから、大人社会に疑問を感じている人ほど観ていて爽快なのだと思います。主人公に共感できるか、はたまた眉をひそめてしまうか。観客の“大人度”が量れそうです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-05-17 00:59:44)(良:3票)

542.  暗黒女子 《ネタバレ》 観終えた瞬間の印象は『リアリティゼロのなんちゃってミステリー』。しかし、その後小一時間ほどのボランティア清掃中に物語を反芻した結果「悪くないかも」に感想は変化しました。以下私なりの解釈。そもそもオチがセールスポイントの映画ですので、鑑賞後にお読みいただければ幸いです………。 リアリティが感じられない要因は大きく2つ。①狂言自殺で屋上から飛び降り?マジで?しかも後遺症ナシなの?②自身が犯した殺人を、自ら皆にバラすって、むしろ弱み握られてない?清水の言い分を“真実”と捉えるから“嘘くさい”と感じられるのです。そこには“ミステリーのお約束”が存在していました。最後に披露される“事件の真相”を無条件に受け入れてしまう心理。果たして信用するに足る裏付けや証拠の類は提示されていたでしょうか。そう、脇役たちが告発した“小説”と、清水の“種明かし”に本質的な違いはありません。彼女の解説もまた“ある意図をもって創作された”と考えらます。しかも、清水は飯豊の参謀。事の全容を掌握できる立場。月は太陽に成り代わる為に、一計を案じたと推測します。子供たちはまんまと清水に騙されたのではないでしょうか。もちろん飯豊は自殺済み。脇役たちは人肉など口にしていません。金持ちのお嬢様なら、パニックに陥った子供たちを一瞬信じ込ませる程度の「模造腕」の入手など訳も無いでしょう。策士、清水の作戦勝ちと。さて、子供たちがこの“作り話”に気付く日は来るでしょうか。少なくとも“女子高”という閉ざされた世界に囚われているうちは、無理な気がしますが…。ここまで想像して、初めて価値が出る映画と思われます。これが正しい見方とは思いませんが、こう解釈しても面白いということで。たしか本作公開時に清水さんが事務所を辞めて出家されたと記憶しております。騒動が故に公開が危ぶまれた一方、結果的に清水の“サイコキャラ”イメージを補完しており、作品としての完成度が増しているのは皮肉なものです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-05-15 00:13:16)

543.  劇場版 お前はまだグンマを知らない 伝統的な童貞コメディ+自虐的な郷土愛。間宮祥太朗の顔芸と馬場ふみか姫の可愛さを愛でる映画と言っていいでしょう。それ以上でも以下でもなく。悪くはないが良くもなく。[DVD(邦画)] 5点(2018-05-10 21:08:08)

544.  東京喰種 トーキョーグール 《ネタバレ》 青年漫画ならではのトンデモ設定に、始めは呆れ気味でした。怪物の臓器を人間に移植?人間がヒト喰いに変化?二次元なら許容される世界観も、実写では流石に無理が過ぎました。怪物と人間の戦いにおけるパワーバランスも不自然さを通り越してミステリー。ところがどうでしょう。観終えてみると、不思議と腑に落ちたのです。その理由を考えたところ、次の結論に至りました。“グール≒捕食者(肉食動物)”ではなく“グール≒人間”と認識出来たということ。見た目は勿論のこと、言語や文化を共有し、おそらく性交も可能で、臓器移植は実証済み。ここまで来るとグールを“別種”や“向こう側”と割り切るのは難しくなります。ただし積極的に共存しようとは思いません。脅威を排除できるなら、それに越した事は無いでしょう。少なくとも、上から目線かファッション感覚で“○○○を守ろう”と声を上げる意識高い系(又は恥知らず)ではないつもりです(失礼、言葉が過ぎました)。ただし、決して分かり合うことのない同じ人間と、グールでは何が違うのだろう(どちらがマシだろう)とも思うのです。人間より運動能力で遥かに勝るグールが、捜査官と一対一で遅れをとってしまう謎の補整も、この事実を示唆するためと考えれば納得できます。反芻すればするほど、味わいが増す気がしました。主人公の生き物としての属性を完全にグール側に置いたこと、人間(捜査官)が掲げる正義に裏付けを与えなかった点など、観客をグールサイドに肩入れさせるやり口は上手いと思いました。設定・テーマ被りの『寄生獣』との比較も興味深いところ。続編が期待されます。最後にキャストについて。そもそも原作未読につきキャラクターのイメージは持ち合わせていませんが、大泉洋はミスキャストと感じました。シリアスに寄せる事を拒絶するナチュラルボーン・コメディアン。存在そのものがマンガでした。佐々木希も?が付く配役。存在感の薄さには製作者の悪意さえ感じます(もしかして渡部の嫁になったからか?そうなのか?)。そして清水富美加。演技云々とは別次元で、続編での続投が望めないのは残念で仕方ありません。そして窪田くん。蒼井優様にお顔をぺろぺろされて、羨ましいったらありゃしない(どんな締めだ。反省)。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-05-05 09:59:30)

545.  帰ってきたバスジャック 《ネタバレ》 ※『ガキの使いやあらへんで』で遠藤がダウンタウンにイジられていたなあ程度の知識。当然“帰ってくる前”も承知しておりません。そのような立場での感想です。たぶん本サイトのレビュワーの皆さんは、0点や1点を特別な点数と認識されていると思います。単に出来が悪いだけで付けられる点数ではありません。言い方は変ですが、勿体無いのです。そういう意味で本作は0や1が付きにくい映画であると感じました。脚本にしても、演技にしても、演出にしても、誉める要素はありません。ただし、酷評するほど駄目かというと、そうでもないのです。ハズレ2時間サスペンス、いやコメディのクオリティ。何処にでもある、見たことあるような気がする、ザ・凡作です。遠藤章造の中途半端な二枚目ぶり、ほどほどの演技力、微妙な知名度・人気度の吉本勢キャスト。これら“なんだかなあ”なファクターが作品の評価に直結しております。正直、観たことをネタに出来るほどの映画ではありません。観る必要性など無いのです。あれ?じゃあ、私はなんで本作を観たのだろう?[DVD(邦画)] 3点(2018-04-30 01:22:40)

546.  クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱 《ネタバレ》 クレしん映画を劇場で観るのは『ロボとーちゃん』以来。基本的に好きなシリーズではありますが、欠かさず鑑賞するファンやマニアではありません。そのような立場での感想です。総体的な感想は「凄くちゃんとしてる!」。ぷにぷに拳の設定、見応えあるカンフーアクション、往年のジャッキー・チェン映画を下敷きとした起承転結ある筋立て。全くもって高クオリティで、大人も普通に楽しめます。まさにこれが劇場版クレしんの長所ではあるのですが、もっと無茶苦茶やってもいい気もしました。オチこそ誰向けかわからないナンセンスギャグで締めてくれましたが、とてもバランス感覚の良い、ある意味真面目な映画との印象です。であるが故に、メッセージがいささか説教臭く感じてしまったのだと思います。きちんとつくって苦情なんて酷い話ですが、クレしん映画の持つ自由さは、それだけ価値が高いと考えます。エンドクレジットを観るまで関根勤さんに気付かず。お見事な声優ぶりでした。モノノフは、エンドロールを観るためだけに劇場へ足をお運びください。※4月29日追記。GWに二女(8)と三女(5)を連れて劇場再鑑賞。二女の感想は「修行のシーンが面白かった」三女は「どこということはないが面白かった」そして父(45)の再感想は「しんちゃんのボケに漏らすことなくツッコむ風間君が面白かった」。初見で変に理屈っぽい見方をしてしまったことをお詫びします。劇場内の他のお子さんのウケも上々でしたし(前回は平日の昼間で観客は私ひとりのみ!)、子どもが楽しめているのなら、無問題。親子が同じ目線で楽しめる貴重な映画シリーズが、どうか末永く続きますように。[映画館(邦画)] 8点(2018-04-29 19:21:11)(良:1票)

547.  聖ゾンビ女学院 《ネタバレ》 「アイドルちゃんを使って映画を一本やっつけちゃいましょう。ホラーならイケるっしょ。固定客のいるゾンビものなら鉄板じゃない」そんな安直なノリで製作されたのでは?と勝手に妄想してしまうほど、アイドルホラーは日々増産されています。既視感強め。残念ながら安普請がデフォルトです。本作についても“尺稼ぎ”と思しきかったるい描写の数々を目の当たりにすると、前述の推理もあながち間違っていない気がします。ただ、2転3転する展開や、正統派の青春成長物語のファクターもあり、全体印象は悪くありません。それに一人場違いな熱血演技をみせつける亜沙美嬢の存在感は、相変わらず格別であります。ゾンビ映画の切り口として新しい発想がありますので、ゾンビ映画マニアの方は押さえておいていいかもしれません。(以下余談)庁務員のおじさんが「かもめんたる」の「う大」さん演じるヤバ目のキャラに雰囲気がそっくり。いつ豹変するかと変なところでドキドキしてしましました。ちなみに俳優さんのお名前は「ワニ完才」さんだそうです。採点は(いつもの)亜沙美嬢加点込みで、6点とさせてください。[DVD(邦画)] 6点(2018-04-25 18:58:43)

548.  スレイブメン 《ネタバレ》 まず、皆さんにご承知おき頂きたいのが、本作の監督が井口昇氏だということ。代表作は『片腕マシンガール』『ロボゲイシャ』『ゾンビアス』『デッド寿司』。タイトルからしてアレな雰囲気が漂っておりますね。どれか一作でもご覧の方はお分かりでしょうが、◯◯◯みたいな映画を撮る監督です(勿論いい意味で、ですよ)。確実に観る人を選びます。紳士淑女の皆様には毒にしかなりません。ただ一部の好事家には、たまらない映画をつくる監督とも言えます。なお、本作は血こそ盛大に飛び散るものの、監督お得意の腸だの生首だのは出てこない安心清潔仕様です。以上を踏まえた上で、鑑賞される勇者(あるいは暇人)は、余計な事前情報を入れずにご覧になることをオススメします。以下ネタバレ含みます。ご注意ください・・・ 監督自らが新海誠監督の『君の名は。』を引き合いに出しておりますが、これは”同じタイムトラベルもの“というよりも、” 同じく監督コダワリのロマンティシズムが詰まっている“と捉えた方がしっくりいたします。それも井口監督の方が強い中二病が炸裂している分、タチが悪く、だからこそ中毒性があると考えます。一体何から語ればいいのか迷いますが、まず指摘したいポイントはヒロインのルックスでしょうか。ブサ(6)カワイイ(4)の絶妙なお顔とスタイル(失礼しました。とても感じが良い方です)が素晴らしいです。第一印象で抱く“ヒロインにしては華が無いなあ”が後々の伏線となっています。主人公のキャラ(自分のイケメンぶりに気付いていない冴えないメガネ男子)にしても同様のコトが言えましょう。彼らの下手くそなオーバーアクト(またまた失礼)にも始めは頭を抱えますが、これが最終的に良い味わいに転化します。さて、問題のどんでん返し及び二段オチについて。はっきり言って禁じ手です。ミステリーで「実はスタンド使いでした」+「やっぱり宇宙人でした」くらい、やっては駄目なこと。今まで真剣に物語と向き合ってきた観客を裏切る行為ですから。でもそれが本作における監督の主張。とんだ茶番劇と腹を立てるか、はたまた弱い自分を乗り越えていく魂の物語ととるか。それは観客の判断に委ねられています。只ひとつ間違いないのは、彩乃が言う「スレイブメンが私の現実を変えてくれた」は「私が私の運命を握っている」と同義であるということ。運命の奴隷となるか、強者の奴隷となるか、それとも自分が自分の主となるか。それはあなた次第なのです。前半と後半で主人公が交代する、いや正しくは、真の主人公が後半登場するトリッキーな構成を有する一見して安普請なB級ヒーロー映画は、深く鋭くあなたの心に刺さるかもしれません(特に弱っている人は要注意!)。『バタフライエフェクト』とみせかけた『エンジェルウォーズ』。途中で観るのを止めなくて本当に良かったです。全てを知ってから観る2周目がまた格別の味わいです。[DVD(邦画)] 9点(2018-04-20 12:29:47)

549.  八つ墓村(1977) 《ネタバレ》 地上波TVバージョン(つまり編集版)は何度か観ておりますが、この度フル尺を初めて鑑賞しました。正直2時間半は長い!と感じつつも、同じような描写が延々と続き、遅々として物語が進展しない“もっさり感”が、むしろ田舎社会の旧態依然とした淀んだ空気感を正しく表現していた気もします。本作の金田一は渥美清。正直、違和感が無いと言えばウソになります。しかし『ナイル殺人事件』のピーター・ユスティノフも原作のポワロのイメージとは程遠い見た目。馴染んでしまえばそれもアリ。ただ渥美さんの場合は寅次郎のイメージに悪影響を及ぼすことがあってはなりません。金田一を継続しなかったのは正しい判断であったと考えます。聞くところによると『八つ墓村』は金田一シリーズの中で最も多く映像化された作品だそう。それだけキャッチーかつインパクトの強い設定なのでしょう。主役は名探偵・金田一耕助ではなく、旧家の跡継ぎ・寺田辰弥。演じるはショーケンです。存在感と雰囲気は抜群ですが、演技が上手いのか下手なのかよくわからない、いつものショーケン流。そこに小川真由美の妖艶さや、違和感ある寅さん風味、印象的な音楽が相まって、形容し難い独特の空気感の作品に仕上がっております。それが横溝正史の世界観とマッチしていたかどうかは謎ですが。ところで本作の金田一は物証に基づく論理的な推理を披露していましたっけ?ミステリーというより、オカルトホラーであったことに今頃になって気づきました。[インターネット(邦画)] 7点(2018-04-15 07:57:21)

550.  海月姫 《ネタバレ》 原作本未読。映画より先にTV版を観ています。…と、この書き出しは『電車男』のレビューのコピペ。そう、視聴率爆死といわれた2018年1月期のフジ月9ドラマ、芳根京子ちゃん主演の連ドラ版を実は鑑賞済みです。ですから必然的にTV版と比較する感想となりますことをお許しください。さて、2時間映画と延べ7時間半のTVドラマとでは、ストーリーの掘り下げや、各キャラクター造形の厚みに差が出るのは当然です。さらに言うなら“先に”TV版を観ているという刷り込み効果も手伝って、私個人の満足度はTV版の方に軍配があがります(ある意味当然です)。そんな中でも映画版の方に、より心が惹かれたのは、やはり能年さん。“清潔感”や“好感度”は流石NHK朝ドラ主演女優と思わせるものでした(芳根さんにも同じことが当てはまりますね)。能年さんの魅力で一定水準の満足感を担保しているのは間違いありません。あとは、三国志おたくのまややでしょうか。TV版は内田理央さんが務めましたが、これがなかなかの怪演で、声の印象度は圧倒的に内田さんが勝ります。ただ、まややが自身のトラウマを乗り越えてファッションショーのモデルを引き受けるに至った重要シーンは、映画版の方が刺さりました。太田莉菜さんが有する“負のエネルギー”が活きたものと思われます。本来、この映画の感想で書くべき事ではありませんが、もし本作をご覧になるなら、続けてドラマ版を鑑賞することをお勧めします。本作で感じるストーリー上の不満の何割かは解消されるはずです。[DVD(邦画)] 5点(2018-04-10 22:53:46)

551.  Mr.&Mrs. スパイ 《ネタバレ》 “スパイコメディ”は映画で人気のジャンル。サスペンスの緊張感が笑いを際立たせるという構造です。ちなみにダウンタウンの『絶対に笑ってはいけない~』シリーズも同じ仕組みですね。サスペンス強めから、ガッチリコメディまでテイストに幅があるのも特徴でしょうか。さて、本作の場合はどうでしょう。平凡な家庭のお隣に越してきた“パーフェクトな夫婦”が実はスパイでしたという王道設定。本来ならスパイは目立ち過ぎ厳禁のはずですが、そこはエンタメ重視。スタイリッシュなアクションも見どころのひとつで、笑いは控え目。盗聴あり、尾行あり、留守宅への忍び込みあり、銃撃戦ありと、およそ『スパイもの』のフォーマットをキッチリ抑えた正統派スパイ映画とも言えます。さらにヒューマンドラマの傾向も顕著で、ハラハラ・クスリで最後はホロリと、盛り沢山。ただし、平気でヒトが死にますし、下ネタもガンガンですので、家族団らんで楽しむタイプの映画ではありませんのでご注意を。『ワンダーウーマン』ガル・ガドット様目当てで鑑賞しましたが、文句なしの美貌に大満足。さらに何処かでみたオッサンだなと思ったら『ハング・オーバー』の奇人アランの姿が。実に立派になったものです。幕の内弁当的にバランスの良い映画ではありますが、個人的には“ちょっと物足りない”という感想です。[DVD(吹替)] 6点(2018-03-30 21:26:51)

552.  咲-Saki- 映画を観るのに資格は必要ありませんが、映画を楽しむためには素養が必要です。本作を楽しむ素養とは、①原作コミックのファンであること。②TVドラマ版を鑑賞済みであること。③麻雀が打てること。④出演女優に興味があること。私の場合、福本伸行氏の麻雀漫画や、『哲也-雀聖と呼ばれた男』など、麻雀を扱った漫画は大好きなのですが、実は麻雀のルールすら知りません(駆け引きの妙や緊迫の心理戦が面白く、ルールを知らなくても楽しめてしまいます)。前述した素養の中では、かろうじて④がカスるかどうか。というワケで、イカサマ無、札束が乱れ飛ばない、血液が抜かれない(!)というだけで“何だか物足りない”という的外れな印象を抱く始末です。青春ドラマとして楽しめば良いのでしょうが、前日譚となるTV版を鑑賞済みで、人間関係のバックボーンを承知していない人間にとっては敷居が高い世界でありました。①~④のうち最低でもひとつ、出来れば複数当てはまる方じゃないと、楽しむのは難しい映画かもしれません。(以下余談)個人的に気に入っている『人狼ゲーム』シリーズに出演されている若手女優の皆さんが、本作でも多数キャスティングされています。コッチは負けても死ななくて大丈夫。ちょっと安心(苦笑)。[DVD(邦画)] 5点(2018-03-25 02:56:26)

553.  下妻物語 《ネタバレ》 本作をとても心地よく、そして清々しく感じるのは、主人公に思い入れが出来たからだと思います。自分も2人と同じ。もちろん、かつて美少女だったわけでも、ヤンキーやゴスロリファッション愛好者だったわけでもありません。同じなのは孤独だということ。人は誰かと共にいることを願う生き物。飾りなく言うなら「社会生活を営む動物の性」。その願いの形が「友人」です。強制的に所属する「家族」や、生殖活動を伴う「恋人」とは少し違います。しかしこの願いは、なかなか叶いません。望む友には簡単に出会えません。でも一人ではいられません。ですからとりあえず数多くの友を得ようとします。質より量で勝負。でも本作の主人公2人はそれをしません。そういう生き方をしてこなかったのです。不器用なのでしょう。桃子はファッションに、イチゴは単車と族に傾倒することで、心のバランスを保っていました。でもそれは代替手段でしかありません。イチゴのいた族も彼女の心を満たすものではなくなりました。やはり心の隙を埋められるのは友達。それも本当に信じられる友なのだと思います。親友、いや真友とめぐり合えた2人。清々しくも羨ましいお話でした。独創的な青春コメディを見事に体現した主役2人。土屋アンナは確かに良かったですが、個人的には深田恭子の方が印象に残りました。まだ役を選びますが、はまった時の爆発力が深田にはあります。今後の日本映画界に必要不可欠な女優になってくれることでしょう。笑って感動でき、何度も観たいと思う作品にはなかなか出会えないもの。オッサンが年端の行かない小娘に共感してしまう。それだけで結構凄いことだと思います。[CS・衛星(邦画)] 9点(2018-03-24 21:25:06)(良:3票)

554.  映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ 《ネタバレ》 今日は、小2と小6の娘を連れて劇場鑑賞。上の娘の評価はイマイチでしたが、下の娘はいたく気に入った様子。まあ、そうでしょう。原作児童書のメインターゲットは、小学低学年~就学未満児。そういう意味では、手堅くターゲットを狙い撃ち出来た仕上がりであったと思います(劇場内のお子さま客の反応も上々でした)。物語は『バックトゥザフューチャー』を下敷きに『シン・ゴジラ』もオマージュ。名作の骨組みを利用しているワケですから見応えは充分。一緒に来た親御さんも退屈しないで済むと思われます。さて、私の目的は勿論声優初挑戦のももクロのリーダー・百田夏菜子さん。既にナレーションのお仕事は経験済みですし、女優としてのキャリアも順調に積んでいる現在、本格アニメ声優も心配ないとは思っておりましたが、堅実な仕事ぶりに安心しました。夏菜子さんの声質は、声優向きで間違いありません。今後も声のお仕事を続けていただきたいものです。それにしても、今の夏菜子さん(ももクロ全員ですが)の成長は凄まじいばかり。歌も演技も飛躍的に伸びました。努力の証。4年前の『天使とジャンプ』の頃と比べると演技面ではまるで別人です。返す返すも本格的に女優に挑戦した『幕が上がる』が、彼女らにとってターニングポイントであったことがよく分かります(夏菜子さんについては朝ドラ『べっぴんさん』で得た経験も大きかったでしょう)。個人的には、現地参戦がかなった青春ツアーの富山で披露された”替え歌『瀬戸の花嫁』完全版”の確認が出来てニヤニヤ。エンディングの歌も何気に良曲で嬉しいかぎりです。[映画館(邦画)] 7点(2018-03-24 19:05:22)

555.  メッセージ 《ネタバレ》 巨大宇宙船、タコ型地球外生命体、そして“未来の記憶”。トラディショナルなTHE・SF映画の体裁です。ストーリーは“異星人との意思疎通”にほぼ終始するという極めて地味な展開ながらも、情感たっぷりのヒューマンドラマを孕み、見応は十分でした。最終的には親子愛という普遍的なテーマに落とし込むあたりも、王道中の王道のSF作品。個人的な好みで言えば『コンタクト』や『インターステラ―』と甲乙付けがたい傑作SFとの認識です。[CS・衛星(吹替)] 8点(2018-03-20 19:59:44)

556.  フライト・ゲーム 《ネタバレ》 物語の肝は“もしかして本当は主人公が犯人じゃないか”という点にありました。巧妙な芝居か、あるいは飲酒による記憶錯乱か。いずれにしても彼が犯人である可能性は、真犯人が姿を現す直前まで不明でした。このミスリードが成功したのは、実はリーアム・ニーソン主演の別作品のおかげ(念のため作品名は伏せますね)。役者のパーソナルイメージを利用したワザアリなミステリーだったと思います。娘の死から逃げた主人公が、同じ年頃の少女を救うクライマックスはベタですが泣かせます。リーアム・ニーソンのアクションはセガールよりもスタイリッシュで、個人的にはかなり好みです。[DVD(吹替)] 8点(2018-03-17 23:56:44)(良:1票)

557.  樹海のふたり 《ネタバレ》 うだつの上がらぬなディレクター2人が手掛けた特番は、まさにテレビ東京のバラエティ特番(『土曜スペシャル』や『日曜ビッグバラエティ』)。純粋に面白そうというか、観たことがあるような無いような、今までなかったの?という気がしますが、企画意図がコンプライアンス的にアウトなのでしょうね。物語の仕立ては、自殺志願者の様々な人生に触れ、また樹海そのものが持つ不思議な生命力にも感化され、主人公2人の人生にも変化が訪れるというもの。蜘蛛は巣を張り、かかった獲物の命を奪うことで自らの生を永らえますが、本作の主人公はビニール紐を命綱に樹海に身を投じ、出会った自殺志願者の命を救うことで、己が人生を豊かにしていきました。網を張り、かかった獲物を養分にするという意味では蜘蛛と彼らは同じですが、獲物を殺すと生かすでは正反対。本来、営利関係にない他人が死のうが生きようがどうでもいい話ですが、そこに価値や特別な意味を見出だすのが人間という生き物の特長なのでしょう。所謂ヒューマンドラマのカテゴリーに属する作品と判断しますが、正直インパルスのコントから笑いの要素を抜きましたな印象が強いです。たとえば板倉のギザな台詞の言い回しや、ニヤけた表情など、お馴染みのコントさながらでした。ですから、インパルスが主演で問題なかったのか?という疑問はありますが、テーマは重くとも各エピソードを深掘りはしないライトなスタイルのため、本職俳優ではない彼らでもOKだったのかなと思います。ドラマとして悪くはありませんが、特段良くもありません。というより、やっぱテレ東で番組を作っていただきたいという感想です。バス旅も終わったことですし、太川さんと蛭子さんにお願いしたら如何でしょう。懸命に説得する太川さんの後ろで、興味なさそうに「死なせておけばいいよ」とのたまう蛭子。いやいや、想像しただけで面白そう。絶対イケるでしょ![DVD(邦画)] 6点(2018-03-10 17:28:22)

558.  ブラックパンサー 《ネタバレ》 アメコミヒーローもののフォーマットは、どの作品も大体同じ(敵役とのバトルアクション&自らの強大な能力をどう活かすかのイデオロギー論)なので、あとはヒーローの見た目や性格、能力・世界観が趣向に合うかどうかの問題。そういう観点からすると、超好みだったなと。王位継承バトルは『キン肉マン』世代にはドンピシャですし、空は飛べない、飛び道具もない、基本地味で無敵感があまりない能力や、インスタ映えなどしなさそうなルックスは渋くてイイ感じ。そして何より脇を固める女ソルジャーの皆さんがカッコイイこと。このあたりは『ワンダーウーマン』にも共通しますが、鍛えられた肉体美から繰り出されるお姉さま方のアクションには惚れ惚れします。原作を承知していないのですが、妹の天才科学者が次々とお役立ちアイテムを発明するパターンのヤツですかね。本作のヒーローは地味なところが長所だと思いますので、続編製作にあたり、あまり強力な武器とか、えげつないスキルは身につけない方向でお願いしたいです。アベンジャーズ系はほぼ観ていないのですが、本作を契機に観てみようかしら。(以下、声優・百田夏菜子さんについて)吹替版を鑑賞しました。正直、不安は大いにありました。確かに『かいけつゾロリ』では合格点がつけられる(偉そうにスミマセン)お仕事ぶりでしたが、アニメの吹替と実写のそれは、似て非なるもの。生身の人間の場合、まず声に対して経験則が働きます(安田大サーカスのクロちゃんの声が笑えるのは、経験則が裏切られるから)。その点、シュリ役の女優さんと夏菜子さんの顔立ちが似ており一安心。声質で違和感はありません。あとは演技の部分。今まで数多くの人気俳優さん(演技派を含む)の残念な吹替を目の当たりにしてきたので、内心ハラハラしておりました。五感に訴えかけられる演技と、声だけの演技は別物。しかし、嬉しいことに杞憂に終わりました。夏菜子さんが本来持ち合わせている茶目っ気がキャラクターにピッタリ。素晴らしい出来映えでした。勿論、これは夏菜子さんに基本的な声優のスキルが備わっていたからこそ。歌、演技、ナレーション、ギター。最初は下手でも逃げずに挑戦することで身に付けてきた”表現力”が、ここで実を結んだものと考えます。餅は餅屋は正論ですが、大谷だってメジャーで二刀流を目指す時代。欲張ることは罪ではありません。何でもやる、何でもチャレンジできるのがアイドルの強みでしょう。[映画館(吹替)] 8点(2018-03-05 00:54:44)(良:1票)

559.  激流(1994) 《ネタバレ》 “逃走中の強盗に脅されながら、大自然の中を川下り”という、トリッキーな設定を有するサスペンスは、恐怖度1コワの甘口仕様で家族揃って楽しめる娯楽作品でした。ハイライトは、ガントレットと呼ばれる激流をゴムボートで乗り越えるシーンで、普通にアクティビティを楽しむ感覚。ノーCGの迫力ある画が楽しめますが、クライムサスペンスのハラハラドキドキとはまた別の種類のもで、ネイチャーアドベンチャー要素の比率の方が遥かに高いと考えます。それにしても、途中から別行動となったお父さんの動きが謎過ぎました。家族救出を試みるなら、(絶対に越えられないと散々アナウンスしていた)ガントレットの前じゃなきゃ駄目なんじゃないでしょうか。まあ、そのあたりも“お約束”と捉えて、ゆるく楽しむのが正しい観方なのでしょう。[CS・衛星(吹替)] 7点(2018-02-25 23:02:57)

560.  虐殺器官 《ネタバレ》 哲学的であり、観念的であり、演劇的な映画。社会派のテーマやハードな殺戮シーンを観るにつけ、確かにアダルト志向ではあるのでしょうが、イチイチ台詞で説明してしまう(せざるを得ない)中2病な世界観とロジックが気恥ずかしくもありました。誤解を恐れずに言うなら、実写で観たかったなと。例えば『エヴァンゲリオン』も同カテゴリーのアニメ作品と判断しますが、彼方は”ロボットSF“という”ザ・お子さま向け”看板を掲げているので、似たような仕様でも違和感が無いのかもしれません(そもそもがリアリティを必要としていないので)。真っ当な大人向けアニメを成立させるには、仕立てに相当なテクニックが必要であると感じる一作でした。へんてこな着地点ですみません。[CS・衛星(邦画)] 6点(2018-02-20 18:56:02)

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