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プロフィール
コメント数 1200
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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41.  キャプテン・フィリップス あらすじだけをしゃべるとほんの数行しかないようなシンプルな話なのに、これだけの緊張感で2時間以上見せてくれる、これぞ映画って感じですね。 ソマリアの海賊はニュースでしか見聞きしなかったわけですが、こうして実話ベースの映画を見ると本当にこの海域を運行する船員さんは大変だったんだなぁ、と改めて実感しました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-10-26 10:58:25)《改行有》

42.  2ガンズ 《ネタバレ》 何も期待しないで観たら、思いのほか面白いバディ物の傑作。2転3転するストーリーはこの手の娯楽物の中では出色で、小気味いい演出とあわせてよくあるバディ物アクションコメディジャンルの映画の中では屈指の映画だと思います。    それにしても恋人役の女、こういう映画のヒロインってありえないくらいいい女すぎてそこに若干違和感あり。まぁ銃撃シーン等が派手にデフォルメされてるわけですから、ヒロインもデフォルメされてるだというだけなわけですけどね。ファンタジー! [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-24 15:47:11)《改行有》

43.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 アニメとしては空前の大ヒットの本作が遂に日本上陸…なのですが、実際に映画を見るとそのシナリオ・構成に穴や雑さがとにかく目につきます。 例えばストーリー的に重要なアナやエルサ(+周りの人達)の相互の誤解が解ける様が本編中で全然語られていないのです。 具体的にはクライマックスで、アナがその身を呈してエルサを救った後、愛の力で大復活。バシっとハンスをやっつけそれを見ていた臣下が「王女もなかなかやりますな」なんて語るシーン。 この時点で、アナとエルサの間の葛藤は実は何も解決していないんですよ。臣下達もハンスがほんとは悪い奴だなんて知らないはずなのです。そんなシーンは映画中のどこにもないんですから。 それなのに「真の愛の力」で「よかったよかった」的空気になられても観ている方は「おいおいおい…」です。 また、別の例で、2回目のトロール登場シーン。こいつらアナに会うのは2回目ですからここで「昔、エルサの魔法で傷ついたお前を治して…」なんて昔話をトロールに説明させるだけで全然違ってくるはずなのに、この2回目のトロールのシーンでは過去の事なんか全くしゃべりません。 クリストフもあのとき見たのがアナとエルサだったという事を知らないままです(誰も説明してくれないですから) だったらトロールを2回出す意味がそもそもないのです。映画の構成として残念すぎます。 全編がそんな感じなので、シナリオを普通に追っかけると本当に残念な映画だとしか言えません。 そんな映画を一人で支えたのが、オラフの日本語吹替をやったピエール瀧。 そもそもオラフ自体がピエール瀧になんか似ている事もあって、オラフのシーンをCGで全部ピエール瀧に入れ替えても違和感ないだろうほどにハマっていました。 吹替にはあまり期待していなかったのですが、松たか子、神田沙也加共がんばっていて、特にアナ役の神田沙也加の役へのハマりっぷりは見事。 松たか子も、例のLet it go のシーン、その歌声は役に合ってるという面ではオリジナルよりも上?と思わせる素晴らしいものでした。 で、実際に映画を観ていて、ボロボロのストーリー展開に突っ込み入れながらも、見事な映像美と派手なストーリー展開に引き込まれ、ふと気づけばもうエンディング。 「気が付けばもうエンディング」なんて名画でしかありえないじゃないですか。欠点は多々あれど、だからこれは名画なのです。 [試写会(吹替)] 8点(2014-03-13 17:06:07)(良:4票) 《改行有》

44.  クラウド アトラス 《ネタバレ》 「リンダリンダリンダ」のあの娘がねぇ…、というのが一番の感想。複数の物語が全体として一つの話を…というのはときどきあるタイプなわけですが、この映画は、6つの物語の温度差というか毛色がまるで違う上に個々のストーリーの関連性も薄い(というかほとんどない)…そのくせ全体として一つのテーマを語っているというものすごく難しいタイプの映画になっています。ある物語の中で別の物語を比喩する形で「ソイレントグリーン」ネタを口走らせたり、ほとんど関係ないようで微妙に話をからませるという付かず離れず感が絶妙で、個々の話をとりあげるとありがちで平凡なストーリーばかりなんですが、その6つが組み合わさる事で無類の面白さを発揮させています。 しかもこの映画はスターシステムを採用していて6つの物語に出演する役者は基本的に共通なのですが、その配役がすごい。あえてやってるんでしょうけど、人種差なんかおかまいなし韓国人→白人役、黒人→ユダヤ人役とか普通。性差の壁すら越えて男性に女性役させちゃうとか、ある物語の主役を別の物語の劇中劇で別の人に演じさせるとか。この映画の魅力はこのスターシステムのおもしろさをおいては語れないでしょう。 とにかく「よくこんなの撮ったよねぇ」というその心意気に8点です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-01-18 16:38:44)《改行有》

45.  鍵泥棒のメソッド 《ネタバレ》 文章で言えば「韻」にあたる「天丼」。笑いの基本なわけですが、この映画ではそれが効果的に何度も使われています。「天丼」がこれだけ使われるというのはそれだけ計算しつくされたシナリオだからこそなわけで、映画オリジナルでこれだけの脚本はそうそうあるもんじゃありません。役者陣もアクの強い主役二人がだからこその対比を見せていて、これくらいわかりやすい方が映画を楽しく観られるってもんです。そして広末。個人的にデビュー当時から(ルックスが)大好きなだけにこの映画での広末の魅力は(個人的に)最高でした。癖のある(しかしわかりやすい)ヒロインを上手く演じて主役二人を引き立たせるいい味を出していました。何よりこの映画の魅力は鑑賞後の幸福感。これにつきます。ちなみに僕は「ダメな方」の人間なのでかなり胸が痛い映画でもありました。出来る奴ってどんな状況でも出来る奴なんですよね、とほほ。[CS・衛星(邦画)] 8点(2013-12-09 01:26:16)

46.  ダンケルク(2017) ダンケルクの撤退戦は戦史に詳しい人ならだれでも知ってる有名な撤退戦なわけですが、一方で、一般的な日本人はその存在すら知らないと思うんですよね。 歴史上数多く行われた撤退戦の中では3番目か4番目くらいに成功した、そしておそらく一番規模の大きな撤退戦です。 こんなにボロボロなのに成功した方なの?と思われるかもしれませんが、基本的に撤退戦というのは成功してもボロボロなのです。 そもそも完全に成功した撤退戦といのは歴史上一つしかなく、旧日本軍が実施したキスカ島撤退作戦がそれです。 キスカの奇跡と呼ばれるその作戦について興味ある方はwikiをご覧ください。 …と、なんか話がそれてしまいましたが、戦史上有名にもかかわらずあまりにも日本人になじみがないため、このダンケルク撤退戦について多くの方が根本的な勘違いしてる可能性があります。 25年くらい前、ウッチャンナンチャンのウリナリで「ドーバー海峡横断部」という企画をやっていたのを覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんが、実はこの映画で描かれる海はまさにそのドーバー海峡、つまりテレビのバラエティ番組で「泳いで渡っちゃおう」という企画をやっちゃう程度の距離でしかないのです。 劇中、イギリスから小さな遊覧船が助けにいくわけですが「芸人が泳いで渡れるかも」というくらいの距離だからそれも可能なのです。 なんなら遊覧船でも片道3時間とかです。 逆に言えばそれくらい近いのに、どうしても帰れない…その歯がゆさがこのダンケルク撤退戦のキモなのです。 と、映画本編と関係ないとこでやたら文字数使っちゃいましたが、映画の内容ですね。 地味な映画だと聞いてましたが、実際観てみたら(陸)1週間、(海)1日、(空)1時間という3つのパラレルなストーリーを途中で交差させる凝った構成には素直に感心しました。ちゃんとした娯楽映画じゃん! って映画本編の感想みじか![インターネット(字幕)] 7点(2022-11-26 21:18:16)《改行有》

47.  トイ・ストーリー4 トイストーリーシリーズは、個人的にはあまり刺さらないシリーズで、PIXERのアニメの中では「中の中」くらいの出来のシリーズという評価です。 当然、シリーズに思い入れもないので、一部で話題になった「4はトラウマ」みたいな話は(理由はネットで読みましたが)理解できません。 個人的には3も4も(1も2も)面白さとしてはだいたい同じくらいでざっくり7点前後の作品群です。 またウッディが仲間の元に戻っても「いつまで同じ事やってるの?」という話にしかならないし、製作サイドがここらで路線変更するのはまぁ当然かな…と個人的には思いました。 大人になると子供の頃と言ってる事が変わるのは良くある話だし。 以前「結婚するまで処女でいる」と宣言していた純愛指向の知人女性がいたのですが、彼氏にいろいろ教えられてからは人前でエロのよさを熱く語る人に変わり果ててました。主義主張なんてそんなもんですよ。[地上波(吹替)] 7点(2022-06-26 19:00:09)(良:1票) 《改行有》

48.  劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん 実話ベースなわけですが、ドラマ化にあたり作成されたストーリーはお約束まみれのオーソドックスかつベタベタな内容なので文句をつけるところがほとんどありません。 これリアルではお父さんをゲームに誘ったマイディさんがガンで死んじゃっていて、この映画を観る人はその事実を知ってる人が多いですから、余計複雑な気分になる不思議な映画です。 この映画に限らずネトゲとリアルを絡めたストーリーで実写化されたものはいくつかありますが(ゆうべはお楽しみでしたね、とか)、途中でゲームのアバターで演じられるシーンがアクセントになるおかげで、通常の実写ドラマでは味わえない独特の雰囲気になっていると感じます。 実写じゃなくアニメ化の場合(アニメの場合どっちも絵で表現されるので)この面白さは表現できず、これに関しては実写独特のアドバンテージだなと個人的に思っています。 リリース直後あまりの不出来さに大問題となりスクエニの社長がお詫びする事態にまでなったFF14が復活した経緯なんかも知っていて観るとなお面白いんですが、まぁそれは本編とあまり関係ありませんね…いやFF14が大ゴケしたまま終了してたらこの話は生まれてないから実はそれ重要な事なのか。[インターネット(邦画)] 7点(2022-04-17 03:06:16)《改行有》

49.  アルキメデスの大戦 《ネタバレ》 このラストシーンだと、歴史に詳しくない人だとそのまま冒頭のシーンに繋がって沈んだと思う人もいるような作りになってるなぁ…とちょっと疑問に思ったんですが、実際の大和の戦歴を考えれば就航→中略→沖縄特攻しかないので、その理解でも実は大筋で正解だな…と思いなおしました。 それくらい大和は実戦で何もしてませんからね。 (映画冒頭で旧式化扱いされる金剛級が大戦中に一番活躍したのは皮肉なところです) 原作は未読なので細かい違いはわからないんですが、映画用シナリオとしてうまくまとめていて手堅い娯楽映画になってると思います。 細かい事なんですが、山本五十六などは実在の人名が使われている一方で、ライバル側の造船技師の人が(おそらく平賀造船局長をモデルにした)平なんとかというフィクションの人物になっていたり、そのあたりのリアルとフィクションのバランスが終始不自然で気になりました。 大人の事情??[インターネット(邦画)] 7点(2022-01-08 21:30:36)《改行有》

50.  サマー・オブ・84 《ネタバレ》 犯人を特定した時点で「もうこれ絶対アンハッピーエンドだよ」と想像できる親切設計。 少年達が犯罪の匂いをかぎとって冒険をするノスタルジックな雰囲気の映画といえば、それこそスタンドバイミーをはじめ大量に存在するわけですが、手垢のついた題材を今作るとなると「少年が犯人を捕まえてヒーローになりました」も今更ないですから、まぁこのエンディングは想定内でしょう。 「連続殺人犯も誰かの隣人だ」という最後のセリフは、ものすごく当たり前の事を言ってるのですが、世の中の人が普段忘れてる事でもあります。 たとえば「不倫は絶対許せない」とか言ってる人の隣でその話を聞いている友人知人が不倫してる可能性はすごく高いのですが(それは不倫率から考えて当然の可能性なのですが)でも、そう力説してる当人はまさか自分のすぐ隣(あるいは向かい)にいる友人知人が不倫してるなんて思いませんよね。まさか親しい人間がそんな事してるなんて思ってないから力説するわけですが、でも身近な誰かはほぼ確実に不倫してます。日本だと各種調査で男女とも3人に1人前後は不倫経験がある事がわかってますから、確率的には知り合いに不倫してる人がいないなんてのは激レアって事になります。 もっと数が少ないだろう性犯罪者やら窃盗犯やらも当然身近にある程度の確率でいるはずです。わざわざ他人に言わないから身近な人は知らないだけです。 で、この映画のように連続殺人犯となると、めちゃくちゃ低い確率になりますが、でもやっぱりすぐそばにいる可能性はあるのです。あなたが知らないだけで。 そういう事を再確認させてくれるという意味では重要な教訓を与えてくれる映画なのかもしれません。 「常に危機感もって生きなはれ」です。 それにしてもアメリカのこの手の少年時代は、どの映画でもだいたい似たような空気感で描かれるので実際にこんな感じなんでしょうが、日本で子供時代を送った自分の感覚だとなんか根本的に違うんですよね。お国柄と言ってしまえばそれまでですが、実にアメリカ的で、こんな子供時代を送った人達とはそりゃ価値観とかちょっと違うよな…と思わざるをえません。 で、日本にはない重要キーワードが「ベビーシッターのお姉さん」。 この映画にも魅力的なベビーシッターのお姉さんが登場しますが、日本ではベビーシッターがいないのがいけないんじゃないでしょうか。 僕にも少年時代ベビーシッターの綺麗なお姉さんがいてくれてれば!!と思わざるをえません。 いや綺麗じゃなくてもいいからベビーシッターのお姉さんさえいてくれれば!!(←必死) 「いたらどうなんだよ」というツッコミをされても困りますが。[インターネット(字幕)] 7点(2021-12-11 04:22:52)《改行有》

51.  鬼滅の刃 兄妹の絆 なるほど、フジで土曜に放送していた「兄妹の絆」はバルト9で公開されてたもの、そのままなんですね。 テレビ放送版にはない新録音(主に設定を説明してくれる)があちこちにあって再編集にしちゃ力入ってるな、と思ってはいたんですが…納得です。 さてこの兄妹の絆にというよりき鬼滅全般に関してですが、個人的にはなぜあんなにブームになったのか全然わかりません。 確かにufotableの製作だけあってクオリティは高いんですが、この程度のクオリティのテレビアニメは昨今クール毎に1つや2つは必ずあり(つまり年に7,8本はある)、特筆すべきほどのものではありません。 (あくまでもクオリティの話で「面白いかどうか」とは別の話です。要は手間がかかってるかどうか) ストーリーにしてもジャンプで連載される他の漫画と比べても特別に優れている要素はあまりなく「いや他にも面白い漫画(アニメ)沢山あるよね?」と、正直思ってしまうわけです。 (一例をあげれば、鬼滅の前年に放送された深夜テレビアニメ「宇宙よりも遠い場所」は、ローカル局枠の深夜テレビアニメにも関わらず、その年のニューヨークタイムズが選ぶ「世界で最もすぐれたドラマトップ10」に選出されています。まぁ日本のマスコミで報道される事もありませんでしたが、海外ではそういう評価がされていたわけです。) もちろん、鬼滅のアニメとしての出来は優秀だと思いますが、純粋にテレビアニメとして評価したときに「その年放送されたアニメの3,4番手くらい」という評価が妥当かなという作品ですから(実際、ブームになる前、つまり評価がアニメ好き内にとどまってる時期にはアニメ関係の賞をとりまくるなんてことはなかったわけで)特にアニメや漫画関係者やフアンからすれば「なぜここまでヒットしたかわからん」というのが正直なところじゃないでしょうか。 ガンダムやエヴァのような歴史を作った作品とは違い、「よくわからないまま記録に残る大ヒット作になった」稀有な作品だと言えるでしょう。[地上波(邦画)] 7点(2021-09-15 12:47:45)《改行有》

52.  スパイダーマン:ホームカミング 《ネタバレ》 アメコミ界の重鎮チャックディクソンが最近「アメコミは日本の漫画と比べてレベルが低すぎ。アメリカで読まれているのは日本の漫画ばかりだ」と発言してニュースにもなってましたが、実際その通りで、日本のアニメコミックを見慣れた目で見れば単調で浅いアメコミは全く面白くないわけですよ。 スーパーマンやバットマンは知名度はあっても、実際に欧米で好きなコミック読まれてるコミックを聞くと「NARUTO!」とかえってくるわけですからそりゃそんな発言にもなります。 つか日本でアメコミを意識した「僕のヒーローアカデミア」や「ウチのムスメに手を出すな」が本家のアメコミよりはるかに面白いわけですから、何をか言わんや。 当然ながらそれを原作とする最近のMARVEL/DCの映画群も話が浅すぎてどこが面白いのか個人的にはわからないものばかりだったんですが、しかしこの「スパイダーマン:ホームカミング」はかなり面白いんですよね。 で、その理由を考えたんですがキャラ造形やストーリー展開、AIや机の人相手に随所にみられるお約束のボケとツッコミが日本のアニメやコミックに近いからじゃないかなぁ、と感じたわけです。 たとえばAIのお姉さんが「瞬殺モードいきますか」と言う度「瞬殺モードはだめだよ」と天丼で何回もつっこむシーン。 あそこ、吹き替えで観ると榎木淳也と井上喜久子の掛け合いになってて、もはや日本のアニメを観ているよう。 旧来のアメコミ実写化映画と一味違うそのあたりが、面白く感じた理由なんじゃないかと思います。 あと「ホームカミング」、こんなイベント、アメリカの学校にあるんですね。 てかアメリカの学校、リア充系イベントばっかじゃん… プロムに誰を誘うかで悩むだけかと思ってましたが、こんなに陽キャイベントだらけの生活、陰キャにはなかなかつらそうです。[インターネット(吹替)] 7点(2021-09-05 15:48:41)(良:2票) 《改行有》

53.  ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋 一部では「現時点でラブコメ映画の最高傑作」などと言われてるらしい本映画(wiki参照)ですが、個人的にはそこまでの出来とは思いませんでした。 まぁトマトやyahoo映画等でコンスタントに7点台の映画ですからもちろん面白いのは間違いなく、最近の映画らしく男女関係を現代風にまとめてる点等を除けば特に目新しい要素の無いごく普通の「中の上」ラブコメ映画です。 と、先に結論を書いておいて… まず邦題。 この「ロングショット」という日本人にわかりづらい単語こそ邦題をつけるべきではないでしょうか。 「大穴」という直訳であれば非常にわかりやすくなると思うのですが… (というか内容的には「微レ存」あたりの方がより的確でしょうが) さてラブコメとはそもそもファンタジーです。 実際の恋愛で、世界的女優と田舎の本屋の店主がつきあったり、謎の大富豪と街の貧乏娘が恋に落ちたり、僕と広瀬すずが結婚したりする可能性は絶対にありません。 悲しい事ですが、それが現実の恋愛です。 そんな悲しい現実からの逃避として描かれるのがラブコメであり求められる事はとにかく最後はハッピー。 そしてそんな使命を背負ったジャンルである以上、そこで描かれるのはどうしたってファンタジーにしかなりません。もっとわかりやすく言えば「妄想」です。 で、そんなラブコメ群の中でみても、この映画で描かれる状況は相当無茶レベルが高いです。 当然映画中の展開もかなり無茶。現実で考えてありえない事も多く、真面目な人はそういうところを受け付けない可能性も高いです。 しかしこれはラブコメ。 大事なのは二人の関係が変わっていく過程。それと最後に二人がどんな微笑を見せてくれるのか。 その2点においてこの映画はラブコメとして水準以上の出来で、逆にそれ以上のものは何もない、つまりラブコメでしかない。そういう映画になってると思います。 おわり[インターネット(字幕)] 7点(2021-08-22 22:44:35)《改行有》

54.  ハンティング・ナンバー1 観る前は低予算B級バカ映画なんだろうなと思ってたんですが、さにあらず。 びっくりするくらい真面目に撮られた手堅い造りの人間ハンティング系ホラー映画でした。 まぁ全ファンタ系映画祭にわざわざ出品されたそうですから、それくらいの手間暇はかけられた映画だって事なんでしょう。 しかしこういう映画はもっとバカだったり荒唐無稽だったりするからこそ面白いという面もあるわけで、ここまで真面目な造りだと逆に「つまらない」という評価をされてもしまいそう。 そもそも人間狩りのB級ホラーなんか観る人(時)って、きちんとした映画を観たいと思ってる人は少ないと思うんですよね。 そういう意味で、妙にしっかり撮られたこの映画の評価は逆に低くなるのもしょうがないのかな…とも思うんですが、個人的にはなかなかの拾い物でありました。 予定調和でオチまでのストーリーが読め読め一直線のありがち大作娯楽映画よりは、小品ながら展開の読めないこういう映画の方が面白いと思うんですよね。[インターネット(字幕)] 7点(2021-08-20 18:03:43)《改行有》

55.  チャーリーズ・エンジェル(2019) これリブートだとばかり思っていたのですが、前作の続編なんですね。 まぁ続編といってもエンジェルも違えばスタッフも違うわけで、実質的に全然別物なんですが。 監督脚本がエリザベスバンクスに変わった事で悪ふざけのオンパレードだった前2作と比べるとずいぶんと真面目な造りになっています。 といっても冷静にストーリーやノリをみれば、実は前2作とやってる事はあまり変わらないはずなのに、個人的にはこちらの方が断然面白く感じました。 …という事は、なんのかんの言って前2作の馬鹿映画っぷりが個人的にあまり好きじゃなかったって事なんでしょうね、多分。 逆に前2作が好きだった人には物足りない映画なんじゃないでしょうか…わかんないけど。 昨今のアクション映画と比べるとラストがちょっとあっさりしすぎで弱いかな…とも思いますが、まぁしつこければいいってものでもないのでこれはこれでいいと思います。 突き抜けた面白さはないですが、手堅くまとまった良作になってると思います。[インターネット(字幕)] 7点(2021-08-19 03:22:52)(良:1票) 《改行有》

56.  ライフ(2017) 《ネタバレ》 エイリアン以来伝統の宇宙船密室型ホラー映画の最新作の一つ。 終始、極めてオーソドックスな展開で最後も(ちゃんと飛行中の映像で誰でもそうだろうとわかるように)ポッドが逆になってる予定調和で結局全く救いがないラスト。 このタイプの映画に期待される展開を終始外す事がなく、かつ映画で描かれる怖さも標準より少し上の水準を維持してくれているため非常に完成度の高い映画になっていると思いますが、一方で、この手の密室ものとしての新味は全くないのもまた事実で、完成度こそ高いものの「傑作」にはどうやっても届かず。 このジャンルが好きな人なら観て損はないと思いますが…[インターネット(字幕)] 7点(2021-08-17 04:22:11)《改行有》

57.  君の膵臓をたべたい(2018) 《ネタバレ》 公開時期としては実写版の後になるのですが、実際の製作開始はこのアニメ版の方がずっと先で、しかもこちらは原作者が脚本に関わっている…という事で、いろんなしがらみのある(無理やりの大人パート挿入で小栗旬あたりを起用したりの)実写版とくらべれば、圧倒的に原作準拠というか原作の空気感を再現した映画となっています。 一方で、結果的に典型的な「ラノベ作品のアニメ化」的な空気を纏うものにもなっていて、オタク向けテレビアニメの劇場版のようなこの作品の空気が嫌いな層には全く受け入れられないような映画になっちゃってるような気がします。 そういう意味では、ぶち壊しの大人パートで大幅減点の実写版にも評価すべき点はあるわけで、トータルとしては「どっちもどっち」な評価になるのかなぁと。 そんな違いのある実写版とアニメ版ですが、両方に共通してるのはヒロインの造り物のようなウザイキャラ造形。 これ、原作でもこんな感じなので、そういう意味ではよく再現してるんですが…でもちょっと…特に序盤はヒキますよね。[地上波(邦画)] 7点(2021-08-15 02:35:51)《改行有》

58.  ヘレディタリー 継承 《ネタバレ》 各所で絶賛のホラー映画だけに、期待して鑑賞。 「あぁこれ家族崩壊を扱った心理的ホラー映画なんだ」と思った序~中盤、正直好みの映画じゃないなぁと思いながら観ていたわけですが、観終わってみればあぁそういう内容だったのねの現代版ローズマリーの赤ちゃん。 中盤までの地味な怖さで訴えかけてくる家族ホラー映画は後半どこへやら、後半の展開はもはやジェットコースターでした。 なるほど、これは怖い、確かに怖い。しかもなんという怖さの質がちょっと陰湿で不愉快。 人間の負の感情をつついてくる感じの映画です。 つか狂ったお母さんが駆け回るより家の中に見知らぬ白塗りの裸の男達がいる方が怖いですよ笑 考えてみてください、家の中に知らない男たちが裸で白塗りで何人も立ってるんですよ。 一歩間違えれば死霊の盆踊りアゲイン、あるいは水ダウの企画ですよ。 こわー笑[インターネット(字幕)] 7点(2021-04-11 18:44:23)(笑:1票) 《改行有》

59.  この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説 テレビシリーズとして原作の4巻までがアニメ化されていて、その後の原作5巻をアニメ化したものがこの劇場版「紅伝説」。 昔からよくある「一見さんお断り」の劇場版アニメなわけだけど、同じ流れで製作された鬼滅があの謎の大ヒット。 それを考えれば、少なくともテレビシリーズだけ評価すれば「このすば>>鬼滅」(←個人の見解です)なこの劇場版が、日本映画史上に残る大ヒットになった可能性も…いやないだろうなぁ… とにかく良くも悪くも「このすば」 それ以上でもそれ以下でもありません。 でも個人的評価としては「このすば>>鬼滅」(←しかもかなり大差で)です、えぇ。[インターネット(邦画)] 7点(2021-04-06 17:21:43)《改行有》

60.  メッセージ 原作であるテッドチャンの「あなたの人生の物語」は読んだ事があって、しかし、短編小説らしいワンアイディアを小難しくみせるギミックと情緒的な雰囲気で包んだ、個人的にはイマイチに感じる小説だと思っていました。 で、それを映画化したのが本映画なわけですが、基本的な要素と雰囲気はそのままに大作映画として見事に成立させていたと思います。 というか現代版「未知との遭遇」 それにつきます。 重々しくて面白そうに見せるけど「ひたすら地味」 そういうところがほんと「未知との遭遇」です。 あとあれやっぱバカウケですよね。[地上波(字幕)] 7点(2021-02-10 12:54:09)(良:1票) 《改行有》

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