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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 284
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/wunderlich/
年齢 42歳
自己紹介 気になった映画をつまみ食い的に見ています。
うだうだと考えるのが趣味です。

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41.  野性の夜に 僕の10代最後の一年間は、この作品を考えることに消尽された。「愛」を「相手に対する責任を積極的に背負うこと」だと思っていた僕は、まさにこの映画によって「責任」を考え直す羽目になった。映画の題材はエイズとか同性愛といった強烈なものだし、監督及び主演の人がマジで死んじゃったという話題性もあるが、正直言って普通の人間である僕にとって、そんなことは何にも訴えかけてこない。ただひたすら、「相手への責任」と「相手への愛」の葛藤、「今の自分」と「未来の自分」の葛藤だけが、執拗に僕に呼びかけてきた。ラストに提示される「昇華」のイメージは、これからの僕を突き動かす動力になってくれるだろう。あらゆる意味で衝撃的な映画。9点(2004-11-26 08:09:35)

42.  上意討ち 拝領妻始末 《ネタバレ》 「切腹」の唯一の欠点が「男くささ」にあったとすれば、「上意討ち」は司葉子演じる拝領妻の姿が「男くささ」を「多少」緩和していて、ほどよいバランスを保っている。その分、見やすいと言えるかもしれない。小林監督の時代劇は、最近「ラストサムライ」などが描いた「陽の武士道」と違い、「負の武士道」とも言うべき部分を強烈にえぐっている。良くも悪くも武士道は日本の精神に深く結びついているんだなぁと痛感した。武士道ブームといわれる現在こそ再び顧みられるべき映画ではないかと思う。でも、やっぱり仲代達也は三船さんに勝てない・・・不思議。←別にキャラとかじゃなくて決闘シーンの勝敗の面で。なんでだろう?9点(2004-08-19 20:12:43)

43.  お早よう 小津監督のコミュニケーションに対する考えがよく分かって面白い。挨拶や天気の話は大事な情報をやり取りしていないという点では無駄といえるけど、コミュニケーションの潤滑油としてとても有効なのは誰もが経験的に知っているところ。外交の場面でも天気の話してるのかななどと、ふと思った。アメリカとイスラムもやってみればいいのに。 映画自体は小津映画の中でも特に笑える一本。特に、「兄貴といさむちゃん」は最高である。この兄弟は少し大きくなって『秋日和』に再登場する。「のりこさん」も、小津映画では常連のお名前。ご近所のおばちゃん同士のやり取りも、ドロドロにならず、上品にまとまっていて観やすい。[映画館(字幕)] 9点(2004-06-28 13:23:16)

44.  有頂天時代 個人的にはアステア&ロジャーズ作品の中で一番すき。はじめてみたとき、「Never gonna dance」で、「君以外の人とはもう踊らないよ」と歌うアステアと、指揮者と結婚することになっているロジャーズのダンスシーンに涙が出た。ダンスシーンで泣いたのは後にも先にもこの映画だけだが、二人の気持ちの微妙な部分がダンスとして表現されていることへの猛烈な驚きは今でも変わらない。ミュージカルってストーリーは二の次で、音楽とダンスだけ楽しめればいいと思っていたが大間違い。この映画の二人のダンスには、台詞によるシーンよりもずっと濃密なストーリーがはいっている。もちろん、アステアのソロダンスなど、他のシーンも充実。邦題については賛否両論だが、名づけた人がこの映画をみて有頂天になってしまったことは想像に難くない。9点(2004-06-24 18:10:20)(良:1票)

45.  奇跡(1955) 主題が間違いなく宗教なので、人によって評価が分かれそう。印象としてはラース・フォントリアー監督の「奇跡の海」によく似ているが、細かい所で比較していくといろいろと興味深い相違点も見つけられるだろう(特に、子供の役割、主人公の性別、祈りの描写など)。そもそも宗教には「神を信仰すること自体が、神を裏切っている」という逆説がある。神はわざわざ信仰によって確認されるべきではなく、むしろ、信仰しようなどと思えないほど神の存在を「自明」として捉えていることこそ真の神への態度ではないだろうか。この真の態度とは狂ってしまったヨハネスの態度である。だが、全員がヨハネスのようになると世の中の現行秩序は崩壊することになる。そんな心配すらヨハネスはしないのだろうが…。少なくとも宗派の違いなどは、トリヴィアルで取るに足らない問題であるようだ。 考えるネタは尽きない。9点(2004-06-17 22:07:01)(良:1票)

46.  深呼吸の必要 《ネタバレ》 日本人のもつ、最良の部分がにじみ出ている映画。短い間、一緒にきびを刈り、ひとつ屋根の下で過ごしたことで生まれた一体感。きびを期限までに刈り終えた達成感。ものすごく感動的なのに、あっという間に終わってしまう。みんながそれぞれ、社会に戻っていく。みんなこれからも生きづらい世の中で生きていく…。最後の集合写真の笑顔がずっと続きますように。そう願わずにいられなかった。いつか終わってしまうからこそ、とっても大事な瞬間。そんな瞬間がちりばめられていて、素直に頑張ろうと思わせてくれる映画。音楽もとても素晴らしい。どうもありがとう! [映画館(字幕)] 9点(2004-06-11 20:09:28)(良:2票) 《改行有》

47.  ANA+OTTO/アナとオットー スペイン語でつづられる映画って少ないので、スペイン語によるラブ・ストーリーとして貴重な一作。スペイン語ってラテン系だから、主人公が北欧に行ってスペイン語しゃべってると違和感があって面白い。そんなことはともかく、映画自体も素晴らしい。寓話的で印象深いシーンがちりばめられていて、何度でも繰り返し観たい映画。9点(2004-06-05 23:50:47)(良:1票)

48.  春の日は過ぎゆく 愛ってかわるんですか? 変わるんです。っていうか、そもそも愛なんてありません。単なる錯覚です。錯覚という「ウソ」を「本当」だと互いに思い込むのが愛です。「ウソ」は皆が信じれば「本当」になります。だから、ちょっとしたできごとの偶発的な組み合わせで、愛があることになったり、愛がなくなったりするみたいです。そもそも愛って「確かめ合う」ものですし。この映画、そこら辺のところをものの見事にすくい取っています。ラスト近くになって、歩幅をあわせてくれない男に、腕を絡ませてゆっくりあるいてくれるように促す女。女をスキだった頃には自然と歩幅が合っていたのに…。今では、「わざわざ」歩幅を合わせるのがイヤになる。その瞬間に「愛は終わった」ことになった。もしこのとき、男が歩幅をあわそうと思ったら、「愛はまだある」ことになっていたかもしれない。こんな風に、瞬間瞬間がウソと本当のはざまでゆれ動いている映画。イ・ヨンエのインスタントラーメンかじる姿にもやられました。9点(2004-06-05 23:12:56)

49.  息子(1991) 小学生の時、母親に連れて行かれてみたときは「暗い映画だな」ぐらいに思っていたが、19になって見直したとき、猛烈に感動した。むずかしい芸術映画でもなく、派手なエンターテイメントでもないけれど、静かでいて力強く、見ごたえのある作品だと思う。ファックスがこの世にある限り見つづけられるべき映画。9点(2004-06-04 23:33:45)(良:2票)

50.  鍵泥棒のメソッド この映画に出てくるのは、みなどこかしらダメな人たちである。演技が下手な俳優、恋愛に計画性を必要とする真面目な仕事人、詰めのあまいヤクザ。善良なだけの人も、極悪なだけの人も出てこない。しかしこの映画には、散らばった事象が時間とともに集束し、一つの結末に至る過程の美しさが横溢している。完璧な人間はいなくとも、欠けた人間たちの織り成す物語は完璧でありうる。見事な人間賛歌ではないか! 個人的には、広末涼子演じる雑誌編集長が運転するプリウスの映画的存在感に感服した。プリウスは、あの静かなエンジン音のせいで、「すっ」とスクリーンに映りこんでくる。その静けさを、「あたたかな」、「こっそりと」などのイメージとリンクさせながら撮りきった作品を、僕はまだ他に知らない。整合性のなかに散漫さを入れ込むという、この監督さんの追い続けているテーマが結実した素晴らしい作品になっていると思う。[映画館(邦画)] 8点(2013-02-09 18:10:15)

51.  容疑者Xの献身 《ネタバレ》 おもしろい。堤真一の演技力に動揺した。しかし、一点だけ湯川博士に言いたいことがある。「この事件の真相を僕が明らかにしてもだれも幸せにならない」と福山雅治は言う。「それでいいんですか」と柴崎コウがたずねる。そこで湯川博士に聞いてみたい。起きた事実を明らかにするということは、科学的精神に基づけば当然の営みであろう。しかし、「実際に殺人を犯した人を、法律にのっとって裁かなければならない」という考え方は科学的精神に基づく言明であろうか。そうではないであろう。なぜなら、法律は科学的な根拠のもとに成り立つものではないからである。したがって、福山雅治演じる湯川博士が「本当の科学者」であるならば、「この事件の真相を理解した」時点で自己満足していればいいのであって、わざわざ関係者に真実を告げる必要などない。湯川博士の言葉は、「真実を明らかにすることでだれも幸せにならない」ではなくて、「僕は真実を知っている。それだけでいい」であるべきだったのではないか。その意味で、僕は湯川博士が本当には科学者ではないと思うのである。[DVD(邦画)] 8点(2009-12-29 23:18:59)

52.  アフタースクール 《ネタバレ》 ラストの大泉洋のセリフ「ぼくはなんにも変らないよ」にしびれた。「ぼくは、なんにもかわんないよ。」何かが変わりゆくものであることは、その何かが同時にどこか変わらないからこそいえることでもある。そういう見方で相手を見つめるとは、これはもう、ほとんど愛ではないだろうか。この映画は、その点をするどくとらえている、気がする。もちろんプロットもすばらしく、楽しめる。いい作品である。 [映画館(邦画)] 8点(2009-12-28 23:34:17)《改行有》

53.  ファイヤーフォックス 古い映画だが、スパイ+スカイアクションで二度おいしい作品である。逆に言うと、スパイ映画としても、スカイアクション映画としても中途半端なのかもしれないが、そういったジャンルにこだわらずに、ひとつのサスペンス映画とみれば、古い割に問題なく気楽に楽しめる佳作である。特に、戦闘機に給油する作戦のシーンなどに、アメリカのお気楽なユーモアが垣間見られて面白い。また、冷戦時代にアメリカがロシアをどのようなイメージで見ていたのかという歴史的な価値も有しているという、ある種貴重な作品でもある。[DVD(字幕)] 8点(2009-08-10 15:09:50)

54.  めがね めだったストーリーもなく、経歴も謎な登場人物たちが、なんてことのない会話をし、かき氷を食べ、海をながめる。人によってはシンプルすぎて退屈に感じられるかもしれない。しかし、その表面上のゆったり感とは裏腹に、この映画はradicalな一面を持っている。人づきあいに疲れて南の島まで逃げてきた主人公タエコだが、民宿ハマダでは、毎朝定時に起こされ、食事時も一人になることはできない。はじめは一人になりたくてしょうがなかったのだが、他人にまったく干渉しないハマダの関係者と一緒にいることが段々心地よくなってくる。本を捨て、予定を捨てて、目の前の世界とただ向き合うというとても個人的な営みは、目的もなければ、制限もない。だから、世界と向き合うことは、自分以外の人と一緒にやっていても苦にならないのである。人と向き合うのではなく、世界と接することを誰かと一緒にやる、そういうゆるやかな共同の形をこの映画は描いている。この作品は、世界の魅力を伝えるのに映画という手段がとても優れていることを改めて僕に教えてくれた。[DVD(字幕)] 8点(2009-01-14 11:25:27)(良:1票)

55.  スルース(2007) 余分な説明を一切せずに突っ切る展開力、限られた空間と必要最低限の人物描写。どれも洗練されていて、典型的なハリウッド映画を予想してみた僕は衝撃を受けた。骨太なサスペンスを味わえる佳作である。それにしても、人間はなぜだまされると、恥ずかしくなるのだろうか。だまされたがゆえに、自分の素の姿をさらけ出してしまう。だからこそ、だまされると恥ずかしくなる。そういう説明は一見わかりやすい。でもそうであれば、だまされる前は、自分の素でない姿を相手に見せていることになる。素でない姿を見せるということは、広い意味での「だます」ことに他ならないのではないか。ならば、人間の大半の営みは「だます」ことに尽きているといってもいいだろう。ジュード・ロウのすばらしい演技、小説家のみごとな豪邸のセット、カット割りまでよくできた監視カメラなど、みどころの多い作品だった。[DVD(字幕)] 8点(2009-01-09 23:24:59)

56.  宮本武蔵(1961) 三国連太郎を沢庵和尚にキャスティングしたセンスに8点献上します。この人の演技は本当にすばらしい。今の俳優さんで三国連太郎に匹敵する老獪さをだせる人は皆無だろう。ためしに藤木直人の沢庵和尚を想像してみたが、まったく緊張感がなかった。やはり宮本武蔵をめるぐストーリーは少年漫画にはなりえても、少女漫画にはなりえないのだ。[DVD(邦画)] 8点(2008-12-16 15:23:15)

57.  天然コケッコー 友達との電話で「女の子とキスした」と見栄を張ってしまった大沢少年は、それをこっそり聞いてしまったそよちゃんから「だれとキスしたん?」と問い詰められる。こまった大沢少年があみだした戦法が「あれは予告チューだ!!」という言い逃れ。予告なんだからこれから現実にしようよ!という誘いを含んだ切り返しである。おもしろい。「あれは予告チュー」「じゃ、実現せんとやね」「たいしたことじゃねえって。握手と同じだって」「そうじゃね」「だめかのー」「だめにきまっとるかね」といった一連の方言会話には、「キスしたいんだけど…」とか「キスしてもいい?」などといった直接的な表現にはない婉曲感が漂う。都会から転校してきたはずの大沢少年にこんなダイアローグをされることで、僕のような都会育ちの元少年は、もはや兜を脱ぐしかないのである。[DVD(邦画)] 8点(2008-12-16 15:04:47)(良:2票)

58.  スカイ・クロラ The Sky Crawlers 《ネタバレ》 「アニメーションには表情が欠けている。」とは小栗康平監督の卓抜な指摘である。実写映画にある「人間の表情の深み・多義性」が、アニメ映画においては決定的に欠けている。通常は欠点とされるべきこのアニメ映画の特性を、逆に利点とする方法があるとすれば、それは「表情のない人間」を描くことだろう。押井監督は、このアクロバットな手段を使いこなし、物語を紡ごうとする。繰り返される日常の退屈を紛らわせるために行われる娯楽としての戦争、成長しないキルドレ、すべてのモチーフが「表情の欠如」とリンクしている。もちろんそれぞれのキャラクターには声色があり、物語における役割も与えられている。しかし、そこにやはり表情はない。もしも、現代がだんだんと表情を失っていく時代であるとすれば、この映画は、表情を失うというある種の絶望のあとに開ける、わずかな希望を表明しているとも言えるかもしれない。[映画館(邦画)] 8点(2008-10-17 18:01:47)

59.  喜びも悲しみも幾歳月 日本の女性は強い。たくましい。そのことがよくわかる。灯台守という仕事も全然知らなかったので、興味深く見ることができた。生きていくことは、いいことばかりではないけれど、妻と夫が協力し合って生き抜き、子供を愛し育む。そういう人生を日本人が理想としていたのだということが伝わってきた。自分の祖父母とかもこの映画とおんなじような価値観のなかにあったんだろうなと思うと、貴重な作品である。[DVD(邦画)] 8点(2008-07-27 19:20:27)(良:1票)

60.  犬猫 家出した妻を追いかける夫が、階段の真ん中を通っている手すりのうえに腰かけて滑るシーン、まいりました。そのアイデアだけでこの作品は殿堂に入るべきです。全体的にすごく「うまく」撮られている作品。ストーリー自体は平凡で何の感動があるわけでもなく、台詞が輝いているとかもない。ただし、画面が伝えるディテールがすごく良くできている。仲の悪い二人が共同生活することになって、初めて布団をしいて、シーツをかけた時の二人のシーツの敷き方の微妙な差とかで、性格が何となくわかってしまう。こういうの文学では表現できないなぁと思いつつ、非常に映画的であるという意味でこの作品に敬意を表する次第です。[DVD(邦画)] 8点(2008-07-27 19:14:49)

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