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プロフィール
コメント数 1717
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。
※2024.2.28ニックネーム変更「ぽこた(ぺいぺい)」→「タコ太(ぺいぺい)」

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41.  Love Will Tear Us Apart(2023) 《ネタバレ》 予備知識がなかったので、冒頭のDVや激しいイジメから察するに、いじめられっ子が豹変していじめっ子への復讐に走り、更には自分に優しくしてくれた女の子を苦しめる暴力父をも成敗する、みたいな展開を予想していたら、いきなり推しバンドと女子高生とのツアーという展開。 だいたいからして、バンドメンバーと未成年の女の子のプライベートキャンプという設定には大いに引いてしまいましたが、当然の如くバンドメンバーの頭上には死亡フラグが林立し、お約束通りに血祭りにあげられていきます。更に、それに飽き足らず惨劇は続く訳ですが、その段階で真犯人は推測可能になりますね。 ただし、途中参加の遺族かつ刑事の逆恨みというのが無理やり感はあるもののドンデン返しとして用意されてます。このエピソードがないとかなり平板なストーリーだったかも。 グロシーンはそこそこありあますが、(あえて?それとも予算的に?)チープな、と言うか見ようによってコミカルな演出なので、キモさやグロさは殆ど感じないです。(あくまでも個人の感覚です) 「歪んだ愛」「究極の愛」がテーマなのでしょうか?いじめられっ子の思いは「愛」と言えば「愛」なのかも知れません。が、偏執的になればなるほど当然の如く「愛」も変質してしまう訳で、愛される方が愛する方に同期してしまったエンディングは、歪んだハッピーエンドとも言えるのかと。ただ、現実的に考えれば、彼は出血多量で死亡、彼女は途方に暮れて逮捕されるというバッドエンドでしょう。 大上段に構えているかの如きタイトルに「?」となりつつ、ヒロインの心の内側(小学校以来、しかも最悪の状況での再会にも関わらずいじめられっ子に同期していく心情)をもう少し丁寧に描いてくれればな、という残念さも感じての評価です。[インターネット(邦画)] 4点(2025-04-19 10:12:19)《改行有》

42.  隙魔(OV) 《ネタバレ》 ありがちな都市伝説にひと工夫加えた物語。幽霊の正体見たら自分でした、という「実は死んでました系」の作りかな?と思えなくもないのですが、実際にヒロインは日々生活しているように見えるところから、ヒロインは幽霊というよりも死後の世界で追体験しているという理解も成り立つのかなと。 B級ホラーと言ってしまえば確かにそうなのかもしれませんが、要所要所が大きく破綻しているような雑さは感じられず、いろいろと考えを巡らせる楽しさもありました。長編ではなくショートフィルムで纏めてくれればもう少し高評価かな?と思われるちょっと惜しい作品ですね。[インターネット(邦画)] 4点(2025-04-19 09:57:36)《改行有》

43.  デリシャス(2025) 《ネタバレ》 「ファニーゲーム」的なお話かなと思って観ていたら、当たらずしも遠からずという流れ。そしてそこに、まさかの衝撃の?展開。彼女たちは文字通りケダモノだったのですね。ホントに屋根裏に居たのかも。 お金持ちの一家を狙い済まし、金品よりも血肉を狙い、挙句一家崩壊とは。アナタたち一体何なの?何が目的?あのパリピたちは皆お仲間だとして結構な勢いで犠牲者続出中?勢力拡大中? 気に入られた(相思相愛?)女の子はこれからどうなっていくのでしょう?一緒にいればいつかはケダモノ化するのでしょうか?疑問は多々思い浮かびますが、適度な尺に解り易いストーリーとスピーディな展開。観て損のない作品かと。ただし、ホラーとしての深ーい物語を期待してはいけませんね。先読み容易です。あくまでもライトにご鑑賞ください。[インターネット(字幕)] 5点(2025-04-19 09:53:32)《改行有》

44.  なまず 《ネタバレ》 1枚の恥ずかしいレントゲン写真の流失によって振り回される関係者たちを描いたコメディ、なのでしょうけれど、写真の流失騒ぎは単なる発端であって、そこから展開していく物語はイマイチ無理やり繋ぎ合わせている感じがしてシックリと来ませんでした。 そもそも件のレントゲン写真があまりにイイ加減(どう考えてもそのアングルの写真撮れっこないでしょ?ストロボたいてるし)で、ヒロインがそれを自分と彼氏との写真だと思い込むのも根拠が明示されないので無理やり過ぎる感じ。 タイトルのナマズの登場は唐突過ぎるし、ナマズの見た世界をナマズか語るっていうのだったらそれに徹した方が良いし、肝心のナマズで繋がないもんだから各エピソードがバラバラな感じ。 実に取り留めのないという作品。そもそもコメディなのに笑える場面が少な過ぎるのもマイナスポイントでした。[インターネット(字幕)] 3点(2025-04-19 09:44:44)《改行有》

45.  タイムカット 《ネタバレ》 タイムパラドックスものとしては少々粗いかな?という作品。謎の装置のスイッチを入れたら、姉が殺された時点にタイムトラベルしちゃったから助けなきゃ、でも助けたら姉の死後に生まれた自分の存在は消えちゃうかも、でも助けなきゃ!という物語。そこに、そもそもタイムマシンを作ったのはヒロイン姉の同級生の物理学オタクで、当時の恨みを晴らすべく20年間頑張って完成したタイムマシンで過去に遡って同級生たちを抹殺する、という物語か重なります。 姉の死を契機に生まれたヒロインには、姉を殺人鬼の魔手から救えば自らの存在が消えるかも知れないというジレンマがあり、それに対して殺人犯は過去を変えても自分の現状は変わらないのだと確信している。過去を変えれば未来も変わるというタイムパラドックスものの一つの定番に、過去を変えても時間軸が分岐するから現在には影響しないというもう一つの定番が重なり合い、さてどっちが本当でしょう?結果ヒロインは影響を垣間見つつも過去に遡って生きることを選ぶというもの。 ん?矛盾してる?作り手的には矛盾はしてないのですね。作り手はタイトル通りに「タイム」は「カット」出来るのだという原則で組み立てている模様。でも、なんか違和感。ヒロインは姉の救出後に戻った現在で、自らの存在が両親に認識されていないことを確認しますが、だったら何であなたは存在してるの?という疑問が生じます。時間が分岐しているのであれば、もともとのヒロインの過ごした時間も存在し続けているのですから両親は認識できる筈。存在しているのに認識されないってのは変なような気が。ここはきちんと整理して欲しかったところです。 とは言ってみたものの、この手の物理の原理原則の美味しいところ取りをしてややこしく組み立てている物語は好物。難いこと言わずにエンタメとして楽しむのであれば大いに楽しい作品です。矛盾個所は多々あるものの、総じて言えばお楽しみ感十分のライトなSF。いろいろ考えさせられたというのも作り手の策にハマった証拠ですね。うん、結果的には満足したので高評価。[インターネット(字幕)] 7点(2025-04-19 09:40:14)《改行有》

46.  侍タイムスリッパー 《ネタバレ》 ひさびさに笑って泣ける邦画で魅せてもらいました。 タイムスリップから始まるライトなコメディ。宿敵の登場あたりから深まって行く落涙のヒューマンドラマ。小ネタ大ネタが全編に散りばめられていてバランスが素晴らしい。 思えばタイムスリップそのものはツカミと言うか作品世界への入り口と言うか、勿論ストーリーそのものにとってなくてはならない位置付けではあるものの、それ自体は実は本作を左右するような存在ではないように思えます。それ故、詳細な物理の法則やら理論やらを持ち出して説明する必要もないし、観ている方だって同時に時空の狭間に転落した3人が別の時代に飛ばされて尚且つ同じ時間軸の上に乗っているなんてことはスルーして良いのですね。これはこういうもの。シチュエーションを楽しめばよいのです。 そして、物語の本筋としては、武士道をひとつの例として時代や社会の変遷とそこに生きる人間の在り方と生き様を描いたドラマ。武士の心を持って生きることの生き辛さ、武士の心を持たない者の目に映る武士の生き様、留まることなく残酷にも流れ続ける時間。観終わってから、余韻に浸りつつも遠い時代と今の時代を考えさせられる作品でした。 そして忘れてならない全編を包み込む溢れんばかりの映画愛。随分と欲張りましたね。でも、全然嫌味じゃないし、それどころかだからこその好印象です。繰り返し観たくなる1本でした。[インターネット(邦画)] 9点(2025-04-18 00:17:19)(良:1票) 《改行有》

47.  インビジブル・ゲスト 悪魔の証明 《ネタバレ》 既にご指摘のあるように、「羅生門」を想起させる展開ですね。しかも、一人の人間の言動によって事実関係が塗り替えられて行くという変化球。複雑に入り組んだ物語には大いに翻弄されました。キチンと辻褄合わせが出来ている脚本には脱帽です。 が、少なからず展開ありきの肉付けを感じてしまうのも事実。そりゃあこれだけ入り組んだ物語を最終的に一か所に収斂させて行くには力業の一つや二つは必要でしょうけれど、結構何回も「んな訳ないだろ!」的な展開が結構頻繁に見受けられます。痛し痒しとでも言いましょうか、この複雑な物語の落としどころを如何に自然にバランス良く偶然と必然に描き分けるかに当たっては、作り手も相当苦労したのではないかと思う次第です。 極上のエンタメ系作品として割り切るのであれば大いに楽しめました。ただ、一旦疑問を挟んでしまうと、と言うか現実問題として捉えてしまうと評価は一変しそうです。今回はエンタメ系として割り切りました。 ちなみに邦題は良いですね。原題のままだと単に密室殺人の謎みたいなイメージかと。「悪魔の証明」を持って来たことで物語の本筋が見えて来る感じですね。[インターネット(字幕)] 7点(2025-04-17 14:03:43)《改行有》

48.  バッド・バディ!私とカレの暗殺デート 《ネタバレ》 いいですね~♪ハッキリ言って中身はスカスカ。ストーリーがどうのこうのという内容ではありません。強いて言うなら、主人公の殺し屋(元殺し屋?)が、殺しは悪いことだから殺しを依頼する悪い奴を殺すという詭弁のようで単なる屁理屈というがポイント。そのくせ同じ血が流れてるのを本能適に嗅ぎ取った相手に心の底から恋をしてしまうというアホな純粋性。かなり無茶というか殆どコントです。 でも、だからこその楽しさってものに溢れてる訳で、難しいことを考えないで済むし、主人公もヒロインも概ね無敵だからピンチもピンチと受け取らずに済むし、いざとなれば敵さえ味方になるしで、完璧に無防備でエンジョイ出来るってもんです。 お約束とばかりに主人公が絶体絶命になったり、惹かれ合う二人が引き裂かれたりする心配なんかないこの手の作品は大好物。なので相当甘めの高評価です。 ちなみに邦題はちょっとどうですかね?原題のままとか原題の意訳が良かったような。[インターネット(字幕)] 8点(2025-04-16 16:53:51)《改行有》

49.  それも恋 《ネタバレ》 製作後10年近く経てから鑑賞したこともあり、些か時代背景は変化してはいるものの、ここに語られるある種の「恋」は永遠普遍のモノと言えないこともないかと。それが証拠に、エンディングに登場する類の事件は後を絶たない訳で、積み上げられた条件がカチッと嵌まってしまうと逃れられない心情になり得るのでしょう。勿論全く肯定はしませんが。 本作の場合は、本人の責任が全くないことはないまでも、良恵の置かれた境遇は日々彼女を追い立て続け、いつの間にやら素直に自分らしく生きる術を見失ってしまった訳ですね。それが最愛の母の死、それもジワリジワリと迫って来た末の死、という衝撃が引き金となって一気にタガが外れてしまったということでしょう。そして、外れること自体は彼女にとって即ち悪ということでもないのに、偶さかそこに中国人青年がいたものだからあらぬ方向になびいてしまった。それは不幸です。彼女だって気付いていただろうに抗えなかった。 中国人青年の方も、細かな背景が説明されていないので俄かに批判は出来ないものの、止むに止まれぬ事情で追い詰められた上で結果的に最近で言うところのロマンス詐欺、昔ながらの結婚詐欺を働いてしまった。 良恵が一方的に中国人青年に騙された訳でもなく、勿論中国人青年が良恵にイイ様に扱われた訳でもない。自然にどちらからということもなく惹かれて行ったと言って良い様に思えます。これ即ち「恋」なのでしょう。殺したいほどの「恋」が芽生えてしまったのですね。 姉に言い寄った男が偶然にも妹の裏バイトの客だったなどという狭すぎる世界には少々引いてしまいましたが、どうにも地味で魅力のない良恵が、「恋」によって彼の前では可愛らしく変化していく様は非常に丁寧に描かれていて好感が持てました。オチは決して意表を突くようなものではありませんが、寧ろ決して珍しくないオチによって鑑賞後の印象は深まったように思えました。[インターネット(邦画)] 6点(2025-04-15 16:24:08)(良:1票) 《改行有》

50.  ロマンティックじゃない? 《ネタバレ》 これでもかと言わんばかりの鉄板的ラブコメ作品ですね。数多ある名作ラブコメをパロっているようでいて本作こそが真のラブコメ的な作りになっている。安心・安定のラブコメです。ラブコメ好きの方は勿論のこと、ヒロインのように本当はラブコメ好きなのにラブコメ嫌いを装っている方も含め、大いに楽しめる作品だと思います。なので、心の底からラブコメ嫌いの方は視聴注意ですね。 かく言う私はラブコメ好き(ただし感情移入し過ぎるのであまり見ないようにしているというヒネクレ者)なので大いに楽しみました。結末が分かっていても楽しめてしまう。分かりますよね~、見え見えです。それでも楽しめるように丁寧に作られている作品。作り手のセンスに拍手です。 強いて言わせていただくならば、レベル・ウィルソンさんが美し過ぎ。確かに立派な体格ですがどっからどう見ても美形です。正直、彼女のことはあまり知らないのでライトな体型だった頃とかは分からないのですが、間違いなく美形です。対するアダム・ディバインさんは他の出演作のイメージが濃すぎて素直に美男子には見えないのですが、それでも優しくて気のいい好青年のオーラが出てます。なので、ちょっとお膳立てが揃い過ぎな感が否めません。 とは言え、そんなことに少々抵抗感があったとて本作のラブコメとしての完成度は下げられませんね。ハッピーエンド、しかも誰も不幸にならない完全なハッピーエンド。たまにはこういう作品を観ないとね。[インターネット(字幕)] 8点(2025-04-14 13:57:09)(良:1票) 《改行有》

51.  わたしのゆくえ 《ネタバレ》 どう考えても探偵業を生き甲斐にはしていない様子のヒロイン。調査対象のチャラ男は地味な彼女とはまるで接点がなさそうだけれど、どうやら既知の間柄のよう。彼女の前職は塾の講師のようですね。さしずめ彼は教え子か? 個人的に尾行して偶然の出会いを演出してまでしてチャラ男と接触しようとする彼女。それはシンプルに温めていた好意によるものなのか?それとも偶然調査対象になった知人への警告なのか?或いは、変化を求めるあまりの暴走なのか?結局彼女は話しかけて社交辞令的に飲みに誘う程度のアクションをするに留まり、再び日常に戻って行く。 タイトルは、将来の展望もなく日々を消費するだけの生活に疲れたひとりの人間が、人生の舵を切ろうとしたものの結局は元の進路に戻って行くという虚無感のようなものを表しているのでしょうか? ショートフィルムならではの謎かけ的展開とエンディング。絶望とまではいかないまでも、ある意味現実路線と言うか、あまり明るい未来を彼女に感じることの出来ない物語でした。[インターネット(邦画)] 4点(2025-04-14 00:06:48)《改行有》

52.  予定は未定 《ネタバレ》 アラフォー女性の日常を切り取ったショートフィルムですが、今どきは結婚年齢も遅くなっているし未婚率も高まっているし、そもそも結婚していないことを言うだけでセクハラだし等々、描かれている日常にはそこそこ時代錯誤感があります。 ただ、それは作り手が逆手に取っている部分と言うか、敢えてそこを突くことで社会に対してのシニカルなスタンスを示している感じでしょうか。 ヒロインが日々受け続けているプレッシャー。過去の敗北を引きずり続けているうちに若さをうしないつつある現状。生きることに不器用なことは寧ろ魅力にもなり得るのに。 ラスト、疾走する彼女の口元に浮かぶ微笑みは、何かが吹っ切れた、何かが剥がれ落ちた証しであることを望みます。[インターネット(邦画)] 6点(2025-04-13 23:34:28)《改行有》

53.  HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス 《ネタバレ》 ある意味正しき続編ですね。前作を全体的にキチンと拾い上げて踏襲しています。2作目の難しさってのはあると思いますが、見事パワーアップ、バージョンアップしていて、2作目だからこそ陥る失敗みたいなものは少ないんじゃないかと。 兎にも角にも主演の鈴木さんの鍛え抜かれた肉体、わざとらしいまでの朴訥とした演技、ムロさん、柳楽さん、安田さんなどなどの弾けた演技が、如何にも楽しんで制作した感を醸し出してる。コメディって作り手の楽しさが観客に伝わってこそコメディになると常々思っていますが、本作はまさにそんな感じの空気に満たされていて心地良い限り。強いてちょっとだけ残念だった点があるとすれば、終盤に少々流れが停滞したと言うかちょっと尺が長過ぎたのかも。 観る者を大いに選ぶ作品であることは間違いないです。前作同様、たまたま私はピンポイントでハマリました。なので前作同様の評価です。ここに描かれているのは清く正しく美しい正統派の変態。変態の類型にもいろいろあるとは思いますが、これぞ正しき変態。 次作もあるのでしょうか?「シティハンター」の鈴木さんも良かったですけれど、やはり変態仮面としての鈴木さんを是非今一度観てみたいところです。すっかり大人になった変態仮面の姿を。[インターネット(邦画)] 8点(2025-04-13 00:09:58)(良:2票) 《改行有》

54.  ムーン・ウォーカーズ 《ネタバレ》 オープニングのスタイリッシュなアニメーションから始まり、エンドロールで跳ねるおデブさんまで、全編通じて楽しませていただきました。ライトなお笑い感覚にライトなエロティシズム、そこに挿し込まれるハードなアクションとグロカット。塩梅が良い感じ。ベタなアメリカンコメディも大好きですが、若干イギリス感のあるこのフランス・ベルギー合作コメディも良いですね。 有人着陸のフェイク映像に関する作品と言えば「カプリコン・1」が真っ先に思い浮かぶところ。また、アポロの友人月面着陸には様々な観点からフェイク疑惑があるという都市伝説的噂。本作は、更にそこにキューブリック監督まで絡ませて実に楽しく魅せてくれました。 そして、本来コメディ感の薄い?ロン・パールマンさん演じるCIA諜報員が良いですね。恐いんだかニブイんだか分からない感じ。ベトナムでの3年間によって負ったPTSDに悩まされる疲れ切った敏腕諜報員。板に付いてます。流石です。ハリポタのロン役だったルパート・グリントさんのクソ野郎だけど憎み切れない感じもまた良し。また、CIAが情け容赦なく殺しまくるという設定がホントかどうかは知りませんが、少なくとも本作としては最高に効き目のあるエッセンスじゃないかと。あ、謎の映画監督?とその秘密の館もなくてはならないエッセンスですね。 もっと諸事情に詳しければ、パロディ要素等々更に楽しめたに違いない作品。いろんな要素をバランス良く絡ませたコメディに8点献上します。[インターネット(字幕)] 8点(2025-04-12 14:28:51)《改行有》

55.  私はたぶん絶対にかわいい 《ネタバレ》 約15分のワンカット撮影。リアルな会話劇です。会話の中身はスカスカ。と言うより二人の関係がスカスカ。 今日のこの時まで男の結婚を知らされていなかった女。男のことを元カレと女は言うけれど、男の方は付き合っていることにさえ懐疑的。そのくせ半同棲。否、紙袋一つに余裕で入る衣類。たまにお泊りしていた程度か。 女の方は男のことを恋人と思っていたようではあるものの、男の結婚宣言にはほぼ無感情。男がクルマを降りて一度は毒舌的に独り言ちるがそれ故のタイトルか。せめてもの抵抗?ただ、直後にはドライブスルーでダブルチーズバーガー。2個のオーダーは習慣?それも敗北感があって悲しいかも。 リアルなようでいて個人的にはリアルでも何でもなく感じる二人の関係性。あぁそうですか、勝手にしてください、としか思えなかったです。 いっそクルマを降りて歩き出す男をしばらく眺めていた直後にクルマが急発進してスクリーンはブラックアウト、みたいなホラータッチだったら惹かれたかも。それじゃ全く別物になっちゃうかな。[インターネット(邦画)] 3点(2025-04-11 11:46:57)《改行有》

56.  NIMIC/ニミック 《ネタバレ》 当たり前の日常。家族で一番早く起き、朝食用の茹で卵を作る。オーケストラのリハーサルに行き満足した演奏が出来ないまま帰路に着く。妻との間に、そして子どもたちとの間に何があるのか?冷めてもいなければ温かさもない日常。チェロの演奏もまた然り。日々リハーサルを積んでもそこには新たな喜びもなければ達成感もない。 そして、特に必要性もないまま唐突に発した「今何時?」という一言。聞かれた女はその時点で彼と同期する。或いは入れ替わり始める。そして、彼と同様に彼女もまた誰かに時間を聞く。その上で彼女は彼を追う。否、追っているようでいて追ってはいない。それは彼女は彼だから。自宅の鍵も所持している。夫として父親として家族に受け入れられる。更にはオーケストラにも受け入れられる。そのことは即ち彼が存在を失ったということなのか。しかし、彼は誰なのか判らないまでも少なくともそこに存在する。そして、もしかしたら彼女がそうだったように、彼もまた失った存在を取り戻すべくNIMICを求めるのでしょう。誰かに時間を訪ねるカットこそありませんが。もしかしたら連鎖を断ち切る?そんなことはなさそう。 タイトルの「NIMIC」はルーマニア語で「何もないこと」らしい。何もない彼女は全て揃っている(機能しているか否かは兎も角として)彼になり、彼はいったん「NIMIC」となって行く先を求める。存在は本質的には限りなく不安定かつ流動的であって、見極める間もなく移ろいでしまうものなのだ、といったメッセージなのでしょうか? 日々の生活の足元を揺るがされるような不気味さが漂う、単調ながら不安と期待が綯い交ぜになった短編作品でした。[インターネット(字幕)] 7点(2025-04-11 00:09:53)《改行有》

57.  ロブスター 《ネタバレ》 近未来SFなんですね。未来の世界は今と違ってこれこれこうなっていますみたいな一つの定番。ここでは子孫を残せない独身者は社会悪、ということのようです。今の世界で常識化しつつある「多様性」とは真逆の世界。現実世界にシニカルな視線を向けたダークファンタジー、或いはダークコメディといったところでしょうか。 キライではありません。一見奇抜さを求めて思い付きのままに作られた作品のように思えなくもありませんが、考え抜かれたプロットに基いた作品であることは間違いないと思います。ただし、テーマが解りにくいことも間違いない感じ。おそらくは「愛」なのでしょうけれど、設定が設定なだけに少なからず歪んだ愛のような。 この世界では「似たもの同士こそが夫婦のあるべき姿」のようですね。意外と古風。ホテルでの一連のプロセスはそのフィルターということでしょう。支配人のカップルが理想型とも思えないあたりはコメディ要素かと。 で、生き残るためには、幸せになるためには、愛する人と同じ特性を身に着けなければならない。少々問題ありのキャラ設定である主人公は、愛するが故に自ら失明の道を歩んだのか。多分答えは「否」のように思えます。彼にはそこまで出来ないでしょう。そしてロブスターにされたかの如きエンドロール。 繰り返しますが嫌いではありません。敬愛する故デヴィッド・リンチ監督の描いた不条理劇を愛する私。不条理風なこの作風も嫌いではない訳です。だいぶ異なる作風ですが。 絶賛したいところです。ただ、冒頭の馬射殺と中盤の主人公の元兄の犬惨殺とウサギの受難には許し難いものがあります。愛するサメ映画の鉄則(ただし一部の作品にのみ通用)「犬は死にません」を見習って欲しい。これはいけません! まるで別人の如きコリン・ファレルさんの演技の素晴らしさ(太ったのは役作り?)の分を考慮しても、動物殺しのマイナスの方がデカいので7点止まりとさせていただきます。 (追記です) 書きたい小ネタは多々ありますが、どうしても書きたいのを追記します。 ①ホテルの従業員の女性がデヴィッドを助け「何でだか分からない」みたいなこと言いますが、そりゃ毎日あんなことやってたら情が移りますって。 ②プールのシーンの背泳ぎ。今まであんなに官能的な背泳ぎを見たことがないです。あぁなんと艶めか美しいこと。[インターネット(字幕)] 7点(2025-04-10 18:45:11)《改行有》

58.  ビーキーパー 《ネタバレ》 素晴らしい!これぞジェイソン君!彼は無敵で良いのです! 今回は終盤に怪我しちゃいましたが(よくよく考えればラスボスに弾を打ち込んでるのに防弾ベスト部分を撃って頭を狙わなかったのはラストバトルに向けてのお約束?)、そこに至るまでの間にも普通だったら(既に状況が普通じゃありませんが)せめて掠り傷ぐらい負ってるだろうに無傷でスルー。やっぱヒーローは無敵じゃなきゃいけません。お約束めいたピンチやら名誉の負傷やらは無用!これでいいのです。 今回は関係ない下っ端とかFBIとかもだいぶお亡くなりになっちゃいましたが、正義のためなら仕方ない?いやいや、ちょっとFBIとかヤリ過ぎちゃいましたね。でも、やっぱ仕方ないですね。てか、考えちゃいけないですね。 兎にも角にもジェイソンこそが正義!法令遵守に拘泥してたら正義は守れません。ジェイソン流のコンプライアンスですね。正しいです。 シリーズ化して何本も、とまではしないまでも2か3ぐらいまでは観たい作品。どうか無理せず同じ路線で。ちょっとだけ中身を変えてくれるだけで良いのです。うん、今回はヒロインとの間に色気なしでしたから少しだけその辺も足すとか。ジェイソン君のキレが維持されてる間に(まだまだ大丈夫ですよね)、是非とも楽しませて欲しいところです。期待![インターネット(字幕)] 9点(2025-04-08 23:56:34)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

59.  エイリアン・バトルフィールド 《ネタバレ》 ストーリー的にもかなり雑ですが、何よりも映像があまりに雑。どっかからか借りて来た映像や恐らくはソフトに殆ど丸投げで作ったCG。エイリアンとかロボットの動き、或いは宇宙船内の様子は、他のB級SFホラー作品のそれとソックリ、てか殆ど同じ。同じプログラムで作ったとしか思えないです。 見た目がそんななのでストーリーはどうでもよくなってしまう感じでした。それでも、一応振り返ってみれば、墜落した(撃墜された?)異星人の宇宙船と搭乗していた異星人が米国政府に持ってかれる。定番のエリア51ものです。異星人の指揮官は原則不戦の方針。まともに戦ったら簡単に勝っちゃうよ、という考えから親切にも人質返せば去るよと停戦を申し出てくれる。が、小規模の戦闘で少し勝ったからって米国は強気。停戦なんてとんでもない、こっちは絶対有利、全滅させてやる!とばかりに都市部の上空でも平気でUFO爆破撃墜。おいおい一般市民が下に居るってのに。その後は似た状況の繰り返し&何故か飛び入りで他の星の軍まで参加しての戦闘&お約束だから盛り込まなきゃ的な仲間割れ、更には家族ドラマ、更には謎の解説口調のオジサン。カオスです。そして最後には、人類の半分が死んでしまうと承知の上で米国大統領は世界各地(の上空にいるUFO)への核攻撃のボタンを押す。かくして地球上は焼け野原。 と言う訳で、全てにおいて雑な1本。それでも何とかストーリーなり映像なりを工夫して仕上げてやる!という気概が見えれば良かったのですが、残念ながら見るべき点はないままでした。走り出してから現場での思い付きで作り足していった感じです。なので、個人的最低点の1点です。[インターネット(字幕)] 1点(2025-04-07 13:48:12)《改行有》

60.  鼓動 《ネタバレ》 父を亡くした若者・ミツルと若い息子が不治の病に侵されつつある男・高橋。恋人に別れを告げられ帰路を急ぐミツルと、駅前の路上で携帯を前に泣き叫ぶ高橋には実質的な接点は全くない。しかし、父への後悔の念はミツルを振り返らせた上に高橋に歩み寄って手を差し伸べさせる。そして、息子と同年代のミツルを仰ぎ見た高橋は、それに応え強く握り返す。 ミツルは死の直前の父からの電話を繰り返し無視し続けた。そして、冷たい言葉を投げかけた電話が父との最後の会話となってしまった。父親に愛情を感じていなかった自分。一方的に自分からの感情のみによって父親と接して来た。それでは自分は何をして来たのか。ただ自堕落な生活をしていただけではないのか。反省は内側にも向かう。そして見ず知らずの泣き叫ぶ高橋に父を重ね手を差し伸べる。 一方、差し出されたミツルの手を握り締めた高橋には何が伝わったのだろうか。常に厳しく接し続けて来た息子が、今や寝たきりの状態で発語さえもままならない。進行する病魔と死への恐怖。きっと父親のことを恨んでいるのだろう。息子への厳しい言葉や態度が悔やまれる。それは自分のことは顧みず息子に苦行を強いていただけではなかったか。もっと違う父子関係であれば息子は病床に臥せずに済んだのではないか。そこに差し出されたミツルの手。ミツルと我が子を重ね合わせ、逡巡しつつも差し出された手に我が子の手を重ね合わせ身と心を委ねる。 この先ミツルと高橋の歩む人生がどうなっていくのかは観る者に委ねられるエンディング。時として振り返ることが後の人生に如何に大切なことか。しかし、それでも人は振り返れない。だから常に後悔がある。そんな感想を抱きました。[インターネット(邦画)] 7点(2025-04-07 13:21:59)《改行有》

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