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41.  エコーズ 《ネタバレ》 作品スケールは海外ドラマ60分規模の印象。心霊捜査官ものドラマで扱いそうな話をがんばって膨らませたようで、映画としてはちょっと辛いです。そりゃ自分の家でかつて起こった惨劇だものなんかあるだろうに、という映画的お約束の設定を、今回は催眠術をきっかけに発覚していく展開です。海外ドラマよりも長い尺数になったのは、主人公や家族のキャラ説明に費やしているうため。この部分、もう少しコンパクトかつ端的な描写が出来ていれば、ストーリーそのもののを分厚く出来たのに…残念。[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-12-16 16:44:45)

42.  the EYE 【アイ】 《ネタバレ》 前半の静かな恐怖が絶品。エレベーターの老人、通信簿を探す少年は全世界のマンション暮らしの人々共通の怖さだろう。説明セリフではなく、さらに盲目時代の彼女をしっかり描いているからこそ、彼女しかわからない恐怖と孤独感がその効果をもたらしているのだ。そして、意識的に先の読めるようにミスリードして、彼女の目から見た自分の顔が実は!という大ドンデン!このジャンルとしては切れ味ある展開だ。後半は真相追求というサスペンスになっていくが、ここはJホラーよりもテンポがよく、香港ならではのお家芸が垣間見れる。エンタテインメント性と完成度の高いホラー映画だ。ただ、最後の再び失明する原因は雑な印象で残念。両目同時に破片が刺さるなんて!(映画では片目だけなのに)でも秀作です。 [DVD(字幕)] 8点(2011-10-26 16:38:08)(良:1票) 《改行有》

43.  96時間 《ネタバレ》 この手の作品のほとんどが、「父ちゃん強過ぎ」「リアリティなし」などの表現とともに低評価をされてしまう。ところが本作、偶然なのか計算しつくされたのかの議論は分かれるものの、実にいいバランスで展開している。リーム・ニーソン扮する男の肩書をうっすらと紹介する程度にとどめ、ライブコンサートでの活躍と機転で「ただ者ではない」を植え付ける。一方、娘を盲目的に愛していることもしっかり見せたおかげで、倫理観を無視しても助け出す、という一点のみのキャラが確定したのだ。こうなればもう怖いものなし。思慮深い役が多いニーソンのキャラを逆手に取った起用は正解だ。いつものアクションスターだと「いつまでこんなことやってんの?」的な失笑もあるだろうが、彼は実は腕っ節が強いというキャラをつけただけなのに、大胆な行動も不思議と違和感が起こらない。ちなみにシュワちゃんがやると真犯人は妻だったとなるんだろうなあ、ハムケ・ヤンセンだから。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-07 13:02:51)(良:1票)

44.  悪魔が来りて笛を吹く(1979) 《ネタバレ》 尺八奏者作曲のマイナーコードのテーマ曲と平積みになっていた原作本の帯やポスターに載っていた悪魔(耳が尖り、ツルピカ頬コケ)に惹きつけられたおかげで、「この映画のどこがいいの?」といわれ続けるハメになってしまった。人情探偵と化した西田金田一、見てるとイラつく斉藤とも子のヒロインとビミョーな要素はあるものの、横溝作品の隠微な世界はそれなりにかもし出されていたように思う。オープニングに登場する悪魔(等身大人形?)が少し前のめりのような気が…。砂地でうまく立たせることができなかったのか、と30年間気にしている自分は本当に人間的に小さく思える。 [映画館(字幕)] 6点(2011-06-06 10:37:00)(笑:1票) 《改行有》

45.  魔法にかけられて 《ネタバレ》 いつかは出るであろうディズニー物のパロディをディズニー自身がやるなんて、すごすぎる!確かにおとぎの世界はキャラクターの考え方や行動そのものも現実離れしていて、現代人が冷静に見るといささかイラっと来る部分もある。たとえば、白雪姫が森をさまよううちに小人たちの家に勝手に上がりこんで、七人分のベッドを一人で使って眠り込んでしまう身勝手さは現実の世界では不法侵入にあたるかもしれない。このギャップを逆手にとってここまでうまくまとめた力に頭が下がる。おとぎの世界を否定しているどころか、お姫様の純粋さこそが現代の忘れたものである、と気づかせてくれるというお見事な展開。王子やナンシーも無用な嫉妬で引っ張らず、大団円になるのも爽快だ。ミュージカルという非現実の世界も彼女ならもちろん違和感がない。ロバートを好きになり始める後半のジゼルのしおらしさは、エイミー・アダムスが演じるからこそいじらしく見える。歌唱力はすばらしいの一言。そしてダンスパーティで自分の好きな人がほかの女性(ナンシー)とダンスを踊り、いつしかその女性と結婚してしまうという、おとぎの世界では絶対にありえない片思いの表情はとても切なく美しくみえてしまう。おとぎ話では片思いは絶対にないだけに心の痛手は俗世の我々と比べられないほどつらいものなのだ。さらにその直前に踊る二人のダンスシーンは「美女と野獣」そのままのカメラワーク。アニメだからこそ出来たと思う映像が実写ではより鳥肌もののすばらしさ!ダンス途中でロバートが告白とも言える歌詞の口ずさみもロマンチックな演出。これぞ映画!日本語版も観たが、吹き替えの主要人物(歌を歌うジゼルとエドワード王子とダンスパーティの歌手)の声色はあまりにも原作(字幕版)と似ていてまったく違和感がない。吹き替え版制作のこだわりにも拍手を送りたい。[DVD(吹替)] 9点(2011-05-31 11:18:22)(良:2票)

46.  ロッキー この映画の感動するところは、成り上がりたいというアメリカンドリーム成功者ではなく、稀有なチャンスを恐れながらも、逃げずにベストを尽くす、それを愛する人にだけわかってほしいという、純粋無垢な姿ではないかと思う。まさに劇中のスタローンはロッキーそのもの。彼はこの作品の公開直前までチョイ役でしかなかったしがない俳優だったことを忘れてはいけない。自分の書いた脚本を様々な人間に売り込み、自分自身が演じるため、大作映画ではなく、あえて低予算映画を選んだ。「自分の感性」にこだわり続けたのだ。幸運にも結果として大ヒットはした。しかし作品上の彼はそんな成功を確信してはいない。とにかく与えられた、勝ち取ったチャンスにベストを尽くすだけの、まさに「ロッキー」そのものだったのだ。それにしても、試合までの描写が実にうまい。リトルマリーのエピソードも、エイドリアンとのなれ初めも実に自然ですばらしい。彼の脚本は超一流だ。演出・演技・音楽そしてストーリーすべてが奇跡的にかみ合った名作と言い切れる。[地上波(吹替)] 10点(2011-03-29 12:07:46)

47.  アウトレイジ(2010) 《ネタバレ》 冒頭のボッタクリバーに引っかかるサラリーマンが秀逸。すべての発端は彼から始まったのだ。このやり取りがリアルなおかげで次に仕掛ける罠に私は完全に引っかかってしまった。痛い映画という表現が良く使われるが、この映画はそれが主ではない。殺しの部分をリストラやいじめに置き換えると社会のあちこちの縮図に見えてしまう。学校や職場やクラブやPTAなど集団社会で少なからず起こりうる展開だ。北野作品初出演の豪華な俳優陣の細かい芝居も見ごたえアリ。見る人によってそれぞれの役作りが楽しめる。特に北村総一朗に頭をはたかれた後の三浦友和の表情と顔色の悪さが好きだ。頭をはたかれるシーンは2度あるが、2回目の表情が感慨深い。1回目のカチンときた表情が見事に消えているのだ。これはその後の展開を示唆する重要な表情だ。さらに顔色メイクも素晴らしい。明らかに酒で肝臓を患っている土気色。よほどの酒量を示す割に三浦の飲酒シーンがほとんどない。北村総一郎の前では従順な態度。それはあくまで表向きであるということ表しているのだ。三浦友和一人ピックアップしてもネタは尽きない。それにしても、この映画は観るたびにいろいろな発見がある作品。北野武監督に限らず、何度でも楽しめる作品は久々だ。はやくDVDでチェックしたい。[映画館(邦画)] 8点(2010-12-27 11:13:04)(良:2票)

48.  アバター(2009) 《ネタバレ》 圧倒的映像美だけでなく、主人公が地球人そのものではなくアバターに行動させるというひねったストーリーで見る者を飽きさせない作りは見事だ。ただ映像が見事であればあるほど、根本のテーマが気になる。征服者の優越と傲慢さから端を発し、一方で、それを阻止しようとする主人公の行動はまさにマッチポンプそのものだ。滅びゆく地球のために新たな物資のためなら何をしてもいいという論理。もちろん映画の中でもそれを悪としているが、何も解決していないのだ。今回は地球人の攻撃は食い止められたが、いつか必ず地球人は再び侵略してくるだろう。原住民や生態系を維持するために攻撃するのはやめようなど考えるはずもない。なぜ人間は自分たちの都合で破壊や殺りく行為を繰り返すのか?スケールを大きくしたためそんなことまで考えざるを得ない。それがこの映画の最大のミスだと思う。よくジブリ的というたとえをする方も多いが「もののけ姫」「平成狸合戦ポンポコ」は自然破壊を「変えることが出来ない過去」という<時の流れの宿命>として扱っている。決して異端者ではない。また「風の谷のナウシカ」は異端者による侵略ではあるが、それを食い止めるのは主人公たち人間ではなく、自然そのものの大いなる力である。ジブリ作品に爽やかさを感じるが、この作品に後味の悪さを感じ、手放しで「面白かった」と言えないのはその点かもしれない。[DVD(吹替)] 6点(2010-12-16 18:21:34)(良:1票)

49.  あなたに降る夢 確かモデルになった実話はもっと素晴らしかった記憶がある。警官である夫が宝くじが当たったら店のウエイトレスと半分ずつ分けようと約束したら、本当にあたってしまった。ココまでは映画も同じ。でもその後の実話では、何ももめることがなく奥さんも快諾して警官夫婦とウエイトレスで仲良く分けたそうな。夫婦とウエイトレスで仲良く撮影された写真を見た記憶がある。確かにそのまま映画化すればメリハリのない善人だらけの話だから、エンターテインメント性は低いかもしれない。それにしても実話ですごいのは奥さん。完全に悪役になってしまった映画の扱いにもおそらく「映画的に面白くしたいため」という割り切って承諾したと思うと並大抵の寛大さでは済まされないほど、実在の奥さんは大人物なのだ。確かに冷静に考えれば、正直で暖かく思いやりある警官だもの、優しく素朴な女性を妻に選ぶのはちっとも不自然ではない。また、ウエイトレスへの分け前を告白した夫の正直さを愛し誇りに思ったことだろう。出来た男は素敵な女性を選んでいるのだ。 映画を観続けていると途中から「なぜ、主人公の警官はこんな女性を妻にしたのか?」「いくら妻が悪いといってもウエイトレスとの関係はいいのか?」という疑問が浮かんでくるが、実話では当然そんなことなかっただけに、映画的ストーリーへ変えてしまったひずみを処理しきれていないのではないだろうか。[DVD(字幕)] 7点(2010-08-16 16:07:25)(良:1票) 《改行有》

50.  アンタッチャブル 《ネタバレ》 少女の爆死、ネスの登場、冷ややかな警察、手入れの失敗、老警官との出会い、死んだ少女の母からの激励、老警官への説得・承諾、腐っていないリンゴ探し、そしてはじめての手入れ成功…ため息が出るほど無駄のない構成、しかもデパルマの狙いのあるカット割と威厳すらあるモリコーネのスコア。そしてそれぞれが輝く存在感を出し切ったキャスト陣。これほど完成度の高い作品はそうそう見つからない。ケビン・コスナーをスターダムに押し上げ、アンディ・ガルシアを見出し、そして何よりもショーン・コネリーを完全復活(それ以上)させた功績は計り知れない。2時間で巧く収められているのも。今考えれば、すべてのキャラクターがしっかり描かれ演じているからだと痛感する。説明のための台詞やシーンを省けたのは、「彼ならこうだったはずだ」と予想させる、つまり「行間」を観客が無理なく埋めることができるからだ。さらに見終わった後でも登場人物それぞれの人生を思い起こさせる。マローンと同僚の老警官や爆死した少女の母親もその後どんな生き方をしたのだろう…名作。[ビデオ(字幕)] 10点(2010-08-01 10:49:09)

51.  怖がる人々 オムニバスなので、人によってそれぞれのの点数が違うことを前提に平均で7点かな。個人的に秀逸なのは皆さんのおっしゃる通り「火焔つつじ」ともうひとつ「吉備津の釜」。とくに「吉備津の釜」は落語の怪談話と都市伝説の要素をうまくミックスされた3重構造。手塚治虫の短編にあるような趣があり、実によくできている。[地上波(邦画)] 7点(2010-06-28 14:49:43)

52.  犬神家の一族(1976) 《ネタバレ》 当時、湖面ににょっきり出た足二本&スケキヨマスクは反則に近いほどの衝撃を日本国中に与えた。当時小学生だった私は、まず「フォワアア」と叫びながらドラゴンキックしてプールに飛び込み(アチョーじゃないよ)、「犬神家いきます!」と吠えながら水中で逆立ち&水面に足2本を出してた。そして思春期になるとスケトモがいいのかスケタケがいいのかという最低の選択を悪友同士で議論したり、もちろんゴム製の白いヘッドキャップに穴をあけ、しゃがれ声で「かあさん、僕はスケキヨじゃないよ」とかもやったなあ。現在40歳以上の男子に少なからず影響を与えた作品。まさにエンタテインメント [ビデオ(邦画)] 8点(2010-06-11 18:46:10)《改行有》

53.  俺たちの交響楽 《ネタバレ》 ご存知、寅さんの名脚本家・朝間義隆氏が監督したベートーベンの第九を目指す市民コーラスのストーリー。山田洋二組のメンバーを中心に川崎の労働者たちを中心に描いた「まじめな」映画である。彼女がほしいという浅はかな工場づとめの青年(武田鉄矢)がコーラスメンバーの勧誘をしている友里千賀子や森下愛子に惹かれつい、仲間を誘い参加するところから始まるのだが、メンバーそれぞれが抱える悩みを丹念に描き、女目当てで参加した武田が徐々に自分を見つめなおす過程をやさしく描く、まさに「朝間」節の作品。時代性を否定せず、高度経済成長の終焉を醸しながら、小市民のささやかな輝きを描いている。 「同胞」と相似する何かがある作品。[地上波(邦画)] 7点(2010-03-15 14:22:45)

54.  ナイト ミュージアム 《ネタバレ》 そもそも博物館の標本は何のためにあるのか。その場所で見ることのできない、もしくは現在では見ることのできないものを再現するためである。観客たちはそれを見ながらその場所やその時代に思いをはせるのである。この映画、それを楽しく実現してくれているのだ。単なる子供向き映画ではなく、博物館にとっての究極の夢の具現化といってもいい。さらにこの映画は博物館内の陳列物同士の人間関係まで膨らませている。ローマ人とガンマン、ルーズベルトとサカジャウィアなどなど、それぞれが蝋人形やミニチュアとわきまえながら今を生きているのだ。この映画を見た後の博物館見学はもっとゆっくり標本を見て回ろうとおもう。江戸時代の侍がマリー・アントワネットの噂話をしながら、ピラミッドの建設を手伝っているかもしれない。そして驚くべきは、エンドロールでのディック・ヴァン・ダイク。奇跡のようなダンスが披露されている。おそらく現場のスタッフ全員で感動したに違いない。チキチキバンバンやメリーポピンズで育った世代にとってあの柔軟な身のこなしは、博物館にしまっておくものではないと判断したのだろう。[映画館(吹替)] 8点(2009-11-27 01:48:36)

55.  レインマン D・ホフマンは前評判どおり、完成度の高い演技、脱帽ものだ。病気の性質上どんなことがあっても変わらないライフスタイルと言う設定でありながら、ストーリーが進むにつれ、弟とかすかに交流していくという静かな変化を演じている。それはホフマン同様監督の素晴らしさともいえる。ただ、この映画で一番驚いたのはトム・クルーズ。欲とコンプレックスにより兄に会いに行く虚栄心と傲慢さ、兄への苛立ち、兄への想い、愛おしさという弟の心の変化を実に丁寧に描いている。ホフマンが動かない役なののでトム・クルーズがすべてのストーリーを進行させる、いわば一人芝居である。名優と評判高いD・ホフマンに対し、一人で怒って、泣いて、笑っているのだ。私の頭の中にあった「単なる2枚目俳優」のレッテルを完全に払拭してしまった。2枚目でも、3枚目でも、悪役でもハリウッドの層の厚さを実感した。 またエンドロールではそれまで撮った兄の写真を紹介しているが、ほとんどの写真に兄の大好きな「数字」がなにかしら写りこんでいる。この数字はおそらく兄にとって弟との旅そのものであり、遠く離れた生活でも弟を思い起こさせるには十分なものかもしれない。深い演出だ。[試写会(字幕)] 9点(2009-11-17 05:47:13)

56.  アイスマン(1984) 《ネタバレ》 「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」でその凛々しさに引き込まれた頃、ビデオ屋で<出演・ジョン・ローン>と記されていてので思わず借りた。しかし、いつまでたってもそれらしき人物が出てこない!登場人物は主人公のティモシー・ハットンやまだ脇役のダニー・グローバーなど欧米人ばかり、東洋人の出演なんて設定からしてありえない!と思いながら、いや待てよ、まさか、もしかして、えぇ!こいつがぁジョン・ローンだったぁぁ!という驚くべき配役でしっかり「主役」でした。ストーリーは中盤までは異文化交流を丹念に描く展開。この映画のいいところはそこで終わらせず、「アイスマン」がなぜたった一人で北極近くにいたのか?の真実に迫っていく。これが泣ける。いい映画だ。[ビデオ(字幕)] 8点(2009-11-15 22:44:03)

57.  母なる証明 《ネタバレ》 一見よくある溺愛息子の冤罪晴らしに執念を燃やす母親ストーリー。だがボン・ジュノはタブーに近い展開を後半畳み掛ける。真犯人は誰なのか?今の日本のテレビ中心のドラマや映画に慣れすぎると、監督がちりばめた無数のヒントが気づかなくなるらしい。友人の半数がストレートな解釈で納得していることに驚いた。この監督はそんなに甘くないし、恐ろしくクールだ。よく練られたシナリオと俳優の迫真の演技、昔はいっぱいあったのに…なんて愚痴りたくなるほど、すばらしい。日本で作ると当たらないんだよなあ、こういう作品。それでももし日本で作るならば私の中で配役は決まっている。母親に吉行和子、息子は境雅人、息子の友人は成宮寛貴。年齢はぜんぜん違うけどそれぞれみんな激似です。[映画館(字幕)] 9点(2009-11-02 02:29:52)

58.  ハンコック 《ネタバレ》 スーパーヒーローでウイル・スミスという必ず訪れる組み合わせに、多くの人はストレートな痛快アクションを期待していたのでしょう。皆さんのレビューや点数の低さからもそれは伺えます。期待を裏切ったのはおそらく宣伝方針が原因でしょう。私はそれほどの期待をしていなかったため、ひねりにひねった展開に後半のほうがひきつけられました。シャーリーズ・セロンが実は…という展開はさすがに驚きました。そりゃ、彼を家で見たときうろたえるよなあ。2回目の鑑賞では彼女の表情や態度が良く理解できます。数千年生きているという設定も二人しか存在しない共通の孤独、空虚感はよくよく考えると、「レディホークにもつながるなんとも悲しい関係です。二人の続編が見たいものです。いつかそれぞれが力を失うのを知りながらそっと余生を過ごすのでは、なんて考えてしまいます。それにしても、セロンの家族は。今はいいけど何年たっても老けない彼女をどう思うのか?なんてこと考えると彼女にとっての家族はほんの一時しか味わえないのかもしれません。こんなひねりの映画があってもいいので8点献上。[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-10-31 18:26:52)

59.  バード(1988) 最初に言うのもなんだけど、私はサックスをわずかしか吹けません。したがって、運指が正しいかどうかもわかりません。でも、楽器の指を押すタイミング、息を入れるタイミングはまさに本物と思えるくらいの完成度。C・パーカーの原音を使うこだわりから、主演のウィティカーにそう指示するイーストウッドもすごいが、それに応えて完璧な「演奏」を演じたウィティカーもすごい!!これだけでもテキトーな演奏シーンを入れてる映画はすっ飛んでいきます。[ビデオ(字幕)] 9点(2009-09-28 11:36:06)

60.  世界最速のインディアン まず、監督の手腕とアンソニー・ホプキンスの演技力に拍手。実在の人物の人徳をそのまま映画にしても、こうもうまく映像化できないだろう。偽善ではない「せめてこの爺さんだけは夢をかなえさせたい」という良心のかけらを満喫できる逸品ではないだろうか。純粋で無防備な老人を心から応援したり、わずかでも思いやる周囲の人々の配役も絶妙だ。彼らも十分すぎるほどの作品に説得力を持たせてくれているのだ。隣人の家族はもちろんん、モーテルの黒人ゲイ店員、ベトナム戦争に向かう兵士、途中で知り合うインディアンや老婆、レース仲間、競技委員、おまわりさん…。ともすれば「アメリカも捨てたもんじゃない」といいがちだけど、国の問題じゃないことが見れば見るほどわかってくる。特に旅立つ前に経験するバイク野郎たちのエピソードは素晴らしい。後に心優しき人々が登場する方向性を示唆してくれるだけに、とても重要な役割なのだ。実話ものが氾濫する昨今ではあるが、やはり題材選びは重要であることを再認識。この作品は興行的に当たらなかったかもしれないが、題材選びとしてはふさわしいものだと思う。「悪役がいない」と成立しない映画は確かにある。多くはサスペンスやアクション、サクセスストーリーなどだ。しかしこの映画のテーマはそれではない。つい助けたり、優しくしたくなる「夢を追う老人」のストーリーなのだ。アンソニー・ホプキンスは特別なメークはしていない。つまりレクター博士とほとんど同じはずなのに…その老人を演じているのだ。拍手いや脱帽の一言。[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-09-04 16:18:56)

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