みんなのシネマレビュー |
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42. FALL/フォール 《ネタバレ》 映像技術の凄みを身体で感じる一本。肝っ玉が縮み上がりっぱなしの画が続き、高所恐怖症の人はラストまで腰を落ち着けて観ていられるのかどうか。 舞台が600m超えの高所かつ二人分が座れる広さしかないので、物語をどう広げるのかなと期待しました。 衝撃の暴露話は定番として、SOSの発信の試みが何度も失敗したり野鳥の攻撃があったり、頼みのスマホの充電にトライしたりと難易度高めのイベントが次々起こります。なかなか上出来の脚本と思います。なかでも友人が実は・・だったというヒネリ技には上手いこと仕掛けられました。おお、と思った。なんでケガをした方がてっぺんまでよじ登るのかしらと思ったんだ・・そういうことかあ。 ところでちょっと本筋から逸れるのだけど、ヒロインの亡くなった夫ね。彼女冒頭から悲嘆に暮れていたじゃないですか。でも実は嫁の親友に手を出すけっこうなカス野郎だった、ということが分かり悲しみを克服するっていうプロットがなんというか大陸的でドライだなあと苦笑いな気持ちになったんですが。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-12-07 23:29:06)《改行有》 43. アタック・オブ・ザ・キラートマト 《ネタバレ》 いやーつまんない。高名な本作の鑑賞機会を得るのに時間がかかったから、色々想像してハードルを上げ(下げ?)すぎちゃった。 「トマトが人を襲う」とだけの情報から想像したシュール味が全く無いのにはたまげた。ハリボテトマトが転がってきて人が逃げる画ばっかり。 塩梅の良い不条理さがあれば可愛気も発生するけど、これでは製作上のただの怠慢。物語作品を作る上での重大な手抜きだし誠実さも感じられない。 めったにつけない0点を献上するにあたってマイリストを見たら「プラン9 フロムアウタースペース」に0点をつけてた。愛すべきエド・ウッド作品とこんな本作を同列に置くことになるなんて。つくづく腹立たしい。[CS・衛星(字幕)] 0点(2024-12-05 23:40:42)《改行有》 44. ラストナイト・イン・ソーホー 《ネタバレ》 夢が叶わないことは悲しい。特に60年代を生きたサンディは残酷に夢を踏みにじられ、暴力と搾取の犠牲者。 女子同士の痛みを60年の時を超えてもひしひしと感じ取るエリーを演じるトーマシン・マッケンジーがハマり役。サンディを気遣い、暴力に対して怒りをあらわにするエリーは優しい。対をなすサンディは売れっ子アニャ・テイラー・ジョイ。目力の強い勝気な彼女は夢を叶えたいその一心でエリーとシンクロしたのかも。 アニャ、素敵でした。トップを盛った60年代のヘアスタイルが良く似合って、身体の動きも優美。主演女優二人の存在感と、血の色すら艶めかしく撮り上げた色彩の強さでこの作品は脚本の諸々の粗(殺人犯と思い込むミスリードがやや雑なことやエリーの母親の存在意義が思いのほか薄いことなど)を凌駕しました。 暴力と亡霊とでグロテスク味の強い本作だけども、エリーの彼氏のジョンが献身的な優しさを見せていて息抜きができます。エリーの不安定なメンタルパニックにけっこうな回数巻き込まれているけど彼女を見捨てないでくれている。ジョン優しいな。世の男子はこうであってほしい。「僕のおばさんもそっち系の人なんだ」がたとえ嘘でもかまわないのです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-11-23 17:31:01)《改行有》 45. キャノンフィルムズ爆走風雲録 《ネタバレ》 映画馬鹿すぎて、その人生が映画になっちゃう・・って“DUNE”のホドロフスキー氏とか伝説のエド・ウッド氏は存じ上げてましたがイスラエル発の豪快型B級映画監督のことは初めて知りましたよ。ほんとその振り切れ具合が作り物より面白い。 (困った)情熱監督の共通点が分かりやすいです。まずもってお金でトラブる。予算があるとないとに関わらず作品に関して「金に糸目をつけない」。ギャラの額を、経理担当をすっ飛ばして勝手に口約束したりね。その点オタクのタランティーノは低予算映画でデビューを飾って偉かった。 自分の芸術沼にハマったホドロフスキーも、映画センスが欠乏しつつも自作をこよなく愛したエド・ウッドも、次々とB級作品を量産したメナハムも、なんというか人類極端史の最前線にいる人たちでつくづく尊いなあと思うのでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-11-22 23:18:54)《改行有》 46. 岸辺露伴 ルーヴルへ行く 《ネタバレ》 中盤までの雰囲気はすごく良いんですけどね。露伴のアトリエ、年代を経た旅館、山の緑と謎の女。画のレベルがミステリー映画のクオリティとして文句なし。わくわくしました。 でもパリに舞台を移してからは、撮影に制約があったんでしょうか、今ひとつせせこましい演出になってしまってせっかくルーヴルと謳っていても看板倒れな感じです。黒い絵が怨念パワーを炸裂させるシーンも陳腐。露伴さん自前の能力ここでこそ発揮しないと。あれ、使えないの? 時代劇もちょっと長い。あんなに丁寧に謎明かししたら怖くなくなる。昔黒に取り憑かれた絵師がいました、禁忌を犯して処罰されました、とざっくり数カットで収めた方が見る側の想像がふくらんで怖かったような気がする。 オカルトもどきの食い足りない出来になっちゃいましたが、高橋の仕事がさすがです。評判通り。[CS・衛星(邦画)] 5点(2024-11-21 22:27:34)《改行有》 47. ミッション:インポッシブル/フォールアウト 相変わらずサービス精神てんこ盛りのM.Iシリーズ第6作め。落ちたりぶら下がったりよじ登ったり、イーサン・ハントの身体の張りっぷりは今作も超人レベル。生身のトムもよく走り、またフォームがキレイなの。鍛えてるなあ。 裏切りあり引っ掛けもあり、脚本もマンネリ気味ながらやっぱり観ちゃいます。“○○するには××しなければならない”式のミッションが今回も適用されていて、IMFのみなさんの苦労がカサ増しされる黄金のパターン。 でもちょっと長かった。それとトムの容貌がさすがに老けてきてしまっているのが寂しい。[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-11-20 23:07:32)《改行有》 48. 誰かに見られてる 《ネタバレ》 御大R・スコットといえど慣れないことをするもんじゃないですなあ。リドリー・スコット味を感じるのはクレア邸の豪勢な内装くらいなもので、全体像は「三流ラブサスペンス」といったところ。 展開も演出も凡庸でこれといって見どころ無し。 犯人の立ち回りが話に都合よすぎる。刑事の家族を人質に取ってどうなるというのだ。 途方もなくヘタレな男を演ってるトム・べレンジャーが全然かっこ良くない。ミミ・ロジャースのスタイルだけ良かった。[CS・衛星(字幕)] 4点(2024-11-15 23:29:29)《改行有》 49. コントラクト・キラー 《ネタバレ》 人生どこで転機が訪れるかわからないものだなあ。 死のうとしてたのに。仕事もお金も、何よりこの主人公には生きる希望が無くて。 なのに、特に何もしていないのに、ふっと心に気力の灯がともる。モノクロだった彼の生活に色を伴った彼女が現れたから。 かくして依頼したはずの自身への殺し屋からは逃げ続け、病を患っているというその殺し屋へ見舞いの言葉すら口をつくまでに彼の心は回復を見せるのだった。 けれんみとかドラマチックとかいう言葉をどこかに置き忘れているカウリスマキ作品群の中でもとりわけ淡々としている本作。イギリスに住むフランス男の情操が、暗いんだけどユーモアを帯びているのがいかにも同監督ぽい。[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-11-10 23:48:56)《改行有》 50. パーフェクト・プラン 《ネタバレ》 ギャング二組、警察、巻き込まれた民間人の四つ巴と欲張りすぎて、上手く脚本が機能していない。 横取りされたフランス人ギャングは実行犯の兄弟に怨嗟を向けるべきなのでは。なんで仲間内も知らないベンの大家を早々と脅迫してくるのかしら。 ライト夫妻も公園にフランス人ギャングを呼び出してどうするつもりだったの。このくだり、どうしても分からない。 警部補の娘の話も中途半端でぶつ切り。バイオレンス描写にはやけに熱心。話の広げ方が乱暴で粗が目立ちます。大味すぎてつまんないな。[CS・衛星(字幕)] 4点(2024-11-09 23:28:40)《改行有》 51. スワンソング 《ネタバレ》 ウド・キアーが数十年ぶりに主演!なんという円熟、いぶし銀な演技でしょうか。いぶし銀というよりはラメ入りパープルといった趣だけども。 人生の終盤に、かつて愛した街を歩くパット。失われた面影の多いことが、世の常なれど寂しい。施設から抜け出て、街の人と触れ合うことで往年の調子を取り戻してゆくパット。彼と歩を合わせるようにして、過去がちょっとづつ見えてくる。恋人も家も失ったし、子どもがいない自分のことなど誰からも忘れられてしまうだろうと思っていたパット。 でも違った。過去の自分が蒔いた種がたくさんの人の心に芽吹いていたことに気づいたし、抱いていた親友へのわだかまりも綺麗に解くことができた。心の整理は自分自身でつけるもの。実に見事な人生の畳み方でした。 旧友と海辺で語る場面、派手めのスーツを見事に着こなす場面、弁護士から必要経費としてむしり取ったお金でワイン飲んでる(しかもチップまではずんじゃってる)場面、電動車いすで渋滞引き起こす場面・・、たくさん好きなシーンがあるけど施設の車椅子の婦人の髪を美しくまとめてあげる場面が一番好き。 サントラもひとつひとつがシーンにぴったりだし、サンダスキーの街並みも素朴でどこか懐かしい。 実在のヘアドレッサーに監督がインスパイアされたという愛すべき一品。大好き。[CS・衛星(字幕)] 10点(2024-11-06 23:59:54)《改行有》 52. Pearl パール 《ネタバレ》 エグいホラー仕立てだけど、現在に通じる問題をたくさん内包していて唸ってしまった。娘を窒息させる毒母、ヤングケアラーの問題、夢を追いきれない構造的な不自由さ。 ラストのパールの長広舌に圧倒されるという感想を多く見るけれど、わたしは母ルースのキレた場面に身がすくんだ。これでもかと娘にぶつける酷い言葉。自分の人生の怨念を吐き散らかすその姿。パールはモンスターになってしまったけれど、そうなったのは母親のせいではないのか。綿々と呪いの言葉を浴びせられてパールは壊れた。一部の母親はなぜ自分の重荷を娘も背負うべきと思うのか。 一昔前のテクニカラーを意識した鮮やかすぎる色彩も毒々しい。ロートルファンなら卒倒しそうな「オズの魔法使い」の悪趣味なパクリ。 ミア・ゴスの怪演は一度見たら忘れられない。内気で素朴なパールの外皮を破るようにして、内側から鬱屈した狂気がほとばしる。その憑かれたような表情。そもそもミアの薄眉顔が怖い顔立ちというのもある。 締めのロングショットもつらすぎる。ああいう引きつった笑みは被虐児童にもよく見る痛々しさ。「どうしてわたしを嫌うの?」と母に問うたパールのその台詞が悲しくて胸に刺さった。[CS・衛星(字幕)] 8点(2024-10-30 16:15:35)(良:1票) 《改行有》 53. ヘンゼル&グレーテル 《ネタバレ》 本国の批評家からは散々な評価だったらしいけど、わたしはこれ結構面白かったです。グリム童話を下敷きにしたファンタジーホラーの中に、当時の捨て子等の社会問題を織り込むとかしてもう少し格調高いテイストに寄れば識者の方々も納得なのかな。 いや、そんな小難しいことは抜きにして悪い魔女をぶっ殺すB級姿勢が良いんですよ本作は。 アクションも観易いし、時代考証も(途中まで)よく再現できているみごとな美術。中世の画ヅラにガトリング砲登場でびっくりさせられますけども、これが妙にマッチしてる。無骨な銃器に魔法の液体をかけてパワーアップ、ってデタラメがまた心地よい。森の中を杖に乗って飛ぶ魔女の画が素敵で、CGを観てわくわくしたのは久しぶりです。 中学生の妄想を余すことなく映像化した快作と言っていいんじゃないでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-10-28 23:47:33)《改行有》 54. 夕陽に立つ保安官 いやー笑いました。げらげら笑いでなく、にやにや笑い。 全員がすっとぼけたお芝居で、台詞が面白い。西部劇をセルフパロディしっ放しの1時間半。元ネタが隅々まで分かるともっと面白いんだろうなあ。 過剰なドタバタもないし、下ネタに走ることもない。とぼけたセンスで笑わせてくれる一本です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-10-25 22:48:27)《改行有》 55. 17歳の瞳に映る世界 《ネタバレ》 なんとも胸が痛かった。オータムをこんな目に遭わせたのは一体誰なの。妊娠させた男どこ行った出てこい。 彼女の周囲はほんと暖かくない。高圧的な継父。妊娠を相談できない母親。お母さんさあ娘まだ17なのにもっと気遣ってやれないもんだろうか。バイト先の店長も何なん。具合悪いって言ってんのに。たった2時間じゃねえよ。学校の男子どもったら。女の子に意地悪するその性格がもうダサい。 窮地のオータムに寄り添ってくれるのは従妹のスカイラーだけ。身を張って当座の資金を得てくれる彼女。この娘の友情の深さはこの話のオアシス。泣いた。 アメリカってこんなんなんだね。地域の色が違い過ぎる。女子はないがしろにされ権利を取り上げられる所もあれば、場所を移せば相互扶助の社会システムが機能している。 オータムとスカイラーがつないだ手。どうかその手をずっと放さずにいてほしい。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-10-23 19:23:51)《改行有》 56. ディファイアンス 《ネタバレ》 大戦中に森で生き延びたユダヤ人が1200人もいたとは初めて聞くお話でした。 文明生活をしてきた人間が森の中でゼロから暮らすなど、想像を超える大変さであったろうと思います。人が大勢になると意見も割れるし、食糧をめぐる諍いは相当に厄介な問題であったことでしょう。 困難な状況下で皆をまとめるD・クレイグは筋力も思慮もあるリーダーとして説得力のあるキャスティング。命の危険と隣り合わせの生活の中であっても、若い男女の結婚式は淡い雪の降る中にロマンチックに撮られていて素敵な演出でした。 リアルな潜伏生活を掘り下げたドキュメントタッチであっても十分に見ごたえのあるドラマになり得たと思う。後半の銃撃戦などは映画的盛り上げの意図が丸見えで作為的なことに逆に興を削がれてしまいました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-10-21 23:45:39)《改行有》 57. THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション 《ネタバレ》 三世代にわたる男だけの家族物語。犯罪が絡むパートは緩いし、ファミリーストーリーとしてはやや定番のお涙モノともいえるんだけど、まんまと泣かされてしまった。 男優三人が良い雰囲気なんですよ。滋味あふれるC・プラマーはさすがだし、若手タイ・シェリダンも繊細な表現をうまいことモノにしているし。トラボルタが絵描きには全然見えんけど笑、「難病を抱えた息子を持つ父親」という難役を見事にこなしています。トラボルタといえば昔は「踊れる顔の大きい一発屋」という世評だったけど、時間をかけて不評を覆し息の長い俳優になっていることに感慨を覚えますねえ。 息子の願い三つのうち、好きなのはオカンのエピソード。長らく会ってない母親と再会するお話は何のひねりもなく淡々としているけど、ジャンキーであることをその日だけは一生懸命隠そうとする母と、内心ハラハラの父親と全部わかってる息子。ささやかでか弱い幸福がそこにあって、刺さりました。泣けたなあ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-10-20 17:27:58)《改行有》 58. いちご白書 《ネタバレ》 当時のド・ゴール大統領をして「裏で糸を操っている者がいるはず」とビビらせた世界規模で勃発した学生運動。映画はアメリカの大学だけど、なんかこう思想が一途で理想に燃える若者ってどの国も同じ顔つきしてるもんだなあと思った。若いって純度が高くて愚かで尊い。 今で言う推し活的情熱を社会問題に向けていたあの当時。ネットワークはラジオやテレビといったアナログだし、主人公は保守派の牙城たるボート部とかけもちしたりと、なかなかユルイ。彼の「主張とかより、とりあえず彼女ほしい」という姿勢が若者っぽく健全でリアル。彼らの大半はそんな感じじゃなかったのかしら。 自己実現とか自我の何たるかの手応えを流行の運動に変換してるだけなんだけど、熱狂しちゃってるからどんどん進んでしまうのね。最終的には公権力で強引に撤去させられるのも洋の東西同じ。 モチーフになった学園紛争から時間を空けずに制作されているからか、ファッションや音楽からも当時のリアルな息吹を感じることができます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-10-16 23:44:10)《改行有》 59. ハウス・オブ・グッチ 《ネタバレ》 ハイブランドのお家事情だわリドリー・スコットだわで画ヅラがとにかくゴージャス。役者も一流揃いだし、見た目の風格にうっかりパワー負けしそうになるけど、でも話はいかんせんゴシップ誌のネタレベル。品は相当に低い。 お金がありすぎるってのは骨肉の争いとセットなんですなあ知らんけど。 三十余年もの話を2時間強にぎゅうぎゅう押し込んだ割にはちゃんと要領を得てる脚本だとは思います。 感心しちゃうのは演者が実在の人物とすごく似てる、ということ。レディ・ガガなんてパトリツィアそっくりだもん。リドリー作品に呼ばれて光栄なこととばかりに、不名誉な女の役を嬉々として(?)怪演してみせたガガ。そうそうたる役者陣のなかでも怖じ気ず天晴れな仕事してます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-10-08 23:24:01)《改行有》 60. プッシャー(1997) 《ネタバレ》 粗暴で下品なチンピラ二人のだらしない会話が延々続いて、しかも手ブレ気味の画に辟易した序盤。中盤以降はバイオレンス描写も加わり、さらにげんなりしたまま終幕は突然やってきた。 映画作品て題材が暗かったり暴力環境であったりしても、なにかしらのロマンなりけれんみなりな魅力があってこそなんじゃないのかな。この作品、誰ーれにも同情できないし、主人公は自業自得の結果どん詰まりの煮凝り人生へと落ちてゆく。なぜそんな頭の良くない行動を取るのかしら。砂糖をドラッグと偽ったところで数秒後に張り倒されるだけじゃんか。 哀れと思うには乱暴者すぎるし、あー嫌なもの観たなあという気持ちにしかなんない。 観客としてはマッツ・ミケルセンを観に来てるので、早めの退場にもがっかり。[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-10-04 11:41:30)《改行有》
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