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プロフィール
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性別 男性
ホームページ https://twitter.com/sf0O7
自己紹介 筋肉アクションやSFなどに目が無いです。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 《ネタバレ》 エンドゲームも終わったのも記憶に新しい…というか先々月だ。それなのにまたしてもMCU映画。 ここ最近二ヶ月に一本というハイペースは非常に忙しい…でもそれはピーター・パーカー(スパイダーマン)も同じ事。一段落はしたけれど新たなリーダーや後片付けなどやる事はたっぷりで忙しい。 でもピーターはまだまだ高校生。ヒーローも大事だが勉強も恋も大事だ。この夏休みはヨーロッパの修学旅行で憧れのMJに告白するんだ!でもニック・フューリーが逃すはずが無い…しかもまたトニー・スターク(アイアンマン)から『大いなる力』を授かっちゃってさぁ大変。 そんなピーター少年の二本目は前回同様にギャグテイスト満載のティーンエイジャーが主人公の青臭いヒーロー映画だ。相変わらずのピーターの思春期っぷり全開なドタバタに観てるこちらも恥ずかしくなりながらもやっぱり楽しい。ピーター憧れのMJも可愛いぞ。友達のバカップルっぷりも笑えました。 そして今回のヴィランはまたしても大人の男…と集団『ミステリオ』純真なピーターとは違い、狡賢い大人達が今回の敵だ。 にしてもコイツのアベンジャーズからちょっとずついろんな要素をいただいたようなデザインはちょっと笑える。 更にこいつの攻撃はただのインチキかと思いきや、想像以上にスパイダーマンを悪夢的に苦しめるのには驚きました。いやいや、強いよ! しかしこのミステリオという集団の目的は謎だ。あの世にいるスタークをギャフンと言わせるのが目的だったのに、たまたまサングラスを手に入れてしまってからはかなり目的がズレて来て真の目的達成がよくわからないままやられてしまった。一体彼らはどうしたのだったのだろう。 そこがちょっとモヤモヤしたなぁ。 それとピーターむずむず(スパイダーセンス)の失調も説明があまり無いのがちょっと残念。やっぱり恋というのは罪なものって事なんでしょうかね。 だけどこれでピーター少年はまたひとつ大人になりトニー・スタークに近づいたのでしょう。本作はスパイダーマンだけにスケールの小ささはありましたが笑えて興奮して楽しめるMCU作品でした。 にしてもまだまだ続くんですねMCU…一体これからどうなる事やら。 後SONYさんはやたらスパイダーマンで「凛として時雨」を推しますね…。[映画館(吹替)] 6点(2019-07-05 00:12:39)《改行有》

42.  ガールズ&パンツァー 最終章 第1話 《ネタバレ》 とんでもなく面白かったガルパン劇場版。僕も4回見に行くくらい映画として面白かった。 そして最終章と銘打って始まった新シリーズは廃校の危機ではなく生徒会広報の川島桃の留年阻止…ではなく、国立大学の推薦入学を獲得するべく戦車道の無限軌道杯という大会に挑むというもの。 第一回戦の相手はフランスっぽーい学校BC自由学園。生徒も隊長がマリー・アントワネットっぽい人で各戦車のリーダーも押田(オスカル)や安西(アンドレ)っといったベル薔薇な連中だ。 新たに不良海賊集団サメさんチームも加わり畳み掛ける昭和な小ネタと戦車の熱いバトルが炸裂します。相変わらず劇場で映える音響が凄まじいですね。あっアウトランの筐体! 全七話(たしか)と聞いて少ねぇ!もっと見せやがれ!と思ったが一話はたっぷり1時間。 今回は事の初めと試合の冒頭のみとガールの部分は非常にたっぷりありますが、パンツァー部分は少なめなのがちょっと残念。 ですがまぁ本作とはゆったりと付き合っていきたいです。[映画館(邦画)] 6点(2019-06-26 23:31:00)(良:1票) 《改行有》

43.  ガールズ&パンツァー 最終章 第2話 《ネタバレ》 なんと第一話から一年以上の間が開くとは…まぁこのシリーズは気長に楽しんで行きたいと思います さて今回はBC自由学園からの知波単学園戦まで 第一話のピンチから相手のチームの構造を逆手に取った戦略での勝利は面白かったですし、終盤マリー隊長を追う熱い攻防は見応えありました、これぞガルパン! そして大会を勝ち上がる連中は皆おなじみの学校ばかり。ひとつくらい知らないのが登って来ても欲しかったけれど、ところどころ知らない高校が出てくるのが楽しかったです。地味に漫画で登場していたマジノ女学院のエクレールが出て来たのが嬉しかったです。 そして第二回戦の相手は知波単学園 「知波単かよ〜w」と思っていたらこれが、なんとものすごい成長を遂げていた。 古風な考えから新風を巻き起こす福田による様々な「突撃」が大洗をこれでもかと苦しめる様はかなり恐ろしいチームに仕上っています。いやいや強いよ! そう、今回は完全に主役は知波単学園だった。 ラストはついに撤退までするようになってびっくり。いやいや、これはこれで熱いですよ。 にしても最後の沼地に誘い込むシーンでの大洗チームは完全に敵チームって感じでしたね。完全に「知波単そっち行くなー!」ってなりましたもん。 そんなこんなで今回の第二話は第一話以上にガルパンらしい熱いシーン連続の非常に楽しめるお話になっていました。 それではまた来年![映画館(邦画)] 7点(2019-06-25 22:43:37)(良:1票) 《改行有》

44.  キングダム(2019) 《ネタバレ》 キングダム! あの滅茶苦茶長いキングダム!それが実写化されると予告でやるもんだから「そんなに長い原作のやって大丈夫なの…?」と、他所の祭りのように見ていた。だって、原作読んでないもん。 しかし映画との縁とは奇妙なもんで急遽見ることに。そう、これも何かの縁なのだ。 そんな訳でバカで暑苦しくて強い山崎賢人演じるシンに疲れつつも、頭が良くてクールで強い吉沢亮に潤され歩む国を取り戻す旅路。しかしまぁ邦画の悪い癖(ドラマチックに叫ぶ叫ぶ)が所々出ていますし、山崎賢人のキャラクターに魅力を感じないのが残念な所(漫画ならいい具合の塩梅で扱われていそう)。 だけれど殺陣は露骨なワイヤーフレームも所々ありますが、剣と蹴り投げなどを駆使し、スピード感ある見応えたっぷりのモノに仕上がっているし、刺客の造形も漫画ライクな異形な連中ばかりなのがたまりませんね。特に第一の刺客と戦うシーンはインパクトあります。 そして映画はこれからやるぞ!という所で幕を閉じる。それはいいんです、続きが気になりますし 原作の漫画も凄い読みたくなりました。いや、滅茶苦茶気になりますよ。一体なんであのお兄ちゃんはあんなに強いんだろう。そういう疑問が次々と出てきますもん! という事で本作はそういう点では大成功な出来な一本です。[映画館(邦画)] 6点(2019-06-07 16:50:04)《改行有》

45.  ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 《ネタバレ》 よーしゴジラKOMの絵作りどうする? Ω『ラドンが回転して戦闘機を落として緊急脱出する奴をそのまま食うというのは?』いいね!採用! Ω『キングギドラの電撃攻撃で戦闘機がボトボト落ちていくってのはどうでしょう?』カッコいいね採用! Ω『臨界ギリギリのゴジラが歩くと建物が燃えてく絵とかどーです?』最高じゃん! Ω『芹沢博士に潜水服着せて初代ゴジラみたいな感じで劇的に殺しましょうよ!』やろうやろう!絶対やろう! よーしカッコ良さそうな絵になるものは全部採用!やるぞ!俺たちのゴジラだ!!! …そんな会議が頭に浮かぶバカで最高な絵の連発大会。それが今回のゴジラだ。 ついにラドン、モスラ、キングギドラといった東宝怪獣達勢ぞろいで地球の神として人間達が築き上げてきたものをこれでもかと破壊しまくる。それに巻き込まれる親子と、暗躍する環境テロリストといろいろアリな本作。しかも親子を主人公に据えながらも母の環境過激派な思想により狂気に堕ちており最後には死んでしまうという冷静に考えたら凄いことをしでかしている。 …まぁ正直人間側の話は面白くない。眠い。くだらない。作ってる側のやる気もなさそうだ。 しかし怪獣パートになると別のまるで別の映画を見てるかのような雰囲気に早変わり。いやいや、落差が激しすぎるでしょ!キングコング髑髏島の巨神もテンションのかなり高い映画だったが、こちらも負けじと高い。高すぎる。バカだ。 まぁ言っちゃえばシン・ゴジラの最後の部分しか無いような映画なんですよ。 色んなところで人目も気にせず暴れ回る怪獣達。キングギドラの首ひとつひとつに性格がある設定は笑いました。モスラの神々しさも非常に素晴らしかったです。そして次から次に出てくる制作者達が思いつくまでのカッコいい構図、偽りの王から怪獣王の王座を取り戻すというチビれるほどカッコいいシチュエーション、どうしようもなくカッコいい動きの連続。果ては「火力をキングギドラの頭部に集中し、ゴジラを援護せよ!」と言わんばかりの人間とゴジラの共同戦線(あそこはゴジラというより平成ガメラだ)。そして伊福部昭の超音楽!そーれっ!はっ!!! 負けじと人間側のモナーク(Gフォースみたいな奴)もなかなかの科学力でオキシジェンデストロイアを使ったり、オスプレイまで収容出来る空中空母を持っていたりと次回作あたりメカゴジラをシレッと作りそうな勢いがたまりません。個人的にはスーパーXをお願いしたいです。 ラストバトルのあまりにテンション高いシーンの連続にはもう笑うしかありません。声を出していいなら出してました。オチはキングギドラの首を加えて放射熱線…なんだこの映画…。 人間のドラマシーンはともかく怪獣の出てくるシーンは己の脳内で眠る小学生男子が叩き起こされまくる凄い映画でした。正直ドラマ部分の退屈さと怪獣シーンの面白さの落差が激しく凄いアンバランスな映画でちょっとオススメしにくいですが、間違いなく大画面の劇場で見ておくべき映画ですよ。 あとラドン!お前!お前はなんなんだ!!!![映画館(吹替)] 7点(2019-06-07 14:07:58)(良:1票) 《改行有》

46.  アメリカン・アニマルズ 《ネタバレ》 田舎は辛い。こんな所が俺をダメにさせている、みんな馬鹿ばりだ。俺も都会へ行き一山当てたい。しかしここから抜け出せる見込みはない。 そんな鬱屈した想いが彼らを間違った冒険へと導く。 最初は楽しい夢膨らむ。怪盗の如きしなやかさでお宝を盗み劇的に遂行する絵に描いたような計画。ワクワクするようなアウトロー活動は好奇心を煽る。ニューヨークへ来てはしゃぐ彼らは大して僕らと変わらない。 そんな本作のストーリーは実は実話。しかも犯行を実行した当事者、両親、被害者の司書たちの証言も入る再現VTRの様相も呈している。 彼らの証言が映像化されているので個々の記憶の食い違いなども面白く映像化されていたりなど飽きさせない作りだ。編集も面白く当時と現在を面白く描いている。 そしてお遊びのようだった犯行計画が現実味を帯び始め徐々に徐々に緊張感は増してくる。正直一名以外そこまで乗り気じゃないのがなんともかんとも。 そして実行当日の凄い事が起こりそうなくらいバッチリな老人メイクの変装からの中止、そして再度実行のシーンの緊張感とハラハラ感は正直彼は大したことはしていないのだが、その誰が見ても大失敗と彼らのパニックが乗り移ったように僕らもドキドキ焦ってしまう。おいおいおいおいおい!と。 全てが上手くいかず首謀者も一番冷静そうな奴も全員が完全に取り乱す様は痛々しいし、どうしようもない現実すぎる現実が悲しい。 事をやってしまった後の彼らも根が腐ってないので罪悪感と強迫的な恐怖に苛まれる結果に、しかも建てた計画はやっぱり一つも上手くいかない。そしてそのまま御用。 俺は特別で他の奴らとは違って上手く出来るかもしれない…と、思っていても実はそうではない。 そんな若く痛々しい彼らがバカをやって痛い目を見て成長するまでの作品でした。 にしてもよく司書のお婆さんはこんな映画に出てくれましたね。ラストは驚きました。 まぁ…やっぱり悪いことはするもんじゃないね!!![映画館(字幕)] 6点(2019-06-02 23:12:27)《改行有》

47.  ザ・フォーリナー 復讐者 《ネタバレ》 ジャッキー・チェンVSピアース・ブロスナン! そんなカードが予告で発表された時は心踊った。そりゃ5代目ジェームズ・ボンドとジャッキーが闘うんだからね!いつもとは違う暗い表情のジャッキーにショーン・コネリーの如きナイスグレーな貫禄を持つオヤジになったブロスナン!そして監督は007を2本も撮ったマーティン・キャンベル!爆発!アクション!いやぁ早く公開しないかなぁ♪待ち遠しいなぁ♪ …いつまで経っても日本で公開されない。おかしい、一流の役者二人も使ってこの間はなんなんだ。海外じゃ公開はもちろんソフトまで出ているぞ…いつまで待てば…え?五月から? そんな日本の劇場公開も疑わしくなった一年半後ようやく公開された本作。ストーリーは主人公のジャッキーの娘がテロに巻き込まれて死んでしまいジャッキーは殺した犯人に復讐を誓うというお話で、ジョン・ウィックやイコライザーなどの「舐めてた相手がヤバい奴」の系譜を踏んでいる。今回は元特殊部隊でしかもジャッキーだ。今までの見た事ない復讐の鬼と化したジャッキーは死んだ目で娘を殺した犯人を追う。これが普通に怖い。 そしてピアース・ブロスナンはというと今回のテロの首謀者IRA(北アイルランド解放を謳う急進派)に昔所属していたアイルランドの副首相。今もIRAとの繋がりは絶っていないが今回の事件について何か知っていそうだが実は知らない気の毒な人である。しかしそんな立ち位置なおかげでジャッキーに「犯人を教えろ」と詰め寄られ、知らないと答えるとブロスナンの事務所のトイレを爆破。身の危険を感じジャッキーを取り押さえようとするも亡霊の如き身のこなしとジャッキー能力のおかげで返り討ち…助っ人を呼ぶも逃げるもお見通しとイイ所なし。終始影の如きジャッキーに怯え、オドオドしておりちょっと残念でした。もっとイカすシーンがあっても良かったのになぁ。 まぁその分アクションシーンは60越えても健在な見応えたっぷりのジャッキーカンフーを披露(パンチ連打が見れて嬉しい)。そして特殊部隊特有のお手製爆弾に罠の数々を披露。いやいや、凄いですよコレ。しかも復讐するターゲット以外は不殺を貫いているのもなんともジャッキーらしい。 しかし本作のテロはテロでもイギリスとアイルランド間での問題が取り上げられており日本人にはちょっと馴染みの無いモノ。かくいう自分も序盤は何が何だかわかりませんでしたが、かなり根深そうな問題ですね。ここら辺に日本の公開が遅れた何かがあるような気がしなくもないですね。 そんなこんなでラストは復讐を完了。ブロスナンにも仕置して幕は閉じる…まぁジャッキーの見所満載でエンドロールではジャッキーの御歌まで聞けちゃうなんともジャッキー尽くし。ブロスナンの良いところもちょっと見たかったですが今回はジャッキーでしたね。 本作はサスペンスとしてもアクションとしても良質でレジェンド俳優二人の元気な姿も見れる大満足の一本でした。[映画館(字幕)] 7点(2019-05-20 12:54:33)(良:1票) 《改行有》

48.  アベンジャーズ/エンドゲーム 《ネタバレ》 これで終わり。 なんだかんだでこんな所まで来た。ついに一つの決着が付く。 サノスとの戦いに大惨敗を期したアベンジャーズの再戦にはいろんな予想を駆け巡らせたけれどまさかマジでタイムスリップとは。 でもただの時間旅行ではなく今までのシリーズを見てきた人なら嬉しいキャラクターが登場したりするし、出会うはずのないキャラクターと出会ったりと緊張感がありつつもコミカルで楽しい。特にロキがロキらしいのがとても嬉しいし、今回はホークアイ先生が前回登場しなかった分これでもかとワイルドでカッコいいシーンを連発して更にヤクザとチャンバラまでしてくれるんだから堪らないっす。にしても今回のソーはメンタルが弱りすぎて苦笑い…さすがにそのビール腹は勘弁してくれ…。あとマーベルの姉さんアンタ強すぎます。 そしてなんとか石を6つ揃えても、ガモーラやヴィジョン、ブラックウィドウ、あとロキ(コイツホントに死んだの?)の死は取り返しがつかず、犠牲は付き物なのが苦いですね。 しかしここまで派手な絵はそこまで無いんですよね。やっとの事最終決戦でイカす絵が続々と出てきます。今までの見てきたご褒美のようにこれまでのキャラクターが勢ぞろいで戦うのでアツいですし、まさかキャプテンがハンマーを操るという展開にはビビりました。そしてラスボスはまさかの過去のサノス。この展開はさすがに予想できないし、まさか最後の犠牲者が彼というのも予想外でした。 エピローグはキャプテンの果たしたかった事をやっと叶えられたラスト。彼はやっと長い長い戦いから解放され愛する人と添い遂げられたと思うと泣けてきます。まぁ尺の問題か間がもっと欲しかったですが。 そんな訳で節目となった本作。ちょっと予想していたものとは違い地味な印象の本作でしたが、3時間はあっという間に過ぎてしまいました。面白かったです。そしてキャプテンとアイアンマンお二人共長きに渡る戦いお疲れ様でした。 ソーはTGOG3で会おうな。[映画館(吹替)] 7点(2019-05-07 22:58:23)(良:1票) 《改行有》

49.  ハンターキラー 潜航せよ 《ネタバレ》 クーデター!ロシア大統領が捕まった!困った時はお互い様!アメリカ潜水艦が助けちゃうぜ! そんな米潜水艦アーカンソーはロシアへと向かう。と同時に調査のために来ていた米特殊部隊もロシアへと向かう。 次々と出てくる策謀と逆境に寡黙に対応していく艦長がとにかくイカしてますね。狭く暗い潜水艦パートと、カッコよくない訳がないコールオブデューティーのような特殊部隊パートで刻々と状況が変化していき最後までオチがわからないのでかなりハラハラしました。しかも登場人物はプロフェッショナルな人物ばかりなので(新人除く)、そんな人たちがかなりギリギリな所をすり抜けて行くのでとてもスリルがあります。特にラストの駆逐艦と対峙するシーンは息が詰まりますね! 人物描写もロシア潜水艦艦長との魂の交友が良かったですね。最後まで信じる気概は素晴らしいです。(銀英伝のメルカッツを思い出す!)潜水艦同士の戦いや細かい描写も見応えたっぷりです。 まぁ見た目は非常に地味でドラマティックでもあまりないですが、非常に見応えのある大人の骨太ポリティカルフィクションでした。満足です。[映画館(字幕)] 7点(2019-04-19 22:02:17)(良:1票) 《改行有》

50.  L.A. ギャング ストーリー 《ネタバレ》 許さん!このLAは俺たちが守る!!! 警察はギャングの手に落ちた…買収され、誰も奴らには逆らわない…しかしそんな中でも正義の炎は消えていなかった。金に目がくらまず正しき血潮が流れる彼らの歴史には残らない反撃が始まる! いや、当初は50年代ギャングものでもダークでリアルな雰囲気でやっていくのか、と思ったら外連味たっぷりなハードボイルドでアクションな七人の侍ライクの映画だったは…いいじゃないのさ! これぞフィルムノアール!と言わんばかりの50年代LAの華やかな雰囲気と極端な暴力描写、そしてどこまでもハードボイルドなジョシュ・ブローリンにララランドカップルのニヒルだけれど正義に熱いライアン・ゴズリングにTHE美女なエマ・ストーンという豪華な面子、そして早撃ちガンマンにナイフの達人という濃いキャラクターを揃えてショーン・ペンを叩くという展開は非常に良いですね。しかもアクションシーンはまるでヒーロー映画のようなアングルで非常に己の胸に眠れる中学生男子の心を鷲掴みにするカッコ良いカットの連続で堪りませんでした。特に麻薬輸送車を襲うカーチェイスシーンは良いですね。 最後はショーン・ペンをボコボコにして「悪が栄えた試しなし!」と叫びたくなる、スカッと終れてシンプルに楽しめる素晴らしい娯楽作でした。[レーザーディスク(吹替)] 7点(2019-04-15 23:51:14)《改行有》

51.  翔んで埼玉 《ネタバレ》 今、鼻で笑われ貶され己が地元をシャレの如く使われる埼玉県民の怒りが牙を剥く。 まぁ本作は大層なもんではないし、社会派なわけでもない。ただ飲みの席での野次のようなもんだが積もり積もればなんとやら、こんな映画も出来てしまう。 お高く止まった都民の醜さ、それに立ち向かう埼玉県民GACKTのなんて気高く荘厳なことか。策士千葉県民の伊勢谷もなかなかの迫力だ。 ちなみに僕はその二人のキスシーンを見たいがために映画館で見ました。まさかグリーンブックよりデカいスクリーンでやっているなんて腰が抜けましたよ。遠い異国の彼方の問題より地元の問題の方がやっぱり大事ですよね。志はうんと低いけど。 序盤は極端すぎるほどの地元カーストに草加煎餅の踏み絵、秘境群馬などアホな絵が次々と出てきて面白かったですがだんだん話のテンポとギャグのキレは落ちていくのがちょっと残念。締め方も日本埼玉計画以降は完全に蛇足ではなわの歌も上滑りしており残念でした。でも崎陽軒のひょうちゃんにはまんまとやられました。コレクションいいなぁ…。 でもこんな下らない内容の映画をGACKTという超異物は上手に牽引してましたね。やっぱりGACKTは凄い。あんな服が似合う奴は日本にGACKTしかいない。本作はそんなGACKTがより一層好きになる映画だ…と、遠き北方の異国北海道の民は思うのでした。 ​[映画館(邦画)] 6点(2019-04-11 21:16:56)(良:2票) 《改行有》

52.  グリーンブック 《ネタバレ》 狭い価値観が蔓延る世界で彼らの友情はなんと輝いている事だろう トニーであるヴィゴ・モーテンセンの演技も秀逸。やさぐれてはいるが人情と自分の価値観を持った生き方を演じきっており、ドグとの打ち解け方も非常に嘘が無いように見えます。それに彼が経験して行く上で偏見が取れて行く様も非常に丁寧に描かれておりそこも素晴らしいです。 ドクも特殊なマイノリティで悔しがりながらも差別に立ち向かう姿が非常に良かったですね。彼も彼で堅物だった所の角が取れて行く過程もとても良かった。 そして最後のバーでの演奏シーンは本当にこちらも気分が最高になりますね。まるでこちらまで救われた気分になります。 途中途中にあるギャグも非常に効いていてツラいシーンとのバランスも良かったですね。骨のあとにゴミを投げてドクが真顔になるシーンが最高です。それにオチの手紙が奥さんにバレていたのも良い締め方でした。 事件がありながらもテンポが良く最後まで楽しく見れました。名画ですね。 にしてもフライドチキンが凄い美味しそうで見てる間腹が減ってしょうがなかったです…[映画館(字幕)] 8点(2019-04-10 23:46:12)《改行有》

53.  キャプテン・マーベル 《ネタバレ》 彼女は一体何者なのか?人間か!?宇宙人か!? 正直あまりにも日本ではドクターストレンジやアントマン並に馴染みがないキャプテンマーベルさん。 そんな彼女の登場は想像より遅く、そして想像以上に魅力的だ。歯に着せぬ立ち振る舞いは可愛いしイカす!戦闘スタイルも思考より先に手が出るタイプなのも好きです。 記憶喪失からの敵味方逆転などストーリーも飽きない内容だ。しかし一体変身宇宙人の家族達はなぜ宇宙船に隠れていたのか、宇宙猫のグースは何故いたのかなどなどわからない…というより引っかかる部分は結構多い。ニック・フューリーの片目も伏線なのか、ただ治らないだけだったのかよくわからないのもモヤモヤしちゃう。 それと最近のマーベル映画にある視覚的な楽しさがあまり無く地味な印象は取れない(クリー人のシーンはもっとはじけて欲しかった)、その代わりフューリーのお茶目な姿や大好きコールソンが観れるのは嬉しかったです。そして見所は地味ながらもちょっと嬉しい90年代描写。レンタルビデオショップやパソコンで待たされる所はニヤニヤしちゃいました。これでこの頃の洋楽も分かっていればもっと楽しめたんだろうなぁ…。 でもこれで役者が揃いましたね。アベンジャーズが楽しみです。 ​[映画館(吹替)] 7点(2019-04-04 23:32:32)(良:1票) 《改行有》

54.  最後の追跡 《ネタバレ》 ここはテキサス。どん詰まりの土地。 そんな田舎で起きる連続強盗事件の犯人もまたどん詰まりにもがく兄弟だ。 どうしようもないアメリカの現在を見せてくれるテイラー・シェリダンのNetflix限定作品はまるで西部劇のようだ。真面目な弟と次の瞬間何をしでかすかわからない危険な兄貴が自分たちが歩んできた呪縛から息子たちを解放するために金を盗む。 しかし物語はまるで永遠に続くかのような夕焼けや朝焼けが眩しい世界。ビールを飲む兄弟の後ろに広がる夕焼けは現実に目を向けなければこれほどずーっとこの時間が続けばいいのにと思わせるシーンだ。 そして保安官たちもあの誰もこない銀行をずっと待ち続けてコーヒーを飲めていたならと思えてしまう。 だけど取り返しのつかない自体は立て続けに起きる。ラストのやけくその攻防はやりきれない。 誰しもがもがき苦しむ現実が苦く、なんとも言えない気分になる一本でした。面白かったです。 ​[インターネット(吹替)] 6点(2019-03-31 00:10:07)《改行有》

55.  バンブルビー 《ネタバレ》 これだよ!こういうデザインのトランスフォーマー が見たかったんだよ!(以下用語全てG1アニメ準拠です) 初っ端から怒涛のセイバートロン星の戦いは見ごたえたっぷり。まるで初代アニメ版を見たご褒美のように今回のTFのデザインはどれも初代のアニメ準拠になり知っていれば一発でわかるデザインなのがとても嬉しい。しかもバーゲンセールの如くラチェットから始まり、ホイルジャック、レーザーウェーブに声まで再現されたイカすサウンドウェーブにワクワクしない訳がない。足りないのはメガトロンと政宗一成のナレーションくらいだ。さぁ戦いだ!! そんな訳で過剰すぎるサービスから始まるバンブルビーは今流行りの80年代な青春アクションに仕上がっていて、主人公チャーリー(カーリー?)とバンブルとの微笑ましくもスリルのある交流と、これでもか流れると80’sナンバー(The Touchが流れた時は鳥肌が立った)がとにかく楽しい。バンブルの仕草がいちいち可愛いのも良いっすね。 相手型のトリプルチェンジャー二人組もカッコよくも根っからのデストロンな感じがたまりませんし、軍人のジョン・シナも相変わらずの肉弾凶器っぷりで眼福でした。 ただトリプルチェンジャーにしては負け方が呆気ないのがちょっと残念。 吹替に関してもコンボイ司令官の玄田哲章ボイスは勿論良いですが、チャーリーの土屋太鳳も演技と非常にマッチしていました。 まぁ僕が言わなくてもトランスフォーマーが好きなら、そして80年代が好きなら見なきゃ損な一品ですした。あー満足! ​[映画館(吹替)] 7点(2019-03-30 11:57:59)(良:1票) 《改行有》

56.  アリータ:バトル・エンジェル 《ネタバレ》 これが実写化ってもんだ! 風の噂に実写化の話は聞いていた銃夢はキャメロン印で出ると聞いてから急いで原作を読んで待ってきた。そして出た特報の邦題は銃夢とはかけ離れた謎の名前。アリータ!?なんだそいつは!ガリィじゃないの!?だから漫画の実写化は信用ならんぜ!…と、一端によくある文句の一つもでちゃいそうなお披露目だったが予告を見れば見るほど「あれ?これ?…もしかして…」となり、監督が我らがマチェーテでシンシティなロバート・ロドリゲスに決まり見るっきゃないという流れへ…。 おい!!!誰だ!!!漫画の実写化は信用ならんと言ったオタクは!!!!………僕です。 いやいや凄い!ストーリーは漫画の序盤部分の基となる部分をコンパクトにまとめ上げており展開は非常にスムーズ!それにキャラクターは漫画のイメージを損なわず実写化しており、イドなんて漫画から飛び出してきたような出来!もちろんアリータも人間ならざる身体能力をこれでもかと発揮しながらもハートの純粋さがよく出ておりとても魅力的になってます! そしてなんといっても見所はCGをバリバリ使いながらも迫力満点のアクションシーン!機甲術の拳の重みが伝わる絵は流石我らがロドリゲス!しかもサイボーグだからという建前の元、主人公だろうが容赦なしに人体をバラバラにするシーンにはビックリです。スゲェ! もちろんモーターボールシーンの疾走感を凄いし、そのまま街へ飛び出す展開には熱くなりましたし、ラストは原作でも衝撃的だったアレまで出てきてキャメロン一同の銃夢愛がこれでもかと伝わりました。 もちろん本作は序盤も序盤で終わります。これから長いガリィ…アリータの旅が始まるとなるとこれは楽しみにするっきゃないですね。 そーんな訳で本作はとにかく漫画の世界をそのまま落とし込み、実写化させたもうエラい純度の映画ですよ! もう一回漫画読も! ​[映画館(字幕)] 7点(2019-03-13 23:10:06)《改行有》

57.  スパイダーマン:スパイダーバース 《ネタバレ》 仲間、友達、運命共同体 独特な漫画風タッチのビジュアルにコレでもかと言わんばかりの色の洪水。スピード感溢れるシーンの連続にはワクワクが止まりません。こんな色だけで感動するなんてスピードレーサー以来だ。そしてそれぞれのスパイダーマンの絵柄が違うのがコレまた面白い。というか凄い。ペニー可愛い。 そんな本作の主人公マイルスは半人前スパイダーマン。死んでしまったスパイダーマンの意思を継ぎ頑張るもなったばかりでどーしていいのかも分からない始末。時空の歪みでやってきた他のスパイダーマン連中にも呆れられるが、彼ら彼女らも同じスパイダーマンで運命共同体(意味は違うがこう言うしかない)。名前も生まれも違えど辿ってきた運命が同じのスパイディ達は真に心で繋がっている設定は素晴らしいです。 特にマイルスとオッサンのピーター・B・パーカーとの師弟関係は見ていてホッコリしますね。 それにギャグの入れ方もマンガ的で笑えるのが最高ですね。 そしてマイルスが覚醒後うまく飛べなかった前半の街並みをスイスイと飛べていくシーンの開放感には思わず涙が出てしまいました。 ラストバトルはもう異次元バトルという様相で色の使い方も凄いことになっていましたね。いやぁ眼福という以外になんと言いましょうか。 まぁもうちょい色物スパイダーマン達の活躍も見たかったですけどね…。 そんな訳で本作はアカデミー賞も納得のアニメならではの映像美と楽しさ、そして笑いと感動に満ちた素晴らしいヒーローアニメでした。 これは続編も期待するっきゃないですね!勿論、山城拓也!そしてレオパルドンに!!! ​[映画館(吹替)] 9点(2019-03-08 22:29:10)《改行有》

58.  未来のミライ 《ネタバレ》 子供の夢は心のように不条理 なにやら国内と国外で極端に評価が分かれているので、大人の…いや、オタクの汚い好奇心に駆られて視聴。 ネット上で文句の一端を見ていたが本作を見てちょい納得。たしかに整合性は無いし、かなり唐突な展開には理由も語られない。ただ主人公くんちゃんが両親から貰ってきた愛を全て掻っ攫って行く妹の出現から不思議な事が起こりまくる。 でも、なかなか面白い作りをしている。はっきり行って展開は不条理の極み。その理由も仕掛けも本編では語られない。夢の中のような世界で両親の過去や未来行き来したり、人物がやってきたりもする。しかも現実とリンクしているファンタジーだったりもする。 まぁくんちゃんがそれらの世界を言ったり出会って行く事によって精神的に成長する…というにはまだ幼すぎる気もするのでちょっと無理があるようにも思える。まぁ大人は覚えていないだけで実はこういう経験をしていたのではという想像もできます。それと自転車を補助輪無しで乗れちゃうのもかなり早すぎる気がしますね。 ちなみに東京駅で両親の名前を言えなかったのは覚えていないというよりは、あの悪夢のような世界では思い出せなかったという方が正しいのかなぁと考えたり…やっぱり引っかかるシーンはたっぷりあります。 そんなストーリーとは反面アニメーションは美しく仕上っている。というか映像を見せたいがためにくんちゃんが様々な世界に行くと言ってもいいくらい映像重視だ。ここに挿入歌をぶち込めばMVの如しだ。どちらかというと今回はお話より映像で勝負するような作品だったのだろうと思います。東京駅のシーンは見応えがあります。 まぁ不条理と不思議で思った以上にファンタジーな作品なので深い事はあまり考えない方が良さそう…ですが、アンバランス感は否めないので気になる人の意見もわかる…難しい。 それとテーマの薄っぺらさはもうシンプルにそれで行くぞって事なんでしょうかな。 ちなみにくんちゃんのわがままっぷりが凄いですが、自分にも思い当たる節があるのであまり悪く言えないのがなんともかんとも…。 本作は子供向けにしてはおとなしいくらい小規模で、僕としては一筋縄では行かない作品でした。 うーん難しい…。 ​[ブルーレイ(邦画)] 5点(2019-02-26 14:55:09)(良:2票) 《改行有》

59.  アクアマン 《ネタバレ》 超ど直球スペクタクル海底冒険アクション ジャスティスリーグじゃ最も協調性に欠けるサイボーグの次に地味な海坊主アクアマン。 そんな彼が主人公映画が作られると聞いた時は冗談だろ?と思った。だってアクアマンだぜ? …すいませんでしたーっ!!!ホント!誠に!申し訳ない!!! こんなに素直に面白い作品になるなんてマジに思いませんでした!!! アクアマンが生まれるまでのロマンスと悲話にはウルっとするし、様々な種が司る見たことない壮大な海の世界には次はどんな事が起きるかワクワクするし、伝説のトライデントを探すためのロマン溢れる宝探しの冒険アクションに少年心を鷲掴みにされたりと、目眩く子供の頃大好きだった映画の全てが詰まった世界に完全にやられました。アクアマンはジャスティスリーグ時代の堅物なイメージからソーのような面白くもカッコいい更に親孝行者なヒーローになり、かなり親しみやすい奴になりましたし、ヒロインのメラも強さと可愛さを兼ね備えた素晴らしいお姫様でした。 勿論ヒーローとしてのバトルアクションも見応えがあり、序盤の潜水艦での無敵アクションといい、シチリアのカメラが入れ替わるバトルといい見ごたえたっぷりです。 そして伝説のトライデントをアーサーという名だけに引き抜く展開にはお約束といえど熱くならないわけがありません。 そしてラストの戦争シーンはDC映画の中で…いや、ヒーロー映画の中でも一二を争う壮大で派手なシーンに度肝を抜かれました。 あとブラックマンタのデザインはそれでGOが出たのか!って感じで最高ですね。 全体的にギャグを多めで楽しくそしてワクワクさせている往年の冒険アクションのような懐かしさと嬉しさに溢れた傑作です。 後、他のDCヒーローも出てくればなと思いましたが、必要なかったですね。なんせ今回は一人の男が真の英雄になるための物語なのですから ​[映画館(吹替)] 7点(2019-02-21 20:22:46)(良:2票) 《改行有》

60.  ファースト・マン 《ネタバレ》 ニール・アームストロングという人 勝手なイメージでは並外れた冷静な指揮能力とコミュ力そして卓越した技術を持ったまさにプロ中のプロ。 と勝手に思っていましたが、本作を見ているとどうも能力は凄いけど表情は変えない、感情も読み取りにくい、あまり映画の主役向きの人ではないのがわかります。まぁ極端な感情の変化は見せますがソレ以外はなんともかんとも。 そんな人が何故家族も自分の命までを天秤にかけて月に行くのか。愛国心なのか、自分のためなのか、それは結局語られないし僕にはわからない。娘の思い出の品を何故月に置いて行くのか。それも僕には理解しようとしても正解かは定かじゃないものしか浮かびませんでした。ただ船長の月に降り立ったあの台詞は人柄を鑑みると彼の口から出るような言葉ではない事は確かでしょうね。 そんな本作はとても静かで淡々とジェミニ計画、そしてアポロ計画までの年月を巧みなカットで見せて行きます。次のカットには既に娘は死んでいたり、妻が妊娠していたりと結構ビックリしました。 もっとエンタメ寄りにアメリカ英雄譚のような作りになるかと思ったのですが、まさかの出来に驚きました。あくまでニール・アームストロングとその家族のお話なんですよね。なので宇宙計画の説明も控えめで月に行くというより死ぬか生きるかの仕事をしているという所が主体となっています。あんな旦那なら奥さんもそりゃ疲れますよね。最後の無言のやり取りも良いですよね「あんたから切り出しなさいよ!」という嫁さんの目が最高です。 そして引きの絵を使わず主観視点の多いロケットのシーンなどが印象的でした、たしかに緊張していると目の前のモノをやたら細部までじっと見るような事があるんですよね。なんだかそんなわかるような気がする視点でした。ジェミニ計画でのトラブルも圧巻で恐ろしさ満点に作られているのが堪りません。ただその後は波があまり無いのが残念です。 映像的にも全体的なフィルムの質感も良く、どこも綺麗で見応えがありましたね。 セッション、ララランドの次に作られた本作はとても奇妙ですが、見応えのあるノーラン作品で言う所のダンケルクのような作品でした。[映画館(字幕)] 6点(2019-02-14 16:46:04)《改行有》

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