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41.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 ここにエピソードⅣの偉大さを思い知らされる。これまでのシリーズの続編というべき作品は エピソードⅣと並ぶような面白さを残念ながら感じさせることはできずにいたと個人的には思う 前日譚というファンムービーはこれまでもたくさんあったし、とりわけてもプリクエル三部作は大きな期待を抱かれての公開であった やはりというべきか、それらは冗長な舞台背景解説に過ぎない作品群だった。映画としての盛り上がりよりも商品展開に重きが置かれたといっていい ディナーの仕込みをひたすらに見せられ続けて、出来上がった料理は食べられない感じだ ここでいうディナーのメインディッシュは、ダースベイダーに集約させるとわかりやすいだろう スターウォーズは、ダースベイダーを楽しみたいのであって、それはアナキン・スカイウォーカーではないのだ 今回も前日譚だが、すこし配慮されていた。伝説の手前をちょっとだけ延長したのだ。前菜を足すのだ。ちょっとだけ、食べた気になれる そこに至る話は適当に場を持たせろ。最後だけあれば、いいんだ。あとはどうとでもなる。 デススターの設計図の話だ。そこは、動かせない。科学者の苦悩のドラマではお客は呼べないから、娘にドンパチやらせろ。 ジェダイは出せないが、大丈夫か?サンドピープルとじゃれあうベン・ケノービーでもCGで造る?いや、それはやめておこう・・・・・・・。 世にいわれるほど、前半は退屈ではなかった。やはり終盤盛り上がることを前もって知っていると、興味は続くのだ エピソードⅣの、ほんの数分前の出来事の方が何倍も面白かったのは、残念な事実だったが。 設計図のデータを送信するのに、基地のでかいアンテナを使うのはいいが、セキュリティ回避のためか高いところに登らなきゃならない。 データを必死になってアンテナの近くに持って行くのだ。Wi-fiで受け取ったものをUSBに移したいが、接続が合わなくて変換プラグを買いに行くみたいな情けなさがある わかりやすいクライマックスの舞台を作るためなんだろうけれど、子供っぽいかな。 任務終えて脱出中に死ぬのでは悔しさが募るから、タッチダウン決めて勝利の歓喜の中、満足して即死亡という風にしたんだろうね。 タッチダウンといえば、ダースベイダーに迫られてデータの入ったリムーバブル端末を次々とパスしていくところとか、 おっさんラグビーか!って笑ってしまったよ。ここでもデータを発信するのではなく、渡すために人が体を動かすのだ。 もちろん、遠い宇宙へ送信する機器が備えつけられていないからだろう。だが、これでいいのか。 一度送受信したデータが手から手へとリレーされていく。これが希望だ、ということなのだ。シュールだなあ。 といいつつダースベイダーでまんまとアガってしまう。俺はちょろいよ。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-09-04 02:53:38)《改行有》

42.  マイノリティ・リポート 《ネタバレ》 2054年という、さほど遠くない未来の科学技術に多大な発展を見込んだ世界観のSF。 舞台はまずまずの出来。現代の我々からみたらキテレツに見える数々の装置は、近未来SFのカルト、ブレードランナーを思い起こさせる 一番判りやすく進化を描写できると思われる未来の交通システムはちょっとトンデモだったが、独自の魅力もそれなりにある未来観だ。 さて犯罪予知システムという、かなりリアリティに欠ける材料を物語の中心に据えた本作ですが、 それにまつわる設定を未来の夢として受け止めることは本作の鑑賞姿勢として最低限、跳び越えなければ始まらないハードルだ。 だから、これについての疑問は挟まずスルーする。あれ?スルーしてない、かな。 予知システムのGUIを操作するポーズとか微笑ましい。できれば細かいカット割りはせずに、フィックスでしばらく見せて欲しかった。 こういった陥れられるタイプのミステリー作品は登場人物の行動理念に疑問が生まれることがままあるのだが 本作は結構複雑なようでいて大体のことの理由付けはちゃんとしてある感じなので案外と見易かった 例えば、ジョンはなんでそう予知の通りに罠に嵌っていこうとするのかは、無実を証明するために虎穴に入った、という簡単な理由がある。 局長は大事な手駒のジョンを犯罪者に仕立てる必要性があったのか?という部分も、一石二鳥の動機がしっかりある。 よくわからないところは、ウィットワーが局長に殺されにわざわざジョンの家で会合・説明した理由。 いきなり撃たれるとは思わなかったんだろうか。アガサがいないシステムはダウンしているも同様とはわかっていたと思うが 殺人事件が6年間なかったから油断が生まれたか?よしんば実行犯と推測できなかったにしても、犯人は高官クラスと発言したし、 隠蔽の黒幕かもしれないのに、密室で手の内晒すかな? 極めつけは奥さんが目ん玉の保管場所を知っていたという事実。あの短時間でそんなことまでよく教わっていたな・・・ 結局息子のショーンはどうなってしまったの?という問いには本編中に結論は出ていないが、 アガサが死者の魂になぞらえて含みを持たせた語りがある。 ただし予知しているわけではないのでどれだけ意味があることなのかはよくわからない。 誘拐があったのか?犯人に該当するものがあるのか?やっぱり殺されたのか? 全てを明かさずに幕を引くやりかた、場合にもよるがこの映画ではアリかなと。スピルバーグらしいと云えばらしいね。[インターネット(吹替)] 6点(2019-09-02 02:00:07)《改行有》

43.  知りすぎていた男 《ネタバレ》 ケ・セラ・セラ~ ドリス・デイの歌声で癒されてしまう。これはこちらの弱点を突かれた モロッコから始まるのもいい感じだなあ。行ったことない場所だし生まれてもいない時代なのに懐かしい。 これらのおかげで導入部がちっとも長く感じなかった、しかし・・事件が起こったあたりからちょっとだけ雲行きが怪しくなってくる ベルナールさんの死に方。警察に追われている現地風の男がいて、その男を同じ格好の男が割り込んできて刺殺した。刺されたのはベルナールが扮装した姿だった。 あんたなにやってんの?同じかっこで大使派の会合かなんかに紛れ込んで首相暗殺の情報を手に入れたけどドジ踏んでばれちゃったの? ドレイトン夫妻を追っていたんじゃなかったの? くだらん突っ込みをいちいち入れるべきでないとの声もあろうが、こういう映画の主人公は自ら危地に飛び込んでいったわけではなく、 いずれも状況に押し流されて立ち回るのであるからして、状況造りを忽(ゆるが)せにされては物語の根拠が消滅しかねない ロンドンへ飛んでからのマッケンナの行動にも頭を抱えた。アンブローズ・チャペルの取違えミスリードは無理があると思う。 しかし、クライマックスはドリス・デイの歌唱にまたこちらの弱点をつかれてしまう。ずるいぞ。 主人公のベンという医者は、犯人なら殺してもかまわないという人物。今回医者としての活躍は、妻に鎮静剤を飲ませる仕事と死亡確認。 ああ、患者に聞かれる心配のない旅先で非道鬼畜トークして盛り上がってもいたな、そういえば。 そのための設定だとしたらヒッチコックは医者になにか恨みがあるのかもしれないな。 そしてなんだこの終わり方。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-08-30 04:21:25)《改行有》

44.  逃走迷路 《ネタバレ》 まず、映画としてのルック。画がいい。スタントがいい。 逃亡者という主人公の立ち位置が自然と浮かび上がらせる監視社会への批判は 戦時中の統制社会を窮屈に感じてのメッセージと受けとれるが デマが拡散しやすくなったSNS社会の現代にも丁度当てはまっている 盲目の紳士のほうが目の見える大多数の人々よりも的確に見抜くという描写そのものは割とよくありますが そういうテーマ性のある本作の描き方はスマートでかっこいいです。泣ける。 外見にハンディキャップを持っている人が、美しい心も醜い心も両方持っているというのも公平でいいですね ヒッチコックは異常性愛が出るのばっかりで苦手と思っているなら、普通に楽しめる映画もあるということでオススメ。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-08-20 02:53:58)《改行有》

45.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 観る前から、前半がゾンビ映画で後半がそのメイキングということを知っていました (ただし、実際はテレビ番組でしかも生放送でした。微妙に違う情報が入っていました) 普通に面白い映画ですし、単純に撮影は努力賞モノですが 極度にネタバレを厳禁とされるのにはまた別の理由がありそうです もし仮に自分がこの構造に気付かずにアッと言わされたとしましょう そうなったら絶対それについて人と話したくなるし、共感を得るためには薦める相手にも自分と同じくアッと言わせるしかない そういう心理的メカニズムがあってのことです 個人的にはネタバレされても十分面白い映画なので(ただし、マナーとしてどんな映画もネタバレしてはなりません) 構造だけに頼ったただのびっくり箱ではなくてよかったです。ちゃんと面白い映画でした けれど、ネタバレを気にされ過ぎて構えてしまった分、メイキングのその先にもう一段階、 今までにないような仕掛けがあるのではと思っていたのでいささか肩透かしでもありました アッと驚く映画ではありません。特殊構造が生み出す笑いを味わう映画です。 当然のことながら、そこで生まれるハプニングは結局作為的なものであるので そのわちゃわちゃの連続にうんざりされる方もいると思います 映画撮影あるあるを楽しめれば吉でしょう[ブルーレイ(邦画)] 6点(2019-08-19 02:02:51)(良:1票) 《改行有》

46.  炎628 《ネタバレ》 ラスト付近にあるアーカイブ映像は痛ましく正視に耐えないものも含まれるがその時間は短い 制作された年代ならば日本のテレビにもかけられただろうがショックを受ける可能性がある 単に戦争の恐ろしさを伝えることが目的ならこういった実際の映像を延々と見せれば済む だがこの映画はただのメッセージ性にとどまらない 映像・音声共に演出技術点が高い佳作だろう 脚本家の実際の体験を基にしたときく 実際に家を家族を隣人を焼かれたものにしか表現できない臨場感がある 牛の死に様などやりすぎな感もある。バランスは難しい[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-08-11 15:28:15)《改行有》

47.  ゴジラ(1984) 《ネタバレ》 シン・ゴジラを観たのでこちらも久しぶりに観てみた 1984年公開時には劇場へ足を運んだ ゴジラは長らくの沈黙のあと、再びブームが興っていたのだ 昭和29年の初代ゴジラはテレビ放映も無く、この時点の子供は見る術がなかったが ムック本の映像写真でその迫力に圧倒されていた 1984年ゴジラは正直、白黒のゴジラほどの迫力は無かった スーパーXの登場のほうが、ゴジラ登場よりワクワクしてしまったのだが、 盛り上げないわけにもいかないのであの待ってましたといわんばかりの劇伴に問題はない むしろゴジラ出現のほうをうまく盛り上げられていないのが問題か 石坂浩二を第一発見者に起用とかは、おそらく贅肉なのだろう だが自分はスーパーXが大好きになってしまったので ゴジラとしては初代を超えられていませんが(どんなもの作っても無理) シン・ゴジラよりはこちらが好みです 間違いなく自分は異端でしょうが 政治家の面々、キャストがとても良い!ここは100%シン・ゴジラに勝ってますよ! ローゼンバーグとチェフスキーが黒塗りの車で駆けつけるカットとか、めちゃくちゃダサいですけど ソレも含めて好きです。一服する総理の絵とか、やっぱり昭和ですね~ あと、スーパーXさんよ、ゴジラ寝かせたらさっさと帰投なさいな カドミウム弾補充して、故障箇所チェックするなり、やること山ほどあるでしょうが ゴジラ起きるまでいたずらに待ってて、通常兵器のみで玉砕とか、日本守る気あります??[映画館(邦画)] 6点(2017-04-21 04:43:24)(良:1票) 《改行有》

48.  ランボー/怒りの脱出 《ネタバレ》 名作「First blood(ランボー)」の続編ですが、それは形だけ キャラクター名のタイトルが示すように、前作の哀れなベトナム帰還兵を コミックヒーローにアレンジ、スピンオフさせたシリーズがここから始まります 前作の設定をよく知るトラウトマン大佐も付いて来たので (コンピュータが選んだのはランボーのみで大佐は今回の任務に要らないと思いますが) 辛うじて続編の体は守られています(?) 大筋はロバート・アルドリッチ作品へのオマージュという感じです アルドリッチの「アパッチ」がアルドリッチの「攻撃」に出演したらこういう映画になったよ というような・・でも、それが功を奏していると思います、面白いですから 途中に現地の女スパイといいムードになったときは「アパッチ」のシナリオ改変問題のような 嫌な記憶が蘇りそうになりましたが(ランボーが戦いを止めて畑を耕し始めるみたいな)、 そんなことにはさせねーよ!と言わんばかりの瞬殺でかつての遺恨を絶ってくださいました、違う監督ですが。 ランボーを見殺しにすることで交渉に値するような捕虜は未だ見つからない状態を維持しようとする マードック司令官の目論見がイマイチ(全く飲みこめない訳ではないが)なにがしたいのかわかりづらくて <周りの部下たちもみんな捕虜がいたことを知ってしまったわけだし、もはや隠し通せるものじゃない 事ここに及んだら救けたほうがコイツにも得なんじゃないの?>という疑念が拭い切れませんでした もっとわかりやすく、カラクリに補強が欲しかったかな・・・ でもまあ、おおむね満足です。続編の宿命である前作との比較さえしなければ ヒットを飛ばすだけのことはありました もし本当の意味での続編を目指していたのなら、きっとランボーは国内でどう裁かれ、 その結果どうなったかをリアルに描き、とても地味で大多数の 米国民に有難がられない映画になってしまったかもしれないですね これでよかったのでしょう[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-02-26 06:51:38)(良:2票) 《改行有》

49.  コマンドー 抱腹絶倒、笑いすぎてお腹が痛くなりました これほど激しく笑った映画鑑賞は過去にありません。公開当時から今まで この作品の概要には心惹かれるものもなく観る機会に恵まれませんでしたが 2017年の現在まで寝かせておいて正解だった気がします 日本公開の86年~ネットが普及する2000年代までに鑑賞していたら ランボー(特殊部隊のスペシャリストが無双する映画としての引き合い)に遠く及ばない 取り付く島もない評価を(自分に限っては)していただろうと思うからです その評価は今でも別に不当なものでもないとは思いますが。。。。。 観始めてしばらくすると、ああなるほどネットでよく聞く台詞が出てきます そういうファクターは逆に引いてしまうのが常ですがこの映画は本当に狂ってるから ネットが大いに盛り上がるのも、さもありなん、と納得させられました ターミネーターみたいな芝居しかできない感じのシュワちゃんを 支えているのは周りを固めるキャストの誇るべき魅力 敵が撃たれて死ぬ演技の活き活きとしたこと! シュワちゃんが平板な機銃掃射してるだけでみんな弾に当たりに来ちゃうの。。 だけど考えたら負けなどころか、むしろ楽しい。。。 こんなファミリー向けテイストの娘救出ストーリーで人殺しまくるって! (しかも娘はお子様&親子和気藹々チュッチュチュッチュほのぼのオープニングまで見せ付けておいて) いやあ~狂っていますねえ[ブルーレイ(吹替)] 6点(2017-02-04 23:27:35)《改行有》

50.  スタンド・バイ・ミー 外国人小説家の12歳の頃の思い出話ともなると我々日本人にとっては懐かしさや親しみがあるはずも無く 普通に考えたらなかなか乗れる映画ではありません。起こる事件も街の不良にカツアゲくらうレベルの (外野が俯瞰で見る分には)全く刺激が足りないものばかり。 だからこそ、なんでもない多くの凡人には妙にリアリティを感じられなくも無いというソコが作り手の狙い。。。 おおざっぱにいうと、とてもつまらなくて当然な映画なんですが、そんなことないんですよね~。 俳優の演技は、外国人の演技力というものはよくわからないのですがとてもいいと思いますし、 いかにも懐かしんでちょーだい的なオールディーズも臭いけど、題曲はずるいくらいいい曲ですしね。 マイナスポイントも多いけれど、なぜかおおむねいい映画でした。つまらないはずなんですけれど・・・ 明らかな減点ポイントは、(好みもあるかと思いますが)視点がぐらつくこと。 ピザっ食いの映像と<悪漢>エース(キーファー・サザーランド)側の視点はマジ要らないでしょう・・・。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-01-03 19:44:17)(良:1票) 《改行有》

51.  刑事コロンボ/美食の報酬<TVM> 《ネタバレ》 趣向を凝らした凶器ですがもちろん犯人は日本人じゃありません。フグ毒を凶器にしたドラマは日本にもあって、それですら変化球と思えるのですが、アメリカ人にそれをやられると変化が大きすぎて受け止めづらいですね。もし自分が日本人でなかったら、そんな違和感は感じず楽しめたのでしょう。”フグ毒=コロンボの知らない凶器”という面を強調しようとしていましたが、毒は毒ですから対応も自ずから限定されてしまい、あまり効力を発揮できなかったのが惜しいです。犯人対コロンボという従来の対決図式内の部分では極めて良いところもあり(最後のコロンボの指摘は流石)、おそらくシナリオでフグ毒を採用したのは「毒殺が必要だったから」というだけの副次的なものだったのではないか、と勘ぐってしまいたくなります。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2016-07-21 16:16:15)

52.  刑事コロンボ/死者のメッセージ<TVM> 普段殺人事件を描く小説家が現実に犯す殺人ですが、 犯行に及ぶまでの過程が一番、観ていて面白い作品です。 ああ、そうやって殺す予定なんだ、というのはすぐわかるんですが、 いつやるかいつやるか、観ていてハラハラしました。 当然コロンボが事件を解決するのですが、そこは普通の出来です。 犯人が殺人の計画を進めているとき、とても活き活きしているように見えます。 自分のアイデアを表現するのは(たとえそれが殺人であっても)、 クリエイターにとって最高に輝ける瞬間なのでしょうか。 それがいざ殺す段になると、ふっと本来持つ良識が蘇って一瞬怖気づき、 振り払うように声を荒げさせたのではないでしょうか。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2016-07-18 00:53:39)《改行有》

53.  新・刑事コロンボ/4時02分の銃声<TVM> 《ネタバレ》 シリーズでありそでなかった犯行動機。悪くない。今回の犯人にとっての破滅は娘を失うことだった 社会では強い男だが、義理の娘に禁忌めいた独占欲を抱いている 娘が物書きとして成功してしまえば経済的支援ができなくなり、血の繋がりのない自分は無用になると考えた また、自分の下を離れてしまえばかつて懸想した彼女の母親同様、別の男に獲られてしまうのだ。それが堪えられない かくして娘の出世の働きかけをする邪魔者(かつての部下)を殺してしまうのだ。そんな、救えないエゴが生んだ悪魔をコロンボがやっつけるお話 濡れ衣を被害者の別れた同性愛俳優に被せる。内線電話を用いたトリックで自らのアリバイを確保。ところが、濡れ衣被せる俳優の方のアリバイのことは全く考えていなかった こればかりはトホホと言わざるを得ないか。いつもの知的な犯人ならそこにもケアがあるか、むしろ「組織」などとして身代わりを特定しないのがコロンボでは一般的 かえって被害者の同性愛関係のいざこざという、いたって表面化しづらいプライベートな事情を知る人物こそが「容疑者」と限定させてしまった愚かさよ 実は今回も被害者がマスコミとして追っていた(真犯人がガセネタで追わせた)組織も捜査のかく乱として利用しようとしたが、それが全く意味をなさないように自分で仕向けてしまった コロンボが携帯電話を買いたいというくだりがある。まだ一般には携帯が普及していなかった時代の撮影であるのは言うまでもないが その際のセリフで日本語吹き替え訳と、原語の日本語訳とでは奇妙な異なり方をしている部分がある。 吹き替えでは、コロンボは「携帯を使っていると"ボケない"と聞くが本当か?」というポジティブな迷信を言い出したのに対し 原語では同じ部分のコロンボのセリフが「携帯を使っていると"癌になる"と聞くが本当か?」というネガティブな迷信だったのだ なにかの事情が垣間見えた気がした。クレームを恐れてそうだし、スポンサーにも覚えがよろしくない向きはあっただろう 「ラジオはもう聞いてない。近頃流行のロックとかはよくわからないから」「生ぬるい紅茶は我慢できない」など、コロンボから初老の世を拗ねるセリフがとびだす 犯罪ではないところの「嫌い」をはっきり口にするコロンボも、だんだん増えてきた。いよいよ高年のキャラ付けになってきたか いつものように、コロンボは銃を持ち歩かない。ホルスターごと装着されていないことに犯人が言及する。今回は、その点も伏線になってラストのオチに繋がっている 携帯電波の届かない山中でも、短距離ならクラクションで助けを呼べる。新しいものとなじみ深いもの。最新式が常に勝るとは限らない 旧刑事コロンボ「愛情の計算」では息子に対する愛情の深さがラストで自白につながって爽やかだったが、今回はそれとは全く違うドヤ顔コロンボ。それもまたあり。[DVD(吹替)] 5点(2023-04-17 10:48:25)《改行有》

54.  新・刑事コロンボ/殺人講義<TVM> 《ネタバレ》 強い話だった。同情の余地の全く入らない憎たらしい犯人像と、コロンボの性格の悪さ。無敵のコロンボが今日も犯人を打ち負かす。 表面的に友情や正義を訴えている一般の人間たちがいかに欺瞞に満ち、内面はろくでもない自己中であるかという、きれいごとだけでは済まされないこの世の中の闇を嫌というほど感じさせてくれる。 ろくでもないのは殺人犯であるクソガキ二人にとどまらない。 被害者である教授とその元愛人は不倫していたわけだし、守衛の男も賄賂であっけなくルールを破り間接的に殺人を幇助している。今役に立たない守衛など経費泥棒だ。 コロンボに「証拠を捏造することはないのか?」と持論にこだわるあまりにただ困らせるだけの質問をする小僧もはっきり言ってゴミ。ジャーナリスト気取りでうざいことこの上ない。 二人組の周辺のガールフレンドたちも凄惨な事件の直後にもかかわらず一緒にバーでの飲み会に参加していて、これっぽっちも被害者を悼んでないだろう。 学長は社会活動家で好色不倫の側面をもつ被害者の教授を快く思ってはおらず、表面的に弔意を示しながら陰では罰が当たったなどとのたまう。 その他のお姉ちゃんたちも、ただの野次馬根性でショッキングな事件にも「ぞくぞくするわ~」などと盛り上がったり、酷薄な連中なのだ。 「殺人講義」という邦題を打ってあるが、それだと「殺人指南」の意味にとられる。単にキャッチーだから使ってるのか。 証拠捏造疑惑の返答に「完全犯罪の誤算」からの証拠収集エピソードが語られたり、 音声までは聞こえないが「自縛の紐」での靴紐の結び方で犯人を追い込んだ件も紹介しているようだ。 その講義中にコロンボは直後に射殺されてしまう被害者も聞いているところで、 「新人刑事にアドバイスするとしたら事件にかかわる知りえた情報を迂闊にしゃべらないことだ」、と語る。 そう、被害者も、発端となった、知りえた情報を処断前に犯人のガキ二人に話すべきではなかったのだ。話さなければ、二人は保身のために彼を殺害することはできなかっただろう。逆恨みは、されていたはずだろうが、、、。 いっぽうコロンボは、実際には存在しない架空の証拠として、「アリゾナ行きの航空チケット」なるものをこしらえて、それに反応を示す嘘つきをあぶりだしにかかる。怖いねえ。これこそ冒頭ではぐらかした証拠の捏造だ。 最後もお得意の罠。若い血気盛んな世の中をなめてる者ほどコロッと引っかかってくれる。コロンボも、張り合い無かったろう。 途中、偶然にも決定的新証拠が現れる。いつものクリーニング返却よりマークしてなかった分ミラクル。 練習もなしに短期間で準備した犯行キット同様のファンタジーだが、創作なのでそこは減点対象にはしない。 事件の始まりから存在してあっけなく決定的証拠になってしまった某「チーズの一噛み」よりはよっぽどマシだろう。 犯人の片割れジャスティン・ロウその父親ジョーダンを演ずるはロバート・カルプさん。うわあ。なじみ深い犯人役がこんなところで。普通に嬉しい。 「これは侮辱ではない、単純な事実だ」ジョーダンさんがおっしゃった言葉であるが、人をこき下ろす前にこういう冠をつけると発言者的には問題ないらしい。 映画の批評、人物批評、スポーツのプレイの批評、この冠さえあれば何でも言える。。というわけでないことを、この役が教えてくれる。[DVD(吹替)] 5点(2023-04-13 17:43:47)《改行有》

55.  ライフポッド<TVM> 《ネタバレ》 特別な感じはなかった。 確信犯になら、どんな無茶なこともさせられる。派兵する口実を作るためのテロ。帰還する望みの極度に薄い作戦を犯人は決行する。 盲目の人間が、実は目が見えていた。目の見えないふりをしていたのだ!ジャジャーン! …たぶん、オチとか、別にどうでもいい作品だったのだろう。 じっさい犯人が誰?とかは、正直どうでもよかった。大体そんなような設定であって不思議でなかったし、劇中でも犯人の動機が想像という形で語られていたし。 そこに比重を置くと、おそらく上映当時すでにもうそのヒッチコックのサスペンスは時代遅れで楽しめなかったろうと思う。 究極に追い詰められた環境下で右往左往し、疑心暗鬼になり、発狂したり、自暴自棄になる群像。それらの過程を楽しむ映画です。 死ぬまでに救助が来るかわからないほとんど絶望の中で、生き残るために頑張るんだ、というよりかは 徐々に悪化していく状況に身を任せてただ死を待っているようなその地獄を、安全なリビングで楽しもう。 結構この類の映画はよく見るので鮮烈な印象は得られなかったが、手堅い感じがして比較的に見やすい作品ではあった。[DVD(字幕)] 5点(2023-03-25 22:23:10)《改行有》

56.  マラソン マン 《ネタバレ》 後にオールドボーイやホステルを観たとき、昔この映画を見ていたことで拷問シーンへの耐性がついていたことが役に立った。 今見ても、この映画の尋問は怖い。この映画より先に、年代としては新しい、アニメ・ルパン三世(新)の「五右衛門危機一髪」というエピソードで 本作同様の歯に対するドリル的な痛い拷問シーンを見ていたが、この映画からオマージュしたのであろうか。 あの手この手で素人のベーブから拷問までして何かを聞き出そうとしていたのは、ダイヤの秘密を知っているのか知らないのか、その一点に尽きるのだろうか? 十代のころから都合3回ぐらい見たけれど、結局中年になった今でも事実関係のよくわからない映画で、もやもやする。拷問シーンばかりが記憶に残った感はあった。[地上波(吹替)] 5点(2022-06-30 01:33:23)《改行有》

57.  メッセージ 《ネタバレ》 奇妙な形の巨大UFOが世界に突如出現する(それ自体はよくある)映画ということで、あまり肩肘張らずにリラックスして観た。 この手の映画は巨大UFOが出現した最初の瞬間の世界における混乱ぶりと、単純に巨大な物体が空を覆う画面のインパクトでもって、かつては話題作となることが多かった気がする。 ところがさすがにそれではもう現代では通用しないと悟ってか、UFO登場シーンはあっさりとしている。まともにフレームに収めようとすらしていない。 主人公の性格が、世界中大騒ぎするような誰しもが驚く大事件にも意外と冷静で、これまでになく対応がドライであった。まさかこれも伏線だったの? 辟易とする、やたらに目にする「主人公の記憶障害が少しづつ回復して真相に近づく」類のつまらない作品かー?中盤まではなんだたいしたことないな、などと思ってしまっていた。 ところが、ですよ。 あ~。フラッシュフォワードか~。って、え?超能力ものですか??なんじゃこりゃああ。思わず声出してしまったけれど、SFだし、いいんかなこれも。 異星人の言葉を理解する前からフラッシュフォワードがあったため、異星人とコンタクトする前から未来予知のできる特殊な人だったのかと思ってしまった。 とにかくわかり辛い。意味深な含ませセリフなど初見にはチンプンカンプンで、しかも話の進行にさして影響しない。気が散った。理解を阻む障壁になってないか? 最後の電話かけられるかどうかのスリルは、なんかスケールに合わないこじんまりとしたドラマで笑ってしまった。 宇宙人の風貌や出現空間など、ミストっぽくてイヤ~な感じしましたねえ。まあ、オススメは、しません。[インターネット(吹替)] 5点(2021-08-10 03:47:10)《改行有》

58.  新・兵隊やくざ 火線 《ネタバレ》 昔、休日の昼間にテレビで観た記憶。軍隊物で卑怯で暴力的な上官に虐められながら反骨している小太りの中年男が主役の映画。 なんとなく勝新の兵隊やくざというタイトルと設定的なところに該当する気がして第一作を鑑賞するも、自分の記憶にある展開がない。 かつて自分が観たのは、肥溜めに沈められて虐待され、恋人を目の前で寝取られて失意の中、逆襲する際にお返しとばかりに 上官の腹心を肥溜めに沈めてから連行しつつ殴り込み、最後は上官の女にさせられていたかつての恋人がとどめに小銃を上官に撃ち込んで復讐を遂げていた。 兵隊やくざでないならなんなのかと思って、軍隊モノ、肥溜め、虐待のようなキーワードで探してアタリをつけた「陸軍残虐物語」というのも見てみたが、違った。 そんな回り道をしながらそれと思しきタイトルにたどり着いたるはシリーズ最終作となった本作。シリーズでカラーはこれしかない。 確かに、白黒ではなかった気がする。地上波放映という観点で考えればおのずとわかりそうなものだが。 だが、本作は当初はソフト化されておらず、観ること叶わず。ようやく近年になってDVD化され、鑑賞できました。 記憶はほとんどあっていたけれど、最初に肥溜めに沈められるという虐待は、なかった。アレ?お返しじゃなくてオリジナルの嫌がらせだったんだっけ? そんなことで少しモヤモヤしてしまったが、確認作業は面白かった。中国大陸が舞台で肥溜めに憎い同胞を沈める展開だと「人間の條件」はどうしても脳裏をよぎる。 一作目と同じ監督さんで、鑑賞後感も同じ。しかしこの内容でシリーズを何本も続けるってロングランしがちな任侠モノだと勘違いした人が見に来たのかしら。[DVD(邦画)] 5点(2021-02-13 22:23:55)《改行有》

59.  妖星ゴラス 《ネタバレ》 有名な作品なのでおおよそのあらすじというか、科学考証のされてなさがとんでもないところを最初から受け入れ態勢で鑑賞した なんだろう。既視感がある。というかこっちの方が先に作られた映画だが、ストーリーの骨子は黒部の太陽と同じだな。プロジェクトXなんだよ ただ、本作を有名たらしめた大仕掛けである地球公転軌道の移動はどんでん返しだと思っていたのが ほとんど序盤でそれもただの子供の、のびのびとした発想をそのまま用いたというのはいささか拍子抜けだった 「そんなことできるはずがない」という現代人と、「人間は何でも可能である」というイケイケだった昭和の人類との違いを感じる 怪獣は、海外では全カットだったそうで。円谷のお約束で無理に入れたんですってね。サービス精神で、まあいいんじゃないかな。この映画にはふさわしい。 渡世感ない池部良は初めてお目にかかったでござるよ 久保明演ずる金井さんの記憶喪失が、物語上どんな役割を持っていたのかわからなかった。恐怖のあまり?マタンゴのような怪奇的現象かしら?[インターネット(邦画)] 5点(2020-08-24 01:58:23)《改行有》

60.  大脱出(2013) 《ネタバレ》 う~ん。シュワルツェネッガーが面白いお芝居する映画だった。そこに不満はないんですけど大真面目でもコメディタッチになってしまうよね スタローンもシュワルツェネッガーもお絵描きするんだけど、シュワルツェネッガーのほうの絵が面白い。怒らせてはずみで倒れ込む計略にあれ以上の絵はないな。+1点だ 同じ筋肉キャラでも二人で差別化がされていたね。でも協力して何かするときは殴り合うばっかりなのな。二人に巻き込まれて犠牲になる方々はかなり気の毒です あからさまな陽動に所長が結構素直に騙されてしまうんだよ。嫌な奴レベルは高くて良いんだけど銃撃バトルはこの所長にふさわしくないかもしれない。色々こなし過ぎかな 脱獄するなら隔離房から、という新たな定説を手に入れた。結局は人の油断に付け込むしかないというわけなんで、強固そうに見えるところにこそ活路がある とはいえ、あんな床下に通路が在っちゃあいかんでしょうな。マジックショーのタネみたいだぞ。もしかして邦題は引田天功の大脱出からですか? 何か見たことあるーって展開なんだけど、先読みしなければ楽しめるかも 名前の符牒とか、つまんないところを工夫するよね。医者が「知るか」って答えたよとレイにも聞こえるところにこそ、なにか隠れたヒントが欲しかった サム・ニールの役回りふわっとしてるなあ[インターネット(吹替)] 5点(2020-05-31 03:20:06)《改行有》

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