みんなのシネマレビュー
TANTOさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 900
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445

581.  16ブロック 《ネタバレ》 一度目は途中で寝てしまいましたので、改めて先日鑑賞した上でのレビューです。初回が中途半端だったとは言えさすがに二回目ともなると内容の理解もスムーズにいけて良かったです。 さてその内容のほうですが、刑事ものドラマとしてはとても面白いものだったと思います。おそらくは過去の不祥事のために自暴自棄になっている刑事ジャック(=ブルース・ウィリス)、同様の不祥事をある意味では肯定しながら今なお汚職を続けるフランク刑事(=デヴィッド・モース)。同様の事件に関わりながらも全く正反対の結論を出した二人が、期せずして新たな汚職事件に関わるとき物語は動き出します。 タイトルに対してツッコミをするなら、『16ブロック』というのはこの映画には合わないですね。当時『60ミニッツ』とか『24』とか数字をタイトルに持つ映画が多かった背景もあるかと思いますが、物語において大した意味を持たないものを主題に持ってくるのは正直どうかと思います。宣伝もそれに準じたものになっていただけに、それを期待して鑑賞する人にとっては致命的だったかもしれません。そんなことを意識しなければ充分楽しめる刑事ドラマです。 あと、エディのイントネーションは耳障りですね。寡黙なジャックと対比的に描くための表現の一種なのでしょうが、ちょっと聴覚的にしんどいものがありました。 そんなマイナス要因はともあれ、キャストは魅力的なものだしバスジャックのシーンも良かったです。特にエディがおびえる女の子に話しかけながら場を和ませるシーンは観ているほうもどこかホッとする気がしました。個人的に好きなキャストですが、デヴィッド・モースは悪役でも良い役でも名俳優ですね☆なぜ今までに一度も助演男優賞にノミネートすらされてないのかが大変疑問。せめて彼をノミネートしない限り私は今後もオスカーの審査員を信用できないでしょう。[DVD(字幕)] 7点(2009-10-21 17:34:55)(良:1票) 《改行有》

582.  紀元前1万年 《ネタバレ》 誰も実際は知りもしない「紀元前1万年」っぽいかどうかは別として、ストーリー自体にはとても興味を惹かれました。部族には必ずいる「長老」の存在や、最も優れた狩人に与えられるWhite Spear、今まで見たこともない大きな帆船のことをGreat Bird(巨鳥)と例えることなどそういった要素が「紀元前1万年」の世界観をとても興味深くしていました。何度も言うように実際そうだったかは別として。 確かにこの時代の人間の感性や考え方が現代と比べても遜色無いほど、近代的だということはこういった舞台の映画としては違和感でしたが、ほんとのところどうだったかは誰も知らないわけで、そういった認識で深く考えずに観れば、とても面白い作品です。中盤サーベルタイガーを助けるか殺すかというシーンで、助けるほうを選んだのは個人的にポイント高かったです♪あそこですぐさま殺すようならこの評価はなかったでしょう。まあ、普通なら殺して食料にするんでしょうけどね。しかし、狩の対象のマンモスに対しても敬意を表したりするのだから、古代の人は単純に生き物を殺して食料にするっていうのも、いかにも現代的な間違った認識かもしれませんね。 この映画を観て思ったのは、あれぐらいの古代ではやはり土地によって文明の差が顕著に出たりするんだなということでした。少し土地を離れれば全く知らない文化があり、新しい世界を知ることが出来るというのは、現代にはない冒険心をくすぐられ、うらやましくも思いました。 マンモスの肉、食べてみたいなぁ♪[DVD(字幕)] 8点(2009-09-29 11:43:43)《改行有》

583.  レディ・イン・ザ・ウォーター 《ネタバレ》 誰かが言ってましたがこれはまさに「寓話」。冒頭の象徴画を用いたストーリー導入はかなり「おぉっっ」と思いました。ああいう世界観の中で語られるおはなしというのはけっこう好きなほうなのですが、肝心の内容のほうは少しトーンダウンな感じ。冒頭の導入になかった情報がアパートの中国人のお母さんからどんどん出てきて、それを理解するのでちょっとお腹いっぱいな感じ。個人的には冒頭の設定に忠実に従って欲しかった。追加情報が多いです。あとは、アパートの住人が自分に与えられた役割を受け入れストーリーをブルーワールドに帰すっていう流れですが、もうちょっとそこのところは工夫して欲しかった。誰がどんな役割を担っているのかっていう謎解き要素はこの映画を面白くする上ですごい効果的な材料なのに、そこにいまいち魅力が感じられなかったのが残念でした。そもそもキャスト選びからちょっと違った??最終的に右腕だけ鍛えるにいちゃんがあの役割だった時は正直冷めました。 でも最初に書いたとおり、世界観は嫌いじゃありません。後で気づいたことですが、ラジー賞をもらうほどのものでもなかったと思います。 個人的にはこのシャマラン監督とかスティーブン・キングの脚本で代表的な、現実を舞台にした非現実的フィクションは大好きな部類なので、これからもっとこういうものをシャマラン監督には期待したいと思います☆[DVD(字幕)] 5点(2009-09-28 20:47:13)《改行有》

584.  ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 《ネタバレ》 使用するCGや能力のわりにスケールの小さい映画だな、と。あのメンバーの中でいかにもアメリカ大作的なド派手なアクションを見せられるのはトーチ君だけですね。あとは某少年雑誌の主人公のようなゴム人間と、それとは正反対のガチガチ岩人間。あと透明人間といった地味な能力の残り3人。X-menとかぶるのを恐れたのかな。トーチ君ですらすでに能力としてはX-menで既出でしたしね。 キャストとして、スーザン(=ジェシカ・アルバ)以外はキャラクターにも魅力が無い。主人公のリードは地味だしオタクだし、トーチ君は目立ちたがりでどっかうざいし、岩男ベンさんは「元に戻れない」と悲劇のヒーロー気取りで鬱陶しいし。スーザンですら、男性からは好評だけど女性からはどうなんだろう。突然得体の知れない能力をもった人たちを等身大に描いたのがこの作品なんでしょうが、派手なCGを使うヒーローモノアクション映画にそんな繊細さを描かれても興ざめです。どうせなら中途半端にアクションなど入れず、徹底的にラブストーリーにするくらいの思い切りが欲しかった。 続編があるみたいだけど、まあ観れたら観よう。[DVD(字幕)] 4点(2009-09-28 12:24:44)《改行有》

585.  カムイ外伝 《ネタバレ》 どうもキャストに違和感を覚えてしまう映画でした。コミックの「カムイ伝」は未読なのですが、冒頭にあった漫画の絵の描写からイメージするカムイは、松山ケンイチよりもっと若々しくて眼光鋭い若者という感じだったのですが、松山ケンイチはどこかカムイとして見れませんでした。(かといって他にキャストが思い当たるかと言われれば誰も思いつかなかったんですが) そもそも「外伝」ということで、原作未読でも楽しめるような無難な内容にはなっていたと思います。ですが作品通して観客に伝わるのは、カムイの人生の虚しさだけ。彼が行くところには血が流れ、交わりを持とうとする人は殺され、放浪の旅を続けるのみ・・・。原作ではその後なんらかの答えが得られるのでしょうか??外伝だけでは大変空虚な作品に思えました。 そうなるとあとの見所はアクションシーン。こっちも、忍術を使うキャラクターという設定上CGが必須になってきますが、実はこないだトランス・フォーマー・リベンジを観たばかりで、CGとしては種類がまた違うのですが、物足りなさはどうしても感じてしまいました。 個人的に現在のレベルの邦画に求めるものは、アクションでもなく、コメディでもなく、ドラマです。どこまでも人間くさいドラマです。邦画ではそのジャンルが一番面白い気がします。後のものはハリウッドの物まね的な感じがどうしても安っぽく感じてしまうので。 大作ドラマ、来たれ。[映画館(邦画)] 5点(2009-09-24 11:26:59)《改行有》

586.  ウルヴァリン:X-MEN ZERO 《ネタバレ》 今までのX-MENシリーズでは一番良かったかも♪序盤、多様な能力を持ったミュータント集団がどっかの組織に殴り込みをかけるシーンはかなり盛り上がった!!(が、アクション映画としてはそこが作品の最高潮だったかもしれない、汗)。でもカタナを使うアクションが入ると、アメコミ映画が途端にアジアンムービーの雰囲気が漂います。気のせい?? キャラクターとしては、まずウルヴァリン。さすがに"Origins of Wolverine"(ウルヴァリンの起源)とまで謳っているだけあって彼を輝かせる内容になっています。今まではどうしても彼の見所について、<不死身=やられシーンが多い><鋼鉄の爪が出る=アクションとしては地味>という見方しか出来なかったので。ドラマを交えて、ウルヴァリンに感情移入できるようになっています。個人的にもっと使って欲しかったのはガンビット。ゲームでも最も使い込んだキャラでもありますし、彼がチョイ役程度にしか出されなかったのは大変遺憾。韓流の銃男なんてどうでもいいからもっとガンビットのアクションが欲しかった。 兄役で出てきた彼はやっぱりセイバートゥースってことでいいんでしょうか。シリーズで出てきてたセイバートゥースとあまりにも違いすぎるので・・・。まあ後で作ったこじつけってたいていそんなもんですけど。サイクロプスは意外と良い使われ方をしてましたね(笑)能力パクラレたけど。[映画館(字幕)] 7点(2009-09-15 10:29:48)(良:1票) 《改行有》

587.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 ただ綺麗で、高価で、女性にプレゼントすれば喜んでもらえるものというくらいの認識しかなかったダイアモンドに対する見方がずいぶん変わった気がします。休日にショッピングモールのウィンドウに何気なく見つけるダイアモンドにもあんな歴史があるかもしれないのですね。まさに"BLOOD DIAMOND"(血にまみれたダイアモンド)だと思いました。 血にまみれたといえば、RUFの活動は全くもって理解しがたい。最初は政府への反発とかもっと真っ当な理念があったはずなのに、少年兵を拉致・麻薬漬けにし軍事的に洗脳。大量虐殺。この映画を見る限り、反政府組織なんて名ばかりのただのヤンキー&ジャンキーの集まりで・・・、そんな中で歪んだ教育を受けさせられる子供たちの存在はただただ悲しいですね。本当にまっすぐに育っていた子供が「テメェなんか消えちまえ、クソヤロー!!」とか言うようになってたら本当に悲しいですよね。麻薬ってほんと怖いわ。。。 序盤、UNHCRの活動の一端なども映画に出てきましたが、現場は実際ああいったものなんですかね。。。難民がたくさん押し寄せるから、一人一人の話もじっくり聞けないのかな。そういった意味では映画という演出を基本とする形ではなく、ドキュメンタリーで見せてもらっても面白い話だったかも、と思います。もちろん映画も良かったですけどね。 レオナルド・ディカプリオは久しぶりにかっこいい役。ちょっと惚れる。冒頭、ダイアモンドの密売人と言うけっこうケチな立ち位置だったのが、利害の一致からソロモンやマディーと行動を共にするようになってからはまさにガーディアン!!なんだかんだダイアモンドのことばかり気にしながらも、しっかり二人をフォローする姿は何とも勇壮でした。 自分の身近にあるものが、どんな経緯で今ここにあるのか。どんな人の気持ちを渡ってきて今ここにあるのか。それはこの映画のように欲望であったり、はたまた誰かの努力の賜物であったり、誰かの親切であったり。そういった「モノ」の原点というものに目を向ける、素晴らしい映画だと思います。今回その「モノ」はダイアモンドだったわけですが、他の「モノ」についてもちょっと見方が変わるかもしれません。[DVD(字幕)] 9点(2009-09-08 23:39:36)(良:1票) 《改行有》

588.  日本の黒い夏 冤罪 《ネタバレ》 まず個人的な好みの観点から言わせてもらうと、こういったマスコミや情報化社会へのメッセージ性の強い作品はとても好きなジャンルです。『誰も守ってくれない』『それでも僕はやってない』然り。 テレビの情報に踊らされるな、ということをとても真剣に描いています。警察やマスコミにでも勤めていない限り、一般市民の情報源はニュースかテレビか。最近ではウェブ上のものもありますがそれもほとんどはどこかの出版社の記事がネタ元です。そういった中でマスメディアの責任というものは本当に大きいもので、それを認識するのにとても良い映画だと思います。 また個人的な話になりますが、私自身ニュースだけ見てわかったように物事を話す人がとても嫌いです。特にそれがこの映画のように誰かを貶めるような内容のものだったとき、私はよっぽどの確信(それこそ自分が関係者だというくらいの)がなければ絶対にその人の誹謗中傷はしないようにしています。自分が反対の立場ならと考えると、当たり前でしょうが顔も見たことないような人からそんなことを言われれば、腹が立ちますので。 顔を出して非難される人と、顔も出さずに非難する人と、どっちが公正かなんて誰でもわかるでしょうに。 作中では取材に来た学生らがすんなり容疑者の神部さん(作中)の話を信じてしまったのがちょっと気になります。「情報に踊らされないために」と言いながら、被害者側の話はノーフィルターで受け入れるのは、それはそれで違うだろう。どちらに対しても公平な見方が出来て初めて堂々と世に意見が出来るのではないか。この学生らも公平さを語りつつ、明らかに神部氏寄りの意見しかしてこないのが矛盾を感じるところでした。そういったものも判断材料の一つでしかないということも作中で大事にして欲しかったように思います。 しかし良い作品でした。こういう映画はもっと世に出て認識されていって欲しいですね。マスコミに流される人、もっと減ってくれますように。[地上波(邦画)] 10点(2009-09-08 01:17:39)《改行有》

589.  サブウェイ123 激突 《ネタバレ》 正直言って、ジョン・トラボルタに終始不快感を覚えました。基本的にギャーギャー喚いてるだけで、結局彼の目的がさっぱり分からない。てゆーか、そのギャーギャー喚かれるのもかなり耳に不愉快でした。序盤は「金目的じゃない」とガーバーに訴え(←これはまだ交渉術の一つなのかもしれないが)、終盤にはPCで儲けを確認しウハウハ笑い。「なんだやっぱり金目的か」と視聴者が思って金を大事そうに抱えながら逃亡するのかと思いきや、最終的には「警官隊のやつらに撃たれるくらいならお前に撃たれて死ぬ」「死は生の借金だ」 なんだそりゃ、さっぱり理解しがたいです。 あと、意外と計画が杜撰。さすがに強盗の計画とかしたことないですが、強盗プランに比べて逃亡プランはあまりにもテキトーでは・・・?仲間の二人はホテル出てすぐ撃たれて死んだし、ジョン・トラボルタもヘリどころか普通に追っかけてきた地下鉄職員のおっさんに追いつかれてるようではダメだろう。パソコンが通信中と分かった後でも妙に落ち着いてる犯人グループの態度も気になる。ってゆーかいろんなこと不自然だと気にしだしたら止まらない!!!!!!!!ぜんっぜん消化不良の作品です。 総括の意見としては、完全に観客置いてけぼり。感情移入させようとか、キャストの気持ちを伝えようとかそういう努力が全く伝わってこない。あと、トラボルタとデンゼルの二人が面白いくらいただのメタボなおっさんでした。[映画館(字幕)] 3点(2009-09-08 00:42:33)(良:2票) 《改行有》

590.  ミラーズ(2008) 《ネタバレ》 グロイ系かぁ・・・。もうちょっとさっぱり系のホラーだと思ってたので、途中展開についていけず。しかも晩御飯中だったというタイミングの悪さ。ベンの妹の惨殺シーンで一回鑑賞ストップ。 で、後日ストップしたシーンからもう一度観ましたが、やっぱり面白くなかった。恐怖現象の原因を探し求めるってのはホラーではもう定番の展開ですけど、定番になりすぎて最近はプラスアルファを求めてしまう。そういった意味で物足りなさも。 媒体が鏡ってだけで、別にそんじょそこらのホラーと大筋は変わりませんよねえ? 懐中電灯を持つ腕と銃を持つ腕をクロスして暗闇を歩く主人公の姿は完全に『24』になっちゃってるし。 ラストもなんか読めました。鏡の世界に閉じ込められたベンが今度は新しい鏡の化け物に・・・って展開になるんならあと2点はプラスできたと思います。新作なれど、どこか見飽きた感のある映画でした。[DVD(字幕)] 3点(2009-09-01 14:20:06)《改行有》

591.  96時間 《ネタバレ》 これはあまり『24』と関連させて観ない方がいいですね。というのも、そんなのなくても充分に痛快で面白い。おそらく娘の名前がキムだったり、父親の職業的にも『24』と合わせてキャンペーン張りたかったんだろうけど、これは日本の制作会社の完全な蛇足。大きなお世話ってやつでした。タイトルも原題は全然違うしねー。 とは言いつつも少しはテレビCMに影響されて観に行った『96時間』。冒頭はリーアムパパに対して、生活はくたびれてるし母娘からの扱いも相当ひどいし、大変ヘタレな父親という印象でした。そんな視聴者の見方が徐々に変わってくるのは、リーアムパパが有名歌手を悪漢から見事に守ったあたりから。「おい、けっこう武闘派じゃねーか」と多くの観客は思ったはず。 そして冒頭の印象は、誘拐の危機に娘から電話を受けたあたりから徐々に変化を見せ始めます。それが180度変わるのはピーター君という具体的なターゲットを捕らえたその時から。リーアムパパはジェットコースターばりに攻撃的に変貌していきます。そこからの展開の早いこと早いこと。これがジェイソン・ボーンシリーズとか、『レオン』とかならあいまあいまに女優とのラブストーリーを絡めてきたりするんですが、そんなの一切無し!!追い詰めて、殺す。追い詰めて、殺す。それが娘を助け出すまで続きます。 ほんとう、こんなパパを敵に回して犯罪組織のほうがお気の毒って感じですね。窃盗、脅迫は当たり前。知人の嫁さんは撃つわ、拷問はするわ。件のエッフェル塔破壊宣言はブラフではなかったようです。 この事件の後、家庭内でのリーアムパパの地位は不動のものになったんでしょうね(笑)。自分が正しかったことが証明されても傲慢にならずに、家庭に大してはあくまで紳士であったリーアムパパが好きになりました。[映画館(字幕)] 9点(2009-08-31 16:26:29)(良:1票) 《改行有》

592.  明日へのチケット 《ネタバレ》 一本の映画、一本の電車の中に3つのストーリーが構成されています。ですが、現実にはあれだけいる人の中で各人が持つドラマやストーリーっていうのはもっともっとあるんでしょうね。日常の何気ない風景の中に、色んなドラマが隠されているんだと改めて認識させてくれた作品。 まずは一つ目の会社顧問の教授の話。う~ん、正直あのくらいの年齢にならないと彼に感情移入するのがとても難しい・・・。家庭も持って、孫にも愛されてって立場になったことがないからなぁ。そういう人がああいう淡い恋心を持つのは、他人事なので、素敵だと思いますが自分の家庭に絡んでくる話と考えたら若干ヒヤヒヤしますね。4点。 二つ目はおばはんの話。あの年齢のおばはんの厚顔無恥なことと言ったら・・・。人のことを散々こき使っておいて、「もう!あんたって本当に使えないわね!!」っていやいや。ああいうおばはんって万国共通なんですね(笑)。普通に日本のJRの話かと思いました。自分至上主義のおばはんが、最後おいてけぼりをくらうのは少しスッキリしましたが、正直足りない。もっと凹ませてやって欲しかった。2点。 三つ目はセルティックファンのスーパー店員3人の話。お国柄がにぎやかなのか、あの3人の会話は聞いてて耳障りでひどいし、マナーっていうのは彼らの頭の単語帳には無いのでしょうか。そして彼らよりひどいのはアルバニアの家族一団。そんなに父親に会いたければもう少しお金溜まるまで頑張ればいいじゃん。お涙頂戴の話で盗みを正当化するわ、「悪いが助けることは出来ない」って言ってる若者三人にさも悲しげにすがるような目線を送るわ。「わかったわ、迷惑かけてごめん」くらい言えないのか。最も許せないのはそこまで経済的にきついといいながら、ちゃっかり生まれたての子どもがいること。計画性が感じられない。ってまぁ、さも日本的な批判なんですけどね。2点。 出てくるキャストには全く感情移入できなかったんですけど、なぜか全体のストーリーには引き込まれる感がありました。やはり冒頭にも書いた、一本の電車の中にこれだけのストーリーが隠されてるんだっていう多様性に魅力を感じたのでしょうか。普段何気なくすれ違う人々の間には本当にたくさんのドラマがあるんだろうなと思わせてくれる、そういう意味で7点を。 うまく割り切れなくなりましたけど、全体でおおよそ4点ということで。[地上波(字幕)] 4点(2009-08-06 09:41:54)《改行有》

593.  劔岳 点の記 《ネタバレ》 まず言いたいのは、私は登山をしません。したいとも思いません。事前に綿密に準備して、ものすごい荷物を持ちながらものすごい危険を冒して、ただ山を登って降りる。・・・いやぁ、無理です。でもこの映画を観ると、少なくともあの景色を肉眼で見てみたいと思わせられました。そう、肉眼で。個人的にはこの映画のポイントはそこにあるのかなと思いました。現実の剱岳はスクリーンのそれよりもっと壮大で荒々しく、清冽で危険な山でしょう。映画のそれは縦横のみの、しかも角度も決められた所詮二次元の映像です。しかしそこで出来うる限りの映像を木村監督は魅せてくれ、「本物はもっと素晴らしいよ、これをきっかけに本物を見に行ってほしい」というメッセージを私に送ってくれました。個人的な勝手な解釈なのであしからず。 昨今の銀幕事情は、CGなどの人が映像に手を入れる技術が当たり前になっています。決してそれらを批判するわけではありません。SFなどの実際にはありえない事象に対してCGなどで表現できるようになったのは、観る側として純粋に映画を楽しむ幅が広くなりました。ただ、求めれば実物があるのにCGに走ってしまうのはもったいないと思ってしまいます。『空撮・CG一切なし』けっこうだと思います。その中でしか味わえない自然の本物もあったと思いますし、それに触れた役者もだからこその演技が出来たのではないでしょうか。 役者といえば、宇治長次郎氏の存在が忘れられません。誠実で素直で、山に対して真摯に正面から向き合う山男を完璧に演じ上げていました。人に対しても自然に対しても礼を欠かさないその姿勢は、自分が見習うべきものをたくさん見せてくれました。 私は登山をしません。したいとも思いません。ですが、山に限らずこの世界にある風景を出来る限りたくさん肉眼で見ていきたいと、そう思わせてくれた作品でした。[映画館(邦画)] 10点(2009-08-04 10:31:55)(良:4票) 《改行有》

594.  アマルフィ 女神の報酬 《ネタバレ》 まず、黒田さんは惚れますね(笑)湯水のように予算の限りに税金を使い、その翌年それと同程度の税金がまた潤沢に投入される。外務大臣が入国しようものならその妻のためにこれでもかというくらい接待する・・・。そういった外交官のあり方に黒田が一言、「贅沢は外交官の特権か・・・」 ストイックに邦人保護官という外交官としての職務に専念し、接待より実務を優先するその姿はある意味公務員の鏡。シビれました。 「外交官黒田シリーズ」なんて感じで続編を出してもいいんじゃないかと思う。 そして天海祐樹。『アマルフィ』を観る少し前まで『BOSS』というTVドラマを観ていたせいか、そのキャラの変貌ぶりに驚きました。映画ではとても弱々しく狼狽する母親の役をこなしており、前述のドラマの役とはまさに対極のもの。そのせいでしばらくは違和感でしたが、それはあくまで個人的なイメージの問題で、逆にそこまで対極にある役柄を見事に演じていたことに驚きました。 戸田恵梨香はどんなドラマでも映画でもこういう役回りですね。彼女については特に言及する点はないです。 ストーリーは映画が原作で、小説は映画が元だという話でしたが、個人的には本のほうが好みでした。でもどちらにも言える事は、タイトルにするほど「アマルフィ」という事柄には作中あまり触れてこないということでしょうか。犯人の動機とちょっとした風景描写に使われた程度で、舞台はほぼ大使館のあるローマ周辺だったり。そのせいで「アマルフィ」感は薄かったように思います。もういっそ、『外交官-黒田物語~イタリア編~』とかで良かったのでは(笑) でも、世界遺産でもあまり知られていないところを知れたという意味では興味深かったです。 続編、ゼヒゼヒ期待させてください☆[映画館(邦画)] 7点(2009-08-03 10:58:17)《改行有》

595.  ノウイング 《ネタバレ》 話の内容がどんなに大風呂敷を広げたものであろうとも、 どんなに謎が深いものであろうとも、 それらを一発で解消してしまう魔法のような映画の手法☆★ そう、「エイリアンオチ」(爆) まあ実際のところを言えば、この映画をはじめエイリアンオチを用いたほとんどの映画はそういった大風呂敷を全く解消できてないんですけどね。 結論から言えば、久しぶりにやっちまった映画を観た感じでした。 地下鉄暴走くらいまでの展開は、観てるほうに緊張感も伝わってきたし、 観ていて肌が粟立った。電車の運転席からのカメラで目の前の人々を次々轢いていくシーンなんて、「これR指定しなくていいのか!?」ってくらいちょっと目をそむけたくなる。 そういう意味で、そこまではとても高い評価をしていたのですが。 さてさてルシンダやケイレブにささやく声の主は何者か?その目的は?といった話しの根幹となる大事な部分はいったいどんな衝撃的なまとめ方をしてくれるんだろう♪ と、期待していたところ。 ・・・あれでした。 個人的にはニコラス・ケイジは私の中でウィル・スミスと同じくらい「人類を救うヒーロー」的役柄が似合う俳優だと思っていたのですが、今作のニコラスは数字の謎は解いたものの、終始オタオタして周囲を怒鳴り散らしたりするだけで最終的に全く役に立たなかったキャラでした。 基本的にエイリアンオチって大嫌いです。理由は冒頭でも少し書いたように、 壮大なストーリーを「宇宙人」の一言で済ませてしまうその手軽さ、軽薄さでしょうか。 今作のように、いきなり突拍子もなく現れて子供たちだけを連れて行って、挙げ句の果てにノアの箱舟の真似事をする・・・と。それまで積み上げてきたストーリーとこっちの期待する気持ちはいったいどこへやったらいいの!!?? 素材がいいだけに悔やまれる映画です。もっと話を煮詰めて、宇宙人ではなくもっと筋が通っていて深いものにして欲しかった。[映画館(字幕)] 3点(2009-08-03 03:15:58)(良:2票) 《改行有》

596.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 予告編だけは他の映画を観にいったときにもういいってくらい観たんですが、 肝心の本編のほうは結局公開中に観には行けず、今回家でDVD鑑賞となった作品です(笑) そういった背景があるせいか、いざこの映画を観るときになると、 「あー、このシーン予告編のあのシーンやよね」みたいな予告編のおさらいみたいに鑑賞してました(汗) でも作品自体ももちろん面白かったです。実話とは言っても、80年以上前の海外での話ということから私には若干リアリティ薄でしたけども、だからこそ、これが実話だったことに驚愕しました。 まずは当時の警察の体質というものがここまでひどかったのかとびっくりしました。警察の名を借りたギャングが街を仕切ってたらそりゃ戦々恐々ですよね。安心して生活できたもんじゃないです。 でも一番怖いのは失踪した少年に代わって堂々と自分が息子だと言ってくる子供でしょうか。警察に言われたからといって、何の疑問も持たずにひとの家の子供に成り代わろうとするあの無表情の少年にコリンズ夫人は言葉には出来ないほどの恐怖を覚えたのではと思います。changeling=「取替え子」という意味ですが、自分から取り替わりに行った子供、その子供に夫人の息子と取り変わるための知恵を入れた当時のロサンゼルス市警。どっちも怖いです。 作品自体は裁判のシーンあたりで最高潮を迎えてしまったように感じました。 もう最後のほうで連続殺人犯のゴードンが絞首刑になるころにはストーリーに中だるみを覚えました。少し長い映画でしたかね。 でも公開中に観にいけず、ようやく鑑賞できた作品ということもあって、 満足です☆[DVD(字幕)] 7点(2009-08-01 20:31:21)《改行有》

597.  誰も守ってくれない 《ネタバレ》 久々にむかついた映画でした。そしてこれはむっちゃ褒め言葉なんです。むかついたというのは、それだけ話に感情移入して、作中のマスコミや掲示板の煽りオタクなどにむかついたと言うことです。一緒に観に行った彼女と、「こいつらよっぽどヒマなんやな」と言ってました。 でもリアルに今の日本の裏の顔を物語ってますよね。身近でああいうことが起こらないと分からない、でも確実に世の中には広がってる現象みたいなものが。けっこうこの映画のそれは誇張表現だったかも知れませんが、実際に掲示板とかでああいった風な書き込みは見たことありますし、現実に可能性のあることなんだとわかったら、しかもそれが自分の住んでる日本であり得ることなんだと思ったら、無性に腹立たしいようなものを感じました。 他人はどうかしりませんが、私は自分につながりのない人が誰と結婚しようが離婚しようが、逮捕されようが、極端な話亡くなろうが、知ったこっちゃないです。そういう意味ではテレビのワイドショーとか大っ嫌いです。芸能人の恋愛ネタがそんなに面白いのか??どっかで起きた事件とかでも、みの○んたに好き放題コメントさせて何か面白いのか??と言いたくなります。人のアラとかって、そんなに一生懸命掘り出したりしなきゃいけないんですか?同様の気持ちがこの映画を観てる時に沸々と沸いてきました。 犯罪加害者の家族って実際このくらい迫害を受けてるんでしょうか。さすがに身近にそういう人がいないので現実を知りませんが、だとしたらその人達をかばえない周りの人達は最低ですね。なんぼ身内がと言っても、直接その犯罪と関係のない人にまで危害を及ぼすような事はナンセンスですし、被害者の関係者とかならまだわかりますが、関係のないやつはすっこんでろ!!って感じですね。 そういった思いを改めて強くしてくれた映画です。満点です。最高です。よく出来すぎてて腹立ちます。もう一度言います、最高でした。 [映画館(邦画)] 10点(2009-02-12 01:15:03)(良:1票) 《改行有》

598.  クライモリ デッド・エンド 《ネタバレ》 この手のストーリーは大抵一番強そうな人から先に死んでいく者ですけど、マッチョのボス的なオッサンけっこう粘りましたねw。ちょいちょいプレデターを思い出すようなシーンもあって良かったです。そしてこの映画は視聴者の読みをある程度裏切ってくれるのがまた良いですね。サバイバルの出来る強そうな女は生き残ると思ってたんですけど死にましたし、でもパニックムービーのお約束通り修羅場でセックスに興じるカップルは予想通り殺されてくれるし(笑) 最近は『SAW』シリーズみたいなのが流行ってるせいか、映像も直接的でなんか容赦ないですね。開始5分ではらわたはさすがに引いたな。自分は慣れてるんで良いんですけどね、人とは見れないなこれ。 そして第二作目としてはもう恒例のお約束となっている、「第三作へのつなぎ」。『パイレーツ・オブ・カリビアン』然り、『28週後』然り、その他諸々・・・。これもういらないっしょ。その作品はその作品だけで綺麗に完結して欲しいんですよね個人的には。そんなことしなくても2作目を見てる人は3作目も見ますから。ああいうのでその映画の評価がズドンと落ちることもあるってのを映画製作者はそろそろ感じて欲しい。はっきり言って観る側はもう食傷気味。次につなげたかったら面白い映画を作ることだけに専念しろって。営利主義を作品から感じさせるようなものにはして欲しくない。そんな一念です。 [DVD(字幕)] 5点(2009-02-12 01:13:24)《改行有》

599.  モーテル 《ネタバレ》 シナリオそのものはホラーとしてすごくそそるものがあるのに…。何か物足りなさを感じる。こういうサスペンスとかホラーではありがちだけど、何で犯人達の主人公に対するアタックは他の被害者より緩いんでしょうね。ビデオの中の殺人と比べたら手法が違いすぎるし抜け穴多すぎ。せっかくモーテルという『サイコ』以来の絶好のロケーションでやってるんだからそこはもうちょっと丁寧に作ってほしかったな。時間も85分なんて言わずに110分くらいかけてもよかったのに。素材が良いだけに口惜しい作品。 Kate Beckinsaleは『アンダーワールド』以降出演作品を追っかけてますがやっぱ他のキャストとは輝きが違いますね。てゆーか連れ合いにした旦那がショボ過ぎるだろ…。 あと演出として良いなと思ったのは車の窓から花火のシーンですかね。あれおもしろそうですね。さすがに車に乗りながら花火はしたことない(つーかやったら捕まる?)ので風に当たる花火があんなに綺麗だとは知りませんでした。いつかやりたい。ウズウズ。 [DVD(字幕)] 5点(2009-02-12 01:12:29)《改行有》

600.  ザ・ダーク(2005) 《ネタバレ》  妄執にとらわれた母親って言うのはすごいですけど同時に怖いものですねえ。娘が海にさらわれて捜索中だってのに幻覚としか思えない少女探しに没頭って・・・そりゃ旦那もあきれるわ。ホラー映画にこんなこと言うのはナンセンスかもしれませんが、現実感ゼロの映画でしたね。怖さがと言うわけではないのですが(ていうか少しも怖くなかったし)、もっとリアルに迫ってくるものを期待していたので、娘の捜索中にオカルトに走る母親とか、なぜか家の壁から出てくる娘のセーターとか、見てて興ざめてしまうことがちらほらあったので。  羊飼いが自分の娘をよみがえらせるために村人全てをうまくいいくるめて身投げさせるってのはけっこう不気味で良かったと思います。まあもう少しそっちの方のストーリー掘り下げてくれても良かったですがね。  やっぱ全体的に母親が空回り気味なのが痛いかな。父親終始イイトコ取りやし。もう少し作り込んでくれればと思います。粗い。 [DVD(字幕)] 2点(2009-02-12 01:10:47)《改行有》

080.89%
1171.89%
2242.67%
3758.33%
49010.00%
511212.44%
617319.22%
717419.33%
811913.22%
9758.33%
10333.67%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS