みんなのシネマレビュー |
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581. ロード・トゥ・パーディション 「スプラッシュ」→「ビッグ」→「めぐりあえたら」→「フォレストガンプ」のトム・ハンクスのイメージが強いせいか、やはりギャングには見えなかった。あと、ジュード・ロウの演技はやりすぎ。サム・メンデスには『アメリカン・ビューティー』的なひねくれたダークさを期待したのに、意外と正統派だった。これだけの違和感を抱えても、ちゃんと映画として楽しめたのだから、それなりに良くできた作品なんでしょう。6点(2004-03-14 00:49:19) 582. 悪い奴ほどよく眠る 社会派サスペンスのお手本のようなスリリングな展開。40年以上前の作品とは思えないリアリティのある脚本、そしてあっけない最後が残す余韻。面白かったと素直にいえる作品でした。ただ、三船敏郎って、この手のホワイトカラー・サスペンスをやらせるには、ガタイがよすぎた気が・・・。スーツが窮屈そうでした。8点(2004-03-13 23:57:18) 583. グリーン・デスティニー アン・リーは好きな監督ですけど・・。話が中途半端だし、特別新しさを感じませんでした。彼の器用さが裏目にでた作品だと思います。チャン・ツィイーだけが印象に残りましたね。ネイティブの英会話の先生に絶賛されて見たんですが、この映画を見て以来、西洋人の「東洋趣味」をアテにしないことにしました。5点(2004-03-13 23:50:43) 584. 月光の囁き なんというか、「良識」とか「モラル」めいたものを吹き飛ばすパワーを感じました。ほとんど予備知識なしに見たんですが、最後、スピッツの「運命の人」で、完全にやられてしまい、泣きそうになりました。ま、他人に薦められるかどうかは別問題ですが。7点(2004-03-12 18:47:46) 585. マトリックス 元ネタはいろいろあるんでしょうが、それが一つの世界となってるところは魅力。でも、最初、映画館で見たときには寝てしまい、あまり印象に残らなかった。あのころ、「いま現実だと思ってる世界が実は・・」的なネタはちょっと食傷気味だったんで、アクション描写以外には魅力を感じませんでした。ただ、2回目見てみたら(それもアメリカ滞在中、英語で)作り込まれた世界に引き込まれたから不思議。ただし、キアヌのカンフーはいただけない・・・。7点(2004-03-12 18:36:48) 586. マトリックス リローデッド 前半のザイオンのシーンで「なんだこれは??」状態に陥り絶望しかけたところを、カーチェイスとアーキテクトの登場で救われました。『マトリックス』でも薄々感じていたことですが、ウォシャウスキーBrosは、人間ドラマめいた部分を撮らせると鑑賞に堪えられないほどベタベタになってしまって、1作だけならスタイリッシュなアクションってことで気にならなかったけれど、3部作化したことで、それが致命傷になってしまったようです。でもこのシリーズの謎解きめいた部分は好きです。5点(2004-03-12 18:31:21) 587. マトリックス レボリューションズ 結局、機械と人間が、決して平和的ではないかたちで共存するという結末は好きです。ただ、最近この手の大作映画に感じるのは映画としてのバランスの悪さ。特に中盤のミフネ中心のバトルシーンは迫力十分で感動的なんですが、そのせいで、メインであるはずのネオ対スミスのほうがおまけのように感じてしまう構成はいかがなものか・・・。まあ、あのバトルシーンで観客を麻痺させといて、アタマががーんがーんしてる間に、物語を強引にまとめちゃえ、っていう意図があったのなら見事ですが。6点(2004-03-12 18:22:44) 588. クレイマー、クレイマー 《ネタバレ》 フレンチトーストのシーンをはじめ、身近な一コマで登場人物の状況や心情を痛いほど伝えられるのはすばらしい。【2009年3月に再鑑賞】裁判で、結婚に失敗したのはおまえのせいかと責められるジョアンナになんとかメッセージを送ろうとするテッド、そしてラストシーンでジョアンナに投げかける一言。このとき、二人は、はじめて心を開いてちゃんと向き合ったんだと思う。はにかみながら笑ったジョアンナに、テッドの人間的な成長が伝わったのだと心から信じたい。[CS・衛星(字幕)] 10点(2004-03-12 14:13:09) 589. アマデウス 80年代の映画では最高傑作だと思ってます。中途半端に才能があるがゆえに秀才サリエリが感じてしまった不条理と苦悩、天才モーツァルトをも苦しめる「父」という呪縛、そして文句なしにすばらしい音楽と演奏シーン。いままで何回見たことか。もともとは舞台劇だったそうですが、まさに映画的魅力を詰め込んだ一本です。10点(2004-03-12 13:55:04) 590. ショーシャンクの空に 公開当時に映画館で見ましたが、普通にいい映画でした。正直いって、あんまり印象には残らなかった。どっちかっていうと、ケチつけにくいソツのなさが先行して、心を動かされるっていう感じではなかった。本サイトも含めて、10代・20代の方々が多く参加してそうな映画ランキングなんかでこの映画が、かなりの上位にあるのを見ると、なんか妙に自分の「歳」を感じてしまうという意味で悲しい映画です。7点(2004-03-12 13:31:48) 591. シザーハンズ 「手がハサミ=好きな人を抱きしめられない」というセンチメンタリズムをベースに、ティム・バートンが作り出した「箱庭」のような郊外ミドルクラスのアメリカン・ライフの現実。ファンタジーなのに現実的。ウィノナの金髪があんまり似合ってなかったけど、あれも含めて「一つの世界」にどっぷり浸れる幸福をかみしめた1本。10点(2004-03-12 13:12:44) 592. エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事 いい映画でした。あいかわらず完璧なダニエル・D・ルイスはともかく、ウィノナ・ライダーはすばらしかった。脇に回った彼女はホントに輝いてました。対照的に、ミシェル・ファイファーはやっぱりミスキャストでしょうか・・。コスチューム・プレイの役柄には似合ってなかった。「ギャング・オブ・ニューヨーク」のディカプリオもそう思ったけど、スコセッシ監督って、こういうミスキャストやらかしますよねえ。もったいない。7点(2004-03-12 13:02:14)(笑:1票) 593. オータム・イン・ニューヨーク ふつうの面白くないラブストーリー。「17歳のカルテ」で再浮上があるかと思わせたウィノナのキャリアも「やっぱりダメか・・」と思わせてしまった悲しい1本。この後「シカゴ」でしっかり挽回したリチャード・ギアをほめたい。3点(2004-03-12 12:55:17) 594. インサイダー まさに「男」(いや「漢」と書くべきかな)映画の最高峰。相変わらず冗長なマイケル・マンの演出も、アル・パチーノとラッセル・クロウの名演と相まって、この映画ではなぜか好印象。あのオペラ調の音楽も、ただでさえ男臭いムードを過剰に煽ってました。正直、マッチョ系あるいはプロジェクトX系の「熱い男たち」「男の友情」映画は苦手なんですが、ここまでやれば感心してしまった。負けました。面白かったです。8点(2004-03-12 12:48:29) 595. リリイ・シュシュのすべて この映画で岩井俊二が描こうとした「現代社会」とか「中学生」の像があまりに定型どおりで失望しました。ちゃんと取材とかしてるんでしょうか? メディア上の「中学生」のイメージ(しかも97~98年くらいの)を妄想いっぱいに膨らませただけのような気がしてならない。その妄想を「リアル」だと監督自身が思っていそうなところが、なおさら痛い映画でした。岩井俊二は「社会問題」を語るにはナイーブすぎるのでは。この方のセンスは、もっとノスタルジーやファンタジーに浸る映画でこそ生きるのかもしれません。2点(2004-03-12 12:28:38)(良:1票) 596. アカルイミライ うーん、後半の高校生たちのエピソードがちょっと唐突だったかな。登場人物たちの「ダメ」っぷりを肯定も否定もしない描き方には好感が持てましたが。藤竜也とオダギリジョーの演技が印象に残ってますが、映画のメッセージはイマイチ伝わらなかったかも。6点(2004-03-12 12:17:54) 597. ターミネーター3 《ネタバレ》 ラストはよかったと思います。ただ、それにしたって、T-Xが弱すぎた・・。最後、あんなにあっさりやられちゃうなんて・・。「ターミネーター」シリーズは、死んでも死なずにどこまでも追っかけてくる怖さが売りの、B級アクション映画の血統を大事にしてほしかった。5点(2004-03-12 01:23:28) 598. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 《ネタバレ》 3時間が短かった。見事な最終章でした。3部作をしっかりとまとめたピーター・ジャクソンの手腕にただただ脱帽。でも、期待しすぎちゃったのかもしれないですが、正直いえば、いちばんワクワクできたのは第1作でした。海賊船のあたりなどの省略ぶりも気になってしまった。前2作は、劇場版だけで十分満足できたんですが、3作目に限っては、Special Extended Editionが、真の「完結編」になるのかな。そっちを見るまでは、とりあえずの8点評価にしておきます。8点(2004-03-11 21:04:15) 599. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 3部作のまんなかというのは難しいですね・・・。戦闘シーンがくどかったわりには、最後があっさりしてたのが気になりました。ただ、ゴラムのキャラは秀逸ですね。この作品では一番印象に残りました。7点(2004-03-11 20:53:15) 600. ロード・オブ・ザ・リング 3部作全部みてからの感想ですが、物語の導入としては最高の出来ではないでしょうか。これほど上映中に「終わってほしくない」と思った映画はなかった。どこか古典的な「冒険物語」の楽しさと、指輪の「誘惑」との葛藤という心理劇が、最近感じる事が少なかった映画の「楽しさ」を思い出させてくれました。話が途中で終わってしまうんで、本来なら8点どまりかなと思いますが、「旅の仲間」結成のシーンが好きなので、プラス1点。9点(2004-03-11 20:49:29)
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