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581. ダーティハリー3 《ネタバレ》 今回の犯人は殺人を楽しんでいるという設定が1の犯人を思わせるが、あちらのような空恐ろしいリアリティはなく、ただの犯罪集団。何の深みもない。アルカトラズ刑務所に乗り込んでの対決はそれ程見るべきものもない。中盤で前振りしたバズーカで犯人を木っ端微塵にして終了。でもその前に犯人が何故か市長を手放して一人塔の一番上に上がっていくということが、撃ってくださいと言わんばかりで冷める。それにしても序盤のカフェの強盗団にといい、殺さんでいいのに殺しまくりですな。まあ普通のアクション刑事もの。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-03-09 19:02:40)(良:1票) 582. 恐怖の報酬(1953) 《ネタバレ》 大物的な顔をしてたジョーの変貌があまりにも激しい。もう少し徐々に追い詰められて変貌するならともかく、初っ端からビビリまくり。まったくビビリすぎ。ニトロ運ぶことは初めから判ってたことじゃんか。他の三人が殆ど怖がっていないこともあって、際立って見える。振動だけで爆発危険があるとしながら、出発のときからビール運搬車並みに揺れているニトロに唖然とする。それは時代の技術的に詰められなかったと大目に見るにしても、ブレーキをかけた途端に爆発だとか言いながら、思いっきり急ブレーキかけていたりするはちょっと許せない甘さ。どうにも冷める。トラックのドアにしてもかなりバンバンと勢い良く閉めているし、そういうところはもう少しどうにかなるだろう。道中も口先では危険を語りながら無茶なことばっかりしている。いつ爆発するかわからないニトロの恐怖を喧伝しながら、そういう詰めの甘さが緊張感を殺ぐ。また序盤が無駄に長すぎる。だらだらと人物説明に時間を使いすぎ。だから二時間半もの長い映画になってしまうんだよ。良いところとしては、ルイジのトラックが前置きもなくいきなり爆発したということが遠景で語られることくらいか。なんら説明もされずあっさり消えてなくなるということが、逆にニトロの恐ろしさを感じさせてくれて、この点は良かった。直前までルイジたちを写すとか妙な説明を入れていないところが良い。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-03-09 18:25:38) 583. 華麗なる賭け 《ネタバレ》 随分ともったりとした感じ。何だかんだ言っても結局は金持ちの退屈の紛らわせの犯罪。しかもそれほど計画が練れている感じもしないし。退屈任せの癖に、社会との戦いだなどと大見得切るのが大いに気に入らない。こじつけも甚だしい。映像は画面を分割したりして、当時としてはかなり斬新な映像だったんだろう。全体に雰囲気は良く、それを楽しむ映画とも思える。まんま絵に描いたようなマックイーンの笑いが止まらない状態のシーンが妙に印象的。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-03-09 18:11:18) 584. 奇跡(1955) 《ネタバレ》 もろ宗教的なお話。人の信心を描いた作品ながら、奇跡に対してなんら根拠が示されず、結局神によって奇跡は起こったんだからOKOKというような感じになっている。ならば錯乱していた息子が正気に戻る必要もない。彼がまるで奇跡を呼んだようになっていることがおかしい。直接的に宗教映画なので、あまり心が惹かれない。これをキリスト教信者が観ればやっぱり信じることが重要なのよねっていう感想を持てるんでしょうかねぇ。しかし部外者からすれば、所詮宗教ってそんなもんって思われかねない内容だと思いますが。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-03-09 18:02:13) 585. ソフィーの世界 《ネタバレ》 ただ雑然と配置された賢者達を巡る旅という印象。哲学がどうこう言う割に哲学も感じなければ映画自体に理路というものがない。曖昧な世界で、曖昧な解決をみるだけの映画。どこか騒々しく慌しい様子がいかにもヨーロッパ映画だなぁと、なんとなく思った。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-03-07 19:14:24) 586. 座頭市二段斬り 《ネタバレ》 シリーズ10作目。屋台の親父の話では師匠は一太刀で殺されたという話だったが、回想シーンでは3度も斬られているという整合性のなさ。この程度の初歩的な整合性くらいはとっておくべきだろう。内容はだんだん初期の頃の色合いが薄れてきていて、どんどんTVドラマ的になっている。悪代官とヤクザの結託は悪徳商人との結託のそれと変わらず、その二人が話しているところに、どこからともなく座頭市が現れるという構図は、もう遠山の金さんやその類の時代劇と変わらない。そしてダラダラと二人を生かして、大立ち回りを演じたあとで斬り伏せるというのは切れ味がなさ過ぎだろう。当然爽快感もなし。エンディングの引っ張り方なども含めてやはり切れ味にかける。妙にこざっぱりした賭場など胡散臭さも薄い。三木のり平の壷振り師はさすがにコメディ感が強くて上手いが、座頭市自身のおとぼけ感は薄めになってしまっているのが残念だ。三木のり平の娘役の子がどっかで見た顔だとずっと思っていたが、配役名を見たら小林幸子だった。なるほどね。[DVD(邦画)] 4点(2008-02-22 17:50:46) 587. テキサス 《ネタバレ》 西部時代を舞台にしたコメディ。序盤は結構楽しく、これは期待も出来るかと思ったがその後急激にテンポダウンしてつまらなくなる。主役二人が色々ありながら進んでいくのかと思うとそうでもなく、直ぐに離れ離れで別行動。恋に落ちる動機も意味不明。町をインディアンから守るんだという大きな目的も曖昧になってしまう。何故こうもぼやけるのか。しまらないコメディ。でもインディアンの酋長が喋ると絵の字幕がでるというのは面白かったよ。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-02-21 17:44:18) 588. 夏の嵐(1954) 映画中、女の独白ナレーションがちょこちょこ入るが、この独白が説明的過ぎていて質が悪い。しかも映像で十分に伝わっていることを、重複して説明してしまうことが多々あり、折角の映像を殺してしまう結果になっている。また、男も女もキャラクターの一貫性に乏しく、心の痛みの重みも説得力も欠けます。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-02-10 14:41:35) 589. 俺たちは天使じゃない(1989) リメイクなのかと思ったら、タイトル同じなだけでほぼ別物。それにしてもコメディなのに全然笑えない。笑いどころと思しきところは、演出も間も悪くてまったく面白味が生まれてこない。何がしたいんだか中途半端だ。あの結末の付け方もそれはやっぱり違うだろう。[DVD(字幕)] 4点(2008-02-09 18:02:35) 590. 俺たちは天使じゃない(1955) 《ネタバレ》 以前観たときもそうだったが今回観てもやはりピンと来ない。ゆったりした作りで、良くも悪くも昔のコメディだなと。善人が報われるストーリーなものの、嫌な奴は殺して万歳というのはどうなんざんしょ。殺されて当然というほど悪い奴でもないから、痛快とも言えないし。ちょっとしたブラックコメディ要素なんだろうけど、その点も含めてやっぱりピンと来ない。とはいえ、あのラストシーンだけは好き。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-02-09 17:38:00) 591. プルーフ・オブ・マイ・ライフ 《ネタバレ》 主人公が無意味なまでにイライラしている。自分が精神病じゃないかという不安があるにせよ、父の葬式で暴言を吐いたりと真っ当に見えない。それはもう頭がおかしいんです。父親が頭がおかしくなったから自分もおかしくなるんじゃないかって、そう思った時点で既に病んでいる。まったく普通に生きてる姉を見て、自分もおかしくはならないと思えないのか。思えないという時点でやはり病んでいる。父を妹にまかせっきりだった姉も姉。なんか嫌な奴ばかり。人物関係の描きこみも浅くて、関係そのものが唐突に見えてくる。演技的には皆申し分ないが、好きになれない映画だ。[DVD(字幕)] 4点(2008-01-14 17:20:29) 592. 100万ドルの血斗 文明の利器が入ってきた西部劇は目新しく、結構楽しく観られるんだけど、やっぱりあの人間性が疑われるラストがね。これに4点以上つけると自分の人間性まで疑われそうだ。[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-12-30 23:28:18) 593. サラリーマン清水港 《ネタバレ》 小林桂樹さんもこういうちゃめっけのある役をやってたんだなぁと意外で楽しかったり、森繁さんも面白いが、なんと言っても三木のり平さんが面白い。優秀なコメディアンだなぁと感心します。とはいえ、全体としてはあまり笑えるところはなく、ちょっと退屈。ストーリーは結構適当だけど、女と会っていても、いざ一大事が起こると社長自ら駆けつけるという姿勢に、一本通ったものを感じさせくれるのは良かった。[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-11-14 20:55:08) 594. ロッキー3 《ネタバレ》 前作であれだけ右目が利かないといっていたのに、そんな設定知りませんと言わんばかりの10連続防衛かぁ。いい加減な。1&2とはがらりと違うテースト変更で、随分エンターテイメントに傾いた。ハルク・ホーガンと戦ってる時点でどうにでもなれである。ロッキーのキャラ自身も雰囲気がかなり変わってしまっている。試合前の挑発に軽くのっちゃうし。挑発にのらない男ロッキーはどこへ。チャンピオン生活が長かった影響でしょうか。試合シーンは相変わらず。基本的にまともにパンチを受けすぎです。どれだけパンチ力ないんだよ。まあそれをおいても、相手があまりに強引に振り回す猿すぎて興醒めだ。[DVD(字幕)] 4点(2007-11-10 19:26:31) 595. ロケッティア 《ネタバレ》 ジェニファー・コネリーは可愛いけど、今観るとどこか野暮ったい感じ。もちろん可愛くはあるけども。彼女観たさに観たのでその点は満足。内容はヒーローものという訳でもなく、爽快感もなく、半端な出来。ナチスとか絡んできてなんか面倒くさかったりする。ディズニー映画の割りに、ちょっと目線がいやらしかったりして、子供と観るにも半端ですね。[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-11-05 18:16:56) 596. ティファニーで朝食を 《ネタバレ》 オードリー・ヘプバーンはとても美しい。しかしキャラクターに魅力がない。自由奔放、その自由を束縛されることを極端に恐れるのは良いが、結局身勝手なだけで終わってしまう。弟の学資の為に金持ちと結婚する必要があるというのはいいとしても、その弟が軍の基地内での交通事故で死んでしまった後も金持ちと結婚することを望みとしているのはどういうことか。動機が変わってしまっています。その辺の筋は通しましょうよ。それにしても初っ端か登場する変てこ日本人。特別日本人である理由はまったくないのに、何故日本人なんでしょう。このワンシーンだけの登場ならともかく、結構ちょこちょこ顔出すのね、この人。出てくるたびに嫌~な気分にさせられます。[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-11-05 18:03:55) 597. ウインズ 《ネタバレ》 日本艇がちょこっと善戦したのはこの頃だったっけ。日米合作というのはその影響だろうか。内容的には特にどうということもなし。定型なキャラ設定、展開が目立ちます。恋愛話に終始するので、他のクルーの影がやたら薄いのが戴けない。そこまでして描く人物を絞った割には、設計士のキャラクターなどもそれほど生かされず、どうも中途半端。[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-10-26 23:07:17) 598. あらしのよるに 《ネタバレ》 原作に忠実な作りっぽいが、ひとつひとつの話が1話完結のような絵本が元であることもあり、全体のまとまりやら整合性という点では今ひとつ。ガウがメイに気を使ってこっそりネズミを捕って食べているのに、メイがそれも嫌などと我が儘を言うのは随分な話。それは言ってやんなよという気がする。小説版ではメイは女として描かれているらしく、そのあたりの設定をなんでそんなにフラフラさせてしまっているのか謎。声については主演の二人はまったく問題は感じなかった。しかしアナウンサーの声優起用は酷すぎる。一言程度の出演ならともかく、それなりに台詞のある役にあの棒読み女子アナを当てるとは。軽い殺意を覚えます。[DVD(邦画)] 4点(2007-10-25 22:21:11) 599. モーツァルトとクジラ アスペルガー症候群というものについて、劇中、簡単な解説すらなし。自閉症ということが分かる程度。これではさすがに説明不足。そんなにメジャーな言葉とも思えないし、最低限の説明は欲しかった。内容はひたすら二人の恋愛で、自閉症の人々の抱える現実やら苦悩やらは描かれず仕舞い。人物の背景もなければ、陰影もなく、単純に恋愛ものとしても底が浅い。「レインマン」の脚本の人と聞いて結構期待したんだけど、この人「レインマン」以外はかなり微妙な作品ばかりだなぁ。[DVD(字幕)] 4点(2007-10-19 21:36:24) 600. 影(1956) 《ネタバレ》 冒頭の掴みは素晴らしく、一気に引き込まれたが、かえってそれで期待し過ぎたようでその真相の大した事なさに気が抜けた。なんだか当たり前すぎる真相。第二の話など、あの状況、あの解決法で生き残ってしまっては、折角の緊迫感も台無しです。[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-10-13 21:17:06)
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