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581.  木を植えた男 「スノーマン」のアニメーション映像を見たとき、その作業量を想像しながら、叙情的な絵の動きに感動して涙したけれど、その頃はそれを凌ぐ感動にめぐり合えるとは思っていませんでした。映画祭でこの作品を観て、感動のあまり、しばらくボーッとしてました。なぜだか実話だと思っていて、後日そうじゃないことを知りましたが、この映像作品の元となった話しが世に出た当初は実話として広まったそうです。記憶に間違いがなければ、映像を手がけたフレデリック・バックも制作段階では実話だと思っていたとか。この物語の老人の静かで力強い行動は、映像作家フレデリック・バックを駆り立て、目を患うほどの執念の作業に専念させる力を持っていたということでしょう。物語は実話ではなかったけれど「たった1人の男が行ったこと」という点を除けば、名もなき多くの「木を植えた男」たちがいて森が育ち維持されてきた歴史はウソではなさそうです。少なくとも、かんたーたさんも書かれていらっしゃる通り、フレデリック・バック自身が羊飼いの男と同一視できる偉業を果たしているわけで、この作品がまた世界中の人々の心に小さな種を植えていくことで、ウソがホントへと変わっていく力になってると嬉しいなと思うんです。[試写会(字幕)] 10点(2010-01-06 03:10:46)(良:1票)

582.  カラーパープル(1985) 今のところスピルバーグ監督作品では最も好きな作品です! というか同監督作品ではダントツに好きな作品です! これ以降のスピルバーグ作品はどうでもいい感じしかしないけど、この作品だけはもう・・・感情が正常に反応できて心が揺さぶられます。常人では到底真似できない、反吐が出るほどの良い子ちゃんの話しでもなければ、冷徹すぎる悪人の醜行を淡々と映すよな、感情が擦り切れた感じもなく、わざとらしくギャーギャーわめくだけのバカ生意気ガキが終始進行をぐちゃぐちゃにすることもありません。人間の愚かさや温かさの描き方が適切なレベルを保っている感じです。要するにこの頃はまだ監督が映画ファンをナメ切っていなかったと思えます。この映画が全くオスカーを穫れなかったことがアカデミー賞の七不思議と言われたのもうなづけます。本作は原作者の熱い勧めでウーピーがデビューを飾った作品ですが、僕個人はテレビ番組の司会者オプラ・ウィンフリーのソフィア役の演技も強く印象に残しています。またジョン・ウィリアムズが音楽を担当しなかったスピルバーグ映画というのも珍しく、クインシー・ジョーンズの音楽もなかなかでした。とくにカミソリのシーンの音楽と妹の手紙のシーンの音楽は強く印象に残ってます。 【追記】オスカー狙いだとかよく言われるみたいですが、どこかで読んだ情報では、監督はこの作品を作ることにかなり躊躇していたそうです。それまで自分がSFやファンタジーの路線で走ってきた人間であることを十分承知していて、そんな自分が全く毛色の違うこの話を監督できるのか戸惑いもあったとか。音楽を担当することになるクインシー・ジョーンズが監督の背中を押したそうですよ。スピルバーグ今は嫌いですが、これを作った後の言われようだけは、監督を可哀想に思います。レズビアンたちからもかなりバッシングされたとか。この作品を周囲がまともに評価してたら、監督はもっとマシな大物になってくれたのではと思って仕方ないです。彼はきっとこれ以来感情を擦り切らしたのだと思います。自分だったら、ふてくされるだろうし、作品作りが怖くなるだろうと思う。それを乗り越えて「どうせ好き勝手しか言わないんだから、そいつらからテキトーに金出させりゃ良いんだ」となってしまった気がしてなりません。[映画館(字幕)] 9点(2009-12-26 06:27:11)(良:1票)

583.  マイノリティ・リポート 《ネタバレ》 タイトルからして「数が多けりゃ間違いないだろう」のバカ論理に物申すための映画なんだろうけど、そういうのに流されちゃう人たちに理解できるシナリオなのか??? 「ジュラシック・パーク」を最後に明るい映像を見せなくなったスピルバーグは画面の重さで何かを気取りたいのだろうか? 変に大人ぶった寒くて硬質な画がわざとらしくてはなにつく。不意に「ファントム・オブ・パラダイス」「サスペリア」のジェシカ・ハーパーを目撃できて嬉しかったのと、殺さない銃の登場に3点。[映画館(字幕)] 3点(2009-12-26 01:14:08)

584.  ラヂオの時間 《ネタバレ》 これを観た小学生の息子が「メアリー・ジェーン」「ドナルド・・ドナルド・マクドナルド」をクラスで流行らせたようです。三谷幸喜作品で一番好きです。鈴木みやこがコード切って籠城するシーンが大好き!(そのあとの牛島の演説はシラケるけど)[DVD(邦画)] 7点(2009-12-26 00:18:05)

585.  アバター(2009) 《ネタバレ》 かなり舞い上がって家族連れて観に行った。見終わった後、何度も「良かったぁ!」と口にしたのは妻の方。物語の感動度合いで言えば、僕自身は「アビス」と「タイタニック」の方がはるかに胸に響く。今作は「風の谷のナウシカ」&「天空の城ラピュタ」&「未来少年コナン」のシーンを生粋のファンタジー・アートにアレンジして贅沢なCG映像にした、SF版インディアン物語といった感じ。とくに爆弾やミサイルや戦闘機や歩行マシンに対して原始的な武器と生身の動きで対処する戦いは「未来少年コナン」。3Dについては、手でつかみたくなるような飛び出すものを期待したらダメ(小学生の息子はそこを期待した)だけど、高所映像の緊張感は出てると思う。2カ所ほど、足がすくむような映像があった。個人的にはラストを「アビス」の焼き直しして欲しかったけど、それやったら大抵の人が「またかよ」って思うんだろうな。科学知識を持ってリアルに見るSFとしてではなく、空想の世界を楽しむファンタジーとして観るべきSF。映像は奇麗です。【追記】日を追うごとにこの映画の高評価レビューが増えて、正直唖然。キャメロン大好きなんですが、この作品はそんなに良いと思えないし、映像も3Dがそんなにスゴいとも思えないです(正直、昔観た「13日の金曜日3」の方が3Dで観た甲斐があった)。CGは表情とかスゴいと思うけど、その技術にドラマが追いついてないと感じます。多くの方が指摘してる「ナウシカ」感も、「キャメロンはパクったのか?」って疑いたくもなる。ホントこの作品が好結果を叩き出して、キャメロンが間違った方向に向かって欲しくない気がしてます。【2014/8/26追記】『スマホが奪った550万人の命。高まるレアメタルの需要と終わりなき紛争』という記事を見ました。スマホなどで使われるレアメタルがアフリカで採掘されるのだけど、その背景にすごい悲劇が…。で『アバター』を思い出しました。この映画は『ダンス・ウィズ・ウルブス』がよく引き合いに出されるけど、原住民と来訪侵略者という図式はあっても、キャメロンがこの映画の根底に持っていた意識は、昔々のアメリカ大陸のことでは全くなく、現代のアフリカの惨状にあったのではと思います。「それならそれで、もっと真剣に効果的に訴えかけてくるもの作って」と思うので点数加算はしませんけれども、制作背景にコンゴへの気持ちがあるとするなら、その意志は買いたいと思いました。[映画館(吹替)] 6点(2009-12-24 08:24:23)(良:1票)

586.  アダプテーション 《ネタバレ》 まぁ、驚く展開もあって印象に残る作品にはなりました。けれど、この脚本家キライになりました。シナリオの先生からナレーションで表現するなって言われたのを、ナレーションでやっちゃうあまのじゃくっぷりは評価するけど、それ以外については、どこまでが真実かはさておき、こんなヤツとは付き合いたくない感じ。一番気になるのは、原作本を書いた人がこの映画をどう思ってるかってことです。映画の中で原作本を上から目線でダメ出しされて公開されても、金もらえて宣伝になるから良しとしたのだろうか? 僕が著者本人なら、邦画『ラヂオの時間』よろしく「お願いです、本の通りにやって下さ~い!」って叫びたくなると思う。さて、チャーリー・カウフマンと離れたスパイク・ジョーンズ監督の「かいじゅうたちのいるところ」は吉となりますか・・・。[DVD(字幕)] 4点(2009-12-23 03:16:05)

587.  レナードの朝 《ネタバレ》 「ビッグ」のあと本作を監督して、ペニー・マーシャルに非常に注目したのだけど、その後あまりパッとしないのが残念です。これはとても好きな作品なので、またこんな作品見せて欲しい。ロバート・デ・ニーロの演技で評価したいのは病気の姿の演技力ですが、彼の役所として最も印象に残すのは、目覚めてから、この世に生きていることの素晴らしさを興奮しながらロビン・ウィリアムスに喋りまくる場面です。あの場面がとても好き。そしてロビン・ウィリアムスが看護婦さんをコーヒー飲みに誘うシーン。デ・ニーロ演ずるレナードが短い目覚めの中で、セイヤー医師の心に温かい波を立てて残したことが伝わる、良質なラストだと思います。[映画館(字幕)] 9点(2009-12-23 02:42:31)(良:1票)

588.  トイ・ストーリー 《ネタバレ》 当然のごとく子供向けの作品と言えるけれども、僕はこの物語はリストラにビクビクする大人の視点だとも思う。若い頃には夢も希望も大きかったが、現実を知り、自分の限界も知り、挫折する大人の物語。僕もバズのように堕ちてフテくされた時期があったし、ウッディのように他人に嫉妬したり脅威を感じたこともあるので、泣けて笑えて感動しました。悪ガキのシドがツボでした。レンズで焦がす時の表情スゴイ。[映画館(字幕)] 8点(2009-12-21 18:30:23)(良:1票)

589.  7つの贈り物 《ネタバレ》 七つの描きの入れ込みにムラあり過ぎ。べつに七つの必要ないじゃん。それとも「自殺するなら、1人でこれだけの善行できますよ」って言いたいのか? 誰に見せて、どう感じて欲しい映画なんだ? 主人公の立場に近い人に提示したいのだとしたら、最低最悪の悪意に満ちた映画だ。生きる希望や力を与えるのがこういう映画の仕事じゃないの?? 死刑になりたがって関係ない人巻き込んで殺す人がいる世の中だけど、死刑囚の体は誰かに提供されないのかな? 自殺志願者を美談にいじる映画作るより、そっちの話し作ってくれ。[DVD(吹替)] 0点(2009-12-21 17:55:31)(良:1票)

590.  ニュー・シネマ・パラダイス 《ネタバレ》 失ったもののワケを知らないままのトト。幻と消えたエレナ。それが劇場版。アルフレードは映画を使って人の心に灯をつける。人々が映画の物語に心をつかまれるように、トトは映画とアルフレードの語ることごとに心をつかまれる。けれど、アルフレードはここぞという時にフィルムをカットしてきたように、トトの青春にもエレナとの熱愛を成功させるおとぎ話でハートに火をつけておきながら、クライマックスはお預けにしてローマへ旅立ち前へ進めと言う。アルフレードは人々に「夢」=「映画」を見せながら、そのくせ大事なところはお預けにしてジラす。ジラされると燃えるのよね~、人って。筋肉を鍛えるには筋肉に栄養を与えつつも、ちょっと破壊する程度のプレッシャーをかけなければいけないように、トトにとってアルフレードは栄養とプレッシャーの双方を与える人物。大リーグボール養成ギブスなみの負荷をかければ素晴らしいプロ選手の出来上がりとなるわけだが、完全版ではないこちらのバージョンはそいういうシビアな部分はナシ。「キツくて汗臭い運動もナシで、好きな食べ物ガマンしなくてよくて、イイカラダになりたいの」というお気楽ダイエットやトレーニングを懲りずに試し続けるようなタイプとかビギナーの方はこの劇場公開版がおススメなのかなー。「らくちんシェイプアップでも、やったぶんだけイイカラダのはず」と自分に都合のいい想像で、鏡に映る現実の体形を補完してしまえる人は、いい夢だけを見て完全版は見ない方が良いのかもしれないですね。映画って、もともとそういう役割があると思うし(だから10点満点です) でも、「こんなラクラクな甘~いダイエットとかトレーニングで(物凄く大好きな女から自分で逃げ出したまんま、ノスタルジーで自分をごまかしてあっさり心の整理が出来てしまうヤツが)ホントにイイカラダ(いい映画作家)になれんのかよ?」と夢のラクチン・シェイプアップに疑いを持ち始めた方には、完全版でトトと再び『さすらい』の旅をしてみるのもオススメします。[映画館(字幕)] 10点(2009-12-19 11:57:36)

591.  ファインディング・ニモ 《ネタバレ》 好きか嫌いかと聞かれれば、好きと答える。けれど、どうも表現者たちの意図(姿勢)に疑問が残る。僕は生まれつきの障害を持ってます。成人後に事故で負った障害もあります。だから、この映画に出てくるキャラたちの構成をみると「障害」はキーワードなはずと思えます。ニモは生まれつき片ヒレ小さいという障害があるし、ドリーは記憶障害だし、ギルは傷だらけの体だし・・・障害ではないけれど生まれつきのサガに抵抗しようとがんばるサメの存在も。そこまで障害を持つものにこだわったのに、キャラがそうでなければならない理由が伝わってこない。「障害者でも立派に普通に社会の参加者」ってだけ? ニモは誰からも「なんで片方のヒレが小さいの?」とか気にされないし、それが原因で悩んだり傷ついたりな出来事は起きない。ギルもあれだけの傷を負ったら凄く後ろ向きな部分だってあるはずなのに感じさせない。障害を持った者やその保護者に何か勇気や解放を与えてくれると期待したけど、そんなものはドリーのキャラ以外に特別ないし、結局はそれに触れないことで「気にしてるのは自分だけで、他人は何とも思ってないよ」ってこと? 障害者の親を含めて結局「心配し過ぎ、がんばることを諦めなければ、なるようになるよ」ってこと? でも、あれだけわざわざ表舞台に引っ張りだしておいて、意志は買うけど、ちょっとお気楽すぎでいい加減じゃないかなって気もします。下手な上から目線のエール贈られても気分悪いけど、欲張り過ぎ。イソギンチャクに住むクマノミが主人公なら、一点「共生」テーマに集中すればいいのに、それでも「仲間が一体になれば」という安直さは気分悪し。点数は美術に対して。[映画館(吹替)] 6点(2009-12-18 18:57:11)

592.  フロム・ダスク・ティル・ドーン 《ネタバレ》 会社の金を横領した女の逃避行と思いきや、マザコン男の殺人劇だった「サイコ」、欲求不満主婦のいけない情事の行方を追う話しと思いきや、性障害男性の殺人劇に巻き込まれる娼婦の物語だった「殺しのドレス」・・・多分こういうのに触発されたタランティーノが同じ手法を使ってとんでもない意外性を作り出そうとしたのだと思う。でも、たとえばドラマ「ツイン・ピークス」で突然UFOか宇宙人まがいの話しが持ち上がるような「え?!」でもないし、「LOST」の展開のような「やられました!」な驚きもない。コレ観るなら「ドリームキャッチャー」の方がまだマシ。3点献上も自分としては甘めで、一度観たら二度観る気は絶対にない時間の無駄映画。[ビデオ(字幕)] 3点(2009-12-18 16:19:47)

593.  小説家を見つけたら 誰にでもお勧めしたくなるような面白さはないと思うが、歳を重ねてからのショーン・コネリーが好きな人には強く勧めている作品です。インディー・ジョーンズの父役と、本作の作家役の彼は最高だと思います。世代を超えた友情が描かれるのも好きで、僕はこの作品と「グッドウィル・・」や「セント・オブ・・」との類似を思ったことはないが、デンゼル・ワシントンの「ハリケーン」と似たパッションを感じます。なんというか、一冊の本を書いたまま世界から隔絶している男と、世間から置き去りのそのその存在に強い関心の目を向けた才能ある若者が、互いにその存在によって救われていく姿に、そう感じます。ストーリー展開としては本作の方は地味目ですが、なんとなく凄いと思うのは、小学低学年の息子が気を逸らすことなくじっくり見入って、この映画を忘れていないのに、ちょっと驚きなのでした。[DVD(吹替)] 6点(2009-12-18 14:18:33)

594.  マグノリアの花たち 《ネタバレ》 実話が元になっていると知って「へぇ!」と思いました。最初は舞台劇として美容室内での会話だけで進む物語だったそうです。シャーリー・マクレーン演じるウィザーおばさんの実在モデルに興味津々です(笑) トム・スケリット演じるパパの実物はやはりウィザーおばさんとよくケンカしてたのかな? お互い良いケンカ相手で、あれなら歳とっても元気でいられそうです。この映画はじめて観たとき、すごい涙が出ました。葬式直後、ダリル・ハンナの優しいけど優等生的発言になんかシラーとしてしまうのは映画の作戦で、コレが良い引き金となって、サリー・フィールドの「Wh~~~y????!!!」の叫び。これがこの映画の一番の見所! 書きながら思い出すだけで涙が出そうです。あの演技は素晴らしい!! そして、湿っぽく泣かせたままにしない変化球が好きです! 多分、映画で泣き笑いしたのはコレだけかも。[DVD(字幕)] 9点(2009-12-18 13:37:46)(良:1票)

595.  アメリカン・ビューティー 《ネタバレ》 レンタル店に足運ぶと、コレはよくコメディのコーナーに並んでるけど、僕にはどうしてもコメディという認識が出来ない。あれこれ細かいストーリーの骨格は忘れてしまったが、一番印象に残るのはくるくる風に舞うビニール袋と、その時の切ない感じのセリフ。でもDV受けてたビデオ少年のことも、その父親の奇行ぶりも、レビューを読むまで忘れていた。ストーリーとして度肝を抜かれ固まって忘れないのは、雨のガレージ内での告白シーンだ。なるほど~「アメリカン・ビューティー」ねー・・・なかなかのタイトル!! 普段付き合いのある同性にコクられたことありますか? 僕はあります。遠回しだったのでへらりとかわせましたが、どう対処するか緊張走りますよ。しかも、相手がこの作品のようにそれを非常に恥じて表向きには嫌悪したポーズとっているDVおやじだなんて最悪のアクシデントじゃないですか! ラストに主人公が何を語ったかも忘れました。とにかく、僕にはそのアクシデントがリアルに怖くて突出してました。[映画館(字幕)] 6点(2009-12-18 01:57:43)

596.  CUBE 《ネタバレ》 ある機会を得て監督さんとお話ししたことがあります。あの部屋はいくつ制作したんですかと尋ねたら2つと答えてくれました。よく考えたら、それだけあったら充分なんですよね。あとは場面ごとにキューブの内装の色や模様を変えていったんだそうです。僕がこの映画で好きなのは、トラップのある部屋とない部屋があって、それをどう見分けるか数学に強い女の子が気づくことと、その後、そのセオリーが役に立たなくなるドンデン返しです。あと、いきなり突拍子もない設定に対する「なぜ?」に結局答えなんか用意してなくたって構わないんだと気づけたこと。たとえばカフカの「変身」だって、いきなり主人公が虫になっちゃうところから始まって、それに答えなんかない。それでいいんだって目から鱗でした。[映画館(字幕)] 8点(2009-12-17 23:49:17)

597.  A.I. 《ネタバレ》 何の前ふりもなく終盤突然にUFOがやってくる。いくらSFだからって、これってストーリーテリングのタブーでしょ。オープニングで遠い未来の誰もいなくなった地球にUFOがやって来て、少年ロボットを発見するところからスタートすればいいんとちゃう? 宇宙人、存在感がウソっぽすぎ。[映画館(字幕)] 2点(2009-12-17 20:50:43)(笑:1票)

598.  七人の侍 《ネタバレ》 「七人の侍は絶対に観た方がいいよ!」といろんな人に勧められても、「時代劇とかチャンバラとか興味ないから」と長く相手にしていなかった。時々気になっても、迷ったあげく白黒でしかも長尺なのが原因でレンタルを思いとどまること数度。けれど、とうとうレンタルしてみて、やっぱりコレは観るべき作品だったと痛感! とても面白い!!! カッコいい!!! ただ・・・ただ・・・ひとつ引っかかるのは、ラストの「今回もまた負け戦だったな」「勝ったのはあの百姓たちだ。わしたちではない」と苦笑して去る志村さん。同監督の「生きる」も決して手放しに喜ばせて終わらない、現実のシビアな部分を見せて締めるけれども、あんなに心の壁が取り払われたかに見えた侍と百姓の間に、寒々とするエンディングは「そこまでやらんでも・・・」と思わなくもなかった。けれど、あのセリフには続きがあるらしい。ハリウッド版である「荒野の七人」にはその続きのセリフを継承したと思われるセリフがある。[DVD(邦画)] 10点(2009-12-17 19:46:52)

599.  ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版 《ネタバレ》 僕にとっては完全版の方がラストの思いがグンとアップします。トトとエレナを結びつける力になったのは、アルフレードの物語った王女と兵士の謎めいた悲恋話でした。あの話しをヒントにトトはエレナに猛アタックします。そして鍵なのは、アルフレードの同じ物語がトトにエレナを諦めさせる力をも持っていたということ。兵士が何故99日目で去ってしまったのか、トトがアルフレードに答えを語るシーンは秀逸。そのことが非常に良く活きているのは完全版の方です。そしてラストのリールは単なるノスタルジックで温かい親子愛的なエンディングに収まらず、アルフレードが奪ってしまったもの(女性との本物の愛)とアルフレードが導き与えたもの(映画への愛)が同居した贈り物だという意味深さになります。そして恐らくは現実に手に入れられないからこそ、強く求める思いが映画作品に昇華され、トトは立派な監督になり得たのだと思える、切なくも美しいラスト。教会での上映時代にキスシーンがさんざんカットされて、返って観客の注意を引き立て熱望を呼ぶ場面も説得力を放ちます。アルフレードは失明するまで、ずっとフィルムから他人の愛をカットして観客から目隠ししてました。人と人の愛をスクリーンで見せておきながら、肝心なところで切り離して箱の中に隠していた人です。対しトトは切り離された破片を渇望する少年で、切り離されることのない愛を人々に見せる立場を得た人でした(カットなし上映を任され、後には映画を作る)。失明後アルフレードが最後にカットして隠したのがトトとエレナの愛。カットされた破片をなんとか手に入れる為ならとことん頑張るトトだから、自分の作る映画で補完してきたけれど、本物の破片がない! 完全版ではトトは全ての破片をその目で確かめる。そうやって、あのラストはトト、アルフレード、エレナ3人のそれぞれの愛の在り方が一点に結びつくシーンとなります。これは完全版でないと味わえません。トトはエレナと再会後も未練たっぷりだったけど、満足や割り切りでおさまってしまえば、いい映画を作り続けられないだろうし、エレナとの再会でひとつの区切りを見いだせたことで、また一段高い作品を作り出すのだろうなと思います。エレナへの「僕はそうは思わない」あの一言に宿る魂が、これからのトトの作品に反映されていくのでしょう。アルフレードの魔法は消えない!![DVD(字幕)] 10点(2009-12-17 01:45:07)(良:2票)

600.  ジュマンジ 猿のCGが極端に質が悪いですが、それ以外は当時のCGとしては悪くない感じです。原作絵本のファンですが、あのアートの雰囲気が崩れることは覚悟の上で、シンプルで短いストーリーをどのように100分台に引き延ばすのか興味津々でした。原作のゲームの特徴を利用しながら、最後までやり遂げなかったらどうなるのか具体化した原作にない大人(ロビン・ウィリアムスら)を加え、肉付けされたストーリーは原作をぶち壊すどころか、原作を遥かに越える面白さと温かさでした。自分1人で観たら、この点数かどうか自信ないけれど、一緒に観た子供がとても面白がって、ハラハラしたり大笑いしたりするのが嬉しくて仕方ない映画でした。原作にはない親子の葛藤や、幼いなりの恋愛劇が、ファミリーで楽しむのにとても心地よいエピローグを添えてくれます。[DVD(吹替)] 8点(2009-12-16 07:53:04)

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