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プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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601.  ハイキック・エンジェルス 《ネタバレ》 『ブルース・リー』&『ジャッキー・チェン』という、カンフーアクション二大巨頭へのリスペクトを、『僕らのミライへ逆回転』『サボテン・ブラザーズ』へのオマージュという論法を用いて、ついでに言うなら『キル・ビル』のGOGO夕張と『セーラー服と機関銃』の星泉のエッセンスも加えて作られた、お馴染み少女本格派格闘アクション映画。これだけ映画マニアの心をくすぐる要素を詰め込まれたら、稚拙な設定と脚本も許せてしまうというもの(主人公VSリコーダーガールの決着をカタルシスゼロで片づけたのは大減点ですが)。ホント、ずるい映画です。エンジェル3人の中では、一番地味な役どころの川本まゆさんのアクションに最もセンスを感じました。[DVD(邦画)] 6点(2017-01-30 20:20:17)

602.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 誰もが経験している(であろう)“目覚めると夢の中の出来事を忘れてしまう” という“ヒトの特性”が本作の「要」となる設定でした。ラブストーリー上の命題であり、タイトルでもある『君の名は』なる問いかけ。2人の間に3年の隔たりが存在している事実を“当人に意識させない”仕掛け。ふたつの重要課題をきちんと満足させています。これはお見事。もしかしたら私も「大切な誰かを忘れているかもしれない」そんなセンチメンタルな気分に観客を誘う効果も併せ持っていたと思います。三葉だけでなく巫女一族に、未曾有の危機に際し時空を越えて他者(主題歌の歌詞的に、前世で縁ある者と見立てるべきでしょう。)と繋がる能力を持たせた点も、料理の味を引き締める塩の如き素晴らしいひと手間。基本事項の説明責任を果たすと共に、物語に奥行を与えていました(おばあちゃんの能力は大火の時発揮されたのかな?)。“かはたれどき=かたはれどき”(この言葉のチョイスもたまりません!)、二人の魂が時空を越えて交差するクライマックスは、この上なく美しく、感動的であるだけでなく、SF的訴求力も兼ね備えた名シーンでしょう。新海映画が美術的に優れていることは承知しておりましたが、脚本がこれほど練られているとは驚きました。新海SFは雰囲気重視との先入観が、完全に覆りました。お見それしました。粗探しは必要ない高い完成度と考えますが、唯一ラスト。何故あのタイミングでの再会だったのかという謎は残ります。必然性を担保してきたストーリーだっただけに尚更のこと。いやいや、違います。私の考え違いです。“偶然”が必要だったのです。言い換えるなら“運命”ということ。だって本作は上等なSFであると同時に、比類なき究極の“ロマンチック”ラブストーリーなのですから。[映画館(邦画)] 9点(2017-01-25 00:26:17)

603.  天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬 《ネタバレ》 “『天才バカボン』を蛙男商会テイストでパロディにしてください”という発注のもとに作られた映画、という説明でFROGMANファンには100%伝わる作品。正直、劇場版『鷹の爪』よりも脚本の骨子がしっかりしていると感じましたが、オチだけは考えるのが面倒になったのか超テキトーでした(それもまた“良し”ですが)。今回痺れたのは、村井國夫さんの声。もう大好き。本当に好き。私が女性だったら、あの声に抱かれていいと思いましたね。マジで。誰か村井さんに、国民栄誉賞とか、正力松太郎賞とか、何でもいいのでご褒美を上げてください。大拍手です。もう一人の殊勲賞は、ネロ役の瀧本美織さん。このお二人の功績で、オフザけアニメに在るはずのない“深い味わい”と“詫び寂び”が付加されています。もちろん浜田岳さんや、一声出演のチームしゃちほこ“名古屋レッド”こと秋本帆華さんも良いお仕事ぶりでした。本作の声優陣は全員素晴らしかったです。8点はあげ過ぎだと思いますが、村井さんの声にはそれだけの価値があります。[DVD(邦画)] 8点(2017-01-20 18:26:24)

604.  バイオハザード: ザ・ファイナル 《ネタバレ》 謎が謎を呼ぶというよりは、迷走していた印象が強い本シリーズ。ヒロインはどんどん無敵化していきますし、アリスプロジェクトだの、クローン軍団だの、正直「私は一体何を見せられているの??」な状態でシリーズを追ってきました。ですから、最新作プロモーション用地上波放送で観返したⅣやⅤは兎も角も、7年以上前に観たⅡやⅢに至っては漠然とした記憶しかありません。(Ⅱではアリスがビルを駆け下りていたな、Ⅲではカラスが沢山燃えていたな、程度)。恥ずかしながら、ウェスカーって何者なのか未だによくわかりません。そんな状態でも本シリーズを見放さなかったのは、ミラ・ジョヴォビッチの美しさと、エンターテイメントに特化したアクションに惹かれたからに他なりません。つまり完全にストーリーを追う事など放棄していたのです。そんなワケですから、完結編となる本作にも正直期待しておりませんでした。今更「辻褄合わせ」などいらないと。しかし、です。“オリジナルアリスもまたクローン”が確定したことで、シリーズ全体に一本筋が通った気がします。世界浄化計画を促進する“攪拌要素”であり“道具”であったアリスが“製作者”の意図に背き、自らの意思で行動してきた事実。さらに大ボスの最期には、オリジナル>クローンという価値観を覆す効果がありました。クローンだろうと、ゾンビだろうと、元は同じ人間。リスペクトされるべき命。“代替品の矜持”を見せてくれた本作のアリスが一番素敵に見えました。完成度の高いシリーズ映画ではないかもしれませんが、足かけ15年全6作にも及ぶ長編の大風呂敷をちゃんと畳んでくれたという意味で、私は本作を支持いたします。完結ご祝儀込の8点献上です。以下余談:仮に人類浄化計画が計画どおりに成就したとしても、アリスのようにTウィルスに適応する者も僅かに生き残るのか生命の掟では。箱舟に乗った者たちよりも、明らかに生存能力に優れた者。アリス一人手に負えなかった彼らが、思うような新世界を築けるとは思えませんが……。[映画館(字幕)] 8点(2017-01-15 11:26:52)(良:1票)

605.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 例えば「2人分の芋ご飯」。語らずとも、伝わることはあえて触れない流儀が徹底されています。観客の考える力を信用している証拠。イチから十まで説明されたり、監督の主張を一方的にまくし立てられたりすると正直げんなりしますが、本作では監督と観客が同じ目線で共に在り、信頼関係を築けている感覚がありました。それゆえ、気構える必要がなく、水に砂糖が溶けるが如く(!)、心にお話がすっと入ってきた気がします。食事、兄妹の上下関係、家のお手伝い。天井の木目に手を伸ばした幼き日。日々の暮らしを丁寧に描いてくれたことも感情移入を助けました。すずの日常は、私たちのそれと同じだと素直に思えたのです。ですから「戦争」も決して昔話や特別な出来事ではなく、人生で起こりうる「災難」と捉えることができた気がします。言うなれば自然災害、事件、事故、病気と同じ。「反戦映画」でありながら説教臭さが微塵も感じられない理由はここにあると考えます(戦争の悲惨さに焦点を当て、観客を思考停止状態にして反戦を訴える手法とは真逆のアプローチです)。嬉しいコト、楽しいコト、辛いコト、どうにもならないコト、悔やまれるコト、死にたくなるコト、いろんな思いを抱えて、私たちは、この世界の片隅で生きている。いや、生かされている。愛し、愛されながら、命を減らしていくのです。こんな当たり前のこと(反戦も含めて)、上から目線で力説されても、素直に耳を傾けることなんでできません。だって生まれながらに(恥ずかしながら)あまのじゃくですから。でも、アニメで、あの画で、のんさんの声で、嫌みなく語られたら、心に響かないはずありません。人生がいとおしくなる映画でした。私は子供の頃、父から『十ニ人の怒れる男』を教えてもらい、世の中にこんな面白い映画があるのかと驚きました。そして父になった私は、3人の娘に本作を見せてあげたいと思います。この映画には、私が子供たちに伝えたい大切なことが詰まっているからです。[映画館(邦画)] 10点(2017-01-10 18:27:55)(良:5票)

606.  ギャラクシー街道 《ネタバレ》 狙いとしては、『劇場版クレヨンしんちゃんの感動回』あるいは『宇宙船サジタリウス』あたりと推測します。パッケージのイメージとは裏腹に、基本となるドラマで観客の心を打つ作戦。それならば、多少ギャグが上滑りしようとも成立します。「最初はノリに付いて行けなかったけど、結構いいお話だったわ→もう1回観てみましょうか→ギャグも含めて全部好き!」これが、本作が目指す理想的な流れかと。そういう意味で、肝心の本筋がイマイチであったことが惜しまれます。“不倫未遂かと思いきや、結局やっちゃって間男との間に子供が出来ちゃいました”では、いくら地球の常識が通用しないにしても、感動とは程遠い話。それにクライマックスの出産エピソードで“西川のヌルヌル”をスルーして昆布とはこれ如何に。スカシにしても筋悪です。だって、設定自体が既にスカしているのですから、スカシにスカシはご法度でしょう。正月家族団らんで、手堅くひと笑いしようとセレクトした映画だっただけに、石丸幹二の風俗ネタには本気で参りました。ゴム出しちゃダメよ。ゴムは。[DVD(邦画)] 4点(2017-01-05 19:57:12)

607.  ダージリン急行 《ネタバレ》 序盤は意外と退屈しました。淡々と進む『真っ当なロードムービー』の様相。でもこれがウェス・アンダーソン監督の“リズム”であり“やり口”。案の定、3人のイカれ具合が露見していくに連れ、画面に釘付けになりました。結果的には今回も、監督の“センス”に見事にノックアウトされた格好です。京都修学旅行で木刀を求めるが如き感覚でのキング・コブラ購入、高級ベルトの執拗なやり取り、包帯をとったら普通に痛々しい顔など、思わず腹を抱えるネタ要素に加え、ビル・マーレイの無駄遣い、すぎむらしんいちが描きそうな瞳大きく唇厚い小顔客室乗務員の美女ぶりにも痺れましたが、やはりウェス・アンダーソン作品最大の魅力は、観客の予想の斜め上を行く脚本の出鱈目さ(失礼)でしょうか。コメディで子供を死なせる必要があったのかと。でも人生をきちんと描くのであれば人の死を禁忌とするのはかえって不自然なこと。事件、事故、病気。思うように行かぬ人の寿命。普段意識せずとも、死は常に私たちの隣に居ます。父の死、助けられなかった子供の命。2つの死と、母親の(愛ある?)身勝手さを目の当たりにして、3兄弟は悟ったのでしょう。何せ人生観が変わる異国の地NO.1のインドですから(完全な思い込み)。そう、“家族の絆”は美しく大切ですが、執着しても仕方がありません。全ては流れのままに。だから最後、ダージリン急行という名の人生の列車に乗るために、彼らは余計な荷物を捨てたと。うん、納得出来ます。共感します。何が幸せかは、実はとってもあやふやなこと。母が虎に食われずに生きている。息子が生まれる。それだけでどれほど幸せなことか。彼らは確かに成長しました。ただし、シガラミは捨てても、ホイットマンブラザーズは、もう少し常識を身に着けた方が良いとは思いますが。[DVD(吹替)] 9点(2016-12-31 23:59:59)

608.  ホテル・シュヴァリエ 《ネタバレ》 本作単独で観ても「さっぱりワケわからん」なお話ですが、『ダージリン急行』と合わせてみると…一応「なるほど」とはなります。それでも基本的に内容なんてありません(笑)。そもそも『ダージリン急行』の3バカ兄弟の三男坊が書いた小説の一部分(結末)を映像化したという体裁のもの。『ダージリン急行』のお茶うけ的プロローグ。それ以上でも以下でもありません。でもそこはそれ、安心と信頼のウェス・アンダーソン印。もちろん見どころはあります。ナタリー・ポートマン女史の素敵なお尻が堪能できます。それだけでも十分に8点くらいの価値はあるかと。[DVD(字幕)] 6点(2016-12-31 23:57:59)

609.  土竜の唄 潜入捜査官 REIJI 《ネタバレ》 クドカンのオモシロ脚本も、三池監督のアクの強い演出も、概ね好評でした。オフザケ満載ながらも、最近にしては珍しい「任侠(=日浦匡也)を格好よく描いた映画」でもありました。演者の皆さんも芸達者の方ばかりで楽しかったです。で、あるが故(?)に、彼に違和感を覚えずにはいられませんでした。そう、彼とは岡村隆史。究極のエンタメ路線である本作と、コメディアン役者との相性は悪くないはずです。もし本作が芸人多数出演のお祭り映画ならば、問題なく受け入れられたでしょう。しかし本格派の演技上手の皆さんに挟まれてしまうと、彼は「猫沢一誠」ではなく、いつもの「岡村サン」に見えてしまうのです。こうしてもみると、竹中直人や八嶋智人ら、お笑いパートも担える名脇役の偉大さが分かるというもの。配役においては、役者個人のポテンシャルやネームバリューより、作品全体の“技量のバランス”を考えることが大切な気がしました。[地上波(邦画)] 6点(2016-12-30 18:58:21)

610.  脳漿炸裂ガール 《ネタバレ》 “庶民女子がお嬢様学校に入学して巻き起こすひと騒動”といえば、少女マンガ王道パターンのひとつ。私は映画化されたものしか知りませんが、『笑う大天使』『花より団子』あたりが有名でしょうか。本作も同様のフォーマットかと思いきや、何やら『ライアーゲーム』や『神さまの言うとおり』のような展開に。まあ、タイトル的には正しい流れです。飛び散る脳漿を白色で表現するという斬新かつ腰の引けた演出も、オチで納得いたしました(理論は謎ですけれども)。『女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。』の感想でも述べましたが、ももクロファンの私にとって、“姪っ子”にあたるエビ中の柏木ひなたちゃんが主演という理由で、鑑賞に至ったワケですが、ひなたちゃんが想像以上に上手てびっくり。既に『偉大なる、しゅららぼん』でスクリーンデビューを果たしている分、場慣れしているのでしょうか。とても良かったです。謎解きの難度をもう少し上げていただけると、もっと楽しめたと思います。[DVD(邦画)] 6点(2016-12-25 20:26:56)

611.  アズミ・ハルコは行方不明 《ネタバレ》 展開目まぐるしいノンストップアクションでもなければ、生死が懸かるサスペンススリラーでもない本作は、無気力な女、寂しい女にクズ男、刹那の快楽と暴力で画面が支配されており、決して「愉快」でも「楽しい」映画でもありません。しかし、視終えて頭の中で反芻するうちに、染々と心に響くものがありました。本作のテーマは「女の復讐」。確かに劇中登場する男どもは、みな見事にグズばかりでした。ボコボコにされるのも当然の報いでしょう(※ここで注釈。女子高生による男性襲撃事件の全てを、現実と捉える必要は無さそうです。襲撃の大部分は「復讐のメタファー」で宜しいかと。ジャッキー・チェンも真っ青のアクロバティックな格闘術は、劇中アニメと同じデフォルメと考えます)。しかも、春子が推奨する男への復讐法は、「幸せになって見返してやれ」という極めて前向きで健全なもの。大変結構な考え方ですが、グズ男たちに正論や常識が通じるはずもなく、現実にはノーダメージと思われます。また、オジサン的には「本当にそれでいいの?」と説教したくなる気持ちもあります。お前らの行動も軽率だぞと。一人親の苦労を知っているのかと。ただ、その一方、お父さん的には娘が幸せになってくれれば、もうそれでOKなワケで、ラストカット“春子の笑み”で全てのモヤモヤが帳消しになったのでした。行方不明は、いわば自我の喪失。『MISSING』アートが広く拡散されたのは、世の多くの女性たちが、同じ境遇にあるという証。悪い男たちに、身も心も傷つけられているのでしょう(もちろん男と女が入れ替わるケースも同じくらい在るはずですが)。でも囚われると苦しくなります。執着すると死にたくなります。だから“一度消えて無くなれ”は、生き抜く為の知恵として有効だと思います。どんなに冴えなくても、私の人生の主役は私。自分が笑顔でいられる選択なら、それがベストチョイスに違いありません。(新宿武蔵野館にて鑑賞)[映画館(邦画)] 8点(2016-12-20 19:59:06)

612.  ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション 《ネタバレ》 そもそも、妹を救いたいという姉の自己犠牲精神を発端とした革命大河ドラマの結末に、まさか最愛の妹の死を用意するとは!この展開に痺れました。主人公のこれまでの決断、選択を全否定しかねない危険なロジックです。もっとも、彼女は行き掛かり上革命軍のシンボルに祭り上げられたというより、強い信念(思想)から進んで広告塔を引き受けたとみて取れます。それこそ、コイン首相が自身の立場を脅かす存在と「勘違い」するほど重たい“モノ言う神輿”。ですから、革命が成し遂げられ「新しい世界」という法外な成果を得た以上、それ相当の代償を払うのは物語のバランス上、理不尽とは思えません。2度にわたるハンガーゲームを生き抜き、ボッドなる無理ゲーを潜り抜け、家族も恋人も無事でしたでは、幸運過ぎて逆に気持ち悪いというもの。ハッピーエンドではありませんが、容認できる結末と感じました。それにしても裏ボス・コイン首相があまりにも頭が悪すぎて肩すかしを食らいました。女狐さん、いくらなんでもシッポを出すのが早過ぎます。このあたりのツメの甘さが、作品のクオリティを一段落としている気がします。[DVD(吹替)] 6点(2016-12-15 18:54:28)(良:2票)

613.  血槍富士 《ネタバレ》 ラスト10分を削って、タイトルを『富岳人情話』辺りに代えても問題なく成立するお話ですが、やはり見所は、最後の仇討ちシーン。切なさ、やるせなさ、憤り、さまざまな感情が入り乱れる、鬼気迫る大立ち回りはクライマックスにふさわしい迫力でした。決して敵討ちが相成ったところで、気が晴れるものではありませんが、それでもやらなきゃならない、やらずにはいられない、それが仇討ちの性。偽物の家宝は、主の命と引換に、本物の名声を得たという皮肉な結末でありました。それにしても若殿、5人を相手に喧嘩を売るとは、酒が入っていたにしてもお粗末過ぎます。しかも敵の大将格と刺し違えることさえ出来ない技量とは、情けない限り。良い人であっても、武士としては失格なんでしょうね。長もの(槍)というアドバンテージと、気迫と、勢いだけで、5人を成敗した主人公には、張本勲に変わって私から「あっぱれ」を献上いたしましょう。[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-12-10 21:41:40)

614.  探検隊の栄光 《ネタバレ》 1972年生まれの私は、元ネタである『水曜スペシャル・川口浩探検隊』直撃世代。そういう意味では、本作を一番楽しめる有資格者のはず。ところが、どうにも肩透かしを食らった感覚が抜けないのです。制作スタッフの悪ノリ+熱血俳優の真剣演技+紛争地域事情+実在した怪物。化学反応を起こせば面白くなりそうな素材は揃っているのに、それぞれが独立したままで、有機的に物語を形作りません。例えば、熱血俳優には本気のドキュメンタリーと勘違いしてもらいましょう。反政府軍はスタッフクルーを使ってプロパガンダを企んでは。何とか収録だけは済ませたいユースケプロデューサーがお得意のテキトー話術で煙に巻くと。それぞれの要素がクロスオーバーして、結果奇跡のハッピーエンド、みたいな筋書きだったら良かった気がします(でもそれだと三谷幸喜に脚本をお願いしないといけませんかね)。普段オーバーアクトがネタ扱いされてしまう藤原竜也の新境地開拓とも言える「本格コメディ」。悪くはありませんが、もう少し頑張って欲しかったというのが正直なところです。[DVD(邦画)] 6点(2016-12-05 19:37:22)(良:1票)

615.  ズーランダー NO.2 《ネタバレ》 前作『ズーランダー』から実に15年の歳月を要したファン待望の(?)続編。カメオ出演のセレブの悪ノリと、心底クダラナイギャグのみで構成された、毒になっても決して薬にはならないお下劣お馬鹿コメディは、ファンの期待に違わぬ、待ち焦がれた「懐かしの味」でありました。個人的にツボだったのは、一瞬の油断が生んだ悲劇の自動車事故。その激しすぎるカークラッシュは前作のガススタンド爆破シーンを彷彿とさせる「やり過ぎ感」に溢れており、某ラーメン○郎の如き狂った(演出の)さじ加減に腹を抱えました。ジャスティン・ビーバーに打ち込まれた銃弾の数然り。ジャック・バウワーの無駄な存在感然り。一度ハマってしまえば、どのギャグもイチイチ面白いのがアメリカンコメディの強みかと。とはいえ、本作で真に感銘を受けたのは、ペネロペ・クルスの異次元の美しさであり(作品登録要望を出すまでアン・ハサゥエイだと本気で勘違いしていたのは内緒だ!)、ベン・スティーラーは監督特権で乳を揉んだに違いありません。[DVD(吹替)] 7点(2016-11-30 19:28:16)(笑:1票)

616.  劇場霊 《ネタバレ》 “人形(ヒトガタ)”はその形容と性質から、不気味な雰囲気を醸し出すことが可能な、ホラー映画御用達の人気アイテム。実際、『チャイルドプレイ』や『死霊館』『デッド・サイレンス』では物語の核として機能しています。とはいえ、取扱いが難しいのも事実。特に『チャイルドプレイ』や本作のように人形自身が人を襲う場合、殊更設定や脚本、演出法を練らなければなりません。問題点。そもそも不気味であっても、命の危険は感じないこと。動くはずの無い人形が襲ってきたらそりゃ驚きます。でも逃げれば済むこと(あるいは戦っても勝てますよね)。そこで“相手を魅了する能力”や“武井壮並みの身体能力”を人形に付加する必要が生じます。でも強すぎる霊能力(超能力)を持たせてしまうと物語は硬直してしまいますし、高い身体能力は人形本来の魅力を半減させかねません。さじ加減がとても難しいのです。本作の場合、設定・脚本・演出、全ての面において、残念ながら工夫が感じられません。恐怖創出のグランドデザインが用意されていないのです。我々は何処をどう怖がればよいのでしょうか。AKB48の島崎遥香主演。『女優霊』から20年。キャッチフレーズだけでは……。そもそも何故『人形霊』ではなく『劇場霊』なのでしょう。『女優霊』から連想され易いという理由で『劇場霊』だとしたら、流石に志が低いと思ってしまいます。[CS・衛星(邦画)] 3点(2016-11-25 00:48:40)

617.  女の子よ死体と踊れ 《ネタバレ》 アイドル主演のホラームービーというよりは、ホラーテイストのアイドル映画。それも、80年代王道アイドル映画の趣でした。妙なギミック(例えば本当のマラソン大会に出場するとか、リアルドッキリとか)でない分好印象です。ただし、YMMクリーナーの清掃員としての働きぶりは感心しません。うちの近所のシルバー人材センターのおばちゃんの方が余程きっちり働いてくれます(苦笑)。基本的には、主演アイドルグループのファンの方のみどうぞ。[DVD(邦画)] 5点(2016-11-20 21:28:55)

618.  人狼ゲーム プリズン・ブレイク 《ネタバレ》 監視カメラの死角問題より、ヤスリ放置のずさんさより、運営が音声情報を収集していなかったことに驚きました。では観客は無音でゲームを楽しんでいたの?そんなバカな。詭弁、虚言、甘言、罵り合いの様子を聞けなかったら醍醐味半減です。観客に会話情報を提供する為にも、プレイヤーを管理する上でも、盗聴は必須と考えます。つまり、運営は何もかも承知で主人公らのルール違反を見逃していたのではないかと。あれだけの人数の高校生を拉致してくるのは大変なリスクと労力。ゲームの興を削ぐ不要な脱落者など、基本出したくないのが運営の本音でしょう。観客の目の前での明確な不正ならいざ知らず、バックヤードでの多少の違反なら、見て見ぬふりでもオカシクありません。それに幾度となく繰り返されてきたゲーム。運営のノウハウも蓄積させているはず。首輪を切断しての逃亡も初めてではなかった気がします。運営は絶対の自信を持って、2人を泳がせていると推測しました。ですから、結末はモニターに移された文字が示す通り。彼女らに明日はありません……。とはいえ、主人公の選択(挑戦)は称賛されるべきもの。自分の頭で考え、決断し、実行したのですから(惜しむらくは、死んだふりからの夜間脱出計画を試せなかったこと。)少なくとも、運営の思い通りに動かされるのは我慢なりません。それに誰かに従って後悔した、過去の過ちを繰り返してはいけません。成長こそ生きた証。結末がどうあれ、彼女は立派だったと思います。 四作目にして初の役割完全ブラインドは、エンドクレジットで答え合わせをする仕立て。これが非常にスリリングで、ミステリーとして楽しむことが出来ました。続編があるなら、この方式を是非踏襲してください。それにしても、監督が途中交代したシリーズ映画で、このクオリティ維持は驚異的。素直に凄いと思います。シリーズ4作品まとめて、オススメいたします。[DVD(邦画)] 7点(2016-11-15 18:57:09)

619.  10 クローバーフィールド・レーン 《ネタバレ》 主人公には、2つのターニングポイントが用意されていました。ひとつ目は、「世界は滅びたと喚くオッサンに拉致軟禁されました。どうしましょう?」これについては、迷う余地無し。逃げる一手(一応事実確認も)。勿論、オッサンはイカれているという前提です。早速鍵を奪い、オッサンの頭部をビンでガツン!行動力あり。思い切り良し。ところが、予想に反してオッサンの戯言は真実であることが判明します。それも拍子抜けするくらいアッサリと。物語的には、この部分(オッサンの言い分は正しいの?嘘なの?)で、もう少し引っ張っても良かった気がしますが、メインは二つ目の分岐点ということなのでしよう。「オッサンはマジキチ誘拐殺人犯であることが分かりました。さて、この生活を続けますか?」コチラの方は、結構悩みどころです。さしあたり、実害はありません。モラハラ気質は窺えるものの、基本的に関係は良好。外界の惨状を鑑みれば、この文化的な生活を手放すのは勇気が要ります。しかし、ここでも彼女の"思い切りの良さ"と"行動力"がモノをいいました。防護服をハンドメイドして外の世界へ。結果論から言えば、まあ微妙なところ。幸いにも希望ゼロではないものの、修羅場突入決定。曲がりなりにも、衣食住足りていた今までの生活とは雲泥の差です。とりあえず、人類がエイリアンを駆逐するまで、現状を維持する方が利口だったかもしれません。私なら、そちらを選んだでしょう。でも多分これは小賢しい愚かな考え方。面倒ごとが片付いた頃にはオッサンに洗脳済、あるいは社会復帰絶望状態。人生を腐らせてからでは遅いのです。能動的に生きてこそ価値あり。人様の役に立ってナンボ。『逃○中』でミッション全スルーの挙句の自首で大金を得ても、虚しいだけじゃないの?そんな某ドランクドラゴン鈴木拓批判が、本作の隠された裏メッセージでありました。なお、DVDパッケージは史上最低レベルのネタバレをしていますので、見ないように注意してくださいね。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2016-11-10 19:58:00)(良:1票)

620.  青鬼 ver.2.0 《ネタバレ》 感覚的には2.0と言うより1.1。前作から何ら代わり映えしない安価な画作りと脚本です。とはいえ、ホラーシリーズとはすべからくそんなもの。『13日の金曜日』然り『リング』『呪怨』然り。マンネリが当たり前。そういう意味では、フォーマットの有用性がシリーズ化の生命線と考えます。状況設定はまずまず。ゲーム世界が舞台なら、如何様にもバリエーションを増やせます。例えばシューティングやシミュレーション風ホラーだってOKでしょう。問題はメインキャラ『青鬼』が魅力に欠けること。ここに前述の人気ホラーシリーズ作品との違いがあります。『13日の金曜日』はホッケーマスクが値千金。ホラー映画業界のビジュアルクイーンまたはグッドデザイン賞もの。貞子や伽椰子も、もはやネタ要員として愛されるほど、キャラが際立っているのが強みです。青鬼クンでは、残念ながら力不足かと。新キャラのフワッティも何だかなあという感じ。シリーズ化に耐えられるフォーマットではなかったというのが私の見解です。点数はタイトルそのままでお願いします。[DVD(邦画)] 2点(2016-11-05 00:27:09)

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