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621.  デイズ・オブ・サンダー 《ネタバレ》 - Days of Thunder - “雷鳴の日”。 トムの新作を楽しみに劇場に足を運んだ人は、コールがレース慣れしてきた所で『この後ラウディと事故るんだろ?んで、精神的にダメージ受けて、それでも恐怖を克服して、最後勝つんだろ?』って思ったでしょ?私も思った。 でもって『ヒロイン(ニコール)出てきた。彼女に誤解されて、急に「あなたが好きになったの!」とかって感情的に告白して、ロマンチックにSEXして、喧嘩して、仲直りするんだろ?』って思ったでしょ?私も思った。 あのヒット作トップガンの監督と俳優で、飛行機を車に変えて、同じ事するんだもの。内容カブりまくってんだよ。バカにされてる気分だったわ。 ただストーリーはともかく、NASCARを扱った映画として『いまアイス食ってんだ!忙しいからピット・インするな!』とか『ペースカーにぶつけろ!』とか、実話・逸話を織り交ぜながら、CGを使わないナマの迫力が味わえる作品としては、評価するべきかもしれない。 この映画の影響で、後に名作ゲーム『デイトナU.S.A.』が誕生(そういやトップガンのあと『アフターバーナー』が出来たんだっけ)したのは個人的にデカい。それより何よりメロー・イエローがまだあるんだってビックリしたっけ。 せめてトム・クルーズ以外の俳優でやっていれば、映画界にうるさい人以外は素直に楽しめたかもしれない。 でもこの映画、当時調子に乗ってた(…いや人気絶頂だった)トムが、どうしてもカーレースの映画を撮りたくて、気になる女優ニコール・キッドマンと共演したくて、トニー・スコットの迫力あるカット割りで撮ってほしくて、同じく調子に乗ってた(…いやヒットメーカーの)ブラッカイマーがお金じゃぶじゃぶ使って撮った映画。って思うと、この映画の興行的成功と作品としての失敗を心から反省したのって、トニー・スコット監督だけだったのかもしれない。[映画館(字幕)] 5点(2022-10-30 14:01:28)《改行有》

622.  OK牧場の決斗 《ネタバレ》 - Gunfight at the O.K. Corral- “O.K.コラルの銃撃戦”。O.K.はアリゾナ州のオールド・キンダースリーという地名。コラルは牧場というより牛を囲っている柵の範囲。 西部劇のタイトルを5つ挙げよ。って言われたら、高い確率で名前が上がる本作。聞き覚えのあるテーマソング。まるでミュージカルのように状況説明を含む歌詞だったのが、ちょっと斬新。 相変わらず“何で有名なのかイマイチ解らないエピソード”O.K.牧場の決斗。他に西部開拓史の実話ベースで有名なエピソードって無いんだべか? う~…このエピソード観るの2度めだよ。でもピンと来ない。ヒャッフー!ってならない。例えばもしかして、アメリカ人が巌流島の戦いの映画を観てもピンと来なかったりとか、するんだろうか?そういうこと? 前に観た“荒野の決闘”の方が、登場人物の魅力が出ていたような。ドク、女たち、悪者たち。特にワイアットが魅力的に思えて、あちらの方が私向きかも。 本作はカーク・ダグラス演じるドクが魅力あるキャラクターで、ワイアットとの善悪奇妙な友情も光るんだけど、う~…他の人物はあくまで西部劇スタンダードな…ワイアット自身も特に掘り下げが感じられず。 ドクとワイアットが絡むエピソードが積み重ねられ、O.K.牧場で最後の決斗を迎える。なんて書けば盛り上がりそうだけど、主演2人以外の登場人物に思い入れが沸かないから、エピソードの一つ一つが淡々としていて、そのまま決斗の日を迎えたって印象を持ってしまった。ような。 このような映画には意外とスルメが多いかも。もう数回観れば西部劇嗜好が低い私でも、この映画の魅力を説明できるくらいには、理解できるかもしれない。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-10-26 20:47:00)《改行有》

623.  麗しのサブリナ 《ネタバレ》 - Sabrina - 主人公の名前。 “麗しの”が付くことで、オードリー・ヘップバーン主演の名作感が増してる気がする。 クソ真面目なライナスと遊び人のデビッド。世間知らずのサブリナがキラキラしたデビッドに憧れを抱くのは仕方ないとして、花の都パリで洗練されて以降も、遊び人のデビッドに惹かれ続けるのは、ヒロインとしてどうなんだろう? デビッドも以前のサブリナは眼中になかったのに、帰ってきた途端にアプローチしまくる。この落ち着かない男のどこに魅力を感じたんだろう?と目を覚ましてこそヒロインに思う。で、目を覚まして(?)気になった男がクソ真面目なライナス。設定年齢は知らないけど、ボギーはお父さん役のジョン・ウィリアムズより年上。この不自然な年齢差に、昼下りの情事に感じた痛ましさと同様のものを感じてしまった。 ローマのアン王女はジョー以外の庶民を知らない。ティファニーのホリーは結婚の意味を知らずに結婚をした。自由に恋愛が出来るサブリナなのに、ララビー兄弟としか恋愛しちゃいけないマイ・ルールでもあったんだろうか?好き好んでデビッドを追いかけ、流れでライナスともデートするサブリナの謎行動。 ただ最後のデビッドが魅せてくれるんだよなぁ、兄想いな一面を見せるトコ、走り出すライナス(ここ、クソ真面目な年配男が走るから、画になるんだよ)。船のデッキで帽子だけ渡されるセンスも良い。ゴチャゴチャ書いたけど、素敵な話といえば素敵なんだよ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-10-21 22:57:16)《改行有》

624.  薄化粧 《ネタバレ》 むかーし、日曜洋画劇場か何かで、ぼんやりと観てた記憶があった。うん、当時苦手だった“濡れ場”満載の、お茶の間の空気を一変に凍てつかせる、正しくあの時代の邦画らしい邦画(と私が勝手に思っている)。 実話ベースだそうだけど、実際の事件の顛末を見付けることが出来ず比較は出来ないけれど、犯罪映画だけにその現場と経緯、そして逃走劇が描かれているけれど、それらと同じかそれ以上に繰り広げられる“濡れ場”。 まぁ脱ぐわ脱ぐわで、メインの女優さんは菅井きんさん意外みんなセクシーなシーンが、あるよ。 あと柳沢慎吾のお尻も、出るよ。 今回再視聴まで忘れていたけど、松本伊代が出てたのね、あの太もも撫で回すシーン観て「あ、この映画か!」って思い出したわ。当時は『現役のアイドルだけに、観せてもコレくらいだよな』なんて思ったっけ。 でも今回観てみて、お祭りの日に坂根に言い寄られるシーンなんて、この時代のアイドルにしちゃメッチャいい演技してるんだわ。しっかり迫力出てるの。初出演映画でコレだけ出来るなら、磨けば光ったろうに。映画女優の道には進まなかったみたい。残念だなぁ… “濡れ場”はコレでもか!ってくらい出てくるけど、坂根の人物像がイマイチ掴みきれなかった。突発的に殺したふくみを家の軒下に埋めっぱなしにした理由。仏壇と名前を書いた石を持ち歩いた理由。化粧にハマった理由(単に変装目的でもないだろうに)。 単に大金を掴んだ男が、ウェ~イってなって遊び倒して殺しちゃって、時代もあって庶民感覚鈍ったまま日雇いとして逃げ回って、たまたまイイ女に出会った。捕まった。みたいな。“濡れ場”が無ければスカスカな映画なんじゃないか? 時系列をバラバラにしているのも効果があるとは思えず。むしろ経緯を分かり難くしてしまってるように思えた。[地上波(邦画)] 5点(2022-10-19 20:24:05)《改行有》

625.  ツインズ 《ネタバレ》 - Twins - “双子”。Twinだと“双子の片一方”って意味になるそうです。 まだ彼を“シュワちゃん”なんて呼ぶ前の時代「あのシュワルツェネッガーがコメディに出る!」当時はかなりの衝撃でしたね。 日清カップヌードルの、車を持ち上げて歩くCM(ツインズとどっちが先だっけ?)と共に、無口なアクションスターが一気に親しみを持てる存在になりました。 シュワルツェネッガーがダニー・デビートと歩いているだけで微笑ましいこの映画、何が面白いかって言うと、特に無いんだなコレが。 元々、世間知らずの超優等生って設定だから、シュワお得意のアクションは殆ど無く、演技と言えばニコニコ笑って一言二言喋るくらい。初体験の時の何とも言えない満足げな顔がオカシイけど、数年後のコメディ慣れしたシュワなら、もっと多彩な顔芸を見せてくれただろう。 肉体派のライバルスタローンとは不仲説(当時の雑誌が勝手にでっち上げたんだろうけど)なんかもあったりして、ランボーⅢのポスター観て苦笑するシーンは、当時かなりインパクト強かった。 酒場でギター弾いてるの、もしかして?と思ったら本当にジェフ・ベックだった。 若い頃のお母さん、綺麗な人だと思ったらヘザー・グレアムだったのか。なんかちょっと得した気分。 映画の内容よりも、コメディに挑戦する姿勢が、シュワルツェネッガーって凄い人なんだと思わせてくれた一本でした。[地上波(吹替)] 5点(2022-10-17 08:51:38)《改行有》

626.  ツレがうつになりまして。 《ネタバレ》 私も数年前、通院までは行きませんでしたが、自己診断なので違うと言われたらそれまでですが、そうだったんだと思います。お風呂で独り言(マイナスなこと)を言っていて、毎朝やってた体重計の個人設定(ボタンを2つ押すだけ)が出来なくなって。今でもたまに、ストンと何も出来なくなります。ホント怖いですよね。 さてさて、鬱病と明るく付き合うこの映画、ハルさんがツレ(これが呼び名だった事にビックリ)を励まし、支える映画ですが、ツレが鬱になるまでの奥さんの無関心ぶりが、冷たいなぁって。背中が痛い腰が痛いって言ってるのに。ツレがこんなサインを出していたのに気づかなかった私という、敢えてそう言うふうに撮ったんだろうけどね。 ストレスのモト、部下のことなんも考えてないクソ部長。いい加減そうに見えて結構気遣いが出来る部下。常連クレーマー。会社の負担が一番の原因だろうけど、家庭の家事とかの分担度合いも、バランス悪いかな?って。日々ストレス過多なツレに対し、毎日ノンストレスなハルさん。サポートしたいツレの気持ちに、あそこまで甘えて良いものだろうか? 『鬱には野菜をいっぱい食べるのが良い』。私は逆に『お肉いっぱい食べると良い』って聞きました。 ライオンとか肉食動物は元気じゃないと餌取れないから、鬱になってる場合じゃない。ガツガツ食べる人は鬱にならないし、満腹感は鬱を吹き飛ばす。みたいな。今でも辛い時は、体重気にせず食べられないくらいのお肉を食べます。 会社を辞めてしまうのも、良く考えてからにしないと。会社の健康保険、福利厚生、休職制度。もしかしたらハルさん扶養かもしれない。自己都合と会社都合で得られる退職金の違い、失業手当を貰えるまでの期間などなど。 確かにクソみたいな上司だけど、会社員は無職の人では得られない優遇措置がたくさんある。そこを“依願退職”という、会社にとっても都合の良い辞め方を選んでしまうのは、ツレはそうしたにせよ、それはベストとは思えないことを、上手く伝えてほしかった。 クレーマー、最後の感謝は誰に?ツレ?ハルさん?手紙の高崎のはしご高を注意されたから、それで『あの会社の高崎さんか』って思ったのか?それも強引。 「恐縮だが、一言言わせて頂きたい」って会場で言うのも、それで自分があのクレーマーだって通じると思っている自意識過剰さだとしたら鼻につく。 結構厳しく書いてしまったけど、堺雅人の鬱演技は素晴らしかったし、宮崎あおいも“何もやってこなかった嫁”をよく演じていた。漫画原作だし、鬱の全部を描くのではなく、自分たちの実体験を、一つのケースとして描いた作品なので、『本当はこうすべきだろう』とか『もっと大変なはずだ』って評価もどうかと思うので、この映画を参考にするとかでなく、鬱に触れるキッカケとして、アリだと思います。[インターネット(邦画)] 5点(2022-10-10 11:36:11)《改行有》

627.  金門島にかける橋 《ネタバレ》 日本(日活)と中華民国(中央電影公司)共同制作の映画です。この映画の舞台となる金門島と言う場所が凄くて、中華民国の領地なのに大陸から僅か2kmしか離れてない島という、とっても危険極まりない島なんですね。'58年に台湾海峡危機という軍事衝突があって、日本の記者が亡くなってます。 恋人の死を知って生きる希望を失った麗春を、大学病院の医師一郎が励まし、恋が芽生えたって流れはそんなに珍しくない。そこに高木製薬の社長令嬢かおると共通の友人で新聞記者の和男が絡んでくる。麗春役の華欣も綺麗な人だし、かおる役の芦川いづみもとても綺麗。恋愛模様はすれ違いを繰り返し、やがて悲劇に…。なんですが、国際色豊かな映画にしては裕ちゃんは日本語ばかりで、麗春が抑揚無く日本語を読み語ります。麗春の婚約者の国軍兵士も出て来ますが、麗春の気持ちを考えアッサリ身を引きジープで逃げてしまいます。設定上解るけど感情的に謎。 恋愛模様はさておいて、この映画の見所は'62年当時の台北です。台北に行った人なら殆ど行くと思われる台北博物館、台北駅、総統府が当時の姿で出てきます。街並みも今よりは古く、それでも今に続くゴミゴミ感が感じられて良い意味で台北そのまんまでした。 中華民国の建国記念日(双十節)のパレードがまた立派。台湾といえば衛兵の交代式で有名ですが、このパレードもビシッと揃っていて立派なものです。 そして突然の金門島への上陸作戦。水陸両用装甲車LVTによる兵士と島民と船員の、一斉上陸は、観ていると頭が混乱しますが迫力は中々のもの。火薬量も先日観たバトロワ2の比じゃありません。[インターネット(邦画)] 5点(2022-10-09 20:12:21)《改行有》

628.  アビエイター 《ネタバレ》 -The Aviator- “飛行家” たくさんの飛行機が登場する映画制作。世界最速の飛行機の製作。そして航空会社の買収、超大型輸送機の開発に偵察機の開発と、飛行機に関するものを新たに作り、自ら操縦するまさに“飛行家”ハワード・ヒューズの半生を映画化している。 名前くらいは聞いた気がするけど、映画界に航空業界にと多岐にわたって影響力を発揮した人物。莫大な資産を持ち、自分の好きなことに好きなだけお金を使うこの生き方は、ズバリ男のロマンじゃないでしょうか? いっぽうで多岐に渡り過ぎて、ハワード・ヒューズを良く知らない私には、彼の人物像を掴むのに戸惑ってしまった。病弱な少年は資産家の子で映画監督になったのか→本業は航空機の会社なのか→有名女優との関係でも有名だったのか→精神を病んでしまったのか。みたいな。 そもそもハワード・ヒューズを構成する一番メインディッシュの部分が“飛行家”の部分で、どうして彼がそこまで飛行機に心奪われたのかが、劇中そんなにしっかり描かれてたかな?って。なのでこの映画が、彼のどの面を描きたかったのかが私には上手く伝わらず。 唯一の幼少期の描写「QUARANTINE(=感染予防のための隔離)」は、どっちかって言うとスパイス的な部分だと思う。初めにスパイスが出て、完成したメインディッシュが幾つか(資産家、映画監督、パイロット、実業家、プレイボーイ)出てくる…けどこれ、モトは牛?豚?鳥?みたく。 ハワード・ヒューズは過去にこんな経験があって飛行機に魅了された“飛行家”なんだよ。って部分を、しっかり描いた方が、解り良かったかな。その流れだと、こだわり抜いた飛行機映画の完成や、世界最速への挑戦やTWAの買収の成功も、『金に物を言わせて成功したぜ!』だけでない、彼だけのこだわり、達成のカタルシスが感じられたかもしれない。[インターネット(字幕)] 5点(2022-10-08 10:32:09)《改行有》

629.  断崖 《ネタバレ》 -Suspicion- “(悪事に)うすうす感づく” このタイトルだと誰もが「いや遅いって!」ってツッコミを入れたくなるかも。 働いたら負けかなって思っているプレイボーイのジョニーと、恋愛経験が殆どなくて、両親への反発・思いつきから結婚に踏み出したリナ。ジョニーが親の遺産目当てなのはミエミエで、椅子を見た時の落胆ぶりがまた可笑しい。質屋で椅子を見つけてもズバッと怒れないリナに、競馬で勝ったから買い戻しといたぜ。で許してしまう辺り、この時代の女性の自己主張の弱さが悲しくなってくる。 崖を見に行ったあとのビーキーの呑気な姿。リナ同様『あんた殺されるところだったんだぞ』って思うと、なんかシュール。結局ブランデーの前フリがあった通り死んじゃうけど。 イソベルって推理作家が出てきて『だれ?』ってなった。ジョニーとリナの共通の友人で推理作家?こんな人いたっけ?ここが初登場で良いんだけど、なんか偶然の出会いからの新婚なのに、共通の友人が出てくると、どこか見落としたか?って心配になる。 毒の前フリのあとの光るミルクは古典サスペンスの小道具として見事。 緊張感ある崖の暴走からの拍子抜けする最後の告白。う~ん、それはアリっちゃアリだけど、今までの殺人に関する前フリが全部思い込みってことになる。だけどリナに内緒で大事な椅子売っぱらったりとか最低男な部分は変わらない。どこをどう良いふうに解釈すればあのジョニーを許せてしまうのか? むしろ「そう、わかったわ、でも別れましょう」ってリナに逆ギレして、咄嗟に安直な方法で殺して逮捕されるとか、そういうのだったら意外性あったかも?[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-10-06 09:54:13)《改行有》

630.  読書する女 《ネタバレ》 -La Lectrice- Laは女性名詞なので“読み手(女)”とかかな。味気ないタイトルになるので邦題でいいと思います。 当時ハリウッド映画中心に見ていたから、良くまぁこんなテーマで映画を作るものだって感心した記憶があるわ。だって訪問して読書するだけなんて。当時はまだ、例えば“レンタルなんもしない人”とか“デブカリ”なんて存在しない時代。読書というサービスに金額を付けて売買が成立するなんて、それだけで興味が湧いたっけ。ミュウ・ミュウというインパクトある女優さんもまた、おしゃれの国フランスっぽくて独特の雰囲気があったっけ。 結局今回初視聴になったけど、ムム?なんだ?エロか?エロ要素か?ちょっと笑えるところもあるからエロコメか?下半身裸のミュウ・ミュウのお尻にキスしてるおじさんの写真を雑誌で見ていたから、そっちもあるんだろうなとは思っていたけど。あと思ったより年齢高い印象。ミュウ・ミュウってもっと若い女性な印象を持ってたけど。車いすの少年に読んで聞かせている間の足の組み換え。雨の日は素肌が透けるくらい濡れてくる。膝から太ももへ徐々に上がる裾。お母さんが入ってきたら直した!うぅ~ん、エロいですね。 読書したいのにエロ目線で邪魔する客との攻防を楽しむようでいて、ゆるいところはゆるい。結構本人も楽しんでるあたりフランスなのかなぁ? 帽子やマフラーと手袋を同色にするワンポイントのセンス。本の世界のマリーが歩くパリは人が歩いてないこの映像センス。やっぱり生粋のフランス映画はおしゃれです。メイドのベラとの変な魔のある会話が好き。あとダーグ先生の看護婦とか、不思議の国のアリス読みに行く家の母親とか、色んなタイプのフランス美人が登場するのも観どころの一つ。[インターネット(字幕)] 5点(2022-10-05 20:55:36)《改行有》

631.  熱海殺人事件 《ネタバレ》 オープニングを軽く見て、面白そうだなって録画しといたのを観ました。仲代達矢、乱に出たあとにコレに出ちゃうんだ、凄いね。 さて、これね、最初オープニングで感じた「面白そうだな」ってテンションを維持しきれませんでした。 仲代さんがあんなアホなこと言ってる。志穂美さんが脱いでクネクネお色気振りまいてる。風間さんがハイテンションで下品で暑苦しい男を演じてる。大滝さんは…相変わらずだ。仲代さんが花束で犯人を何度も叩き付けるところなんて凄いんだけど、でもね。 出入り自由な留置所とか、屋上の犯人の説得とか、コメディとして楽しいシーンだし、油断すると笑ってしまうんだけど、1つの映画作品として面白いか?と自問してみると、う~ん…となってしまう。 ただ、子供の頃大好きだったポリスアカデミー('84)も、今観るとそんなに大爆笑できなかったことから、コメディって賞味期限が短いもの、年齢制限のあるものもあるんだな。ってところはあるし、本作も公開当時、その時代に観ていたら、結構お気に入りになってたかもしれない。 戯曲とのことで、舞台で観てたらまた違う感想になっただろうか?また映画として、この作品はつかこうへい作品の魅力を出せているのかな? この映画が原作の再現度・完成度が高いとすると、もう単に好みの問題になってくるかも。 同じつか作品で、公開年も近い蒲田行進曲は凄く面白かったから、そういうのを期待してしまったのかもしれない。 私は日本酒が苦手で、「コレ飲んでみ?どお?」なんて聞かれても、他の日本酒と味や風味がどう違うのか。美味いのか不味いのか。甘いのか辛いのか。上手く説明できません。そんな感じで、この映画の出来が良いのか悪いのか。つか原作の魅力が出せているのか不完全燃焼か、解りませんでした。 内容を理解して楽しめての6点以上でも、欠点が解っての4点以下でもない。そんな意味で、良さも悪さも説明できないから5点。 興味のある方は他の方のレビューを参考にして頂いたほうが良さそうです。[インターネット(邦画)] 5点(2022-09-26 21:52:39)《改行有》

632.  マイ・インターン 《ネタバレ》 -The Intern- “見習い”。“マイ・インターン”って邦題から、アン・ハサウェイ視点の映画かと思ったけど、デニーロ視点の映画だね。 広いオフィスを自転車で移動なんて今風、というかアメリカン。昔からアメリカのオフィスって、自分の趣味とかを持ち込めて、日本と比べて自由だなぁって思ってた。やり手だけど付き合い方の難しい若手女社長をアン・ハサウェイが好演…なんだけど、家庭の描写が出る辺りから、徐々に“ブッ飛び女社長感”は薄れ、家庭と仕事を両立するのに無理して頑張っている女社長になり、遂にはデニーロの従順なパートナーみたいなポジションになってしまったような。 主人公ボブの置かれている環境。高齢化社会のセカンドライフとして、再就職は現実的な選択肢。だけど実際は、頭脳労働ではなく単純労働に就く人が多いのは、世代間ギャップと求められるスキルのハードルが高いからで、ベンの最初の方の“何も仕事を与えられない”状態が“リアル高齢者の再就職”な気がする。 仲間と打ち解けて、若くて可愛い女社長とも仲良くなれて、自身の財産である人生経験からのアドバイスを素直に聞いてくれて、会社にとって掛け替えのない存在になる・・・リアリティは無いけど、退職間際や高齢の人にとって、とても夢のある映画だと思う。 あんな綺麗な上司と2人切りでサンフランシスコ出張。バスローブ姿で深夜のピロートーク。同じベッドで安心しきって寝ちゃうなんて、何とも夢たっぷり。 ファンタスティックな女社長ジュールズが徐々に等身大な存在になり、等身大だった高齢社員ボブが徐々にファンタスティックな存在に。 スーツにカバンに電卓にメモ。電話帳の会社の頃から自分のスタイルを変えてないベンが、最新の技術やツールを吸収しつつ会社に溶け込んでいくんだから、単なる高齢者じゃないんだけどね。 ジュールズ側かベン側か、観る側の立ち位置で評価が変わりそうな気はするけど、気軽にサクッと楽しめました。 母親の家に侵入のトコ、どうせならジュールズも一緒に行っていれば、あんな大騒動にならなかったろうに。 そして何がキッカケかイマイチ解らないけど、心を入れ替えて家庭を支える決心をするマット…解せん。映画の都合としか。 レネ・ルッソがすっかり歳を取っちゃっててビックリ。リーサル・ウェポンから20年以上経ってるんだな。 あとどうでもいいけどベッキーの狐のシャツかわいい。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-09-25 18:51:06)《改行有》

633.  ウォーターワールド 《ネタバレ》 アンタッチャブルからJFKまで、ケビン・コスナーって凄い人でした。出る映画みんなヒットして大人気。ハンサムで格好いいだけでなく愛嬌も感じられて、ほんと当時の大スターでしたね。一方で本人でさえスターとしての完璧さを自覚しているのか、どこか“俺はケビン・コスナーだぜ≒スターの俺をナメんじゃねえぞ”感が滲み出てたと思います。 当時ハンマープライスって番組で、ハリウッドスターに掛け軸に一筆書いてもらう企画があって、例えばロバート・デ・ニーロは掛け軸に『役者バカ』って、言われるがままに書いてくれました。一方ケビンの場合、ボディガードをネタにして、掛け軸に『警備員・コスナー』って書かせようとしたら、ケビンは聞く耳持たず、自分で調べた日本語で、確か「ケビンコスナー」って名前を書いたんですね。※これ、個人的にすごく印象に残ってるエピソードだけど、画像検索するとちゃんと“けいびいん”と書かれた版の掛け軸が出てきた。…って事は、私の記憶違いだったろうか? まぁそんな事もあり、なんか他のハリウッドスターと比べ、付き合い難い人、面倒くさい人なのかなぁって印象を持ったかな。 だからって訳じゃないだろうけど、世の中は完璧なスターを演じるケビンに対し“どっかでコケれば良いのに”感が高まってた気がしたなぁ。『パーフェクトワールド』以降くらいから。そんななかで公開された大作『ウォーターワールド』で見事に大コケ。趣味丸出しの『ティンカップ』は見向きもされず、続く大作『ポストマン』でスターとして再起不能になった印象です。 さて大脱線しましたが、ケビン史上最低な映画とも言える本作、今回初見です。率直な感想は「案外面白いじゃん」でした。 お金がかかってる大掛かりなセット。火薬とガソリンの匂いが漂ってきそうなド派手な爆発と海上アクション。 OPのユニバーサル映画の地球が沈む解りやすい設定。マッドマックスの砂漠化の反対で、あたり一面海だらけになった地球。このチャレンジ精神は悪くない。 ぶっきらぼうで自分中心な主人公は、まさにマッドマックス。ケビンこういうのやりたかったんだろうなぁ。敵の飛行機に無邪気に手を振る少女の頭をポカッと殴るなんて、今だったら絶対やれない事をブチ込んできて、かえって面白かった。あの少女(エノーラ)、バス男のデビーだったのか!全然変わってないや。ディーコンもどこか憎めないキャラで、いい塩梅の悪役っぷりだったと思う。タンカーを大勢の人力で漕ぐ設定の意外性も好感。 もう少しバイオレンス色を弱めて、子供も楽しめるアクションアドベンチャーにすれば、子供人気も出たろうに。 あとミュータントの設定とか、発煙筒1本でタンカードカンとか、呆気ないディーコンの最後とか、ドライランドのあっさり見つかり具合とか、適当感も強い作品だけに、当時リアルタイムに観ていたら、多分アラ探し中心の視聴で“そらケビンの新作がコケた!言わんこっちゃない”って思ったと思う。だけどハードル下げたらそこそこ楽しめる大作映画でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-09-17 16:48:18)《改行有》

634.  ベイブ 《ネタバレ》 -Babe- “赤ちゃん” 可哀想に主人公の子豚には名前がないから、母親に呼ばれていた“赤ちゃん”が自分の名前。 私が成人してから、ジブリ作品以外の子供向け映画って、あんまり観てこなかったんですね。この有名作品も今回が初見です。 映画監督にジョージ・ミラーって2人居ると思ってた。だってマッドマックス作った人が、言葉を話す豚の映画を創るなんて、あまりに意外過ぎて…そしてベイブはジョージ・ミラーが監督だと思ってた。2のほうね。 家畜にペット。人間と共存してる動物が話せるって、考えただけで怖い。食べられる目的で育てられてるベイブがとても健気。そしてベイブの代わりにアヒルが食べられるのも、良かった~って言うより、あぁ~そっちかぁ…って思って。それがフェルディナンドでなくロザンナって子で、でも良かったぁ~って気持ちにはなれず…。 この何とも言えない喜べない空気。生き物を食べるって、そういう事だよなぁ。って改めて思った。このコメディは笑って良いのか不思議なブレーキが掛かる。映画だから良いけど、連続ドラマとかだったら、肉とか食べたり出来なくなるんじゃないかな。 番犬に牧羊犬、人間の役に立つため一生懸命な犬に対し、猫の意地の悪さ。でも可愛さだけでペット界の2大巨頭の地位を争ってるのは、この映画みたく見えない所で“したたかさ”を発揮しているのかも。 あともしホゲット家で養豚が一般的なら、ベイブはあの地位に居なかっただろう。家畜の中で位分けされて、もしかしたら羊より格下に扱われてたり…やっぱ考えるたびに肉食べにくくなる。 気を取り直して、最後の大会の無歓声・無音楽はとってもシュールで好き。ベイブの努力の結果でなく、裏技の呪文なのはどうかなぁ?とは思ったけど。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-09-08 21:43:04)《改行有》

635.  男たちの大和 YAMATO 《ネタバレ》 戦艦大和。当時世界最大・最強の戦艦で、日本連合艦隊の象徴のような存在で、結局は大きな戦果を挙げられず、アメリカの航空戦力に惨敗してアッサリ沈んだ。とはいえ、日本人としてとても心揺さぶられる名前です。 『大和は沖縄を救うために出向したが…』って、ずっと思っていたけど、あれはもとから水上特攻、沈む前提の作戦だったって、映画を観て始めて知った。救援目的と特攻目的。私にとっては大きな違いだ。乗組員も特攻だって知っていたんだな。本当かな? 主人公は艦長とかそれに近い戦況全体を俯瞰できる立場の人物にするところ、本作では機銃担当と食堂係という下々の者にした着目点はとても面白い。硫黄島からの手紙の影響かな。近年の邦画ではとても頑張った戦闘シーン。戦闘の壮絶さを伝える血まみれの甲板。だけどここの観せ方がちょっと残念で、どうせなら神尾から見える範囲だけで、戦闘の恐怖の演出は出来たはず。 となりの機銃座が撃たれて吹っ飛び、手足が飛び散り燃え転がる戦友。止まらない絶叫。助けたいけど助けられない。近づくグラマンのエンジン音。次は自分の機銃が狙われるかもしれない恐怖… 主人公は固定機銃なのに戦闘シーンは俯瞰ってチグハグなことに。それも攻撃を受けて爆発する箇所に、いちいちカメラが移って観せてくれるので、派手さは増しているけど、どこのどんな部分がやられてるのか把握できない。 大和にどの時点でどれほどの被害が出ていて、どれが致命傷になったのか、映画を観ても解らない。 本作の前哨戦に当たるレイテ沖海戦をサラッと流したのもどうだろう?デカい以外大きな戦果のない大和に、嘘でもいいから主砲で米駆逐艦を粉微塵にするとか活躍させて「大和すげぇ!」って思わせてほしかった。 そして同型艦の武蔵が沈むことに、大和乗員が信じていた不沈艦伝説の終焉、絶望も見せてほしかった。 大和は1億総特攻の魁。国や家族、もちろん沖縄を守るためでもなく、ただ先に死ぬのが彼らの任務。その多くが前途ある若者たちなのが、もう全部間違ってるとしか思えない。大和を港に係留したまま、ただ沈没させるわけにもいかないと、2740名も道連れに沈んだ。 「海軍にはもう軍艦はないのか」という昭和天皇の言葉は出てきた。けど豊田連合艦隊長官(大和特攻を決めた人)は名前だけ。神大佐(大和特攻を無理やり決めさせた人)は名前も出てこない。(※映画見てから調べて知ったことです。)彼らは大和が沈んでその先に、どんな敗戦の画を描いていたんだろうか。 映画としてそこは触れずに西の母には冷たい一言を言わせる。いくら一兵卒(神尾)目線とは言え、バランスの取り方が間違ってる気がする。 「広島で働くの」=原爆死フラグというのも、もうどうかなと思う。全て原爆に結び付けてしまうのは安直な気がする。 そして主題歌のタイトルとサビが「CLOSE YOUR EYES」英語なのは、それ以上にどうかなと思う。[インターネット(邦画)] 5点(2022-08-29 21:10:34)《改行有》

636.  あぶない刑事 《ネタバレ》 昭和末期の刑事ドラマ。当時大人気だったけど一回も観てないんだよな。ハリウッド映画の激しい銃撃戦と比べてリアリティが無くて、どうもチープに感じられて…でもとんねるずの『ちょっとあぶない刑事』は好きでよく観てたっけ。 さて映画。オープニングの街並みがもう懐かしい。夜が暗くて電気が明るい。LEDの無機質な明かりでなく電球とネオンでギラギラしてたんだよ。うわ電話ボックスに人が入ってる。誰も携帯持ってない。私の記憶の中ではついこの前なんだ、バブル当時って。改めて映像で見ると、あんなだったなぁ~って懐かしく思えた。私も歳をとった証拠だわ。 今の目で観ると、常にサングラス掛けてるのとかに時代は感じてしまうけど、タカとユージ、二人ともスーツをパリッと着こなしていて格好いい。会話がおしゃれでキマってて、何をしてても華のあるキャラだね。手錠してダンスなんてホントこの作品を象徴するような愉快な画。 すぐ発砲するのと、銃の撃鉄上げて引き金に指をかけてるところとか、やっぱリアリティは考えてない作品で苦手だなぁ。この辺、あんまマニアックに拘るとライト層の人気を取れないのかもしれないけど…いきなりバズーカで警官2人死ぬのも、ライトな内容にしてはドギツイ展開に思えた。 浅野温子の服装が毎日コロコロ変わって楽しい。でも当時の流行りってあんなだったっけ?今の目で見るとかなり奇抜だわ。でも彼女の性格がカワイイ。ってかウザカワイイ。ちょっと抜けてるトオルもカワイイ。真面目な学生の変装もカワイイ。タカ&ユージに理解ある課長(中条静夫)もカッコいい。木の実ナナむかしと全然変わんない。 キャラクターの魅力は感じられるし、こりゃハマる人はハマるだろうな。当時ドラマの方観ていたらなぁ、映画とバラエティばっか観てたからなぁ。 想い入れがないのでこんな点数だけど、TVシリーズの映画拡大版として悪くない出来じゃないでしょうか?[インターネット(邦画)] 5点(2022-08-26 23:15:48)《改行有》

637.  フリー・ウィリー 《ネタバレ》 -Free Willy- “ウィリーに自由を” ウィリーは人名ウィリアムズの略みたい。 今回初めて観たんだけど、最後の大ジャンプってCMとかで流れてなかった?う~ん…真偽は定かじゃないけど、'90年代の映画予告(TVロードショーの番宣かも?)って、こういうデリカシーの無いネタバレCMが多かったと思う。 さてマイケル(ジャクソン)の美しい主題歌と共にインパクトの強いこの作品、ファミリー向け作品に似合わない、怖格好いいマイケル(マドセン)と、怖怖いマイケル(アイアンサイド)が出てくる3大マイケル祭り。 マドセンの方はお決まりの“動じない男”を好演。一方アイアンサイド演じるダイアル社長。ウィリーが客を呼べるなら水族館の目玉にしようって、経営者なら普通の判断だし、アクシデントがなければ実際プールの改修をして、ウィリーは幸せに暮らしただろう。それよりもともと芸も出来ない大食らいのウイリーを、今までずっと生かしておいたのも、ダイアル社長、根は優しい人なんじゃないかな?って。水槽の破壊はもう一人の悪者ウェイドのアイデアだったし。 しかし殺し屋とかマフィアとかを演じてきたマイケルたちが『ファミリー向けのシャチの映画に出ませんか?』と言われて、承諾したところを想像すると、なんか微笑ましさを感じる。 分かる範囲でウィリー役のシャチは全部背びれが曲がっていたので、同じ個体かアニマトロニクスなんだろう。芸をしたり、口の中に手を入れて舌を撫でたり、どこまで本物か解らなかったのは正直凄いと思った。だけどウィリーを吊り上げての脱走劇、夜中から朝まで水槽から出しっぱなしで、山登って脱輪してって、計画が雑すぎる。実際あの程度の水(しかも真水)を掛けるだけで、シャチって生きられるの? モチャモチャしてる所でダイアル社長が出てきて、最後の最後に良い人ぶりを見せてくれるのを期待していたけど、普通に保険金狙いの悪い人だった。 さて、最後の大ジャンプに戻るけど、人間に飼われ続けたウィリーが、まだ見ぬ大海に飛び出すのって凄い勇気が必要なんだろう。それを、グレンたちに新しい里親に馴染むことが出来ないでいるジェシーが後押しする。信じて飛び込む勇気を持つよう、自分に言い聞かせているようだ。 エンディングの大海原を泳ぐシャチの群れとマイケルの“Will You Be There”が多幸感を増してくれる。 だけどでも、映画の後にウィリー役のケイコの話を読んで、何だかシュンとなってしまった。 オズの魔法使を観たあとにジュディ・ガーランドの過酷な人生を知ったときみたいに。 劣悪な環境の水族館のシャチを使って映画を撮って、また劣悪な環境に戻す。それが話題になったから莫大な費用を掛けて、無理やり野生に戻そうとする。 映画撮影からのこの一連の流れ、クジラとかシャチとか自然保護とか大好きなのは解るんだけど、全体的に、なんっっかズレてる気がしてならない。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-08-22 23:37:22)《改行有》

638.  大統領の陰謀 《ネタバレ》 -All the President's Men- “全ては大統領の部下” ペンタゴン・ペーパーズを観てから、この映画を観たら時代背景とか人物描写とかを理解するのに深みが出るかなぁ?って軽い気持ちで見たところ、やっぱり皆さんと同じような感想を抱いてしまいました。。。 ウォーターゲート事件というと、フォレストガンプの『暗いビルの中で動く懐中電灯』のイメージくらいしか無く、そこが掘り下げられるかと思っていたら、そこは序の序でおしまい。調べるにつれ関係者がズルズル引きずり出される映画の構成から、不法侵入はあれ以上広げようがなかったのかもしれないけど。 やたらと飛び交う人名に大混乱。基礎知識があれば別かもだけど、私のようなポンコツには関係性の整理が難しく、かなり集中力を必要とする映画でした。 水曜の夜にトライして寝落ち。部屋を暗くしていたのが敗因かと思い、金曜に電気つけて再視聴の再寝落ち。舐めてました。日曜の昼になんとか観終わりました。集中してるつもりでもこんがらがってくるので、日曜は人名どんどんメモっていきましたよ。 コルソン、リディ、ミッチェル、ダーディス、バーカー、ダールバーグ、マグガバン、マグレガー、スタンズ、ディープ・スロート、スローン、ゴードン、ポーター、マグルーダー、シプリー、セグレッティ・・・ここにジョンとかモーリスとかケネスとかファーストネームが加わってもう無理!みんなもう誰も知らない人ばっかり!なんて休日だ! 列挙した名前が全部かどうかはアレだけど、これらの人々が“大統領の部下”であり、箝口令のためや、自分の保身の為に黙る人はいたけど、むしろ免罪符さえ与えれば、みんな話したい方なくらいに話してた印象。もちろん主役2人の話術と根気。ブラッドリー主幹の後押しと信頼。ディープ・スロートの裏情報(確認行為)があってこそだけど、大統領の為に黙る人は皆無だったような。 今の最新ニュースを伝えるテレビを横目に、明日の記事をタイプする2人。誰々がいつ捕まって~…。ここ詳しく知りたいけど、当時の人には常識過ぎて、この映画の見どころじゃなかったんだろう。 「え?あんな大物政治家がこの事件に?」なんて意外性を楽しむ映画でも無さそうな。 映画の前に人名や事件の概要を理解して、基礎知識パンパンに武装してみたら、より面白く観られるんだろうか? う~ん…ホント主役2人の記者としての情熱を味わう映画なんだろう。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-08-08 22:57:07)《改行有》

639.  ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 《ネタバレ》 -The Post- “ワシントン・ポスト紙”の事です。“ザ・ポスト”で通じるくらい有名な新聞。“ワポ”とも呼ばれてるんだって。 この新聞社を名実ともに有名誌に祭り上げたスクープが、この『ペンタゴン・ペーパーズ』と『ウォーターゲート事件』。 ウォーター~は映画の題材としてよく使われて有名だけど、ペンタゴン~って? 国の最高機密文書を手に入れた新聞社。政府を敵に回してスクープを載せるべきか、安全を取るべきか。社主と編集主幹、記者たちの葛藤。実話ベースだけど、文字に起こすとなかなかドラマチックな展開が期待できる。だけど映画は起伏が少なく、物語が淡々と進行する印象を受ける。 ちょっと、スピルバーグ監督作品らしくないなぁ。なんて思って製作者の名前を見たら、脚本&製作総指揮ジョシュ・シンガーとあった。この人“スポットライト 世紀のスクープ”でも脚本と製作総指揮してた人だ。うん、スポットライトとよく似た観せ方の映画。シンガーのカラーがよく出た映画に思えた。 音楽はあのジョン・ウィリアムズだ。年齢も年齢だし、SWシリーズの続編を除けば、今の時点で最新のオリジナル映画音楽になる。 “あの”スピルバーグ。“あの”ジョン・ウィリアムズ。そして“あの”トム・ハンクスときた。こんな名前がバババーンと出たら、凄いエンターテインメント作品を期待したくなるもの。政府の圧力。忍び寄る怪しい影。裏切り。追跡。脅迫… そんなエンタメへの期待とは裏腹に手堅く真面目に作られた本作。シンガー味100%の本作を、どうにかして今映画にしたい。みんなに今観てほしい。そんな思いから、スピルバーグの名前を全面に出したんじゃないだろうか。 当時、何かあったのかな?2017年2月頃から制作が持ち上がったらしい。メディアの下馬評を覆してトランプが大統領になった(2016.11)直後だわ。 メディアが後押ししたヒラリーが負けた。下馬評、世論の後押しに乗っかって、自分たちで考えることを放棄したメディアの大敗。ジャーナリズムの根幹ってなんだろう?そんな疑問を世間に問う作品として、本作は作られたのかもしれない。信じるか信じないかはあなた次第です。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-08-03 23:15:10)《改行有》

640.  里見八犬伝(1983) 《ネタバレ》 子供の頃CMを観て、「日本映画なのに凄いSF超大作が出来るんだな」って感心したっけ。英語の歌だったし。 初見はテレビだったけど、内容イマイチ覚えていないんだな。最後の決戦で宇宙刑事ギャバンの人があまりにアッサリ殺されて「えぇ!?八犬士弱っ!」って思ったっけ。そのシーン以外すっかり忘れて再鑑賞。記憶だけでレビュー書けば7点くらい付けてたかも?あの歌懐かしいし。 今観ると敵のアジトのセットも、当時のギャバンや戦隊モノの、ちょっと豪華(広い)なくらいかな。チープだけど、ああ観えて結構お金掛かってるし、当時のハリウッド娯楽作にも似たようなレベルのセットはあった。 問題は音。音楽と音響。場違いな軽い音楽と、アニメなんかでよく聞く「キュピーン!」とか「ズバァ!」とかって、有り物のワンパターンな効果音。あの音のせいでチープ感が増してると思ったね。ハリウッド作品は同じようなチープな特撮でも、音で迫力を出すこともある。 この映画のワクワク・ポイントが、静姫のもとに次々と八犬士たちが集まってくるところ。毛野と信乃&浜路の犬塚兄妹の背景は素晴らしかったけど、全体的にダラダラし過ぎ。洞窟にいた2人とか適当過ぎて扱いも雑。どうして1人子供なのかとか、説明があっても良さそうなものなのに。まだギャバンの人の方がキャラが立ってたわ。 第2のワクワク・ポイントが最終決戦。八犬士のカッコいい戦いっぷりに注目したいところ。少年ジャンプ黄金パターンで1人また1人と命を落としていく犬士たちだけど、ホント毛野と犬塚兄妹、あと道節くらいしか印象に残らない最後。136分の長時間なんだから、もっときちんと見せ場を創れたと思うんだけどな。岩を支えるのに犬士2人も使う贅沢仕様。う~ん… テーマソングを丸々一曲使ったキスシーン…ってか、よく観たらラブシーンだったのね。顔のアップばかり延々流れる不思議な時間を堪能できる。 エンディングは爽やか。みんなの声が聞こえるジャンプっぽさも心地良い。走る馬の上で真田広之(JAC)と手を結ぶ薬師丸ひろ子(18歳のアイドル)凄い。あの状態であんな素敵な笑顔が出せるなんて、さすが一時代を築いた人だわ。[地上波(邦画)] 5点(2022-07-27 00:32:18)《改行有》

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