みんなのシネマレビュー |
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681. 12人の優しい日本人 本家を知っていれば、展開やキャラクター性、着地の仕方が同じであることに憤る(パロディと呼べる程の脚色が見当たらない)。 創作の姿勢としては0点を差し上げるが、その情報を無視して純粋に中身を評価するなら、やっぱり満点。しかし三谷幸喜は、これを自分の作品だと公言するのを恥ずかしいと思わないのかな(最近も舞台で再演したし・・・)。[DVD(邦画)] 10点(2007-06-17 09:50:41)《改行有》 682. デーヴ スマートにまとめられた職人芸的傑作コメディ。 ただ、辞めさせられていた副大統領がいい人だった時点で、それなりに先が見えてしまう。展開自体の意外性がないのは味気ないけどね。[DVD(吹替)] 9点(2007-06-14 23:33:01)《改行有》 683. ライアー ライアー 《ネタバレ》 「嘘をつけなくなる」という単純明快なシチュエーションを使って堅実に仕上げた佳作。 はしご車でのチェイスシーンも派手すぎの感もあるけど、異常設定からの解放なのでそれなりに納得出来る。 でも、展開自体は段取りっぽくなっているのが残念。 あとはジム・キャリーのオーバー・アクションを許容出来るかどうかの趣味の問題。 [DVD(吹替)] 8点(2007-06-13 23:00:05)《改行有》 684. 俺たちは天使じゃない(1989) 《ネタバレ》 シチュエーションは明快だし、展開も悪くないと思うのですが、キャラクターの動きに全く理屈が伴っていない。 ドラマ設計を全うに行なっていれば、それなりの良作になっただろうに。 「奇跡だ」には笑っちゃいました。[DVD(吹替)] 4点(2007-06-12 16:29:00)《改行有》 685. プレステージ(2006) 《ネタバレ》 エンターテイメントとは先が気になる状況をいかに演出し続けているかの程度であると定義づけている自分としては、魅惑的な設定により大変娯楽性の高い映画になっているとは思います。 叙述トリックを売りにした原作の映画化ということでクリストファー・ノーランは適任であり、見事な手腕を発揮しているとは思います。 ・・・と、そういった優れた部分は多々あるのですが、内容は頂けない。 かねてより読み物への評価は読了するのに読者の努力を過分に要するからか、はたまた個人の想像世界に委ねられる媒体だからでしょうか、評価の甘いものが目立つように思っていました。 読書体験として有意義なものであっても、二時間前後で不確定多数を想定された興行である映画では、その構造や全体像を明快にしなければなりません。映画化によって原作そのものが持つ内容の甘さも指摘されたのではないでしょうか。 ライバル二人の攻防の成り行きを漠然と見守る内容に終始しますし(観客に展開を予測させる描写がなく、故に驚きへ繋がらない)、ゲテモノ・ガジェットは物語る上での装置として使用すべきであって、オチ的な使い道をしてはならない(傑作「ファイト・クラブ」を観て学習して下さい)。 とは言いつつも、ムードや語り口は素敵なので甘めの評価。[映画館(字幕)] 4点(2007-06-11 20:54:06)(良:1票) 《改行有》 686. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー 現実世界に戻らなければならないことが脅威の設定に至っていないと思うのですが・・・。 それを除けば、押井守ワールドを堪能出来る傑作ですね。[DVD(邦画)] 6点(2007-06-06 00:20:55)《改行有》 687. 十二人の怒れる男(1957) 三谷幸喜の「12人の優しい日本人」は鑑賞済みで高評価だっただけにある意味納得、ある意味がっかり。 三谷幸喜がよくパクってるだけじゃないか、と叩かれる理由がわかりました。 展開やキャラクター性、着地の仕方は同じ。これじゃあ・・・。 他の感心した作品もこれぐらい参考にした作品があるのかもしれないと思うと三谷幸喜への評価も変わってきちゃう。 本作は文句なく満点。[DVD(吹替)] 10点(2007-06-06 00:10:31)《改行有》 688. サイドウェイ 冒頭の情報処理は小技の栄える見せ方ばかりで「巧いっ」の連続。 そこら辺は非常に心地良く観れましたし、期待させられた。 しかし、最後の展開。あれでは理解を示してくれた彼女にすがっているようでしかない。あの電話がなく、彼女の元を訪ねていればそれなりに成立していたと思う。 個人的には物語に於いて趣味や価値観の合う相手との付き合いが巧くいったからといって何が面白いんだと思ってしまう(そこに焦点を当てた話でないことはわかっているのですが)。[DVD(吹替)] 1点(2007-06-01 18:13:53)《改行有》 689. スキャナー・ダークリー とにかく脚本がへったくそ。 これじゃあ、オチだけの内容じゃないか。 映像で遊ぶのは結構ですが、物語の勉強をしてから始めて欲しい。 ひとつの使い道のためだけに登場させたあのスーツにはがっかり。[DVD(吹替)] 0点(2007-06-01 18:02:48)《改行有》 690. ドラッグストア・ガール こういうどうしようもないものをよく作っているので宮藤官九郎はわかっているんだか、わかってないんだか、判然としない。 たまに良く出来てるな、と思う話はまぐれなのかな。[DVD(邦画)] 0点(2007-05-29 20:51:50)《改行有》 691. 誰も知らない(2004) ただただ捨てられた子の生活と成り行きを追うだけ。 こういう映画って誰に向けてつくっている話なんでしょ。 育児放棄しそうな人が観たって感化されないと思うし・・・。 リアルってだけで評価されてるフィクションなら、不出来なドキュメンタリー観てるほうが有意義。 作り話としてつくるのなら筋を作ってくれ。[DVD(吹替)] 0点(2007-05-29 20:43:40)(良:2票) 《改行有》 692. 69 sixty nine 青春懐古の内容しかなく、話の筋さえ見当たらない。[DVD(吹替)] 0点(2007-05-29 20:35:06) 693. パンチドランク・ラブ なんなんでしょう、これ。 イカレ男の遭遇する出来事の成り行きを見守るだけの内容。[DVD(吹替)] 0点(2007-05-29 20:04:27)《改行有》 694. ガタカ 《ネタバレ》 シチュエーションは面白いけど、危機的状況を全く別個にある捜査の進展で解決させるなんて駄目でしょう。 テーマ的にも遺伝子レベルで判断される世界というのは現実にフィードバックさせる内容に繋がらず、単にそういった科学への危惧しか示せない代物になっている。[DVD(吹替)] 3点(2007-05-29 18:34:19)《改行有》 695. あなたに降る夢 どんなに妻を悪者にウェイトレスを善人に仕立て上げても、主人公はただの馬鹿になっているし、そういう作為が見え見えで気分が悪い。[DVD(吹替)] 0点(2007-05-29 16:41:36) 696. 白と黒のナイフ 何の新鮮味もないサスペンスですね。 あのようなステレオタイプの法定劇で終わり、その後の展開となるとあのオチになるのは見え見え(というより、あんな不自然にロマンスが始まる時点で・・・)。[地上波(吹替)] 1点(2007-05-23 19:14:56)《改行有》 697. ジュエルに気をつけろ! 成り行きを見守るだけに終始する内容で辟易。 何やら思わせぶりな語り口で進行していたのに、何だったんだ・・・。 中味からっぽな映画です。[地上波(吹替)] 0点(2007-05-23 19:08:03)《改行有》 698. パプリカ(2006) 残念。作画陣の頑張りが相当なものなので余計にそう思えてならない。 サスペンスやスリラーという手合の作品にあって、こうも客観的な視点で描くのはいかがなものだろうか。 基本は敦子と粉川の視点の入れ替えで進行するが、敦子に絞るべき。 メインストーリーも甚だチープだし・・・。 この監督は映像的ギミックにしか興味がないのかしら?[DVD(邦画)] 3点(2007-05-23 15:24:06)《改行有》 699. 追いつめられて(1987) 良く出来たサスペンスですが、驚かすためだけに取って付けたようなあのオチはいらない。 あのオチ自体はネタとして面白いと思うので、物語の装置として使用して欲しかった。[DVD(吹替)] 7点(2007-05-22 21:15:41)《改行有》 700. ミッドナイト・ラン タイトルも評判も以前から知っていたものの、古典に対する敬意や追憶からの高評価だろうと敬遠していたのですが・・・恐れ入りました。 久方ぶりの自己ベスト更新です。観ないで死ぬことになっていたかもしれないと思うと悪寒さえ走ります。 三つ巴から始まって、一方と合流して解決に向かうという流れはよくみますが、それ以上に複雑でここまでスマートにまとめる手腕は感動もの。 折り込まれているドラマも感慨深い。 後の映画に多大な影響を与えたという本作。観ないと大損こきますよ。[地上波(字幕)] 10点(2007-05-19 12:52:53)《改行有》
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