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性別 男性

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701.  夏への扉 ―キミのいる未来へ― 《ネタバレ》 うう~好意的に解釈すれば、先が読めない程度の適度な複雑さを備えるSF作品で、そのタイムトラベルの仕掛けは(ごく古典的ではありつつも)まずまず鮮やかにキマっていてラストも爽やかなハッピーエンド…ですし、お話やSF要素の映画への落とし込みもそこそこ巧くいってるし、SF的映像表現もまあまあ好く出来ている方で少なくともチープというコトもないし、娯楽作品としては全然悪くない…とも思いましたかね(正直、あまり評判が良くなかった気がしたので観るのが遅くなりましたが、好い方に予想外でした)。 ただ、まずは一つ難癖を付けさせて下さい。今作ではワリと簡単にタイムトラベルは出来てしまうし、かつ並行世界の概念も無いのでとある時点の過去を変えれば世界線全体に影響が波及する…という分かり易い法則が在る様なのですが、一つポイントなのは、それでもタイムトラベルをしてその部分の仕掛け(を施す人物)は「ループ」に入らないといけない(=そーしないと流石にタイムパラドクスを引き起こす)というコトだと思うのですね(=最初に冷凍冬眠して30年後に目覚めた宗一郎は、ソコから過去に戻っても必ずもう一度冷凍睡眠して30年後に戻らなければいけない、という)。端的に、そーしなければいけない、というコトの説明がちょっと雑だったのではないか…と思うっちゅうコトなのですよ。だから一番肝心な部分、過去に戻ってあーだこーだ(結構やりたい放題)やっても最後には「もう一度冷凍睡眠しなければ」=「璃子とお別れしなければ」いけないコトの必然性が、ちょっと念入りに考えないと実はピンと来ない…という不親切さがまずは感じられたのですね(まあ、タイムトラベルものとしては当たり前っちゃあ当たり前ではあるのですケド、まずは冷凍睡眠!→そこからタイムマシンで戻って…→また冷凍睡眠!というややこしさなので、やっぱ理解するのに若干時間が掛かった…かと)。 もう一つ、なーんかチョイと…色々ダサいというか子供っぽいとゆーか、前述どおりSF的表現は悪くないと言いつつもちょっとコメディ的ともゆーか(少なくとも)エレガントで知的、という感じではなかったですし、あとはオーラスの歌がまた率直にちょっとダサい…かなあ、と。だから結局、少~しTVドラマ風とゆーか(重ねて)ジュブナイルSF風とゆーか、そーいう感じも見受けちゃった…とゆーのが正直なトコロでして。 結論、それでも決して悪い作品ではないと思いますし、例えばファミリーで観たりすると更に更に楽しめるかも…という作品かとは思いますですね(でもやっぱり、小さい子供にはチョイと小難しい話かも知れませんケドね)。[ブルーレイ(邦画)] 6点(2022-04-05 01:33:48)《改行有》

702.  ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~ 《ネタバレ》 あら、面白い。公開時はなんとなくスルーしてしまいましたが、ちょっと惜しいコトをしましたかね。。 まあゆーて、スポーツ方面の実話題材としても非常に優秀なエピソードだとは思いますが、大まかな流れ自体はワリとベタな感じではあるし、盛上げ方・演出自体もままベタな質感の方を採用してるという感じでもあります。それに実話とは言え、多少は脚色も含まれているのでしょう。でも何より、これホントに確実に実話ですからね。てゆーか、これ私ナマで観てましたからね(調べると火曜日だったらしいのですが、何故観れてたのでしょーかね)。原田が2本目に飛び過ぎ!てくらいメッチャ飛んだのもよーく覚えてますよ。そのリアルな感動が甦った…という意味では、私もこの映画の「世代」の一人なのでしょう。素直に1点足しておきます。 そしてその実話由来のリアルな感情、という意味では、主役の田中圭クンや若い男のコ女のコ、あと傍若無人なコーチ・古田新太さんも決して悪くはなかったですが、何と言っても今作のMVPは原田雅彦役の濱津隆之さんでしょう。とにかく見た目が・それに声や喋り方も正に生き写しとゆーか、この人が出て来る度に映画と記憶の中のリアルが見事にリンクしてゆくのですよね(ああ、確かにコレはあの話なんだ、と)。地味に、彼が居なかったら成立しなかった映画…かも知れませんね。[ブルーレイ(邦画)] 8点(2022-04-04 20:52:26)《改行有》

703.  やがて海へと届く 《ネタバレ》 監督の『四月の永い夢』なんかを観たときもそう思ったのですが、この人は決して親切丁寧コト細かに説明してくれるタイプの映画作家ではねーのでして、にしても今作はかなりそーいう手間を惜しんでる(省いてる)とゆーか、否、おそらくは高度に意図的に説明描写を限定している様に見えました。なんかもう、一切合切を観たひとそれぞれで想像して楽しんでねテヘペロ!的なヤツにも見えた、つーか。結論的にはやはり、監督のファンや否や、等で好みは大いに割れそーな作品にもまずは思えましたかね(私は今作も決してキライではないのですケドも)。 その分かり難さ・不明瞭さは、例えばも~一番肝心にも思える主人公2人の関係性の「質」とかいったトコロもそーかと思いますし、ズバリ、テーマ的なモノもやや朧げで広がり・奥行きを有している(=悪く言えば正直まとまってない)とも感じられました。重ねて、各自の解釈・感性で「観る」より「感じる」方が楽しめるというタイプの作品かも知れませんし、或いは恋人同士とかで観てアフタートークで盛上るのも好いかも知れません。ただし、流石にもうチョイ明瞭にした方が好いんじゃねーか…と思われるコトも幾つかあって、第一に今作は「(劇中の)今が何年なのか」がよく分からんのですよね(後で設定を調べたらすみれの失踪の5年後とのコトなので2016年あたりかと思われますが)。そのナニが好くないかと言って、特に岸井ゆきのちゃんは演じる役の年齢に幅があるトコロ、今が何年か分からんので何歳を演じようとしてるのかが分からない、なのでその演技(=演じ分け)が適切なのかどーかがずーっとイマイチ掴み切れなかったのですよね。事前情報を全く入れていかない私も悪いのかも知れませんし、まあソコら辺も含めてあまり本質的な・重要なコトではない(と監督が判断してる)のかも知れませんケドも。 ダブル主演とは言え物語の大半はゆきのちゃんがメインで演じてくれてますが、彼女は全編通してもごく静かで寂しげで孤独なキャラ造形になっていて多少いつもとイメージ違うかも…て気もしましたが、中々どーして期待以上にコレが結構ハマってた様には感じました。ただ、役へのハマり方という意味では浜辺美波ちゃんの方がズバッ!とハマってたとゆーか、少し意外なキャスティングでしたが何とな~くその意図が掴めたとゆーか。つまり、劇中でも言われる様に「近くに居る様で遠い人」という、その当代随一の「高嶺の花」な感じがも~ドンピシャだったかなあ、と。ほか、光石研の印象深さ・味わい深さとかも含め、演技の仕事は全体的にまま悪くなかったか、とも思いましたケドも。[映画館(邦画)] 6点(2022-04-04 00:58:39)《改行有》

704.  世の中にたえて桜のなかりせば 《ネタバレ》 確かに、桜を眺めると年月の移り変わりを実感するとゆーか、人生における時の流れを再認識しますよね。それはソレが、春という「はじまり」の訪れを告げるモノであるが故か、或いはその儚さ故か、いずれにせよコレも確かに、来年もまた変わらずにこの桜を見れるだろうか…と自らの人生を振り返るきっかけになる、とゆーのはまま有るコトか、とも。 テーマは「終活」。とゆーか今作は、必ずしも人生の晩期に差し掛かった人のみならず、人がふとその人生の「振り返り」をしてみる、という幾つかのエピソードで構成された作品であります。映画自体やシナリオの質感・或いはそのコンパクトさも含めて、どちらかとゆーと(映画より)TVドラマに近い様なごく親しみ易い・分かり易いという作品だったかとも思いますが、それはおそらく本作がメインターゲットとするだろうかなり熟年の視聴者を意識するのならばまま適切なコトだとも思えるし、一方でシンプルな内容・演出はそーではない比較的若い視聴者にとっても、きっと物事の本質的な部分のクオリティとして伝わるだろうモノであったかとも思うのですね。率直に、真摯でとても好い・善い映画だと感じました。 主演の岩本蓮加ちゃんは非常に整ったルックスの美人さんですし、演技自体は発展途上という感じでしたがとても堂々としていて今後が大いに期待されます(ただ、同じ乃木坂の白石麻衣さんに結構瓜二つレベルでソックリだとも思いましたケド)。宝田明さんは、もはや「素」といった感じでこの映画に自分の思いを込められていた…かの様に私には見えました。でも今作でも背筋もシャン!とされていて全くご壮健に見えていたので、重ね重ね残念です。映画を追っかけていると色々と人の噂も耳に入るものですが、どこに行っても好い評判しか聞かない人でした(正に紳士だと)。そう考えると、この映画は宝田氏の人生や人間性のひとつの結実だったのではないか、とは確実に思われるトコロであるのですね。[映画館(邦画)] 7点(2022-04-03 13:44:08)《改行有》

705.  イン・ザ・ハイツ 《ネタバレ》 「ハイツ」とは、ニューヨーク・マンハッタンのワシントンハイツ地区のことで、劇中でも描かれる様にドミニカ系の移民が多く住む地域だとのコト。ブロードウェイ・ミュージカルの映画化であるが、お話の内容としては彼ら移民が抱える諸問題を登場人物に仮託して、ある種群像劇的にソレを描いてゆく…という構成になっている(ワリと結構社会派作品なヤツ)。 ただ今作、ミュージカル映画としても歌唱シーンが非常にボリューム多くて、結果として2時間超の長尺ながら他方でお話の進み方の方はゆったりのんびりで、かつそれぞれが(結果的に)あんまり深く描き切られるというワケでもない様に見えたのが正直なトコロ。個人的にはやや「浅いなあ~」と思ってしまった…てな感じで、少なくともも~少し要点を絞った方が(=キャラを減らして誰かの話に集中した方が)好かったのではないかな…とは少しだけ思われたりしますですね(多分、曲がキャラに付属してるから再構成が難しかった…てコトなのでしょーね)。 ミュージカルとして、楽曲は基本的にはラテン系の極上にノリの好い曲が揃っているので、ソレ自体はかなり楽しい。でも、ラップ調の曲やもう少しオーソドックスな曲調のもあって決してバリエーションが少ないというワケでもない。また、街中で大勢で歌い踊りまくる正にミュージカル!なシーンも多くて、シンプルにミュージカル映画としてはごく上質な作品だと言えるのではないか。もう一つだけ、ニーナとベニーの「ビルの壁」のシーンは、映像的な工夫も含めて明るく・爽やかに・且つしっとりと素晴らしい雰囲気でとても好みだった。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2022-04-02 23:09:19)(良:1票) 《改行有》

706.  ナイトメア・アリー 《ネタバレ》 うーん…見世物小屋のアレコレで始まる前半、そして後半もちょいオカルト風なので、確かに多分に怪奇幻想な雰囲気も醸しては居るのですケド、本質的には本作は詐欺師系統のサスペンスで、かつその内容もごくチンケなヤツなのですよね。個人的にもどちらかとゆーと確かに、こーいうごくマジメで(テンポその他諸々)かなり重めの長尺に仕上げるよりは、ブラック・コメディ含みでテンポ好く纏めた方がイイ感じになったのではないかな…と思います。少なくともやはり、150分掛けてやるよーな内容ではなかったかと。 とは言え、ラスト付近の劇的な展開(からのアイロニックなオーラス)とかも率直に好かったと思いましたし、俳優のみっちりした演技もどれも優れたモノだったと思います(今作もやはりケイト・ブランシェットは圧巻でした)。観て損をする、という作品とは間違い無く違いますかね。[映画館(字幕)] 6点(2022-04-02 18:47:40)《改行有》

707.  モービウス 《ネタバレ》 うーん…本家マーベルは少なくとも今般のヒーロー映画供給過多な状況は察していて、さほど一般的でない新ヒーローのイントロダクション作品なんかでは特に新規・ユニーク要素を前面に出してくる感じかと思うのですケド、SONYがやると何故に今更こーまでバカ正直・ド直球な感じになってもーてまうのでしょーかね?まあ、エンドロールを観たとて続編の企画の方が思いっ切り進んでる感じではあるので、むしろ一作目で(モービアス単独で)やりたいコト・できるコトが実はあんまし無かった…てなコトかも知れませんケドね。 ただまあ、主役・悪役のキャラだの、ダークヒーロー誕生の経緯だの、そして肝心なアクションの中身、等もろもろ単純に「見飽きている」というコトを脇に置けば、逆にシンプルでコンパクトでごく手堅いダーク系アクションだ、とも言えるかとは思うのですね。アクション等の映像他は決して悪くはないかとも思いましたよ(特に、吸血鬼風と一般人風を行ったり来たりする顔面のCG処理とか自然で好かったですよ)。うう~でも一点だけ、モービアス君はそのヒーローのアクション面の特性としても「高速移動・動きが俊敏」系のヤツで、コレってもうDCだったらフラッシュ、マーベルでもこないだ『エターナルズ』にそーいうコ居たよね…てな感じで超・見たコトあるヤツだったのがかなり興ざめだったすね(マジで、コレをまたやる必要あるか?的な)。ごくごく甘く付けてこの評点で。[映画館(字幕)] 5点(2022-04-02 18:28:15)《改行有》

708.  アンビュランス(2022) 《ネタバレ》 元々観ようとは思ってたのですが、前週に映画館で見かけた予告編がかなり好い出来だったので初日に参上しましたです。撮影の凝り様がなんかスゴそうだった…とゆーのがモチベーションなのですが、結果的にはその点は期待以上でしたかね。 とゆーか今作の撮影は確かに諸々とエポックメイキングなレベルでスーパー!で、むしろちょっとモ~やりすぎ感すら覚えた…てのが本音ですね。マジで、カメラを大人しく動かさずに撮ってたシーンはほぼ皆無と言って好いのではないでしょーか。その「動きながら」とゆーのも手ブレとかではなくて(否、手ブレまくるシーンも多々ありますケド)ごく滑らかに意図を持って力強く動き回る…とゆーのが多かったですし、加えてカメラ構図もほぼほぼが「上から」か「(かなり)下から」+接写の超多用、てな具合で、結果的に普通の映画でよくある大人しい・落ち着く画ヅラとゆーのがとにかく少なかったと思います。そして肝心のアクションシーンではその傾向が更に強まる(ガッシャガシャ動きまくるカメラ+もはや極端な構図)のに加えて、ドローンてこんなムチャな飛ばし方できんの?てな感じで超速で飛び回ってキリモミ回転してるかの様な空撮も大量に放り込まれ、率直にココまでアトラクションぽい映像てのは今まで観たコトなかった…と思いましたですね。技術の進歩とゆーのをひしひしと感じたとゆーか、凄かったです。 いちおう、2005年のデンマーク映画のリメイクとゆーコトなのですが、アクション的展開としては(物理的には止まろうと思えば止まれるんだケド「事情」が有るので)止まらない(し、実際に作中2時間近く殆ど止まらない)救急車…という点では多分に『スピード』ぽくもある話です、が、アクションのレベルとしてはアクション・スリラー的とゆーよりはプチ戦争映画に近い…てな位にコレも(部分的には)やりすぎな感じです。加えて、前述どおりのユニークで(重ね重ね)やりすぎな撮影の所為もあって臨場感・躍動感(パワフルさ)とゆーのは総じて極めて高度なので、アクション的見応えとゆーのも単純に史上屈指と言っても好いレベルかと。少なくとも観て損は無さそうな作品…だとは言って好いかと思うのですね。 ただ、何度も言わせて貰った様に色々と「やりすぎ」な系統の映画なのも確かで(流石は御大)、まず尺自体も長めな上にアクションも前述どおり長時間続きっパ!なので、ソコでこんなレベルで映像が動きまくるってーとモ~酔うな…とも感じました(私は観終わって疲れ果てたダケで済みましたが、実際に調子崩した人も居るカモな…と)。また尺の話をするなら重ねてアクションは一回始まったら2時間(ほぼ)止まらないので、その部分はメリハリを欠いて単調でもあった…とも言えます。あと、色々とやりすぎタイ!が為にシナリオで無理をしてる箇所もまま在るのでして、結果突っ込みドコロも正直少なくはないですね(話の端緒の銀行襲撃だってアンだけの重装備+多勢で攻め込んでいながらちょっと手際悪すぎ&プラン自体がポンコツすぎ…とも思えますし、あの瀕死の警官だってどー考えても途中で下ろそうと思えば下ろせたろ…とか、走行中の手術のあたりはモ~言うまでも無く…とか)。地味に、作品の好み・評価自体も人に依って結構高度に割れるヤツ…てな気もしてますね。 とは言え個人的には、とにかく映像のユニークさだけでもまず観て損は無いかとは言いたいです。もう一つ、登場キャラの「目的意識」という意味での人間ドラマ的内容とかにしても、タイトルが「救急車」なダケあって実は「人を救うコト」という共通テーマ的なモノがチャンとあったりもして、ソレ自体まあまあ洒落てるとも思えましたしソレを感じ取れるとラストの展開とかもそこそこジーンと観れる…てな気もしました。結論、やりたいコト自体はこの上無くハッキリしている作品ですが、同時にマイケル・ベイ作品としては完成度とゆーのも比較的高い方だと思いました(率直にかなりオススメです)。体力に自信のある方は、ぜひ映画館でどーぞ。[映画館(字幕)] 8点(2022-04-01 12:29:52)《改行有》

709.  女教師 《ネタバレ》 比較的お話がしっかりしてる方のロマンポルノで、前半は極度に胸糞の悪い展開ながら、後半はある種の勧善懲悪に徹して多少は溜飲を下げられる、という感じ。しっかりしてるとゆーて、そもそもこの学校なんでこんなマジクソ教師ばっかなの?等、やや極端な展開運びは若干チープだとも言えるし、それはその悪者がバッタバッタと成敗されてゆく後半もまあ同様である。ただ、個人的には重ねて(確かに典型的ではあるケドも)そこそこ好く出来ているお話だとは思いますね。 シンプルな勧善懲悪、とは言いつつ、肝心の「犯人」を演じる古尾谷雅人には(この話では彼こそが間違い無く直接的「元凶」ではあるのですが)少しばかり共感や憐憫の情も覚えるのですよね。あんな親、あんな教師に囲まれて育って真人間になるワケねーでしょ…てかね。中盤、彼が教室での狂乱の中で永島暎子に向ける悲しそうな眼…辺りからは、この陰惨な話からも多少の清涼感を感じ取れるとゆーか、その青春のやるせなさを表現する彼の演技もまずまず好かった…かと。古尾谷さんは今作がデビュー作だそーですが、やはり才能のある方だったのですね。他、なんと樹木希林&蟹江敬三が出てるのですがご両名はほんのスポット的な登場に留まってますね(まあその1シーンの出来はこれまた上質な胸糞でしたケド)。 ただ一点……田中登という人は確かに優れたロマンポルノ監督だとは思ってるのですが、その作品たちの「ポルノ」的なクオリティは正直あんまり高くないとゆーか、エロスよりは確実にグロテスクやらナンやら(という、少なくとも逆説的な美・艶やかさ)を重んじているよーなきらいがあって、今作も結局マジで「ドコで抜けばえーねんな!」て有様なのですよね。オープニングからの肝心の永島暎子の濡れ場だってレイプ→レイプ後の恋人との気まずい逢瀬、でエロくもナンともねーし、それに続くのが砂塚英夫&絵沢萠子のオジンオバンの汚らしい絡み、極め付きはその後の宮井えりな、行儀悪く何かを食い散らかして口の周りをベッタベタにしながら砂塚英夫とディープキスをドロドロとカマしまくってくれちゃってマジで勘弁して欲しいレベルで気持ち悪かったすよココ。まあ、それは彼らの人間性における醜悪さの具現化そのものなのかも知れませんケド、だったら多少調整して一般映画でやりゃあ好いジャン!(ロマンポルノなんだったらポルノ面のクオリティも少しは追及してチョ!)とも思うのですよね。結論、好い作品だとは思いますが、この点は厳に考慮して1点引いておきます。[インターネット(邦画)] 6点(2022-04-01 12:15:34)《改行有》

710.  モデル連続殺人! 《ネタバレ》 ごく初期のジャーロ作品かと思いますが、正直ジャーロってニガテ意識が在りまして…特に後期のアルジェント作品とかは中々高度に支離滅裂だったりで、ジャンル全体としてもあんましヨッシャ観よう!というモチベーションが湧いて来ないのですよね。ただ、その意味では今作は(ジャーロとしては)ワリと相当な良作に思えました。ちょっと認識変わったかも知れません(解り始めたマイ・レボリューション)。 まず何より、筋がごく分かり易いのですよ(ゆーて、登場人物は矢鱈と多くて結局誰が誰やら…な感は大いにありますケド)。オーラスの展開とかもまずまず良質なドンデン返しの二転三転で見応え在りますし、重ねてシナリオは間違いなく上出来な方だと思います。加えて、殺され役のおねーさん達は美人揃いだしセット(小道具)とかも美術品だらけでお洒落だし、そして思ったより高度に残虐なショックシーンにもこれまた色遣いその他の美的センスがムンムンで、ショッキングながらも何処か確実に美しい…という正にイタリアン・ホラーの醍醐味を大いに感じ取れました。もう一点、オープニングからの退廃的で気怠い音楽もかなり好みっすね。結論、クラシカルな作品なのは確かかとも思いますが、見ドコロというモノは色々と十分に擁している作品だと思います。興味のある方は是非。[インターネット(字幕)] 6点(2022-03-31 22:23:17)《改行有》

711.  女は二度生まれる 《ネタバレ》 コレもまた、凄い映画ですね。『祇園囃子』の美代栄の数年後を描いたかの様な…と思ったりもしますが、サバサバと男のあしらいも愛嬌の振り撒き方も熟れて、んで物分かりも好すぎず悪すぎず、今作の若尾文子はある種非常に「使い勝手の良い」夜の女になってるな…という様にも見えるのです。しかし、時代の移り変わり(=社会状況の好転)も背景として踏まえているのでしょーが、ごく醜い人間の欲望の海の直中に描き出したかったのは女性のしたたかでしなやかな美しさだった…という『祇園囃子』に比べても、今作で描かれるのはそーいう手練れで・十分に大人で・かつまた美しさも保っている若尾文子が抱えるトコロのどーしようもない「空虚さ」だ…という意味では、実に真逆な映画だな…とも思われるのですよ。私見ですが、どちらがよりハマっているかと言えば、確実に今作の女性像の方が若尾文子には適している…と感じられました(コレだけ純粋なルックスを擁していながらも、一方でそのキャラクターの方には確実にそーじゃない「濁り」の様なモノが感じ取れるのです)。いや~、、もう二度と(邦画で)こんな映画撮れないだろうな…とは思っちゃいますよね(色々な意味で)。[インターネット(邦画)] 8点(2022-03-30 22:59:53)

712.  ベルファスト 《ネタバレ》 悪い作品では全くないと思いますが、監督の自伝的青春ノスタルジックなお話は非常にリアルとゆーか逆に劇的な内容では決してないし、かつかなり淡々とテンポ好く語られてゆくので全体的に少し平坦な作品だな…という印象があります。ラスト付近はそれでもポイントとなる描写を幾つか配置して観終わった感じ自体はまた悪くないのですが、中盤はかな~り淡々としてて…という感じすね。俳優さんについては主演の男のコのあどけない感じが好かったですが、やっぱジュディ・デンチは(ネームバリュー的にも)存在感が別格でしたね。とは言え、今作ではホントにフツーのそこら辺の婆さんを演ってらっしゃるので、正直最初は気付かなかったです(気付いた瞬間めっちゃテンション上がりましたね)。[映画館(字幕)] 6点(2022-03-30 22:23:48)

713.  パワー・オブ・ザ・ドッグ 《ネタバレ》 西部劇ってのは、やり方次第であらゆるジャンルになり得る…とは思いますが、今作は最初はどーいう話なのかな~♪と思って観てたら最終的にはかなり純然たるサスペンスだった…というコトで、最初のうちは確かに少しもったりしてるな~とも感じたのですが最後までチャンと観てみると、その寂寥たる雰囲気や重いテンポも含めてこのジャンルの作品として非常に好く纏まった良作だったな…と率直に感じました。いや~西部劇+サスペンスって、中々どーして隅に置けないですね~どーしたって閉鎖コミュニティですから、登場人物たちのサスペンスな緊迫感ある関係性もより危険度高めに感じられますし、その面では特にまずカンバーバッチ、そして終盤にかけてのコディ・スミット=マクフィーのその「危険人物」感も中々に絶妙なモノだったと思います。私は最初(=水辺の件の後)カンバーバッチの方がマクフィーを狙う動機が出来たのかな…と思って観てましたが、よく考えるとマクフィーにだって「逆に」動機がアリアリだ…と気付いて以降は、特にメチャクチャ面白く観れてましたですね。オーラスのそこはかとない不穏さもとても好みです。 各種レビューサイト(当サイト含む)ではソコまでの高評価ではなかった様に見えてましたが、アカデミー賞の結果を受けて劇場に足を運んだ甲斐がありました(実はヴェネチアでも賞を受けてるのですから、然もありなん…なコトかも知れませんケド)。オススメですね。[映画館(字幕)] 8点(2022-03-29 19:55:05)(良:1票) 《改行有》

714.  世界一キライなあなたに 《ネタバレ》 私自身、人生でナニを最も恐れているかと言って、最上位に来るのはアルツハイマー病に罹るコトだったりします。もしそれがそーなってしまったら(アカギじゃねーのですケド)私だって極端な選択をするカモな…とはつくづく考えているトコロでありまして。「我思う故に我在り」とは好く言ったモノで、やはり何か物事に対して何をどう考えるか、とゆーのが正に「自分自身」そのものであるとすれば、それが思う儘にならなくなるコトほど恐ろしいコトはないかな、と。 精神的 or 物理的という部分の差異はあるものの(ソレは必ずしも互いに「独立」しているモノではないのかも…とも思います)、今作のウィルもまずは自分が(以前の)自分ではなくなってしまったコト、もう一つは周囲に対する罪悪感(=自分が存在すること自体が少なからず周りの人々に負担を与えているコト)という、いずれにせよ人生を諦めるに足るだろう耐え難い絶望から最終的にとある決断をするコトになります。前述どおり個人的には、そのコト自体にはある種共感・或いは少なくとも理解は出来る…とゆーのが正直なトコロでもあるのです。 ただし…とは言え………いや、他の言い方は敢えてせずに、このラストはただ「残念だ」というコトに尽きるのですね。一つだけ言い加えても好いかな…というコトがあるとすれば、コレも少なくともウィルには彼が生き続けるコトを心の底から望んでくれている人が幾人も居る、ソレが如何に尊いコトかを今一度考え直すことは出来なかったのかな、というコトですかね… もう一つ、映画のつくり上の疑問点としては、結局ルーとウィルの関係は最終的には男女のモノになっているのですよね。男と女2人のお話としてはそりゃあ分かり易さを重視したらこーなるモノか…とは思いますが、本質的には必然性のあるコトではないとも思いますし、むしろルーには(ヘンなヤツではありますが)元々恋人も居たワケですから個人的にはココには少し違和感もありました。 エミリア・クラークの演技自体はかなり印象的・魅力的であったとも思いますケド(表情のつくり方が結構独特で、なんか面白かった+なんかホッコリできましたですね)。[インターネット(字幕)] 5点(2022-03-29 19:12:57)(良:1票) 《改行有》

715.  透明人間(2020) 《ネタバレ》 散々コスられまくった題材を、またエラい「力技」で再映像化したな~という印象ですが、全般的にはまずまず楽しめましたよ。難癖を付けるなら少し前半がテンポ重いのと、ラストもこの顛末じゃあ流石に警察も見逃してはくんないだろーなーというトコロなんかは多少気になったりもしますケド、CGの質もまずまずだし話もそこそこ好く練られてアイデア・捻りも在り、まあ悪い作品ではなかったかと。 ただ、少し考えてしまうのは、主人公は早い段階で敵の正体には半ば感づいていたのですから、例えばサーモカメラ的なものの一台でも用意すれば中盤で只ちょっかい掛けに来てるタイミングならかなり有効に対応できたのではないか、とか。こんなの今やAmazonでも買えるのですし、別にもうチョイ安いモーションセンサーライトとかでもある程度効果はありそうです。要は、今どき「透明」てダケではホラーモンスターとしては「キャラが弱っちい」とも思うのですよね(ソコは100年前とは状況が違うかと)。そもそも敵方は基本的には武器も持ち込めないので襲う手段も素手に限られますし、作中でもあった様に雨だの消火器だので透明になれなくなれば即・終了です。そーいう条件においての今作の「攻め込み方」という部分についてもやっぱ「力技」だなぁ…とは思うのですよね。タイトリングからも判る様に全体のコンセプトとして、敵が「透明人間」なのは逆にもう隠さない、という方針だからなのでしょうケドも(確かに散々引っ張った挙句、実は敵が透明人間でしたバーン!は、もうキョウビのホラーとしてはトリックとしてコレもあまりに「弱い」とは思いますしね)。 あと、コレも別にワザワザ言うコトでもねーですが、ちょっと主演の女優さんがイメージと違う…とゆーか。まあゆーて、中盤窶れていく感じや終盤で腹括った感じ、あとはそもそも気力・戦闘力とかが適切に高そーな雰囲気とかはごく役に適していたと思うのですが…一番肝心な「何故あの男が彼女に入れ込むのか」というコトについては、確かに説得力が薄かったな…と。[インターネット(字幕)] 6点(2022-03-29 10:59:52)《改行有》

716.  悲しみは空の彼方に 《ネタバレ》 うーん、ドラマですね~確かに、主要キャラにしても実にオーソドックスな為人とゆーか、かつソレだって段々と描き出されてゆくとゆーよりはいきなりバン!と出揃ってお話が始まってく…という感じですし、そこからの展開運びもその中での実際の各々の演技も実に「古風」なヤツではあるのですね。ま~流石にキョウビ流行らねーだろーな…という内容ではありますですね。 しかし、古典的とゆーのはある種普遍的だと言っても好いモノか、ともね。かつ、今作では各俳優の演技の質もそれぞれ中々に十分、となると尚更そーいう「時代を超える」価値を見出せる部分も在るものかと思います。かくいう私も、何箇所かまんまと泣かされてしまいました。偶に観る分には全然面白く観れてしまうごくベタベタなヤツ、かと思います。甘めのこの評価で。 メロドラマですから主題歌はワリかし重要かとも思いますが、コレも実に古風ですが『Imitation of Life』はけっこう好い曲でした。『偽り』の人生…否、一見はそう見える人生において、ひとつ確かな真実を描き出した映画なのかな、とも思います。それを胸に抱いて生きてゆこう…というごく実直な邦題なのか、とも(実はまま適切な、優れたタイトリングかとも思いました)。[DVD(字幕)] 7点(2022-03-28 19:07:47)《改行有》

717.  プロフェッショナル(1981) 《ネタバレ》 今作もごくハード系(シリアス系)とゆーか、ベルモンドは復讐に燃える容赦の無い凄腕エージェントを演じています(それでもやはり絶妙に茶目っ気があるのは流石だな…と嬉しくも思いますケド)。また、多分に007的とゆーか、敏腕かつ伊達男なキャラを活かしてそこかしこで女性を味方に付けてゆく…という展開運びなのでセクシー成分も多々含まれますし、女にはモテそうだけど男には確かに嫌われそうなヤツだな…(特に、今作では取分け女にモテなさそーな人でなしの主敵・ロベール・オッセンとは相性悪そう)とゆーのにも面白みや納得感があったかと思います。スパイ・スリラー的展開運びやアクションはまずまず重厚で、その意味でも同時代の007ものと比べてもさほど遜色はないかと。終盤の宮殿なんかは完全にモノホンでとても雰囲気好くゴージャスでしたし。 ただ、一つだけ気になったのはラス前の肝心の大統領暗殺シーンですかね。そもそも、ココでベルモンドが自分で殺さないコトに何か意味はあったのでしょーか?加えて、いくら気が逸ってたからとゆーてアソコで碌に確認せずに撃ちますかね?(まあ、撃ったヤツが序盤から散々にポンコツ感を醸してたのはそーいう意味なのかも知れませんケド、でもやっぱちょっと出来過ぎな展開なのは確かかと)。あと、やや中盤以降はテンポが緩めだったかな~とも少しだけ思ったりしましたね(ソコは少しマイナスかと)。 でも、全体的には相当に楽しめました。オーラスの雰囲気も素晴らしかったですし、ロベール・オッセンとベルモンドの「決闘」も確かにオシャレで完全に好みでした。良作の範疇ではあるかと思いますね。[DVD(字幕)] 7点(2022-03-27 00:17:48)《改行有》

718.  危険を買う男 《ネタバレ》 今作のベルモンドは「ハンター」と呼ばれる裏家業の男で、政府から汚れ仕事を請け負って報酬を得ている。役自体には中々ハマっていて、悪過ぎない悪さやカッコよさ、そして茶目っ気や色気もふんだんに醸し出して、やはり魅力あるな~と思いましたね。悪役の極悪犯罪者「タカ」を演じるブルーノ・クレメルの存在感と(コレも)悪辣さも中々高度で、その点は好かったと思います。 残念なのは2点、まずベルモンドとコンビを組む若造が…なんか「教訓」とかってのをベルモンドが彼に語り込んでゆく感じは『怒りの荒野』のリー・ヴァン・クリーフぽくもあったのですが、今作の若造はかの作品のジュリアーノ・ジェンマの様には成長してゆかなくて、基本終始ベルモンドの足を引っ張りっぱなしで結局…つーのは観ていてチョイと面白くなかったと感じます。もう1点、私がしっかり観てなかった…のかも知れませんが、若造にこだわってたのはタカの顔を知ってる唯一の目撃者だからなのですよね?であれば、オーラスでベルモンドがタカの正体を知ってるのは何故なのでしたっけ?ストーリー全体としてもちょっと雑な感じではあったかと思えてまして、ソコも少し残念ぎみかと感じました。まあ、時代相応なクオリティのアクション・スリラーかとは思いますケド。[DVD(字幕)] 5点(2022-03-26 19:53:45)《改行有》

719.  猫は逃げた 《ネタバレ》 今作でも、繊細なキャラ設定+展開運びのもたらす妙味は際立ってました。共同脚本とのコトですが、特に肝心な箇所のアイデアについてドッチがドコなのかは少し気になってるトコロですね。「物分りの好い大人な(大人ぶった)女」という本妻と、「自分を慕ってくれる少し年下な(年下感を出してくる)女」という職場の後輩、てのは中々に好対照ではありますし、正に一長一短在るものでしょうがソコは少し青く見える隣の芝…なのかもなあ、と。また、この2人の間でフラつき続ける肝心の男の方てのも、主体性とかプライドとかそれこそ「愛」とかゆーのが在るのか無いのか諸々ハッキリしなくて実に頼りない…てのがまま絶妙だったと思います。シンプルな様で、流石…と言いたくなるごくクオリティの高い仕事だと思いましたね。 個々のシーン(台詞)でも、も~唸らされたモノが幾つか。気持ちが「冷めた」その瞬間に口に含んだコーヒーの方が「温かった」とか、オーラスの痴話喧嘩バトルロイヤルでの「泥棒猫の猫泥棒」とか。もう一つ、中盤の食卓でのシーン、奥さんの方が少しだけ口を滑らせて、旦那も敏く感じ取って、次の瞬間から会話の間合いが(本当にホンの少しだけ)乱れてゆく様子の絶妙さ、とか。監督お得意の恋愛会話劇(+コレも多分にコメディ入り)ではありますが、中でもかなり高度なモノが色々と今作でも見て取れた…かなあ、と。十二分に良作すね。[映画館(邦画)] 7点(2022-03-24 22:05:22)(良:1票) 《改行有》

720.  ハンナだけど、生きていく! 《ネタバレ》 マンブルコア作品の中でも重要作に位置づけられる本作、とゆーのも、この作品には所謂マンブルコアの特徴とゆーのが凡そ全部(かつごく分かり易く)入っている…という様にも思います。ソレこそ即興的で口語的な台詞回し、ほぼ動きを伴わない座り込んでの会話による構成、手ブレ全開のハンディカム(+加えて接写の多用)、そして内容が在るんだか無いんだか分からない様な取り留めの無い展開運び…他にも、例えばグレタ・ガーウィグに着目すればメイクとかだってもう通常の映画では見られない様なお手軽さだし、そもそも如何にもカネ持ってなさそーな感じとかも含めた彼女のキャラ自体だって高度に映画的ではない自然さ・リアルさを大いに纏っている…と確実に感じられます。コレも多分、知らずにいきなり観たらドキュメンタリだと思ったりだってするでしょう。 ただ、ソレってやっぱ根本的にはどーなのかな?と思わなくもないのですよね。劇映画で、脚本も(通常とは違うモノだろうとは言え)用意されている以上、どんなに「つくりもの」感を排除したトコロで結局はつくりものである(=つくりものであるのは確実に見透かされる)コトからは免れない…のであって。今作の様なレベルでそーいうコトをやるのであれば、そもそもどーにかしてドキュメンタリを撮ればイイんじゃね?とだって(少しだけ)思ったりもするのです。 そーするとやはり(また話にも内容があんまり無い以上)見ドコロは俳優のユニークで即興的・瞬間的な演技の仕事、というコトになってくるのかも…とは思いましたかね(ソレは必ずしも話の内容とも深くは関連していなくて…つーか)。その意味では、今作でもグレタ・ガーウィグ自体は十分に魅力(とゆーよりは観て損は無い…というレベルの奥ゆかしいモノ)を醸し出せていたかとは思うのです。決して全く見映えがしないという女優さんでもないかとは思いますが、前述どおりにごく自然な(=不必要にキラキラした感じを消し去った)キャラとして人物像をつくり込みつつ、垣間見せる「人間ぽさ」にもまた十二分に面白みがあったとも思うのですね。如何にインディーズとは言え、ある程度はそーいったクオリティを備える演技が出来て、かつその自然体なキャラを元々備えた俳優さんを起用できないと、中々好い「マンブルコア」にもならないな~というよーな気はしましたです(重ねて、だから尚更に本作にはグレタ由来の確かな価値があるのではないかな、と)。[インターネット(字幕)] 6点(2022-03-24 21:47:23)《改行有》

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